JP2012253127A - 光検出半導体装置、携帯端末装置および電子機器 - Google Patents

光検出半導体装置、携帯端末装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】被検出物でない窓部を検出して被検出物有りとする誤検出の発生を防止する光検出半導体装置を提供する。
【解決手段】発光素子102から発光された出射光が窓部109で反射されて不要な反射光L2が生成されても、この不要な反射光L2は、発光側偏光素子107によって、受光素子103に受光され難くなる。一方、受光素子103は、受光側偏光素子110によって、発光素子102から発光された出射光が被検出物420で反射されて生成される反射光L1を受光する。
【選択図】図1A

Description

この発明は、例えば、受光素子および発光素子を有して被検出物の有無を検出する光検出半導体装置、この光検出半導体装置を有する携帯端末装置、および、この光検出半導体装置を有する電子機器に関する。
従来、光検出半導体装置としては、発光素子と、この発光素子から出射され被検出物で反射された反射光を受光する受光素子とを備え、被検出物の測距を行うものがある(特開平8−271246号公報:特許文献1参照)。
上記被検出物は、被検出物本体と、この被検出物本体の発光素子からの照射面側に設けられた透光性の鏡面反射部とを有しており、被検出物に光が照射されたとき、被検出物本体で反射される乱反射光と、鏡面反射部で反射される鏡面反射光とが、同時に発生していた。
そして、上記従来の光検出半導体装置では、上記鏡面反射部で反射される鏡面反射光を排除して、上記被検出物本体で反射される乱反射光を上記受光素子にて受光するように、構成されていた。
このように、上記従来の光検出半導体装置では、上記被検出物それ自体からの不要な鏡面反射光を排除していた。
特開平8−271246号公報
近年、携帯電話などに代表される画面付きモバイル機器(携帯端末装置)が広く利用されている。モバイル機器には、電池寿命を延長して利便性を高めることが求められている。例えば、通話中は携帯電話の画面を見ることがないため、液晶バックライトを消灯させ、液晶パネルの消費電力を減少させることにより、バッテリを長時間持たせることが可能となっている。
さらに、近年の携帯電話では、タッチパネル機能付き画面が採用され、入力ヒューマンインターフェースが向上されている。しかし、タッチパネル機能付きの携帯電話では、通話中にタッチパネル機能が人の肌を検出することがあり、タッチパネル機能が誤作動する問題が生じる恐れがある。
このような背景から、被検出物としての人の肌(主に頬)を検出し、画面の点灯、消灯を自動調整するための近接センサを搭載することが求められている。被検出物を検出する機能に対しては、光学式センサを適用することが可能であり、光学式で小型の物体検出センサが提案されている。
しかしながら、携帯電話に光学式センサを搭載すると新たな課題が生じることを、本願の発明者は見出した。この新たな課題について図5を用いて説明する。
図5に示すように、上記光学式センサは、実装基板401と、この実装基板401に実装された発光素子402、受光素子403およびIC404と、上記発光素子402および上記受光素子403を封止する透光性の透光樹脂部405と、上記IC404を封止する遮光性の遮光樹脂部406と、上記透光樹脂部405および上記遮光樹脂部406と間隔をあけて配置される透光性の窓部409とを有する。この窓部409は、携帯電話の本体を構成するパネル408に、取り付けられる。
そして、上記発光素子402を発光させて、人の肌(主に頬)の被検出物420からの反射光を受光素子403で検出し、受光素子403の受光量が予め設定した閾値を越えるか否かで、被検出物の有無を判断する。
このとき、本来検知すべき被検出物420からの反射光よりも、窓部409からの反射光が強くなる場合があり、被検出物でない窓部409を検出して被検出物有りと判断する誤検知の発生が問題となっている。
つまり、上記発光素子402および上記受光素子403を、上記窓部409(上記パネル408)内に、配置したとき、窓部409からの不要な反射光が、受光素子403に、受光される問題がある。
そして、上記従来の光検出半導体装置としては、上記特許文献1に示すように、被検出物からの不要な反射光を排除するものがあったが、発光素子および受光素子を窓部内に配置して、被検出物からの不要な反射光でなく、窓部からの不要な反射光を排除するものは、なかった。
そこで、この発明の課題は、被検出物でない窓部を検出して被検出物有りとする誤検出の発生を防止する光検出半導体装置、および、光検出半導体装置を有する携帯端末装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光検出半導体装置は、
