JP2012256873A - 温度検知プローブ、バールプレート、リソグラフィ装置及び方法 - Google Patents

温度検知プローブ、バールプレート、リソグラフィ装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸リソグラフィ装置内の液浸液と接触する基板及び/又は基板テーブル上で蒸発熱負荷による熱膨張及び/又は収縮による結像エラー、特にオーバレイエラーが引き起こされることを防止するため、ヒータの制御を容易にし、温度勾配が存在する状況で使用可能な温度検知プローブを提供する。
【解決手段】基板を支持するバールプレート内に1つ又は複数のヒータ400を形成する。さらに温度検知プローブ500は2つの部分610、620の平均温度を検知できる。温度検知プローブは第1の方向に細長く、少なくとも一方向に20℃で少なくとも500W/mKの熱伝導率を有する材料からなる細長いハウジング内の温度センサを含む。
【選択図】図7

Description

[0001] 本発明は、温度検知プローブ、バールプレート、リソグラフィ装置及び局所的熱負荷の変動を補償する方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。ある実施形態では、液体は蒸留水であるが、別の液体を使用することもできる。本発明の実施形態は、液体について説明されている。しかし別の流体、特にウェッティング流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることである。(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる。)固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの、他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族などの炭化水素、フルオロハイドロカーボン、及び/又は水溶液である。
[0004] 基板又は基板及び基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えば米国特許US4,509,852号参照)は、スキャン露光中に加速すべき大きい塊の液体があることでもある。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 提案されている構成の1つは、液体供給システムが液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局所領域に、及び投影システムの最終要素と基板の間にのみ液体を提供する(基板は通常、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。これを配置構成するために提案されている1つの方法が、PCT特許出願公開WO99/49504号に開示されている。図2及び図3に図示されているように、液体が少なくとも1つの入口INによって基板上に、好ましくは最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給され、投影システムの下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。すなわち、基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に配置された入口及び出口の様々な方向及び数が可能であり、一例が図3に示され、ここでは両側に出口を持つ4組の入口が、最終要素の周囲の規則的パターンで設けられる。液体供給デバイス及び液体回収デバイス内の矢印は、液体のフローの方向を示す。
[0006] 局所液体供給システムがある液浸リソグラフィのさらなる解決法が、図4に図示されている。液体が、投影システムPSのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、矢印で表される入口の半径方向外側に配置された複数の別個の出口によって除去される。入口は、投影される投影ビームが通る穴が中心にある板に配置することができる。液体は、投影システムPSの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPSの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組合せの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの動作方向によって決定することができる(他の組合せの入口及び出口は動作しない)。図4の断面図では、矢印は、出口から入口へ流れる液体の流れの方向を示す。
[0007] 欧州特許出願公開EP1420300号及び米国特許出願公開US2004−0136494号では、ツイン又はデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の概念が開示されている。このような装置は、基板を支持する2つのテーブルを有する。第1の位置にあるテーブルで、液浸液がない状態でレベリング測定を実行し、液浸液が存在する第2の位置にあるテーブルで、露光を実行する。あるいは、装置は1つのテーブルのみを有する。
[0008] PCT特許出願公開WO2005/064405号は、液浸液が閉じ込められないオールウェット構成を開示している。このようなシステムでは、基板の上面全体が液体で覆われる。これは、基板の上面全体が実質的に同じ状態に曝露しているので有利なことがある。これは、基板の温度制御及び処理にとって利点を有する。WO2005/064405号では、液体供給システムが投影システムの最終要素と基板の間のギャップに液体を供給する。その液体は、基板の残りの部分の上に漏れることができる。基板テーブルの縁部にあるバリアは、液体が逃げるのを防止し、したがって制御された方法で基板テーブルの上面からこれを除去することができる。このようなシステムは、基板の温度制御及び処理を改良するが、それでも液浸液の蒸発が生じることがある。その問題の軽減に役立つ1つの方法が、米国特許出願公開US2006/0119809号に記載されている。すべての位置で基板Wを覆い、液浸液を自身と基板及び/又は基板を保持する基板テーブルの上面との間に延在させるように構成された部材が提供される。
