JP2012239685A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】確変遊技状態のときに転落抽選を行うパチンコ機において、遊技の単調さを解消し、かつ、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現する。
【解決手段】確変遊技状態において演出図柄の変動表示回数がm回(m>1)に達した以降の始動口入賞時にのみ転落抽選を行うようにする。変動表示回数が36回に達した以降の始動口入賞時に転落抽選を行うように設定されている場合は、変動表示回数が36回に達するまでは転落抽選が行われないため、確変遊技状態を維持することができる。
【選択図】図8
【解決手段】確変遊技状態において演出図柄の変動表示回数がm回(m>1)に達した以降の始動口入賞時にのみ転落抽選を行うようにする。変動表示回数が36回に達した以降の始動口入賞時に転落抽選を行うように設定されている場合は、変動表示回数が36回に達するまでは転落抽選が行われないため、確変遊技状態を維持することができる。
【選択図】図8
Description
この発明は、確変遊技中に遊技球が始動口に入賞したときに、確変遊技状態を維持するか通常遊技状態に戻すかを抽選により決定するように構成されたパチンコ機に関する。
図22は、従来のパチンコ機の正面説明図である。従来のパチンコ機600は、発射ハンドル601と、遊技盤602と、始動口603と、演出表示器604と、上皿605と、変動入賞装置606とを備える。
遊技者が発射ハンドル601を操作して発射された遊技球が始動口603に入賞すると、始動口603に入賞した遊技球を検出するスイッチがオンし、制御基板612に搭載されたマイクロコンピュータが、大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)を行う。そして、演出表示器604が、複数の図柄(画像)を配列して成る図柄列(画像列)の変動表示(スクロール表示ともいう)を開始する。たとえば、連続した異なる数字(たとえば、0〜9)を表現した図柄を配列して成る図柄列を画面上の横方向3箇所の表示領域において、数字の昇順に画面の上から下へ移動するように表示する。また、機種によっては、画面の右から左へ移動するように図柄列を表示する。
そして、演出表示器604が画像列の変動表示を開始してから所定時間経過すると、各表示領域において図柄列の変動表示が停止し、前述したマイクロコンピュータによる判定結果に対応する図柄が各表示領域に確定表示される。たとえば、大当り判定の結果が大当りであった場合は、各表示領域に「7」が確定表示され、表示領域全体で「777」の同一数字から成る大当り図柄が確定表示される。また、抽選結果がハズレであった場合は、表示領域全体で「767」など、少なくとも1つ以上の表示領域に異なる図柄を有するハズレ図柄が確定表示される。なお、確定表示とは、大当り判定の結果を示す図柄が確定された表示状態のことであり、図柄列が再変動することのない表示状態のことである。以下、図柄列の変動表示が各表示領域においてそれぞれ開始されてから、大当り図柄またはハズレ図柄が各表示領域において確定表示されるまでを1回の変動表示と数える。
演出表示器604が大当り図柄を確定表示すると大当りが発生し、変動入賞装置606が開閉部材607を開作動させ、大入賞口608を開口させる。大入賞口608は、遊技球の入賞領域が普通の入賞口よりも大きいため、入賞が容易になる。そして、大入賞口608に規定数(たとえば、10個)の遊技球が入賞したという条件、あるいは、大入賞口608の開口時間が規定時間(たとえば、約30秒)に達したという条件が満足されると、開閉部材607が閉成し、大入賞口608が閉口する。
そして、大入賞口608の開口から閉口までを1ラウンドとし、複数のラウンド(たとえば、最大14ラウンド)が実行され、その間に遊技者は多量の賞球を獲得することができる。以下、第1ラウンドの開始から最終ラウンドの終了までの遊技を大当り遊技という。また、特定の大当り図柄にて大当りが発生した場合は、当該大当りに基づく大当り遊技が終了した以降の遊技状態が、大当りの発生確率の高い遊技状態に変化する。このように大当りの発生確率が低確率から高確率に変化することを確変と呼ぶ。
前述したマイクロコンピュータは、大当り判定において大当りと判定したときに、大当り図柄の種類を抽選により決定し、その決定した大当り図柄の種類が特定の図柄であるか否かを判定し、特定の図柄であった場合に確変大当りと判定する。将来、確変が発生することになる大当りのことを確変大当りといい、確変大当り以外の大当りのことを通常大当りという。また、確変大当りか否かの判定を確変大当り判定という。さらに、確変に変化した遊技状態を確変遊技状態といい、確変遊技状態以外の遊技状態を通常遊技状態という。機種により、確変遊技状態が、次の大当りが発生するまで継続するものもあり、図柄列の変動表示回数が規定回数に達するまで継続するものもある。
また、確変遊技状態において遊技球が始動口に入賞したときに、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定する。つまり、遊技状態が現在の確変遊技状態から通常遊技状態に転落するか否かの抽選を行う。この抽選は、転落抽選と呼ばれている。この転落抽選において当たると、つまり通常遊技状態に転落すると、次の確変遊技状態が到来するまで通常遊技状態の状態が継続される。
この転落抽選の機能を有する機種では、転落抽選に当選して通常遊技状態に戻るリスクがあるため、確変遊技状態における大当りの発生確率が、転落抽選の機能を有しない機種よりも高く設定されている。
このように、確変遊技状態において転落抽選が行われる機種は、転落抽選に当選しない限り、大当りの発生確率が他の機種よりも高い確率に維持されるが、転落抽選に当選すれば通常遊技状態に戻るリスクもあるという特徴を有する。
このように、確変遊技状態において転落抽選が行われる機種は、転落抽選に当選しない限り、大当りの発生確率が他の機種よりも高い確率に維持されるが、転落抽選に当選すれば通常遊技状態に戻るリスクもあるという特徴を有する。
しかし、前述した従来のパチンコ機では、確変遊技状態において遊技球が始動口に入賞するたびに転落抽選が行われるため、遊技が単調になるという問題がある。
また、遊技者が苦労して確変遊技状態を引き当てたにも拘わらず、確変遊技状態になってから最初の始動口入賞時に通常遊技状態に戻るリスクもあるため、遊技者に敬遠され易いという問題もある。
また、遊技者が苦労して確変遊技状態を引き当てたにも拘わらず、確変遊技状態になってから最初の始動口入賞時に通常遊技状態に戻るリスクもあるため、遊技者に敬遠され易いという問題もある。
そこで、この発明は、上記の問題を解決するために考えられたものであり、確変遊技状態のときに転落抽選を行うパチンコ機において、遊技の単調さを解消し、かつ、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、遊技球の流下領域が形成された遊技盤(5)と、前記流下領域へ遊技球を発射する発射装置(4,4a〜4g)と、前記遊技盤に設けられた始動口(21,22)および入賞口(17〜20)と、前記遊技盤に設けられており、遊技球の入賞領域が前記入賞口よりも大きい大入賞口(24a,25a)を有する変動入賞装置(24,25)と、前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口、入賞口および大入賞口のいずれかに入賞したときに所定数の遊技球を賞球として払出す賞球払出装置(60,38c)と、前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)を行うCPU(52)と、前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口を通過したときに、複数の画像を配列して成る画像列の変動表示を複数の表示領域においてそれぞれ開始し、その開始から所定時間経過後に前記大当り判定の結果に対応する画像を各表示領域において確定表示する画像表示装置(30)と、を備えており、前記変動入賞装置は、前記大当り判定の結果が大当りであり、その大当りに対応する画像を前記画像表示装置が確定表示した場合に前記大入賞口を所定回数開閉するように構成されたパチンコ機(1)において、
前記大当り判定において大当りと判定する確率の高い遊技状態を確変遊技状態とし、前記大当り判定において大当りと判定する確率の低い遊技状態を通常遊技状態とし、前記画像列の変動表示が前記複数の表示領域においてそれぞれ開始されてから、前記大当り判定の結果に対応する画像が各表示領域において確定表示されるまでを1回の変動表示とした場合に、
前記CPUは、
前記大入賞口が所定回数開閉する大当り遊技が終了した後の遊技状態が前記確変遊技状態に変化しているときに、前記変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定する遊技状態抽選処理(S23〜S26,S56)と、
前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すという抽選結果であった場合は、次に確変遊技状態に変化するまで遊技状態を通常遊技状態に設定し、かつ、前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、現在の確変遊技状態を維持するという抽選結果であった場合は、前記遊技状態抽選処理により、遊技状態を現在の確変遊技状態から前記通常遊技状態に戻すと抽選されるまで遊技状態を確変遊技状態に維持する遊技状態設定処理(S27,S37〜S42)と、を実行するという技術的手段を用いる。
前記大当り判定において大当りと判定する確率の高い遊技状態を確変遊技状態とし、前記大当り判定において大当りと判定する確率の低い遊技状態を通常遊技状態とし、前記画像列の変動表示が前記複数の表示領域においてそれぞれ開始されてから、前記大当り判定の結果に対応する画像が各表示領域において確定表示されるまでを1回の変動表示とした場合に、
前記CPUは、
前記大入賞口が所定回数開閉する大当り遊技が終了した後の遊技状態が前記確変遊技状態に変化しているときに、前記変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定する遊技状態抽選処理(S23〜S26,S56)と、
前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すという抽選結果であった場合は、次に確変遊技状態に変化するまで遊技状態を通常遊技状態に設定し、かつ、前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、現在の確変遊技状態を維持するという抽選結果であった場合は、前記遊技状態抽選処理により、遊技状態を現在の確変遊技状態から前記通常遊技状態に戻すと抽選されるまで遊技状態を確変遊技状態に維持する遊技状態設定処理(S27,S37〜S42)と、を実行するという技術的手段を用いる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1に係る発明では、CPUは、大当り遊技が終了した後の遊技状態が確変遊技状態に変化しているときに、変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定する遊技状態抽選処理を実行する。
つまり、確変遊技状態において画像表示装置による画像列の変動表示が行われる毎に、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定するのではなく、変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において発射装置により発射された遊技球が始動口に入賞したときに実行する。
