JP2012251096A - エマルジョン燃料の製造方法および製造システム - Google Patents
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Abstract
【課題】良質で安定したエマルジョン燃料を低コストで製造することができるエマルジョン燃料の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】本発明によれば、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化して得られるエマルジョン燃料の製造方法であって、C重油に含まれる不純物を分離して改質するとともに、水を磁気処理し、改質したC重油と磁気処理した水と植物油を混合しエマルジョン化する、エマルジョン燃料の製造方法が提供される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によれば、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化して得られるエマルジョン燃料の製造方法であって、C重油に含まれる不純物を分離して改質するとともに、水を磁気処理し、改質したC重油と磁気処理した水と植物油を混合しエマルジョン化する、エマルジョン燃料の製造方法が提供される。
【選択図】図1
Description
本発明は、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化して得られるエマルジョン燃料の製造方法および製造システムに関する。
従来から、大型船舶用等のディーゼルエンジンの運転時に、排気中の有害物質を低減するために、燃料油と水を混合したエマルジョン燃料を用いることが知られている。このエマルジョン燃料の製造は、例えば、燃料油を精製状態の良いA重油としつつ、互いに親和性を有しない油と水を混合するため界面活性剤等の乳化剤を数%添加して行われる。このようなエマルジョン燃料の製造技術は、例えば、特許文献1に開示される技術が参照される。
しかしながら、従来の如く、エマルジョン燃料を製造する際に、A重油および乳化剤を用いることとすると、良質で安定したエマルジョン燃料が生成されるものの、製造コストが非常に高くなる。近年は、エマルジョン燃料の品質を確保しながらも製造コストを大幅に低減させ価格競争力を向上させることが要請させており、従来のエマルジョン燃料のコスト的な改善が強く望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、良質で安定したエマルジョン燃料を低コストで製造することができるエマルジョン燃料の製造方法および製造装置を提供するものである。
本発明によれば、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化して得られるエマルジョン燃料の製造方法であって、C重油に含まれる不純物を分離して改質するとともに、水を磁気処理し、改質したC重油と磁気処理した水と植物油を混合しエマルジョン化するエマルジョン燃料の製造方法が提供される。
すなわち、本発明者らは、低コストで製造することができるエマルジョン燃料の製造方法について鋭意検討を行った結果、クラスターが微細化され表面張力が低下した水を用いることにより、高価な乳化剤を用いずとも比較的水との親和性の良い植物油を用いて安定した重油ベースのエマルジョン燃料を製造することができるという知見を得た。
そして、更に検討を重ねた結果、水のクラスターの微細化を磁気処理により行うことで、例えば高圧ポンプによりクラスターの微細化を行う場合と比較して大幅にランニングコストを低減させることができ、また、重油に含まれる不純物を分離して改質することにより、A重油に限らず安価なC重油を用いても良質なエマルジョン燃料を製造することができるということも見出し、実験的な検証を重ね本発明の完成に到った。本発明により、良質で安定したエマルジョン燃料を低コストで製造することが実現される。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
本発明のエマルジョンの製造方法は、好ましくは、磁気処理をネオジウム磁石により行う。
好ましくは、水を磁気処理する前に軟水化する。
好ましくは、植物油に含まれる不純物を分離して改質する。
好ましくは、植物油はなたね油又はてんぷら油とする。
本発明は、別の観点では、C重油を供給するC重油供給系統と、水を供給する水供給系統と、植物油を供給する植物油供給系統と、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化する混合系統とを有するエマルジョン燃料の製造システムであって、C重油供給系統は、C重油中の不純物を分離して改質するC重油改質装置を備えるとともに、水供給系統は、水の磁気処理を行う磁気処理装置を備え、混合系統は、C重油改質装置により改質されたC重油と磁気処理装置により磁気処理された水と植物油供給系統により供給された植物油を混合しエマルジョン化するエマルジョン燃料の製造システムを提供する。
