以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。この電子機器は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている。図1に示すように、本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(liquid crystal display)17が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体11に取り付けられている。
コンピュータ本体11は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面には、キーボード13、本コンピュータ10を電源オン/電源オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、タッチパッド16、スピーカ18A,18Bなどが配置されている。入力操作パネル15上には、各種操作ボタンが設けられている。また、コンピュータ本体11の右側面には、USBケーブルやUSBデバイスを接続するためのUSBコネクタ19が設けられている。
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示す図である。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU(central processing unit)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、リアルタイムクロック(RTC)104A、GPU(Graphics Processing Unit)105、VRAM(ビデオRAM:random access memory)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(basic input/output system-read only memory)107、LAN(local area network)コントローラ108、ハードディスクドライブ(HDD)109、光ディスクドライブ(ODD)110、USBコントローラ111A、カードコントローラ111B、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)113、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)114等を備える。
CPU101は、本コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、HDD109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201、及びフォトムービー作成アプリケーションプログラム202のような各種アプリケーションプログラムを実行する。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、例えばHDD109等に格納された各種デジタルコンテンツデータ(例えば、フォトムービー)を再生するソフトウェアである。このフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、動画像生成機能を有している。この動画像生成機能は、例えば、HDD109等に格納された写真等の素材(デジタルコンテンツ)を用いて、動画像(合成動画)を作成する機能である。さらに、この動画像生成機能は、動画像に用いる素材を分析する機能を含む。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、素材を用いて作成された動画像を再生し、画面(LCD17)に表示する。
さらに、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、予め登録されたあるユーザの記念日に動画像データを自動生成し、その動画像データを当該ユーザのユーザ端末に送信する機能を有している。
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、例えば、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
GPU105は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD109及びODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ及びリアルタイムクロック(RTC)104Aを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
リアルタイムクロック(RTC)104Aは、日時を計時する時計モジュールである。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、RTC104Aが示す日付に基づいて、現在の日付がユーザの記念日であるか否かを判定することができる。
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18Bに出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、一方、無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11g規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。USBコントローラ111Aは、例えばUSB 2.0規格に対応した外部機器との通信を実行する。例えば、USBコントローラ111Aは、例えば、デジタルカメラに格納されている画像データファイルを受信するために使用される。カードコントローラ111Bは、コンピュータ本体11に設けられたカードスロットに挿入される、SDカードのようなメモリカードに対するデータの書き込み及び読み出しを実行する。
EC/KBC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13及びタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC113は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。
次に図3を参照して上述したような電子機器がネットワークを介してデータを送受信するシステムについて説明する。図3は、コンピュータのような複数のユーザ端末が接続されるネットワーク構成の例を示す。
ネットワーク302は、複数のユーザ端末が接続できるようなネットワークであればよい。例えば、ネットワークは、インターネット、LAN、またはブルートゥースのようなルータやサーバを介さないような近距離のネットワークでもよい。さらに、ユーザ端末は、必ずしもネットワークに常時接続している必要はない。
図3では、ユーザ端末としてパーソナルコンピュータ(PC)が例示されている。もちろん、PCに限らず、PDA、スマートフォンなどをユーザ端末として用いてもよい。
