JP2012234260A - 車両制御シミュレーションシステム - Google Patents
車両制御シミュレーションシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012234260A JP2012234260A JP2011100870A JP2011100870A JP2012234260A JP 2012234260 A JP2012234260 A JP 2012234260A JP 2011100870 A JP2011100870 A JP 2011100870A JP 2011100870 A JP2011100870 A JP 2011100870A JP 2012234260 A JP2012234260 A JP 2012234260A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- simulation
- vehicle control
- server
- control software
- virtual server
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】大量のコンピュータリソースを必要とする車両制御シミュレーションを、シミュレーション工程毎に柔軟に実行することのできるシミュレーションシステムを得る。
【解決手段】本発明に係る車両制御シミュレーションシステムは、車両制御ソフトウェアおよび車両の論理モデルの種類毎に仮想サーバを備えており、シミュレーションの各工程において必要になる仮想サーバを起動して対応するシミュレーションを実行させる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る車両制御シミュレーションシステムは、車両制御ソフトウェアおよび車両の論理モデルの種類毎に仮想サーバを備えており、シミュレーションの各工程において必要になる仮想サーバを起動して対応するシミュレーションを実行させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両を制御する処理をシミュレーションする技術に関するものである。
自動車の操作や運動に関する制御技術は、年々電子化が進む傾向にある。1台の自動車に搭載されるECU(Elctronic Control Unit)と呼ばれるマイクロコンピュータ回路の数は数10個になり、これらECUに実装されるソフトウェア(以下、制御ソフトと呼ぶ)全体のサイズは100万行(主としてC言語によるソースコード)にも及ぶようになっている。
このように制御ソフトウェアの開発規模は増加する一方で、その開発期間を短縮することが要求されているため、制御処理の品質向上が自動車メーカやサプライヤの大きな課題となっている。
このような課題に対応するための制御ソフト開発技術として、従来のプログラマによるハンドコーディングに代わって、モデルベース開発手法(以下、MBDと呼ぶ)が注目されつつある。MBDは、制御ソフトのロジックを、ブロック線図のようなモデルで記述することにより、制御仕様を可視化するとともに、モデルを使ってシミュレーションを実行することにより、その場で動作を確認できるというメリットがある。
MBDにおけるシミュレーションの実行方法は、制御ソフト開発プロセスの段階に応じて、以下のように分類される。
(a)MILS(Model−In−the−Loop Simulation):制御ソフトのモデルを用いてシミュレーションを実行する。
(b)SILS(Software−In−the−Loop Simulation):制御ソフトのソースコードを用いてシミュレーションを実行する。
(c)HILS(Hardware−In−the−Loop Simulation):オブジェクトコードを実装したECUを用いてシミュレーションを実行する。
(a)MILS(Model−In−the−Loop Simulation):制御ソフトのモデルを用いてシミュレーションを実行する。
(b)SILS(Software−In−the−Loop Simulation):制御ソフトのソースコードを用いてシミュレーションを実行する。
(c)HILS(Hardware−In−the−Loop Simulation):オブジェクトコードを実装したECUを用いてシミュレーションを実行する。
MBDによる制御ソフト開発においては、これまで機能モジュール毎に開発する手法が検討されてきた。制御ソフトモデルのシミュレーションを実施する形式として、制御ソフトモデル単体のオープンループと、制御対象(以下、プラントと呼ぶ)モデルと接続した閉ループでのシミュレーションがある。
最近では、制御ソフト仕様の検証を、要求分析や機能設計などの制御ソフト開発プロセスの上流段階で実施するようになっている。特に、最近の制御ソフトは高機能化・複雑化が加速しており、一部の機能モジュールの仕様を変更した場合における、制御ソフト全体に対する影響範囲を把握することが困難になっている。そのため、車両全体をモデル化したシミュレーション技術が重要になっている。
下記特許文献1〜2には、制御ソフトウェアのシミュレーションを実行する技術が記載されている。下記特許文献3には、制御計測システム3を遠隔からサポートするシステムが記載されている。
