JP2012512596A - 光拡散アクチュエータフィルム(ldaf)・キーパッドモジュール - Google Patents
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Abstract
光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)と、キーパッドの解決策全体のための金属ドーム・サブモジュール集成体とを含むキーパッド・モジュールである。該解決策によるキーパッドでは、先行技術の欠点が克服されており、また厚さが薄く、電気エネルギーの消費量が少なく、製造が容易なため、労働力も低減される。プランジャ・シートと光ガイド・フィルムとが、1つの層に統合され、良好な触感とキートップの一様なルミネセンスを得ることができる。更に、通信機器、遠隔制御、PDAs、カー・オーディオ、図4に示す制御装置等に、広く適用可能である。
Description
本発明は、携帯電話用のキーパッドモジュール、特に、組み込み式光拡散アクチュエータフィルム(LDAF)を備えたキーパッドモジュールに関するものである。
携帯電話は、使用者が携帯して使用できる無線通信装置である。この種の装置には、携帯しやすさや外観を更に改善するために、さまざまな設計の携帯電話端末が提供され、これらの端末には、例えばキーボタンが露出したバー型電話機、フリップ式電話機、折り畳み式またはスイング式のコンパクトな電話機が含まれている。
加えて、携帯電話は、幾つかの無線通信機能を果たすための入力手段として、キーパッド集成体を含んでいる。このキーパッドは、個別部品の集積集成体であり、数字およびアルファベット文字および/または記号を有し、それらを使用者が押したり触れたりする。
先行技術による通常の従来型キーパッドは、個体のキートップに過ぎず、その場合、触感を高めるためのウェブおよび/または別個のアクチュエータおよび/または使用者に触感を与えるプランジャや金属ドームを有している。
加えて、携帯電話は、幾つかの無線通信機能を果たすための入力手段として、キーパッド集成体を含んでいる。このキーパッドは、個別部品の集積集成体であり、数字およびアルファベット文字および/または記号を有し、それらを使用者が押したり触れたりする。
先行技術による通常の従来型キーパッドは、個体のキートップに過ぎず、その場合、触感を高めるためのウェブおよび/または別個のアクチュエータおよび/または使用者に触感を与えるプランジャや金属ドームを有している。
従来式のプランジャ・シートには、キーパッドの高さの制限および/またはその機械特性による制限があり、その結果、製造過程の種々の制限により、構成要素層の過多および/またはウェブ厚さの達成困難が生じる。
このため、一様なクリック比率を得ることができない。加えて、従来のプランジャ・シートは、良好な触感を与えることができず、入力をキートップから金属ドームへ伝えられず、キートップを単一層として設けることができない。
また先行技術のキーパッドは、製造が容易でなく、かつ/または多量の機械的エラーの回避に不適であり、労働力の低減もできない。なぜなら、製造過程の制約によって制限されているからである。
このため、一様なクリック比率を得ることができない。加えて、従来のプランジャ・シートは、良好な触感を与えることができず、入力をキートップから金属ドームへ伝えられず、キートップを単一層として設けることができない。
また先行技術のキーパッドは、製造が容易でなく、かつ/または多量の機械的エラーの回避に不適であり、労働力の低減もできない。なぜなら、製造過程の制約によって制限されているからである。
加えて、従来のキーパッドのライトアップ部分は、多数の発光ダイオード(LED)および/またはエレクトロルミネセンス(EL)・ランプによって形成されている。使用者から見れば、LEDによりライトアップされたキーパッドは、発光が安定しておらず、その原因は、LEDの配置が、キートップにプリントされたアイコン近くの特定位置に指定されているからである。このため、LED近くのアイコンにホットスポットが形成される。このライトアップ構想には多くの発光ダイオードの取り付けが必要であり、その結果、エネルギー消費量が高い。他の光源であるELランプは、キートップに一様なルミネセンス光を放射するが、エネルギーの費用および/または消費量が、より高い。この種のELランプは、寿命がより短く、プリントされた誘電層を有し、ルミネセンス光を発し、使用者の操作圧が加わる結果、或る時間がたつと、担体フィルムから誘電インキ層が剥離する。