[0009] 液浸リソグラフィ装置内の基板上には液体が存在するため、液浸液と接触する1つ又は複数のコンポーネント(基板及び/又は基板テーブル)上で蒸発熱負荷が発生することがある。このような熱負荷は熱膨張及び/又は収縮を引き起こすことがある。このような熱膨張及び/又は収縮の結果、結像エラー、特にオーバレイエラーが引き起こされる可能性がある。
[0010] 蒸発熱負荷のために設定可能な熱勾配によってヒータの制御は困難になる場合がある。
[0011] 例えば、温度勾配が存在する状況で使用可能な温度検知プローブを提供することが望ましい。このような温度検知プローブをバールプレート及び/又は基板テーブル及び/又はリソグラフィ装置内に組み込むことが望ましい。
[0012] 本発明の一態様では、第1の方向に細長く、少なくとも1つの方向に20℃で少なくとも100W/mKの熱伝導率を有する材料からなる細長いハウジング内の温度センサを備える温度検知プローブが提供される。
[0013] 例えば、熱膨張/収縮効果の発生が低減される装置を提供することが望ましい。特に、基板及び/又は基板テーブルの局所区域に液浸流体を提供する供給システムを用いる液浸システム内の熱膨張/収縮効果を低減するように構成されたシステムを提供することが望ましい。
[0014] 本発明の一態様では、基板支持面を有する本体と、基板支持面の反対側の本体の表面上のヒータと、基板支持面と基板支持面の反対側の表面との間の本体の各部の平均温度を測定するように構成された温度センサとを備えるバールプレートが提供される。
[0015] 本発明の一態様では、液浸リソグラフィ装置内の局所的熱負荷を補償する方法であって、バールプレートの第1及び第2の部分の平均温度を示す信号に基づいてヒータを制御するステップを含む方法が提供される。
[0016] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0017]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0018]リソグラフィ投影装置で使用する液体供給システムを示す。 [0018]リソグラフィ投影装置で使用する液体供給システムを示す。 [0019]リソグラフィ投影装置で使用する別の液体供給システムを示す。 [0020]本発明のある実施形態で液体供給システムとして使用可能なバリア部材の断面図である。 [0021]基板テーブルの中央部分の平面図である。 [0022]ヒータと温度検知プローブの場所を示すバールプレートの断面図である。
[0023] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
[0024] − 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
[0025] − パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
[0026] − 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板Wを正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
[0027] − パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを備える。
[0028] 照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁、静電型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0029] 支持構造MTはパターニングデバイスを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械式、真空式、静電式等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0030] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0031] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0032] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁光学システム及び静電光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0033] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0034] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0035] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDを用いて、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源がリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0036] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するように構成されたアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、イルミネータILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0037] 放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターニングされる。パターニングデバイスMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動できる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。一般に、支持構造MTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分Cの間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして知られている)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0038] 図示のリソグラフィ装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0039] 1.ステップモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[0040] 2.スキャンモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分Cの(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分Cの(スキャン方向における)高さが決まる。
[0041] 3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0042] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0043] 投影システムPSの最終要素と基板との間に液体を提供する構成は2つの一般的カテゴリに分類される。これらは、基板Wの全体とオプションとして基板テーブルWTの一部が液体浴内に浸漬される浴タイプ構成と、液体が基板の局所区域にのみ提供される液体供給システムを用いるいわゆる局所液浸システムである。後者のカテゴリでは、液体によって充填される空間は、平面視で基板の上面より小さく、液体で充填される領域は、基板Wがその領域の下を移動する間、投影システムPSに対して実質的に静止状態である。本発明のある実施形態が目指す別の構成は、液体が閉じ込められないオールウェット解決策である。この構成では、実質的に基板の上面全体と基板テーブルの全部又は一部が液浸液に覆われる。少なくとも基板を覆う液体の深さは小さい。液体は、基板上の液体の薄膜などの膜であってもよい。図2〜図5の液体供給デバイスのいずれもこのようなシステムで使用できる。しかし、封止フィーチャは存在しないか、活性化されていないか、通常のものより効率が低いか、又はその他の点で液体を局所区域にのみ封止する効果を持たない。図2〜図5には、4つの異なるタイプの局所液体供給システムが示されている。図2〜図4に開示された液体供給システムについては上述した。
[0044] 提案されている別の構成は、液体供給システムに液体閉じ込め部材を提供するものである。液体閉じ込め部材は、投影システムの最終要素と基板テーブルとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する。このような構成を図5に示す。液体閉じ込め部材は、XY平面内で投影システムに対して実質的に静止しているが、Z方向(光軸方向)には相対的に多少移動できる。液体閉じ込め構造と基板表面との間には封止が形成されている。ある実施形態では、液体閉じ込め構造と基板表面との間に封止が形成されている。封止はガスシールなどの非接触シールであってもよい。そのようなシステムは、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0045] 図5は、バリア部材12、IHを有する局所液体供給システムを概略的に示す。バリア部材は、投影システムの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する。(以下の説明で基板Wの表面と言う場合、特に断りのない限り、追加的に又は代替的に基板テーブルの表面も指すことに留意されたい。)バリア部材12は、XY平面内で投影システムに対して実質的に静止しているが、Z方向(光軸方向)には相対的に多少移動できる。ある実施形態では、バリア部材と基板Wの表面との間に封止が形成される。封止は流体シール、望ましくはガスシールなどの非接触シールであってもよい。
[0046] バリア部材12は、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。基板Wの表面と投影システムPSの最終要素との間の空間内に液体が閉じ込められるように、基板Wに対する非接触シール16を投影システムのイメージフィールドの周囲に形成できる。空間は投影システムPSの最終要素の下方に位置し、それを取り囲むバリア部材12によって少なくとも部分的に形成される。液体が液体入口13によって投影システムPSの下方のバリア部材12内の空間11に注入される。液体は液体出口13によって除去できる。バリア部材12は投影システムの最終要素の少し上まで延在してもよい。液体のバッファが提供されるように、液面が最終要素の上方に上昇する。ある実施形態では、バリア部材12は、上端部で投影システム又はその最終要素の形状にぴったりと一致する内周を有し、内周は例えば円形であってもよい。底部では、内周はイメージフィールドの形状、例えば矩形にぴったりと一致するが、これはそうでなくてもよい。