好ましくは、C重油供給系統は、C重油中の不純物を分離して改質するC重油改質装置を備えるとともに、水供給系統は、水の磁気処理を行う磁気処理装置を備え、混合系統は、C重油改質装置により改質されたC重油と磁気処理装置により磁気処理された水と植物油供給系統により供給された植物油を混合しエマルジョン化する。
好ましくは、C重油改質装置は、C重油の流入部と流出部が設けられたボディと、ボディ内に収納されて内部空間が流出部と連通しつつ不純物を分離する円筒状のフィルタとを備え、フィルタは、円筒中心軸を回転軸として回転可能に構成される。
好ましくは、磁気処理装置は、平板状に形成された複数の磁石を、隙間を置いて水が流通する方向に沿って並行に並べて配置し、隙間を水が流通する流路とする。
好ましくは、水供給系統は、水を軟水化する軟水装置を磁気処理装置の上流側に備える。好ましくは、植物油供給系統は、植物油に含まれる不純物を分離して改質する植物油改質装置を備える。
好ましくは、植物油改質装置は、ボディと、ボディに対し回転可能に構成され植物油が流入するチャンバーと、チャンバーの回転軸とを備え、チャンバーは、流入した植物油を外部に噴射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルから噴射される植物油の噴射方向を、回転軸を中心として描かれる円の径方向に対し交差する方向に設定する。
好ましくは、混合系統は、C重油と水と植物油を、流路を転換しながら混合する混合器を備える。
本発明のエマルジョンの製造方法は、好ましくは、磁気処理をネオジウム磁石により行う。
好ましくは、水を磁気処理する前に軟水化する。
好ましくは、植物油に含まれる不純物を分離して改質する。
好ましくは、植物油はなたね油又はてんぷら油とする。
本発明は、別の観点では、C重油を供給するC重油供給系統と、水を供給する水供給系統と、植物油を供給する植物油供給系統と、C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化する混合系統とを有するエマルジョン燃料の製造システムであって、C重油供給系統は、C重油中の不純物を分離して改質するC重油改質装置を備えるとともに、水供給系統は、水の磁気処理を行う磁気処理装置を備え、混合系統は、C重油改質装置により改質されたC重油と磁気処理装置により磁気処理された水と植物油供給系統により供給された植物油を混合しエマルジョン化するエマルジョン燃料の製造システムを提供する。
好ましくは、C重油供給系統は、C重油中の不純物を分離して改質するC重油改質装置を備えるとともに、水供給系統は、水の磁気処理を行う磁気処理装置を備え、混合系統は、C重油改質装置により改質されたC重油と磁気処理装置により磁気処理された水と植物油供給系統により供給された植物油を混合しエマルジョン化する。
好ましくは、C重油改質装置は、C重油の流入部と流出部が設けられたボディと、ボディ内に収納されて内部空間が流出部と連通しつつ不純物を分離する円筒状のフィルタとを備え、フィルタは、円筒中心軸を回転軸として回転可能に構成される。
好ましくは、磁気処理装置は、平板状に形成された複数の磁石を、隙間を置いて水が流通する方向に沿って並行に並べて配置し、隙間を水が流通する流路とする。
好ましくは、水供給系統は、水を軟水化する軟水装置を磁気処理装置の上流側に備える。好ましくは、植物油供給系統は、植物油に含まれる不純物を分離して改質する植物油改質装置を備える。
好ましくは、植物油改質装置は、ボディと、ボディに対し回転可能に構成され植物油が流入するチャンバーと、チャンバーの回転軸とを備え、チャンバーは、流入した植物油を外部に噴射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルから噴射される植物油の噴射方向を、回転軸を中心として描かれる円の径方向に対し交差する方向に設定する。
好ましくは、混合系統は、C重油と水と植物油を、流路を転換しながら混合する混合器を備える。
本発明によれば、良質で安定したエマルジョン燃料を低コストで製造することができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、例示であって、本発明の範囲は、以下の実施形態で限定されない。
◆1.エマルジョン燃料の製造システムの全体構成◆
図1は、本発明の実施形態に係るエマルジョン燃料の製造システム1の全体構成を示す。エマルジョン燃料の製造システム1は、C重油供給系統2と、水供給系統3と、植物油供給系統4と、混合系統5とを含んでいる。すなわち、エマルジョン燃料の製造システム1は、C重油供給系統2により供給されたC重油と、水供給系統3により供給された水と、植物油供給系統4により供給された植物油とを混合系統5にて混合しエマルジョン化してC重油ベースのエマルジョン燃料を製造することができる。製造されたエマルジョン燃料は、ディーゼルエンジン等の燃料の使用先に送られる。
図1は、本発明の実施形態に係るエマルジョン燃料の製造システム1の全体構成を示す。エマルジョン燃料の製造システム1は、C重油供給系統2と、水供給系統3と、植物油供給系統4と、混合系統5とを含んでいる。すなわち、エマルジョン燃料の製造システム1は、C重油供給系統2により供給されたC重油と、水供給系統3により供給された水と、植物油供給系統4により供給された植物油とを混合系統5にて混合しエマルジョン化してC重油ベースのエマルジョン燃料を製造することができる。製造されたエマルジョン燃料は、ディーゼルエンジン等の燃料の使用先に送られる。
