JP2012244640A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】流通路から漏洩した冷却液がベアリングに進入するのを防止して、ベアリングの寿命低下を抑制し得るようにした回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機1は、冷却液の流通路13を有するハウジング10と、ハウジング10にフロントベアリング16及びリアベアリング17を介して回転可能に支承された回転軸25と、回転軸25の外周面に固定されてハウジング10内に配設された回転子30と、回転子30の外周側に径方向に対向して配設された円環状の固定子コア41と固定子コア41に巻装された固定子巻線45とを有する固定子40とを備えている。流通路13とフロントベアリング16及びリアベアリング17との間に、流通路13から漏洩した冷却液がフロントベアリング16及びリアベアリング17内に進入するのを阻止するシール部材21,22を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両等において電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
従来より、回転電機として、ハウジングにベアリングを介して回転可能に支承された回転軸と、該回転軸の外周面に固定されて前記ハウジング内に配設された回転子と、該回転子の外周側に径方向に対向して配設された円環状の固定子コアと該固定子コアに巻装された固定子巻線とを有する固定子と、を備えたものが知られている。そして、例えば特許文献1及び2に開示されているように、出力発生時やトルク発生時に発熱した固定子を冷却するために、ハウジング内部に冷却液が流通する流通路を備えた回転電機が一般に知られている。
なお、特許文献1には、ハウジング内部に設けられた流通路に冷却液を流通させることによりハウジングを冷却するようにした回転電機が開示されている。また、特許文献2には、ハウジング内部に設けられた流通路の供給孔から固定子巻線のコイルエンド部に向かって冷却液を滴下あるいは流下させるようにした回転電機が開示されている。
特開2003−324916号公報 特開2009−225627号公報
ところで、特許文献1に開示された回転電機のハウジングは、有底円筒状に形成されたリアハウジングの開口部に蓋状のフロントハウジングが連結されることにより構成されており、冷却液の流通路は、リアハウジングの円筒部に周方向に延びるように設けられている。この場合、リアハウジングとフロントハウジングの連結部には、流通路のシール面が存在しており、このシール面は、回転軸を回転可能に支承するベアリングの上方部に位置している。そのため、シール面より冷却液が漏洩した場合には、ベアリングをハウジングに固定するリテーナプレート(保持部材)とベアリングとの隙間から冷却液が進入してしまうという問題が発生する。このようにベアリングに冷却液が進入すると、錆や腐食、グリスの変質などによって、ベアリングの寿命低下を招くこととなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、流通路から漏洩した冷却液がベアリングに進入するのを防止して、ベアリングの寿命低下を抑制し得るようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、冷却液の流通路を有するハウジングと、該ハウジングにベアリングを介して回転可能に支承された回転軸と、該回転軸の外周面に固定されて前記ハウジング内に配設された回転子と、該回転子の外周側に径方向に対向して配設された円環状の固定子コアと該固定子コアに巻装された固定子巻線とを有する固定子と、を備えた回転電機において、前記流通路と前記ベアリングの間に、前記流通路から漏洩した前記冷却液が前記ベアリング内に進入するのを阻止するシール部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ハウジングに設けられた冷却液の流通路と回転軸を回転可能に支承するベアリングとの間にシール部材が設けられているので、流通路から漏洩した冷却液がベアリング内に進入するのを防止することができる。これにより、錆や腐食、グリスの変質などの原因によるベアリングの寿命低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記固定子コアは、周方向に配列された複数のスロットを有し、前記固定子巻線は、前記スロットに軸方向に挿通された複数の導体セグメントの端部同士を前記固定子コアの軸方向の少なくとも一方側で接続することにより前記固定子コアに巻装されており、前記シール部材は、前記導体セグメントの端部同士が接続された接続部と前記ベアリングとの間に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、固定子巻線が複数の導体セグメントを接続して形成される導体セグメント接合タイプの場合において、シール部材を最適位置に配設することができる。
