JP2012503907A - マルチメディアサービスの高速チャネル変更のためのクライアントの構成および管理 - Google Patents

Abstract

高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）サービス構成データ、または少なくとも自らの位置によりＵＥが利用できる他のデータを表す、個人化されたサービスプロファイルをそのＵＥにおいてインストールするステップを含み、そのサービスプロファイルは、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒに利用できるチャネルのリスト、およびそのサービスを達成可能なアドレスをチャネルごとに含む、ＩＰＴＶネットワーク（またはケーブルＴＶもしくはインターネットＴＶ）内のユーザ機器クライアントを構成し管理する方法を開示する。

Description

本発明は、高速チャネル変更（ＦＣＣ）のためのクライアントの構成および管理、ならびにＩＰＴＶ、インターネットＴＶ、ケーブルＴＶ、および同様のサービスを確実に配信することに関する。

ＩＰＴＶ（インターネットプロトコルテレビ）における放送チャネルは、典型的にはＩＰマルチキャスト技法を使用して伝送される。ケーブルＴＶにおける放送チャネルは、典型的にはＲＦ伝送技法を使用して伝送される。

ＩＰＴＶの初期の試行および展開は、極めて限られた組のＶＯＤ（ビデオオンデマンド）のタイトル、少数の加入者を含み、従来の放送方法に対する無料のオンデマンドサービスとして主に使用された。しかし、ＩＰＴＶがより成功し、より広範に展開されるにつれ、５，０００本のＶＯＤタイトルや何百もの放送チャネルなど、さらに多くのＶＯＤタイトルおよび放送チャネルを提供することが求められ、それぞれのサービスプロバイダは、何百万人に優に及ぶ多くの加入者を有することがある。したがって、ＩＰＴＶは、今や従来の放送システムまたは衛星システムと競争し始めている。

ＩＰシステムの従来の利点は、リターンＩＰ経路（ｒｅｔｕｒｎ ＩＰ ｐａｔｈ）が存在することであり、このリターンＩＰ経路は、サービス配信と同じ基盤上でリアルタイムに対話し、制御するための手段を提供する。同様に、ケーブルＴＶシステムにもリターン経路がある。しかし、対話性を十分に利用するために、ＩＰＴＶサービスまたはケーブルＴＶサービスは、最も好ましくは、より従来のサービス、例えばアナログ式アンテナ放送のＴＶチャネルよりも優れた、またはそうしたサービスと少なくとも同じユーザエクスペリエンスおよびサービス品質を提供すべきである。

従来の放送とは異なり、ＩＰＴＶシステムでは、そのマルチキャスト配信の性質が原因で、典型的にはすべてのＴＶチャネルをクライアントが直ちに利用できるとは限らない。さらに、デジタル差分符号化が使用される。本質的に、デジタル差分符号化が使用されることは、キーフレームとしてＴＶ画像が送信され、次いで、ある増分フレームから別の増分フレームへの変化したデータのみを含む、一連の増分フレームが送信されることを意味する。いくつか（典型的には２０）の増分フレームが伝送された後、さらなるキーフレームが伝送され、その後も同じように続く。これは、新しいチャネルに「チューニング」するとき、そのチャネルはキーフレームが受信されるまで適切に表示し始めることができないため、クライアント機器のユーザが固有の遅延を経験することを意味する。したがって、ストリームに参加することは、キーフレームにおいて、または完全に符号化されたビデオフレームの初めのランダムアクセスポイント（ＲＡＰ）においてのみ可能である。

上記に記載した２つの要素は、ＩＰＴＶシステムにおける比較的遅いチャネル変更時間の一因となる。

このチャネル変更エクスペリエンスを改善するために、ＦＣＣユニットが使用されてきた。ＦＣＣユニットは、放送チャネルのコンテンツのスライディングウィンドウ（例えば、最後の３０秒または最後の１分）をキャッシュする。そのコンテンツは、クライアント機器からのチャネル変更要求時に、ＲＡＰから開始し、オプションで、符号化されるよりも高いビットレートで後に配信することができる。このような配信は、クライアントが「実時間」よりも例えば３０秒遅れている場合があるＲＡＰを最初に受信しても、その後システムがフレームを選択的に欠落させることにより追いつき、そのため、比較的短い期間の後にユーザは事実上生の伝送を視聴するよう、行うことができる。このような配信は、ユーザが生のスポーツイベントなどを視聴するとき、言うまでもなくエクスペリエンスを向上させる。ＦＣＣサーバからのデータは、専用（所謂ユニキャスト）ストリームとして伝送することができる。