◆2.C重油供給系統◆
C重油供給系統2は、C重油貯蔵タンク10と、C重油改質装置30とを備えている。すなわち、C重油貯蔵タンク10に貯蔵されたC重油はポンプP1を介してC重油改質装置30に送られ、C重油改質装置30においてC重油に含まれる不純物が分離されて改質される。改質されたC重油は、ポンプP3を介して混合系統5に送られる。
C重油供給系統2は、C重油貯蔵タンク10と、C重油改質装置30とを備えている。すなわち、C重油貯蔵タンク10に貯蔵されたC重油はポンプP1を介してC重油改質装置30に送られ、C重油改質装置30においてC重油に含まれる不純物が分離されて改質される。改質されたC重油は、ポンプP3を介して混合系統5に送られる。
◆2−1.C重油改質装置◆
図2に示すように、C重油改質装置30には、ボディ21内に、円筒状のフィルタ23が収納されており、フィルタ23は、上端および下端を、支持体25,27を介してシャフト29に支持されている。シャフト29は、フィルタ23の円筒中心軸に配置されて電動機31に接続されており、フィルタ23は電動機31の駆動力をもってシャフト29を回転中心軸として高速回転可能な構成となっている。フィルタ23及び支持体25,27は、上下に設けられた軸受け29a及び29bによってボディ21に対して回転可能に支持されている。また、下部支持体27の下方には、ボディ21内に流入されたC重油によって電動機31が汚染されることを防ぐためにメカニカルシール39が設けられている。
図2に示すように、C重油改質装置30には、ボディ21内に、円筒状のフィルタ23が収納されており、フィルタ23は、上端および下端を、支持体25,27を介してシャフト29に支持されている。シャフト29は、フィルタ23の円筒中心軸に配置されて電動機31に接続されており、フィルタ23は電動機31の駆動力をもってシャフト29を回転中心軸として高速回転可能な構成となっている。フィルタ23及び支持体25,27は、上下に設けられた軸受け29a及び29bによってボディ21に対して回転可能に支持されている。また、下部支持体27の下方には、ボディ21内に流入されたC重油によって電動機31が汚染されることを防ぐためにメカニカルシール39が設けられている。
ボディ21の側面上部側には、C重油貯蔵タンク10から送られたC重油が流入する流入部33が設けられている。また、流入部33よりも上側となるボディ21の上部側には、改質後のC重油を混合系統5に流出させる流出部35が設けられている。流出部35とフィルタ23の内部空間とは上側の支持体25および上側の軸受29aの中空内部を介して連通しており、流入部33、フィルタ23、流出部35の順にC重油が流れる流路が形成されている。更に、ボディ21の側面下部側には、ドレインの排出部37が設けられている。
すなわち、流入部33から流入したC重油はフィルタ23を通過する際に不純物が分離されて改質され、改質後のC重油は、フィルタ23の内部空間を介して流出部35に至り、混合系統5に送られる。フィルタ23により分離された不純物は、ボディ21の下部に堆積し、適宜排出部37から外部に排出される。
ここで、上記の如くフィルタ23は高速回転可能に構成されており、不純物のうち軟質スラッジはフィルタ23の高速回転により破砕・分散されて細かくなり、これらはフィルタ23を通過して燃料の一成分となる。
一方、金属成分や硫黄分(硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム)等の硬質不純物は、フィルタ23の高速回転によっても破砕・分散されず、フィルタ23の外周面側に残留することとなるが、高速回転によるフィルタ23の遠心力をもって外周面側から絶えず振るい落とされる。これにより、フィルタ23の外周面は常に清浄な状態に保持され、フィルタ23に目詰まりを生ずることなくC重油を連続的に改質することができる。
なお、従来のC重油の改質においては、例えば、高圧のポンプを用いて無回転のフィルタに噴霧し不純物の破砕・分散を行う等していたが、このような従来の構成に対し、本発明のC重油改質装置30はフィルタ23を高速回転させることで、高圧のポンプを要することなく少ない動力で不純物の破砕・分散を行うことができ、ランニングコストの大幅な低減を図ることができる。
◆3.水供給系統◆
図1に戻り、水供給系統3は、軟水装置40と、磁気処理装置50とを備えている。すなわち、軟水装置40は磁気処理装置50の上流側に備えられており、水道水や井戸水等の水源3aから供給された水が軟水装置40に送られて軟水処理され、軟水化された水は磁気処理装置50に送られて磁気処理される。磁気処理された水は、混合系統5に送られる。
図1に戻り、水供給系統3は、軟水装置40と、磁気処理装置50とを備えている。すなわち、軟水装置40は磁気処理装置50の上流側に備えられており、水道水や井戸水等の水源3aから供給された水が軟水装置40に送られて軟水処理され、軟水化された水は磁気処理装置50に送られて磁気処理される。磁気処理された水は、混合系統5に送られる。