[0047] ある実施形態では、液体は使用中にバリア部材12の底部と基板Wの表面との間に形成されるガスシール16によって空間11内に封じ込められる。ガスシールは、ガス、例えば空気又は合成空気によって形成されるが、ある実施形態では、N又は別の不活性ガスによって形成される。ガスシール内のガスは、入口15を介してバリア部材12と基板Wとの間のギャップに加圧下で提供される。ガスは、出口14を介して取り出される。液体を閉じ込める内側への高速のガスフロー16が存在するように、ガス入口15上の過圧、出口14上の真空レベル及びギャップの幾何学構造が配置される。バリア部材12と基板Wとの間の液体上のガスの力で液体は空間11内に封じ込められる。入口/出口は、空間11を取り囲む環状の溝であってもよい。環状の溝は、連続的又は不連続的であってもよい。ガスフロー16は液体を空間11内に封じ込める効果がある。そのようなシステムは米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0048] その他の構成も可能であり、以下の説明から分かるように、本発明のある実施形態は任意のタイプの局所液体供給システムに使用できる。本発明のある実施形態は特に液体供給システムとしての任意の局所液体供給システムでの使用に適している。
[0049] 液浸リソグラフィ装置内の基板上には液体の局所的な望ましくない蒸発が発生することがある。その結果として局所冷却が生じることがある。局所冷却は基板テーブルの熱収縮を生じ、それによりオーバレイエラーを引き起こす可能性があるため望ましくない。
[0050] この現象に対処できる1つの方法は、基板テーブルWT内に熱伝達流体のチャネルを提供することである。基板テーブルの温度はこのようにして実質的に一定に維持することができる。さらに、米国特許出願US2008−0137055号に開示されているように、別のヒータを用いて、基板テーブル内の基板Wの周辺部を囲む液体入口付近を加熱することができる。したがって、その地点で発生する余分な熱負荷はこの別のヒータを使用して補償することができる。
[0051] 図6は、1つのそのような構成を示す。図6は、基板テーブルWTの基板支持区域の平面図である。入口110が示されている。熱伝達流体の中心チャネル200が提供されている。中心チャネル200は、基板Wの位置の下の経路をたどる。中心チャネル200の経路は、熱伝達流体をチャネル200内に通過させることによって均一な熱伝達を加えることが可能な経路である。チャネル200に流入する熱伝達流体の温度は、第1の温度センサ210によって検出される。チャネル200から流出する熱伝達流体の温度は、第2の温度センサ220によって検出される。ある局所地点の温度を検出するために第3の温度センサ230をチャネル200内に提供してもよい。コントローラに温度センサ210、220、230からのデータを提供でき、コントローラは、熱伝達流体がチャネル200に流入する前に熱伝達流体を加熱し、及び/又は冷却するためのヒータ及び/又は冷却器240を使用して熱伝達流体の温度を制御することができる。
[0052] 例えば、基板周辺部を囲む入口によって、又は入口内で発生する可能性がある過剰な冷却に対処するため、1つ又は複数の(例えば、6つの)加熱要素250を提供してもよい。加熱要素250は、入口に隣接し、入口の周辺部(例えば周縁)の周囲で延在する単一の加熱要素であってもよい。
[0053] 第4の温度センサ260が提供される。第4の温度センサ260は入口付近に提供される。コントローラは第4の温度センサ260から得た情報を用いて加熱要素250に供給される電力を制御できる。
[0054] 図6に示すシステムは、特に局所区域液体供給システムが使用される時のいくつかの問題点を実際に緩和するが、入口110の周辺部の周囲の冷却は常に均一になるわけではない。したがって、第4の温度センサ260の位置は重要である。第4の温度センサ260が大量の局所冷却に曝された位置にある場合、その冷却が補償されるとしても、入口110の他の領域が過熱する場合がある。センサ260の問題は、第2及び第3の温度センサ220と230との間の温度差に基づいて加熱要素250を制御する方が良いということを意味する。コントローラは基板テーブルの縁部にかかる熱負荷の尺度としてこの温度差を使用する。基板テーブルの周辺部全体の一部に熱負荷が加わる場合、周辺部全体にわたって平衡熱負荷が加えられる。その結果、加熱要素による負荷が加わる領域の補償は不足し、負荷が加わらない領域を擾乱する。例えば、基板テーブル縁部の1/3にわたって1Wが加わると、縁部全体にわたって1Wで補償される。したがって、その局所負荷は0.33Wしか補償されず、残りの0.66Wは縁部の残りを擾乱する。入口110の周囲に追加の温度センサを提供したとしても、この問題は緩和されるとは限らない。
[0055] 図6の解決策は以下の欠点を有する。1)ヒータとセンサの組合せの反応時間が遅すぎる(時定数が大きい)。ヒータ及びセンサが基板テーブルWTに接着されていて、その結果、比較的高い接触抵抗が生じる。2)ヒータ及びセンサは、基板テーブルの縁部にだけ施され、その中核(中央部)には施されないため、部分的な解決策にとどまる。3)液体(例えば水)の調節は不均一な温度分布を引き起こす最大フローに限られる。液体チャネルの断面が小さく、また相当に長いため、フロー抵抗が大きい。大量のフローの場合、圧力低下が過剰になって、基板テーブル自体の不均一な機械的変形が引き起こされる。大量のフローは高速及び大きな動的な力を生み、また、これが補正不可能な擾乱力を発生させる。(最大フローに限らず)あらゆる流れが不均一な温度分布につながる。液体は入口から出口へ向かって冷たくなる。この温度差が不均一性を生み出す。フローが大きいほど、dTは低くなる。4)水の調節は圧力パルスのために補正不可能な動的擾乱を引き起こす可能性がある。5)水の調節によって、「肉厚の」(例えば、厚さが10mmの)、したがって、重い基板テーブルWTがスキャンアップ−スキャンダウン問題の原因を引き起こすことがある。