車両全体のモデルを用いてシミュレーションを実行する場合、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)程度の処理能力では、シミュレーションデータを記憶するためのメモリの容量が不十分である。また、中央演算処理装置(以下、CPUと略す)の能力が不十分であるため、シミュレーションの実行時間が大幅に長くなってしまう。さらには、車両全体のシミュレーションは、複数種類のソフトウェア、制御モデルなどによって実行され、シミュレーションの工程に応じて用いられるソフトウェアなどがそれぞれ異なる場合があり、工程毎に個別にシミュレーション環境を構築すると多数のコンピュータが必要になってコストなどの面で望ましくない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、大量のコンピュータリソースを必要とする車両制御シミュレーションを、シミュレーション工程毎に柔軟に実行することのできるシミュレーションシステムを得ることを目的とする。
本発明に係る車両制御シミュレーションシステムは、車両制御ソフトウェアおよび車両の論理モデルの種類毎に仮想サーバを備えており、シミュレーションの各工程において必要になる仮想サーバを起動して対応するシミュレーションを実行させる。
本発明に係る車両制御シミュレーションシステムによれば、仮想サーバ上で車両制御シミュレーションを実行することにより、車両制御シミュレーションを、シミュレーション工程毎に柔軟に実行することができる。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る車両制御シミュレーションシステム100の構成図である。車両制御シミュレーションシステム100は、管理用コンピュータ110、シミュレーション実行サーバ120、データ保存用ストレージ130、システム用ストレージ140を有する。
図1は、本発明の実施形態1に係る車両制御シミュレーションシステム100の構成図である。車両制御シミュレーションシステム100は、管理用コンピュータ110、シミュレーション実行サーバ120、データ保存用ストレージ130、システム用ストレージ140を有する。
管理用コンピュータ110、シミュレーション実行サーバ120、データ保存用ストレージ130、システム用ストレージ140は、ネットワーク150で接続されている。ネットワーク150の具体例としては、例えばEthernet(登録商標)などのローカルエリアネットワーク用通信インタフェースを用いるとよい。ユーザは、ネットワーク150を介して、管理用コンピュータ110上で上記各装置にアクセスし、操作することができる。ユーザは、車両制御システム100が設置されている施設内の管理用コンピュータ110から各装置にアクセスしてもよいし、インターネットやイントラネットを介して別の施設にある管理用コンピュータ110から各装置にアクセスしてもよい。その他、モバイル端末から上記各装置にアクセスすることもできる。なお、ネットワーク150のセキュリティを維持するために、ハードウェアキーなどの装置を使った認証によって、アクセスを制御するとよい。
管理用コンピュータ110は、シミュレーション実行管理プログラム111、モデル割当定義データ112、テストパターンデータ113を備える。管理用コンピュータ110自身も仮想サーバとして構成することができるが、ここでは独立したコンピュータであると仮定する。以下では記載の便宜上、各プログラムを動作主体として説明する場合があるが、実際に各プログラムを実行するのはコンピュータが備えるCPUなどの演算装置であることを付言しておく。
シミュレーション実行管理プログラム111は、仮想サーバへ車両制御モデルデータをロードする処理、シミュレーションの実行順序制御、シミュレーション実行結果を保存する処理、などのシミュレーション実行に係る一連の処理を実施する。管理用コンピュータ110を仮想サーバによって構成する場合は、シミュレーション実行管理プログラム111をシステム用ストレージ140に格納しておき、ユーザが車両制御シミュレーションを実行する際に、管理用コンピュータ110にシミュレーション実行管理プログラム111をロードするようにすればよい。シミュレーション実行管理プログラム111の動作手順については後述する。
モデル割当定義データ112は、後述する仮想サーバ120a〜120iそれぞれに割り当てるプラントモデルを定義するデータである。モデル割当定義データ112の具体例については後述する。
テストパターンデータ113は、後述する各仮想サーバがプラントモデルを用いて車両制御ソフトウェアを実行することによって実施されるテストのテスト条件を定義するデータである。テストパターンデータ113の具体例については後述する。
モデル割当定義データ112とテストパターンデータ113は、シミュレーションを実行する前にユーザがあらかじめ作成し、管理用コンピュータ110に格納しておく。管理用コンピュータ110を仮想サーバによって構成する場合は、これらデータをデータ保存用ストレージ130に格納しておき、ユーザが車両制御シミュレーションを実行する際に管理用コンピュータ110にロードするようにすればよい。
シミュレーション実行サーバ120は、仮想サーバ120a〜120iを実行する。仮想サーバは、車両制御シミュレーションを実行するために必要な車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの種類毎に設けられている。すなわち、管理用コンピュータ110は車両制御シミュレーションの各工程を実行するために必要になる仮想サーバのみを起動すればよい。