つまり、確変遊技状態において画像表示装置による画像列の変動表示が行われる毎に、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定するのではなく、変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において発射装置により発射された遊技球が始動口に入賞したときに実行する。
したがって、請求項1に係る発明を実施すれば、画像列の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、遊技者は、画像列の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでに、大当り判定において大当りと判定されるように祈りながらハラハラドキドキするスリルのある遊技を楽しむことができるので、遊技の単調さを解消することができる。
また、画像列の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
また、画像列の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
この発明の実施形態に係るパチンコ機について説明する。
[主要構成]
この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機1を斜め前方から見た斜視図である。
[主要構成]
この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機1を斜め前方から見た斜視図である。
パチンコ機1の左側にはプリペイド記録媒体読取装置100が設けられている。パチンコ機1には、外殻を構成する外枠セット8が設けられており、この外枠セット8の前面には前枠セット2が設けられている。また、前枠セット2には天板1aが備えられており、その天板1aの左端前方には回動軸部材1bが設けられている。前枠セット2には透明なガラス枠セット3が、回動軸部材1bを回動軸にして開閉可能に取付けられている。
ガラス枠セット3の内側には、遊技盤(図2において符号5で示す)が設けられており、前枠セット2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射ハンドル4aが取付けられている。発射ハンドル4aには、遊技球の発射強度を調節するための発射レバー4bが発射ハンドル4aに対して回動自在に装着されている。
遊技盤5の下方には、パチンコ機1の内部から払出された賞球や貸球を貯留する上受け皿6が設けられている。上受け皿6には、貸球の払出しを行わせるために操作する貸出ボタン6cと、プリペイド記録媒体読取装置100のカード挿入口108から挿入され、装置内部に装填されているプリペイド記録媒体をカード挿入口108から返却させるために操作する返却ボタン6dと、プリペイド記録媒体に記録されている残り度数(残高)を表示する度数表示部6eとが設けられている。
度数表示部6eは、残り度数を8セグLEDや液晶を使って数字で表示する。たとえば、度数表示部6eは、残り度数を3桁の数字で表示するように構成されており、たとえば、度数の最小表示単位が100円である場合に500円分が残っているときには、005と表示する。
上受け皿6の下方には、上受け皿6の貯留可能数を超えて内部から流下した遊技球を貯留する下受け皿7が設けられている。下受け皿7には、下受け皿7に貯留されている遊技球を下受け皿7の下方に配置された賞球箱へ排出するために操作する球抜きレバー7aが設けられている。上受け皿6には、上受け皿6に貯留されている遊技球を下受け皿7へ排出させるために操作する球抜きレバー6aが設けられている。
前枠セット2には、払出すべき遊技球が無いことを報知する球切れLED13と、遊技球の払出しの異常を報知する払出異常LED14とが設けられている。また、前枠セット2には、効果音を発生する右スピーカ10と、左スピーカ11と、下スピーカ12とが設けられている。また、上受け皿6には、遊技者が演出内容を選択するために操作する演出ボタン9が設けられている。
プリペイド記録媒体読取装置100には、プリペイドカードの利用が可能であることを示す利用ランプ101と、貸出金額の単位(たとえば、100円、200円、300円、500円)の選択を行うための金額設定ボタン102と、金額設定ボタン102により選択した貸出金額を表示する貸出金額表示部103と、100円未満の残高およびメンテナンス情報を度数表示部6eに表示させる場合に押す端数表示ボタン104と、プリペイド記録媒体読取装置100が接続されるパチンコ機1の方向を示す連結台方向表示ランプ105とが設けられている。
また、プリペイド記録媒体読取装置100には、プリペイドカードがパチンコ機1に対応していることを示す表示ランプ106と、プリペイドカードを挿入するカード挿入口108と、カード挿入口108にプリペイドカードが挿入されていることを示すカード挿入中ランプ107とが設けられている。プリペイド記録媒体読取装置100の内部には、カード挿入口108から挿入されたプリペイドカードを装填する装填装置(図示省略)が設けられている。
カード挿入口108から挿入されたプリペイドカードは、その端部がカード挿入口108から突出しない状態で上記の装填装置に装填されるため、装填装置が故障すると、プリペイドカードを返却することができなくなる。そこで、装填装置は、カード挿入口108を含む前面パネルの一部と共に前面に引き出し可能に構成されている。装填装置は、普段はロック機構によって引き出し不能になっているが、プリペイド記録媒体読取装置100に設けられた鍵穴109から鍵を差し込んでロック状態を解除することができるように構成されている。
[遊技盤の主要構成]
次に、パチンコ機1に備えられた遊技盤の主要構成について図を参照して説明する。
図2は図1に示すパチンコ機1に設けられた遊技盤5の正面図である。図3は図2に示す遊技盤5を斜め前方から見た斜視図である。図4は図2に示す遊技盤5に設けられた可動役物40が下降した状態を示す正面図である。図5(a)は図2に示す遊技盤5に設けられた第1変動入賞装置24および第2変動入賞装置25を拡大して示す正面図であり、(b)は図2に示す遊技盤に設けられた特別図柄表示装置31などを拡大して示す正面図である。
次に、パチンコ機1に備えられた遊技盤の主要構成について図を参照して説明する。
図2は図1に示すパチンコ機1に設けられた遊技盤5の正面図である。図3は図2に示す遊技盤5を斜め前方から見た斜視図である。図4は図2に示す遊技盤5に設けられた可動役物40が下降した状態を示す正面図である。図5(a)は図2に示す遊技盤5に設けられた第1変動入賞装置24および第2変動入賞装置25を拡大して示す正面図であり、(b)は図2に示す遊技盤に設けられた特別図柄表示装置31などを拡大して示す正面図である。
遊技盤5の盤面には、遊技球が流下する遊技領域が形成されており、遊技球の流下経路は、遊技盤5の盤面に打ち込まれた多数の遊技釘28によって規制されている。遊技盤5の盤面の周囲には、発射ソレノイド(図6において符号4fで示す)などの発射装置によって発射された遊技球を遊技領域に案内するためのレールセット15が設けられている。
遊技盤5の中央には、センター飾り16が設けられている。このセンター飾り16は、図6に示すように盤面から前方へ突出する立体形状に形成されており、遊技領域の中央領域を占有している。センター飾り16には、演出図柄を変動表示したり、各種の演出画像を表示する演出表示器30が設けられている。この実施形態では、演出表示器30は、液晶表示器により構成されている。なお、LEDをドットマトリクス状に配置したドット表示器、7セグメントLED、有機EL表示器などを演出表示器30として用いることもできる。
センター飾り16の左端には、遊技球がセンター飾り16の内部に流入可能な流入口16bが開口形成されている。センター飾り16の下部には、流入口16bからセンター飾り16の内部に流入した遊技球が遊技領域に流出する流出口16cが開口形成されている。盤面の左側には、レールセット15の内周に沿って左サイド飾り36が設けられている。左サイド飾り36とセンター飾り16との間には、遊技球が流下する左寄り遊技領域が形成されている。その左寄り遊技領域には、遊技球の流下経路を変化させる風車35が回転自在に設けられている。
左サイド飾り36には、左袖上入賞口17と、左袖入賞口18と、左下入賞口19とが設けられている。センター飾り16の左外面には、遊技球がセンター飾り16の内部に流入可能な流入口16bが開口形成されている。図4に示すように、センター飾り16の内部には、流入口16bから流入した遊技球を案内するための案内通路16eが設けられている。センター飾り16の左内面には、案内通路16eによって案内された遊技球を流出させるための流出口16cが開口形成されている。
センター飾り16の下部には、流出口16cから流出した遊技球が転動するためのステージ16dが設けられている。流出口16cから流出した遊技球は、ステージ16dの上を流下経路R2にて流下し、流下経路R3〜R5のいずれかに沿って流下する。ステージ16dの直下であって、流下経路R3に沿った箇所には、第1始動口21が設けられている。ステージ16dの上方には、流出口16cから流出した遊技球以外の遊技球がステージ16dに落下しないようにするための防護部材16fが設けられている。センター飾り16の上面には、案内部16aが形成されており、案内部16aに乗った遊技球は、流下経路R1に沿って、センター飾り16の右方に形成された右寄り遊技領域へ案内される。
盤面の右側には、右サイド飾り37が設けられており、その右サイド飾り37には、ゲート23および右肩入賞口20が設けられている。右寄り遊技領域のセンター飾り16には、普通電動役物27が設けられている。普通電動役物27は、翼形状の開閉翼片27cを備えている。開閉翼片27cは、その基部が回動可能に軸支されており、その基部の回動によって先端を外方(図中では右方)へ開いたり内方(図中では左方)へ閉じたりする。
開閉翼片27cが外方へ開くと、その開いた開閉翼片27cとセンター飾り16との間に第2始動口22が形成される。図5は、開閉翼片27cが外方へ開き、第2始動口22が形成された状態を示す。遊技盤5の下方には、どこにも入賞などしなかった遊技球を回収するためのアウト口26が開口形成されている。
演出表示器30の上方であってセンター飾り16の中央には、LEDによって装飾された可動役物40が設けられている。図4に示すように、可動役物40の両端は、支持部材40a,40aによって支持されている。図4に示すように、可動役物40は、所定の演出タイミングになると演出表示器30の前面に自然落下し、図2に示すように、モータ(図7において右リフトモータ40dおよび左リフトモータ40fで示す)などの昇降装置によって上昇して落下前の原点に復帰する。
また、可動役物40は、モータ(図7において家紋モータ40bで示す)およびカム機構(図示せず)などの駆動装置によって振動する。図4に示すように、可動役物40の背面には、LEDによって装飾された可動役物43が設けられている。可動役物43は、モータ(図7において万華鏡モータ43aで示す)などの駆動装置によって回転し、可動役物40が落下すると、その背後から出現する。また、センター飾り16の両側には、可動役物41,42が設けられている。可動役物41,42は、それぞれモータ(図7において左竜モータ41aおよび右竜モータ42aで示す)などの駆動装置によって作動する。
また、図3に示すように、センター飾り16の下部であって、演出表示器30の前面下部には、箱状の収納部材46が設けられている。この収納部材46の内部には、図4に示す可動役物44,45が収納されている。可動役物44,45は、それぞれモータ(図7において扉左モータ44aおよび扉右モータ45aで示す)などの駆動装置によって左右方向へ移動する。可動役物44,45は、合体したときに一つの意匠を構成する。