請求項3に記載の発明は、前記シール部材は、電気絶縁材料で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、電気絶縁材料で形成されたシール部材が、固定子巻線の導体セグメントの端部同士が接続された接続部とベアリング或いはベアリングが固定保持されるハウジングとの間に設けられていることによって、両者間の十分な空間距離及び沿面距離を確保することができる。即ち、固定子巻線のコイルエンドにおいて導体セグメントの端部同士が接続された接続部は、溶接などで接合された後、導体の露出表面を絶縁被膜で覆うように絶縁処理が施されるが、この絶縁処理は、狭いスペースに密集した状態の多数の接続部に対して行われるため、絶縁被膜の膜厚が不均一になり易い。そのため、絶縁被膜の膜厚が不十分な部位が存在していると、その部位から放電現象が発生する場合がある。このような場合でも、本発明では、導体セグメントの端部同士が接続された接続部とハウジング或いはベアリングとの間に、十分な空間距離及び沿面距離を確保することができるので、電気絶縁性を向上させることができる。
なお、電気絶縁材料としては、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルキトン)やPES(ポリエーテルサルフォン)、PEI(ポリエーテルイミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PC(ポリカーボネート)などを好適に採用することができる。
請求項4に記載の発明は、前記シール部材は、円筒状に形成され、軸方向の少なくとも一端側に鍔部を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、軸方向内方側(回転子側)に鍔部が設けられている場合には、流通路から漏洩した冷却液が回転子及び回転軸を伝ってベアリングの内部に進入するのを防止することができ、軸方向外方側(反回転子側)に鍔部が設けられている場合には、流通路から漏洩した冷却液がハウジングの内面とシール部材の間を伝ってベアリングの内部に進入するのを防止することができる。これにより、ベアリングの寿命低下をより確実に抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、前記シール部材は、軸方向内方側の端部が前記ベアリングの軸方向内方側の端部よりも軸方向内方側に位置するように配設されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、流通路から漏洩した冷却液が回転軸を伝ってベアリングの内部に侵入するのをより確実に防止することができるので、ベアリングの寿命低下抑制効果をより高めることができる。
実施形態1に係る回転電機の軸方向断面図である。 実施形態1の変形例1に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。 実施形態1の変形例2に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。 実施形態1の変形例3に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。 実施形態1の変形例4に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。 実施形態2に係る回転電機の軸方向断面図である。
以下、本発明の回転電機の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る回転電機の軸方向断面図である。本実施形態の回転電機1は、車両に搭載されて電動機として使用されるものであって、冷却液の流通路13を有するハウジング10と、ハウジング10に一対のベアリング16,17を介して回転可能に支承された回転軸25と、一対のベアリング16,17の周囲にそれぞれ配設されたシール部材21,22と、回転軸25の外周面に固定されてハウジング10内に配設された回転子30と、回転子30の外周側に所定の隙間(エアギャップ)を介して径方向に対向して配設された円環状の固定子コア41と固定子コア41に巻装された固定子巻線45とを有する固定子40と、を含んで構成されている。
ハウジング10は、内側円筒部11aを有し軸方向一端側(図1の右側、以下同じ。)が開口した有底円筒状のフロントハウジング11と、内側円筒部11aの外周側に嵌合された外側円筒部12aを有し軸方向他端側(図1の左側、以下同じ。)が開口した有底円筒状のリアハウジング12とから構成されている。このハウジング10は、フロントハウジング11の内側円筒部11aの外周側に、リアハウジング12の外側円筒部12aを互いの開口側を対向させた状態で軸方向に嵌合した後、フロントハウジング11及びリアハウジング12を周方向の複数箇所においてボルト10aで締結することにより組み付けられている。なお、内側円筒部11aの外径は、外側円筒部12aの内径よりも僅かに小さくされており、両部材が嵌合されたときには、内側円筒部11aの外周面と外側円筒部12aの内周面が密着する程度の大きさに設定されている。
フロントハウジング11の内側円筒部11aと、リアハウジング12の外側円筒部12aの間には、所定幅で周方向に一周するように形成された冷却液の流通路13が設けられている。即ち、内側円筒部11aの外周面には、径方向内方側へ凹み所定幅で周方向に一周する凹溝11bが設けられているとともに、外側円筒部12aの内周面の凹溝11bと対向する部位には、径方向外方側へ凹み所定幅で周方向に一周する凹溝12bが設けられており、これら凹溝11bと凹溝12bとにより流通路13が形成されている。この流通路13の軸方向両側において、フロントハウジング11とリアハウジング12の軸方向に対向した端面同士が当接するシール面10b,10cには、それぞれOリング14a,14bが配設されており、これらOリング14a,14bによってそれぞれのシール面10b,10cが封止されている。