[0056] ある実施形態のバールプレート600を図7に示す。バールプレート600は、上側の基板支持面及び上側の基板支持面と反対側の下側の基板支持面とに突起を有するプレートから構成される。上側の面上の突起は、使用時に基板Wが支持されるバール32である。下側のバール34は、基板テーブルWTの表面上にバールプレート600を支持するためのものである。
[0057] 図7では、少なくとも1つのヒータ400が、バールプレート600の基板支持面と反対側の表面上でバール34間に形成されている。ヒータ400は、バールプレート600の下向きの表面上にある。これは、バールプレート600の下向きの表面上のバール34間の方が、基板を支持するバールプレート600の反対側の上向きの表面上のバール32間よりもスペースが広いからである。
[0058] 一実施形態では、1つ又は複数のヒータ400は薄膜として形成される。しかし、ヒータ400の他の形態も使用できる。したがって、ヒータ400は、接着剤、はんだなどの接着物を用いずに、表面に直接装着できる。したがって、ヒータ400は、例えば表面上に付着される形で表面に直接結合される。一実施形態では、ヒータ400は白金で形成される。バールプレート600が導電性材料(SiSiCなど)で製造される場合、ヒータ400の付着前に、絶縁層及び/又は結合層を付着してもよい。ヒータ400を付着してから、ヒータ400の電気的絶縁を確保し、短絡の発生原因になる湿ったガスから保護するために(別の誘電体層で)ヒータ400をさらにコーティングすることが場合によって必要である。ある実施形態では、ヒータ400上にさらに絶縁層が提供され、このため熱が表面に侵入する。その結果、本体(例えばバールプレート600)内部に向けられる熱は増大する。
[0059] 普通、薄膜は総計で4つの層を有する。基板テーブルの頂部(例えばバールプレート600)には結合層があり、次に、絶縁誘電体層、導電性の(例えば、金属、白金などの)層、さらにその上に短絡を防止する誘電体層がある。ラインの電磁障害を回避するために、2つの追加のシールド層があってもよい。ヒータ及び/又は温度センサの厚さは、例えば100μm未満、ある実施形態では10μm未満、又は1μmといった薄いものである。
[0060] ヒータ400は表面に直接結合されるので、ヒータ400と表面の奥の材料との間で熱が迅速に伝導される。ヒータ400が与えられる表面がバールプレート600であるため、それらが基板Wに近いため、基板Wとの間の熱の伝達は極めて迅速である。
[0061] 本発明のある実施形態を単独で、又は、図6に示すエッジヒータ250及び/又は図6に示すような熱調節流体がそこを通過する基板支持区域に隣接するチャネル200と組み合わせて使用することができる。さらに、ヒータ400を2相流体によって調節される基板テーブルWTと組み合わせて使用できる。そのような実施形態では、気相及び/又は液相の流体を充填された基板テーブルWTの本体内にチャンバが提供される。そのような基板テーブル調節システムは、共に参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする、2010年9月27出願の米国特許出願US12/891,354号及び米国特許出願公開US2011−0075118号に開示されている。
[0062] 基板テーブルエッジヒータ250の制御ループは、高速応答時間(数秒程度の)を有してもよい。何故なら、これはセンサ及びヒータが熱負荷の極めて近くに位置するためである。これと比較してチャネル200の応答時間は極めて遅い。これは基板W上の液体に起因するいかなる蒸発負荷もまず基板Wからバールプレート600(通常、SiSiC製である)へ移送され、次にバールプレート600からチャネル200内の流体へ、さらに流体が接触する任意のセンサへ移送されなければならないからである。さらに、チャネル200内の流体のためのヒータ及び/又は冷却器の応答は極めて遅く、ヒータ及び/又は冷却器は普通チャネル200の遠位側にあり、熱伝達流体がチャネル200に達するのに時間がかかる。しかし、チャネル200を介した熱伝達制御は、それが必要な場所での負荷の正確な量を補償できるため、有利である。バールプレート600上のどこに負荷がかかろうが、負荷はチャネル200で終了し、検出され、補償される。さらに、チャネル200は冷却負荷しか補償できないヒータには不可能な冷却及び加熱負荷の両方を補償できるという利点を有する。
[0063] チャネル200の低速制御ループという欠点を克服するため、より高速のフィードバックを有する補償システムが望ましい。これはバールプレート600の本体の温度を検知してバールプレート600の本体に熱を直接印加することで達成できる。基板に面したバールプレート600の本体の表面に熱を印加することが最良であろう。しかし、バールプレートの頂部のバールの間隔は狭く、バール32及び本体600と基板Wとの間にヒータ及びセンサを配置することは困難である。したがって、ヒータ400は、基板Wが支持される基板支持面の反対側のバールプレートの表面(すなわち、図7に示す底面)上に配置される。この利点は、基板支持面の反対側の表面の方がバール34のピッチが大きいということである。
[0064] 基板支持面の反対側の表面上にヒータ400を配置する難しさとして、バールプレート600の厚さ(Z方向の)に関して温度勾配が存在するということが挙げられる。バールプレート600の本体が1つである場合、温度勾配はあまり大きくない。しかし、本体が平面630に沿って接合された第1の部分610と第2の部分620からなるより一般的なケースでは、基板支持面とヒータ400が配置された基板支持面の反対側の表面との間の温度勾配は極めて大きくなることがある。第1及び第2の部分610、620は接着剤又はその他の方法で接合できる。ある実施形態では、2つの部分610、620はガラス接着剤(溶融ガラス)によって接合される。