収納部材46の正面および背面は、透光性材料によって形成されており、遊技者が可動役物44,45の状態を視認できるようになっている。また、相互に離反した可動役物44,45間に形成された空間の奥には、LEDにより装飾された装飾部材(図示省略)が設けられており、可動役物44,45が相互に離反したときに装飾部材の各LEDが点灯または点滅するようになっている。
この実施形態では、可動役物40は、家紋を模した形状に形成されており、可動役物40を装飾しているLEDが点灯することによって家紋が浮き出るように構成されている。また、可動役物43は万華鏡を模した形状に形成されており、可動役物43を装飾しているLEDが点灯または点滅することにより、あたかも万華鏡を覗いているように見える演出を行う。また、可動役物41,42は、それぞれ竜の頭を模した形状に形成されており、前述した駆動装置によって竜が口を開閉する。
図4は、可動役物41,42が作動し、一対の竜がそれぞれ口を開けた状態を示す。また、可動役物41,42の内部には、それぞれLED41c,42cが設けられており、そのLEDが点灯することにより、あたかも竜が火を吹くように見える演出を行う。また、可動役物44,45は、それぞれ扉形状に形成されており、各前面には竜の一部がそれぞれ描かれている。そして、可動役物44,45が合体すると、竜が完成するようになっている。
上述した各可動役物40〜45は、遊技中の所定のタイミングで動作して演出効果を高める。また、各可動役物40〜45は、動作することにより、大当りの発生の予告、大当りの発生の示唆、演出表示器30が大当り発生の確率が高い演出画像を表示することの予告など、各種の予告を行う。
図2において第1始動口21と右肩入賞口20との間(図中において符号Bで示す破線で囲まれた領域)には、図5(a)に示すように、第1変動入賞装置24および第2変動入賞装置25が上下に重ねて設けられている。第1変動入賞装置24は、横長板状の第1開閉部材24dを備えており、この第1開閉部材24dは、ソレノイド(図6において第1大入賞口ソレノイド24bで示す)などの駆動装置によって開閉する。第1開閉部材24dが開放すると、第1大入賞口24aが開口する。
第2変動入賞装置25は、横長板状の第2開閉部材25dを備えており、この第2開閉部材25dは、ソレノイド(図6において第2大入賞口ソレノイド25bで示す)などの駆動装置によって開閉する。第2開閉部材25dが開放すると、第2大入賞口25aが開口する。図5(a)は、第1大入賞口24aおよび第2大入賞口25aがそれぞれ開口した状態を示す。第1大入賞口24aおよび第2大入賞口25aは、大当りが発生したときに開口する。この実施形態では、第1開閉部材24dおよび第2開閉部材25dは、それぞれ横長の板状に形成されており、両側の下端を軸にして前後に開閉するように構成されている。
図2において左サイド飾り36の左袖上入賞口17の左側(図中において符号Aで示す破線で囲まれた領域)には、図5(b)に示すように、特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置33と、特別図柄保留数表示装置32と、普通図柄保留数表示装置34とが設けられている。
この実施形態では、特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置33、特別図柄保留数表示装置32および普通図柄保留数表示装置34は、それぞれLEDにより構成されているが、液晶表示装置などにより構成することもできる。
この実施形態では、特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置33、特別図柄保留数表示装置32および普通図柄保留数表示装置34は、それぞれLEDにより構成されているが、液晶表示装置などにより構成することもできる。
特別図柄表示装置31は複数(たとえば、図5(b)に示すように7個)のLEDにより構成されており、それらのLEDは、遊技球が第1始動口21または第2始動口22に入賞すると所定の点滅パターンで点滅する。それらのLEDが点灯したときの発光色および消灯したときのLEDの地の色が特別図柄を構成し、LEDが点滅している状態が、特別図柄が変動表示している状態である。
特別図柄表示装置31は、各LEDをランダムに点滅させ、その点滅が停止したときに点灯しているLEDおよび消灯しているLEDの組合せが特定の組合せであるときに大当りが発生し、その組合せの種類によって大当りの種類が異なる。大当りの種類は、大当り遊技において実行可能な最大ラウンド数、通常大当り、確変大当りおよび時短のうちの2つ以上を組み合わせて構成されている。
また、大当りの種類によって第1変動入賞装置24および第2変動入賞装置25のどちらかが動作して大当り遊技が行われる。
ここで、時短とは、特別図柄が変動表示を開始したタイミングから変動表示を終了したタイミングまでに要する時間が短縮され、かつ、普通図柄が変動表示を開始してから変動表示を終了するまでに要する時間が短縮された遊技状態をいう。
ここで、時短とは、特別図柄が変動表示を開始したタイミングから変動表示を終了したタイミングまでに要する時間が短縮され、かつ、普通図柄が変動表示を開始してから変動表示を終了するまでに要する時間が短縮された遊技状態をいう。
特別図柄表示装置31が特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口21または第2始動口22に入賞したときは、その入賞に基づく特別図柄の変動表示は直ぐに実行されず、一旦保留される。その保留数は、特別図柄保留数表示装置32によって表示される。この実施形態では、特別図柄保留数表示装置32は4個のLEDによって構成されており、そのLEDの点灯数によって特別図柄保留数を表示する。つまり、この実施形態では、特別図柄保留数は最大4個である。
演出表示器30は、液晶表示器であり、特別図柄表示装置31の演出効果を高める目的で設けられている。つまり、特別図柄表示装置31は、複数のLEDによって構成されており、LEDの点滅のみでは演出効果が乏しいため、演出表示器30が演出図柄を示す画像を変動表示したり、演出用の動画などの演出画像を表示したりすることによって演出効果を高めている。
なお、演出図柄とは、LEDによって表示される特別図柄に代わって表示する演出用の図柄(画像)のことであり、複数の識別情報を表現した図柄である。たとえば、0〜9の数字を表現した図柄であり、演出表示器30は、図柄を配列した図柄列(画像列)を数字の昇順に表示する。また、演出表示器30は、動画および静止画像により構成された演出画像を単独で、あるいは、演出図柄と共に表示する。
演出表示器30は、特別図柄表示装置31が特別図柄の変動表示を開始すると同時に演出画像および演出図柄の表示を開始する。また、演出表示器30は、特別図柄表示装置31が特別図柄の変動表示を終了すると同時に演出画像および演出図柄の表示を終了し、特別図柄表示装置31が確定表示した大当り図柄またはハズレ図柄に対応する演出図柄を確定表示する。
図13(a)は演出表示器30において演出図柄が変動表示されている状態を示す説明図であり、(b)は演出図柄がリーチになった状態を示す説明図であり、(c)は大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
演出表示器30は、横方向に配列された3つの表示領域A,B,Cを有する。各表示領域は、それぞれ数字や英文字などの識別情報を表した演出図柄を変動表示する。この実施形態では、演出表示器30は、0〜9の数字を表した演出図柄を数字の昇順に画面の上から下へ移動するように変動表示する。
演出表示器30は、横方向に配列された3つの表示領域A,B,Cを有する。各表示領域は、それぞれ数字や英文字などの識別情報を表した演出図柄を変動表示する。この実施形態では、演出表示器30は、0〜9の数字を表した演出図柄を数字の昇順に画面の上から下へ移動するように変動表示する。
図13(a)に示す例は、各表示領域A〜Cにおいてそれぞれ変動表示されている演出図柄のある瞬間を表現したものであり、表示領域Aに演出図柄「7」が表示され、表示領域Bに演出図柄「8」が表示され、表示領域Cに演出図柄「6」が表示されている。また、同図(b)に示す例は、表示領域A,Cに演出図柄「7」が確定表示され、表示領域Bのみにおいて演出図柄が変動表示されている状態のある瞬間を表現したものであり、いわゆるリーチの状態になっている。ここで、リーチとは、複数の表示領域のうち、1つの表示領域のみが演出図柄を変動表示しており、他の表示領域において大当り図柄を構成する演出図柄が確定表示されている状態のことである。
リーチになると、演出表示器30は、大当り図柄が確定表示されるか否か、遊技者をドキドキさせる演出を行う。たとえば、図13(b)に示す例において、表示領域Bにおける変動速度を遅くし、演出図柄6が画面の上端から出現したときに変動速度をより一段と遅くする。また、一旦、演出図柄7で停止するように見せかけて、再度、表示領域Bのみが変動表示を開始したりする。図13(c)に示す例では、表示領域A〜Cによって大当り図柄の一例である「777」が確定表示されている。
普通図柄表示装置33は、複数(たとえば、図5(b)に示すように2個)のLEDにより構成されており、各LEDが点灯したときの発光色および消灯したときのLEDの地の色が普通図柄を構成する。また、普通図柄表示装置33がLEDを点滅させている状態が、普通図柄が変動表示している状態であり、変動表示が終了したときに点灯および消灯しているLEDの組合せによって普通図柄の当りまたはハズレが報知される。当りの普通図柄が確定表示されると、普通電動役物27の開閉翼片27cの開放時間が長くなり、普通電動役物27への入賞確率が高くなる。つまり、単位時間当りに特別図柄が変動表示を開始する回数が多くなり、大当りが発生する確率が高くなる。
遊技球がゲート23を通過すると、普通図柄表示装置33が普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄表示装置33が普通図柄を変動表示しているときに遊技球がゲート23を通過したときは、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留数は普通図柄保留数表示装置34により表示される。この実施形態では、普通図柄保留数表示装置34は、4個のLEDによって構成されており、そのLEDの点灯数によって保留数を表示する。つまり、この実施形態では、普通図柄保留数は最大4個である。
[パチンコ機の主な電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図6および図7を参照して説明する。
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図6および図7を参照して説明する。
図6に示すように、主制御基板50には、主制御用MPU51が搭載されている。主制御用MPU51は、主制御用CPU52と、主制御用ROM53と、主制御用RAM54とを備える。主制御用CPU52は、大当り判定、確変大当り判定、転落抽選、ハズレ図柄の抽選、入賞の検出、ゲート通過の検出、普通図柄の当り判定、賞球の払出命令など、遊技の進行に必要な処理を実行する。
ここで、上記の転落抽選とは、遊技状態が確変遊技状態に変化しているときにおいて、遊技球が第1始動口21または第2始動口22に入賞したときに、現在の確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するか否かを決定するための抽選のことであり、主制御用CPU52は、遊技球が第1始動口21または第2始動口22に入賞したときは、転落抽選を行った後に大当り判定を行う。
また、主制御用MPU51は、バックアップ電源端子VBBと、NMI(Non-Maskable Interrupt)端子とを備える。
主制御用ROM53には、主制御用CPU52が上記の各処理を実行するためのコンピュータプログラム、各制御基板へ送信する制御コマンド、大当り判定を行う際に参照する大当り値、転落抽選を行う際に参照する当り値、大当り図柄の抽選の際に参照するテーブル、ハズレ図柄の抽選の際に参照するテーブルなどが読出し可能に記憶されている。
