JP2012503934A - 無線mimoシステムでの送信のために信号をプリコーディングする方法 - Google Patents

無線mimoシステムでの送信のために信号をプリコーディングする方法 Download PDF

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Abstract

本明細書で述べる方法は、送信の前に信号をプリコーディングするための、より効率的なプリコーディング行列を提供する。本明細書で述べる方法は、無線MIMOシステムでのスループットを改善する。本明細書で述べる方法は、周波数分割複信(FDD)システム、時分割複信(TDD)システム、ならびに他の線通信システムに適用可能である。

Description

多入力多出力(multiple−input−multiple−output(MIMO))システムは、無線通信における進歩を表す。MIMOシステムは、無線リンクの送信端および受信端で1つ以上(たとえば、複数)のアンテナを使用して、無線帯域幅および電力を一定に保ちながら、データ伝送レートを改善する。
MIMO送信機は、発信信号を複数のサブ信号に多重解除し、サブ信号を別々のアンテナから送信することによって、複数のアンテナを使用して発信信号を送信する。MIMOは、複数の信号伝搬経路を活用して、スループットを高め、ビット誤り率を下げる。MIMO技法を使用することによって、伝送のレートは、局所環境に依存して線形に増加する。
従来の多入力多出力(MIMO)無線放送システムの一部を、図1に示す。
図1を参照すると、基地局100は、M個のアンテナを備え(図1ではM=3)、複数のモバイル10−1から10−tは、1つまたは複数のアンテナを備える。明瞭にするために、すべてのモバイル10−1から10−tが、単一のアンテナのみを備えると仮定する。
送信中に、基地局100の第jアンテナ(ただし、j=1,・・・,M)から送信され、第モバイル10−i(ただし、i=1,・・・,t)によって受信される信号sは、チャネル係数ベクトルhijをかけられる。それぞれのモバイル1,2,・・・,tに送信されなければならない信号q(ただし、i=1,・・・,t)は、それぞれのアンテナ1,・・・,Mから送信される信号s(ただし、j=1,・・・,M)にマッピングされる。これは、プリコーディング(precoding)として知られている。
プリコーディングは、MIMOシステムでのマルチレイヤ送信をサポートする一般化されたビームフォーミングである。プリコーディングは、リンク・スループットが最大化されるように各アンテナあたりの独立の適切な重み付けを伴って信号の複数のストリームを送信アンテナから放つことを可能にする。
マルチユーザMIMOのプリコーディング・アルゴリズムは、線形プリコーディング・タイプおよび非線形プリコーディング・タイプに副分割することができる。線形プリコーディング手法は、非線形プリコーディング手法に対して相対的により低い複雑さを伴って、穏当なスループット性能を達成する。
図1に戻ると、従来、基地局100は、次のように線形プリコーディング・アルゴリズムを実施する。
チャネル係数hijは、チャネル行列
Figure 2012503934
を形成する。
チャネル行列Hの項目は、チャネル係数ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)(ただし、i=1, 2,・・・,t)のチャネル係数である。
基地局100は、下に示された式(1)に従ってベクトルSをコンピュータで計算することによって、対応するモバイルに送信すべき信号
Figure 2012503934
をプリコーディングし、式(1)では、Gは、M×t複素行列であり、Tr(GG)=1になっている。演算子Tr(A)は、正方行列Aの標準的な演算子トレースである。たとえば、aijがAの要素であり、AがM×M行列である場合には、
Figure 2012503934
である。
Figure 2012503934
式(1)は、信号q,q,・・・,qを信号s,s,・・・,sに拡散させるのに標準行列乗算を使用する。信号q,q,・・・,qは、それぞれモバイル10−1,10−2,・・・,10−tに送信される信号である。この例では、信号q,q,・・・,qのプリコーディングは、信号のそれぞれを基地局100のM個のアンテナの中で拡散させる。
次に、基地局100は、プリコーディングされた信号s,s,・・・,sをそれぞれ基地局アンテナ1,2,・・・,Mから送信する。
たとえば、第iモバイル10−iでは、結果の受信信号xは、基地局100のM個すべてのアンテナから送信された信号および加法性雑音zの線形組合せと等しい。より具体的には、受信信号xは、下に示す式(2)によって与えられる。
=si1+si2+・・・+siM+z (2)
現在は、実際のチャネル行列Hが推定チャネル行列
Figure 2012503934