このＦＣＣユニットは、典型的には、キャッシュしようとする１組のＢＴＶ（ブロードキャストＴＶ）チャネル（例えばマルチクラスアドレス）で事前構成／プロビジョニングされる。この手法を拡張するために、分散アーキテクチャが以前より導入されている。この分散アーキテクチャは、ネットワークエッジ／アクセスノードに近い１組のＦＣＣユニット、例えばＤＳＬＡＭ内のＦＣＣユニットを含む。ＦＣＣの機能性については、例えばＥＴＳＩ ＴＳ１８３０８４ Ｖ２．１．１に記載されている。

配信品質（ＱＯＤ）は、同様の要件を有する。ＩＰ配信の信頼できない性質のためにデータパケットの損失が生じることがあり、これは視聴エクスペリエンスを低下させる可能性がある。高価値のかつ安定したマルチメディアデータの配信を保証するために、Ｒｅｔｒ（再伝送）ユニットが開発された。Ｒｅｔｒユニットは、放送チャネル上のコンテンツのスライディングウィンドウをキャッシュする。失われているデータは、クライアントのＲｅｔｒ要求時に後で配信することができる。要するに、クライアントによって受信されるデータの一部が破損しまたは不完全な場合、そのクライアントはそれらのデータの再伝送（Ｒｅｔｒ）を要求することができる。

ネットワークエッジ内の大量のユニット、チャネルリストの地域格差、チャネル人気の局所的格差、およびある期間にわたるチャネル人気の変化とともに、典型的なＦＣＣ／Ｒｅｔｒシステムの分散アーキテクチャは、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒシステムを展開するために専用の手法を必要とする。本発明者らがＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニット（またはサーバ）と言うとき、そのサーバは、ＦＣＣサービスもしくはＲｅｔｒサービス、またはその両方を提供できることを暗に意味する。

単一のＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットを作成するために、ＦＣＣユニットとＲｅｔｒユニットとを組み合わせることができる。

ユーザ機器（例えばＩＰＴＶのセットトップボックス）は、典型的にはＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービス用のいくつかのパラメータで事前構成される必要がある。これらのパラメータには、以下のものが含まれる：
ＦＣＣサービスがサポートされるチャネル
Ｒｅｔｒサービスがサポートされるチャネル
ＦＣＣサービスまたはＲｅｔｒサービスのいずれかを要求するためのアクセスポイントのアクセス詳細
ローカルクライアントのバッファサイズ、最小回線帯域幅、他のデータなど、サービスのいずれかのためのサービス構成パラメータ

特定のネットワーク内でＦＣＣまたはＲｅｔｒが利用できることは、ユーザ機器（ＵＥ）におけるサービスを自動的に保証するものではないことに留意すべきである。ＵＥにおけるサービスを自動的に保証しないのは、そのＵＥが所要のサービス能力を有さない可能性があり、または実際のインターネット接続（例えばＤＳＬ回線）が、特定のサービスを配信するには十分な帯域幅もしくは品質のものではない可能性があるからである。ＵＥをプロビジョニングする間、これらすべてを考慮に入れる必要がある。分散され、かつ多くの場合階層的なＦＣＣ／Ｒｅｔｒアーキテクチャ、その一部がＦＣＣおよび／またはＲｅｔｒに利用できない場合がある、利用可能な大量のチャネル、チャネルの可用性および人気の地域格差／局所的格差、ならびにある期間にわたるチャネル人気の変動性をサービスプロバイダが考慮に入れなければならない場合、このクライアント母集団を管理することはより一層複雑になる。