出射光を前方に発光する発光素子と、
上記発光素子から発光された上記出射光が被検出物で反射されて生成される反射光を前方から受光する受光素子と、
上記発光素子および上記受光素子のうちの少なくとも上記受光素子の前方に配置されると共に、特定の偏光方向を有する光を通過させる偏光手段と、
上記偏光手段の前方に上記偏光手段と間隔をあけて配置されると共に、上記出射光および上記反射光を透過する窓部と、
上記受光素子の受光量に基づいて上記被検出物の有無を判断する判断部と
を備え、
上記偏光手段は、
上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記窓部で反射されて生成される不要な反射光を、受光することを抑制しつつ、
上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記被検出物で反射されて生成される上記反射光を受光するように、構成されていることを特徴としている。
この発明の光検出半導体装置によれば、上記発光素子から発光された上記出射光が上記窓部で反射されて不要な反射光が生成されても、この不要な反射光は、上記偏光手段によって、受光素子に受光され難くなる。これによって、不要な反射光に対する受光素子の受光量を低減できる。
一方、上記受光素子は、上記偏光手段によって、上記発光素子から発光された上記出射光が上記被検出物で反射されて生成される上記反射光を受光して、必要な反射光に対する受光素子の受光量を維持できる。
したがって、上記判断部は、不要な反射光でなく必要な反射光に対する上記受光素子の受光量に基づいて、上記被検出物の有無を正確に判断することができる。このように、被検出物でない窓部を検出して被検出物有りとする誤検出の発生を防止する。
また、一実施形態の光検出半導体装置では、
上記偏光手段は、
上記発光素子の前方に配置された発光側偏光素子と、
上記受光素子の前方に配置されると共に、上記発光側偏光素子の偏光軸と異なる偏光軸を有する受光側偏光素子と
を備える。
この実施形態の光検出半導体装置によれば、上記偏光手段は、上記発光側偏光素子と上記受光側偏光素子とを備えるので、2つの偏光素子によって、窓部から反射される不要な反射光と、被検出物で反射される必要な反射光とを、一層明確に区別できる。したがって、窓部を被検出物として検出する誤検出の発生を一層確実に防止できる。
また、一実施形態の光検出半導体装置では、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、吸収型偏光素子である。
この実施形態の光検出半導体装置によれば、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、吸収型偏光素子であるので、偏光素子を小型、軽量、安価とできる。
また、一実施形態の光検出半導体装置では、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、液晶フィルタから構成されている。
この実施形態の光検出半導体装置によれば、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、液晶フィルタから構成されているので、規則的に配列した液晶分子に電場をかけることによって、特定の偏光方向を有する光を通過させる。
また、一実施形態の光検出半導体装置では、上記偏光手段は、上記受光素子の前方に配置される受光側偏光素子を備える。
この実施形態の光検出半導体装置によれば、上記偏光手段は、上記受光側偏光素子を備えるので、1つの偏光素子によって、窓部から反射される不要な反射光と、被検出物で反射される必要な反射光とを、区別する。したがって、偏光素子の数量を低減できて、装置の小型化および製造コストの低減を図ることができる。
また、一実施形態の携帯端末装置では、
ケーシングと、
上記ケーシングの一面側のパネルに取り付けられると共に、タッチパネル機能を有する画面部と、
上記ケーシングの上記一面側のパネルに取り付けられると共に、上記画面部を挟んで両側に配置されるマイク部およびイヤホン部と、
上記ケーシングに取り付けられる上記光検出半導体装置と、
上記ケーシングに取り付けられると共に、上記光検出半導体装置によって上記被検出物が有りと判断されたときに、上記画面部のタッチパネル機能を停止する制御部と
を備え、
上記光検出半導体装置の上記発光素子、上記受光素子、上記偏光手段および上記判断部は、上記ケーシング内に、配置され、
上記光検出半導体装置の上記窓部は、上記ケーシングの上記一面側のパネルに取り付けられている。
