JP2012513712A - アドバンスト無線ofdm/ofdmaシステムに用いる同期チャネル - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の問題を解決する、良好な設計のSCH構造を設計する。
【解決手段】同期チャネル(SCH)を提供する方法であって、前記方法は、前記SCHのプライマリSCH(P-SCH)及びセカンダリSCH(S-SCH)を含み、前記P-SCH及び前記S-SCHによって占有された全時間長がデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長と等しく、前記S-SCHがDLフレームの前記P-SCHの前に配置される前記SCHを基地局によって、ダウンリンク(DL)フレームに割り当てるステップ、及び無線OFDM/OFDMAシステムの前記SCHチャネルを介してSCHプリアンブル伝送するステップを含む方法。
【選択図】図7
【解決手段】同期チャネル(SCH)を提供する方法であって、前記方法は、前記SCHのプライマリSCH(P-SCH)及びセカンダリSCH(S-SCH)を含み、前記P-SCH及び前記S-SCHによって占有された全時間長がデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長と等しく、前記S-SCHがDLフレームの前記P-SCHの前に配置される前記SCHを基地局によって、ダウンリンク(DL)フレームに割り当てるステップ、及び無線OFDM/OFDMAシステムの前記SCHチャネルを介してSCHプリアンブル伝送するステップを含む方法。
【選択図】図7
Description
この出願は、2008年12月31日付の出願の「A Novel Synchronization Channel Design for Advanced Wireless OFDM/OFDMA System」と題された米国仮出願番号61/141,843と、2009年2月24日付の出願の「Downlink Synchronization Channel Design for Advanced Wireless OFDM/OFDMA System」と題された米国仮出願番号61/154,789から合衆国法典第35編第119条に従って優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、無線ネットワーク通信に関し、特に、アドバンスト無線直交周波数分割多重(OFDM)及び/または直交周波数分割多重接続(OFDMA)通信システムを設計する同期チャネルに関するものである。
例えばIEEE 802.16eの仕様で規定された無線通信システムにおいて、基地局及び移動局は、一連のスーパーフレームで運ばれたデータの送信と受信によって互いに通信する。移動局が基地局にアクセスすることができる前に、物理(PHY)層の同期及び媒体アクセス制御(MAC)層の同期が実行される。電源のオン後、移動局はまず、ダウンリンク(DL)の同期を確保して、サービング基地局によって送信された同期チャネル(SCH)を介してそのタイミング、周波数、及び電力を調整する。ダウンリンクの同期後、移動局は、サービング基地局と測距手順を介してアップリンク(UP)PHY層の同期及びネットワークエントリ手順を介してMAC層の同期を確保する。
同期チャネル(SCH)は、基地局から移動局へのプリアンブル送信に割り当てられている各DLスーパーフレーム内の無線リソース領域である。1つのプリアンブルは、DLネットワークの同期を促進するのに用いられる所定のコードシーケンス(code sequence)である。良好な設計のSCH構造は、DLネットワーク同期に対して、時間及び周波数領域の両方で信頼できる基準信号を提供して、データ及びスーパーフレームヘッダー(SFH)デコーディングのチャネル推定をサポートし、かつDLチャネル品質指標(CQI)の測定及び受信信号強度インジケータ(RSSI)の測定を支持することが望ましい。
図1は、現在のIEEE802.16eの無線直交周波数分割多重(OFDM)及び/または直交周波数分割多重接続(OFDMA)システムに用いられるSCH構造を示している。図1の例では、同期チャネル(SCH)は、各DL無線フレームの第1のOFDM符号に割り当てられ、SCHプリアンブルを運んでDLネットワーク同期を促進する。SCH構造を表す時間領域では、SCH符号は、SCHプリアンブルのサイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix;CP)及びNサンプル値(即ち、FFT=N)を運ぶ。Nサンプル値は、受信の移動局でSCHプリアンブル検出をよりよく促進する、ほぼ3周期の時間領域構造を有する。このような3周期の時間領域構造は、周波数再利用3(frequency reuse three)がSCH送信に適用される時に形成される。特に、図1に示されるように、SCH構造を表す周波数領域では、SCHプリアンブルコードシーケンスは、周波数再利用3が適用される時、3つにインターリーブされる。例えば、第1の基地局は、サブキャリア1、4、7、・・・などを用いてSCHプリアンブルコードシーケンスを送信し、第2の基地局は、サブキャリア2、5、8、・・・などを用いてSCHプリアンブルコードシーケンスを送信し、かつ第3の基地局は、サブキャリア3、6、8、・・・などを用いてSCHプリアンブルコードシーケンスを送信する。