◆3−1.軟水装置◆
軟水装置40は、イオン交換樹脂のカラム41に水源3aからの水を上部配管42を介して通し、水中イオンを吸着させることによって水を軟水化することができる。軟水化された水は下部配管43からポンプP5を介して磁気処理装置50に送られる。なお、軟水装置40は、塩水のカラム44を有している。すなわち、カラム44には、10%濃度の塩水が貯留されており、イオン交換樹脂の性能が低下したときには、ポンプP7を介してカラム44からカラム41に塩水が送られ、イオン交換樹脂を再生することができる。イオン交換樹脂の再生にはイオン交換樹脂の2倍の容量の塩水を要し、塩水のカラム44はイオン交換樹脂のカラム41と同容量のカラム2塔からなる。軟水装置40は、カラム44内にエアーを供給して塩水の撹拌を行うポンプP9を備えている。
軟水装置40は、イオン交換樹脂のカラム41に水源3aからの水を上部配管42を介して通し、水中イオンを吸着させることによって水を軟水化することができる。軟水化された水は下部配管43からポンプP5を介して磁気処理装置50に送られる。なお、軟水装置40は、塩水のカラム44を有している。すなわち、カラム44には、10%濃度の塩水が貯留されており、イオン交換樹脂の性能が低下したときには、ポンプP7を介してカラム44からカラム41に塩水が送られ、イオン交換樹脂を再生することができる。イオン交換樹脂の再生にはイオン交換樹脂の2倍の容量の塩水を要し、塩水のカラム44はイオン交換樹脂のカラム41と同容量のカラム2塔からなる。軟水装置40は、カラム44内にエアーを供給して塩水の撹拌を行うポンプP9を備えている。
◆3−2.磁気処理装置◆
図3に示すように、磁気処理装置50は、シリンダ50a内に収納されている。シリンダ50aは、軟水装置40のポンプP5の出口側配管45および混合系統5の入口側に至る配管5aとフランジ50b,50cを介して接続されており、磁気処理装置50に軟水処理された水が連続的に供給fされる。
図3に示すように、磁気処理装置50は、シリンダ50a内に収納されている。シリンダ50aは、軟水装置40のポンプP5の出口側配管45および混合系統5の入口側に至る配管5aとフランジ50b,50cを介して接続されており、磁気処理装置50に軟水処理された水が連続的に供給fされる。
磁気処理装置50は、図4に詳細構造を示すように、誘磁ヨークを構成する平板状の誘磁バー51を上部および両側部に設けている。そして、誘磁バー51の内側空間には、平板状に形成された複数の磁石体53より詳しくは3枚の磁石体53が備えられており、3枚の磁石体53間にはアルミニウム製のライナー55を介して隙間57が形成されている。3枚の磁石体53は、水が流通する方向に沿って並行に並べて配置されており、隙間57は水が流通する流路に設定されている。
また、一の磁石体53は、5枚の磁石板53aを含んでおり、磁石板53a間にアルミニウム製のセパレータ53bを介在させている。磁石板53aには、強力な磁力が得られるネオジウム磁石を使用することが最も好適であり、ネオジウム磁石は1.17テスラの残留磁束密度および600ミリテスラの表面磁束密度を有している。なお、磁石板53aにはサマリュームコバルト磁石も使用可能であり、サマリュームコバルト磁石は0.5テスラの残留磁束密度を有する。
このような磁気処理装置50を用いることで、少ない動力で水のクラスターを微細化して水の表面張力を大幅に低下させることができ、例えば高圧ポンプを用いて水クラスターの微細化を行う場合と比較して、ランニングコストの大幅な低減を図ることができる。
◆4.植物油供給系統◆
図5に示すように、植物油供給系統4は、植物油貯蔵タンク60と植物油改質装置70とを備えている。すなわち、植物油貯蔵タンク60に貯蔵された植物油は、ポンプP11を介して植物油改質装置70に送られ、植物油改質装置70において植物油に含まれる不純物が分離されて改質され、植物油貯蔵タンク60に戻される。なお、ポンプP11の出口側と植物油貯蔵タンク60とはリリーフ配管61で直接接続されている。つまり、ポンプP11の吐出圧力が一定以上である場合は、植物油は、リリーフ配管61により植物油改質装置70をバイパスして植物油貯蔵タンク60に直接戻される。ポンプP11の入口側にはストレーナー63が備えられ、ポンプP11への交雑物の流入が防止される。
図5に示すように、植物油供給系統4は、植物油貯蔵タンク60と植物油改質装置70とを備えている。すなわち、植物油貯蔵タンク60に貯蔵された植物油は、ポンプP11を介して植物油改質装置70に送られ、植物油改質装置70において植物油に含まれる不純物が分離されて改質され、植物油貯蔵タンク60に戻される。なお、ポンプP11の出口側と植物油貯蔵タンク60とはリリーフ配管61で直接接続されている。つまり、ポンプP11の吐出圧力が一定以上である場合は、植物油は、リリーフ配管61により植物油改質装置70をバイパスして植物油貯蔵タンク60に直接戻される。ポンプP11の入口側にはストレーナー63が備えられ、ポンプP11への交雑物の流入が防止される。