主制御用ROM53には、主制御用CPU52が上記の各処理を実行するためのコンピュータプログラム、各制御基板へ送信する制御コマンド、大当り判定を行う際に参照する大当り値、転落抽選を行う際に参照する当り値、大当り図柄の抽選の際に参照するテーブル、ハズレ図柄の抽選の際に参照するテーブルなどが読出し可能に記憶されている。
主制御用RAM54は、主制御用CPU52が前述した各処理を実行するときに使用するワーク領域を有する。また、主制御用RAM54は、主制御用CPU52が前述した各処理を実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。さらに、主制御用RAM54は、パチンコ機1に供給されている電源が遮断されたときにコンデンサ(図示省略)からバックアップ電源の供給を受け、確変大当り判定の結果などの記憶しているデータを記憶保持する。
また、主制御基板50には、第1始動口21に入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ21aと、第2始動口22に入賞した遊技球を検出する第2始動口スイッチ27aと、外部端子板503とが電気的に接続されている。主制御用CPU52は、大当りの発生回数、入賞数および特別図柄の変動回数などのデータを外部端子板503を介してホールコンピュータへ送信する。ホールコンピュータは、当該パチンコ機1が設置されたパチンコホールの管理室などに配置されている。
また、主制御基板50には、図柄表示基板84が電気的に接続されている。図柄表示基板84には、特別図柄表示装置31と、特別図柄保留数表示装置32と、普通図柄表示装置33と、普通図柄保留数表示装置34とが搭載されている。また、主制御基板50には、払出制御基板60と、セキュリティ中継端子板89と、電源基板76とが電気的に接続されている。
セキュリティ中継端子板89には、不正行為において使用される誘導磁界を検出するための誘導磁界センサ500と、不正行為において使用される磁気を検出するための第1磁気センサ501と、第2磁気センサ502とが電気的に接続されている。
払出制御基板60には、下受け皿7が遊技球で満杯になった状態を検出するための下皿満杯スイッチ7bと、扉開放中継端子板86とが電気的に接続されている。扉開放中継端子板86には、ガラス枠セット3が開放された状態を検出するための扉開放スイッチ87と、外枠セット8が開放された状態を検出するための外枠開放スイッチ88とが電気的に接続されている。
払出制御基板60には、下受け皿7が遊技球で満杯になった状態を検出するための下皿満杯スイッチ7bと、扉開放中継端子板86とが電気的に接続されている。扉開放中継端子板86には、ガラス枠セット3が開放された状態を検出するための扉開放スイッチ87と、外枠セット8が開放された状態を検出するための外枠開放スイッチ88とが電気的に接続されている。
また、払出制御基板60には、払出中継端子板83が電気的に接続されており、払出中継端子板83には、遊技球を上受け皿6へ払出す部材を駆動するための払出モータ38cと、この払出モータ38cによって払出された遊技球を検出するための前部払出センサ38a,後部払出センサ38bと、払出モータ38cによって払出す遊技球が切れていることを検出する前部球切れスイッチ38d,後部球切れスイッチ38eとが電気的に接続されている。これらの前部払出センサ38a〜後部球切れスイッチ38eが賞球払出装置を構成している。
払出制御基板60には、払出制御用MPU61が搭載されており、その払出制御用MPU61は、払出制御用CPU62と、払出制御用ROM63と、払出制御用RAM64とを備える。払出制御用CPU62は、主制御用MPU51から送信される払出制御コマンドに従って払出モータ38cを制御し、賞球および貸球の払出しを制御する。また、払出制御用CPU62は、前部払出センサ38aおよび後部払出センサ38bからそれぞれ出力される信号の変化を検出し、払出された賞球数および貸球数を計数する。また、払出制御用MPU61は、バックアップ電源端子VBBと、NMI(Non-Maskable Interrupt)端子とを備える。
払出制御用ROM63には、払出制御用CPU62が実行するコンピュータプログラムなどが読出し可能に記憶されている。払出制御用RAM64は、払出制御用CPU62が上記のコンピュータプログラムを実行するときに使用するワーク領域を有する。また、払出制御用RAM64は、払出制御用CPU62が上記のコンピュータプログラムを実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。さらに、払出制御用RAM64は、未払いの賞球数および貸球数を記憶し、主電源77が遮断されたときに、未払いの賞球数および貸球数を記憶保持する。
また、払出制御基板60には、プリペイドカードなどのプリペイド媒体の残り度数を表示する度数表示基板504が貸出装置接続端子板78を介して電気的に接続されている。貸出装置接続端子板78には、プリペイドカードまたはプリペイドコインなどのプリペイド記録媒体を読取るプリペイド記録媒体読取装置100(図1)が電気的に接続されている。
さらに、発射制御基板4には、遊技球を発射する発射装置を駆動する発射ソレノイド4fと、遊技球を発射位置へ供給する球供給装置を駆動する球送りソレノイド4gと、発射レバー4bの回動量に応じて発射装置4の発射強度を調節するための発射強度電子ボリューム4cと、遊技者が発射レバー4bに触れたことを検出して発射装置4を駆動させるためのタッチスイッチ4dと、発射レバー4bの回動によってオンまたはオフし、発射ソレノイド4fを駆動する発射スイッチ4eとが電気的に接続されている。
主制御基板50には、盤面中継端子板37が電気的に接続されており、その盤面中継端子板37には、左袖上入賞口17に入賞した遊技球を検出するための左袖上入賞口スイッチ17aと、左袖入賞口18に入賞した遊技球を検出するための左袖入賞口スイッチ18aと、左下入賞口19に入賞した遊技球を検出するための左下入賞口スイッチ19aと、右肩入賞口20に入賞した遊技球を検出するための右肩入賞口スイッチ20aと、第1大入賞口24aに入賞した遊技球を検出するための第1大入賞口スイッチ24cと、ゲート23を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ23aと、第2大入賞口25aに入賞した遊技球を検出するための第2大入賞口スイッチ25cと、第1変動入賞装置24を駆動するための第1大入賞口ソレノイド24bと、普通電動役物27を駆動するための普通電動役物ソレノイド27bと、第2変動入賞装置25を駆動するための第2大入賞口ソレノイド25bとが電気的に接続されている。
図7に示すように、パチンコ機1には、演出制御基板400が設けられており、その演出制御基板400には、画像音声制御基板70と、盤面演出中継端子板82と、盤面LED中継端子板81と、補助演出駆動基板410と、演出電源基板79とが電気的に接続されている。演出制御基板400には、演出制御用CPU402を備えた演出制御用MPU401が搭載されている。演出制御用CPU402は、主制御用CPU52(図6)から送信された演出制御信号を受信し、その受信した演出制御信号を対応する基板に振り分ける処理などを行う。
画像音声制御基板70には、液晶中継端子板30aを介して演出表示器30が電気的に接続されている。また、画像音声制御基板70には、盤面演出中継端子板82が電気的に接続されており、その盤面中継端子板82には、枠部演出中継端子板85を介して右スピーカ10と、左スピーカ11と、下スピーカ12とが電気的に接続されている。また、枠部演出中継端子板85には、枠部LED駆動基板66を介して照光付演出スイッチ9aが電気的に接続されている。照光付演出スイッチ9aは、演出ボタン9を押圧操作したときにオンし、演出ボタン9に内蔵されているLEDを点灯させるスイッチである。
画像音声制御基板70には、画像音声制御用MPU71および音量調節装置75が搭載されている。画像音声制御用MPU71は、画像音声制御用CPU72と、画像音声制御用ROM73と、画像音声制御用RAM74とを備える。画像音声制御用CPU72は、主制御用CPU52から演出制御基板400を介して送信された演出制御信号に従って演出表示器30を制御し、演出制御信号に対応する画像を演出表示器30に表示させる。また、画像音声制御用CPU72は、主制御用CPU52から演出制御基板400を介して送信された演出制御信号に従って各スピーカ10〜12を駆動し、演出制御信号に対応する効果音などを各スピーカ10〜12から出力させる。
画像音声制御用ROM73には、画像音声制御用CPU72が実行するコンピュータプログラムが読出し可能に記憶されている。また、画像音声制御用ROM73には、画像音声制御用CPU72がコンピュータプログラムを実行するときに参照する各種のテーブルが読出し可能に記憶されている。
また、画像音声制御用ROM73には、特別図柄、普通図柄および演出図柄などの変動パターンを決定するための変動パターンテーブルが記憶されている。また、画像音声制御用ROM73には、パチンコ機1に設けられた演出用のLEDの点灯パターンを決定するためのテーブル、効果音や音楽の種類を決定するためのテーブルなど、演出に必要なテーブルやデータなどが記憶されている。
また、画像音声制御用ROM73には、特別図柄、普通図柄および演出図柄などの変動パターンを決定するための変動パターンテーブルが記憶されている。また、画像音声制御用ROM73には、パチンコ機1に設けられた演出用のLEDの点灯パターンを決定するためのテーブル、効果音や音楽の種類を決定するためのテーブルなど、演出に必要なテーブルやデータなどが記憶されている。
画像音声制御用RAM74は、画像音声制御用CPU72がコンピュータプログラムを実行するときに使用するワーク領域を有する。また、画像音声制御用RAM74は、画像音声制御用CPU72がコンピュータプログラムを実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。音量調節装置75は、各スピーカ10〜12が出力する効果音などの音量を調節する音量調節つまみを備える。
補助演出駆動基板410には、補助演出上中継端子板508と、補助演出右中継端子板68と、補助演出下中継端子板507とが電気的に接続されている。補助演出上中継端子板508には、可動役物40の背面に配置された可動役物43を回転させる万華鏡モータ43aと、その可動役物43が原点に復帰したことを検出する万華鏡原点センサ43bと、可動役物42を駆動する右竜モータ42aと、可動役物42が原点に復帰したことを検出する右竜原点センサ42bと、可動役物41を駆動する左竜モータ41aと、可動役物41が原点に復帰したことを検出する左竜原点センサ41bとが電気的に接続されている。
補助演出右中継端子板68には、可動役物40を振動させる家紋モータ40bと、可動役物40の位置を検出する家紋位置確認センサ40cと、可動役物40を上昇させる右リフト(図示省略)を駆動する右リフトモータ40dと、右リフトが原点に復帰したことを検出する右リフト原点センサ40eとが電気的に接続されている。
補助演出下中継端子板507には、可動役物40を上昇させる左リフト(図示省略)を駆動する左リフトモータ40fと、左リフトが原点に復帰したことを検出する左リフト原点センサ40gと、収納部材46に収納された右側の可動役物45を移動させる扉右モータ45aと、その可動役物が原点に復帰したことを検出する扉右原点センサ45bと、左側の可動役物44を移動させる扉左モータ44aと、その可動役物44が原点に復帰したことを検出する扉左原点センサ44bとが電気的に接続されている。
補助演出下中継端子板507には、可動役物40を上昇させる左リフト(図示省略)を駆動する左リフトモータ40fと、左リフトが原点に復帰したことを検出する左リフト原点センサ40gと、収納部材46に収納された右側の可動役物45を移動させる扉右モータ45aと、その可動役物が原点に復帰したことを検出する扉右原点センサ45bと、左側の可動役物44を移動させる扉左モータ44aと、その可動役物44が原点に復帰したことを検出する扉左原点センサ44bとが電気的に接続されている。