[0065] 第1の部分610内の温度勾配は小さく、第2の部分620内の温度勾配も小さい。温度勾配が発生するのは、平面630内の第1及び第2の部分610、620を接合する接着剤の熱伝導率が低く、温度勾配の大半がその接着剤内にあることによる。
[0066] バールプレート600の平均温度が一定のパラメータ内に維持されている限り、バールプレート600の変形(及びそれに起因するオーバレイ性能)に関してこのような勾配は問題にならない。これは、第1の部分610が第2の部分620よりも高温であり、第2の部分620に対して第1の部分610が収縮するからである。しかし、第1の部分610の相対的収縮と第2の部分の相対的な膨張は互いに補償する。
[0067] センサが基板支持面の近くに配置されると、センサはヒータ400の良好な制御には低過ぎる温度を測定する。これらの状況では、ヒータ400はバールプレート600を過熱させる。これはZ方向の変形に積極的な影響を及ぼす(その理由として、バールプレート600が基板Wとバールプレート600との間のバイメタリック効果(バールプレート600の頂部と基板Wとの間の異なる熱膨張/収縮に起因する)を打ち消す(温度が異なる上側及び下側部分610、620の異なる膨張/収縮量によるバールプレート600の屈曲を引き起こす)バイメタリック効果が挙げられる)。しかし、基板Wの変形は大幅には変化しない(基板の温度が大幅に変化しないため)。一方、バールプレート600は劇的に増大し、XY方向の変形許容不能なレベルまでに達する。
[0068] センサが基板支持面から遠すぎる位置に(例えば、基板支持面の反対側の表面に)配置されると、ヒータ400は冷却負荷の補償を十分に行えず、バールプレート600の温度が低くなり過ぎる。基板Wの方が低温になるため、変形効果が増大し、オーバレイ性能が劣化する。
[0069] さらに、温度センサとバールプレート600の本体との間の接着剤の層が不均一であるか又はセンサが傾いているか又は接着剤の層内に気泡が存在する場合、測定される温度は不正確になる。
[0070] ヒータ400の制御が実行される1つ又は複数の温度センサを配置して、センサに基板支持面と基板支持面の反対側の表面との間のバールプレート600の平均温度を測定させることが望ましい。しかし、センサの正確な配置は困難な場合がある。
[0071] 上記又はその他の問題の1つ以上は図7に示す温度検知プローブ500内で対処される。
[0072] 温度検知プローブ500は2つの部分610、620の平均温度を検知することができる。温度検知プローブ500は、平均温度が検知される2つの部分に対する温度センサ530の正確な位置決めに影響されないという利点を有する。さらに、温度検知プローブは、平均温度を測定することが望まれる2つの部分610、620内に形成された穴510内の位置決めにも影響されない。第1の部分内で穴510が延在する距離は第2の部分内で穴が延在する距離に実質的に等しい(温度検知プローブ500の断面の周囲が一定であると仮定して)。
[0073] 図7は、中央の貫通穴510と右側の盲穴540とを使用する2つの例示的実施形態を示す。これらの実施形態では、距離aとbが中央の実施形態で等しいはずであり(プレート630の温度を測定すると仮定して)、右側の実施形態で距離cとdが実質的に等しいはずである。温度検知プローブ500は、温度検知プローブが接触している穴の表面の平均温度を測定する。
[0074] 温度検知プローブ500の許容差が増大した背景にはハウジング520、特に細長いハウジングの使用がある。ハウジング520は任意の断面形状を有してもよい。ハウジングは中空であってもよい。ハウジングはパイプであってもよい。ハウジングは熱伝導率が高い材料で構成される。材料は長手方向(第1の方向)で装置の通常の動作温度(例えば、20℃)において特に導電性が高い。一実施形態では、細長いハウジングの材料の熱伝導率は20℃で少なくとも300、400又は500W/mKである。これは、バールプレート600の本体の通常の材料(例えば、SiSiC)の熱伝導率100〜200W/mKに匹敵する。これは、細長いハウジングの温度がバールプレートと比較して極めて迅速に平均温度に達するということを意味する。より高い熱伝導率を有することでバールプレート600と比較して、細長いハウジング内の温度等化の速度が高くなる。
[0075] 温度が測定対象の本体の熱伝導率が低い(例えば、ステンレス鋼の熱伝導率は15W/mKである)いくつかの用途(液体供給システムの平均温度の測定など)では、100又は150又は200W/mKを超える熱伝導率を有する細長いハウジングが有利である。
[0076] 金属の種類によっては、最大約430W/mK(銀の場合)の熱伝導率を有する。その他、高い熱伝導率を有する金属としては銅(400W/mK)及び金(300W/mK)が挙げられる。細長いハウジングの場合に20℃で100W/mKを超える熱伝導率を有するということは、本体(例えば、ステンレス鋼)内部と比較しても細長いハウジング内の方が熱分散がはるかに速いということを意味する。
[0077] 検知プローブ500が平均温度を最も正確に測定できる(SiSiCの1つの部分から構成されたバールプレート600の場合でも)500W/mKを超える熱伝導率が最も望ましい。グラファイトなどの材料は結晶層に平行な方向の2000W/mK程度の熱伝導率を有する。したがって、細長いハウジング510を構成する材料は熱分解グラファイトなどのグラファイトであってもよい。
[0078] 達成可能な最大熱伝導率は20℃で2500W/mK又は2000W/mKの領域内である。