この実施形態の携帯端末装置によれば、上記光検出半導体装置と上記制御部とを備えるので、この携帯端末装置にて通話するとき、光検出半導体装置は、被検出物としての人の肌(主に頬)を正確に検出し、光検出半導体装置によって被検出物が有りと判断されたときに、制御部は、画面部のタッチパネル機能を停止する。
これによって、通話中に画面部に頬が接触しても、画面部のタッチパネル機能は、頬の接触によって反応することがなく、タッチパネル機能が誤作動する問題を防止する。
また、一実施形態の電子機器では、上記光検出半導体装置を備える。
この実施形態の電子機器によれば、上記光検出半導体装置を備えるので、光検出半導体装置によって人の肌などの被検出物を正確に検出して、機器の表示などを制御することに活用できる。
この発明の光検出半導体装置によれば、上記偏光手段は、上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記窓部で反射されて生成される不要な反射光を、受光することを抑制しつつ、上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記被検出物で反射されて生成される上記反射光を受光するように、構成されているので、被検出物でない窓部を検出して被検出物有りとする誤検出の発生を防止する。
この発明の携帯端末装置によれば、上記光検出半導体装置と上記制御部とを備えるので、通話中に画面部のタッチパネル機能が人の肌を検出することを防止して、タッチパネル機能が誤作動する問題を防止する。
本発明の光検出半導体装置の第1実施形態を示す断面図である。 光検出半導体装置の平面図である。 本発明の光検出半導体装置の第2実施形態を示す断面図である。 本発明の光検出半導体装置の第3実施形態を示す縦断面図である。 本発明の携帯端末装置の簡略構成図である。 携帯電話に光学式センサを搭載したときの問題点を説明する説明図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1Aは、この発明の光検出半導体装置の一実施形態である断面図を示している。図1Aに示すように、光検出半導体装置1は、前方に、被検出物420が有るか否かを検出する。光検出半導体装置1は、実装基板101と、実装基板101に実装された発光素子102、受光素子103およびIC104と、発光素子102および受光素子103の前方に配置された偏光手段100と、偏光手段100の前方に配置された透光性の窓部109とを有する。
上記実装基板101は、セラミックなどから構成されている。上記発光素子102は、赤外光の出射光を前方に発光する。上記受光素子103は、発光素子102から発光された出射光が被検出物420で反射されて生成される反射光L1を前方から受光する。
上記IC104は、上記発光素子102および上記受光素子103を制御する。IC104は、受光素子103の受光量に基づいて被検出物420の有無を判断する判断部104aを有する。この判断部104aは、受光素子103での受光電流を受光電圧に変換し、この受光電圧を予め設定された閾値電圧と比較することによって、被検出物420の有無を判断する。
上記発光素子102は、透明で透光性を有する透光樹脂部105により、封止される。上記IC104および上記透光樹脂部105は、遮光性を有する遮光樹脂部106により、封止される。上記受光素子103は、遮光樹脂部106の孔部106a内に位置する。
上記窓部109は、上記偏光手段100と間隔をあけて配置される。窓部109は、上記発光素子102の出射光、および、上記被検出物420からの反射光L1を透過する。窓部109は、例えば他の部材であるパネル108に面一状に、取り付けられる。窓部109は、例えばアクリルやガラスから構成されている。窓部109は、出射光の強度、窓部109の透過率、発光素子102と窓部109の位置関係などにより、発光素子102からの出射光の一部を鏡面反射させる可能性を有する。
上記偏光手段100は、特定の偏光方向を有する光を通過させる。偏光手段100は、発光素子102の前方に配置された発光側偏光素子107と、受光素子103の前方に配置され受光側偏光素子110とを備える。
上記発光側偏光素子107は、発光素子102の光軸と交差するように、透光樹脂部105上に配置される。上記受光側偏光素子110は、受光素子103の光軸と交差し、遮光樹脂部106の孔部106aを塞ぐように、遮光樹脂部106上に配置される。
上記受光側偏光素子110は、遮光樹脂部106の孔部106aを塞ぐ蓋構造として、用いられているため、受光素子103の周囲を、樹脂が存在しない空間領域105aとできる。このように、受光素子103を封止する樹脂を不要とできるため、受光素子103を封止する樹脂と実装基板101との間の剥離等の問題が発生しない。これによって、信頼性が格段に向上し、また、使用する樹脂が減り、安価な光検出半導体装置とできる。なお、発光素子102の周囲の樹脂を除去すると、発光素子102の信頼性が損なわれるため、発光素子102を封止する透光樹脂部105は必要となる。