植物油貯蔵タンク60に戻された改質後の植物油は、ポンプP13を介して混合系統5に送られ、エマルジョン燃料の製造に用いられる。本発明においては、植物油には、安価な廃植物油が用いられ、より詳しくはなたね油又はてんぷら油の廃油が用いられる。特になたね油は水との親和性が良く、C重油と水とを結びつけるバインダーとして優れた効果を発揮する。
◆4−1.植物油改質装置◆
図6に示すように、植物油改質装置70は、ボディ71内に、ボディ71の中心軸方向に沿って延びるスピンドル73と、中心軸方向に沿って上下に隣接して配置される第1のチャンバー75および第2のチャンバー77とを収納して構成されている。また、植物油改質装置70は、植物油貯蔵タンク60から植物油を流入させる流入部79と改質した植物油を植物油貯蔵タンク70に流出される流出部81を有している。
図6に示すように、植物油改質装置70は、ボディ71内に、ボディ71の中心軸方向に沿って延びるスピンドル73と、中心軸方向に沿って上下に隣接して配置される第1のチャンバー75および第2のチャンバー77とを収納して構成されている。また、植物油改質装置70は、植物油貯蔵タンク60から植物油を流入させる流入部79と改質した植物油を植物油貯蔵タンク70に流出される流出部81を有している。
すなわち、スピンドル73は、第1のチャンバー75および第2のチャンバー77の内部空間を貫通するように設けられるとともに、第1のチャンバー75および第2のチャンバー77の回転軸をなし、これらチャンバー75,77は、スピンドル73とともにボディ71に対し回転可能となっている。
スピンドル73は、内部が中空状に形成されており、スピンドル73の内部空間は植物油の流入部79と連通している。つまり、スピンドル73の内部空間は植物油が流通する流路に設定されている。スピンドル73のうち第1のチャンバー75の内部空間に含まれる部分には供給ノズル83が設けられており、ポンプP11から送られた植物油は、流入部79、スピンドル73、および供給ノズル83を介して第1のチャンバー75内に供給される。
第1のチャンバー75に供給された植物油は、孔85を介して第2のチャンバー77に流出する。第2のチャンバー77は流出部81と連通する噴射ノズル87を有しており、第2のチャンバー77に流入した植物油は、噴射ノズル87によりチャンバー77の外部に噴射され、以後、流出部81を介して植物油貯蔵タンク60に自然落下して還流される。
ここで、図7に示すように、噴射ノズル87の噴射方向は、チャンバー75,77の回転軸をなすスピンドル73を中心として描かれる円89の径方向に対し交差する方向に設定、より詳しくは円89の接線方向に設定される。すなわち、噴射ノズル87から植物油が噴射されたときには、噴射ノズル87の噴射圧力により、つまりポンプP11の吐出圧力により、噴射方向と反対方向に力が作用し、チャンバー75,77をスピンドル73を中心として回転方向89aに回転させることができる。これにより、格別の動力源なしにチャンバー75,77を回転させて遠心力を付与することができ、植物油に含まれる不純物を第1のチャンバー75の内壁に堆積させつつ分離することができる。
このように構成された植物油改質装置70の運転は間歇的に行われ、第1のチャンバー75の内壁に堆積した不純物は、運転休止中に第1のチャンバー75の内壁から取り除かれて外部に排出される。なお、植物油供給系統4において、上記した植物油改質装置70を省略し、外部のシステムにおいて同様に改質した植物油を植物油貯蔵タンク60に貯蔵しつつエマルジョン燃料の製造に用いることとしてもよい。
◆5.混合系統◆
図8に示すように、混合系統5は、予混合器90と、第1混合器100および第2の混合器110と、ミキシングタンク120とを備えている。すなわち、C重油供給系統2から供給されたC重油と、水供給系統3から供給された水と、植物油供給系統4から供給された植物油とを予混合器90にて予混合した後、ポンプP15を介して混合燃料を第1の混合器100に送り込み混合燃料のエマルジョン化を行い、生成されたエマルジョン燃料をミキシングタンク120に供給する。更に、ミキシングタンク120と第2の混合器110間にはポンプP17を介して循環ラインが形成されており、第2の混合器120で繰り返しエマルジョン化を行うことにより安定したエマルジョン燃料を製造することができる。
図8に示すように、混合系統5は、予混合器90と、第1混合器100および第2の混合器110と、ミキシングタンク120とを備えている。すなわち、C重油供給系統2から供給されたC重油と、水供給系統3から供給された水と、植物油供給系統4から供給された植物油とを予混合器90にて予混合した後、ポンプP15を介して混合燃料を第1の混合器100に送り込み混合燃料のエマルジョン化を行い、生成されたエマルジョン燃料をミキシングタンク120に供給する。更に、ミキシングタンク120と第2の混合器110間にはポンプP17を介して循環ラインが形成されており、第2の混合器120で繰り返しエマルジョン化を行うことにより安定したエマルジョン燃料を製造することができる。
◆5−1.混合器◆
ここで、エマルジョン燃料の製造に際し主体的な役割を果たす混合器100,110の構成の詳細は次のように説明される。