(以下、「H^」と表記、他の変数についても同じ)と等しいという仮定に基づいてプリコーディング行列Gを突き止める方法だけが存在するが、この仮定は、現実とはかけ離れている。
例示的実施形態は、推定チャネル行列とチャネル行列推定誤差の集合とを使用して有効なプリコーディング行列Gを突き止める方法を提供する。
本明細書で述べられる方法は、線形プリコーディングの他の既知の方法と比較して、システムのスループットにおける大きい増加をもたらす。
例示的実施形態は、送信のために信号をプリコーディングする方法を提供する。この実施形態では、基地局は、推定チャネル行列およびチャネル推定誤差行列の関数としてチャネル行列を生成する。基地局は、推定チャネル行列およびチャネル推定誤差行列に関連する第1対角行列の集合および第2対角行列の集合を判定する。基地局は、少なくとも生成されたチャネル行列、対角行列の第1集合、および対角行列の第2集合に基づいてプリコーディング行列を反復してコンピュータで計算し、プリコーディング行列に基づいて送信のために信号をプリコーディングする。
もう1つの例示的実施形態は、基地局からモバイルへの信号送信の方法を提供する。この実施形態によれば、基地局は、中間プリコーディング行列パラメータに基づいてプリコーディング行列を反復してコンピュータで計算する。中間プリコーディング行列パラメータは、基地局とモバイルとの間の無線チャネルに関連するチャネル・パラメータに基づいてコンピュータで計算される。チャネル・パラメータは、少なくとも生成された対角行列と、無線チャネルに関連するチャネル行列の集合とを含む。基地局は、プリコーディング行列に基づいてモバイルへの送信のために信号をプリコーディングし、プリコーディングされた信号をモバイルに送信する。
本発明は、本明細書の以下で与えられる詳細な説明および添付図面からより十分に理解されるようになり、添付図面では、類似する要素が、類似する符号によって表され、詳細な説明および添付図面は、例示のみとして与えられ、したがって、本発明を限定するものではない。
従来のMIMOシステムを示す図である。 例示的実施形態によるプリコーディング行列を突き止める方法を示す流れ図である。 例の実施形態を実施できる周波数分割複信(FDD)システムの一部を示す図である。 例示的実施形態による方法を実施するFDDシステムのシミュレーション結果を示す図である。 例の実施形態を実施できる時分割複信(TDD)システムの一部を示す図である。 例示的実施形態による方法を実施するTDDシステムのシミュレーション結果を示す図である。
本発明のさまざまな例の実施形態を、これから添付図面を参照してより十分に説明するが、添付図面には、本発明のいくつかの例の実施形態が示されている。
本発明の詳細な例示的実施形態を、本明細書で開示する。しかし、本明細書で開示される特定の構造的詳細および機能的詳細は、本発明の例の実施形態の説明のための、単に代表的なものである。しかし、本発明を、多数の代替の形で実施することができ、本発明を、本明細書に示された実施形態のみに限定されると解釈してはならない。
用語第1、第2などが、本明細書でさまざまな要素を記述するのに使用される場合があるが、これらの要素がこれらの用語によって限定されてはならないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。たとえば、本発明の例の実施形態の範囲から逸脱せずに、第1要素を第2要素と呼ぶことができ、同様に、第1要素を第2要素と呼ぶことができる。本明細書で使用されるときに、用語「および/または」は、関連してリストされる項目のうちの1つまたは複数の任意のすべての組合せを含む。
ある要素が別の要素に「接続される」または「結合される」ものとして言及されるときに、その要素を、別の要素に直接に接続しまたは結合することができ、あるいは、介在する要素が存在することができることを理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素に「直接に接続される」または「直接に結合される」ものとして言及されるときには、介在する要素は存在しない。要素の間の関係を記述するのに使用される他の単語は、同様の形で解釈されなければならない(たとえば、「〜の間」対「直接に〜の間」、「隣接する」対「直接に隣接する」など)。
本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明するためのみのものであって、本発明の例の実施形態を限定することは意図されていない。本明細書で使用されるときに、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうではないことを明らかに示さない限り、複数形をも含むことが意図されている。さらに、用語「comprises(含む)」、「comprising(含む)」、「includes(含む)」、および/または「including(含む)」は、本明細書で使用されるときに、述べられる特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそのグループの存在または追加を除外しないことを理解されたい。