図3に示されているように、PC306、PC308、PC310、及びPC311がネットワーク302に接続されている。これらPC306、PC308、PC310、及びPC311は、ユーザA、ユーザB、ユーザC、及びユーザDそれぞれのユーザ端末である。PC306は本実施形態のコンピュータ10に対応する。PC308、PC310、及びPC311も本実施形態のコンピュータ10と同様の機能を有している。換言すれば、PC306、PC308、PC310、及びPC311には、上述のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202がインストールされている。
フォトムービー作成アプリケーションプログラム202はグループ(ユーザグループとも云う)を設定する機能を有している。グループは複数のユーザから構成される。図3では、PC306のユーザA、PC308のユーザB、及びPC310のユーザCから構成されるグループ304が示される。図3では3人のユーザから構成されるグループ304を示しているが、例えばユーザA及びユーザBのような二人のユーザから構成されていてもよい。また、PC311のように、ネットワーク302には接続されているがグループ304には属さないユーザのユーザ端末があってもよい。これらのユーザグループは、ユーザ端末のユーザが任意に設定することができる。例えばユーザAが、ユーザA、ユーザB及びユーザCを含むグループ304を設定することができる。また、ユーザAは、例えばユーザA及びユーザBから構成される別のユーザグループを設定することもできる。
次に、ユーザ端末間で送受信されるデータについて説明する。データには記念日情報320、326及び動画像データ(記念日動画像)322、324が含まれる。記念日情報320、326とは、各ユーザ端末のユーザの記念日に関する情報である。記念日情報320、326の各々は、対応するユーザの記念日を示し、且つ対応するユーザに関連するキー画像を含む。より詳しくは、記念日情報320、326の各々は、ユーザID、記念日とその記念日の種類、及びキー画像を記録した情報である。記念日情報320、326の各々は、記念日名を示す情報を含んでいても良い。
ここで、PC308のユーザBの記念日情報320の例について説明する。ここでは、ユーザBによってユーザBの誕生日が記念日として設定された場合を想定する。記念日情報320は、ユーザBの固有のIDであるユーザID(例えば、「0002」などの文字列、またはニックネーム等)を含む。さらに、記念日情報320は、ユーザBの誕生日の日付を示す情報を含む。さらに、記念日情報320は、ユーザBの記念日(誕生日)が属する種類(例えば、誕生日がハッピーというカテゴリに属すならばハッピーが種類)を示す情報を含む。またさらに、記念日情報320は、ユーザBに関連したキー画像を含む。ユーザBに関連したキー画像とは、例えばユーザBの顔写真やユーザBの誕生日に撮影した写真である。この意味で、キー画像はユーザBの記念日に関連する画像であるともいえる。キー画像は、例えばユーザBが所有する写真やユーザBに深く関連するものを撮影した写真でもよい。
次に、動画像データ(記念日動画像)322、324について説明する。動画像データ322、324は前述のキー画像に基づき、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって作成されたフォトムービーやスライドショーである。また、動画像データの作成方法については後述する。
このような記念日情報及び動画像データを含むデータがユーザ端末間で送受信される。具体的にユーザ端末間でどのようにデータが送受信されるか図3を参照して説明する。
ユーザAのPC306は、グループ304に属するユーザBの記念日情報320を、経路312を介してPC308から受信する。同様に、ユーザAのPC306は、グループ304に属するユーザCの記念日情報326を、経路318を介してPC310から受信する。ユーザBの記念日情報320に基づき、PC306のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、ユーザBに関連する動画像データ322を作成する。例えば、ユーザBの記念日またはその記念日の前後数日などのユーザBの記念日に対応する日になると、PC306のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、PC306に保存されている複数の静止画像の中から、ユーザBの記念日情報320に含まれるキー画像に関連する静止画像群を抽出する。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は抽出された静止画像群を用いて動画像データ(フォトムービー、またはスライドショー)を作成し、その動画像データをユーザBのPC308に送信する。ただし、フォトムービーやスライドショーはユーザBの記念日に対応する日にユーザBのPC308に送信されればよいので、ユーザBに関連するフォトムービーやスライドショーは、ユーザBの記念日に対応する日よりも前に作成しても良い。
さらに、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、グループ304に関する記念日情報を設定することができる。グループ304に関する記念日情報は、グループ304の記念日の日付、その記念日の種類、グループ304に関連するキー画像から構成される。例えば、グループ304の記念日は結婚記念日やイベントの何周年記念日などのグループを構成する複数のユーザに共通する記念日であればよい。記念日の種類は、例えば、記念日がハッピーというカテゴリに属すならばハッピーを種類とする。グループ304に関連するキー画像は、例えば記念日に撮影したグループ304に属する何人かのユーザが写っているような写真などである。このようにユーザAによってグループ304に関する記念日情報が設定される。そして、グループ304に関する記念日に対応する日になると、PC306のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、グループ304のキー画像に基づいて、グループ304に関するフォトムービーやスライドショーのような動画像データを作成する。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、その動画像データをグループ304に関する記念日に対応する日に、グループ304に属するユーザBおよびユーザCそれぞれに対応するユーザ端末であるPC308およびPC310に送信する。
このように、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、予め登録されたユーザに対応するユーザ端末との通信を実行することによって、そのユーザ端末から記念日情報を受信する。そして、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、受信した記念日情報内のキー画像に基づいて動画像データ(記念日動画像)を作成し、その動画像データを予め登録されたユーザに対応するユーザ端末に送信する。よって、PC306のユーザAは、ユーザBおよびユーザCそれぞれの記念日を入力する操作、およびユーザBおよびユーザCそれぞれに関連するキー画像を選択する操作等を行う必要はない。よって、簡単な操作で、グループ内の他の各ユーザに対して動画像データ(記念日動画像)を提供することができる。
