JP2012510090A - 複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法および装置 - Google Patents

複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法は、少なくとも2つの電気音響変換器により取り込まれた少なくとも2つのオーディオ信号を提供することを含んでいてもよい。少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズを含んでいることがある。方法はまた、ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行することを含んでいてもよい。
【選択図】 図4b

Description

関連出願
本出願は、発明者Dinesh RamakrishnanおよびSong Wangによる、“複数のマイクロフォンを使用する、風の噴出の検出”についての、2008年3月18日に出願された、米国仮特許出願シリアル番号第61/037,453号に関し、この出願からの優先権を主張し、これは参照によりここに組み込まれている。
本開示は、一般的に信号処理に関する。さらに詳細には、本開示は、マイクロフォンのような電気変換器を使用して記録された複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制することに関する。
背景
通信技術は、多くの分野で進歩し続けている。これらの技術が進歩するにつれて、ユーザは、彼らが互いに通信できる方法において、さらに柔軟性を有するようになる。電話機通話に対して、ユーザは、直接的な双方向通話または会議通話に携わることがある。加えて、ヘッドセットまたはスピーカーフォンを使用して、ハンズフリー動作が可能になることがある。標準的な電話機、セルラ電話機、コンピューティングデバイス等を使用して、通話が行われることがある。
通信技術の進歩により可能になるこの柔軟性の増加により、ユーザが、多くの異なる種類の環境から通話をかけることも可能になる。いくつかの環境では、通話に影響を与えることがあるさまざまな状況が生じるかもしれない。1つの状況は周囲ノイズである。
周囲ノイズは、送信されるオーディオ品質を低下させることがある。特に、周囲ノイズは、送信されるスピーチ品質を低下させることがある。したがって、周囲ノイズを抑制するための改善された方法および装置を提供することにより、利益を実現することができる。
図1は、ワイヤレス通信デバイスの例示であり、ワイヤレス通信デバイスにより、音声オーディオと周囲ノイズとをどのように受け取ることがあるかを示す例である。 図2aは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図2bは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図3aは、ビームフォーマーの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図3bは、ビームフォーマーの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図3cは、ビームフォーマーの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図4aは、ノイズ基準改善器の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図4bは、ノイズ基準改善器の別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図5aは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すより詳細なブロックダイヤグラムである。 図5bは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すより詳細なブロックダイヤグラムである。 図5cは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの代替的な構成を示している。 図5dは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの別の代替的な構成を示している。 図6aは、周囲ノイズを抑制するための方法の1つの例を示すフローダイヤグラムである。 図6bは、図6a中で示されている方法に対応するミーンズプラスファンクションブロックを示すフローダイヤグラムである。 図7aは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図7bは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図7cは、周囲ノイズ抑制を含むシステムの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図8aは、較正器の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図8bは、較正器の別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図8cは、較正器の別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図9aは、ノイズ基準較正器の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図9bは、ノイズ基準較正器の別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図9cは、ノイズ基準較正器の別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図10は、ビームフォーマーの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図11は、後処理ブロックの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。 図12は、周囲ノイズを抑制するための方法を示すフロー図である。 図12aは、図12の方法に対応するミーンズプラスファンクションブロックを示している。 図13は、ここで説明する方法を実現するために使用されることがある通信デバイス中で利用されていてもよいさまざまなコンポーネントを示すブロックダイヤグラムである。
詳細な説明
複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法が開示されている。方法は、少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供することを含んでいてもよい。少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含んでいる。方法はまた、ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行することを含んでいる。方法はまた、ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得することを含んでいてもよい。
複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置が開示されている。装置は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含む少なくとも2つのオーディオ信号を提供する少なくとも2つの電気音響変換器を備えていてもよい。装置はまた、ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するビームフォーマーを備えていてもよい。装置はまた、ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するノイズ基準改善器を備えていてもよい。
複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置が開示されている。装置は、少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供する手段を備えていてもよい。少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含んでいる。装置はまた、ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行する手段を備えていてもよい。装置はさらに、ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得する手段を備えていてもよい。
複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するためのコンピュータプログラムプロダクトが開示されている。コンピュータプログラムプロダクトは、その上に命令を有しているコンピュータ読取可能媒体を備えていてもよい。命令は、少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供するためのコードを含んでいてもよい。少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含んでいる。命令はまた、ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するためのコードを含んでいてもよい。命令はまた、ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するためのコードを含んでいてもよい。
ノイズがあるシナリオにおいて送信される音声品質を改善するために、移動体通信デバイスが、複数のマイクロフォンを用いることが増えている。複数のマイクロフォンは、所望の音声とバックグラウンドノイズとを区別するための能力を提供し、したがって、オーディオ信号中のバックグラウンドノイズを抑制することにより、音声品質を改善するのに役立つ。マイクロフォンが、デバイスの同じ側に互いに近くに置かれている場合に、ノイズから音声を区別することは特に難しい。これらのシナリオにおいて、ノイズから所望の音声を分離するための方法および装置を提示する。
音声品質は、移動体通信システムにおける重大な関心事である。音声品質は、移動体通信デバイスの使用の間、周囲ノイズの存在により非常に影響を受ける。ノイズがあるシナリオの間に音声品質を改善するための1つのソリューションは、移動体デバイスに複数のマイクロフォンを装備し、周囲ノイズから所望の音声を分離するための非常に複雑な信号処理技術を使用することであってもよい。特に、移動体デバイスは、バックグラウンドノイズを抑制して、音声品質を改善するために、2つのマイクロフォンを用いることがある。2つのマイクロフォンは、比較的遠くに離れて置かれていることが多い。例えば、音響受け取りのダイバーシティを活用して、所望の音声とバックグラウンドノイズとのより良い区別を提供するために、1つのマイクロフォンは、デバイスの正面側に置かれ、別のマイクロフォンは、デバイスの背面側に置かれていてもよい。しかしながら、製造可能性と消費者の使用とを容易にするためには、2つのマイクロフォンをデバイスの同じ側に互いに近くに置くことが有益であるかもしれない。一般的に利用可能な信号処理ソリューションの多くは、この近い間隔のマイクロフォン構成を取り扱うことができず、所望の音声と周囲ノイズとの良好な区別を提供しない。したがって、複数のマイクロフォンを用いる移動体通信デバイスの音声品質を改善するための新しい方法および装置を開示する。提案するアプローチは、幅広いさまざまな近い間隔の(典型的に、5cmより少ない)マイクロフォン構成に適用することができる。しかしながら、マイクロフォンの間隔の何らかの特定の値に限定されるものではない。