また、いくつかの代替実施形態で、示される機能/行為が、図に示された順序から外れて発生する可能性があることに留意されたい。たとえば、連続して示される2つの図が、関与する機能性/行為に依存して、実際には実質的に同時に実行されてもよく、あるいは、時々逆の順序で実行されてもよい。
特定の詳細を、例の実施形態の完全な理解を提供するために次の説明で提供する。しかし、当業者は、これらの特定の詳細なしで例の実施形態を実践できることを理解するであろう。たとえば、例の実施形態を不必要な詳細で不明瞭にしないようにするために、システムがブロック図で示される場合がある。他の場合には、周知のプロセス、構造、および技法を、例の実施形態を不明瞭にすることを避けるために、不必要な詳細なしで示す場合がある。
また、例の実施形態が、フローチャート、流れ図、データ・フロー図、構造図、またはブロック図として示されたプロセスとして説明される場合があることに留意されたい。フローチャートが、順次プロセスとして動作を説明する場合があるが、動作の多くを、平行に、並列に、または同時に実行することができる。さらに、動作の順序を再配置することができる。プロセスは、その動作が完了したときに打ち切られる場合があるが、図に含まれない追加ステップをも有する場合がある。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応する場合がある。あるプロセスが関数に対応するときに、その終了は、呼出し元関数またはメイン関数への関数のリターンに対応する場合がある。
さらに、用語「記憶媒体」または「コンピュータ可読媒体」は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気RAM、コア・メモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュ・メモリ・デバイス、および/または情報を格納するための他の機械可読媒体を含む、データを格納するための1つまたは複数のデバイスを表すことができる。用語「コンピュータ可読媒体」は、ポータブルまたは固定のストレージ・デバイス、光ストレージ・デバイス、無線チャネル、ならびに命令(1つまたは複数)および/またはデータを格納し、含み、または搬送することができるさまざまな他の媒体を含むことができるが、これらに限定はされない。
さらに、例の実施形態を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその任意の組合せによって実施することができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実施されるときに、必要なタスクを実行するプログラム・コードまたはコード・セグメントを、記憶媒体などの機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体に格納することができる。プロセッサ(1つまたは複数)は、必要なタスクを実行することができる。
コード・セグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または命令、データ構造、もしくはプログラム・ステートメントの任意の組合せを表すことができる。コード・セグメントを、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡し、かつ/または受け取ることによって、別のコード・セグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどを、メモリ共有、メッセージ・パッシング、トークン・パッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を介して渡し、転送し、または伝送することができる。
本明細書で使用されるときに、用語「モバイル」は、クライアント、モバイル・ユニット、移動局、モバイル・ユーザ、ユーザ機器(UE)、加入者、ユーザ、リモート・ステーション、アクセス端末、受信機などと同義と考えることができ、下では時々そのように呼ばれる場合があり、無線通信ネットワーク内の無線リソースのリモート・ユーザを記述することができる。
同様に、本明細書で使用されるときに、用語「基地局」は、Node B、トランシーバ基地局(BTS)などと同義と考えることができ、下では時々そのように呼ばれる場合があり、無線通信ネットワーク内のモバイルと通信し、これに無線リソースを提供するトランシーバを記述することができる。本明細書で述べるように、基地局は、本明細書で述べる方法を実行する能力に加えて、従来の周知の基地局に機能的に関連するすべてを有する。