図4は、電子機器10によって実行される記念日動画像作成処理の概略を示す。ここでは、ユーザBの記念日がユーザBの誕生日である場合を想定する。ユーザBの誕生日になると、ユーザAのPC306のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、PC306に格納されている複数の静止画像からユーザBのキー画像に関連する静止画像群を抽出し、それら抽出された静止画像群を用いて、ユーザBの記念日に関連する記念日動画像であるスライドショー322を作成する。スライドショー322は、例えば、ユーザBの顔画像が登場する静止画像群などから構成される。キー画像をスライドショー322の一番最後に表示される画像402として用いても良い。またキー画像をスライドショー322の先頭や途中に挿入してもよい。作成されたスライドショー322は、ユーザAのPC306のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって、ユーザBの記念日にユーザBのPC308に自動送信される。PC306から送信されたスライドショー322はユーザBのPC308が受信する。PC308は受信したスライドショー322を再生する。
このようにネットワーク302を介して動画像データ322、324がユーザ端末間で送受信される。ネットワーク302を介した通信形態としては、図3に示されるように複数のユーザ端末間がネットワーク302を介して直接的に接続される形態をもちいてもよいが、図5のようにサーバ502を介して複数のユーザ端末間が接続される形態をもちいてもよい。
以下、図5を参照して、サーバ502を介したデータの送受信について説明する。ここでは、図3の場合と同様に、ユーザAのPC306がユーザBの記念日にユーザBのPC308に動画像データ322を送信する場合を想定する。
始めに、ユーザBのPC308はユーザBの記念日情報320をサーバ502に送信する。次に、ユーザAのPC306はユーザBの記念日情報320を取得するために、経路510でサーバ502にユーザBの記念日情報要求514を送る。サーバ502は記念日情報要求514に応答して、経路518で、ユーザBのPC308から送信されたユーザBの記念日情報320をユーザA端末308に送信する。ユーザAのPC306はユーザBの記念日情報320を受信する。ユーザAのPC306は、受信したユーザBの記念日情報320に基づいて図3の場合と同様に動画像データ322を作成する。そして、ユーザAのPC306はユーザBの記念日に対応する日になると、経路504で、その動画像データ322をサーバ502に送信し、ユーザBのPC308に動画像データ322を送信すべきことをサーバ502に要求する。サーバ502は、ユーザAのPC306から受信した動画像データ322を経路520でユーザBのPC308に送信する。
また、サーバ502は何れかのユーザ端末からの記念日情報の要求に対して、それを要求した相手に対して記念日情報を送信するが、例えばサーバ502は記念日情報を受信した際、ユーザ端末からの記念日情報の要求がなくても、直ぐにその記念日情報をサーバ502に接続されているユーザ端末に送信してもよい。さらに、図5ではサーバ302を1つだけ使用してデータを送受信しているが、2つのサーバを使用し、例えば記念日情報320を送受信するサーバと動画像データ322を送受信するサーバが異なっていてもよい。
このように各ユーザ端末からのサーバ502への記念日情報の要求に対して、サーバ502は各ユーザ端末が要求している記念日情報を、それを要求したユーザ端末に送信する。これによって、各ユーザ端末が直接接続されていない場合でも図3と同様の効果を得ることができる。また、図3と異なり図5ではサーバを介してユーザ端末間が接続されるため、各ユーザ端末が常時ネットワーク302に接続されている必要がない。したがって、図3のように記念日情報または動画像データを送信する際に、そのデータを受信するユーザ端末が必ずしもネットワーク302に接続されていなくても記念日情報または動画像データを送信することができる。
ここまで、図1の電子機器10であるユーザ端末と、電子機器10と同等の機能を有する他のユーザ端末との間でのデータの送受信について説明した。次に図6を参照して、電子機器10上で実行されるフォトムービー作成アプリケーション202の詳しい動作について説明する。
図6に示されているように、フォトムービー作成アプリケーション202は、日付判定部604を含む制御部602、グループ設定部606、記念日設定部608、顔画像検出部611を含むインデキシング部610、画像抽出部613を含むスライドショー/フォトムービー作成部612、動画像再生部614、送信処理部616、及び受信処理部618から構成される。また、HDD109には、グループデータベース622、記念日データベース624、インデックス情報データベース626、素材データベース628、及び動画像データベース630が格納される。
制御部602は、グループ設定部606、記念日設定部608、インデキシング部610、スライドショー/フォトムービー作成部612、動画像再生部614、送信処理部616、及び受信処理部618の各々と双方向に接続されている。また、HDD109とも双方向で接続されている。日付判定部604は、例えば、現在の日付(ここで、現在の日付は、例えばRTC104Aが示す日付である。また、以後記述された現在の日付に関しても同様である。)が記念日の日付と一致するかどうかを判定したり、現在の日付が記念日に対応した日付であるどうかを判定する。制御部602は、日付判定部604の判定結果に従って、グループ設定部606、記念日設定部608、インデキシング部610、スライドショー/フォトムービー作成部612、動画像再生部614、送信処理部616、受信処理部618、及びHDD109の動作を制御する。
グループ設定部606は、ユーザの操作に従い、上述したグループ(ユーザグループ)の設定を行う。また、グループ設定部606は、ユーザの操作に従い、設定されたグループに対してそのグループに関連するキー画像(グループキー画像)を関連づけてもよい。例えば、図3のユーザAがグループ設定を行いたい場合、ユーザAによるキーボード13などの入力装置の操作に従い、グループ設定部606は、グループ設定を行うための画面をLCD17に表示する。グループ設定画面の詳細については後述する。ユーザAはグループ設定画面に、例えばグループの名称や、そのグループに登録したいユーザの名前やIDを入力する。グループ設定部606は、入力されたグループに関するデータ(以下、グループデータと称す)をHDD109のグループデータベース622に記録する。また、ユーザAがすでに登録したグループ情報を編集したい場合、グループ設定部606はグループデータ622からグループデータを呼び出し、LCD17にグループ情報設定編集画面を表示する。
記念日設定部608は、ユーザまたはグループの記念日の設定を行う。例えば、ユーザBがユーザBの記念日を登録する際、ユーザBからの入力信号に従い記念日登録画面をLCD17に表示する。ユーザBは上述したような記念日情報に含まれるIDや記念日の日付などを入力する。記念日設定部608は、ユーザBによって入力された記念日情報を記念日データベース624に記録する。同様に、例えばユーザBがグループの記念日設定に関しても上述したようなグループに関する記念日を設定する際に、図12を参照して詳細は後述するが、記念日設定部608はグループに関する記念日設定画面をLCD17に表示する。そして、記念日設定部608はユーザBによって入力されたグループに関する記念日情報を記念日データベース624に記録する。また、グループ設定部606と同様に、すでに記念日データベース624に記憶されている記念日情報を編集したい場合は、記念日設定部608はその記念日情報を記念日データベース624から読み出し、読み出した記念日情報をLCD17に表示する。