移動体デバイス上の近い間隔の2つのマイクロフォンを活用して、送信される音声の品質を改善することができる。特に、ビームフォーミング技術を使用して、周囲ノイズから所望のオーディオ(例えば、スピーチ)を区別して、周囲ノイズを抑制することにより、オーディオ品質を改善する。ビームフォーミングは、所望のスピーカーに向けてビームを形成することにより、周囲ノイズから所望のオーディオを分離することができる。ビームフォーミングは、所望のオーディオの方向においてヌルビームを形成することにより、所望のオーディオから周囲ノイズを分離することもできる。ビームフォーマー出力は、オーディオ出力の品質をさらに改善するために、後処理されることがあり、または、後処理されないこともある。
図1は、ワイヤレス通信デバイス102の例示であり、ワイヤレス通信デバイス102により、所望のオーディオ(例えば、スピーチ106)と周囲ノイズ108とをどのように受け取ることがあるかを示す例である。ワイヤレス通信デバイス102は、周囲ノイズ108を含んでいることがある環境において使用されるかもしれない。したがって、ワイヤレス通信デバイス102中に収容されていることがあるマイクロフォン110a、110bにより、スピーチ106に加えて周囲ノイズ108を受け取ることがある。周囲ノイズ108は、ワイヤレス通信デバイス102により送信されるようなスピーチ106の品質を低下させるかもしれない。したがって、スピーチ106から周囲ノイズ108を分離して、周囲ノイズ108を抑制することが可能な方法および装置により、利益を実現することができる。この例が与えられているが、ここで開示する方法および装置は、非常に多数の構成において利用することができる。例えば、ここで開示する方法および装置は、移動体電話機と、“固定”電話機と、ワイヤードハンドセットと、ワイヤレスハンドセット(例えば、ブルートゥース(登録商標))と、補聴器と、オーディオ/ビデオ記録デバイスと、オーディオを受け取るための変換器/マイクロフォンを利用する実質的に他の何らかのデバイスとにおいて使用するために構成されていてもよい。
図2aは、周囲ノイズ抑制を含むシステム200aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。システム200aは、ビームフォーマー214および/またはノイズ基準改善器220aを備えている。システム200aは、デジタルオーディオ信号212a、212bを受け取るように構成されている。デジタルオーディオ信号212a、212bは、一致するまたは類似するエネルギーレベルを有していることがあり、あるいは、有していないこともある。デジタルオーディオ信号212a、212bは、2つのオーディオソース(例えば、図1において示されているデバイス102中のマイクロフォン110a、110b)からの信号であってもよい。
デジタルオーディオ信号212a、212bは、一致するまたは類似する信号特性を有していることがある。例えば、双方の信号212a、212bは、所望のオーディオ信号(例えば、スピーチ106)を含んでいてもよい。デジタルオーディオ信号212a、212bはまた、周囲ノイズ108を含んでいることもある。
デジタルオーディオ信号212a、212bは、ビームフォーマー214により受け取ることができる。デジタルオーディオ信号212aのうちの1つはまた、ノイズ基準改善器220aにルーティングされる。ビームフォーマー214は、所望のオーディオ基準信号216(例えば、音声/スピーチ基準信号)を発生させることができる。ビームフォーマー214は、ノイズ基準信号218を発生させることができる。ノイズ基準信号218は、残りの所望のオーディオを含んでいることがある。ノイズ基準改善器220aは、改善されたノイズ基準信号222aを発生させるために、ノイズ基準信号218から、残りの所望のオーディオを減少させるか、または、効果的に消去してもよい。ノイズ基準改善器220aは、デジタルオーディオ信号212aのうちの1つを利用して、改善されたノイズ基準信号222aを発生させてもよい。所望のオーディオ出力を向上させるために、所望のオーディオ基準信号216および改善されたノイズ基準信号222aを利用してもよい。例えば、改善されたノイズ基準信号222aは、所望のオーディオ中のノイズを減少させるために、フィルタリングされて、所望のオーディオ基準信号216から取り去られてもよい。改善されたノイズ基準信号222aおよび所望のオーディオ基準信号216はまた、所望のオーディオ中のノイズを減少させるためにさらに処理されることがある。
図2bは、周囲ノイズ抑制を含むシステム200bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。システム200bは、デジタルオーディオ信号212a、212bと、ビームフォーマー214と、所望のオーディオ基準信号216と、ノイズ基準信号218と、ノイズ基準改善器220bと、改善されたノイズ基準信号222bとを含んでいてもよい。ノイズ基準信号218は、残りの所望のオーディオを含んでいることがあるので、ノイズ基準改善器220bは、ノイズ基準信号218から、残りの所望のオーディオを減少させるか、または、効果的に消去してもよい。ノイズ基準改善器220bは、改善されたノイズ基準信号222bを発生させるために、ノイズ基準信号218に加えて、デジタルオーディオ信号212a、212bの双方を利用してもよい。所望のオーディオを向上させるために、改善されたノイズ基準信号222bと所望のオーディオ基準信号216とを利用してもよい。
図3aは、ビームフォーマー314aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。ビームフォーマー314aの主な目的は、デジタルオーディオ信号312a、312bを処理して、所望のオーディオ基準信号316aとノイズ基準信号318aとを発生させることである。所望のオーディオソース(例えば、ユーザ)に向けてヌルビームを形成し、デジタルオーディオ信号312a、312bからの所望のオーディオ(例えば、スピーチ106)を抑制することにより、ノイズ基準信号318aを発生させてもよい。所望のオーディオソースに向けてビームを形成し、他の方向から到来する周囲ノイズ108を抑制することにより、所望のオーディオ基準信号316aを発生させてもよい。固定ビームフォーミングおよび/または適応ビームフォーミングにより、ビームフォーミングプロセスを実行することができる。図3aは、固定ビームフォーミングアプローチを利用する構成300aを示している。
デジタルオーディオ信号312a、312bを受け取るようにビームフォーマー314aを構成してもよい。デジタルオーディオ信号312a、312bは、それらのエネルギーレベルが一致するまたは類似するように較正されてもよく、あるいは、較正されなくてもよい。デジタルオーディオ信号312a、312bは、それぞれ、zc1(n)とzc2(n)とで表し、ここでnは、デジタルオーディオサンプル番号である。固定ビームフォーミングのシンプルな形態は、“ブロードサイド”ビームフォーミングとして呼ぶことがある。所望のオーディオ基準信号316aは、zb1(n)で表す。固定“ブロードサイド”ビームフォーミングに対して、所望のオーディオ基準信号316aは、方程式(1)により示すことができる。
Figure 2012510090
ノイズ基準信号318aは、zb2(n)で表す。ノイズ基準信号318aは、方程式(2)により示すことができる。
Figure 2012510090
ブロードサイドビームフォーミングにしたがうと、所望のオーディオソースは、2つのマイクロフォン(例えば、マイクロフォン110a、110b)に対して等距離にあると仮定される。所望のオーディオソースが、もう1つのマイクロフォンよりも1つのマイクロフォンの近くにある場合に、1つのマイクロフォンにより取り込まれた所望のオーディオ信号は、もう1つのマイクロフォンにより取り込まれた所望のオーディオ信号に比べて、時間遅延を被るだろう。このケースでは、2つのマイクロフォン信号間の時間遅延差を補償することにより、固定ビームフォーマーの性能を向上させることができる。したがって、ビームフォーマー314aは、遅延補償フィルタ324を備えていてもよい。所望のオーディオ基準信号316aとノイズ基準信号318aとは、それぞれ、方程式(3)および(4)において表すことができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
ここで、τは、2つのマイクロフォンにより取り込まれたデジタルオーディオ信号312a、312b間の時間遅延を示し、プラスの値またはマイナスの値のいずれをとってもよい。2つのマイクロフォン信号間の時間遅延差は、技術的に知られている時間遅延計算の方法のうちの何らかを使用して算出することができる。所望のオーディオアクティビティ期間の間にだけ時間遅延推定を計算することにより、時間遅延推定方法の精度を向上させることができる。
時間遅延τは、マイクロフォンが非常に近い間隔(例えば、4cm以内)にある場合に、小数値をとることもある。このケースでは、小数部分の時間遅延推定技術を使用して、τを算出することができる。小数部分の時間遅延補償は、sincフィルタリング方法を使用して実行することができる。この方法では、較正されたマイクロフォン信号を、遅延sinc信号と畳み込んで、方程式(5)において示されているような小数部分の時間遅延補償を実行する。
Figure 2012510090
小数部分の時間遅延を計算するためのシンプルな手順は、方程式(6)において示されているように、第1のデジタルオーディオ信号312a(例えば、zc1(n))と、時間遅延補償された第2のデジタルオーディオ信号312b(例えば、zc2(n))との間の相互相関を最大化する値τをサーチすることを含んでいてもよい。
Figure 2012510090
ここでは、デジタルオーディオ信号312a、312bは、フレームにセグメント化されてもよく、ここで、Nは、フレーム当たりのサンプルの数であり、kはフレーム数である。デジタルオーディオ信号312a、312b(例えば、zc1(n)およびzc2(n))間の相互相関は、さまざまな値のτに対して計算することができる。相互相関を最大化するτの値を見つけることにより、τに対する時間遅延値を計算することができる。この手順は、デジタルオーディオ信号312a、312bの信号対ノイズ比(SNR)が高いときに、良好な結果を提供することができる。
図3bは、ビームフォーマー314bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。(図3aで示されているような)固定ビームフォーミング手順は、2つのマイクロフォンの周波数応答がよく一致していることを仮定している。しかしながら、2つのマイクロフォンの周波数応答の間には、わずかな差があるかもしれない。ビームフォーマー314bは、適応ビームフォーミング技術を利用することができる。この手順では、適応フィルタ326を使用して、第2のデジタルオーディオ信号312bと第1のデジタルオーディオ信号312aとを一致させてもよい。つまり、適応フィルタ326は、2つのマイクロフォンの周波数応答を一致させるとともに、デジタルオーディオ信号312a、312bの間の何らかの遅延を補償することができる。第2のデジタルオーディオ信号312bを適応フィルタ326に対する入力として使用してもよい一方で、第1のデジタルオーディオ信号312aを適応フィルタ326に対する基準として使用してもよい。フィルタリングされたオーディオ信号328は、zw2(n)で表す。ノイズ基準(または“ビームフォーミングされた”)信号318bは、zb2(n)で表す。適応フィルタ326に対する重みは、w1(i)で表し、ここで、iは、0とM−1との間の数であり、Mは、フィルタの長さである。適応フィルタリングプロセスは、方程式(7)、(8)において示されているように表すことができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