しかしながら、上述のIEEE802.16eのSCH設計は、いくつかの問題と関わっている。第1に、3周期の時間領域構造は、完全ではないため、遅延−相関法(delay-correlation approach)によるフレーム境界の推定の正確性を低下させる。第2に、3周期の時間領域構造は、セル端で破損される可能性があるため、遅延−相関法によるSCHプリアンブル検出の難度を増加させる。第3に、IEEE802.16eのSCH設計は、IEEE802.16eシステムで144のセルIDしかサポートせず、これは、今後のフェムトセル展開(femtocell deployment)には不十分である。最後に、IEEE802.16eのSCH設計は、マクロセルとフェムトセルの重複する展開により、干渉が増加することを考慮に入れていない。よって、上述の問題を解決する、良好な設計のSCH構造を設計することがいまだ課題である。
階層型ダウンリンク(DL)同期チャネル(SCH)が無線OFDM/OFDMAシステムに提供される。SCHは、粗タイミング及び周波数同期に用いられるPA‐プリアンブルを運ぶプライマリSCH(P-SCH)、及びセルID検出に用いられるSA‐プリアンブルを運ぶセカンダリSCH(S-SCH)を含む。階層型DL同期構想(scheme)は、IEEE 802.16eの仕様で規定された従来のSCH構造に比べ、より多くのセルIDをサポートし得る。1つの実施例では、P-SCH及びS-SCHによって占有された全時間長は、規則的なデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長と等しい。
P-SCH及びS-SCHは、更に、種々の有利な態様を達成するように設計される。第1に、S-SCHは、各SCH符号内の時間領域でP-SCHの前に配置され、自動利得制御(Auto Gain Controller;AGC)の収束のための時間的余裕(time margin)を持たせる。第2に、P-SCH及びS-SCHは、別々にエンコードされる。各SCHの各々は、実際には短いOFDM符号である。第3に、異なる周波数再利用率がP-SCH及びS-SCHに適用されて、種々の応用の目的を実現し得る。また、完全な複数周期の時間領域構造は、P-SCHに形成され、フレーム境界の推定の正確性を向上させる。時間領域構造は、周波数再利用1がP-SCHに適用された場合、セル端で不変のままである。
今後の無線システムにおけるマクロセル及びフェムトセルの重複する展開では、所定のSCH配置構想は、マクロセル及びフェムトセルに用いられる周波数サブバンドを分けるように提供されるため、S-SCHの干渉が緩和され得る。1つの実施の形態では、各マクロセルは、セグメントのインデックスと関連したセグメントに属し、SA‐プリアンブル送信に対して、対応する周波数サブバンドを用いる。フェムトセルによってSA‐プリアンブル送信用に用いられる周波数サブバンドは、所定のマッピング関数に基づく。所定のマッピング関数は、重複のマクロセルのセグメントのインデックス及び/またはフェムトセルのタイプによって決定され得る。マクロセルのセグメントのインデックスを得た後、フェムトセルは、所定のマッピング関数に基づいてそれ自身のSA‐プリアンブル送信用の周波数サブバンドを選択し得る。
また、自動組織化SCH配置構想(self-organized SCH configuration scheme)は、フェムトセルにより柔軟性を持たせ、他のセルからの干渉、または他のセルへの干渉を緩和する。1つの実施の形態では、フェムトセルはまず、他の重複のマクロセルまたはフェムトセルによって送信されたSCHプリアンブルをスキャンする。次に、フェムトセルは、周波数サブバンドのそれぞれに対して他のセルからの干渉を測定する。干渉の測定結果に基づいて、フェムトセルは、それ自身のSA−プリアンブル伝送に対して、最少量の干渉を有する周波数サブバンドを選択する。
他の実施の形態及び利点は、下記の詳細な説明で述べられる。この概要は本発明を規定するものではなく、本発明は特許請求の範囲に記載される。