インデキシング部610は、ユーザまたはグループに関するキー画像を含む複数の静止画像それぞれの属性を示すインデックス情報を生成する。顔画像検出部611は、静止画像に顔が写っていた場合、その顔画像を検出する。例えば、顔画像検出部611はインデキシングする対象となる静止画像の特徴を解析し、予め用意された顔画像特徴サンプルと類似する特徴を有する領域を検索することによって顔画像を検出する。顔画像特徴サンプルは、多数の人物それぞれの顔画像特徴を統計的に処理することによって得られた特徴データである。顔検出処理により、静止画像に含まれる顔画像に対応する領域が検出され、当該領域の位置(座標)及びサイズが検出される。また、顔画像検出部611は検出した顔画像を分析する。顔画像検出部611は、例えば、検出した顔画像の笑顔度、鮮明度、正面度等を算出する。笑顔度は、検出した顔画像が笑顔である度合いを示す指標である。鮮明度は、検出した顔画像が鮮明である(例えば、ぼけがない)度合いを示す指標である。また、正面度は、検出した顔画像が正面を向いている度合いを示す指標である。
インデキシング部610は、検出された顔画像に対してクラスタリング処理を施すことにより、検出した顔画像を人物毎に分類する。インデキシング部610は、処理結果に基づいて、各顔画像に対応する人物の識別情報(人物ID)を付与する。
これらの指標や識別情報に基づいて、インデキシング部610はインデックス情報を生成する。生成されたインデックス情報はインデックス情報データベース626及び素材データベース628に記録される。素材データベース628にはインデキシングする対象となる静止画像を格納してもよい。また、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって、HDD109内の図示しないフォルダ(写真フォルダ)を監視し、1以上の新しい静止画像(写真ファイル)が写真フォルダに格納されたことを感知すると、それら1以上の新しい静止画像に対するインデキシングを行う。また、記念日設定部608は、インデックス情報データベース626に格納されているインデックス情報を利用して、記念日設定部608で設定されたユーザまたはグループの記念日とキー画像やキー画像に写っている人物を関連付ける。
スライドショー/フォトムービー作成部612は、上述した動画像データを作成する。画像抽出部613は、ユーザまたはグループのキー画像を元に複数の静止画像からそのキー画像に関連する静止画像群を抽出する。例えば、ユーザに関する1枚のキー画像を基に関連画像の抽出が行われる。つまり、キー画像に関連する静止画像群が自動抽出され、抽出された静止画像群を用いて動画像データが作成される。フォトムービーの作成条件として、スタイル、音楽、注目する人物(顔)の各々を選択指定することができる。選択したスタイルに応じて、使用される静止画像の抽出方法、使用されるエフェクト/トランジション等が決定される。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、写真フォルダ内の全ての静止画像から、使用する静止画像群を自動抽出する。抽出処理では、顔画像の笑顔度、顔画像の鮮明度等に従って、より写りの良い写真を抽出してもよい。また、各顔画像に対応する人物を認識し、例えば、選択された人物の顔画像を含む静止画像群、選択された人物に関連する別の人物の顔画像を含む静止画像群などを抽出してもよい。画像抽出部613によって抽出された画像に基づいて、スライドショー/フォトムービー作成部612は動画像データを作成する。
スライドショー/フォトムービー作成部612は、HDD109内の素材データベース628に格納された複数の静止画像を用いて動画像データ(フォトムービー、スライドショー)を作成する。静止画像は、例えば、デジタル写真、他の各種静止画像ファイル(JPEGファイル)等である。用語「フォトムービー」は複数の静止画像(例えば写真)を用いて生成される動画像(ムービー)を意味する。「フォトムービー」は「インテリジェントスライドショー」と称されることもある。用語「スライドショー」は静止画像を1枚ずつ順次表示する動画像(ムービー)を意味する。スライドショー/フォトムービー作成部612は、インデックス情報データベース626からインデックス情報を読み出し、そのインデックス情報に基づき動画像データを作成する。スライドショー/フォトムービー作成部612によって作成された動画像データは動画像データベース630に記録される。また、動画像データを作成する際に素材データベース628に格納されている静止画像など以外にも、動画像データベース630に格納されている動画像データを使用してもよい。
動画像データ作成処理においては、スライドショー/フォトムービー作成部612は、その動画像データのシーケンスを構成する複数のチャプタ(シーン)において使用すべきエフェクトの順番(エフェクト列)および静止画像群の属性(静止画像属性)を規定するシナリオ情報を生成する。そして、スライドショー/フォトムービー作成部612は、そのシナリオ情報に従ってエフェクトが施された静止画像群を含む動画像データを作成する。
動画像再生部614は、動画像データベース630に格納されている動画像データを再生する。動画像データは、その動画像データに含まれる音楽と一緒に再生される。
送信処理部616は、LANコントローラ108によって制御されるLANや無線LANコントローラ112によって制御される無線LANなどの通信デバイス620を用いて、ネットワーク302上のユーザ端末またはサーバ502と通信する。送信処理部616は、制御部604からの指示に従い、動画像データベース630に格納されている動画像データを通信デバイス620およびネットワーク302を介してユーザ端末に送信する。
受信処理部618も、通信デバイス620を用いて、ネットワーク302上のユーザ端末またはサーバ502と通信する。受信処理部618は、ネットワーク302に接続されたユーザ端末から送られてきた動画像データを受信する。また、受信処理部618はその受信した動画像データを制御部602の指示に従い、動画像再生部614に送る。動画像再生部614は、受信処理部618から送られてきたその動画像データを再生する。再生された動画像データは、動画像データベース630に記録される。さらに、受信処理部618は、制御部602からの指示に従い、通信デバイス620を用いて、ネットワーク302上の各ユーザ端末またはサーバ502からグループ内の各ユーザ端末の記念日情報を受信する。
最後に、動画像データを送信する場合及び動画像データを受信する場合の制御部602の処理動作について説明する。
動画像データを送信する場合、日付判定部604はHDD109に含まれる記念日データベース624の記念日情報に基づき、現在の日付が記念日であるかどうか判定する。制御部602は、現在の日付が記念日であると判定された場合、動画像データベース630に格納されており、予め作成されていたその記念日に関する動画像データを送信処理部616に、記念日に関連するユーザに送信するように指示してもよい。代わりに、予め記念日に関連する動画像データが作成されていない場合は、制御部602はスライドショー/フォトムービー作成部612に記念日に関連する動画像データを作成するように指示してもよい。その指示に従い、スライドショー/フォトムービー作成部612によって作成された動画像データを送信処理部616に、記念日に関連するユーザに送信するように指示してもよい。