補助演出駆動基板410には、補助演出制御用MPU420が搭載されている。補助演出制御用MPU420は、補助演出制御用CPU421と、補助演出制御用ROM422と、補助演出制御用RAM423とを備える。補助演出制御用CPU421は、主制御用CPU52から演出制御基板400を介して送信された演出制御信号に従って可動役物40〜45などの動作を制御する。補助演出制御用ROM422には、補助演出制御用CPU421が実行するコンピュータプログラムが読出し可能に記憶されている。また、補助演出制御用ROM422には、補助演出制御用CPU421がコンピュータプログラムを実行するときに参照する各種のテーブル(たとえば、可動役物40〜45などの動作パターン)が読出し可能に記憶されている。
補助演出制御用RAM423は、補助演出制御用CPU421がコンピュータプログラムを実行するときに使用するワーク領域を有する。また、補助演出制御用RAM423は、補助演出制御用CPU421がコンピュータプログラムを実行することにより発生する処理結果および判定結果などを読出しおよび書換え可能に記憶する。
また、パチンコ機1には、主電源(AC/24V)77に接続された電源基板76(図6)が備えられており、電源基板76は、主電源77から供給される電源を主制御基板50と、払出制御基板60と、演出電源基板79(図7)とに供給する。演出電源基板79は、電源基板76から供給される電源を演出電源基板79と電気的に接続された各基板へ分配する。盤面LED中継端子板81には、遊技盤5に設けられた装飾用の各LEDが搭載されている。
[各種テーブル]
次に、画像音声制御用ROM73に記憶されている各種のテーブルの構成について図を参照して説明する。図10は、図7に示す画像音声制御用ROM73の主な記憶内容を示す説明図である。図11は変動パターンテーブルの構成を示す説明図である。
次に、画像音声制御用ROM73に記憶されている各種のテーブルの構成について図を参照して説明する。図10は、図7に示す画像音声制御用ROM73の主な記憶内容を示す説明図である。図11は変動パターンテーブルの構成を示す説明図である。
画像音声制御用ROM73には、演出図柄テーブル73a、変動パターンテーブル73b、演出内容テーブル73c、LED点灯パターンテーブル73d、音楽テーブル73e、大当り演出画像テーブル73f、客待ち画像テーブル73g、ボタン演出画像テーブル73hなど、演出に必要なデータが記憶されている。
演出図柄テーブル73aは、演出表示器30がハズレ図柄または大当り図柄を確定表示するときに画像音声制御用CPU72が参照するテーブルである。変動パターンテーブル73bは、演出表示器30が変動表示する演出図柄の変動パターンを画像音声制御用CPU72が抽選で決定するときに参照するテーブルである。この実施形態では、変動パターンテーブル73bは、図11に示すように、演出図柄の変動パターンを抽選により決定するための乱数A〜乱数Dとを対応付けて構成されている。
乱数A〜乱数Dは、それぞれカウンタがカウントするカウント値であり、各乱数は、カウンタがカウントするカウント値の範囲に等しい。つまり、画像音声制御用CPU72が所定のタイミングでカウンタから取得したカウント値が乱数となる。そのカウンタは、たとえば、複数の連続した数値(たとえば、0〜239)をカウントするリングカウンタである。乱数A〜乱数Dは、それぞれグループ1〜グループnに分けられている。
乱数Aを構成するグループ1にはそれぞれ乱数Bの複数のグループが対応付けられており、乱数Aを構成するグループnには乱数Dのグループnが対応付けられている。乱数Bを構成する各グループにはそれぞれ乱数Cの複数のグループが対応付けられている。乱数Cを構成する各グループにはそれぞれ乱数Dの複数のグループが対応付けられている。また、乱数Dの各グループを構成する各乱数には、それぞれ種類の異なる変動パターンが対応付けられている。
画像音声制御用CPU72は、演出図柄の変動パターンを決定するタイミングになると、乱数A〜乱数Dを発生する各カウンタから乱数(カウント値)を1つずつ取得する。そして、乱数Aを発生するカウンタから取得した乱数が属するグループのうち、乱数Bを発生するカウンタから取得した乱数が属するグループを選択する。続いて、その選択した乱数Bのグループに対応付けられているグループのうち、乱数Cを発生するカウンタから取得した乱数が属するグループを選択する。続いて、その選択した乱数Cのグループに対応付けられているグループのうち、乱数Dを発生するカウンタから取得した乱数が属するグループを選択する。続いて、その選択した乱数Dのグループに対応付けられている変動パターンを選択する。
つまり、乱数A、乱数B、乱数C、乱数Dの順に選択し、最終的に乱数Dに対応付けられている変動パターンを選択する。このように複数の乱数と変動パターンとを対応付けて構成することにより、同じ種類の変動パターンが選択される確率が低くなっており、遊技者が飽きないように工夫されている。
また、変動パターンのうち、リーチパターンには、複数種類のリーチパターンが設定されている。たとえば、ノーマルリーチパターンおよびスーパーリーチパターンが設定されている。
また、変動パターンのうち、リーチパターンには、複数種類のリーチパターンが設定されている。たとえば、ノーマルリーチパターンおよびスーパーリーチパターンが設定されている。
ノーマルリーチパターンとは、リーチに発展する変動パターンであるリーチパターンの中でも出現確率の高い変動パターンのことであり、スーパーリーチパターンとは、ノーマルリーチパターンよりも出現確率の低い変動パターンのことである。また、大当りは、リーチパターンを経て発生するようになっており、特に、スーパーリーチパターンが出現したときに大当りの発生確率が高くなるように構成されている。
つまり、遊技者から見ると、スーパーリーチパターンが出現したときの大当り発生に対する期待度が最も高くなるように構成されている。
つまり、遊技者から見ると、スーパーリーチパターンが出現したときの大当り発生に対する期待度が最も高くなるように構成されている。
なお、乱数Dのグループnには、演出図柄の変動途中でリーチに発展しない通常変動パターンが対応付けられており、乱数Aのグループnに属する乱数が選択された場合は、通常変動パターンが選択される。
また、図示しないが、画像音声制御用ROM73には、通常遊技状態、確変遊技状態、大当り判定の結果および特別図柄保留数によって異なる構成の変動パターンテーブルが記憶されており、遊技状態に応じて異なる変動パターンが選択されるように構成されている。
また、図示しないが、画像音声制御用ROM73には、通常遊技状態、確変遊技状態、大当り判定の結果および特別図柄保留数によって異なる構成の変動パターンテーブルが記憶されており、遊技状態に応じて異なる変動パターンが選択されるように構成されている。
演出内容テーブル73c(図10)は、画像音声制御用CPU72が演出表示器30が表示する演出内容を抽選で決定するときに参照するテーブルである。演出内容とは、遊技者が演出ボタン9を押すことによって一部を変更することができる演出であり、たとえば、物語性を有する動画が演出内容である場合に、演出ボタン9(図1)が押されたときに物語の展開を変えることができる演出である。
また、演出内容は、演出図柄の変動パターンと組み合わせて表示されたり、組み合わされないで単独で表示されたりするものが存在する。演出内容テーブル73cは、演出内容の表示時間毎に画像音声制御用ROM73に記憶されている。また、演出内容の表示時間は、特別図柄変動時間と等しいため、演出内容テーブル73cは、少なくとも特別図柄変動時間と同じ数設けられている。
演出内容の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントする演出内容抽選カウンタを用いて行う。演出内容テーブル73cは、演出内容抽選カウンタのカウント値と演出内容とを対応付けて構成されている。また、異なる表示時間毎に各演出内容が設定されており、1つの表示時間には複数種類の演出内容が設定されている。
画像音声制御用CPU72は、演出内容抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、主制御用CPU52から指示された変動パターンの変動時間と同じ表示時間の演出内容を演出内容テーブルの中から読出す。
画像音声制御用CPU72は、演出内容抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、主制御用CPU52から指示された変動パターンの変動時間と同じ表示時間の演出内容を演出内容テーブルの中から読出す。
LED点灯パターンテーブル73dは、画像音声制御用CPU72がパチンコ機1に設けられた各種のLEDの点灯パターンを抽選で決定するときに参照するテーブルである。LEDの点灯パターンの抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントするLED点灯パターン抽選カウンタを用いて行う。
LED点灯パターンテーブル73dは、LED点灯パターン抽選カウンタのカウント値と、LEDの点灯パターンとを対応付けて構成されている。画像音声制御用CPU72は、LED点灯パターン抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられているLEDの点灯パターンをLED点灯パターンテーブル73dから読出し、その点灯パターンに従ってLEDを点灯するように演出制御用CPU402に指示する。
音楽テーブル73eは、画像音声制御用CPU72が各スピーカ10〜12が出力する音楽を抽選で決定するときに参照するテーブルである。音楽の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントする音楽抽選カウンタを用いて行う。
音楽テーブル73eは、音楽抽選カウンタのカウント値と、音楽とを対応付けて構成されている。画像音声制御用CPU72は、音楽抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられている音楽を音楽テーブル73eから読出し、それを出力するように音声出力装置43に指示する。
大当り演出画像テーブル73fは、大当りが発生したときに画像音声制御用CPU72が演出画像を抽選で決定するときに参照するテーブルである。演出画像の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントする大当り演出画像抽選カウンタを用いて行う。大当り演出画像テーブル73fは、大当り演出画像抽選カウンタのカウント値と、大当り演出画像の種類とを対応付けて構成されている。画像音声制御用CPU72は、大当り演出画像抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられている大当り演出画像の種類を大当り演出画像テーブル73fから読出し、それを表示するように演出表示器30に指示する。
客待ち画像テーブル73gは、パチンコ機1に遊技者が付いていない、いわゆる客待ち状態のときに画像音声制御用CPU72が演出表示器30に客待ち画像の表示を指示するためのデータが記憶されたテーブルである。
ボタン演出画像テーブル73hは、演出ボタン9がオンしたときに画像音声制御用CPU72がボタン演出画像(演出ボタン9を押して選択することが可能な演出画像)の内容を抽選で決定するときに参照するテーブルである。ボタン演出画像の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントするボタン演出画像抽選カウンタを用いて行う。ボタン演出画像テーブル73hは、ボタン演出画像抽選カウンタのカウント値と、ボタン演出画像の種類とを対応付けて構成されている。画像音声制御用CPU72は、演出ボタン9がオンしたときにボタン演出画像抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられているボタン演出画像の種類をボタン演出画像テーブル73hから読出し、それを表示するように演出表示器30に指示する。