したがって、提供される必要があるのは、先行技術の欠点が克服された携帯電話用のキーパッド・モジュールであり、それも、厚さが薄く、製造が容易で、労働力を節減でき、キートップ・ルミネセンス用のより少数の発光ダイオード(LED)を用いることで電気エネルギーの浪費が避けられ、使用者の目から見てキートップ・アイコンの一様なルミネセンス・ライトアップが得られるようなモジュールである。また、発光構成素子は、堅固で使用者の操作圧に耐えることができ、良好な触感を与えることが可能で、かつまた一様なクリック比率をも得ることができ、更に最も重要なことは、光ガイドおよびプランジャが1層内に統合されていることである。
前述の目的のために、本発明により開示されるキーパッド・モジュールは、ポリカーボネート(PC)および/またはポリエチレン・テレフタレート(PET)のフィルムを含み、該フィルムが、一方の側に、成形プランジャおよび/またはマイクロドット構成物または微小突起を有し、かつ/または他方の側に、プリントされたスクリーンを有しており、更に前記キーパッド・モジュールが、キーパッド解決策全体用の金属ドームのサブモジュール集成体を含み、該キーパッドの解決策は、従来のキーパッドから種々変更を加えられ、先行技術の欠点が克服されている。独立請求項1には、このキーパッド・モジュールが請求されている。
以下で、添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
以下で、添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
先行技術を参照すると、図1a、図1b、図1cには、それぞれ、シリコーンゴム・プランジャシート1の前面図、断面図、細部Aの詳細図が示されている。また図2a、図2b、図2cは、それぞれ、プランジャ2を有するシリコーンゴム・キーの前面図、図2aのX−X´線に沿った断面図、図2bの細部Aの詳細図である。これらの図には、プランジャ2を有するシリコーンゴム・キーを形成する種々の素子が詳細に示されている。すなわち、ゴムのキーパッド22、光ガイドフィルム(LGF)23、接着剤24、保護層25、接着フィルム26、金属ドーム27である。この標準的な従来式のキーパッドは、キートップの個別部品であり、触感を高めるウェブおよび/または使用者に触感を与える別々のプランジャおよび金属ドームを有している。図3に示した先行技術の断面図3では、光ガイド・プランジャの種々の構成要素、すなわち金属メッシュ31、突出部32を有する成形プリント−プランジャ、ストッパ接着剤33、マイラー(Mylar)製ドームシート34、金属ドーム35が別個に示されている。
本発明により、携帯電話用のキーパッド・モジュール4(図4)の一好適実施例を開示する。
該キーパッド・モジュールには、
第2面にプリントを有するキートップ層(1)41と、
キートップ41を隣接層に接着するキートップ接着層(2)42と、
可動接点に対応する位置から突出する複数のボス52、および複数紫外線(UV)ポリマー製またはシリコーンゴム製のプランジャを有する光ガイドフィルム(LGF)面に対し成形されたアクチュエータ層とが含まれ、
各プランジャが、キートップの、各ボス52に対応する位置に配置され、かつLGFから目標高さまで突出し、成形されたプランジャの別の側には、ドット・パターン51が特定区域に局所的に配置されることで、光が吸光体50を介してキーパッド(LDAF)層(3)43の予め決められた区域へ集中的に供給され、前記キーパッド・モジュールには、また
光ガイド・プランジャを隣接層に接着するLDAF接着層(4)44と、
プリント回路板(PCB)および/またはフレキシブルなプリント回路(FPC)上にプリントされたオン/オフ回路上の、プランジャに対応する予め決められた位置に金属ドームを配置するためのマイラー・ドーム層(5)45と、
PCBおよび/またはFPCにマイラー・ドーム層45を接着するためのドーム用スペーサ層(6)46と、
プリント回路板(PCB、後述参照)に配置された複数可動接点を有する金属ドーム層(7)47とが含まれ、
キートップの各々が数字、アルファベット、記号いずれかのキートップ表示をプリントされ、表示を介して光を透過し、更に、前記キーパッド・モジュールには、
複数固定接点を有するプリント回路板(PCB)および/またはフレキシブルなプリント回路(FPC)層(8)48と、
光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43を介してキートップを照光する光源を有する発光ダイオード(LED)層(9)49とが含まれている。前記ドットパターン51は熱成形法または印刷法によって形成される。