また、日付判定部604によって判定された記念日がグループに関連する記念日であった場合、制御部602はグループデータベース622に格納されているグループデータに基づき、動画像データをグループに含まれる各ユーザに送信することを、送信処理部616に指示してもよい。
動画像データを受信する場合は、制御部602は受信処理部618に動画像データを受信するように指示してもよい。例えば、一定の時間間隔で受信処理部618に動画像データを受信するように指示してもよい。
次に、図7乃至図9を参照してHDD109に含まれるグループデータベース622、記念日データベース624、インデックス情報データベース626に格納される各データについて説明する。
図7は、グループデータベース622を構成するグループデータベーステーブルの一例を示した図である。グループデータベーステーブル702は複数のグループにそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、例えば、「メンバ1」フィールド、「メンバ2」フィールド、及び「メンバ3」フィールドといった複数のフィールドを含む。各メンバフィールドは所定のグループに含まれる構成メンバのユーザIDを示している。具体的には、例えばグループ1がユーザA及びユーザBから構成される場合、「メンバ1」フィールドにはユーザAのユーザIDまたはユーザBのユーザIDの何れかが入る。「メンバ1」フィールドにユーザAのユーザIDが入った場合、「メンバ2」フィールドにはユーザBのユーザIDが入る。実際には、各ユーザを特定するものであればよい。例えばユーザの名称(ユーザAなど)である。図7に示されるグループ名は、図7に示されるような「グループ1」や「グループ2」以外にも、例えば記念日に関連するグループ名(「ユーザBの1歳の誕生日」など)であってもよい。
図8は、記念日データベース624を構成する記念日データベーステーブルの一例を示した図である。記念日データベーステーブル802は、ユーザまたはグループに対応する複数のエントリから構成される。各エントリは、「記念日」フィールド、「記念日名」フィールド、「種類」フィールド、及び「キー画像」フィールド等から構成される。「記念日」フィールドは、例えばユーザまたはグループに関連する記念日の日付を示す。日付以外にも、記念日の日時がわかるものであればいい、例えば記念日の日付とさらに時刻を含んでいてもよい。「記念日名」フィールドは、例えば「ユーザBの誕生日」や「家族旅行」といったもので記念日に関する固有の名称を示す。「種類」フィールドは、例えば、「誕生日」、「結婚記念日」のような記念日の種類を示す。記念日の種類として、例えば「ハッピー」及び「ファンタジー」等の記念日の雰囲気を表すキーワードを用いても良い。
「キー画像」フィールドは、図3を参照して上述したように、ユーザまたはグループに関連するキー画像の識別子、例えばそのキー画像のファイル名を示す。キー画像の識別子は、ユーザまたはグループを設定する際に、そのユーザまたはグループに対応するエントリ内の「キー画像」フィールドに設定される。ただし、このキー画像は、例えばユーザBからユーザAに送信された記念日情報に含まれるユーザBのキー画像でもよいが、キー画像はユーザAがユーザBから受信した記念日情報のキー画像を編集した後のキー画像でもよい。
あるユーザに対応する「記念日」フィールド、「記念日名」フィールド、「種類」フィールド、及び「キー画像」フィールドそれぞれの値は、そのユーザのユーザ端末から受信された記念日情報に基づいて自動的に設定されるようにしてもよい。例えば、ユーザA,ユーザBをメンバとするグループ1を設定する場合を想定する。この場合、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、グループデータベース622に入力されるユーザBのユーザIDに基づきユーザBの記念日情報をサーバ502に要求することによって、サーバ502を介してユーザBのユーザ端末からユーザBの記念日情報を受信する。もちろん、ユーザBのユーザ端末のIPアドレス等が既知であれば、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、ユーザBのユーザ端末と直接通信することによって、ユーザBのユーザ端末からユーザBの記念日情報を受信してもよい。ユーザBの記念日情報に含まれる記念日、記念日名、および種類は、ユーザBに対応するエントリ内の「記念日」フィールド、「記念日名」フィールド、「種類」フィールドにそれぞれ自動的に設定される。また、ユーザBの記念日情報に含まれるキー画像(キー画像ファイル)は素材データベース628に格納されると共に、そのキー画像(キー画像ファイル)のファイル名がユーザBに対応するエントリ内の「キー画像」フィールドに自動的に設定される。
記念日データベーステーブル802は、ユーザ及びグループに関連する記念日情報のデータベースのテーブルである。つまり、ユーザに関連する記念日情報とグループに関連する記念日情報が同一のデータベースとして記念日データベース624に格納されているが、ユーザの記念日情報にのみ関連するデータベースまたはグループに関連するデータベースをそれぞれ別のデータベースとして記念日データベース624に格納してもよい。
図9は、インデックス情報データベース626を構成するインデックス情報データベーステーブルの一例を示した図。インデックス情報データベーステーブル902は、複数の静止画像にそれぞれ対応する複数のエントリを含む。各エントリは、例えば、「画像ID」、「生成日時(撮影日時)」、「顔画像情報」にそれぞれ対応するフィールド群を含む。ある静止画像に対応するエントリにおいて、「画像ID」は、その静止画像に固有の識別情報を示す。「生成日時」は、その静止画像が生成された日時(撮影された日時)を示す。「生成日時」には、例えば、その静止画像データに付加されている情報が用いられる。「顔画像情報」は、例えば、顔画像(例えば、顔画像に対応するデータの格納場所)、人物ID、位置、サイズ、笑顔度、鮮明度、及び正面度を含む。なお、静止画像51に複数の顔画像が含まれる時、インデックス情報データベーステーブル902は、複数の顔画像の各々に対応する顔画像情報を含む。また、インデックス情報データベーステーブル902は、静止画像が生成された場所を示す情報を含んでもよい。
以上のような図7乃至図9に示される各データベースのテーブルがHDD109の各々に対応するデータベースに格納される。したがって、ユーザはこれらのデータベースを電子機器10を使用することによって編集することができる。さらに、例えば制御部602が動画像データベース630に予め保存されていた動画像を送信処理部616に読み出すように指示し、その読み出した動画像データを他のユーザ端末に送信することを指示するのと同様に、例えば、制御部602がグループデータベース622からグループデータを送信処理部616に読み出すように指示し、読み出されたグループデータを他のユーザ端末に送信するように送信処理部616に指示してもよい。これによって、グループデータを受信する他のユーザは自らグループデータを入力することなくグループデータを設定することが可能である。