現在利用可能なシステムは、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（ＴＭ）ＴＶである：
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ．ｃｏｍ／ｔｖ／ｄｅｆａｕｌｔ．ｍｓｐｘ
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｉｘｉａｃｏｍ．ｃｏｍ／ｐｒｏｄｕｃｔｓ／ｄｉｓｐｌａｙ？ｓｋｅｙ＝ａｐｔｉｘｉａ＿ｉｘｌｏａｄ＿ｍｓ＿ｉｐｔｖ
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ．ｃｏｍ／ｍｓｆｔ／ｄｏｗｎｌｏａｄ／Ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｓ／ＦＹ０６／ＣｈｒｉｓｔｉｎｅＨｅｃｋａｒｔ０９２００６．ｄｏｃ

Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ ＴＶは、配信サーバ（Ｄサーバ：ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｉｏｎ ｓｅｒｖｅｒ）として知られるＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットを構成するために、ＩＰＴＶプラットフォームによる手動の静的プロビジョニングを使用する。Ｄサーバは、典型的にはブランチと呼ばれる分局内で一緒に用いられる。システムオペレータは、それぞれのＤサーバをチャネルのリストで手動構成することが求められる。Ｄサーバはそれらのチャネルをキャッシュし、チャネル変更要求時に、そのキャッシュしたチャネルをクライアント（ユーザ機器−ＵＥ）に所有手段により後で配信することができる。このプラットフォームは、それぞれのＤサーバによってサポートされるチャネルをクライアントにさらす。

ＥＴＳＩ ＴＳ１８３０８４ Ｖ２．１．１ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ．ｃｏｍ／ｔｖ／ｄｅｆａｕｌｔ．ｍｓｐｘ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｉｘｉａｃｏｍ．ｃｏｍ／ｐｒｏｄｕｃｔｓ／ｄｉｓｐｌａｙ？ｓｋｅｙ＝ａｐｔｉｘｉａ＿ｉｘｌｏａｄ＿ｍｓ＿ｉｐｔｖ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ．ｃｏｍ／ｍｓｆｔ／ｄｏｗｎｌｏａｄ／Ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｓ／ＦＹ０６／ＣｈｒｉｓｔｉｎｅＨｅｃｋａｒｔ０９２００６．ｄｏｃ

この手法では、Ｄサーバがすべてのブランチの顧客の間で共有される。しかし、このことは、コンテンツが（ネットワークに関して）ＵＥからより離れてキャッシュされることを意味する。したがって、最も人気のあるチャネルをネットワークアクセスポイントにおいて（例えばＤＳＬＡＭ内に）キャッシュすることにより、ネットワーク使用の最適化を行うことはできない。より人気のないチャネルをネットワークのより高いところに（例えばＵＥから少し遠くにあるルータ内に）キャッシュすることも、ＵＥのネットワーク位置を使用マップに織り込むこと、ある期間にわたるチャネル人気の局所的変化を考慮すること、局所的人気とリコメンデーションエンジンとを相関させることなど、実際に他の所望の機能を実行することもできない。

Ｄサーバインスタンスへのサービスのいかなる手動マッピングも、人為的ミスの可能性を高める。

本発明は、改善されたシステムを提供しようとして生じた。

本発明によれば、第１の態様では、ＩＰＴＶ、ケーブルＴＶ、またはインターネットＴＶデータネットワークのユーザ機器（ＵＥ）が提供され、そのＵＥは、少なくともその位置および／または能力および／または回線能力により自らが利用できる、高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）サービス構成データを含む、個人化されたサービスプロファイルを自己発見し管理するための手段と、このプロファイルをＩＰＴＶサービスのために記憶し使用するための手段とを備える。

位置に加え、ＵＥの能力、回線能力など、他の要素もサービスプロファイルの生成に織り込むことができる。

好ましくは、生成されるプロファイルは、変化するチャネル人気、局所的な人気格差、ＵＥの新たな能力、新たな回線能力（すなわちＤＳＬ回線速度の性能向上）や他の要素などの諸要素を考慮に入れるために、時間とともに動的に変えられる。

このユーザ機器は、サービス構成サーバ（ＳＣＳ）によって供給される情報を使い、サービスプロファイルを自己発見し管理するようになされてよい。

さらなる実施形態では、このＵＥは、サービス構成サーバ（ＳＣＳ）およびもう１つのＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットを含むネットワークの一部である。