本発明の実施の形態に示される、添付の図面の同様の符号は、同様の要素を示している。
(従来技術)現在のIEEE802.16eの無線OFDM及び/またはOFDMAシステムに用いられるSCH構造を示している。
1つの新しい形態に基づく、階層型(hierarchical)ダウンリンク同期を有する無線OFDM/OFDMAシステムを示している。
アドバンストシステムオンリーモードの新しい2段階SCH構造の第1の実施の形態を示している。
アドバンストシステムオンリーモードの新しい2段階SCH構造の第2の実施の形態を示している。
レガシーシステムサポートモードの新しい2段階SCH構造の実施の形態を示している。
1つの新しい形態に基づく、重複したフェムトセルとマクロセルを有する無線OFDM/OFDMAシステムを示している。
図6の無線OFDM/OFDMAシステムのフェムトセルのSCH配置の方法の流れ図である。
所定のSCH配置構想(scheme)に用いられる所定のマッピング関数の1つの実施の形態を示している。
図8の所定のマッピング関数を用いた無線OFDM/OFDMAシステムの所定のSCH配置の例を示している。
本発明のいくつかの実施の形態を詳細に参照する。その例が添付の図面に示されている。
図2は、1つの新しい形態に基づく、階層型ダウンリンク(DL)同期を有する無線直交周波数分割多重(OFDM)及び/または直交周波数分割多重接続(OFDMA)システム20を示している。無線OFDM/OFDMAシステム20は、基地局BS21及び移動局MS22、MS23、及びMS24を含む。基地局BS21は、記憶装置25、プロセッサ26、同期チャネル(SCH)割り当てモジュール27、無線周波数(RF)送信機と受信機28、及びRF送信機と受信機28に接続されたアンテナ29を含む。電源をオンにすると、複数の移動局MS12、MS13、及びMS14は、基地局BS21から送信された無線信号を受ける。移動局がBS21にアクセスしてデータを伝えることができる前に、ダウンリンク(DL)の物理層の同期がまず必要とされる。移動局は、DL同期中、同期チャネル(SCH)を介してタイミング、周波数、及び電力の調整をモニタし、追跡する。
無線OFDM/OFDMAシステム20の例では、基地局BS21及び移動局MS22、MS23、及びMS24は、スーパーフレーム構造の無線リソースブロックを介して運ばれた無線信号を送受信することで互いに通信する。各DLスーパーフレーム(例えば、SU0、SU1、またはSU2)は、4つのDL無線フレーム(例えば、D0、D1、D2、及びD3)を含む。一実施例において、各スーパーフレームは、20ミリ秒(mille seconds; ms)の時間長を有し、各無線フレームは、5ミリ秒の時間長を有する。DL同期チャネル(SCH)は、BS21によってプリアンブル送信するように用いられる各DLスーパーフレーム内に割り当てられ、DL同期を促進する。図2の実施例では、DL SCHは、各DL無線フレームの第1のOFDM符号(即ち、SCH符号)に割り当てられる。一般的に、SCH符号は、BS21によって送信される、1つ以上の所定のSCHプリアンブルコードシーケンスを運ぶ。受けたプリアンブルコードシーケンスに基づいて、移動局MS22、MS23、及びMS24は、DLネットワーク同期に対して、時間及び周波数領域の両方で信頼できる基準信号を得ることができる。また、MS22、MS23、及びMS24は、データまたはスーパーフレームヘッダー(SFH)デコーディング用のチャネル推定を実行し得る。
図2に示されるように、ダウンリンク同期に、階層型2段階同期構想(scheme)が用いられる。2段階同期構想において、SCHは、2つの部分、プライマリSCH(P-SCH)及びセカンダリSCH(S-SCH)に分けられる:第1の同期の段階では、P-SCHは、粗タイミング及び例えばスーパーフレーム、無線フレーム、及びOFDM符号同期などの周波数同期を提供するのに用いられる、プライマリアドバンストプリアンブル(PA‐プリアンブル)を運ぶ。PA‐プリアンブルはまた、キャリアタイプ及びキャリアの帯域幅などのシステム情報も運ぶ。PA‐プリアンブルは、通常、同じ周波数スペクトルで、基地局の間で共通する。第2の同期の段階では、S-SCHは、微細タイミング同期及びセルID検出を提供するのに用いられる、セカンダリアドバンストプリアンブル(SA‐プリアンブル)を運ぶ。SA‐プリアンブルは、各種の基地局の間で通常異なる。また、セルID情報は、2つの部分に分割されてもよい。PA‐プリアンブルは、システム情報に加えて、セルID情報の第1部分を運び、SA‐プリアンブルは、セルID情報の第2部分を運ぶ。PA‐プリアンブル及びSA‐プリアンブルの両方は、1つのスーパーフレーム内で時分割多重化(TDM)される。