次に、図10を参照して、新しいユーザの登録から、その新しいユーザを含むグループの記念日を登録するまでの処理手順について説明する。図10は、本実施形態に係る記念日設定の処理の一例を示したフローチャート。
本実施形態では、新しいユーザがユーザBである場合について説明する。
ブロック1000で、例えばユーザBはユーザBのユーザ端末(PC308)を使用して新しいユーザであるユーザB自身の登録を開始する。ブロック1002で、ユーザBは自身のユーザ情報である、例えば記念日情報320をPC308のキーボード13等の入力インターフェースを使用して入力する。記念日情報320には、上述したようにユーザBのID、ユーザBに関連する記念日とその種類、及びユーザBに関連するキー画像が含まれる。
ブロック1004で、ユーザBがブロック1002で入力した記念日情報(ユーザB記念日情報)などのユーザ登録情報の処理が行われる。具体的には、例えばPC308はサーバ502にユーザBの記念日情報を送信する。ユーザBの記念日情報はサーバ502内のデータベースに格納される。
ブロック1006で、ユーザAのユーザ端末においては、ユーザAとユーザBを含むグループの設定処理が行われる。例えば、ユーザBのユーザID及びユーザAのユーザIDを使用して、ユーザA及びユーザBから構成されるグループが設定される。ブロック1008で、記念日の設定処理が行われる。ブロック1006では、ユーザAのユーザ端末は、ユーザBのユーザ端末からユーザBの記念日情報を受信する。この場合、ユーザAのユーザ端末は、ユーザBのユーザIDを含む記念日情報要求514をサーバ502に送信することによって、ユーザBの記念日情報をサーバ502を介してユーザBのユーザ端末から受信してもよい。また、ユーザBの記念日情報がサーバ502に既に登録されているならば、ユーザAのユーザ端末は、ユーザBのユーザIDを含む記念日情報要求514をサーバ502に送信することによって、ユーザBの記念日情報をサーバ502から受信することができる。もちろん、ユーザAのユーザ端末がユーザBのユーザ端末と直接的に通信して、ユーザBの記念日情報をユーザBのユーザ端末から受信してもよい。
ブロック1008では、ユーザAは、ユーザBのユーザ端末から受信した記念日情報に基づき、ユーザBの記念日情報を編集してもよく、あるいはユーザAはユーザBに関する記念日に関する情報を追加してもよい。さらに、ブロック1008ではブロック1006で設定されたグループに関する記念日も設定される。設定される項目は、例えばグループ名やグループに関連するキー画像である。ブロック1010で、以上の処理が終了する。
図11乃至図13を参照して、グループに関する設定画面について説明する。図10のブロック1006及びブロック1008に対応する処理を行うための設定画面が図11乃至図13に示される。
図11は、図10のブロック1006の処理においてフォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって表示されるグループ設定画面の例である。例えば、グループ設定画面1102は、グループ名入力エリア1104、ユーザID入力エリア1106、ユーザID入力エリア1107、及び登録ボタン1108から構成される。グループ名入力エリア1104は、ユーザに前述したようなグループの名称を入力させるための入力エリアである。ユーザID入力エリア1106,1107は、ユーザにグループのメンバとすべきユーザIDを入力させるための入力エリアである。以上の項目が入力されると、ユーザはタッチパッド16等の入力装置を操作することによって登録ボタン1108をクリックする。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、グループ設定画面1102上に入力された各項目の情報に基づいてグループデータベーステーブル702に新たなグループに関するデータを登録することによって、新たなグループを設定する。
なお、グループは複数のユーザから構成されるため、グループ設定画面1102には複数のユーザIDを登録できる構成になっているが、例えば1つのユーザIDだけを入力し、登録ボタン1108をクリックすることでグループ登録を行ってもよい。このような場合は、以下において図13で説明するようなグループ設定情報の編集時に追加のユーザIDを登録すればよい。また、ユーザID入力エリア1106,1107には、例えばユーザ固有の情報(例えば、各々のユーザ固有のユーザネームやユーザのIPアドレス)などを入力しても良い。
図12及び図13は、図10のブロック1008の処理においてフォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって表示されるグループ記念日設定画面およびグループ/ユーザ情報編集画面の例を示している。
図12に示されているように、グループ記念日設定画面1202は、グループ名入力エリア1204、記念日入力エリア1206、種類入力エリア1208、及びキー画像表示エリア1210から構成される。グループ名入力エリア1204は、ユーザに記念日設定対象のグループ名を入力させる、または既に設定されている複数のグループ名から記念日設定対象のグループ名を選択させるための入力エリアである。例えば、図11のグループ設定画面を使用して複数のグループ(例えば、グループ1及びグループ2)が既に登録されている場合、ユーザは、図12のグループ名入力エリア1204のプルダウンメニューを操作することにより、グループ1またはグループ2を選択することができる。なお、グループ名入力エリア1204に入力される情報は対象のグループを特定できればよいので、例えばグループ固有のIDをグループ名の代わりに利用してもよい。記念日入力エリア1206は、ユーザに、グループ名入力エリア1204に入力されたグループ名のグループに関連した記念日の日付を入力させる入力エリアである。種類入力エリア1208は、ユーザに、記念日入力エリア1206に入力された日付の記念日の種類を入力させる入力エリアである。キー画像表示エリア1210は、グループ名入力エリア1204に入力されたグループ名のグループに関連づけるべきキー画像を表示する。例えばHDD109に含まれる複数の静止画像の中からグループに関連する写真をユーザが選択してもよい。この場合、その選択された写真がキー画像表示エリア1210に表示される。
フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、グループ記念日設定画面1202に入力された各項目の情報に基づいて記念日データベーステーブル802にグループの記念日に関するデータを登録することによって、グループの記念日およびその記念日の種類を設定すると共に、そのグループに対してキー画像を関連づける。
なお、グループ記念日設定画面1202は、図12に示されるように、グループ名入力エリア1204のプルダウンニューを用いて記念日1206を入力し各グループの記念日を設定するが、例えばグループ名入力エリア1204を表示しなくても、キー画像1210からグループ名が特定できるような場合はグループ名入力エリア1204をグループ記念日設定画面1202に表示しなくてもよい。