リアハウジング12の外側円筒部12aの鉛直方向上方部(図1の上方部)には、流通路13に連通した導入口13aが設けられている。この導入口13aには、導入管15aが連結されており、この導入管15aを介して、ポンプ等の冷却液供給装置(図示せず)により、流通路13に冷却液(図示せず)が導入されるようになっている。また、リアハウジング12の外側円筒部12aの鉛直方向下方部(図1の下方部)には、流通路13に連通した導出口13bが設けられており、この導出口13bに連結された導出管15bを介して、流通路13から外部へ冷却液が導出されるようになっている。そして、流通路13から導出される高温となった冷却液は、冷却器(図示せず)により冷却された後、上記の冷却液供給装置に戻されて再び流通路13に導入されるように、冷却液の循環経路が形成されている。なお、本実施形態では、冷却液として水が採用されているが、この他に、例えばLLC水溶液、ATFなどを採用してもよい。
フロントハウジング11の底部11cの中央部には、軸方向内方側(軸方向一端側)へ突出する円筒状基部11dが設けられている。円筒状基部11dの内側には、軸方向に貫通し軸方向一端側に位置する大径部と軸方向他端側に位置する小径部とからなる貫通孔11eが設けられている。この貫通孔11eの大径部には、インナレース、アウタレース、複数のボール及び一対のダストシールからなるフロントベアリング16が配設されている。フロントベアリング16は、貫通孔11eの大径部に嵌合された後、円筒状基部11dの軸方向一端側の端面にボルト18aで締結されたリング状のリテーナプレート18によりフロントハウジング11に固定保持されている。
そして、円筒状基部11dの外周面には、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルキトン)などの電気絶縁材料を用いて薄肉円筒状に成形されたシール部材21が、円筒状基部11dの外周面に密着した状態に配設されている。このシール部材21の鉛直方向下方部(図1の下方部)には、径方向内方側へ突出する凸部21bが設けられており、シール部材21が円筒状基部11dの外周面に嵌合された後に、円筒状基部11dの軸方向一端側の端面に取り付けられるリテーナプレート18が凸部21bに当接している。これにより、シール部材21の円筒状基部11dからの抜け出しが防止されている。
このシール部材21は、軸方向他端部に径方向外方に突出するリング状の鍔部21aを有する。これにより、流通路13から漏洩した冷却液がフロントハウジング11の内面とシール部材21の間を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを確実に防止するようにされている。また、シール部材21の軸方向一端側の端部は、フロントベアリング16の軸方向一端側の端部よりも軸方向一端側に位置している。これにより、流通路13から漏洩した冷却液が回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に侵入するのを確実に防止するようにされている。
一方、リアハウジング12の底部12cの中央部には、軸方向内方側(軸方向他端側)へ突出する円筒状基部12dが設けられており、円筒状基部12dの内側には、軸方向に貫通する貫通孔12eが設けられている。この貫通孔12eの軸方向中間部には、径方向内方側に突出するリング状の中間底部12fが設けられている。これにより、貫通孔12eは、軸方向他端側に位置する大径部と、中間底部12fの内孔によって形成された小径部とを有する。そして、中央に軸方向一端側へ凹んだ円形凹部を有するベアリングボックス19が、貫通孔12eの大径部に円形凹部を嵌合された状態で、円筒状基部12dの軸方向他端側の端面にボルト19aで締結されている。ベアリングボックス19の円形凹部の中央部には、中間底部12fの内孔よりも大きい円孔が内孔と同軸状に形成されている。
ベアリングボックス19の円形凹部の内部には、インナレース、アウタレース、複数のボール及び一対のダストシールからなるリアベアリング17が配設されている。このリアベアリング17は、フロントハウジング11とリアハウジング12の軸方向に対向した端面同士が当接する一方のシール面10cから軸方向一端側に少し寄った位置に設けられている。なお、このリアベアリング17は、フロントベアリング16に比較して、ボールの大きさや外径寸法などが小さい小型のものが採用されている。
そして、円筒状基部12dの外周面には、シール部材21と同じ電気絶縁材料を用いて薄肉円筒状に成形されたシール部材22が、円筒状基部12dの外周面に密着した状態に配設されている。このシール部材22は、軸方向他端部に径方向外方に突出するリング状の鍔部22aを有する。これにより、流通路13から漏洩した冷却液がリアハウジング12の内面とシール部材22の間を伝ってリアベアリング17の内部に進入するのを確実に防止するようにされている。また、シール部材22の軸方向他端側の端部は、リアベアリング17の軸方向他端側の端部よりも軸方向他端側に位置している。これにより、流通路13から漏洩した冷却液が回転軸25を伝ってリアベアリング17の内部に侵入するのを確実に防止するようにされている。