最小平均二乗(LMS)または正規化LMS等のような、何らかの標準的な適応フィルタリングアルゴリズムを使用して、適応フィルタの重みw1(i)を適応させてもよい。所望のオーディオ基準信号316b(例えば、zb1(n))とノイズ基準信号318b(zb2(n))とは、方程式(9)および(10)において示されているように表すことができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
図3bにおいて示されている適応ビームフォーミング手順は、第2のデジタルオーディオ信号312bから、より多くの所望のオーディオを取り除いて、図3aにおいて示されている固定ビームフォーミング技術よりもより良好なノイズ基準信号318bを生成させることができる。
図3cは、ビームフォーマー314cの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。ビームフォーマー314cは、ノイズ基準信号318cの発生に対してのみ適用することができ、第1のデジタルオーディオ信号312aは、単に所望のオーディオ基準信号316c(例えば、zb1(n)=zc1(n))として使用される。あるシナリオでは、この方法は、ビームフォーマー314cにより生じる残響効果のような、可能性ある所望のオーディオ品質低下を防ぐことができる。
図4aは、ノイズ基準改善器420aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。ビームフォーマー(例えば、ビームフォーマー214、314a〜c)により発生されたノイズ基準信号418は、依然として、いくらかの残りの所望のオーディオを含んでいることがあり、これは、システム全体の出力において品質低下を生じさせることがある。ノイズ基準改善器420aの目的は、ノイズ基準信号418(例えば、zb2(n))から残りの所望のオーディオをさらに取り除くことであってもよい。
典型的に、マイクロフォンが互いに非常に近くに位置していない場合には、残りの所望のオーディオは、主要な高周波コンテンツを有しているかもしれない。したがって、ノイズ基準信号418から、高周波の残りの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準改善を実行してもよい。適応フィルタ434は、ノイズ基準信号418から、残りの所望のオーディオを取り除くために使用することができる。第1のデジタルオーディオ信号412a(例えば、zc1(n))は、(オプション的に)ハイパスフィルタ430に提供されてもよい。いくつかのケースでは、ハイパスフィルタ430は、オプション的であってもよい。第1のデジタルオーディオ信号412aをハイパスフィルタリングするために、1500〜2000Hzの遮断周波数を持つIIRフィルタまたはFIRフィルタ(例えば、hHPF(n))を使用することができる。ノイズ基準信号418から高周波の残りの所望のオーディオのみを取り除く助けとするために、ハイパスフィルタ430を利用することができる。ハイパスフィルタリングされた第1のデジタルオーディオ信号432aは、zi(n)で表す。適応フィルタ出力436aは、zwr(n)で表す。適応フィルタの重み(例えば、wr(n))は、LMS、NLMS等のような、技術的に知られている何らかの方法を使用して更新してもよい。改善されたノイズ基準信号422aは、zbr(n)で表す。ノイズ基準改善器420aは、方程式(11)、(12)、および(13)において表されているように、ノイズ基準改善プロセスを実現するように構成されていてもよい。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
図4bは、ノイズ基準改善器420bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。この構成では、デジタルオーディオ信号412a、412b(例えば、zc1(n)、zc2(n))間の差を、オプション的なハイパスフィルタ430中に入力してもよい。ハイパスフィルタ430の出力432bは、zi(n)で表す。適応フィルタ434の出力436bは、zwr(n)で表す。改善されたノイズ基準信号422bは、zbr(n)で表す。ノイズ基準改善器420bは、方程式(14)、(15)、および(16)において表されているように、ノイズ基準改善プロセスを実現するように構成されていてもよい。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
図5aは、周囲ノイズ抑制を含むシステム500aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すより詳細なブロックダイヤグラムである。(適応フィルタ526を備える)ビームフォーマー514と、(ハイパスフィルタ530と適応フィルタ534とを備える)ノイズ基準改善器520aは、デジタルオーディオ信号512a、512bを受け取り、所望のオーディオ基準信号516と改善されたノイズ基準信号522aとを出力してもよい。いくつかのケースでは、ハイパスフィルタ530はオプション的であってもよい。
図5bは、周囲ノイズ抑制を含むシステム500bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すより詳細なブロックダイヤグラムである。(適応フィルタ526を備える)ビームフォーマー514と、(ハイパスフィルタ530と適応フィルタ534とを備える)ノイズ基準改善器520bは、デジタルオーディオ信号512a、512bを受け取り、所望のオーディオ基準信号516と改善されたノイズ基準信号522bとを出力してもよい。この構成では、ノイズ基準改善器520bは、第1のデジタルオーディオ信号512aと第2のデジタルオーディオ信号512bとの間の差を、オプション的なハイパスフィルタ530中に入力してもよい。
図5cは、周囲ノイズ抑制を含むシステム500cの代替的な構成を示している。図5cのシステム500cでは、(第1のデジタルオーディオ信号512aと第2のデジタルオーディオ信号512bとの間の差の代わりに)所望のオーディオ基準信号516が、入力としてハイパスフィルタ530に提供されていることを除いて、図5cのシステム500cは、図5bのシステム500bに類似している。
図5dは、周囲ノイズ抑制を含むシステム500dの別の代替的な構成を示している。図5dのシステム500dでは、ビームフォーマー514の出力512aが第1のデジタルオーディオ信号512aに等しいことを除いて、図5dのシステム500dは、図5bのシステム500bに類似している。
図6aは、周囲ノイズを抑制するための方法600aの1つの例を示すフローダイヤグラムである。複数のソースからのデジタルオーディオをビームフォーミングする638a。複数のソースからのデジタルオーディオは、一致するまたは類似するエネルギーレベルを有していることがあり、あるいは、有していないこともある。複数のソースからのデジタルオーディオは、一致するまたは類似する信号特性を有していることがある。例えば、各ソースからのデジタルオーディオは、主要なスピーチ106と周囲ノイズ108とを含んでいるかもしれない。所望のオーディオ基準信号(例えば、所望のオーディオ基準信号216)とノイズ基準信号(例えば、ノイズ基準信号218)は、ビームフォーミング638aにより発生させてもよい。ノイズ基準信号は、残りの所望のオーディオを含んでいることがある。ノイズ基準信号を改善する640aことにより、ノイズ基準信号から、残りの所望のオーディオを減少させるか、または、効果的に消去してもよい。示されている方法600aは、進行中のプロセスであってもよい。
上記の図6で説明した方法600aは、図6bで示されているミーンズプラスファンクションブロック600bに対応する、さまざまなハードウェアならびに/あるいはソフトウェアのコンポーネントおよび/またはモジュールにより実行することができる。言い換えると、図6aで示されているブロック638aないし640aは、図6bで示されているミーンズプラスファンクションブロック638bないし640bに対応している。
図7aは、周囲ノイズ抑制を含むシステム700aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。周囲ノイズ抑制を含むシステム700aは、変換器(例えば、マイクロフォン)710a、710bと、アナログデジタルコンバータ(ADC)744a、744bと、較正器748と、第1のビームフォーマー714と、ノイズ基準改善器720と、ノイズ基準較正器750と、第2のビームフォーマー754と、後処理コンポーネント760とを含んでいてもよい。
変換器710a、710bは、サウンド情報を取り込んで、それをアナログ信号742a、742bにコンバートしてもよい。変換器710a、710bは、サウンド情報を電気(または他の)信号にコンバートするために使用される何らかのデバイスを含んでいてもよい。例えば、これらは、マイクロフォンのような電気音響変換器であってもよい。ADC744a、744bは、変換器710a、710bにより取り込まれたアナログ信号742a、742bを未較正のデジタルオーディオ信号746a、746bにコンバートすることができる。ADC744a、744bは、サンプリング周波数fsでアナログ信号をサンプリングしてもよい。
マイクロフォンの感度における差と、近接場のスピーチレベルにおける差とを補償するために、較正器748により、2つの未較正のデジタルオーディオ信号746a、746bを較正してもよい。第1のビームフォーマー714により、較正されたデジタルオーディオ信号712a、712bを処理して、所望のオーディオ基準信号716とノイズ基準信号718を提供してもよい。第1のビームフォーマー714は、固定ビームフォーマーであってもよく、または、適応ビームフォーマーであってもよい。ノイズ基準改善器720は、残りの所望のオーディオをさらに取り除くようにノイズ基準信号718を改善してもよい。
第1のビームフォーマー714により生じた減衰効果を補償するために、ノイズ基準較正器750によっても、改善されたノイズ基準信号722を較正してもよい。所望のオーディオ基準信号716と較正されたノイズ基準信号752とを第2のビームフォーマー754により処理して、第2の所望のオーディオ信号756と第2のノイズ基準信号758を生成させてもよい。第2の所望のオーディオ信号756と第2のノイズ基準信号758は、第2の所望のオーディオ基準信号756から、さらに残りのノイズを取り除くための後処理760をオプション的に経験することがある。所望のオーディオ出力信号762とノイズ基準出力信号764は、スピーカーを介して送信され、出力されて、さらに処理され、または、そうでなければ利用されてもよい。
図7bは、周囲ノイズ抑制を含むシステム700bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。プロセッサ766は、較正器748、第1のビームフォーマー714、ノイズ基準改善器720、ノイズ基準較正器750、第2のビームフォーマー754、および/または後処理760を実現するために、命令を実行してもよく、および/または、動作を行ってもよい。
図7cは、周囲ノイズ抑制を含むシステム700cの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。プロセッサ766aは、較正器748およびビームフォーマー714を実現するために、命令を実行してもよく、および/または、動作を行ってもよい。別のプロセッサ766bは、ノイズ基準改善器720およびノイズ基準較正器750を実現するために、命令を実行してもよく、および/または、動作を行ってもよい。別のプロセッサ766cは、第2のビームフォーマー754および後処理760を実現するために、命令を実行してもよく、および/または、動作を行ってもよい。個々のプロセッサは、各ブロックを個々に取り扱うように、または、ブロックの何らかの組み合わせを取り扱うように構成してもよい。