図13は、グループ/ユーザ情報編集画面1302の一例を示した図である。図13に示すグループ/ユーザ情報編集画面1302は、図11及び図12を参照して説明したようなグループ設定画面1102及びグループ記念日設定画面1202の各々で設定されたグループに関する情報またはグループの記念日に関する情報を編集することができる。ただし、グループ/ユーザ情報編集画面1302はグループに関する情報以外にユーザに関する情報も編集できる。ここで、編集とは、例えばすでに設定されているデータを書き換えることや新たに情報を追加することを意味する。具体的には、ユーザがグループ/ユーザ情報編集画面1302上のユーザID入力フィールド1304にあるユーザIDを入力した場合、その入力されたユーザIDによって特定されるユーザに対応する記念日それぞれが記念日入力エリア1306,1308,…に表示されると共に、その入力されたユーザIDによって特定されるユーザに関連づけられたキー画像がキー画像表示エリア1310に表示される。ユーザは、記念日の追加または変更、キー画像の追加または変更等の編集操作を行うことができる。
ここまで、図11乃至図13を参照しグループまたはユーザの設定、及びグループまたはユーザの記念日の設定画面について説明した。このように電子機器10のLCD17に各設定画面が表示されるため、表示される画面に従ってユーザが入力することで容易にグループやユーザの情報を登録または編集することが可能である。
次に、図14のフローチャートを参照して、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって実行される動画像データ作成処理の手順について説明する。
ブロック1400で、電子機器10またはフォトムービー作成アプリケーションプログラム202が起動される。電子機器10が起動すると同時にフォトムービー作成アプリケーションプログラム202が起動してもよい。
ブロック1402で、日付判定部604は、現在の日付が記念日データベース624に格納されているユーザまたはグループの記念日に対応するかどうか判定する。より詳しくは、日付判定部604はRTC104Aから現在の日付を取得し、その現在の日付が記念日データベース624に格納されているユーザまたはグループの記念日に対応するかどうか判定する。現在の日付が記念日に対応するに日付ではない場合、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は現在の日付が記念日に対応する日付になるまで待機する。現在の日付が記念日に対応する日付であればブロック1404に進む。
ブロック1404で、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は、ブロック1402で現在の日付に対応すると判定された記念日が、あるユーザの記念日であるか、またはあるグループの記念日であるかを判定する。現在の日付に対応する記念日があるユーザの記念日である場合ブロック1406に進み、一方、現在の日付に対応する記念日があるグループの記念日である場合、ブロック1408に進む。
ブロック1406で、画像抽出部613は、記念日データベーステーブル802を参照することによって、現在の日付に対応する記念日を有するユーザ、つまり記念日を迎えたユーザのユーザIDを特定し、そしてそのユーザIDに関連づけられたキー画像を特定する。次いで、画像抽出部613は、素材データベース628内の静止画像群から、特定されたキー画像に関連する静止画像それぞれを抽出する。例えば、キー画像内の顔画像と同じ人物が登場する静止画像などが抽出される。
ブロック1412で、スライドショー/フォトムービー作成部612は、記念日の種類に基づいて動画像データの作成に使用するスタイルを決定する。スタイルは例えば8種類のスタイル(Happy, Fantastic, Ceremonial, Cool, Travel, Party, Gallery, Biography)が予め用意されている。例えば、記念日が誕生日であり記念日の種類がハッピーであれば、8種類のスタイルの中で例えばHappyのスタイルを使用してもよい。なお、使用するスタイルは、例えば、顔画像検出部611によって抽出された静止画像それぞれの特徴(例えば、検出した顔画像の笑顔度、鮮明度、正面度等)に基づいて自動的に決定してもよい。
ブロック1414で、スライドショー/フォトムービー作成部612は、ブロック1406で抽出された静止画像群及びブロック1412で決定されたスタイルに基づいてスライドショーまたはフォトムービーを作成する。作成されたスライドショーまたはフォトムービーは、所定のビデオフォーマットの動画像データファイルとして動画像データベース630に格納しても良い。
また、スライドショー/フォトムービー作成部612は、フォトムービーを作成する場合、シナリオを選定し、選択されたスタイルや、抽出した静止画像群の特徴値等に応じて、予め用意された複数のシナリオ情報の1つを選択する。各シナリオ情報は、フォトムービーのシーケンスを構成する複数のチャプタ(シーン)において使用すべき、エフェクトの順番(エフェクト列)と静止画像群の属性(静止画像属性)とを規定する。例えば、フォトムービーのシーケンスが5つのチャプタ(チャプタ1、2、3、4、5)から構成される場合、チャプタ1はフォトムービーのオープニングシーン、チャプタ5はフォトムービーのエンディングシーンとする。各チャプタには1以上のエフェクトが定義され、さらにエフェクト毎に静止画像属性が定義される。
静止画属性としては、例えば、人物属性(顔属性)を使用してもよい。この人物属性としては、例えば、キー画像に対応する人物、キー画像に関連する別の人物、笑顔度、鮮明度、登場人数等を使用することができる。例えば、キー画像に対応する人物との共起頻度の高い人物(顔)をキー画像に関連する別の人物に決定してもよい。人物属性は、複数のキー画像に関連する別の人物を指定することもできる。キー画像に対応する人物との共起頻度の高い複数の人物(顔)がキー画像に関連する別の人物となり得る。静止画属性としては、人物属性のみならず、例えば、場所属性を使用してもよい。この場所属性は、使用する静止画像の撮影場所を指定する。
ブロック1416で、送信処理部616はブロック1414で作成された動画像データ(スライドショーまたはフォトムービー)を、記念日を迎えたユーザのユーザ端末に送信する。
なお、ブロック1414で、記念日を有するユーザに関連するキー画像をさらに用いてスライドショーまたはフォトムービーを作成してもよい。例えば、ブロック1406で抽出した静止画像群に、さらにユーザに関連するキー画像を追加することで、ブロック1414でユーザに関連するキー画像を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。同様に、例えば記念日を有するユーザが所定のグループに属している場合、そのグループのキー画像をブロック1406で抽出した静止画像群にさらに追加してもよい。これにより、ブロック1414でユーザに関連するキー画像及びユーザが属するグループのキー画像を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。さらに、例えばブロック1406で、ユーザが属するグループのキー画像に基づいてグループに関連する静止画像群を抽出してもよい。その抽出したユーザが属するグループに関連した静止画像群を、ユーザに関連するキー画像及びユーザが属するグループのキー画像と共に、ブロック1406で抽出したユーザに関連した静止画像群に追加する。それによって、ブロック1414でユーザに関連するキー画像、ユーザが属するグループのキー画像、及びユーザが属するグループに関連した静止画像群を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。