フロントベアリング16及びリアベアリング17のそれぞれのインナレースの内孔には、回転軸25の両端部がそれぞれ嵌挿固定されており、これにより、ハウジング10に対して回転軸25が回転可能に支承されている。回転軸25の他端側先端部は、フロントベアリング16よりも軸方向他端側へ突出しており、その先端部の外周面には、プーリ26がナット26aにより固着されている。このプーリ26と他の機器に設けられたプーリ(図示せず)には、回転軸25のトルクを伝達するテンションベルト(図示せず)が架設される。また、回転軸25の一端側先端部は、リアベアリング17及び中間底部12fよりも軸方向一端側へ突出しており、その先端部の外周面には、回転軸25の回転位置を検出するレゾルバ27が取り付けられている。
なお、フロントベアリング16がリアベアリング17よりも大型のものが採用されているのは、プーリ26に架設されたテンションベルトの張力により、回転軸25の軸方向他端部に軸直角方向への大きな力が作用するからである。
回転軸25の軸方向中央部(フロントベアリング16とリアベアリング17の間)の外周面には、外周部に埋設された複数の永久磁石により極性が周方向に交互に異なるように複数の磁極が形成された回転子30が嵌合固定されている。回転子30の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではないが、本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
固定子40は、内周部に沿って周方向に配列された複数のスロット(図示せず)を有する円環状の固定子コア41と、スロットに軸方向に挿通された複数の導体セグメント46の開放端部同士を固定子コア41の軸方向一方側で接続することにより固定子コア41に巻装された三相の固定子巻線45と、を備えている。固定子コア41のスロットは、本実施形態では固定子巻線45が2倍スロットの分布巻きであるため、回転子30の磁極数(8)に対し、固定子巻線45の一相あたり2個の割合で形成されている。つまり、8×3×2=48個のスロットが形成されている。各スロットには、周壁面に沿って絶縁紙43が挿入配置されている。
固定子巻線45を構成する導体セグメント46は、略V字形状の頭部と、この頭部の両端から直線的に延びる一対の脚部とからなり、全体形状が略U字形状を呈している。この導体セグメント46は、断面が矩形状の導体と、導体の表面を被覆する絶縁被膜とからなる平角導体が採用されている。それぞれの脚部は、スロットに収容されるスロット収容部と、スロット収容部の先端から延びてスロットから突出した突出端部とを有する。
この導体セグメント46は、両脚部を周方向の異なるスロットに軸方向一端側から軸方向に挿入して、スロットから軸方向他端側の外部に突出する開放端部を必要な長さだけ突出させ、各導体セグメント46の突出端部を周方向に略電気角π/2だけそれぞれ捩じり、各導体セグメント46の突出端部の先端部(接合部)を所定の組み合わせで溶接することにより接続されている。溶接後、各導体セグメント46の導体が露出している溶接部分(突出端部の先端部)には、粉体樹脂等を用いて絶縁処理が施されている。
このようにして固定子コア41に巻装された固定子巻線45は、固定子コア41の軸方向一端側に突出した導体セグメント46の複数の頭部(ターン部)により全体としてリング状の第1コイルエンド47を形成し、固定子コア41の軸方向他端側に突出した導体セグメント46の複数の突出端部により全体としてリング状の第2コイルエンド48を形成している。
この場合、固定子コア41の軸方向他端側の端面から突出した第2コイルエンド48の突出先端は、フロントハウジング11に取り付けられたフロントベアリング16の軸方向一端側の端部と径方向にオーバラップしないように設定されている。これにより、第2コイルエンド48を形成している導体セグメント46の突出端部同士の接続部と、フロントハウジング11或いはフロントベアリング16との間に、十分な空間距離及び沿面距離が確保され、良好な絶縁性が確保されている。また、本実施形態では、第2コイルエンド48と、フロントハウジング11の円筒状基部11d及びフロントベアリング16との間に介在するように、電気絶縁材料で形成されたシール部材21が設けられていることによっても、更に空間距離及び沿面距離が長くなっている。これにより、第2コイルエンド48を形成している導体セグメント46の突出端部同士の接続部と、フロントハウジング11或いはフロントベアリング16との間の絶縁性が更に向上している。
以上のように構成された本実施形態の回転電機1は、インバータ(図示せず)から固定子巻線45に交流電流が通電されると、固定子コア41が励磁されることにより回転子30が回転軸25と一体になって所定方向に回転する。これにより、回転軸25のトルクが、プーリ26及びこのプーリ26に架設されたテンションベルトを介して、他の機器に動力として供給される。
これと同時に、冷却液の循環経路上に設けられた冷却液供給装置等が作動を開始し、ハウジング10に設けられた導入口13aから流通路13内に冷却液が導入され、導入された冷却液は流通路13を導出口13bに向かって流動し、導出口13bから循環経路に戻される。このとき、流通路13を流通する冷却液により、固定子巻線45の発熱により昇温したハウジング10が冷却される。高温となって流通路13から循環経路に戻された冷却液は、冷却器により冷却された後、冷却液供給装置により、再度、導入口13aから流通路13内に導入されてハウジング10を冷却する。このようにして、循環経路を循環し流通路13を流通する冷却液によりハウジング10が冷却され、延いては固定子40が冷却される。