[保留発生時の記憶内容]
次に、特別図柄の保留が発生したときに画像音声制御用RAM74に記憶される内容について図を参照して説明する。
図12(a)は特別図柄保留テーブルの記憶内容を示す説明図であり、(b)は特別図柄保留テーブルに記憶されているデータの記憶順位が繰り上がった状態を示す説明図である。
次に、特別図柄の保留が発生したときに画像音声制御用RAM74に記憶される内容について図を参照して説明する。
図12(a)は特別図柄保留テーブルの記憶内容を示す説明図であり、(b)は特別図柄保留テーブルに記憶されているデータの記憶順位が繰り上がった状態を示す説明図である。
なお、以下の説明では、確定図柄とは、演出表示器30が確定表示した演出図柄のことであり、通常大当り図柄、確変大当り図柄およびハズレ図柄のいずれかを指す。また、特別図柄保留テーブルは、第1始動口21および第2始動口22に対してそれぞれ設けられているが、ここでは、第1始動口21に対する特別図柄保留テーブルを代表にして説明する。また、第1始動口21および第2始動口22に対する特別図柄保留数の上限はそれぞれ4個であるとする。
特別図柄保留テーブル74aは、遊技球が第1始動口21に入賞したときに発生したデータを記憶する。図中の「保留順位」は、保留が発生した順番を示す。また、特別図柄保留テーブル74aは、特別図柄保留数U1を記憶する。「判定結果」は、遊技球が第1始動口21に入賞したときに主制御用CPU52が行った大当り判定および確変大当り判定の結果である。「確定図柄」は、遊技球が第1始動口21に入賞したときに主制御用CPU52が決定した確定図柄である。「変動パターン」は、画像音声制御用CPU72が決定した演出図柄の変動パターンである。
判定結果および確定図柄は、主制御用CPU52から画像音声制御用CPU72へ送信され、画像音声制御用CPU72によって特別図柄保留テーブル74aに記憶される。
なお、画像音声制御用CPU72は、特別図柄の変動パターンおよび確定図柄、音楽およびLEDの点灯パターンなども抽選により決定し、それらも特別図柄保留テーブルに記憶するが、ここではそれらの説明を省略し、変動パターンおよび確定図柄を代表にして説明する。
なお、画像音声制御用CPU72は、特別図柄の変動パターンおよび確定図柄、音楽およびLEDの点灯パターンなども抽選により決定し、それらも特別図柄保留テーブルに記憶するが、ここではそれらの説明を省略し、変動パターンおよび確定図柄を代表にして説明する。
図12(a)は、ある遊技状態における特別図柄保留テーブル74aの記憶内容を示す一例である。保留順位3番目(※)には、主制御用CPU52の確変大当り判定の結果として「確変大当り」が記憶されており、変動パターンとして「スーパーリーチパターン」が記憶されている。また、特別図柄保留テーブル74aに記憶されている特別図柄保留数U1は上限の4個に達している。
そして、特別図柄の変動表示が1回終了すると、図12(b)に示すように、特別図柄保留テーブル74aに記憶されている各データは、保留順位が1つずつ繰り上がる。
そして、特別図柄の変動表示が1回終了すると、図12(b)に示すように、特別図柄保留テーブル74aに記憶されている各データは、保留順位が1つずつ繰り上がる。
[遊技の特徴]
次に、遊技の特徴について図を参照して説明する。図8および図9は、始動口の入賞、転落抽選、大当り判定、確変大当り判定および遊技状態の変化の各タイミングの一例を示すタイミングチャートである。なお、以下では、第1始動口21および第2始動口22を単に始動口という。また、図8および図9に記載の始動口入賞は、演出表示器30が演出図柄を変動表示することになる始動口入賞を示し、保留数の上限を超える始動口入賞は含まれない。
次に、遊技の特徴について図を参照して説明する。図8および図9は、始動口の入賞、転落抽選、大当り判定、確変大当り判定および遊技状態の変化の各タイミングの一例を示すタイミングチャートである。なお、以下では、第1始動口21および第2始動口22を単に始動口という。また、図8および図9に記載の始動口入賞は、演出表示器30が演出図柄を変動表示することになる始動口入賞を示し、保留数の上限を超える始動口入賞は含まれない。
確変大当りが発生し、大当り遊技が終了すると、遊技状態が確変遊技状態に変化するが、確変遊技状態が継続可能な最大の期間は、大当り遊技の終了後、演出表示器30が演出図柄をn回変動表示するまでの期間である。転落抽選に当選すると確変遊技状態から通常遊技状態に転落する。また、転落抽選にはずれた場合は、確変遊技状態が維持される。
確変遊技状態は、転落抽選において当選するまで維持される。転落抽選は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において始動口入賞が発生したときにのみ実行される。つまり、転落抽選は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達する前には行われない。このため、遊技者は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでに大当りを引き当てることができるか否か、ハラハラドキドキするスリルのある遊技を楽しむことができるので、遊技の単調さを解消することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
図8に示す例では、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達した以降(入賞36以降)で、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口入賞時に転落抽選が行われている。つまり演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達するまでの期間は、転落抽選が行われない。時刻t1にて遊技球が始動口に入賞し、大当り判定の結果が大当りであり、かつ、確変大当り判定の結果が確変大当りになっている。そして、大当り遊技が開始され、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が確変遊技状態に変化している。その後、演出表示器30による演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達したとき(入賞36)に転落抽選が行われている。
始動口の入賞が36に達したときの転落抽選の結果は、ハズレになっている。そして、演出図柄の変動表示回数が最大値のn回に達するまでの期間(演出図柄が変動表示することになる始動口入賞の回数がn回に達するまでの期間)の各始動口入賞時における転落抽選では、何れもハズレと判定されている。演出図柄の変動表示回数が最大値のn回に達すると(tn)、確変遊技状態が終了し、通常遊技状態に戻っている。
以上のように、図8に示す例では、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達した以降で、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口入賞時に転落抽選が行われ、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達するまでは転落抽選が行われないため、確変遊技状態を維持することができる。
図9に示す例では、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が36回に達した以降で、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口入賞時に転落抽選が行われており、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が40回(t41)に達したときの転落抽選に当選し、確変遊技状態から通常遊技状態に転落している。時刻t1にて遊技球が始動口に入賞し、大当り判定の結果が大当りであり、かつ、確変大当り判定の結果が確変大当りになっている。そして、大当り遊技が開始され、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が確変遊技状態に変化している。
その後、演出図柄の変動表示が行われることになる始動口の入賞が40回に達したとき(入賞40)に転落抽選が行われ、当選している。このため、その時点から遊技状態が確変遊技状態から通常遊技状態に転落している。
以上のように、図8および図9に示す例では、遊技者は、演出図柄の変動表示の回数が36回に達するまでに大当りを引き当てることができるか否か、ハラハラドキドキするスリルのある遊技を楽しむことができるので、遊技の単調さを解消することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数が36回に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数が36回に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
[遊技の主な流れ]
次に、パチンコ機1における遊技の主な流れについて図を参照して説明する。
(主制御用CPUが実行する主な処理)
最初に、主制御用CPU52が実行する主な処理の流れについて図を参照して説明する。図14は、図6に示す主制御用CPU52が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。以下の説明では、各CPUが実行する処理のステップをSと略す。
次に、パチンコ機1における遊技の主な流れについて図を参照して説明する。
(主制御用CPUが実行する主な処理)
最初に、主制御用CPU52が実行する主な処理の流れについて図を参照して説明する。図14は、図6に示す主制御用CPU52が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。以下の説明では、各CPUが実行する処理のステップをSと略す。
主制御用CPU52は、パチンコ機1が起動したときにセキュリティチェックなどの初期設定を実行する(S500)。次に、主制御用CPU52は、入賞検出処理(S501)、始動口処理(S502)、ゲート処理(S503)、変動開始処理(S504)、普通電動役物処理(S505)、大入賞口処理(S506)および遊技情報送信処理(S507)などを実行する。
入賞検出処理(S501)では、入賞口スイッチ17a〜20a、始動口スイッチ21a,27aおよび大入賞口スイッチ24c,25c(図6)からの出力信号の変化を検出し、入賞が発生したことを検出する。ゲート処理(S503)では、ゲートスイッチ23a(図6)からの出力信号の変化を検出し、遊技球がゲート23を通過したことを検出し、普通図柄の当り判定を行う。普通電動役物処理(S505)では、ゲート処理(S503)における普通図柄の当り判定が当りであった場合に普通電動役物ソレノイド27b(図6)を作動させ、普通電動役物27の開閉翼片27c(図3)を開放させる。
大入賞口処理(S506)では、通常大当りが発生したときの第1大入賞口24aの開閉制御と、第1または第2確変大当りが発生したときの第2大入賞口25aの開閉制御とを実行する。遊技情報送信処理(S507)では、通常大当りの発生回数、確変大当りの発生回数、特別図柄の変動回数、賞球数の合計(出玉数)などの遊技中に発生する遊技情報をホールコンピュータへ送信する。
(始動口処理)
次に、主制御用CPU52が実行する始動口処理(図14のS502)の流れについて図を参照して説明する。