図8aは、較正器848aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。較正器848aは、2つの目的を果たす:マイクロフォン感度における何らかの差を補償することと、未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bにおける近接場の所望のオーディオレベルの差を補償することである。マイクロフォン感度は、入射音場の所定の入力圧力に対する、マイクロフォンにより発生された電圧の強度を測定する。2つのマイクロフォンが異なる感度を有している場合に、それらは、同じ入力圧力に対して異なる電圧レベルを生成させるだろう。ビームフォーミングを実行する前に、この差を補償してもよい。考えられる第2の要因は、近接場効果である。移動体デバイスを手に持っているユーザは、2つのマイクロフォンに近い距離にいることがあるので、ハンドセットの向きにおける何らかの変更が、結果として、2つのマイクロフォンにより取り込まれる信号レベル間の著しい差になるかもしれない。この信号レベル差の補償は、より良好なノイズ基準信号を発生させることにおいて、第1ステージのビームフォーマーを助けることがある。
マイクロフォン感度における差と(近接場効果が原因の)オーディオレベルにおける差とは、(スケーリングファクターとして呼ぶこともある)1組の較正ファクターを計算し、それらを1つ以上の未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bに適用することにより、補償することができる。
較正ブロック868aは、第2のデジタルオーディオ信号812bにおける信号レベルが、第1のデジタルオーディオ信号812aの信号レベルに近くなるように、較正ファクターを計算して、それを未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bのうちの1つに適用してもよい。
適切な較正ファクターを計算するために、さまざまな方法を使用してもよい。較正ファクターを計算するための1つのアプローチは、シングルタップウィナーフィルタ係数を計算して、それを、第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bに対する較正ファクターとして使用することであってもよい。シングルタップウィナーフィルタ係数は、2つの未較正のデジタルオーディオ信号846a、846b間の相互相関と、第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bのエネルギーとを算出することにより、計算することができる。2つの未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bは、z1(n)とz2(n)とで表し、ここでnは、時刻またはサンプル番号を示す。未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bを、長さNのフレーム(またはブロック)にセグメント化してもよい。各フレームkに対して、ブロック相互相関R12 ^(k)とブロックエネルギー推定P22 ^(k)は、方程式(17)および(18)において示されているように算出することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
方程式(19)および(20)において示されているように、推定の分散を最小化するために指数平均化方法を使用して、ブロック相互相関R12 ^(k)とブロックエネルギー推定P22 ^(k)をオプション的に平滑化してもよい。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ1およびλ2は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ1およびλ2の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.9〜0.99の範囲中の値が、良好な結果を与えることが判明している。
第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bに対する較正ファクターc2 ^(k)は、方程式(21)において示されているように、ブロック相互相関推定とブロックエネルギー推定との比を計算することにより見出すことができる。
Figure 2012510090
方程式(22)において示されているように、急激な変動を最小化するために、較正ファクターc2 ^(k)をオプション的に平滑化してもよい。平滑化定数は、0.7〜0.9の範囲中で選ばれる。
Figure 2012510090
所望のオーディオアクティビティ期間の間にだけ、較正ファクターを計算して更新することにより、較正ファクターの推定を向上させることができる。技術的に知られている、音声アクティビティ検出(VAD)の何らかの方法を、この目的のために使用することができる。
代替的に、最大サーチング方法を使用して、較正ファクターを推定することができる。この方法では、所望のオーディオエネルギーの最大のものに対して、2つの未較正デジタルオーディオ信号846a、846bのブロックエネルギー推定P11 ^(k)およびP22 ^(k)をサーチすることができ、2つの最大のものの比を、較正ファクターの計算に対して使用することができる。ブロックエネルギー推定P11 ^(k)およびP22 ^(k)は、方程式(23)および(24)において示されているように計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
方程式(25)および(26)において示されているように、ブロックエネルギー推定P11 ^(k)およびP22 ^(k)をオプション的に平滑化することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ3およびλ2は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ3およびλ2の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.7〜0.8の範囲中の値が、良好な結果を与えることが判明している。2つの未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bの所望のオーディオの最大のもの(例えば、ここではmが複数のフレームインデックス番号であるQ1 ^(m)およびQ2 ^(m))は、方程式(27)および(28)において示されているように、例えば、K個の連続したフレームのような複数のフレームにわたってブロックエネルギー推定の最大のものをサーチすることにより計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
最大値をオプション的に平滑化して、方程式(29)および(30)において示されているように、より平滑化された推定を取得することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ4およびλ5は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ4およびλ5の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.5〜0.7の範囲中で、平均化定数の値が選ばれる。第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bに対する較正ファクターは、方程式(31)において示されているように、2つの未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bの比の平方根を計算することにより推定することができる。
Figure 2012510090
方程式(32)において示されているように、較正ファクターc2 ^(m)をオプション的に平滑化することができる。
Figure 2012510090
β3は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。β3の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。この平滑化プロセスは、第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bに対する較正ファクターにおける急激な変動を最小化することができる。較正ブロック868aにより算出されるような較正ファクターを使用して、第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bを乗算してもよい。このプロセスは、結果として、ビームフォーミングの前に、デジタルオーディオ信号812a、812b中の所望のオーディオエネルギーレベルをバランスさせるように、第2の未較正のデジタルオーディオ信号846bをスケーリングする。
図8bは、較正器848bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。この構成では、(較正ブロック868bにより算出されるような)較正ファクターの逆数を第1の未較正のデジタルオーディオ信号846aに適用することができる。このプロセスは、結果として、ビームフォーミングの前に、デジタルオーディオ信号812a、812b中の所望のオーディオエネルギーレベルをバランスさせるように、第1の未較正のデジタルオーディオ信号846aをスケーリングする。
図8cは、較正器848cの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。この構成では、デジタルオーディオ信号812a、812b中の所望のオーディオエネルギーレベルをバランスさせるだろう2つの較正ファクターを、較正ブロック868cにより算出することができる。これらの2つの較正ファクターは、未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bに適用することができる。
いったん、未較正のデジタルオーディオ信号846a、846bが較正されると、第1のデジタルオーディオ信号812aと第2のデジタルオーディオ信号812bとを、上記で論じたように、ビームフォーミングするおよび/または改善することができる。
図9aは、ノイズ基準較正器950aの1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。第1のビームフォーマー714により発生されることがあるノイズ基準信号922は、減衰の問題を被ることがある。改善されたノイズ基準信号922中のノイズの強度は、所望のオーディオ基準信号916中のノイズの強度に比べて、非常に小さいことがある。改善されたノイズ基準信号922は、二次的なビームフォーミングを実行する前に、較正ブロック972aにより較正(例えば、スケーリング)してもよい。
ノイズ基準較正に対する較正ファクターは、ノイズフロア推定を使用して計算することができる。較正ブロック972aは、所望のオーディオ基準信号916と改善されたノイズ基準信号922とに対するノイズフロア推定を計算してもよい。較正ブロック972aは、それにしたがって、較正ファクターを計算し、改善されたノイズ基準信号922にそれを適用してもよい。
所望のオーディオ基準信号(例えば、zb1(n))と改善されたノイズ基準信号(例えば、zbr(n))とのブロックエネルギー推定は、それぞれ、Pb1(k)とPbr(k)とで表し、ここで、kはフレームインデックスである。
ブロックエネルギーのノイズフロア推定(例えば、ここではmがフレームインデックスであるQb1 ^(m)およびQbr ^(m))は、方程式(33)および(34)において表されているように、1組のフレーム(例えば、K個のフレーム)にわたって最小値をサーチすることにより計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
方程式(35)および(36)において示されているように、指数平均化方法を使用して、ノイズフロア推定(例えば、Qb1 ^(m)およびQbr ^(m))をオプション的に平滑化してもよい(例えば、平滑化されたノイズフロア推定は、
Figure 2012510090