上記のように作動する本実施形態の回転電機1において、ハウジング10に対して一対のベアリング16,17を介して回転可能に支承された回転軸25の軸方向他端側には、回転軸25のトルクを伝達するためにプーリ26及びこのプーリ26に架設されたテンションベルトが設けられている。これらプーリ26及びテンションベルトは、回転軸25の軸方向片方(フロント側)の端部のみに設けられているため、回転軸25の軸直角方向に働くテンションベルトの張力が回転軸25の軸方向片方の端部のみに作用する。そのため、リアベアリング17に比べて大型のフロントベアリング16が採用されているものの、振動の入力などと相俟って、回転軸25の軸方向他端側(フロント側)が芯ずれする恐れがある。回転軸25の軸方向他端側(フロント側)の芯ずれが発生すると、ハウジング10の流通路13の軸方向両側に形成されたシール面10b,10cのシール性が緩み、流通路13から冷却液が漏洩する可能性がある。
特に、ハウジング10の軸方向一端側(リア側)に形成されたシール面10cのシール性が緩むと、流通路13の冷却液がシール面10cからハウジング10の内部に漏洩することとなる。この場合、シール面10cから漏洩した冷却液のうち、固定子コア41の第1コイルエンド47の上方部に流動乃至は滴下してリアベアリング17の上方に到達した冷却液は、シール部材22の上方部に流動乃至は滴下した後、外周面を伝って周方向下方に流動する。そのため、リアハウジング12の円筒状基部12dの端面にボルト19aで締結されたベアリングボックス19の端面を伝って冷却液がリアベアリング17の内部に進入することはない。
また、シール面10cから漏洩した冷却液のうち、固定子コア41の第1コイルエンド47の上方部からスロット内を通るルートや、第1コイルエンド47の上方部から回転子30と固定子コア41の間のエアギャップを通るルートでフロント側へ流動してフロントベアリング16の上方に到達した冷却液は、シール部材21の上方部に流動乃至は滴下した後、外周面を伝って周方向下方に流動する。そのため、フロントハウジング11の円筒状基部11dの端面とリテーナプレート18の間から冷却液がフロントベアリング16の内部に進入することはない。
したがって、本実施形態の回転電機1によれば、内側に配設されたフロントベアリング16を保持する円筒状基部11dの外周面にシール部材21が設けられ、また、内側に配設されたリアベアリング17を保持するリテーナプレート17の外周側にシール部材22が設けられているため、流通路13を封止する一方のシール面10cからハウジング10内に漏洩した冷却液が、フロントベアリング16及びリアベアリング17内に進入するのを防止することができる。これにより、錆や腐食、グリスの変質などの原因によるフロントベアリング16及びリアベアリング17の寿命低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、固定子巻線45は、スロットに軸方向に挿通された複数の導体セグメント46の突出端部同士を固定子コア41の軸方向他端側で接続することにより固定子コア41に巻装されているものであり、シール部材21は、固定子巻線45の導体セグメント46の突出端部同士が接続された接続部を有する第2コイルエンド48とフロントベアリング16との間に設けられている。そのため、固定子巻線45が導体セグメント接合タイプの場合において、シール部材21を最適位置に配設することができる。
特に、本実施形態では、電気絶縁材料で形成されたシール部材21が、第2コイルエンド48を形成する導体セグメント46の突出端部同士が接続された接続部と、フロントベアリング16が固定保持されるフロントハウジング11の円筒状基部11dとの間に設けられていることによって、両者間の十分な空間距離及び沿面距離を確保することができるので、良好な電気絶縁性を確保することができる。これにより、フロントベアリング16の寿命低下を抑制しつつ、電気絶縁性を向上させることができる。
また、シール部材21,22は、軸方向内方側の端部がフロントベアリング16及びリアベアリング17の軸方向内方側の端部よりも軸方向内方側に位置するように配設されている。そのため、流通路13から漏洩した冷却液が回転軸25を伝ってフロントベアリング16及びリアベアリング17の内部に侵入するのをより確実に防止することができるので、フロントベアリング16及びリアベアリング17の寿命低下抑制効果をより高めることができる。
そして、フロント側に配設されたシール部材21は、軸方向他端側(フロント側)に鍔部21aを有するため、流通路13のシール面13cから漏洩してフロント側に流動した冷却液が、フロントハウジング11の内面とシール部材21の間を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。これにより、フロントベアリング16の寿命低下をより確実に抑制することができる。また、リア側に配設されたシール部材22は、軸方向一端側(リア側)に鍔部22aを有するため、流通路13のシール面13cから漏洩した冷却液がリアハウジング12の内面とシール部材22の間を伝ってリアベアリング17の内部に進入するのを防止することができる。これにより、リアベアリング17の寿命低下をより確実に抑制することができる。
なお、本発明に係るシール部材は、種々の形状に変更することができる。以下、上記実施形態1においてフロント側に配設されたシール部材21の変形例1〜4について説明する。