ここで、エマルジョン燃料の製造に際し主体的な役割を果たす混合器100,110の構成の詳細は次のように説明される。
すなわち、図9に示すように、混合器100,110は、底面を有する円筒状の本体101,111内に、円筒軸方向と直交するように複数の平板102〜108,112〜118を積層して備えている。各平板102〜108,112〜118には表面側から裏面側に達するように流路102a〜108b,112a〜118bが設けられており、流路102a〜108a,112a〜118aは、平板102〜108,112〜118の表面側において円筒軸方向に直交する方向に延びる第1の流路102a〜108a,112a〜118aと、第1の流路102a〜108a,112a〜118aに直交し円筒軸方向に沿って延びる第2の流路102b〜108b,112b〜118bを含んでいる。これら流路102a〜108b,112a〜118bは、隣接する平板102〜108,112〜118間において相互に連通するように設けられている。
ここで、本体101,111の上面側には蓋体101a,111aが設けられており、蓋体101a,111aの中央部には円筒軸方向に沿って延びるエマルジョン燃料の流入部101b,111bが設けられている。また、本体101,111の下面側にはその中央部に円筒軸方向に沿って延びるエマルジョン燃料の流出部101c,111cが設けられている。これら流入部101b,111bおよび流出部101c,111cは、流路102a〜108b,112a〜118bと連通するように設けられており、流入部101b,111bから流入したエマルジョン燃料は、本体101,111内で平板102〜108,112〜118により、円筒軸方向および円筒軸方向に直交する方向に流路を複数回転換しながら混合されて流出部101c,111cからミキシングタンク120に流出し、安定したエマルジョン燃料の製造に寄与する。
◆エマルジョン燃料の製造方法◆
以上の如きエマルジョン燃料の製造システム1により、本発明のエマルジョン燃料の製造方法を実施することができる。すなわち、本発明のエマルジョン燃料の製造方法は、C重油改質装置30によりC重油中の不純物を分離して改質するとともに、軟水処理装置40により軟水化された水を、ネオジウム磁石を用いた磁気処理装置50により磁気処理し、更に植物油をなたね油又はてんぷら油の廃油としつつ植物油改質装置70により植物油中の不純物を分離して改質し、改質したC重油と、軟水化されて磁気処理された水と、改質した植物油とを混合器100,110により流路102a〜108b,112〜118bを転換しながら混合することにより実現される。以下、本発明のエマルジョン燃料の製造方法を実施例に基づいて詳細に説明する。
以上の如きエマルジョン燃料の製造システム1により、本発明のエマルジョン燃料の製造方法を実施することができる。すなわち、本発明のエマルジョン燃料の製造方法は、C重油改質装置30によりC重油中の不純物を分離して改質するとともに、軟水処理装置40により軟水化された水を、ネオジウム磁石を用いた磁気処理装置50により磁気処理し、更に植物油をなたね油又はてんぷら油の廃油としつつ植物油改質装置70により植物油中の不純物を分離して改質し、改質したC重油と、軟水化されて磁気処理された水と、改質した植物油とを混合器100,110により流路102a〜108b,112〜118bを転換しながら混合することにより実現される。以下、本発明のエマルジョン燃料の製造方法を実施例に基づいて詳細に説明する。
◆C重油の改質◆
C重油は表1に示す性状のものを25℃に設定して使用した。C重油改質装置30は株式会社関西濾器工業製とし、同社の精密多孔板エレメントを円筒状に形成したものをフィルタ23として使用した。フィルタ23つまり精密多孔板エレメントは、板厚0.05mmのステンレス製で円筒径を250mmとし、表面が研磨処理されて表面粗さが小さく設定されており、φ0.05mmの多数の微細孔が空けられている。このフィルタ23を電動機31により1800rpmの高速で回転させながらC重油の改質を行った。その結果、表1に示すように、改質後は、硫黄分や残留炭素が大幅に改善した他、粘度や流動点も大幅に改善し、C重油の良好な改質効果が認められた。なお、フィルタ23は薄肉としているため圧力損失を小さく設定することができる。また、フィルタ23は表面粗さが小さく設定されているため、フィルタ23の外周面からの不純物を容易に剥離させることができる。
C重油は表1に示す性状のものを25℃に設定して使用した。C重油改質装置30は株式会社関西濾器工業製とし、同社の精密多孔板エレメントを円筒状に形成したものをフィルタ23として使用した。フィルタ23つまり精密多孔板エレメントは、板厚0.05mmのステンレス製で円筒径を250mmとし、表面が研磨処理されて表面粗さが小さく設定されており、φ0.05mmの多数の微細孔が空けられている。このフィルタ23を電動機31により1800rpmの高速で回転させながらC重油の改質を行った。その結果、表1に示すように、改質後は、硫黄分や残留炭素が大幅に改善した他、粘度や流動点も大幅に改善し、C重油の良好な改質効果が認められた。なお、フィルタ23は薄肉としているため圧力損失を小さく設定することができる。また、フィルタ23は表面粗さが小さく設定されているため、フィルタ23の外周面からの不純物を容易に剥離させることができる。