で表してもよい)。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ6およびλ7は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ6およびλ7の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、平均化定数は0.7〜0.8の範囲中で選ばれる。改善されたノイズ基準222較正ファクターは、cnr ^(m)で表し、方程式(37)において表されているように計算することができる。
Figure 2012510090
方程式(38)において表されているように、較正されたノイズ基準信号952における不連続を最小化するために、較正ファクター(例えば、cnr ^(m))をオプション的に平滑化してもよい(例えば、結果としてcnr(m)になる)。
Figure 2012510090
β4は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。β4の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、平均化定数は0.7〜0.8の範囲中で選ばれる。較正されたノイズ基準信号952は、znf(n)で表す。
図9bは、ノイズ基準較正器950bの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。改善されたノイズ基準信号922は、2つ(以上)のサブバンドに分割することができ、較正ブロック972bにより別々の較正ファクターを計算して、各サブバンドに適用することができる。低周波および高周波の、改善されたノイズ基準信号922の成分が異なる較正値を有することから利益を得ることがある。
図9bにおいて示されているように、改善されたノイズ基準信号922が、2つのサブバンドに分割される場合に、サブバンドは、ローパスフィルタ(LPF)976aとハイパスフィルタ(HPF)978aとによりそれぞれフィルタリングされてもよい。改善されたノイズ基準信号922が、2つより多いサブバンドに分割される場合には、各サブバンドは、バンドパスフィルタによりフィルタリングされてもよい。
較正ブロック972bは、所望のオーディオ基準信号916と、改善されたノイズ基準信号922のサブバンドとに対するノイズフロア推定を計算することができる。較正ブロック972bは、それにしたがって、較正ファクターを計算して、改善されたノイズ基準信号922のサブバンドにそれらを適用することができる。所望のオーディオ基準信号(例えば、zb1(n))と、改善されたノイズ基準信号のサブバンド(例えば、zbr(n))とのブロックエネルギー推定は、Pb1(k)、PnLPF(k)、およびPnHPF(k)でそれぞれ表し、ここで、kは、フレームインデックスである。ブロックエネルギーのノイズフロア推定(例えば、ここではmがフレームインデックスであるQb1 ^(m)、QnLPF ^(m)、およびQnHPF ^(m))は、方程式(39)、(40)、および(41)において表されているように、1組のフレーム(例えば、K個のフレーム)にわたって最小値をサーチすることにより計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
ノイズフロア推定(例えば、Qb1 ^(m)、QnLPF ^(m)、およびQnHPF ^(m))は、方程式(42)、(43)、および(44)において示されているように、指数平均化方法を使用して、オプション的に平滑化してもよい(例えば、平滑化されたノイズフロア推定は、
Figure 2012510090
で表してもよい。)。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ8およびλ9は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ8およびλ9の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.5〜0.8の範囲中の平均化定数を使用してもよい。改善されたノイズ基準信号922較正ファクターは、c1LPF ^(m)、およびc1HPF ^(m)で表し、方程式(45)および(46)において表されているように計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
方程式(47)および(48)において表されているように、較正されたノイズ基準信号952bにおける不連続を最小化するために、推定された較正ファクターをオプション的に平滑化してもよい(例えば、結果としてc1LPF(m)およびc1HPF(m)になる)。
Figure 2012510090
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β5およびβ6は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。β5およびβ6の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.7〜0.8の範囲中の平均化定数を使用してもよい。較正されたノイズ基準信号952bは、改善されたノイズ基準信号922のスケーリングされた2つのサブバンドの合計であってもよく、znf(n)で表す。
図9cは、ノイズ基準較正器950cの別の可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。改善されたノイズ基準信号922と所望のオーディオ基準信号916は、2つのサブバンドに分割することができ、較正ブロック972cにより別々の較正ファクターを計算して、各サブバンドに適用することができる。低周波および高周波の、改善されたノイズ基準信号922の成分は、異なる較正値から利益を得ることがある。
所望のオーディオ基準信号916は、分割されて、ローパスフィルタ976bとハイパスフィルタ978bとによりフィルタリングされてもよい。改善されたノイズ基準信号922は、分割されて、ローパスフィルタ976aとハイパスフィルタ978aとによりフィルタリングされてもよい。較正ブロック972cは、所望のオーディオ基準信号916のサブバンドと、改善されたノイズ基準信号922のサブバンドとに対するノイズフロア推定を計算することができる。較正ブロック972cは、それにしたがって、較正ファクターを計算して、改善されたノイズ基準信号922のサブバンドにそれらを適用することができる。所望のオーディオ基準信号(例えば、zb1(n))のサブバンドと、改善されたノイズ基準信号(例えば、zbr(n))のサブバンドとのブロックエネルギー推定は、PLPF(k)、PHPF(k)、PnLPF(k)、およびPnHPF(k)でそれぞれ表し、ここで、kは、フレームインデックスである。ブロックエネルギーのノイズフロア推定(例えば、ここではmがフレームインデックスであるQLPF ^(m)、QHPF ^(m)、QnLPF ^(m)、およびQnHPF ^(m))は、方程式(49)、(50)、(51)および(52)において表されているように、1組のフレーム(例えば、K個のフレーム)にわたって最小値をサーチすることにより計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
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ノイズフロア推定(例えば、QLPF ^(m)、QHPF ^(m)QnLPF ^(m)、およびQnHPF ^(m))は、方程式(53)、(54)、(55)および(56)において示されているように、指数平均化方法を使用して、オプション的に平滑化してもよい(例えば、平滑化されたノイズフロア推定は、
Figure 2012510090
で表してもよい)。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
Figure 2012510090
λ10およびλ11は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。λ10およびλ11の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。平均化定数は、0.5〜0.8の範囲中で選ばれる。改善されたノイズ基準信号922較正ファクターは、c2LPF ^(m)、c2HPF ^(m)で表し、方程式(57)および(58)において表されているように計算することができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
方程式(59)および(60)において表されているように、較正されたノイズ基準信号952における不連続を最小化するために、推定された較正ファクターをオプション的に平滑化してもよい(例えば、結果としてc2LPF(m)およびc2LPF(m)になる)。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
β7およびβ8は、0と1との間の値をとることがある平均化定数である。β7およびβ8の値が高くなると、平均化プロセスはより平滑化され、推定の分散はより低くなるだろう。典型的に、0.7〜0.8の範囲中の値を使用してもよい。較正されたノイズ基準信号952は、改善されたノイズ基準信号922のスケーリングされた2つのサブバンドの合計であってもよく、znf(n)で表す。
図10は、ビームフォーマー1054の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。このビームフォーマー1054は、前に論じた第2のビームフォーマー754として利用してもよい。
二次的なビームフォーミングの主な目的は、改善され、較正されたノイズ基準信号1052を利用して、所望のオーディオ基準信号1016から、より多くのノイズを取り除くことであってもよい。適応フィルタ1084への入力は、改善され、較正されたノイズ基準信号1052であるように選ばれてもよい。所望のオーディオ基準信号1016中の高周波コンテンツをビームフォーマー1054が積極的に抑制することを防ぐために、オプション的に、LPF1080により入力信号をローパスフィルタリングしてもよい。入力をローパスフィルタリングすることは、ビームフォーマー1054の第2の所望のオーディオ信号1056の音が消されないことを保証するのに役立つかもしれない。8KHzのサンプリングレートf5に対する、2800〜3500Hzの遮断周波数を持つ無限インパルス応答(IIR)フィルタまたは有限インパルス応答(FIR)フィルタを、改善され、較正されたノイズ基準信号1052をローパスフィルタリングするために使用してもよい。サンプリングレートf5が倍である場合には、遮断周波数も倍になる。
改善され、較正されたノイズ基準信号1052は、znf(n)で表す。LPF1080は、hLPF(n)で表す。改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号1082は、zj(n)で表す。適応フィルタ1084の出力1086は、zw2(n)で表す。適応フィルタの重みは、w2(i)で表してもよく、技術的に知られている何らかの適応フィルタリング技術(例えば、LMS、NLMS等)を使用して、更新してもよい。所望のオーディオ基準信号1016は、zb1(n)で表す。第2の所望のオーディオ信号1056は、zsf(n)で表す。ビームフォーマー1054は、方程式(61)、(62)、および(63)において表されているようにビームフォーミングプロセスを実現するように構成されていてもよい。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
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図10では示されていないが、改善され、較正されたノイズ基準信号1052や、改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号1082や、および/または適応フィルタ1084の出力1086は、後処理ブロック(例えば、後処理ブロック760)にも渡されることがある。