ここまで、図14を参照し、ユーザに関する記念日における動画像データの作成について説明した。次に、ユーザ以外の例えばグループに関する記念日における動画像データの作成について再び図14を参照して説明する。
図14のブロック1404で、現在の日付がユーザに関する記念日でない場合、つまり現在の日付がグループの記念日である場合、ブロック1408に進む。
ブロック1408で、画像抽出部613は、記念日を迎えたグループに関連するキー画像に基づいて、素材データベース628に格納されている複数の静止画像群からそのグループに関連する静止画像群を抽出する。
次に、ブロック1412に進み、前述したユーザに関する記念日の動画像データ作成フローと同様に、グループの記念日の種類に基づいて使用するスタイルを決定する。
ブロック1414で、スライドショー/フォトムービー作成部612は、ブロック1408で抽出された静止画像群及びブロック1412で決定されたスタイルに基づいてスライドショーまたはフォトムービーを作成する。スライドショーまたはフォトムービーの作成の詳細は前述したユーザに関する記念日の動画像データ作成フローと同様であるため省略する。
ブロック1416で、記念日を迎えたグループを構成する各ユーザにブロック1414で作成したスライドショーまたはフォトムービーを送信する。なお、送信する相手は記念日を有するグループを構成する全てのユーザに送信してもよいが、例えばグループを構成する複数のユーザの中の一部のユーザに送信してもよい。
なお、ブロック1414で、ブロック1408で抽出したグループに関連する静止画像群に記念日を有するグループに関連するキー画像を追加することで、記念日を有するグループに関連するキー画像を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。さらに、記念日を有するグループを構成するユーザに関連するキー画像をブロック1408で抽出したグループに関連する静止画像群に追加することで、記念日を有するグループに関連するキー画像及び記念日を有するグループを構成するユーザに関連するキー画像を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。
また、ブロック1408で、前述したグループに関連する静止画像群の抽出と同様の方法で、記念日を有するグループを構成するユーザに関する静止画像群を抽出する。抽出されたユーザに関する静止画像群を、記念日を有するグループに関連するキー画像及び記念日を有するグループを構成するユーザに関連するキー画像と共に、ブロック1408で抽出したグループに関連する静止画像群に追加する。これによって、記念日を有するグループに関連するキー画像、記念日を有するグループを構成するユーザに関連するキー画像、及び抽出された記念日を有するグループを構成するユーザに関する静止画像群を含んだスライドショーまたはフォトムービーが作成される。
以上のように、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202による動画像データ作成の処理が行われることによって、動画像データを送信するユーザは、個々のユーザの記念日またはグループの記念日の日付を忘れていたとしても、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202によって自動的に動画像が作成され記念日に関連するユーザに自動的に送信することが可能である。さらに、グループ及びそのグループ内のユーザに関連する動画像データが作成されるため、作成された動画像データを受信したユーザはグループに関連する画像だけでなく、受信するユーザが以前に閲覧したことがないようなグループ内のユーザに関連する画像を含む動画像データを閲覧することができる。したがって、動画像データを受信するユーザをさらに楽しませることができる。
最後に、図15を参照して、図14を参照して説明した動画像データの作成の処理手順により作成された動画像データの受信に関する処理手順に関して説明する。図15は、本実施形態に係る電子機器10によって実行される動画像データの受信処理から再生処理までの一例を示したフローチャートである。
ブロック1502で、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202が起動し、動画像データの受信処理が開始される。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202は電子機器10を起動すると同時に起動してもよい。
ブロック1504で、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202はスライドショーまたはフォトムービーを受信したかどうかを判定する。スライドショーまたはフォトムービーは、例えばグループ内のユーザのユーザ端末や記念日を登録しているユーザ端末から送信される。フォトムービー作成アプリケーションプログラム202はスライドショーまたはフォトムービーを受信しない場合、そのまま待機する。スライドショーまたはフォトムービーを受信した場合ブロック1506に進む。
ブロック1506で、フォトムービー作成アプリケーションプログラム202の動画像再生部614は受信処理部618が受信したスライドショーまたはフォトムービーを再生する。なお、受信処理部618がスライドショーまたはフォトムービーを受信した際に、動画像再生部614が自動的にスライドショーまたはフォトムービーを再生してもよいが、例えばユーザの指示に基づいて受信処理部619が受信した動画像データを再生するように、制御部602が動画像再生部614に指示してもよい。
ブロック1508で、動画像データの再生が完了すると動画像データの受信処理も終了する。
なお、動画像データを送信するユーザ端末と動画像データを受信するユーザ端末に実装される各々のフォトムービー作成アプリケーションプログラム202は同一のものであってもよいが、同様の機能を有するものであればよい。同様の機能とは、例えば他のユーザから送信された記念日情報に基づき動画像データを作成することや、動画像データを受信した際、自動でその動画像データを再生する機能などである。さらに、受信した動画像データはHDD109内の動画像データベース630に格納されるため、動画像データを受信し再生した後に再びその動画像データを再生することも可能である。また、動画像データベース630に格納された動画像データはフォトムービー作成アプリケーションプログラム202以外の動画像再生アプリケーションによって再生してもよい。
また、本実施形態で説明した処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、この処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
また、図6に示した各部の機能は、例えば、専用LSI、DSPのようなハードウェアによって実現しても良い。
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。