1つの有利な態様において、階層型2段階同期構想は、IEEE 802.16eの仕様で規定された従来のSCH構造に比べ、より多くのセルIDをサポートし得る。プリアンブルコードシーケンスが基地局と移動局間の整数周波数オフセットを補正するように用いられる時、異なるコードシーケンス間の良好な自己相関及び相互相関が必要とされる。よって、コードシーケンスに課される制約により、あまり多くのコードシーケンスが利用可能でない。その結果、SCHプリアンブルが周波数同期とセルID検出に用いられるため、144のセルID だけがIEEE 802.16eにサポートされる。一方では、SCHプリアンブルをPA‐プリアンブル及びSA‐プリアンブルに分けることで、粗タイミング及び周波数同期は、PA‐プリアンブルによって完成され、SA‐プリアンブルは、微細タイミング同期及びセルID検出だけに用いられる。整数周波数オフセットは、P-SCHによって既に補正されているため、S-SCHのコードシーケンス設計に対する制約を解放する。よって、異なるコードシーケンス間の良好な相互相関がもう必要とされないため、より多くのコードシーケンスが利用可能となる。例えば、同じ基本シーケンスに基づいた循環シフト(cyclic shifting)によって生成されたコードシーケンスは、SA‐プリアンブルとして用いられ得る。結果、より多くのセルIDは、フェムトセル展開を有する今後のアドバンストIEEE 802.16mのシステム(即ち、768セルID)に対してサポートされ得る。
上述の階層型2段階同期構想に加えて、P-SCH及びS-SCHは、各DL無線フレームで共同して規則的なデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長を占有する。P-SCH及びS-SCHは、種々の有利な形態を得られるように更に設計されている。第1に、S-SCHは、各SCH符号内の時間領域でP-SCHの前に配置され、自動利得制御(Auto Gain Controller;AGC)の収束のための時間的余裕(time margin)を持たせる。電源のオン後、移動局は、基準信号を探し、そのAGCを調整する。正確に調整されたAGCにより、より少ない量子化レベルとより少ない電力変動が達成され得る。S-SCHをP-SCHの前に配置することで、SA‐プリアンブルは、移動局の基準信号として用いられ、そのAGCを調整し得る。よって、移動局は、AGCの収束のためのいくらかの時間的余裕がある。第2に、P-SCH及びS-SCHは、別々にエンコードされる。各SCHの各々は、実際には短いOFDM符号である。例えば、データチャネルが1024のFFTサイズを用いる時、512のFFTサイズは、P-SCH及びS-SCHに用いられる。第3に、異なる周波数再利用率がP-SCH及びS-SCHに適用されて、種々の応用の目的を実現し得る。例えば、同じPA−プリアンブルは、基地局の間で共用されるため、周波数再利用1は、PA−プリアンブル送信に適用されてマクロダイバーシティ利得を利用する。また、SA−プリアンブルは、基地局の間で異なるため、周波数再利用3(または1よりも大きい任意の整数N)は、SA−プリアンブル送信に適用され、インターセル干渉を緩和する。
図3は、アドバンストシステムオンリーモードの新しい2段階SCH構造の第1の実施の形態を示している。アドバンストシステムオンリーモードでは、IEEE 802.16mのシステムなどのアドバンストシステムのみが、占有されたチャネル幅に存在する。図3に示されるように、時間領域表現では、周波数分割複信(FDD)モードの各無線フレームは、DLフレームに続くSCH符号で開始し、アイドルタイムで終止する。また、時分割複信(TDD)モードの各無線フレームは、DLフレームに続くSCH符号で開始し、次いでアイドルタイムがULフレームに続き、最後にもう1つのアイドルタイムで終止する。FDDモード及びTDDモードの両方において、各SCH符号は、各DLフレームの第1のOFDM符号であり、S-SCH及びP-SCHは、共同して規則的なデータチャネルの1つのOFDM符号時間長を占有する。Tsが1つの規則的なOFDM符号の時間長を表す場合、Tgは、ガードインターバルの時間長を表す。即ちTs=Tg+Tuであり、Tuは、1つの有用なOFDM符号の時間長である。また、S-SCHの時間長は、Tuの半分にガードインターバルTgを加えたものであり、P-SCHの時間長は、Tuの残りの半分である。