図1Aと図1Bに示すように、上記発光側偏光素子107の偏光軸と、上記受光側偏光素子110の偏光軸とは、異なる。発光側偏光素子107の偏光軸と、受光側偏光素子110の偏光軸とは、90°で交差する。図1Bでは、窓部109を省略して描いている。
ここで、光が偏光素子を通過すると、偏光素子が光の振動を通過させる偏光軸(透過軸ともいう)に対して平行な方向の振動は通過するが、透過軸に垂直な方向の振動は吸収されて、通過できない。これにより、一定方向のみに振動する光が得られる。この光を直線偏光という。そして、直線偏光の進行方向に垂直に交差するように、他の偏光素子を置き、他の偏光素子を回転させると、他の偏光素子の透過軸と直線偏光の振動方向が平行なときは、光はほとんど透過するが、振動方向と透過軸が垂直のときは、遮断される。
上記偏光素子107,110の作用を説明すると、上記発光素子102から出た出射光は、発光側偏光素子107を透過して、直線偏光となる。この出射光は上記窓部109で反射されて、不要な反射光L2が生成される。
そして、不要な反射光L2は、受光側偏光素子110へ入射する。窓部109での反射は、鏡面反射と同等となるため、不要な反射光L2の直線偏光の向きは、出射光の直線偏光の向きと変わらない。受光側偏光素子110の偏光軸は、発光側偏光素子107の偏光軸と90°異なるため、不要な反射光L2は、受光側偏光素子110を透過することができない。
一方、上記光検出半導体装置1が検出すべき被検出物420は、人間の皮膚などの拡散反射物体であるため、発光素子102から出た出射光が窓部109を透過して被検出物420で反射されて生成される必要な反射光L1は、直線偏光とならない。このため、必要な反射光L1には、受光側偏光素子110を透過できる成分が存在し、必要な反射光L1は、受光素子103に入射する。
つまり、上記偏光手段100は、受光素子103が、発光素子102から発光された出射光が窓部109で反射されて生成される不要な反射光L2を、受光することを抑制しつつ、受光素子103が、発光素子102から発光された出射光が被検出物420で反射されて生成される反射光L1を受光するように、構成されている。
上記構成の光検出半導体装置1によれば、上記発光素子102から発光された上記出射光が上記窓部109で反射されて不要な反射光L2が生成されても、この不要な反射光L2は、上記偏光手段100によって、受光素子103に受光され難くなる。これによって、不要な反射光L2に対する受光素子103の受光量を低減できる。
一方、上記受光素子103は、上記偏光手段100によって、上記発光素子102から発光された上記出射光が上記被検出物420で反射されて生成される上記反射光L1を受光して、必要な反射光L1に対する受光素子103の受光量を維持できる。
したがって、上記判断部104aは、不要な反射光L2でなく必要な反射光L1に対する上記受光素子103の受光量に基づいて、上記被検出物420の有無を正確に判断することができる。このように、被検出物420でない窓部109を検出して被検出物有りとする誤検出の発生を防止する。
要するに、本発明では、偏光手段100を窓部109から離隔して配置しているため、発光素子102からの出射光が窓部109で反射しこの反射光L2が受光素子103に入射される可能性が大きくなっている。そこで、偏光手段100を上記構成とすることで、不要反射光L2の受光素子103への入射を抑制する。
また、上記偏光手段100は、上記発光側偏光素子102と上記受光側偏光素子103とを備えるので、2つの偏光素子102,103によって、窓部109から反射される不要な反射光L2と、被検出物420で反射される必要な反射光L1とを、一層明確に区別できる。したがって、窓部109を被検出物420として検出する誤検出の発生を一層確実に防止できる。
(第2の実施形態)
図2は、この発明の光検出半導体装置の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、偏光手段の構成が相違する。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図2に示すように、この光検出半導体装置1Aでは、偏光手段200は、受光素子103の前方に配置される受光側偏光素子210を備える。
この偏光素子210の作用について説明する。発光素子102から出た出射光のうち、ブリュースター角で窓部109に入射し窓部109で反射した反射光L2は、p偏光の反射率が0となり、s偏光のみとなる。
このため、p偏光の光のみを受光素子103に届くように、偏光素子210の向きを合わせることで、ブリュースター角で窓部109に入射し窓部109で反射したs偏光の反射光L2を、偏光素子210によって、受光素子103に受光することを抑制することができる。