図11は、後処理ブロック1160の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すブロックダイヤグラムである。第2の所望のオーディオ信号1156から、付加的な残りのノイズを取り除くために、後処理技術を使用することがある。第2の所望のオーディオ信号1156からさらなるノイズを抑制するために、スペクトル減算法、ウィナーフィルタリング等のような後処理方法を使用してもよい。所望のオーディオ出力信号1162は、スピーカーを通して送信され、出力され、または、そうでなければ利用されてもよい。ノイズ基準処理信号1158の何らかのステージは、出力1164としても利用または提供することができる。
図12は、周囲ノイズを抑制するための方法1200の1つの可能性ある構成の何らかの側面を示すフロー図である。方法1200は、移動体電話機、“固定”電話機、ワイヤードハンドセット、ワイヤレスハンドセット、補聴器、オーディオ/ビデオ記録デバイス等のような、通信デバイスにより実現することができる。
複数の変換器(例えば、マイクロフォン110a、110b)を介して、(スピーチ106を含むことがある)所望のオーディオ信号とともに周囲ノイズ(例えば、周囲ノイズ108)を受け取ることがある1288。これらの変換器は、通信デバイス上で近い間隔にあるかもしれない。これらのアナログオーディオ信号は、デジタルオーディオ信号(例えば、デジタルオーディオ信号746a、746b)にコンバートされる1289。
デジタルオーディオ信号は較正されてもよく1290、これにより、所望のオーディオエネルギーを信号間でバランスさせる。その後、信号上でビームフォーミングを実行してもよく1291、これは、少なくとも1つの所望のオーディオ基準信号(例えば、所望のオーディオ基準信号716)および少なくとも1つのノイズ基準信号(例えば、ノイズ基準信号718)を生成させる。ノイズ基準信号からより多くの所望のオーディオを取り除くことにより、ノイズ基準信号を改善してもよい1292。ノイズ基準信号は、その後、較正され1293、これにより、ノイズ基準信号中のノイズのエネルギーと所望のオーディオ基準信号中のノイズとをバランスさせる。付加的なビームフォーミングを実行して、所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除いてもよい1294。後処理も実行してもよい1295。
上記の図12で説明した方法1200は、図12aで示されているミーンズプラスファンクションブロック1200aに対応する、さまざまなハードウェアならびに/あるいはソフトウェアのコンポーネントおよび/またはモジュールにより実行することができる。言い換えると、図12aで示されているブロック1288ないし1295は、図12aで示されているミーンズプラスファンクションブロック1288aないし1295aに対応している。
ここで、図13に対して参照がなされる。図13は、通信デバイス1302内に備えられていてもよいあるコンポーネントを示している。通信デバイス1302は、ここで説明した、周囲ノイズを抑制するための方法を実現するように構成されていてもよい。
通信デバイス1302は、プロセッサ1370を備えている。プロセッサ1370は、汎用のシングルチップまたはマルチチップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM)や、特殊目的マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))や、マイクロ制御装置や、プログラマブルゲートアレイ等であってもよい。プロセッサ1370は、中央処理ユニット(CPU)として呼ぶことがある。単一のプロセッサ1370のみを図13の通信デバイス1302中で示しているが、代替的な構成では、プロセッサの組み合わせ(例えば、ARMおよびDSP)を使用することができる。
通信デバイス1302はまた、メモリ1372を備えている。メモリ1372は、電子情報を記録することが可能な何らかの電子的なコンポーネントであってもよい。メモリ1372は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれているオンボードメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ等と、それらの組み合わせとを含むものとして、具現化してもよい。
データ1374および命令1376は、メモリ1372中に記憶されていてもよい。命令1376は、ここで開示した方法を実現するように、プロセッサ1370により実行可能であってもよい。命令1376を実行することは、メモリ1372中に記憶されているデータ1374の使用を伴ってもよい。
通信デバイス1302はまた、複数のマイクロフォン1310a、1310b、1310nを備えていてもよい。マイクロフォン1310a、1310b、1310nは、上記で論じたように、スピーチと周囲ノイズとを含むオーディオ信号を受け取ることがある。通信デバイス1302はまた、オーディオ信号を出力するためのスピーカー1390を備えていてもよい。
通信デバイス1302はまた、通信デバイス1302と遠隔ロケーションとの間で信号のワイヤレス送受信が可能である、送信機1378および受信機1380を備えていてもよい。送信機1378および受信機1380をひとまとめにして、トランシーバ1382として呼ぶことがある。アンテナ1384は、トランシーバ1382に電気的に結合されていてもよい。通信デバイス1302はまた、(示していない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または、複数のアンテナを備えていてもよい。
通信デバイス1302のさまざまなコンポーネントは、1つ以上のバスにより互いに結合されていてもよく、1つ以上のバスは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバス等を含んでいてもよい。明確にする目的のために、図13では、さまざまなバスをバスシステム1386として示している。
上記の説明では、さまざまな用語に関連して参照番号が使用されていることがある。用語が参照番号に関連して使用されている場合、これは、図面のうちの1つ以上の中で示されている特定のエレメントのことを指すことを意味している。参照番号なしで用語が使用されている場合、何らかの特定の図面に対する限定なしに、一般的に用語のことを指すことを意味している。
用語“決定する”は、幅広いさまざまなアクションを含んでおり、それゆえ、“決定する”は、算出する、計算する、処理する、導出する、調べる、検索する(例えば、表、データベース、または別のデータ構造において検索する)、確認する、およびこれらに類するものを含むことができる。また、“決定する”は、受け取る(例えば、情報を受け取る)、アクセスする(例えば、メモリ中のデータにアクセスする)、およびこれらに類するものを含むことができる。また、“決定する”は、解決する、選択する、選ぶ、確立する、およびこれらに類するものを含むことができる。
フレーズ“に基づいて”は、そうではないと明確に規定されていない限り、“のみに基づいて”を意味しない。言い換えると、フレーズ“に基づいて”は、“のみに基づいて”と“に少なくとも基づいて”の双方を説明している。
用語“プロセッサ”は、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、制御装置、マイクロ制御装置、状態機械等を含むように広く解釈すべきである。ある状況下では、“プロセッサ”は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のことを指すことがある。用語“プロセッサ”は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを備えた1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の何らかのこのような構成のような、処理デバイスの組み合わせのことを指してもよい。
用語“メモリ”は、電子情報を記憶することが可能な何らかの電子的なコンポーネントを含むように広く解釈すべきである。用語メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気データ記憶装置または光データ記憶装置、レジスタ等のような、さまざまなタイプのプロセッサ読取可能媒体のことを指してもよい。プロセッサが、メモリから情報を読み取る、および/または、メモリに情報を書き込むことができる場合に、メモリは、プロセッサと電子的に通信していると言われる。プロセッサに一体化しているメモリは、プロセッサと電子的に通信している。
用語“命令”および“コード”は、何らかのタイプのコンピュータ読取可能なステートメントを含むように広く解釈すべきである。例えば、用語“命令”および“コード”は、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、手順等のことを指してもよい。“命令”および“コード”は、単一のコンピュータ読取可能なステートメントまたは多くのコンピュータ読取可能なステートメントを含んでいてもよい。用語“命令”および“コード”は、ここでは互換性があるように使用されてもよい。
ここで説明した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらのものを組み合わせた任意のもので実現してもよい。ソフトウェアで実現した場合、関数は、1つ以上の命令として、コンピュータ読取可能媒体上に記憶してもよい。用語“コンピュータ読取可能媒体”は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体のことを指す。事例として、これらに限定されないが、コンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを運ぶまたは記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含むことができる。ここで使用するようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、および、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。
ソフトウェアまたは命令は、送信媒体を介しても送信してもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者回線(DSL)や、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、DSL、あるいは、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
ここで開示した方法は、説明した方法を達成するための1つ以上のステップまたはアクションを含んでいる。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換可能であってもよい。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が、説明されている方法の適切な動作に対して必要とされない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序ならびに/あるいは使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、修正することができる。