該キーパッド・モジュールには、
第2面にプリントを有するキートップ層(1)41と、
キートップ41を隣接層に接着するキートップ接着層(2)42と、
可動接点に対応する位置から突出する複数のボス52、および複数紫外線(UV)ポリマー製またはシリコーンゴム製のプランジャを有する光ガイドフィルム(LGF)面に対し成形されたアクチュエータ層とが含まれ、
各プランジャが、キートップの、各ボス52に対応する位置に配置され、かつLGFから目標高さまで突出し、成形されたプランジャの別の側には、ドット・パターン51が特定区域に局所的に配置されることで、光が吸光体50を介してキーパッド(LDAF)層(3)43の予め決められた区域へ集中的に供給され、前記キーパッド・モジュールには、また
光ガイド・プランジャを隣接層に接着するLDAF接着層(4)44と、
プリント回路板(PCB)および/またはフレキシブルなプリント回路(FPC)上にプリントされたオン/オフ回路上の、プランジャに対応する予め決められた位置に金属ドームを配置するためのマイラー・ドーム層(5)45と、
PCBおよび/またはFPCにマイラー・ドーム層45を接着するためのドーム用スペーサ層(6)46と、
プリント回路板(PCB、後述参照)に配置された複数可動接点を有する金属ドーム層(7)47とが含まれ、
キートップの各々が数字、アルファベット、記号いずれかのキートップ表示をプリントされ、表示を介して光を透過し、更に、前記キーパッド・モジュールには、
複数固定接点を有するプリント回路板(PCB)および/またはフレキシブルなプリント回路(FPC)層(8)48と、
光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43を介してキートップを照光する光源を有する発光ダイオード(LED)層(9)49とが含まれている。前記ドットパターン51は熱成形法または印刷法によって形成される。
本発明の別の態様(図5)では、光ガイドフィルム43´のプランジャを、キートップの直下にマイクロドット・パターン51と逆にして、プランジャ52を金属ドーム47に直ぐ上に位置させることができる。
図6aでは、更に、LDAF4の構想が、本発明の好適実施例の等角展開図により、本発明の中核をなす5層を示すことで明らかにされている。5層とは、すなわち、アクチュエータと一体成形されたLDAF43、LDAF接着剤44、マイラー・ドーム45、ドームスペーサ46、金属ドーム47である。図は、底部47から頂部43へ、例示した前記各層がどのように積層されるかを示している。図6bは、図6aの部材を裏から見た図である。
図6aでは、更に、LDAF4の構想が、本発明の好適実施例の等角展開図により、本発明の中核をなす5層を示すことで明らかにされている。5層とは、すなわち、アクチュエータと一体成形されたLDAF43、LDAF接着剤44、マイラー・ドーム45、ドームスペーサ46、金属ドーム47である。図は、底部47から頂部43へ、例示した前記各層がどのように積層されるかを示している。図6bは、図6aの部材を裏から見た図である。
図7aおよび図7bは、それぞれ、光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43の表と裏の等角図であり、前面図にはアクチュエータ面が、後面図にはドット・パターン51が示されている。
図8aおよび図8bは、光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43の2D詳細図であり、それぞれ、前面図にはプランジャが、裏面図にはドット・パターン51が示されている。
図8aおよび図8bは、光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43の2D詳細図であり、それぞれ、前面図にはプランジャが、裏面図にはドット・パターン51が示されている。
本発明の、更に別の態様によれば、本発明の光拡散アクチュエータ・フィルム(LDAF)43(図9)は、全モジュール4のなかの最も重要な層である。該フィルムにより、発光ダイオード(LED)層(9)49で形成された側方光源からの入射光が、マイクロドット・パターン構成体51を介してポリカーボネート(pc)フィルムを照光する面にされ、また、該構成体の幾何形状の反対側のUVポリマーおよび/またはシリコーン成形プランジャ54により、使用者に対する人間工学的な感触および触感が制御される。加えて、寸法Bおよび寸法Cは、それぞれウェブ厚さとプランジャ高さとを表している。