本発明は、記載したＵＥ、サービス構成サーバ、および１つまたは複数の高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）ユニットを含むネットワークをさらに提供し、そのＵＥは、ローカルＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットまたは他のリモートユニットにおいて利用可能なチャネルのアドレスおよびチャネルデータを含む、ＳＣＳからのサービスプロファイルをインストールすることができる。

本発明は、少なくとも自らの位置によりＵＥが利用できるチャネルまたはデータを表す、個人化されたサービスプロファイルをそのＵＥにおいてインストールするステップを含み、そのサービスプロファイルは、高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）構成データを含む、利用可能なチャネルのリスト、およびそのチャネルを取得可能なアドレスをチャネルごとに含む、ＩＰＴＶネットワーク、ケーブルＴＶネットワーク、またはインターネットＴＶネットワーク内のユーザ機器（ＵＥ）クライアントを構成し管理する方法をさらに提供する。

位置に加え、例えばＵＥの能力や回線能力などの他の要素も、サービスプロファイルの生成に織り込むことができる。

サーバ（典型的にはサービス構成サーバ（ＳＣＳ））によって取得されるＦＣＣ／Ｒｅｔｒプロファイルは、複数のチャネル、これらのチャネルへのサービスのために提供されるローカルまたはリモートＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットへのポインタ、およびオプションで構成情報を表すデータを含むことができる。

このプロファイルは、決定されるネットワーク位置に固有である。

好ましい実施形態では、この方法は、サービスプロファイル変更の自動伝送を含む。

本発明は、いくつかある利点の中でとりわけ
ａ）位置、ユーザプロファイル（例えばＵＥの能力）、回線能力、および／または他の要素を考慮に入れる、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒクライアントの自動化された構成と、
ｂ）ｉ）最も人気のあるチャネルをネットワークアクセスポイントにおいて（例えばＤＳＬＡＭ、ラストマイル内に）キャッシュすること、
ｉｉ）より人気のないチャネルをネットワークのより高いところに（例えば２マイル目または３マイル目で利用可能なルータ内、コアネットワーク内に）キャッシュすること、またはネットワークの「より高いところ」に別の方法で提供すること、
ｉｉｉ）クライアントの位置に対してＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスを個人化すること、
ｉｖ）個人化の間、ある期間にわたるチャネル人気の局所的変化を考慮すること、
ｖ）加えてユーザプロファイル（例えばＵＥの能力）、回線能力、および他の要素を考慮すること、および
ｖ）局所的人気とリコメンデーションエンジンとを相関させること
による、
構成におけるネットワーク最適化およびネットワーク最適化の自動化されたマッピングと
を提供する。

次に本発明の諸実施形態について、専ら例として、添付図面を参照して説明する。

ＩＰＴＶサービスのための概略的ネットワークを示す図である。

図１は、クライアント自己発見および管理アーキテクチャの一実施形態を示す。ユーザ機器１は、典型的にはセットトップボックス／ＴＶ３（一緒に図示する）、住居用ゲートウェイ（例えばＤＳＬモデム）２、およびことによるとパーソナルコンピュータ４も含む。然るべき時機に、これらのコンポーネントのうちの２つ以上が単一のユニットへと組み合わせられることが予期され得る。ある地域（例えばメーデンヘッド、ウォットフォード、ロンドン南西部など）では、何台ものそうしたＵＥが、ローカルＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニット６を含むＤＳＬＡＭ（デジタル加入者回線アクセスモジュール）などのアクセスポイント（ＡＰ）５に接続される。同様の代替的実施形態では、いくつかのアクセスポイント（ＤＳＬＡＭ）とともに、外部ＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットを配置することができる。このＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットは、接続されるＵＥがＦＣＣチャネルおよび／またはＲｅｔｒチャネルとして利用できる、いくつかのチャネルをキャッシュするようになされる。それぞれのＵＥは、例えばＡＤＳＬ回線、ケーブルネットワークや他のインターネットネットワークアクセス手段により、アクセスポイントに接続される。