さらに、図6および図12により示されたもののような、ここで説明した方法および技術を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段が、デバイスによりダウンロードできるか、および/または、そうでなければ、デバイスにより取得できることを正しく認識すべきである。例えば、ここで説明した方法を実行するための手段の伝送を促進するために、デバイスをサーバに結合することができる。代替的に、記憶装置手段(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)や、リードオンリーメモリ(ROM)や、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクのような物理的な記憶媒体等)を介して、ここで説明したさまざまな方法を提供することができ、これにより、記憶装置手段をデバイスに結合または提供したときに、デバイスが、さまざまな方法を取得できる。さらに、ここで説明した方法および技術をデバイスに提供するための他の何らかの適切な技術を利用することができる。
特許請求の範囲は、上記で示したまさにその構成およびコンポーネントに限定されるものではないことが理解される。さまざまな修正、変更、およびバリエーションが、ここで説明したシステム、方法、ならびに装置の構成、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく行われてもよい。
最小平均二乗(LMS)または正規化LMS等のような、何らかの標準的な適応フィルタリングアルゴリズムを使用して、適応フィルタの重みw1(i)を適応させてもよい。所望のオーディオ基準信号316b(例えば、zb1(n))とノイズ基準信号318b(zb2(n))とは、方程式(9)および(10)において示されているように表すことができる。
Figure 2012510090
Figure 2012510090
特許請求の範囲は、上記で示したまさにその構成およびコンポーネントに限定されるものではないことが理解される。さまざまな修正、変更、およびバリエーションが、ここで説明したシステム、方法、ならびに装置の構成、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく行われてもよい。
以下に、本願出願時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法において、
少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供し、前記少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含むことと、
ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行することと、
前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得することとを含む方法。
[2]前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである[1]に記載の方法。
[3]前記方法は、通信デバイスにより実現され、前記所望のオーディオはスピーチを含む[1]に記載の方法。
[4]前記少なくとも2つの電気音響変換器は、マイクロフォンである[1]に記載の方法。
[5]前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正することをさらに含む[1]に記載の方法。
[6]前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正することをさらに含む[1]に記載の方法。
[7]前記改善されたノイズ基準信号を較正することは、
少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングすることと、
較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出することと、
前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正することと、
前記較正されたサブバンドを合計することとを含む[6]に記載の方法。
[8]前記ビームフォーミングは、固定ビームフォーミングを含む[1]に記載の方法。
[9]前記ビームフォーミングは、適応ビームフォーミングを含む[1]に記載の方法。
[10]前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行することをさらに含む[1]に記載の方法。
[11]付加的なビームフォーミングを実行することは、
改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングすることと、
前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行することとを含む[10]に記載の方法。
[12]複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置において、
所望のオーディオと周囲ノイズとを含む少なくとも2つのオーディオ信号を提供する
少なくとも2つの電気音響変換器と、
ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するビームフォーマーと、
前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するノイズ基準改善器とを具備する装置。
[13]前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである[12]に記載の装置。
[14]前記装置は通信デバイスであり、前記所望のオーディオはスピーチを含む[12]に記載の装置。
[15]前記少なくとも2つの電気音響変換器は、マイクロフォンである[12]に記載の装置。
[16]前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正する較正器をさらに具備する[12]に記載の装置。
[17]前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正するノイズ基準較正器をさらに具備する[12]に記載の装置。
[18]前記ノイズ基準較正器は、
少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングする少なくとも2つのフィルタと、
較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出する較正ユニットと、
前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正する少なくとも2つの乗算器と、
前記較正されたサブバンドを合計する加算器とを備える[17]に記載の装置。
[19]前記ビームフォーマーは、固定ビームフォーマーである[12]に記載の装置。
[20]前記ビームフォーマーは、適応ビームフォーマーである[12]に記載の装置。
[21]前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行する第2のビームフォーマーをさらに具備する[12]に記載の装置。
[22]前記第2のビームフォーマーは、
改善され、較正されたノイズ基準信号上でローパスフィルタリングを実行するローパスフィルタと、
前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行する適応フィルタとを備える[21]に記載の装置。
[23]複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置において、
少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供し、前記少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含む手段と、
ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行する手段と、
前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得する手段とを具備する装置。
[24]前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである[23]に記載の装置。
[25]前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正する手段をさらに具備する[23]に記載の装置。
[26]前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正する手段をさらに具備する[23]に記載の装置。
[27]前記改善されたノイズ基準信号を較正する手段は、
少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングする手段と、
較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出する手段と、
前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正する手段と、
前記較正されたサブバンドを合計する手段とを備える[26]に記載の装置。
[28]前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行する手段をさらに具備し、
前記付加的なビームフォーミングを実行する手段は、
改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングし、それにより、改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号を取得する手段と、
前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行する手段とを備える[23]に記載の装置。
[29]複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
前記コンピュータプログラムプロダクトは、その上に命令を有しているコンピュータ読取可能媒体を具備し、
前記命令は、
少なくとも2つのオーディオ信号が、所望のオーディオと周囲ノイズとを含み、少なくとも2つの電気音響変換器により、前記少なくとも2つのオーディオ信号を提供するためのコードと、
ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するためのコードと、
前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するためのコードとを含むコンピュータプログラムプロダクト。
[30]前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである[29]に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[31]前記少なくとも2つの信号の間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正するためのコードをさらに含む[29]に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[32]前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正するためのコードをさらに含む[29]に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[33]前記改善されたノイズ基準信号を較正するためのコードは、
少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングするためのコードと、
較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出するためのコードと、
前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正するためのコードと、