本発明の更に別の態様では、吸光体50(図4および図5)は、発光ダイオード49のほかに、プランジャ43と一体成形でき、該吸光体50は、発光ダイオード(LED)から光ガイドフィルムへの光の最大量を吸収する結果、キートップ上のルミネセンスがより明るくなる。
図10は、光拡散アクチュエータ4の部分平面図であり、そこには、LED光源49と幾つかのアクチュエータ53が詳細に示されている。
図11には、光拡散アクチュエータ4の等角断面図が示され、そこには、LED49と、吸光体50と、一体成形されたUV層55と、1個のアクチュエータ53とが示されている。
図10は、光拡散アクチュエータ4の部分平面図であり、そこには、LED光源49と幾つかのアクチュエータ53が詳細に示されている。
図11には、光拡散アクチュエータ4の等角断面図が示され、そこには、LED49と、吸光体50と、一体成形されたUV層55と、1個のアクチュエータ53とが示されている。
図12aおよび図12bは、標準的な光ガイド・フィルム厚さと吸光体50を備えた本発明の光ガイド・フィルムとを比較した図であり、本発明の好適実施例の場合には、光線が吸光体50によって完全にLGFに伝えられるが、先行技術の実施例の場合には、光エネルギーの損失が生じることを示している。
以上、本発明を詳細に説明したが、当業者には明らかなように、特許請求の範囲で請求される本発明の本質から逸脱することなしに複数の変更態様が可能である。
以上、本発明を詳細に説明したが、当業者には明らかなように、特許請求の範囲で請求される本発明の本質から逸脱することなしに複数の変更態様が可能である。
Claims (7)
- キーパッド・モジュール(4)であって、次の層、すなわち
表面プリントを有するキートップ層1(41)と、
キートップ層(41)を隣接層に接着するためのキートップ接着層2(42)と、
層3(43)と一体成形された光ガイドフィルム(LGF)面に成形されたアクチュエータ層と、
光ガイドフィルムを隣接層に接着するための光ガイドフィルム接着層4(44)と、
予め決められた位置に複数金属ドーム(47)を配置するためのマイラー製ドーム層5(45)と、
隣接層にドーム層(45)を接着するためのドームスペーサ層6(46)と、
各々が可動接点を備えた複数ドームを有する金属ドーム層7(47)と、
複数固定接点を有するプリント回路板層8(48)と、
光ガイドフィルムを介してキートップ(41)を照光するための発光ダイオード層9(49)とを積層することによって製造される形式のものにおいて、
前記光ガイドフィルム(43)が、前記固定接点に対応する位置から突出する複数のボス(53)を備え、各ボス(53)に対応する位置に複数プランジャが設けられており、
前記光ガイドフィルム(43)の別の側に、ドットパターン(51)が特定区域に局所的に形成されることを特徴とする、キーパッド・モジュール(4)。 - 前記光ガイドフィルム(43´)のプランジャが、キートップ層(41)の直ぐ下のドットパターンと反対側の位置に積層されることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4´)。
- 前記プリント回路板層8(48)が、複数固定接点を有するフレキシブルなプリント回路(FPC)であることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4)。
- 前記光拡散アクチュエータ・フィルム(43)により、発光ダイオード(49)からの入射光が、ドットパターン(51)を介して複数成形プランジャ(54)を照光する面にされることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4)。
- 前記複数の成形プランジャ(54)が、使用者に人間工学的な感触および触感を与えることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4)。
- 吸光体(50)が、発光ダイオード(49)の直ぐ傍に光ガイド・フィルム(43)と一体成形されていることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4)。
- 前記発光ダイオード(49)が、サイドファイアリング型LEDであることを特徴とする、請求項1記載のキーパッド・モジュール(4)。
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