例の実施形態を、図1の従来のMIMOシステムに関して全般的な意味で説明し、その後、多少より詳細な説明を、それぞれ図3および5に示された周波数分割複信(FDD)システムおよび時分割複信(TDD)システムについて提供する。しかし、例の実施形態を、他のMIMOシステムならびに他の無線通信システムで実施できることを理解されたい。たとえば、本明細書で述べる方法を、近似チャネル行列H^とチャネル推定誤差行列
Figure 2012503934
(以下、「H ,H ,・・・,H 」と表記)の集合SCEEとが基地局または他のネットワーク処理要素で使用可能である任意の通信システムに関連して実施することができる。
例の実施形態は、基地局によるモバイルへの送信(ダウンリンク)のために信号をプリコーディングするためにより効率的なプリコーディング行列を生成する方法を提供する。それを行う際に、例の実施形態は、推定(近似)チャネル行列H^とチャネル推定誤差行列H ,H ,・・・,H の集合SCEEとを基地局で生成するアルゴリズムを提供する。インデックスLは、行列Hのサンプルの個数すなわち、言い換えると、効率的なプリコーディング行列Gを見つけるために基地局によって使用される行列Hの個数を識別するパラメータである。Lの値が太きければ大きいほど、生成されるプリコーディング行列Gが、理想的なプリコーディング行列(Lが無限大である場合に生成されるはずである)により近くなる。それと同時に、Lが大きければ大きいほど、計算の複雑さも多くなる。パラメータLは、本明細書で述べる方法が実行される基地局のコンピュータがどれほど強力であるかなど、多数の要因に依存して、ネットワーク・オペレータによってセットされ得る。
例の実施形態は、推定チャネル行列H^と、チャネル推定誤差行列H ,H ,・・・,H の集合SCEEとに基づいて、より効率的なプリコーディング行列Gを生成する方法を提供する。
図2は、より効率的なプリコーディング行列を生成する方法の例の実施形態を示すフローチャートである。図2のフローチャートによって示される方法を、たとえば、図1の基地局100で実施することができる。
図2を参照すると、ステップS200で、基地局100は、推定チャネル行列H^とチャネル推定誤差行列H ,H ,・・・,H の集合SCEEとに基づいてチャネル行列H,H,・・・,Hの集合Scmをコンピュータで計算する。
基地局100は、集合SCEE内のチャネル推定誤差行列H ,H ,・・・,H のそれぞれに対応するチャネル行列Hをコンピュータで計算する。より詳細には、基地局100は、下に示された式(3)に従って、チャネル行列の集合Scmをコンピュータで計算する。

=H^+H (全てのl=1,・・・Lについて) (3)
上で注記したように、推定チャネル行列H^(実際のチャネル行列Hではない)とチャネル推定誤差行列H(ただし、H=H−H^)の統計とが、基地局100で使用可能である。
基地局100は、チャネル推定誤差行列H ,H ,・・・,H の集合SCEEを、チャネル推定誤差行列Hの既知の統計を使用して生成する。
図2に戻って、ステップS202で、基地局100は、コンピュータで計算されたチャネル行列Hのそれぞれについて、対角行列EおよびF(ただし、j=1,・・・,L)を初期化する。一例では、対角行列EおよびFは、恒等行列Iと等しくなるようにセットされる。行列Iは、すべての対角要素が1であるM×M恒等行列である。たとえば、M=3について、恒等行列Iは、
Figure 2012503934
である。
より詳細には、基地局100は、下に示された式(4)に従って、第jアンテナの対角行列EおよびFをセットする。

=IかつF=I (すべてのj=1,・・・,Mについて) (4)
本明細書では式(4)に従ってセットされるものとして述べられるが、対角行列EおよびFを、任意の適切な形でセットすることができる。また、ステップS202では、基地局100は、カウンタ値をk=1に初期化する。このカウンタ値kは、基地局100によって、図2に示された方法の反復の回数を追跡するのに使用される。
ステップS204では、基地局100は、生成された対角行列EおよびF、加法性雑音z(上で述べた)の分散σ、ならびにチャネル行列H,H,・・・Hの生成された集合Scmに基づいて、中間プリコーディング行列計算パラメータXおよびYをコンピュータで計算する。より詳細には、基地局100は、下に示された式(5)および(6)に従ってパラメータXおよびYをコンピュータで計算する。
Figure 2012503934
式(5)および(6)のそれぞれでは、「」は、複素行列のエルミート共役を表す。さらに、中間プリコーディング行列計算パラメータXおよびYは、図2に示されたプロセスの反復中に計算された中間値を保持するのに使用される内部変数である。プリコーディング行列計算パラメータXは、少なくともチャネル行列H,H,・・・H、対角行列F、および加法性雑音zの分散σの関数として生成される。プリコーディング行列計算パラメータYは、チャネル行列H,H,・・・Hおよび対角行列Eの関数として生成される。