〔変形例1〕
図2は、変形例1に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。変形例1のシール部材121は、軸方向他端から径方向外方に突出するリング状の鍔部121aと、軸方向一端から径方向内方に突出するリング状の鍔部121bとを有する。この場合、シール部材121の軸方向他端側に設けられた鍔部121aは、フロントハウジング11の内面に沿って配置されており、軸方向一端側に設けられた鍔部121bは、フロントベアリング16の軸方向内方側の端部よりも軸方向内方側に位置するように配置されている。
このシール部材121によれば、軸方向他端側に設けられた鍔部121aによって、流通路13のシール面13cから漏洩してフロント側に流動した冷却液が、フロントハウジング11の内面とシール部材121の間を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。また、軸方向一端側に設けられた鍔部121bによって、流通路13のシール面13c(図1参照)から漏洩してフロント側に流動した冷却液が、回転子30及び回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。
〔変形例2〕
図3は、変形例2に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。変形例2のシール部材221は、変形例1のシール部材121において軸方向他端側に設けられた鍔部121aが除去されたものである。即ち、変形例2のシール部材221は、軸方向一端側に、変形例1の鍔部121bと同様に形成された、径方向内方に突出するリング状の鍔部221bが設けられている。
このシール部材221によれば、軸方向一端側に設けられた鍔部221bによって、流通路13のシール面13c(図1参照)から漏洩してフロント側に流動した冷却液が、回転子30及び回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。
〔変形例3〕
図4は、変形例3に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。変形例3のシール部材321は、変形例1の鍔部121bと同様に形成された、軸方向他端から径方向外方に突出するリング状の鍔部321aと、軸方向一端から径方向外方に突出するリング状の鍔部321bとを有する。シール部材321の軸方向一端側に設けられた鍔部321bは、その突出先端部が、第2コイルエンド48の内周側根元部に近接した所に位置するように配置されている。
このシール部材321によれば、軸方向他端側に設けられた鍔部321aによって、変形例1の鍔部121bと同様に、流通路13のシール面13c(図1参照)から漏洩してフロント側に流動した冷却液が、フロントハウジング11の内面とシール部材321の間を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。
また、軸方向一端側に設けられた鍔部321bによって、流通路13のシール面13cから漏洩してフロント側に流動した冷却液が、回転子30及び回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを防止することができる。この鍔部321bは、軸方向一端から径方向外方に突出するように形成されているため、鍔部321bに流動した冷却液が、鍔部321bの外周面を伝って周方向下方に流動する。これにより、流通路13のシール面13cから漏洩した冷却液が、フロントベアリング16の内部に進入するのをより確実に防止することができる。
〔変形例4〕
図5は、変形例4に係る回転電機の要部を示す部分断面図である。変形例4のシール部材421は、変形例3のシール部材321において軸方向他端側に設けられた鍔部321aが除去されたものである。即ち、変形例4のシール部材421は、軸方向一端側に、変形例3の鍔部321bと同様に形成された、径方向外方に突出するリング状の鍔部421bが設けられている。即ち、変形例4のシール部材421は、軸方向一端側に、変形例3の鍔部321bと同様に形成された、径方向外方に突出するリング状の鍔部421bが設けられている。
このシール部材421によれば、軸方向一端側に設けられた鍔部421bによって、流通路13のシール面13c(図1参照)から漏洩してフロント側に流動した冷却液が、回転子30及び回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのをより確実に防止することができる。
〔実施形態2〕
図6は、実施形態2に係る回転電機の軸方向断面図である。本実施形態の回転電機2は、ハウジング110の一部の構造と、及びリアベアリング17の周囲にシール部材22が配設されていない点で実施形態1の回転電機1と異なる。よって、実施形態1の回転電機1と共通する部材については、図6に同じ符号を付すのみに止めて詳しい説明は省略し、異なる点及び重要な点を主として説明する。
本実施形態のハウジング110は、円筒部112aを有し軸方向他端側(図6の左側、以下同じ。)が開口した有底円筒状のリアハウジング112と、リアハウジング112の開口部を覆蓋する円形蓋状のフロントハウジング111とから構成されている。リアハウジング112の円筒部112aには、開口側の端面からくり抜き加工により形成された流通路113が設けられている。この流通路113は、所定幅で周方向に一周するように形成されている。