ＡＰ５は、インターネットおよびＩＰＴＶミドルウェア７へのアクセスを提供する。ネットワークの上方に、１つまたは複数のさらなるＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニット８が（例えばルータ内にまたはルータとともに配置されて）位置する。サービス構成サーバ（ＳＣＳ）９は、知られている方法でサービスを提供し、サービスプロファイル（１３）およびユーザプロファイル（１５）のリストにアクセスすることができ、それぞれのＵＥについての、個人化されたサービスプロファイル（１０として全体的に図示する位置ベースのプロファイルマップ）を導き出すことができる。ＳＣＳは、ネットワーク接続サブシステム（ＮＡＳＳ）１１にもアクセスすることができる。このＳＣＳは、ブロードバンドネットワークゲートウェイ（ＢＮＧ）１２を介してＦＣＣ／Ｒｅｔｒに接続し、サービスプロファイルのデータベース１３に接続される。データベース１３は、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットのトポロジ、コンテンツパッケージ、ならびにサービスおよびチャネルの人気を判断するための履歴的使用メタデータを含むことができる、他のサービスメタデータを含む。このＳＣＳは、リコメンデーションエンジン１４、およびユーザプロファイルを含むＩＰＴＶミドルウェアデータベース１５にさらに接続される。これらのユーザプロファイルは外部的とすることができ、例えばそれ自体でよく知られているユーザプロファイルサーバ機能（ＵＰＳＦ）、ホーム加入者サーバ（ＨＳＳ）から得られてよい。あるいは、これらのユーザプロファイルは、ＩＰＴＶミドルウェア７にとって内部的とすることができる。これらのユーザプロファイルは、ユーザのデバイス能力、回線の特性（例えば帯域幅、配信／サービス品質など）、および個人ユーザが加入するパッケージの詳細などのデータを含む。

クライアントＵＥ２が最初に起動されるとき、サービスプロファイルをロードすることができる。クライアントにおいてＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスをブートストラップし、管理するには、最小限の識別情報しか必要でない。この最小限の情報は、クライアントのネットワーク識別（例えばＵＥのＩＰアドレス）を含むことができ、その情報はＤＨＣＰ（動的ホスト構成プロトコル）により得ることができる。サービスをブートストラップするためのステップの一例は以下の通りであり、図中の文字により概略的に示す。

ステップＡ ユーザ機器３におけるＦＣＣ／Ｒｅｔｒクライアントが、自らのネットワーク識別（例えばＩＰアドレス）をＳＣＳ９に供給する。

ステップＢ 供給されたネットワーク識別を使用し、ＳＣＳ９がＮＧＮ＿ＮＡＳＳからＵＥ３の位置を取得する。ただし、ＳＣＳ９は、ローカルのテーブルおよび／またはマップからなど、このステップについて代わりの手段を使用することができる。

ステップＣ ＳＣＳが、供給されたネットワーク識別に関するユーザプロファイルをユーザプロファイルデータベース１０から見つける。

ステップＤ ＳＣＳ９が、ＵＥの特定の位置に対応するＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルをサービスデータベース１３から見つける。ユーザが加入しているチャネルを得るために、ＳＣＳは他のサービスプロファイル、例えばサービスパッケージを要求することもできる。このＦＣＣ／Ｒｅｔｒプロファイル自体は、プラットフォーム内で入手できるサービスメタデータ（負荷平衡のためのＦＣＣ／Ｒｅｔｒトポロジやビジネスルールなど）、位置固有のメタデータ（発信要求：ｏｒｉｇｉｎａｔｉｎｇ ｒｅｑｕｅｓｔのネットワーク位置）、人気、およびオプションでリコメンデーションエンジン１４から、導き出される。

ステップＥ ＳＣＳは、位置固有のＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルをユーザプロファイルに対してマッピング（生成）して、個人化されたＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルを作成する。この個人化されたＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルは、基本的には、どのチャネルがＦＣＣ／ＲｅｔｒチャネルとしてＵＥにとって利用できるかについてのＵＥに固有のデータ、およびそれぞれのチャネルに関する、チャネルを取得できるローカルアドレスまたはリモートアドレスを提供する。この個人化されたＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルは、サービスの障害許容力を、すなわちユニットのうちの１つが障害を起こすときに提供するために、複数のアドレスを含むことができる。それらのアドレスには、優先順位（すなわち階層）を適用することができる。