図3に示されたように、周波数領域表現において、異なる周波数再利用率がP-SCH及びS-SCHに用いられる。SA−プリアンブル送信では、PA−プリアンブルコードシーケンスは、セルID情報を運ぶように用いられ、よって異なる基地局の間で異なるため、S-SCHは、周波数再利用3に適用されてインターセル干渉を緩和する。周波数再利用3において、隣接基地局は、PA−プリアンブル送信に異なる重複しない周波数キャリアを用いる。例えば、セル1は、サブキャリア1、4、7、・・・などを用いてSA−プリアンブルコードシーケンスを送信し、セル2は、サブキャリア2、5、8、・・・などを用いてSA−プリアンブルコードシーケンスを送信し、かつセル3は、サブキャリア3、6、8、・・・などを用いてSA−プリアンブルコードシーケンスを送信する。
一方、PA−プリアンブル送信では、PA−プリアンブルが粗タイミング及び周波数同期に用いられ、よって基地局間で共用され得るため、P-SCHは、周波数再利用1に適用される。周期的な時間領域構造は、より容易なプリアンブルコードシーケンス検出を可能にすることができるため、よって、2周期の時間領域構造が望ましい。他の複数周期の時間領域構造も適用され得るが、完全な複数周期の時間領域構造が形成され得るように、周期の数は、FFTのサイズの因子数(factor number)でなければならない。周波数の数がFFTのサイズの因子数でない場合、完全な複数周期の時間領域構造は、形成されることができず、オーバーサンプリングは、移動局でフレーム境界の推定の正確性を向上させるのに必要となり得る。図3の実施例では、P-SCHの2周期の時間領域構造は、P-SCHに割り当てられたOFDM符号の長さの半分を用いることで形成される。例えば、1024のFFTサイズが規則的なデータチャネルに用いられた場合、512のFFTサイズは、P-SCH及びS-SCHに用いられ、P-SCH及びS-SCHによって占有された全時間長が規則的なデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長と等しくなる。しかしながら、P-SCHでは、256(即ち512の半分)のFFTサイズは、時間領域サンプルの第1の部分を形成するのに用いられ、次いで第1の部分が複製されて、第2の部分を形成し、完全な2周期の時間領域構造がPA−プリアンブルに形成される。完全な2周期の時間領域構造は、移動局のオーバーサンプリングを必要とすることなく、遅延−相関法によってフレーム境界の推定の正確性を向上させる。また、周波数再利用1がP-SCHに適用されるため(即ち、PA−プリアンブル送信に対して各セルは、P-SCHに割り当てられた全てのサブキャリアを用いる。)、2周期の時間領域構造は、セル端で不変のままである。
図4は、アドバンストシステムオンリーモードの新しい2段階SCH構造の第2の実施の形態を示している。図4は、PA−プリアンブル送信用に2周期の時間領域構造を形成する方法を除いて、図3に類似している。図4の実施例では、同じ512のFFTサイズがS-SCHに用いられるようにP-SCHにも用いられる。しかしながら、PA−プリアンブル送信に対して、各セルは、周波数サブキャリアに割り当てられた半分だけ用いる。例えば、セル1は、サブキャリア1、3、5、・・・などを用いてPA−プリアンブルを送信し、セル2及びセル3もサブキャリア1、3、5、・・・などを用いてそれらのPA−プリアンブルを送信する。サブキャリアをインターリーブすることで、プリアンブルコードシーケンスを伝送し、図3のような2周期の時間領域構造が形成される。
図5は、レガシーシステムサポートモードの新しい2段階SCH構造の実施の形態を示している。レガシーシステムサポートモードでは、レガシーIEEE 802.16mのシステム及びアドバンストIEEE 802.16mのシステムは、占有されたチャネル帯域幅を共有する。レガシー無線フレームに割り当てられたSCHとアドバンスト無線フレームに割り当てられたSCH間の時間領域の衝突を避けるために、レガシー無線フレーム及びアドバンスト無線フレームは、時間領域にフレームオフセットを有する。図5に示されるように、両システムにあるSCHは、フレームオフセットによって分割され、両システムのアイドルタイムは、位置合わせされたままである。
上述の階層型ダウンリンク(DL)同期構想(scheme)は、今後のフェムトセル展開のためにより多くのセルIDをサポートすることができるが、マクロセル及びフェムトセルの重複する展開により、干渉が増加する問題は、未解決のままである。フェムトセルは、無線ネットワークインフラストラクチャの一部として認可スペクトルを再利用することによって屋内のカバー範囲を改善するように開発された。同じ無線インタフェースを再利用し、マクロセルのように同じ認可スペクトルで動作されることで、通信事業者は、屋内のカバー範囲に用いるマクロセルの開発費の削減により利益を得て、かつ屋内無線通信からの収益を上げる。しかしながら、マクロセル及びフェムトセルの重複する展開は、マクロセルのカバー範囲がフェムトセルのカバー範囲を覆った時、干渉を増加させる。よって、マクロセル及びフェムトセルが干渉を減少し、無線OFDM/OFDMAシステムに質の高いサービスを提供する良好な設計のSCHを有することが望ましい。