やはり図2を参照すると、ステップS206では、基地局100は、生成された中間プリコーディング行列計算パラメータXおよびYに基づいてプリコーディング行列Gを生成する(kは、上で述べたカウンタ値である)。より具体的には、基地局100は、中間プリコーディング行列計算パラメータYと、中間プリコーディング行列計算パラメータXの逆数、または言い換えればX−1とに基づいてプリコーディング行列Gを生成する。式の形では、基地局100は、下に示された式(7)に従ってプリコーディング行列Gをコンピュータで計算する。

=X−1Y (7)
ステップS208では、基地局100は、ステップS204およびS206のさらなる反復が必要であるかどうかを判定するために、第1しきい値演算を実行する。一例では、第1しきい値演算は、現在のプリコーディング行列と前に(ごく最近に)計算されたプリコーディング行列との間のスループットの増加に基づく。この例では、ステップS204およびS206の少なくとも2回の反復が実行される。
ステップS208では、Gが第k反復で見つかったプリコーディング行列である場合に、基地局100は、生成されたプリコーディング行列Gおよび対応するチャネル行列Hに基づいてスループットTの期待値をコンピュータで計算する。
一例では、基地局100は、任意のt×Mチャネル行列Hおよび任意のM×Tプリコーディング行列Gについて、次のようにスループットTをコンピュータで計算する。
Figure 2012503934
すぐ上に示された式では、gは、プリコーディング行列Gの第r列であり、hは、チャネル行列Hの第j行であり、Pは、信号qの電力であり、σは、加法性雑音zの分散である。
図2に示された方法に関してより具体的には、基地局100は、式(8)に従ってスループットTをコンピュータで計算する。
Figure 2012503934
次に、基地局100は、現在のスループットTとごく最近にコンピュータで計算されたスループットTk−1との間の差Dをコンピュータで計算する。
次に、基地局100は、計算された差Dをスループット増加しきい値THRESHOLDと比較する。しきい値THRESHOLDは、事前定義またはシミュレーション、経験データなどに基づいてネットワーク・オペレータによって決定される所与の値とすることができる。
ステップS208に戻って、差Dがしきい値THRESHOLD以下である場合には、基地局100は、ステップS204およびS206のさらなる反復が必要ではないと判定し、プリコーディング行列Gが基地局100による信号の伝送に十分であると判定する。言い換えると、差Dがしきい値THRESHOLD以下である場合には、このプロセスは終了する。
ステップS208に戻って、計算された差Dがしきい値THRESHOLDより大きい場合には、基地局100は、ステップS204およびS206のさらなる反復が有益であると判定する。この場合には、ステップS210で、基地局100は、カウンタ値をk=k+1に増分し、ステップS212で第2しきい値処理演算を実行して、ステップS204およびS206のさらなる反復を実行すべきかどうかを判定する。第2しきい値処理演算は、カウンタ値kをカウンタしきい値TH_Cと比較することを含む。カウンタしきい値TH_Cは、ネットワーク・オペレータによってセットされるものとすることができ、たとえば10以上の値を有することができる。
ステップS212では、カウンタ値kがカウンタしきい値TH_C以上である場合に、基地局100は、ステップS204およびS206の反復の最大回数を実行し終えたと判定し、この処理は終了する。この場合には、基地局100は、伝送に関する信号のプリコーディングにおいて、ごく最近に計算されたプリコーディング行列Gを使用する。
ステップS212に戻って、カウンタ値がカウンタしきい値TH_C未満である場合には、この方法はステップS214に進む。
ステップS214では、M個のアンテナのそれぞれに関連する対角行列EおよびFのそれぞれの新しい値を、下に示された式(9)〜(10)に従ってコンピュータで計算する。
Figure 2012503934
ここで、diag(Z)は、正方行列Zの対角行列であり、たとえばZがM×M行列であり、zijがその要素である場合には、diag(Z)=(z11,z22,・・・,zMM)である。
式(9)および(10)では、Aは、下に示された式(11)に従ってセットされるt×M行列であり、Bは、下に示された式(12)に従ってセットされるM×t行列である。

A=H, ただしj=1,・・・,L (11)
B=G (12)
また、式(9)および(10)では、aは、行列Aの第r行であり、bは、行列Bの第j列である。変数Nは、下に示された式(13)によって定義される。

=|a (13)
変数dは、下に示された式(14)によって定義される。
Figure 2012503934