◆水の軟水化◆
イオン交換樹脂41を米国ピュロライト社製の強酸性陽イオン交換樹脂(ピュロライトC−100)とし水道水の軟水化を行った。軟水装置40の出口における水のORPを5〜600mvに設定した。
イオン交換樹脂41を米国ピュロライト社製の強酸性陽イオン交換樹脂(ピュロライトC−100)とし水道水の軟水化を行った。軟水装置40の出口における水のORPを5〜600mvに設定した。
◆水の磁気処理◆
磁石板53aを大型のネオジウム磁石とし、磁石板53aのサイズを厚さ12.7mm×幅50mm×高さ100mmとして、セパレータ53bを介して5枚並べて磁石体53を形成した。この磁石体53を、隙間57を3mmの間隔として水が流通する方向に沿って3枚並行に並べて配置し、隙間57を水が流通する流路とした。水の流量は10L/minとし、磁気処理装置50の出口で水のクラスターは5〜7の集団となった。なお、水の温度は常温(15〜25℃)にとして磁気処理を行った。
磁石板53aを大型のネオジウム磁石とし、磁石板53aのサイズを厚さ12.7mm×幅50mm×高さ100mmとして、セパレータ53bを介して5枚並べて磁石体53を形成した。この磁石体53を、隙間57を3mmの間隔として水が流通する方向に沿って3枚並行に並べて配置し、隙間57を水が流通する流路とした。水の流量は10L/minとし、磁気処理装置50の出口で水のクラスターは5〜7の集団となった。なお、水の温度は常温(15〜25℃)にとして磁気処理を行った。
◆植物油の改質◆
植物油をなたね油の廃油とし、温度を20〜25℃に設定した。植物油貯蔵タンク60の容量を50Lとし、ポンプP11の圧力を20kPaおよび循環流量を4L/minに設定して、循環時間を10分程度としつつ、植物油改質装置70の噴射ノズル87から流出部81に向けてなたね油を噴射し、第1のチャンバー75の回転数を200/minに設定して、なたね油に含まれる不純物の比重の1000〜2000倍の遠心力を作用させ、同不純物を遠心分離して改質を行った。その結果、なたね油の良好な改質効果が得られた。
植物油をなたね油の廃油とし、温度を20〜25℃に設定した。植物油貯蔵タンク60の容量を50Lとし、ポンプP11の圧力を20kPaおよび循環流量を4L/minに設定して、循環時間を10分程度としつつ、植物油改質装置70の噴射ノズル87から流出部81に向けてなたね油を噴射し、第1のチャンバー75の回転数を200/minに設定して、なたね油に含まれる不純物の比重の1000〜2000倍の遠心力を作用させ、同不純物を遠心分離して改質を行った。その結果、なたね油の良好な改質効果が得られた。
◆混合◆
改質したC重油を83wt%、軟水化されて磁気処理された水を16wt%、改質したなたね油を1wt%として予混合器90により予混合した。予混合後の燃料の温度は20〜25℃であった。予混合された燃料を、ポンプP15の圧力を50kPaおよび第1の混合器100の圧力損失を25kPaに設定しつつ更に混合してエマルジョン化し、容量200Lのミキシングタンク110に供給した。更にポンプP17の圧力を50kPaおよび流量を3〜4L/min、第2の混合器110の圧力損失を25kPaに設定しつつ、ミキシングタンク120と第2の混合器110との間で循環運転を1時間行った。その結果、良質なエマルジョン燃料が製造された。
改質したC重油を83wt%、軟水化されて磁気処理された水を16wt%、改質したなたね油を1wt%として予混合器90により予混合した。予混合後の燃料の温度は20〜25℃であった。予混合された燃料を、ポンプP15の圧力を50kPaおよび第1の混合器100の圧力損失を25kPaに設定しつつ更に混合してエマルジョン化し、容量200Lのミキシングタンク110に供給した。更にポンプP17の圧力を50kPaおよび流量を3〜4L/min、第2の混合器110の圧力損失を25kPaに設定しつつ、ミキシングタンク120と第2の混合器110との間で循環運転を1時間行った。その結果、良質なエマルジョン燃料が製造された。
P1〜P17:ポンプ、1:エマルジョン燃料の製造システム、2:C重油供給系統、3:水供給系統、3a:水源、4:植物油供給系統、5:混合系統、5a:配管、10:C重油貯蔵タンク、30:C重油改質装置、21:ボディ、23:フィルタ、25:支持体(上側)、27:支持体(下側)、29:シャフト、29a:軸受(上側)、29b:軸受(下側)、31:電動機、33:流入部、35:流出部、37:排出部、40:軟水装置、41:イオン交換樹脂のカラム、42:上部配管、43:下部配管、44:塩水のカラム、45:出口配管、50:磁気処理装置、50a:シリンダ、50b,50c:フランジ、51:誘磁バー、53:磁石体、53a:磁石板、53b:セパレータ、55:ライナー、60:植物油貯蔵タンク、70:植物油改質装置、71:ボディ、73:スピンドル、75:第1のチャンバー、77:第2のチャンバー、79:流入部、81:流出部、83:供給ノズル、85:孔、87:噴射ノズル、89:円、89a:方向、90:予混合器、100,110:第1の混合器,第2の混合器、101,111:本体、101a,111a:蓋体、101b,111b:流入部、101c,111c:流出部、102〜108,112〜118:平板、102a〜108a,112a〜118a:第1の流路、102b〜108b,112b〜118b:第2の流路、120:ミキシングタンク