図6は、1つの新しい形態に基づく、重複したフェムトセルとマクロセルを有する無線OFDM/OFDMAシステム60を示している。無線OFDM/OFDMAシステム60は、複数のセル64、65、及び66をそれぞれサービングする(serving)複数のマクロ基地局MBS61、MBS62、及びMBS63を含む。マクロセルは、専用接続(即ちMBS61に対して示されているが他のマクロセルに対して示されていない)を介してバックボーンセルラーネットワーク(backbone cellular network)68に接続される。無線OFDM/OFDMAシステム60も複数のフェムト基地局FBS71〜76を含む。フェムトセルは、ブロードバンド接続(即ちMBS71に対して示されているが他のマクロセルに対して示されていない)を介してインターネット67によってバックボーンセルラーネットワーク68に接続される。図6に示されるように、フェムトセルFBS71〜76は、マクロ基地局のセルのカバー範囲内に配置される。
DL同期では、マクロ基地局及びフェムト基地局の両方は、割り当てられたDL SCHを介してSCHプリアンブルを送信する。重複のセルのカバー範囲のため、マクロ基地局及びフェムト基地局によって送信されたSCHプリアンブルは、互いに干渉する。例えば、MBS61及びFBS71の両方のカバー範囲内に配置された移動局MS77は、MBS61から送信された第1SCHプリアンブル及びFBS71から送信された第2SCHプリアンブルを受ける。また、MBS61及びFBS71からのSCHプリアンブルの両方が同じ周波数サブバンド(即ち、重複の周波数を有するサブキャリア)を用いて送信された場合、MS77は、より強い電力で送信されたSCHプリアンブルだけを受けて検出することができる。1つの新しい態様において、フェムト基地局のSCHは、フェムト基地局によって送信されたSCHプリアンブル及び重複のマクロ基地局によって送信されたもう1つのSCHプリアンブルが互いに再度干渉しない(または互いに対して最小限の干渉をする)ような方法で構成される。フェムトセルの2つの異なるSCH配置の方法は、以下、より詳細に説明される。
図7は、図6の無線OFDM/OFDMAシステム60のフェムトセルの異なるSCH配置の方法の流れ図である。無線OFDM/OFDMAシステム60において、マクロセルMBS61は、階層型2段階同期構想を用いてDL同期をする。PA‐プリアンブル送信では、MBS61は、周波数再利用1をそのプライマリSCH(P-SCH)に適用する。フェムトセル及びその重複のマクロセル基地局の両方は、同じPA−プリアンブルコードシーケンスをプライマリSCHに送信することで、プライマリSCHのフェムトセルと重複のマクロセルとの間に深刻な干渉がなくなる。SA‐プリアンブル送信では、MBS61は、周波数再利用3をそのセカンダリSCH(S-SCH)に適用する。周波数再利用3において、全ての占有されたチャンネル帯域幅は、3つの周波数サブバンドに分割され、各周波数サブバンドは、複数の重複しない連続の、または分散した物理的な(physical)周波数サブキャリアを含む。また、各基地局は、特定のセグメントのインデックスと関連したセグメントに属し、対応する周波数サブバンドを用いてそのSA‐プリアンブル送信をする。
第1の所定のSCH配置構成において、SA‐プリアンブル送信に用いられる周波数サブバンドは、所定のマッピング関数に基づいている。まず、フェムトセル基地局FBS71は、その重複のマクロセルの基地局MBS61のセグメントのインデックスを取得する(ステップ101)。1つの実施例では、MBS61は、FBS71からのリクエストを受けると、そのセグメントのインデックスをバックボーンネットワーク68によってFBS71に送信する。もう1つの実施例では、FBS71は、MBS61によって送信されたSA‐プリアンブルを自動的に(actively)スキャンし、次いで、そのSA‐プリアンブル送信用のMBS61によって用いられた周波数サブバンドに基づいてMBS61のセグメントのインデックスを取得する。またもう1つの実施例では、MBS61のセグメントのインデックスは、プライマリSCHがセグメント情報を運ぶように構成された場合、MBS61によって送信されたPA‐プリアンブルをスキャンすることで得られることもできる。マクロセルMBS61のセグメントのインデックスを得た後、次いで、フェムトセルFBS71は、所定のマッピング関数に基づいて、それ自身のSA−プリアンブル送信用の周波数サブバンドを選択する(ステップ102)。