対角行列EおよびFのそれぞれの値を再計算した後に、この方法は、ステップS204に進み、上で述べたように継続される。
図2に示された方法に従ってプリコーディング行列Gを生成した後に(たとえば、このプロセスの複数の反復の後に)、基地局100は、上で述べた形でプリコーディング行列Gを使用して、送信すべき信号をプリコーディングする。次に、基地局100は、その信号を任意の周知の形で宛先モバイルに送信する。
代替実施形態では、図2の方法は、ステップS208を省略し、プロセスの反復を継続すべきかどうかを判定する際に第2しきい値処理演算だけを使用することができる。この場合には、カウンタ値kがカウンタしきい値TH_C未満である場合に、この方法は、ステップS214(上で詳細に述べた)に進む。そうでない場合には、このプロセスは終了する。
代替実施形態では、例示的実施形態による方法の特徴を、式
Figure 2012503934
の最大値を見つけることと同等として表すことができる。この式では、EH〜は、Hの確率分布に関する期待値の演算子である。
2つのより具体的な例の実施形態を、下でより詳細に説明する。
FDDシステムの例
図3に、例の実施形態を実施できる周波数分割複信(FDD)システム102を示す。
図3に示されたものなどのFDDシステムでは、基地局200は、パイロット信号をモバイル20−1から20−tに送信する。基地局200は、図1に示された基地局100と同一または実質的に同一とすることができる。これらのパイロット信号を使用することによって、各モバイル20−1から20−tは、任意の周知の形で受信パイロット信号に基づいてそのチャネル・ベクトルを推定する。たとえば、第iモバイルのチャネル・ベクトルhは、下に示された式(15)によって与えられる。

=(hi1,hi2,・・・,hiM), i=1,・・・,M (15)
モバイル20−1から20−tは、そのチャネル・ベクトルの近似値を別々の周波数帯を介して基地局200に送り返す。
従来は、不必要なモバイル・リソース(たとえば、時間および帯域幅)が、これらのチャネル・ベクトルを基地局200に直接に送信するのに使用される。というのは、各チャネル・ベクトルが、M個の複素数(たとえば、第iモバイルについてhi1,・・・,hiM)からなるからである。リソースの使用を減らす従来の手法は、量子化コードブックを使用することである。
モバイル20−1から20−tのすべておよび基地局200に既知の量子化コードブックC={c=(c11,・・・,c1M),・・・,c=(cB1,・・・,cBM)}が、前もって、たとえばネットワーク・オペレータによって指定される。
量子化コードブックを使用して、パイロット信号を受信し、チャネル・ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)をコンピュータで計算した後に、第iモバイルは、コンピュータで計算されたチャネル・ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)に最も近いコード・ベクトルcri=(cri1,・・・,criM)∈Cを識別する。一例では、第iモバイルは、下に示された式(16)に従って、コンピュータで計算されたチャネル・ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)に最も近いコード・ベクトルcri=(cri1,・・・,criM)∈Cを判定する。

dist(cri,h)< dist(c,h) (全てのj≠rについて) (16)
式(16)では、dist(x,y)は、ベクトルxとyとの間の距離を測定する関数である。当技術分野で周知のように、dist(x,y)の多数の可能性があり、任意の適切な関数を使用することができる。一例では、dist(x,y)を、xとyとの間のユークリッド距離とすることができる。たとえば、ベクトルx=(x,x,・・・,x)であり、ベクトルy=(y,y,・・・,y)である場合には、
Figure 2012503934
である。
最も近いcriを識別した後に、第iモバイル20−iは、チャネル・ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)全体ではなく、インデックスrだけを基地局200に送信する。基地局200は、受信したインデックスrに基づいてベクトルcri=(cri1,・・・,criM)∈Cを識別し、このベクトルcri=(cri1,・・・,criM)∈Cを、チャネル・ベクトルh=(hi1,hi2,・・・,hiM)の近似値として扱う。それぞれモバイル20−1から20−tから受信されたインデックスr,・・・,rを使用して、基地局200は、下に示された式(17)に従ってチャネル行列H^の推定値を生成する。
Figure 2012503934