なお、上記偏光素子210を吸収型偏光素子とすると、偏光素子210を小型、軽量、安価とできる。ここで、吸収型偏光素子とは、一方の偏光方向の電磁波を吸収することにより偏光方向を決定するものである。また、窓部109からの不要反射光L2を偏光素子210で吸収できるため、反射光の抑制効果は、より向上させることができる。
したがって、上記偏光手段200は、上記受光側偏光素子210を備えるので、1つの偏光素子210によって、窓部109から反射される不要な反射光L2と、被検出物420で反射される必要な反射光L1とを、区別する。したがって、偏光素子210の数量を低減できて、装置の小型化および製造コストの低減を図ることができる。
(第3の実施形態)
図3は、この発明の光検出半導体装置の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、偏光手段の構成が相違する。なお、上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図3に示すように、この光検出半導体装置1Bでは、偏光手段300は、発光素子102の前方に配置される発光側偏光素子307と、受光素子103の前方に配置される受光側偏光素子310とを備える。
上記発光側偏光素子307および上記受光側偏光素子310は、液晶フィルタから構成されている。この液晶フィルタを駆動するため、偏光素子307,310のそれぞれに接続する電極311,312を設けている。
この偏光素子307,310の液晶フィルタでは、規則的に配列した液晶分子に電場をかけることによって、特定の偏光方向を有する光を通過させることができる。電場をかけない状態では、液晶の配列方向に沿って偏光面が回転して光が透過する一方、電場をかけると、液晶分子が立ち上がる状態となって、その結果、偏光面は回転せず光は透過しなくなる。これによって、直線偏光を得る。
そして、電場をかけた状態で、上記発光側偏光素子307の偏光軸と、上記受光側偏光素子310の偏光軸とは、異なる。発光側偏光素子307の偏光軸と、受光側偏光素子310の偏光軸とは、90°で交差する。そして、この偏光素子307,310の作用については、上記第1の実施形態と同様となるため、説明を省略する。
(第4の実施形態)
図4は、この発明の携帯端末装置の一実施形態を示している。図4に示すように、この携帯端末装置は、ケーシング10と、画面部11と、マイク部12と、イヤホン部13と、上記第1実施形態の光検出半導体装置1と、制御部14と、アンテナ部15とを有する。携帯端末装置は、いわゆるスマートホンなどの多機能携帯電話である。なお、上記第1実施形態の光検出半導体装置1の代わりに、上記第2、上記第3実施形態の光検出半導体装置1A,1Bであってもよい。
上記画面部11は、ケーシング10の一面側(表面側)のパネル10aに、面一状に取り付けられる。画面部11は、タッチパネル機能を有する。
上記マイク部12および上記イヤホン部13は、ケーシング10の上記パネル10aに、取り付けられる。マイク部12およびイヤホン部13は、画面部11を挟んで両側に配置される。
上記光検出半導体装置1は、ケーシング10に取り付けられる。この光検出半導体装置1の発光素子102、受光素子103、偏光手段100および判断部104aは、ケーシング10内に、配置される。光検出半導体装置1の窓部109は、ケーシング10の上記パネル10aに、面一状に取り付けられている。
上記制御部14は、ケーシング10に取り付けられる。制御部14は、光検出半導体装置1の判断部104aによって被検出物420が有りと判断されたときに、画面部11のタッチパネル機能を停止する。
上記構成の携帯端末装置によれば、上記光検出半導体装置1と上記制御部14とを備えるので、この携帯端末装置にて通話するとき、光検出半導体装置1は、被検出物420としての人の肌(主に頬)を正確に検出し、光検出半導体装置1によって被検出物420が有りと判断されたときに、制御部14は、画面部11のタッチパネル機能を停止する。
これによって、通話中に画面部11に頬が接触しても、画面部11のタッチパネル機能は、頬の接触によって反応することがなく、タッチパネル機能が誤作動する問題を防止する。