図8は、所定のSCH配置構想に用いられる所定のマッピング関数の1つの実施の形態を示している。図8の実施例では、所定のマッピング関数は、セグメントのインデックス及び表81に定義された各基地局のセルタイプの組み合わせに基づいている。表81において、各基地局は、セグメントのインデックスと関連した1つのセグメントに属している。また、各基地局は、特定のセルタイプを有する。例えば、マクロセル、開放加入者グループ(Open Subscriber Group;OSG)フェムトセル、閉鎖加入者グループ(Close Subscriber Group;CSG)閉鎖フェムトセル、CSG開放フェムトセル、及びホットゾーンピコセル(hot-zone picocell)などの異なるセルタイプが全て現在のIEEE802.16の仕様に定義されている。表81の実施例では、3つのセグメントのインデックス1〜3及び3つのセルタイプA〜Cがリストされている。P-SCHでは、各基地局は、周波数再利用1を適用している。S-SCHでは、各基地局は、周波数再利用3を適用し、そのセグメントのインデックス及び表81に定義されたそのセルタイプに基づいた3つの周波数サブバンドの1つを用いる。
図9は、図8の所定のマッピング関数を用いた無線OFDM/OFDMAシステム90のSCH配置の例を示している。無線OFDM/OFDMAシステム90では、セルタイプAは、マクロセルを表し、セルタイプBは、フェムトセルAを表し、セルタイプCは、フェムトセルBを表している。図9に示されるように、3つの隣接するマクロセル毎の各マクロセルは、3つのセグメントの1つに属し、SA‐プリアンブル送信に対して3つの周波数サブバンドの1つを用いる。所定のSCH配置構想において、その重複のマクロセルのセグメントのインデックスを得た後、各フェムトセルは、得られたセグメントのインデックス及び表81に定義されたそれ自身のセルタイプに基づいた、それ自身のSA‐プリアンブル送信用の周波数サブバンドを単純に選択する。よって、異なる周波数再利用のパターンを種々の重複のセルに適用することによって、かつセグメントのインデックス及びセルタイプに基づいた所定のマッピングルールを用いることによって、マクロセル及びフェムトセルに用いられた周波数サブバンドは、分けられてS-SCHの干渉を緩和する。
図7を再度参照すると、第2の自動組織化SCH配置構想では、フェムトセルFBS71はまず、他の重複のマクロセルまたはフェムトセルによって送信されたSCHプリアンブルをスキャンする(ステップ104)。次いで、FBS71は、周波数サブバンドのそれぞれに対して他のセルからの干渉を測定する(ステップ105)。1つの実施例では、FBS71は、各周波数サブバンド上の受信信号強度インジケータ(RSSI)の測定を実行する。1つの簡単な干渉の測定方法は、各周波数サブバンドの各サブキャリアの二乗値(squared value)を加えるなどして、各周波数サブバンド上の電力を推定することである。測定の結果に基づき、FBS71は、それ自身のSA−プリアンブルコードシーケンスに対して、最小量の干渉を有する周波数サブバンドを選択する(ステップ106)。RSSIの測定を実行することによって、自動組織化SCH配置構想は、フェムトセルにより柔軟性を持たせ、他のセルからの干渉を防ぎ、かつ他のセルへの干渉を防ぐ。
本発明は、説明の目的のために特定の実施の形態と関連して述べられたが、本発明はこれを限定するものではない。例えば、周波数再利用3がSA−プリアンブル送信に適用されるが、他の周波数再利用率も適用され得る。2周期の時間領域構造がP-SCHに形成されるが、他の複数周期の時間領域構造も形成され得る。また、示されたSCH配置は、ピコセル及びフェムトセルに用いられることができ、かつ本発明に述べられた内容は、マイクロセル及びマクロセルに、直接適用されることができる。よって、種々の変更、改造、及び述べた実施の形態の種々の特徴の組み合わせは、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することが可能である。
Claims (21)
- 同期チャネル(SCH)を提供する方法であって、前記方法は、
前記SCHのプライマリSCH(P-SCH)及びセカンダリSCH(S-SCH)を含み、前記P-SCH及び前記S-SCHによって占有された全時間長がデータチャネルの1つのOFDM符号の時間長と等しく、前記S-SCHがDLフレームの前記P-SCHの前に配置される前記SCHを基地局によって、ダウンリンク(DL)フレームに割り当てるステップ、及び
無線OFDM/OFDMAシステムの前記SCHチャネルを介してSCHプリアンブル伝送するステップを含む方法。 - 前記P-SCHは、粗タイミング及び周波数同期を提供し、かつシステム情報を運び、前記P-SCHは、セルID情報の第1部分を選択的に運ぶ請求項1に記載の方法。