より詳細には、モバイル20−1から20−tからインデックスr,r,・・・,rを受信すると、基地局200は、j=1,・・・,Lについてチャネル推定誤差行列H^を、受信されたインデックスr,r,・・・,rに対応するコード・ベクトルcriの集合に基づいて形成する。たとえば、基地局200は、j=1,・・・,Lについてチャネル推定誤差行列H を形成し、チャネル推定誤差行列H の第i行が、集合Criからのランダム・ベクトルになるようにする(ここで、Criからのランダム・ベクトルは、一様分布に従ってとられる)。第rコード・ワードc=(cr1,・・・,crM)∈Cについて、集合Cは、C={h:すべてのj≠rについてdist(h,c)<dist(h,c)}によって定義される。j=1,・・・,Lのチャネル推定誤差行列H は、チャネル推定誤差Hの分布に従って生成される推定誤差のランダム・サンプルである。
コンピュータで計算された推定チャネル行列H^およびチャネル推定誤差行列H (ただしj=1,・・・,L)を使用して、基地局200は、図2に関して上で述べたようにプリコーディング行列Gを生成する。
図4に、基地局がM=8個のアンテナを有し、モバイルの個数tが4であり、適切な量子化コードブックCの場合のシミュレーション結果を示す。プリコーディング行列Gを用いるシステムのスループットは、本明細書で説明した例の実施形態に従って生成され、プリコーディング行列Gは、既知のゼロフォーシング(zero−forcing)法に従って生成された。図4に示されているように、本明細書で説明した方法は、システム・スループットにおけるかなりの増加をもたらす。
TDDシステムの例
図5に、例の実施形態による方法をさらに説明するための時分割複信(TDD)無線システムの一部を示す。
TDDシステム302では、モバイル30−1から30−tが、基地局300にパイロット信号を送信し、基地局300は、第iモバイルと第jアンテナとの間のチャネル係数hijのチャネル推定値h^ijをコンピュータで計算する。基地局300は、図1の基地局100および/または図3の基地局200と同一または実質的に同一とすることができる。
これらのコンピュータで計算されたチャネル推定値h^ijに基づいて、基地局300は、推定チャネル行列H^を生成する。それを行う方法は、当技術分野で周知である。したがって、この方法論の説明は、簡潔にするために省略する。
モバイル30−1から30−tは、通常は低電力で送信するので、そのパイロット信号も弱く、したがって、推定誤差は、通常は大きい。チャネル推定値h^ijを得る従来の既知の形は、線形最小平均二乗誤差推定量(linear minimum mean square error estimator)を使用することである。
この例では、推定誤差は、推定チャネル行列H^と独立である。さらに、推定誤差の確率分布関数(PDF)を、ガウス性通信路の場合に解析的にまたはシミュレーションの助けを得て見つけることができる。推定誤差のPDFを判定する方法は、当技術分野で周知である。したがって、この議論のために、推定誤差のPDFが基地局100で既知であると仮定する。この例では、fが推定誤差のPDFであると仮定する。
PDF fに基づいて、基地局300は、ランダム行列H (ただしi=1,・・・,L)の集合を生成する。行列H (ただしi=1,・・・,L)を前もって計算できることに留意されたい。また、多くの場合に、ガウス性通信路の場合のように、項目が独立であり、同一に分布することに留意されたい。推定誤差の既知のPDFに基づいてランダム行列を生成する方法は、当技術分野で周知である。
推定チャネル行列H^およびランダム行列H (ただしi=1,・・・,L)を使用して、基地局300は、図2に関して上で述べた方法に従って、プリコーディング行列Gを生成する。
図6に、基地局がM=6個のアンテナを有し、システムがt=4個のモバイルを含む場合のシミュレーション結果を示す。このグラフは、図2に示された方法に従って生成されたプリコーディング行列Gを有するシステムのスループットを使用して生成され、プリコーディング行列Gは、周知のレギュラライズド・ゼロ・フォーシング(regularized zero forcing)法に従って生成された。例の実施形態は、明らかにシステム・スループットにおけるかなりの増加をもたらす。
本明細書で述べた方法は、線形プリコーディングの他の既知の方法と比較して、システムのスループットにおけるかなりの増加をもたらす。
このように本発明を説明したが、本発明を多数の形で変更できることは明白であろう。そのような変形は、本発明からの逸脱とみなされてはならず、すべてのそのような変更が、本発明の範囲に含まれることが意図されている。

Claims (10)

  1. 基地局(100、200、300)で、推定チャネル行列(H^)およびチャネル推定誤差行列(H ,H ,・・・,H )の関数としてチャネル行列(H,H,・・・H)を生成するステップと、
    前記基地局で、前記推定チャネル行列および前記チャネル推定誤差行列に関連する第1対角行列(E)の集合および第2対角行列(F)の集合を判定するステップと、