ステップＦ ここで生成された個人化されたＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルが、ＵＥ２によって受信される。このステップは、プル機構またはプッシュ機構によって行うことができる。

ＳＣＳは、当然、多くのＵＥに対して同じ機構を提供する。

次いで、ＳＣＳは、プロファイルに対する更新がないか周期的にまたは時々検査するようになされる。これは自動でまたは手動で行うことができる。自動的な方法では、ローカル状況に適合する変化が注目される。例えばチャネルの人気上昇が（そのチャネルに対する要求の上昇を検出することにより）検出される場合、このチャネルを自動的にプロファイルに追加し、ことによると、速く取得し確実に配信するためにローカルにキャッシュされるＦＣＣ／Ｒｅｔｒチャネルのリストに追加することができる。この追加されることは、人気のあるスポーツイベントが放送し始められる場合、またはニュースが伝えられる場合に特に起こる可能性がある。この一意のＦＣＣ／Ｒｅｔｒプロファイルに影響を与えるどんなプロファイルの変更も、プッシュモードまたはプルモードによりＵＥに伝搬され、そのような多くの伝搬方法がそれ自体で知られている。

上記に記載したように、２つの放送チャネル（マルチキャストフロー）間の切替えは典型的には遅いので、高速チャネル変更（ＦＣＣ）機能は、チャネル変更時間を減らすことを目的とする「チャネル変更」能力の拡張である。ＦＣＣの第１のステップは、ＵＥが、新たに選択したチャネルの専用（ユニキャスト）ストリームをネットワーク内の専用サーバに最初に要求することを必要とする。説明したように、このストリームは多くの場合、クライアントのバッファを素早く埋めるために通常よりも高いビットレートで配信される。諸実施形態におけるＦＣＣの第２のステップは、ＵＥが、専用ユニキャストから放送（マルチキャスト）チャネルに切り替え、通常のＩＰＴＶの「チャネル変更」機能に従うことである。

ＦＣＣを使用するために、ＵＥは上記の両方のステップを実行できる必要があり得る。つまりこのＵＥは、それぞれの放送チャネルをユニキャストで最初に配信するための、ネットワーク内の専用サーバ（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒサーバ）の位置（アドレス）をまず第１に知る必要があり、どの専用サーバがどの放送チャネルをユニキャストでサポートするのか知る必要がある。このＵＥはさらに、ユニキャストチャネルを受信する能力を有し、かつユニキャストＦＣＣストリームのためのより高いビットレートを適切な通信回線によりサポートできる必要がある。このＵＥは、サーバからのユニキャストＦＣＣストリームをセットアップし、受信する。

このＵＥは、共通の放送チャネル（すなわちマルチキャスト）の位置（第２のアドレス）も知る必要がある。次いでこのＵＥは、ユニキャストストリームから共通の放送（マルチキャスト）チャネルに切り替えることができる能力が必要である。

それによりＵＥが、専用ＦＣＣサーバの位置およびことによると第２のＦＣＣサーバの位置を知り、かつユニキャストチャネルを受信する能力を有し、ＦＣＣサーバからのユニキャストＦＣＣストリームをセットアップして受信し、より高いビットレートをサポートする通信回線を使用できる能力を有する、機能は、ＵＥがこの機能に関連する構成およびデータを発見しなければならない特定の種類のＦＣＣ機能を表し、その構成およびデータは、ＵＥに提供される、自己発見され管理される個人化されたプロファイルの一部である。

ユニキャストＦＣＣストリームのための、より高いビットレートをサポートできる通信回線が要求される。

典型的なサービスプロファイルは、以下のデータを含むことができる。
｛Ｉｄ−説明−チャネル−マスタＦＣＣ ＩＰ（共有することができる）−マスタＲｅｔｒ ＩＰ（共有することができる）−ＦＣＣバッファ−Ｒｅｔｒバッファ−その他｝
例えば、プロファイルは次のようなものとすることができる：