フロントハウジング111は、外周端部がリアハウジング112の円筒部112aの開口側端面に密着するように周方向の複数箇所においてボルト110aで締結されている。これにより、流通路113の軸方向他端側の開口部が封止されている。また、円筒部112aの開口側端面とフロントハウジング111が密着するシール面110bには、流通路113の開口部を径方向両側で挟むようにして大小2個のOリング114a,114bが配設されており、これらOリング114a,114bによってシール面110bが封止されている。
リアハウジング112の円筒部112aの鉛直方向上方部(図6の上方部)には、流通路113に連通した導入口113aが設けられている。この導入口113aには、導入管115aが連結されており、この導入管115aを介して、ポンプ等の冷却液供給装置(図示せず)により、流通路13に冷却液(図示せず)が導入されるようになっている。また、リアハウジング112の円筒部112aの鉛直方向下方部(図6の下方部)には、流通路113に連通した導出口113bが設けられており、この導出口113bに連結された導出管115bを介して、流通路113から外部へ冷却液が導出されるようになっている。本実施形態の場合にも、実施形態1と同様に、流通路113から導出される高温となった冷却液は、冷却器(図示せず)により冷却された後、上記の冷却液供給装置に戻されて再び流通路113に導入されるように、冷却液の循環経路が形成されている。
円形蓋状のフロントハウジング111の中央部には、軸方向内方側(軸方向一端側)へ突出する円筒状基部111dが設けられている。円筒状基部111dの内側には、実施形態1と同様に、軸方向に貫通し軸方向一端側に位置する大径部と軸方向他端側に位置する小径部とからなる貫通孔111eが設けられている。この貫通孔111eの大径部には、実施形態1と同様に、インナレース、アウタレース、複数のボール及び一対のダストシールからなるフロントベアリング16が配設されている。フロントベアリング16は、実施形態1と同様に、貫通孔111eの大径部に嵌合された後、円筒状基部11dの軸方向一端側の端面にボルト18aで締結されたリング状のリテーナプレート18によりフロントハウジング111に固定保持されている。
そして、円筒状基部11dの外周面には、電気絶縁材料で形成された実施形態1のシール部材21と同じシール部材21が、実施形態1と同様に、円筒状基部111dの外周面に密着した状態に配設されている。よって、本実施形態の場合にも、シール部材21は、軸方向他端部から径方向外方に突出するリング状の鍔部21aを有するので、流通路113から漏洩した冷却液がフロントハウジング111の内面とシール部材21の間を伝ってフロントベアリング16の内部に進入するのを確実に防止するようにされている。また、このシール部材21の軸方向一端側の端部は、フロントベアリング16の軸方向一端側の端部よりも軸方向一端側に位置しているので、流通路113から漏洩した冷却液が回転軸25を伝ってフロントベアリング16の内部に侵入するのを確実に防止するようにされている。
なお、本実施形態の回転電機2は、フロントハウジング111とリアハウジング112の締結面(シール面110b)が軸方向他端側(フロント側)に形成されており、流通路113の冷却液は、シール面110bのシール性が緩んだときに、シール面110bからハウジング110内に漏洩することとなる。このようなハウジング110の構造の回転電機2において、流通路113の冷却液がシール面110bからハウジング110内に漏洩したときには、軸方向においてシール面110bに近い位置に設けられているフロントベアリング16側に、漏洩した殆どの冷却液が流動し易いと考えられる。そのため、実施形態1において、リアベアリング17の周囲に配設されていたシール部材22は、本実施形態の場合には配設されていない。
以上のように構成された本実施形態の回転電機2は、実施形態1と同様に、運転を開始すると、回転軸25に発生したトルクを、プーリ26及びテンションベルトを介して他の機器に動力として供給するとともに、冷却液の循環経路上に設けられた冷却液供給装置等の作動により、循環経路を循環してハウジング110の流通路113に導入された冷却液が流通路113を流動することによって、ハウジング110を冷却し、延いては発熱して昇温した固定子巻線45及び固定子コア41を冷却する。
上記のように作動する本実施形態の回転電機2において、回転軸25の軸方向片方(フロント側)の端部のみに設けられたプーリ26及びテンションベルトの張力や、振動の入力などにより、回転軸25の軸方向他端側(フロント側)の芯ずれが発生して、ハウジング110のシール面110bのシール性が緩むと、流通路113の冷却液がシール面110bからハウジング110内に漏洩することとなる。
本実施形態の場合、シール面110bから漏洩した冷却液の殆どは、固定子コア41の第2コイルエンド48の上方部に流動乃至は滴下してフロントベアリング16の上方に到達した冷却液は、シール部材22の上方部に流動乃至は滴下した後、外周面を伝って周方向下方に流動する。そのため、フロントハウジング112の円筒状基部112dの端面にボルト18aで締結されたリテーナプレート18の端面を伝って冷却液がフロントベアリング16の内部に進入することはない。