    前記基地局で、少なくとも前記生成されたチャネル行列、対角行列の前記第1集合、および対角行列の前記第2集合に基づいてプリコーディング行列(G)を反復してコンピュータで計算するステップと、
    前記プリコーディング行列に基づいて送信のために信号(q,q,・・・,q)をプリコーディングするステップとを含む、送信のために前記信号をプリコーディングする方法。
  2. 反復してコンピュータで計算する前記ステップは、
    前記プリコーディング行列をコンピュータで計算することの各反復(k)中に対角行列の前記第1集合および前記第2集合を再判定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 反復してコンピュータで計算する前記ステップは、
    反復してコンピュータで計算する前記ステップの第1反復(k−1)中に、少なくとも前記生成されたチャネル行列、対角行列の前記第1集合、および対角行列の前記第2集合に基づいて第1プリコーディング行列(Gk−1)を計算する第1ステップと、
    前記計算された第1プリコーディング行列に基づいて第1期待スループット(Tk−1)をコンピュータで計算するステップと、
    反復してコンピュータで計算する前記ステップの第2反復(k)中に、少なくとも前記生成されたチャネル行列、対角行列の前記再判定された第1集合、および対角行列の前記再判定された第2集合に基づいて第2プリコーディング行列(G)を計算するステップと、
    前記計算された第2プリコーディング行列に基づいて第2期待スループット(T)をコンピュータで計算するステップと、
    前記第1期待スループット、前記第2期待スループット、およびしきい値(THRESHOLD)に基づいて、反復してコンピュータで計算する前記ステップの第3反復を実行すべきかどうかを判定するステップとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 判定する前記ステップは、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の差(D)を前記しきい値と比較するステップをさらに含み、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の前記差が前記しきい値より大きい場合には、前記基地局は、反復してコンピュータで計算する前記ステップの第3反復を実行する、請求項3に記載の方法。
  5. 判定する前記ステップは、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の差を前記しきい値と比較するステップと、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の前記差が前記しきい値より大きい場合にカウンタ値(k)を増分するステップと、
    前記増分されたカウンタ値をカウンタしきい値(TH_C)と比較するステップと、
    前記増分されたカウンタ値と前記カウンタしきい値との間の前記比較に基づいて反復してコンピュータで計算する前記ステップの第3反復(k+1)を実行すべきかどうかを判定するステップとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記基地局は、前記カウンタ値が前記カウンタしきい値より小さい場合に、反復してコンピュータで計算する前記ステップの前記第3反復を実行する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記基地局は、前記増分されたカウンタ値が前記カウンタしきい値以上である場合に、反復してコンピュータで計算する前記ステップの前記第3反復を実行しない、請求項5に記載の方法。
  8. プリコーディングする前記ステップは、
    前記第2プリコーディング行列に基づいて前記基地局による送信のために前記信号をプリコーディングするステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 判定する前記ステップは、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の差を前記しきい値と比較するステップをさらに含み、
    前記第1期待スループットと前記第2期待スループットとの間の前記差が前記しきい値より小さい場合に、前記基地局は、反復してコンピュータで計算する前記ステップの第3反復を実行しない、請求項3に記載の方法。
  10. 前記プリコーディングされた信号を宛先モバイル(10−i)に送信するステップ
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
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