上記では、サービスプロファイルのＩＤは１．１．１．１である。説明は「ボブのＳＴＢ」である。したがって、特定の位置にある特定のＵＥに固有であり、そのＵＥについて個人化されている。次いでこのプロファイルは、ＢＢＣ１、ＢＢＣ２、ＢＢＣ３など、利用できるすべてのチャネルを列挙する。この場合、ＢＢＣ１およびＢＢＣ２の両方が、ローカルＦＣＣユニットアドレス１９２．１．１．１、およびローカルＲｅｔｒユニット１９２．１０．１．１のＲｅｔｒから入手できる。ＦＣＣデータに利用できるＦＣＣバッファは８メガバイトであり、Ｒｅｔｒデータでは４メガバイトである。これはＵＥ２において要求されるバッファのサイズである。他のデータが追加的に提供されてよい。

その一方で、ＢＢＣ３は別のアドレスから得ることができ、このアドレスは、ネットワークのより高いところにあり、さらに多くの加入者の間で共有されるＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニット８とすることができる。このことは、ＢＢＣ３が地域格差を有さないのに対し、ＢＢＣ１およびＢＢＣ２が地域格差を有し、そのためよりローカルに記憶されることを反映し得る。また、（この例では）ＢＢＣ１およびＢＣＣ２はより人気があるので、これらのチャネルは、ローカルに記憶され、ユーザがこれらのチャネルを望む傾向が強く、これらのチャネルを素早く欲しがり、より喜んで例えばＢＢＣ３を受信するのをしばらく待つ可能性があるため、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒチャネルとして利用できる。

以前より知られている解決策では、それぞれのＦＣＣ／Ｒｅｔｒクライアントは静的構成に指定され、そのため、ネットワーク位置が考慮に入れられず、すべてのＤサーバがブランチクライアントの間で共有されるのに対し、本発明では、クライアントインデックスが、そのある特定のクライアント／ＵＥに固有のものとすることができる一意のＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルに関連付けられる。この関連付けは、ネットワーク位置を考慮に入れ、さらに、人気、ユーザプロファイル、推薦、局所的な人種／文化、年齢のばらつき、および他の多くの種類の変動要因を考慮に入れ、プロファイルが動的に変えられることを可能にする。さらに多くの数のサービスプロファイルをサポートすることができる。

要約すれば、本発明は、位置を考慮に入れた、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒクライアントの自動構成を可能にする。位置に加え、ＵＥの能力、回線能力など、他の要素も個人化されたＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスプロファイルの生成に織り込むことができる。本発明は、最も人気のあるチャネルをＤＳＬＡＭなどのネットワークアクセスポイントにキャッシュすることにより、ネットワーク最適化を可能にする。本発明はさらに、より人気のないチャネルが、ルータ８内になど、ネットワークのより高いところにキャッシュされることも可能にする。さらに、このサービスは特定のクライアントに個人化することができ、ある期間にわたるチャネル人気の局所的変化、および推薦を容易に考慮に入れることができる。

本発明による方法は、従来のＩＰＴＶにも、インターネットＴＶシステムおよびケーブルＴＶシステムにも適用することができる。

Claims (19)