したがって、本実施形態の回転電機2によれば、内側に配設されたフロントベアリング16を保持する円筒状基部111dの外周面にシール部材21が設けられているため、流通路113を封止するシール面110bからハウジング110内に漏洩した冷却液が、フロントベアリング16内に進入するのを防止することができる。これにより、錆や腐食、グリスの変質などの原因によるフロントベアリング16の寿命低下を抑制することができる。
また、本実施形態の場合にも、固定子巻線45は、導体セグメント接合タイプのものであり、シール部材21は、固定子巻線45の導体セグメント46の突出端部同士が接続された接続部を有する第2コイルエンド48とフロントベアリング16との間に設けられている。そのため、固定子巻線45が導体セグメント接合タイプの場合において、シール部材21を最適位置に配設することができる。
特に、本実施形態では、回転軸25を回転可能に支承する一対のベアリング16,17のうち、フロント側に配置された一方のフロントベアリング16のみに対してシール部材21を設けるようにし、且つ、電気絶縁材料で形成されたシール部材21が、導体セグメント46の突出端部同士が接続された接続部を有する第2コイルエンド48とフロントベアリング16との間に設けられている。そのため、両者間の十分な空間距離及び沿面距離を確保することができるので、良好な電気絶縁性を確保することができる。これにより、フロントベアリング16の寿命低下を抑制しつつ、電気絶縁性を向上させることができるなど、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記の実施形態1及び2では、プーリ26及びテンションベルトは、回転軸25の軸方向他端側の端部に設けられていたが、これらを回転軸25の軸方向一端端側の端部に設けるようにしてもよい。
また、上記の実施形態1及び2では、固定子巻線45の導体セグメント46の端部同士が接続された接続部を有する第2コイルエンド48が軸方向他端側(フロント側)に位置するようにされていたが、第2コイルエンド48が軸方向一端側(リア側)に位置するようにしてもよい。
また、上記の実施形態1及び2では、固定子巻線45は、U字型の導体セグメント46を用いて形成されていたが、この他、I字型の導体セグメントを用いてもよい。I字型の導体セグメントを用いた場合には、固定子コア41のスロットに軸方向に挿通された複数の導体セグメントの端部同士を固定子コア41の軸方向両側でそれぞれ接続することになるため、導体セグメントの端部同士が接続された接続部は、固定子巻線の軸方向両側のそれぞれのコイルエンドに存在することとなる。
1,2…回転電機、 10,110…ハウジング、 10b,10c,110b…シール面、 11,111…フロントハウジング、 11a…内側円筒部、 11b…凹溝、 11d,111d…円筒状基部、 11e,111e…貫通孔、 12,112…リアハウジング、 12a…外側円筒部、 112a…円筒部、 12b…凹溝、 12d…円筒状基部、 12e…貫通孔、 13,113…流通路、 14a,14b,114a,114b…Oリング、 15a,115a…導入管、 15b,115b…導入管、 16…フロントベアリング、 17…リアベアリング、 18…リテーナプレート、 19…ベアリングボックス、 21,22,121,221,321…シール部材、 21a,22a,121a,121b,221b,321a,321b,421b…鍔部、 25…回転軸、 30…回転子、 40…固定子、 41…固定子コア、 45…固定子巻線、 46…導体セグメント、 47…第1コイルエンド、 48…第2コイルエンド。

Claims (5)

  1. 冷却液の流通路を有するハウジングと、該ハウジングにベアリングを介して回転可能に支承された回転軸と、該回転軸の外周面に固定されて前記ハウジング内に配設された回転子と、該回転子の外周側に径方向に対向して配設された円環状の固定子コアと該固定子コアに巻装された固定子巻線とを有する固定子と、を備えた回転電機において、
    前記流通路と前記ベアリングの間に、前記流通路から漏洩した前記冷却液が前記ベアリング内に進入するのを阻止するシール部材が設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記固定子コアは、周方向に配列された複数のスロットを有し、前記固定子巻線は、前記スロットに軸方向に挿通された複数の導体セグメントの端部同士を前記固定子コアの軸方向の少なくとも一方側で接続することにより前記固定子コアに巻装されており、
    前記シール部材は、前記導体セグメントの端部同士が接続された接続部と前記ベアリングとの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記シール部材は、電気絶縁材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記シール部材は、円筒状に形成され、軸方向の少なくとも一端側に鍔部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機。
  5. 前記シール部材は、軸方向内方側の端部が前記ベアリングの軸方向内方側の端部よりも軸方向内方側に位置するように配設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機。
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