図15は、主制御用CPU52が図14のS502において実行する始動口処理の流れを示すメインフローチャートであり、図16は、図15に示す処理の続きを示すフローチャートである。なお、主制御用CPU52は、第1始動口スイッチ21aまたは第2始動口スイッチ27aがオンしたときに始動口処理を実行するが、ここでは、第1始動口スイッチ21aがオンしたときの始動口処理を代表にして説明する。
次に、主制御用CPU52が実行する始動口処理(図14のS502)の流れについて図を参照して説明する。
図15は、主制御用CPU52が図14のS502において実行する始動口処理の流れを示すメインフローチャートであり、図16は、図15に示す処理の続きを示すフローチャートである。なお、主制御用CPU52は、第1始動口スイッチ21aまたは第2始動口スイッチ27aがオンしたときに始動口処理を実行するが、ここでは、第1始動口スイッチ21aがオンしたときの始動口処理を代表にして説明する。
主制御用CPU52は、第1始動口スイッチ21a(図6)がオンしたか否か、つまり遊技球が第1始動口21(図2)に入賞したか否かを判定する(S20)。ここで、肯定判定すると(S20:Yes)、主制御用RAM54に記憶されている特別図柄保留数U1を参照し(S21)、特別図柄保留数U1が上限の4個未満であるか否かを判定する(S22)。ここで、肯定判定すると(S22:Yes)、遊技状態が確変遊技状態に変化していることを示す確変大当りフラグが1にセットされているか否かを判定する(S23)。つまり、現在の遊技状態が確変遊技状態であるか否かを判定する。
ここで、現在の遊技状態が確変遊技状態であると判定すると(S23:Yes)、演出表示器30による演出図柄の変動表示回数Cが、予め設定されたm回(m>1)以上であるか否かを判定する(S24)。なお、m≦nである。ここで、変動表示回数Cがm回以上に達したと判定すると(S24:Yes)、転落抽選カウンタからカウント値を1つ取得する(S25)。
ここで、転落抽選カウンタとは、転落抽選を行うためのカウンタであり、複数の連続した異なる数値をカウントするカウンタである。たとえば、転落抽選カウンタは、0〜9の連続した計10個の数値をカウントするリングカウンタである。
続いて、主制御用CPU52は、S25において転落抽選カウンタから取得したカウント値を用いて転落抽選を行い、当りか否かを判定する(S26)。たとえば、S25において転落抽選カウンタから取得したカウント値が、予め登録された当り値と一致する場合は、当りと判定し、一致しない場合は、ハズレと判定する(S26)。
続いて、主制御用CPU52は、S25において転落抽選カウンタから取得したカウント値を用いて転落抽選を行い、当りか否かを判定する(S26)。たとえば、S25において転落抽選カウンタから取得したカウント値が、予め登録された当り値と一致する場合は、当りと判定し、一致しない場合は、ハズレと判定する(S26)。
ここで、当りと判定した場合は(S26:Yes)、確変大当りフラグを0にリセットし、遊技状態を確変遊技状態から通常遊技状態に戻す(S27)。つまり、遊技状態が現在の確変遊技状態から通常遊技状態に転落する。続いて、大当り抽選カウンタからカウント値を1つ取得する(S28)。
ここで、大当り抽選カウンタとは、連続した複数の異なる数値をカウントするカウンタであり、たとえば、リングカウンタである。この実施形態では、0〜99の連続した計100個の数値をカウントするリングカウンタである。続いて、主制御用CPU52は、通常大当り用大当り値テーブルを参照する(S29)。ここで、通常大当り用大当り値テーブルは、通常遊技状態のときに参照する大当り値が設定されたテーブルであり、確変大当り用大当り値テーブルは、確変遊技状態のときに参照する大当り値が設定されたテーブルである。
確変大当り用大当り値テーブルには、通常大当り用大当り値テーブルよりも多くの大当り値が設定されており、確変遊技状態のときに大当りが発生する確率が高くなっている。
この実施形態では、確変大当り用大当り値テーブルには、7,17,29,31,37,47,57,67,79,89の計10個の大当り値が設定されており、通常大当り用大当り値テーブルには、大当り値7のみが設定されている。
つまり、大当りが発生する確率は、通常時が、1/100であり、確変時が、10/100=1/10であり、確変遊技状態のときに大当りが発生する確率は、通常遊技状態のときよりも10倍高く設定されている。
この実施形態では、確変大当り用大当り値テーブルには、7,17,29,31,37,47,57,67,79,89の計10個の大当り値が設定されており、通常大当り用大当り値テーブルには、大当り値7のみが設定されている。
つまり、大当りが発生する確率は、通常時が、1/100であり、確変時が、10/100=1/10であり、確変遊技状態のときに大当りが発生する確率は、通常遊技状態のときよりも10倍高く設定されている。
続いて、主制御用CPU52は、大当り判定を実行する(S34)。ここで、先のS28において大当り抽選カウンタから取得したカウント値と同じ数値の大当り値が通常大当り用大当り値テーブルに設定されている場合は大当りと判定し(S34:Yes)、先のS28において大当り抽選カウンタから取得したカウント値と同じ数値の大当り値が通常大当り用大当り値テーブルに設定されていない場合は大当りではない、つまりハズレと判定する(S34:No)。
また、主制御用CPU52は、S26において当りではない、つまり、遊技状態が通常遊技状態へ転落しないと判定した場合は(S26:No)、大当り抽選カウンタからカウント値を1つ取得し(S30)、確変大当り用大当り値テーブルを参照し(S31)、前述した大当り判定を実行する(S34)。また、主制御用CPU52は、S24において変動表示回数Cがm回以上ではない、つまり、変動表示回数Cがm回に達していないと判定した場合は(S24:No)、S25,S26における転落抽選を実行しないで大当り抽選カウンタからカウント値を1つ取得し(S30)、確変大当り用大当り値テーブルを参照し(S31)、前述した大当り判定を実行する(S34)。
また、主制御用CPU52は、S23において確変大当りフラグが1にセットされていない、つまり、遊技状態が通常遊技状態であると判定した場合は(S23:No)、大当り抽選カウンタからカウント値を1つ取得し(S32)、通常大当り用大当り値テーブルを参照し(S33)、前述した大当り判定を実行する(S34)。
主制御用CPU52は、S34において大当りと判定した場合は(S34:Yes)、大当り図柄の抽選を実行する(S35)。大当り図柄の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントする大当り図柄抽選カウンタと、大当り図柄テーブルとを用いて行う。大当り図柄テーブルは、大当り図柄抽選カウンタのカウント値と大当り図柄とを対応付けて構成されている。主制御用CPU52は、大当り図柄抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられている大当り図柄を大当り図柄テーブルから読出す。
たとえば、大当り図柄抽選カウンタは、0〜9をカウントし、大当り図柄テーブルは、0〜9のカウント値と、大当り図柄000・111〜999とを対応付けて構成されている。そして、主制御用CPU52は、大当り図柄抽選カウンタから取得したカウント値が、たとえば7であった場合は、そのカウント値7と対応付けられている大当り図柄「777」を大当り図柄テーブルから読出す。
また、S34において大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S34:No)、ハズレ図柄の抽選を実行する(S36)。ハズレ図柄の抽選は、複数の連続した異なる数値をカウントするハズレ図柄抽選カウンタと、ハズレ図柄テーブルとを用いて行う。ハズレ図柄テーブルは、ハズレ図柄抽選カウンタのカウント値とハズレ図柄とを対応付けて構成されている。主制御用CPU52は、ハズレ図柄抽選カウンタからカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値と対応付けられているハズレ図柄をハズレ図柄テーブルから読出す。
また、主制御用CPU52は、大当り図柄を抽選により決定すると、その決定した大当り図柄の種類に応じて通常大当りであるか否かを判定する(図16のS37)。たとえば、抽選により決定した大当り図柄が000や222などの偶数を表した大当り図柄であった場合は、通常大当りであると判定する。ここで、通常大当りであると判定すると(S37:Yes)、通常大当りであると判定したことを示す通常大当りフラグをオンする(S38)。
また、通常大当りではないと判定した場合は(S37:No)、第1確変大当りであるか否かを判定する(S39)。たとえば、抽選により決定した大当り図柄が777であった場合は、第1確変大当りであると判定する。ここで、第1確変大当りであると判定すると(S39:Yes)、第1確変大当りであると判定したことを示す第1確変大当りフラグをオンする(S40)。
また、第1確変大当りではないと判定した場合は(S39:No)、第2確変大当りであるか否かを判定する(S41)。たとえば、抽選により決定した大当り図柄が偶数を表した大当り図柄および777以外の大当り図柄であった場合は、第2確変大当りであると判定する。ここで、第2確変大当りであると判定すると(S41:Yes)、第2確変大当りであると判定したことを示す第2確変大当りフラグをオンする(S42)。
ここで、通常大当りは、第1変動入賞装置24が作動する大当りであり、第1大入賞口24aが開閉するラウンドをn3ラウンド実行する大当りである。また、第1確変大当りは、第2変動入賞装置25が作動する大当りであり、第2大入賞口25aが開閉するラウンドをn1ラウンド実行する大当りである。また、第2確変大当りは、第2変動入賞装置25が作動する大当りであり、第2大入賞口25aが開閉するラウンドをn2(n2<n1)ラウンド実行する大当りである。たとえば、n1=16、n2=2、n3=15である。
また、大当り遊技中に第1大入賞口21または第2大入賞口22に入賞することによって払出される賞球数の総数の平均値を、第1確変大当りがp1個、通常大当りがp3個、第2確変大当りがp2個とすると、p2<p3<p1となるように構成されている。また、p2/p1=rとすると、0.125≦r<1となるように構成されている。
つまり、遊技者が第2確変大当りにおいて獲得可能な賞球数の総数p2が、第1確変大当りにおいて獲得可能な賞球数の総数p1の0.125倍(1/8)未満にならないように構成されている。
つまり、遊技者が第2確変大当りにおいて獲得可能な賞球数の総数p2が、第1確変大当りにおいて獲得可能な賞球数の総数p1の0.125倍(1/8)未満にならないように構成されている。
そして、主制御用CPU52は、特別図柄保留数U1に1を加算し(S43)、特別図柄保留数U1、大当り判定の結果、転落抽選の結果、大当りの種類、大当り図柄、ハズレ図柄および大当りの種類などの抽選結果を示すデータを演出制御基板400を介して画像音声制御用CPU72へ送信する(S44)。
(変動開始処理)
次に、主制御用CPU52が実行する変動開始処理(図14のS504)の流れについて、それを示す図17のフローチャートを参照して説明する。
次に、主制御用CPU52が実行する変動開始処理(図14のS504)の流れについて、それを示す図17のフローチャートを参照して説明する。
主制御用CPU52は、特別図柄変動時間を計測中であるか否かを判定し(S50)、計測中ではないと判定した場合は(S50:No)、特別図柄保留数U1を参照する(S51)。そして、特別図柄保留数U1が1個以上であるか否かを判定し(S52)、1個以上であると判定した場合は(S52:Yes)、特別図柄保留数U1から1を減算し(S53)、特別図柄および演出図柄の変動開始を指示する変動開始コマンドと、現在の特別図柄保留数U1を示すデータとを演出制御基板400を介して画像音声制御用CPU72へ送信する(S54)。続いて、特別図柄変動時間(演出図柄変動時間)の計測を開始する(S55)。