1. ＩＰＴＶ、ケーブルＴＶ、またはインターネットＴＶデータネットワークのユーザ機器（ＵＥ）であって、ＵＥは、少なくともその位置および／または能力および／または回線能力により自らが利用できる、高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）サービス構成データを含む、個人化されたサービスプロファイルを自己発見し管理するための手段と、このプロファイルをＩＰＴＶサービスのために記憶し使用するための手段とを備える、ユーザ機器。
2. 専用ＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットの位置を記憶するようになされ、前記ユニットからユニキャストチャネルを受信することができる、請求項１に記載のユーザ機器。
3. 記憶されるプロファイルが、時間とともに動的に変えられるようになされる、請求項１または２に記載のユーザ機器。
4. １つまたは複数のデータベースおよび／または情報源に接続されるサービス構成サーバ（ＳＣＳ）によって供給される情報を使い、サービスプロファイルを自己発見し管理するようになされる、請求項１、２、または３に記載のユーザ機器。
5. １つまたは複数のＦＣＣユニットのアドレスを記憶し、他のチャネルよりも高いビットレートで前記ユニットからチャネルを受信するようになされる、請求項１から４のいずれかに記載のユーザ機器。
6. 請求項１から５のいずれか一項に記載の少なくとも１つのＵＥ、サービス構成サーバ（ＳＣＳ）、および１つまたは複数の高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）ユニットを含み、ＵＥは、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットにおいて利用可能なチャネルのアドレスおよびチャネルデータを含む、サービスプロファイルをＳＣＳから受信することができる、ネットワーク。
7. 少なくとも自らの位置によりＵＥが利用できるチャネルまたはデータを表す、個人化されたサービスプロファイルをそのＵＥにおいてインストールするステップを含み、そのサービスプロファイルは、高速チャネル変更／再伝送（ＦＣＣ／Ｒｅｔｒ）構成データを含む、利用可能なチャネルのリスト、およびそのチャネルを取得可能なアドレスをチャネルごとに含む、ＩＰＴＶネットワーク、ケーブルＴＶネットワーク、またはインターネットＴＶネットワーク内のユーザ機器（ＵＥ）クライアントを構成し管理する、方法。
8. 個人化されたサービスプロファイルが、ＵＥの能力および／または回線能力を考慮に入れる、請求項７に記載の方法。
9. ＵＥにおいてインストールされる個人化されたサービスプロファイルが、１つまたは複数のＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットのアドレスを含む、請求項７または８に記載の方法。
10. ＵＥが、１つまたは複数のＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットからユニキャストチャネルを受信する能力、および前記チャネルをセットアップし、受信する能力を有する、請求項９に記載の方法。
11. チャネルごとのサービスプロファイルが、チャネルのためのＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットのアドレスを利用可能な場合に指示する、請求項７から１０のいずれかに記載の方法。
12. プロファイルをインストールするために、
    ａ）ＵＥが、自らのネットワークアドレスを表すデータをサーバに供給し、
    ｂ）サーバが、ＵＥの位置を取得し、この位置に対応するＦＣＣ／Ｒｅｔｒプロファイルを識別し、
    ｃ）サーバが、このプロファイルをユーザプロファイルにマッピングし、
    ｄ）所望の場合、サービスプロファイルがユーザの能力に適合され、
    ｅ）サービスプロファイルがＵＥに渡され、ＵＥはそのサービスプロファイルをインストールし、それによりサービスプロファイルが提供される
    ステップを含む、請求項７から１１のいずれかに記載の方法。
13. ステップ（ｂ）のＦＣＣ／Ｒｅｔｒプロファイルが、その位置で利用可能なＦＣＣ／Ｒｅｔｒチャネルを表すデータを含む、請求項１２に記載の方法。
14. ステップ（ｃ）のプロファイルが、ＵＥの能力、加入しているパッケージ、および／またはＵＥからのネットワーク接続の能力を表すデータを含む、請求項１２または１３に記載の方法。
15. サービスプロファイルが、チャネルごとに、そのチャネルのサービスのためのローカルまたはリモートＦＣＣ／Ｒｅｔｒユニットのアドレスを含む、請求項１２から１４のいずれかに記載の方法。
16. サーバプロファイルが、チャネルごとに要求されるバッファサイズを含む、請求項１２から１５のいずれか一項に記載の方法。
17. 個人化されたサービスプロファイルが、ＦＣＣ／Ｒｅｔｒサービスの複数のアドレス、およびそれらの優先順位を含む、請求項７から１６のいずれかに記載の方法。
18. 中央サーバが、ＵＥに新しいプロファイルを提供するためにプロファイルを周期的に変えるようになされる、請求項７から１７のいずれかに記載の方法。
19. 中央サーバが、地域に関連するチャネルの可用性およびデータ、ユーザプロファイル、それぞれの一意のＵＥに関連する加入者コンテンツ、チャネル人気のうちのいずれか１つまたは複数における変化を判断し、これらを使用して変更されたサービスプロファイルを決定する、請求項１８に記載の方法。

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