[0079] 温度センサ530は細長いハウジング520内の所定位置に接着される。温度センサは温度を測定する位置に近い位置に接着されることが望ましい。しかし、細長いハウジング520の高い導電率によって細長い方向に熱伝導率が迅速に伝導されることが確実なため、この条件は必須ではない。したがって、細長いハウジング520は実質的に均等な温度を有する。望ましくは、接着剤はエポキシ系接着剤などの熱伝導率が高い接着剤である。
[0080] センサハウジング520の温度(したがって、温度センサ530によって測定された温度)はバールプレート600の本体の第1の部分610及び第2の部分620に接触する表面の割合(及び細長いハウジングとバールプレート600との間の接着剤層の厚さ)にのみ依存する。接触している表面が等しい場合、測定された温度は第1の部分610と第2の部分620の温度の正確な平均である。
[0081] 温度センサ530は、細長いハウジング520内に接着される。細長いハウジング520の温度は均等であるため、温度センサ530とハウジング520との間の接着剤の厚さに関する許容差要件はそれほど厳格ではない。
[0082] ハウジング520とバールプレート600の本体との間の接着剤の厚さはできるだけ均質でなければならない。層の最小の厚さは接着剤に均一なサイズの微粒子を添加することで達成できる。これは、細長いハウジング520とバールプレート600の本体との間の接着剤の最小の厚さが確保されるのを助ける。微粒子は実質的に球体の形状であってもよい。
[0083] 温度検知プローブ500は温度センサ530自体の長さよりもはるかに長いため、不正確な温度測定を引き起こす可能性がある傾いたセンサを有するリスクが低減する。
[0084] 温度センサ530は、任意のタイプであってもよい。ある実施形態では、温度センサは、負温度係数センサ(NTCセンサ)である。ある実施形態では、温度センサは、正温度係数センサである。温度センサは、約0.5mmの直径と、4〜5mmの長さを有してもよい。
[0085] 図7の中央の実施形態では、バールプレート600の本体を通して貫通穴510が存在する。温度検知プローブ50は、貫通穴510内に配置される。頂部610の厚さaが底部620の厚さbと実質的に等しい限り、ハウジング520接触する頂部610と底部620との表面は実質的に等しい。その結果、温度センサ530は、頂部と底部610、620の平均温度を測定する。この幾何学構造は、容易に測定し製造できる。
[0086] 図7の右側に別の実施形態を示す。ここでは、盲穴540(本体を最後まで貫通しない穴という意味)が使用されている。ここでは、貫通穴が第1の部分610内に侵入する距離cと、穴が第2の部分内を移動する距離dは接触領域が実質的に等しくなるように選択される(穴540の端部の壁面に接触する温度検知プローブ500の上面を考慮して)。寸法dが寸法cと実質的に確実に等しくなるようにするために、基板支持面の反対側の表面に凹部550を形成してもよい。
[0087] 盲穴の実施形態の1つの利点は、バールを除去する必要なしに温度検知プローブ500をバール32の下又はその付近に配置できるという点である。
[0088] 図7の中央及び右側の両方の実施形態で、環境(例えば、ガス)に曝されたハウジング520の表面の量は重要ではない。これは、ガスの熱伝導率が本体のそれよりもはるかに小さいためである。その結果、ハウジング520のガスとの接触は、温度読み取り値に大きく影響することはない。
[0089] 一実施形態では、穴510、540は、平面630に対して垂直である。
[0090] 一実施形態では、バールプレート600は、1つの温度検知プローブと、1つのヒータ400とを備える。コントローラ50は、温度検知プローブ500から受信した読み取り値に基づいて、ヘッダ400に印加される電力を制御する。
[0091] ある実施形態では、バールプレート600は、複数のヒータ400を備える。複数のヒータは個別に制御可能である。ある実施形態では、バールプレート600は、複数の温度検知プローブ500を備える。ある実施形態では、温度検知プローブ500は各々のヒータ400に関連付けられ、ヒータ400の局所的温度を測定する。コントローラ50は、関連付けられた温度検知プローブ500から受信した読み取り値に基づいて、ヘッダ400に印加される電力を制御する。
[0092] 温度検知プローブ500は、リソグラフィ装置の別の場所で使用できる。特に、2つのコンポーネント間の平均温度又はあるコンポーネントの距離全体の平均温度を測定することが所望される場所で温度検知プローブ500を使用できる。この温度検知プローブは、温度勾配が存在する場所で平均温度を測定するのに特に有利である。温度勾配が存在する1つの位置は、液体供給システムの上面である。そのような液体供給システムは液体の蒸発による冷却負荷を受けることがあり、その結果、XY平面内に温度勾配が生じる。上記の温度検知プローブを用いてある方向の平均温度を測定することができる。
[0093] 以上、1つ又は複数のヒータに関連して1つ又は複数の温度検知プローブ500について説明してきたが、ある実施形態では温度検知プローブに関連付けられた使用に加えて、又は代替的に1つ又は複数の冷却デバイスを有してもよい。
[0094] 本発明のある実施形態を液浸リソグラフィ装置に関連して説明しているが、これはそうでなくてもよい。その他のタイプのリソグラフィ装置も不均一な冷却(又は加熱)をこうむることがある。例えば、EUV装置(極端紫外線装置)では、投影ビームの入射による加熱が発生することがある。これによって局所液体供給システム下の基板の縁部通過が冷却効果を与えるとある程度同様に、基板が局所的に加熱する場合がある。チャネル200内の熱伝達流体に正常動作状態における所望の温度に対するわずかな負の温度オフセットを与えると、すべてのヒータをオンにして所望の温度を得ることができる。次に、ヒータをオフに切り替えることで局所冷却負荷を印加できる。この状況で、基板縁部だけにヒータが局在しており、基板支持区域の中央から半径方向の距離にヒータを追加的に又は代替的に配置してもよい。しかし、この場合でも、上記と同じ原則が適用される。