- 前記システム情報は、チャネル帯域幅、キャリアタイプ、及びセグメント情報を更に含む請求項2に記載の方法。
- 前記S-SCHは、微細タイミング同期及びセルID情報の第2部分を運ぶ請求項1に記載の方法。
- 前記P-SCHは、同じ周波数スペクトルで、異なる基地局の間で共通するプリアンブルシーケンスを含み、前記S-SCHは、異なる基地局の間で独自のプリアンブルシーケンスを含む請求項1に記載の方法。
- 前記P-SCHは、前記データチャネルの有用なOFDM符号時間長(Tu)の半分を占有し、前記S-SCHは、前記データチャネルの有用なOFDM符号時間長(Tu)の半分に1つのサイクリックプレフィクス時間長(Tg)を加えたものを占有する請求項1に記載の方法。
- 前記P-SCHは、同じ周波数帯域を共有する共存のレガシーシステムの同期チャネルと異なる複数周期の時間領域構造を有する請求項1に記載の方法。
- 前記P-SCHは、周波数再利用1に適用されて、複数周期の時間領域構造をセル端で保持し、前記S-SCHは、周波数再利用Nに適用されて異なるセル間の干渉を緩和し、Nは、1より大きい整数である請求項7に記載の方法。
- 前記基地局は、IEEE802.16m仕様と適合し、第2の基地局は、IEEE802.16e仕様と適合し、第2の同期チャネル(SCH)をOFDM/OFDMA systemに送信し、前記SCH及び前記第2のSCHは、フレームオフセットの時間長によって時間領域で分けられる請求項1に記載の方法。
- 同期チャネル(SCH)を提供する方法であって、前記方法は、
セルタイプを有するフェムト基地局によって、前記フェムト基地局の前記カバー範囲がその前記カバー範囲と重複し、それが複数の周波数サブバンドからの第1の周波数サブバンドを用いる、マクロ基地局のセグメントのインデックスを取得するステップ、及び
前記フェムト基地局によって、セカンダリアドバンストプリアンブル(SA‐プリアンブル)伝送に用いられる前記複数の周波数サブバンドから、所定のマッピング関数に基づいて選択された第2の周波数サブバンドを選択するステップを含む方法。 - 前記所定のマッピング関数は、少なくとも前記重複のマクロ基地局の前記セグメントのインデックス、または前記フェムト基地局のタイプ、またはその両方に一部関係する請求項10に記載の方法。
- 前記重複のマクロ基地局の前記セグメントのインデックスは、バックボーンネットワークによって得られる請求項11に記載の方法。
- 前記重複のマクロ基地局の前記セグメントのインデックスは、前記重複のマクロ基地局によって送信されたセカンダリ同期チャネル(S-SCH)を自動的にスキャンすることで得られる請求項11に記載の方法。
- 前記セグメントのインデックスは、前記重複のマクロ基地局によって送信されたプライマリ同期チャネル(P-SCH)によって運ばれる請求項11に記載の方法。
- セルタイプの情報は、P-SCHの前記セグメントのインデックスと基地局のS-SCHの使用された周波数サブバンドの組み合わせによって運ばれる請求項14に記載の方法。
- 前記複数の周波数サブバンドのそれぞれは、複数の重複しない連続の物理的な周波数サブキャリア、または分散した物理的な周波数サブキャリアのいずれかを含む請求項10に記載の方法。
- 同期チャネル(SCH)を提供する方法であって、前記方法は、
1つ以上の基地局によって送信され、前記1つ以上の基地局のそれぞれが、複数の周波数サブバンドから対応する周波数サブバンドを用いるSCHプリアンブルをフェムト基地局によってスキャンするステップ、
前記複数の周波数サブバンドのそれぞれに対して前記1つ以上の基地局からの干渉を測定するステップ、及び
前記選択された周波数サブバンドに対して最少量の干渉を受ける前記フェムト基地局のSCH伝送に用いられる前記複数の周波数サブバンドから、周波数サブバンドを選択するステップを含む方法。 - 前記干渉は、前記複数の周波数サブバンドのそれぞれにある信号電力を推定することで測定される請求項17に記載の方法。
- 前記フェムト基地局の前記カバー範囲は、第2の周波数サブバンドを用いて前記マクロ基地局のカバー範囲と重複し、前記フェムト基地局の前記選択された周波数サブバンドは、前記重複のマクロ基地局によって用いられた前記第2の周波数サブバンドと異なる請求項17に記載の方法。
- 前記複数の周波数サブバンドからの前記選択された周波数サブバンドは、連続の物理的な周波数サブキャリアを含む請求項17に記載の方法。
- 前記複数の周波数サブバンドからの前記選択された周波数サブバンドは、分散した物理的な周波数サブキャリアを含む請求項17に記載の方法。
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