続いて、演出図柄の変動表示回数Cに1を加算し(S56)、その加算により更新された変動表示回数Cが変動表示回数Cの上限値のn回に達したか否かを判定する(S57)。ここで、変動表示回数Cが上限値のn回に達したと判定した場合は(S57:Yes)、先の始動口処理のS40(図16)においてセットされている第1確変大当りフラグ、または、S42においてセットされている第2確変大当りフラグを0にリセットする(S58)。つまり、確変遊技状態を終了し、通常遊技状態に戻す。
(画像音声制御用CPUが実行する主な処理)
次に、画像音声制御用CPU72(図7)が実行する主な処理の流れについて、それを示す図18のフローチャートを参照して説明する。
次に、画像音声制御用CPU72(図7)が実行する主な処理の流れについて、それを示す図18のフローチャートを参照して説明する。
画像音声制御用CPU72は、パチンコ機1が起動したときに初期設定を実行する(S600)。この初期設定では、コンピュータプログラムのセキュリティチェックなどを行う。次に、画像音声制御用CPU72は、データ受信処理(S601)、変動パターン抽選処理(S602)、効果音パターン抽選処理(S603)、LED点灯パターン抽選処理(S604)、演出処理(S605)および可動役物処理(S606)などを実行する。
(データ受信処理)
画像音声制御用CPU72が実行するデータ受信処理(図18のS601)の流れについて、それを示す図19のフローチャートを参照して説明する。
画像音声制御用CPU72が実行するデータ受信処理(図18のS601)の流れについて、それを示す図19のフローチャートを参照して説明する。
画像音声制御用CPU72は、演出制御基板400を介して主制御用CPU52からデータを受信したか否かを判定し(S200)、受信したと判定すると(S200:Yes)、その受信したデータを解析する(S201)。そして、その解析の結果、受信したデータが変動開始コマンドであるか、あるいは、大当り判定および確変大当り判定などの抽選結果であるかを判定する(S202,S203)。
ここで、変動開始コマンドではない、つまり、受信したデータは抽選結果であると判定すると(S202:No、S203:Yes)、その受信した抽選結果を画像音声制御用RAM74に記憶し(S204)、変動パターン抽選処理を実行する(S205)。受信した抽選結果は、特別図柄保留数U1の発生した順位に対応して画像音声制御用RAM74に記憶される。また、S202において変動開始コマンドであると判定した場合は、演出処理を実行する(S220)。
(変動パターン抽選処理)
次に、画像音声制御用CPU72が実行する変動パターン抽選処理(図18のS602)の流れについて、それを示す図20のフローチャートを参照して説明する。
次に、画像音声制御用CPU72が実行する変動パターン抽選処理(図18のS602)の流れについて、それを示す図20のフローチャートを参照して説明する。
画像音声制御用CPU72は、特別図柄保留テーブル74a(図12)を参照し(S206)、判定結果および特別図柄保留数などのデータに対応する変動パターンテーブル73b(図11)を参照する(S207)。続いて、画像音声制御用CPU72は、変動パターンテーブル73bについて前述したように、乱数A〜乱数Dを用いて変動パターンを選択し、その選択した変動パターンを画像音声制御用RAM74に記憶する(S208)。
(演出処理)
次に、画像音声制御用CPU72が実行する演出処理(図18のS605)の流れについて、それを示す図21のフローチャートを参照して説明する。
次に、画像音声制御用CPU72が実行する演出処理(図18のS605)の流れについて、それを示す図21のフローチャートを参照して説明する。
画像音声制御用CPU72は、演出図柄の変動時間を計測中であるか否かを判定し(S221)、計測中ではないと判定した場合は(S221:No)、特別図柄保留テーブル74a(図12)を参照し、特別図柄保留数U1の発生順位の1番目に記憶されている変動パターンを読出し(S222)、その読出した変動パターンに従った演出図柄の変動表示を演出表示器30に開始させる(S223)。続いて、演出図柄変動時間をセットし(S224)、演出図柄変動時間の計測を開始する(S225)。
続いて、特別図柄保留テーブル74aに記憶されている各データの記憶順位を1つずつ繰り上げ(S226)、特別図柄保留数U1から1を減算して特別図柄保留数U1を更新する(S227)。そして、次のサイクルでこの演出処理を実行するときに、S221において変動時間を計測中であると判定した場合は(S221:Yes)、計測している時間がタイムアップしたか否かを判定し(S228)、タイムアップしたと判定した場合は(S228:Yes)、演出表示器30に演出図柄の変動を停止させ(S229)、先のS222において読出した変動パターンに対応付けられている確定図柄を演出表示器30に確定表示させる(S230)。
[実施形態の効果]
上述した実施形態のパチンコ機1では、主制御用CPU52は、確変遊技状態を維持することができる演出図柄の変動表示回数が最大のn回に達するまで毎回転落抽選を実行するのではなく、変動表示回数Cがm回(m>1)に達した以降にのみ実行する。つまり、転落抽選は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達する前には行われない。
上述した実施形態のパチンコ機1では、主制御用CPU52は、確変遊技状態を維持することができる演出図柄の変動表示回数が最大のn回に達するまで毎回転落抽選を実行するのではなく、変動表示回数Cがm回(m>1)に達した以降にのみ実行する。つまり、転落抽選は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達する前には行われない。
したがって、上述した実施形態のパチンコ機1を使用すれば、遊技者は、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでに大当りを引き当てることができるか否か、ハラハラドキドキするスリルのある遊技を楽しむことができるので、遊技の単調さを解消することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
また、演出図柄の変動表示の回数がm回(m>1)に達するまでの期間における始動口入賞時には、転落抽選が行われないため、確変遊技状態から通常遊技状態へ転落するリスクを少なくすることができるので、遊技者に敬遠され難いパチンコ機を実現することができる。
なお、前述の実施形態では、大当り判定の判定結果が大当りであった場合に確変大当り判定を行うように構成されたパチンコ機について説明したが、大当り判定の判定結果が大当りであった場合に確変大当り判定を行わないで100%の確率で確変遊技状態に変化するように構成されたパチンコ機にも本願発明を適用することができる。
1・・パチンコ機(遊技機)、4a・・発射ハンドル(発射装置)、
5・・遊技盤、17・・左袖上入賞口(入賞口)、21・・第1始動口(始動口)、
22・・第2始動口(始動口)、24・・第1変動入賞装置(変動入賞装置)、
24a・・第1大入賞口(大入賞口)、25・・第2変動入賞装置(変動入賞装置)、
25a・・第2大入賞口(大入賞口)、30・・演出表示器(画像表示装置)、
38c・・払出モータ(賞球払出装置)、52・・主制御用CPU(CPU)。
5・・遊技盤、17・・左袖上入賞口(入賞口)、21・・第1始動口(始動口)、
22・・第2始動口(始動口)、24・・第1変動入賞装置(変動入賞装置)、
24a・・第1大入賞口(大入賞口)、25・・第2変動入賞装置(変動入賞装置)、
25a・・第2大入賞口(大入賞口)、30・・演出表示器(画像表示装置)、
38c・・払出モータ(賞球払出装置)、52・・主制御用CPU(CPU)。
Claims (1)
- 遊技球の流下領域が形成された遊技盤と、
前記流下領域へ遊技球を発射する発射装置と、
前記遊技盤に設けられた始動口および入賞口と、
前記遊技盤に設けられており、遊技球の入賞領域が前記入賞口よりも大きい大入賞口を有する変動入賞装置と、
前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口、入賞口および大入賞口のいずれかに入賞したときに所定数の遊技球を賞球として払出す賞球払出装置と、
前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りかハズレかの判定(以下、大当り判定という)を行うCPUと、
前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口を通過したときに、複数の画像を配列して成る画像列の変動表示を複数の表示領域においてそれぞれ開始し、その開始から所定時間経過後に前記大当り判定の結果に対応する画像を各表示領域において確定表示する画像表示装置と、を備えており、
前記変動入賞装置は、前記大当り判定の結果が大当りであり、その大当りに対応する画像を前記画像表示装置が確定表示した場合に前記大入賞口を所定回数開閉するように構成されたパチンコ機において、
前記大当り判定において大当りと判定する確率の高い遊技状態を確変遊技状態とし、前記大当り判定において大当りと判定する確率の低い遊技状態を通常遊技状態とし、前記画像列の変動表示が前記複数の表示領域においてそれぞれ開始されてから、前記大当り判定の結果に対応する画像が各表示領域において確定表示されるまでを1回の変動表示とした場合に、
前記CPUは、
前記大入賞口が所定回数開閉する大当り遊技が終了した後の遊技状態が前記確変遊技状態に変化しているときに、前記変動表示の回数がm回(m>1)に達した以降において前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口に入賞したときに、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すか、あるいは、現在の確変遊技状態を維持するかを抽選により決定する遊技状態抽選処理と、
前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、遊技状態を現在の確変遊技状態から通常遊技状態に戻すという抽選結果であった場合は、次に確変遊技状態に変化するまで遊技状態を通常遊技状態に設定し、かつ、前記遊技状態抽選処理の抽選結果が、現在の確変遊技状態を維持するという抽選結果であった場合は、前記遊技状態抽選処理により、遊技状態を現在の確変遊技状態から前記通常遊技状態に戻すと抽選されるまで遊技状態を確変遊技状態に維持する遊技状態設定処理と、を実行することを特徴とするパチンコ機。
Priority Applications (1)
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JP2011113216A JP2012239685A (ja) | 2011-05-20 | 2011-05-20 | パチンコ機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012239685A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006026073A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Fujishoji Co Ltd | 遊技機 |
JP2006141556A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Kpe Inc | パチンコ遊技機 |
-
2011
- 2011-05-20 JP JP2011113216A patent/JP2012239685A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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