なお、光検出半導体装置1は、被検出物420までの距離と被検出物420の面積との関係に基づいて、被検出物420の有無を判断するようにしてもよく、例えば、被検出物420の面積が大きいと検出したときに、被検出物420が指でなく頬であると判断して、画面部11のタッチパネル機能を停止するようにしてもよい。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記第1から上記第4の実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。また、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、吸収型偏光素子であってもよい。また、上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、液晶フィルタから構成されてもよい。
また、上記光検出半導体装置を、モバイル機器やパソコンやテレビなどの電子機器に用いてもよい。光検出半導体装置によって人の肌などの被検出物を正確に検出して、機器の表示などを制御することに活用できる。例えば、光検出半導体装置の窓部の前方に、手をかざすことによって、電子機器の電源のON−OFFを切り換えるようにしてもよく、電力の使用を抑制できる。
1,1A,1B 光検出半導体装置
10 ケーシング
10a パネル
11 画面部
12 マイク部
13 イヤホン部
14 制御部
15 アンテナ部
101 実装基板
102 発光素子
103 受光素子
104 IC
104a 判断部
105 透光樹脂部
105a 空間領域
106 遮光樹脂部
106a 孔部
100,200,300 偏光手段
107,307 発光側偏光素子
110,210,310 受光側偏光素子
108 パネル
109 窓部
311,312 電極
420 被検出物
L1 必要な反射光
L2 不要な反射光

Claims (7)

  1. 出射光を前方に発光する発光素子と、
    上記発光素子から発光された上記出射光が被検出物で反射されて生成される反射光を前方から受光する受光素子と、
    上記発光素子および上記受光素子のうちの少なくとも上記受光素子の前方に配置されると共に、特定の偏光方向を有する光を通過させる偏光手段と、
    上記偏光手段の前方に上記偏光手段と間隔をあけて配置されると共に、上記出射光および上記反射光を透過する窓部と、
    上記受光素子の受光量に基づいて上記被検出物の有無を判断する判断部と
    を備え、
    上記偏光手段は、
    上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記窓部で反射されて生成される不要な反射光を、受光することを抑制しつつ、
    上記受光素子が、上記発光素子から発光された上記出射光が上記被検出物で反射されて生成される上記反射光を受光するように、構成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
  2. 請求項1に記載の光検出半導体装置において、
    上記偏光手段は、
    上記発光素子の前方に配置された発光側偏光素子と、
    上記受光素子の前方に配置されると共に、上記発光側偏光素子の偏光軸と異なる偏光軸を有する受光側偏光素子と
    を備えることを特徴とする光検出半導体装置。
  3. 請求項2に記載の光検出半導体装置において、
    上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、吸収型偏光素子であることを特徴とする光検出半導体装置。
  4. 請求項2または3に記載の光検出半導体装置において、
    上記発光側偏光素子および上記受光側偏光素子の少なくとも一方の偏光素子は、液晶フィルタから構成されていることを特徴とする光検出半導体装置。
  5. 請求項1に記載の光検出半導体装置において、
    上記偏光手段は、上記受光素子の前方に配置される受光側偏光素子を備えることを特徴とする光検出半導体装置。
  6. ケーシングと、
    上記ケーシングの一面側のパネルに取り付けられると共に、タッチパネル機能を有する画面部と、
    上記ケーシングの上記一面側のパネルに取り付けられると共に、上記画面部を挟んで両側に配置されるマイク部およびイヤホン部と、
    上記ケーシングに取り付けられる請求項1から5の何れか一つに記載の上記光検出半導体装置と、
    上記ケーシングに取り付けられると共に、上記光検出半導体装置によって上記被検出物が有りと判断されたときに、上記画面部のタッチパネル機能を停止する制御部と
    を備え、
    上記光検出半導体装置の上記発光素子、上記受光素子、上記偏光手段および上記判断部は、上記ケーシング内に、配置され、
    上記光検出半導体装置の上記窓部は、上記ケーシングの上記一面側のパネルに取り付けられていることを特徴とする携帯端末装置。
  7. 請求項1から5の何れか一つに記載の上記光検出半導体装置を備えることを特徴とする電子機器。
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