前記較正されたサブバンドを合計するためのコードとを含む[32]に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[34]前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行するためのコードをさらに含み、
前記付加的なビームフォーミングを実行するためのコードは、
改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングし、それにより、改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号を取得するためのコードと、
前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行するためのコードとを含む[29]に記載のコンピュータプログラムプロダクト。

Claims (34)

  1. 複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための方法において、
    少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供し、前記少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含むことと、
    ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行することと、
    前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得することとを含む方法。
  2. 前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである請求項1記載の方法。
  3. 前記方法は、通信デバイスにより実現され、前記所望のオーディオはスピーチを含む請求項1記載の方法。
  4. 前記少なくとも2つの電気音響変換器は、マイクロフォンである請求項1記載の方法。
  5. 前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正することをさらに含む請求項1記載の方法。
  6. 前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正することをさらに含む請求項1記載の方法。
  7. 前記改善されたノイズ基準信号を較正することは、
    少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングすることと、
    較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出することと、
    前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正することと、
    前記較正されたサブバンドを合計することとを含む請求項6記載の方法。
  8. 前記ビームフォーミングは、固定ビームフォーミングを含む請求項1記載の方法。
  9. 前記ビームフォーミングは、適応ビームフォーミングを含む請求項1記載の方法。
  10. 前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行することをさらに含む請求項1記載の方法。
  11. 付加的なビームフォーミングを実行することは、
    改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングすることと、
    前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行することとを含む請求項10記載の方法。
  12. 複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置において、
    所望のオーディオと周囲ノイズとを含む少なくとも2つのオーディオ信号を提供する
    少なくとも2つの電気音響変換器と、
    ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するビームフォーマーと、
    前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するノイズ基準改善器とを具備する装置。
  13. 前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである請求項12記載の装置。
  14. 前記装置は通信デバイスであり、前記所望のオーディオはスピーチを含む請求項12記載の装置。
  15. 前記少なくとも2つの電気音響変換器は、マイクロフォンである請求項12記載の装置。
  16. 前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正する較正器をさらに具備する請求項12記載の装置。
  17. 前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正するノイズ基準較正器をさらに具備する請求項12記載の装置。
  18. 前記ノイズ基準較正器は、
    少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングする少なくとも2つのフィルタと、
    較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出する較正ユニットと、
    前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正する少なくとも2つの乗算器と、
    前記較正されたサブバンドを合計する加算器とを備える請求項17記載の装置。
  19. 前記ビームフォーマーは、固定ビームフォーマーである請求項12記載の装置。
  20. 前記ビームフォーマーは、適応ビームフォーマーである請求項12記載の装置。
  21. 前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行する第2のビームフォーマーをさらに具備する請求項12記載の装置。
  22. 前記第2のビームフォーマーは、
    改善され、較正されたノイズ基準信号上でローパスフィルタリングを実行するローパスフィルタと、
    前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行する適応フィルタとを備える請求項21記載の装置。
  23. 複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するための装置において、
    少なくとも2つの電気音響変換器により、少なくとも2つのオーディオ信号を提供し、前記少なくとも2つのオーディオ信号は、所望のオーディオと周囲ノイズとを含む手段と、
    ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行する手段と、
    前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得する手段とを具備する装置。
  24. 前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである請求項23記載の装置。
  25. 前記少なくとも2つの信号間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正する手段をさらに具備する請求項23記載の装置。
  26. 前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正する手段をさらに具備する請求項23記載の装置。
  27. 前記改善されたノイズ基準信号を較正する手段は、
    少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングする手段と、
    較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出する手段と、
    前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正する手段と、
    前記較正されたサブバンドを合計する手段とを備える請求項26記載の装置。
  28. 前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行する手段をさらに具備し、
    前記付加的なビームフォーミングを実行する手段は、
    改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングし、それにより、改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号を取得する手段と、
    前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行する手段とを備える請求項23記載の装置。
  29. 複数のオーディオ信号を使用して、周囲ノイズを抑制するためのコンピュータプログラムプロダクトにおいて、
    前記コンピュータプログラムプロダクトは、その上に命令を有しているコンピュータ読取可能媒体を具備し、
    前記命令は、
    少なくとも2つのオーディオ信号が、所望のオーディオと周囲ノイズとを含み、少なくとも2つの電気音響変換器により、前記少なくとも2つのオーディオ信号を提供するためのコードと、
    ノイズ基準信号から分離された所望のオーディオ基準信号を取得するために、前記少なくとも2つのオーディオ信号上でビームフォーミングを実行するためのコードと、
    前記ノイズ基準信号から残りの所望のオーディオを取り除くことにより、前記ノイズ基準信号を改善し、それにより、改善されたノイズ基準信号を取得するためのコードとを含むコンピュータプログラムプロダクト。
  30. 前記残りの所望のオーディオは、高周波の残りの所望のオーディオである請求項29記載のコンピュータプログラムプロダクト。
  31. 前記少なくとも2つの信号の間で所望のオーディオエネルギーをバランスさせるために、前記少なくとも2つの信号を較正するためのコードをさらに含む請求項29記載のコンピュータプログラムプロダクト。
  32. 前記ビームフォーミングにより生じた減衰効果を補償するために、前記改善されたノイズ基準信号を較正するためのコードをさらに含む請求項29記載のコンピュータプログラムプロダクト。
  33. 前記改善されたノイズ基準信号を較正するためのコードは、
    少なくとも2つのサブバンドを取得するために、前記改善されたノイズ基準信号をフィルタリングするためのコードと、
    較正ファクターを算出し、各サブバンドに対して別々の較正ファクターを算出するためのコードと、
    前記較正ファクターにより前記サブバンドを乗算することにより、前記サブバンドを較正するためのコードと、
    前記較正されたサブバンドを合計するためのコードとを含む請求項32記載のコンピュータプログラムプロダクト。
  34. 前記所望のオーディオ基準信号から付加的なノイズを取り除くために、付加的なビームフォーミングを実行するためのコードをさらに含み、
    前記付加的なビームフォーミングを実行するためのコードは、
    改善され、較正されたノイズ基準信号をローパスフィルタリングし、それにより、改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号を取得するためのコードと、
    前記改善され、較正され、ローパスフィルタリングされたノイズ基準信号上で適応フィルタリングを実行するためのコードとを含む請求項29記載のコンピュータプログラムプロダクト。
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