Claims (12)
- C重油と水と植物油を混合しエマルジョン化して得られるエマルジョン燃料の製造方法であって、
前記C重油に含まれる不純物を分離して改質するとともに、前記水を磁気処理し、前記改質したC重油と前記磁気処理した水と前記植物油を混合しエマルジョン化する、エマルジョン燃料の製造方法。 - 前記磁気処理をネオジウム磁石により行う、請求項1に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
- 前記水を磁気処理する前に軟水化する、請求項2に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
- 前記植物油に含まれる不純物を分離して改質する、請求項3に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
- 前記植物油はなたね油又はてんぷら油とする、請求項4に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
- C重油を供給するC重油供給系統と、水を供給する水供給系統と、植物油を供給する植物油供給系統と、前記C重油と前記水と前記植物油を混合しエマルジョン化する混合系統とを有するエマルジョン燃料の製造システムであって、
前記C重油供給系統は、前記C重油中の不純物を分離して改質するC重油改質装置を備えるとともに、前記水供給系統は、前記水の磁気処理を行う磁気処理装置を備え、
前記混合系統は、前記C重油改質装置により改質されたC重油と前記磁気処理装置により磁気処理された水と前記植物油供給系統により供給された植物油を混合しエマルジョン化する、エマルジョン燃料の製造システム。 - 前記C重油改質装置は、前記C重油の流入部と流出部が設けられたボディと、該ボディ内に収納されて内部空間が前記流出部と連通しつつ前記不純物を分離する円筒状のフィルタとを備え、
前記フィルタは、円筒中心軸を回転軸として回転可能に構成される、請求項6に記載のエマルジョン燃料の製造システム。 - 前記磁気処理装置は、平板状に形成された複数の磁石を、隙間を置いて前記水が流通する方向に沿って並行に並べて配置し、前記隙間を前記水が流通する流路とする、請求項7に記載のエマルジョン燃料の製造システム。
- 前記水供給系統は、前記水を軟水化する軟水装置を前記磁気処理装置の上流側に備える、請求項8に記載のエマルジョン燃料の製造システム。
- 前記植物油供給系統は、前記植物油に含まれる不純物を分離して改質する植物油改質装置を備える、請求項9に記載のエマルジョン燃料の製造システム。
- 前記植物油改質装置は、
ボディと、
該ボディに対し回転可能に構成され前記植物油が流入するチャンバーと、
前記チャンバーの回転軸とを備え、
前記チャンバーは、前記流入した植物油を外部に噴射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルの噴射方向を、前記回転軸を中心として描かれる円の径方向に対し交差する方向に設定する、請求項10に記載のエマルジョン燃料の製造システム。 - 前記混合系統は、前記C重油と前記水と前記植物油を、流路を転換しながら混合する混合器を備える、請求項11に記載のエマルジョン燃料の製造システム。
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JP2011125943A JP2012251096A (ja) | 2011-06-06 | 2011-06-06 | エマルジョン燃料の製造方法および製造システム |
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---|---|---|---|---|
KR20180024835A (ko) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | (주)한특이피 | 연료 혼합 시스템 및 방법 |
WO2019221308A1 (ko) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | Jun Jin Hyun | 유화유 제조시스템 |
EP3738665A1 (en) * | 2019-05-13 | 2020-11-18 | James Chun Koh | Apparatus and method for manufacturing bio emulsion fuel using vegetable oil |
-
2011
- 2011-06-06 JP JP2011125943A patent/JP2012251096A/ja not_active Withdrawn
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