[0095] したがって、本発明のある実施形態を多くのタイプのリソグラフィ装置で実施できることが理解されよう。例えば、本発明のある実施形態は、Iラインリソグラフィ装置で実施することができる。
[0096] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に付与し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0097] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[0098] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指す。
[0099] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。
[00100] 上述したコントローラは、信号を受信、処理及び送信するのに適切な任意の構成を有することができる。例えば、各コントローラは、上述した方法の機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行するために、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。コントローラは、このようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はこのような媒体を受信するハードウェアを含んでよい。
[00101] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、基板及び/又は基板テーブル上に閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[00102] 本明細書で想定するような液体供給システムは、広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは、液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組合せでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体入口、1つ又は複数の気体入口、1つ又は複数の気体出口、及び/又は液体を空間に提供する1つ又は複数の液体出口の組合せを備えてよい。実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[00103] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。それ故、下記に示す特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (15)

  1. 細長いハウジング内の温度センサを備え、前記ハウジングは、第1の方向に細長く、少なくとも1つの方向に20℃で少なくとも100W/mKの熱伝導率を有する材料からなる、温度検知プローブ。
  2. 前記少なくとも1つの方向は第1の方向であり、及び/又は前記温度センサは前記第1の方向の細長いハウジングの実質的に中央にある、請求項1に記載の温度検知プローブ。
  3. 前記細長いハウジングは、グラファイトから構成される、請求項1又は2に記載の温度検知プローブ。
  4. 前記グラファイトは、熱分解グラファイトである、請求項3に記載の温度検知プローブ。
  5. 前記温度センサは負温度係数センサであり、及び/又は前記温度センサは接着剤で前記細長いハウジング内に保持され、及び/又は前記熱伝導率は少なくとも150、200、300、400又は500W/mKである、請求項1から4のいずれか1項に記載の温度検知プローブ。
  6. 本体と、請求項1から5のいずれか1項に記載の温度検知プローブとを備える、リソグラフィ装置用のバールプレート。
  7. 前記センサは前記本体の穴の内部に挿入され、前記穴の表面の平均温度を測定する、請求項6に記載のバールプレート。
  8. 前記本体は2つの部分を有し、前記穴は、前記本体の前記2つの部分が接合される平面に垂直の方向に伸張する、請求項7に記載のバールプレート。
  9. 前記穴が前記2つの部分の第1の部分を通って延在する前記距離は、前記穴が前記2つの部分の第2の部分を通って延在する距離に実質的に等しい、請求項8に記載のバールプレート。
  10. 前記穴は盲穴であり、及び/又は前記温度検知プローブは前記穴の内部に接着され、及び/又は使用時にその上に基板が配置される表面の反対側の前記本体の表面上にヒータをさらに備え、及び/又は前記温度検知プローブによって検知された温度に応じて前記ヒータを制御するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項7から9のいずれか1項に記載のバールプレート。
  11. 前記接着剤は、前記細長いハウジングと前記本体との間の接着剤の最小の厚さを確保する均一なサイズの微粒子を有する、請求項10に記載のバールプレート。
  12. 前記表面上に少なくとも1つの別のヒータを備える、請求項10に記載のバールプレート。
  13. 請求項1から5のいずれか1項に記載の温度検知プローブをさらに備え、前記各ヒータはそれに関連付けられた温度検知プローブを備える、請求項12に記載のバールプレート。
  14. 請求項6から13のいずれか1項に記載のバールプレートを備える、リソグラフィ装置。
  15. 液浸リソグラフィ装置内の局所的熱負荷を補償する方法であって、バールプレートの第1及び第2の部分の平均温度を示す信号に基づいてヒータを制御するステップを含む、方法。
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