各仮想サーバのサーバイメージデータは、システム用ストレージ140に格納されている。サーバイメージデータには、各仮想サーバのオペレーティングシステム(以下、OSと略す)、シミュレーションソフトウェアなどがセットになって記録されている。各仮想サーバは、車両制御シミュレーションの実行結果をデータ保存用ストレージ130に格納する。
図2は、モデル割当定義データ112の構成とデータ例を示す図である。モデル割当定義データ112は、管理用コンピュータ110が仮想サーバを起動する際に、どの仮想サーバにどのプラントモデルと車両制御ソフトウェアを割り当てるかを定義したデータファイルである。
管理用コンピュータ110は、仮想サーバを起動するとき、モデル割当定義データ112の記述にしたがって、システム用ストレージ140に格納されているプラントモデルと車両制御ソフトウェアを仮想サーバにコピーする。仮想サーバは、そのプラントモデルと車両制御ソフトウェアを用いてシミュレーションを実行する。
車両制御ソフトウェアは、車両制御シミュレーションを実行するソフトウェア本体である。実際に車両に搭載する制御ソフトウェアを用いてシミュレーションを実行してもよいし、シミュレーション専用の別ソフトウェアを用いてもよい。さらには、シミュレーション環境を提供する統合ソフトウェアの配下で制御ソフトウェアを実行するようにしてもよい。いずれの場合であっても、モデル割当定義データ112は、各仮想サーバが実行すべきソフトウェアを定義する。
プラントモデルは、車両制御ソフトウェアの外部に存在する他のECU、アクチュエータ、機能部などを論理的な制御モデルとして記述したデータである。実際の車両上では、車両制御ソフトウェアは実車両が備えているこれら各部の動的に変化するパラメータを参照しながら制御処理を実行するが、シミュレーション環境では実環境が存在しないため、これを制御モデルによって模擬的に実現することとしたものである。
図3は、テストパターンデータ113の構成とデータ例を示す図である。テストパターンデータ113は、仮想サーバ120a〜120iに実行されるシミュレーションテストの条件を記述したデータであり、車両制御ソフトウェアやプラントモデルの初期条件、車両の走行条件などのテストシナリオと、シミュレーション結果を記録する観測点(変数名)を定義している。
管理用コンピュータ110は、各仮想サーバが実行するシミュレーションテストに対応するテストパターンをテストパターンデータ113から読み出し、各仮想サーバに引き渡す。あるいは、各仮想サーバが実行する車両制御ソフトウェアがテストパターンデータ113を読み出すようにしてもよい。各仮想サーバ上の車両制御ソフトウェアは、テストパターンデータ113の記述にしたがってシミュレーションテストを実行する。
図4は、車両制御シミュレーションシステム100が車両制御シミュレーションを実行する際の処理フローである。以下、図4の各ステップについて説明する。
(図4:ステップS401)
管理用コンピュータ110は、車両制御シミュレーションを開始すると、シミュレーション実行管理プログラム111を起動する。シミュレーション実行管理プログラム111は、モデル割当定義データ112を読み込み、その記述にしたがって、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアとプラントモデルを識別する。
管理用コンピュータ110は、車両制御シミュレーションを開始すると、シミュレーション実行管理プログラム111を起動する。シミュレーション実行管理プログラム111は、モデル割当定義データ112を読み込み、その記述にしたがって、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアとプラントモデルを識別する。
(図4:ステップS402)
シミュレーション実行管理プログラム111は、ネットワーク150を介してシミュレーション実行サーバ120にアクセスし、シミュレーション工程を実行するために必要になる仮想サーバを起動する。
シミュレーション実行管理プログラム111は、ネットワーク150を介してシミュレーション実行サーバ120にアクセスし、シミュレーション工程を実行するために必要になる仮想サーバを起動する。
(図4:ステップS403)
シミュレーション実行管理プログラム111は、モデル割当定義データ112の記述にしたがって、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアとプラントモデルをシステム用ストレージ140から読み出し、各仮想サーバの配下にコピーする。各仮想サーバはプラントモデルを読み出し、実行すべき車両制御ソフトウェアを起動する。
シミュレーション実行管理プログラム111は、モデル割当定義データ112の記述にしたがって、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアとプラントモデルをシステム用ストレージ140から読み出し、各仮想サーバの配下にコピーする。各仮想サーバはプラントモデルを読み出し、実行すべき車両制御ソフトウェアを起動する。
(図4:ステップS404)
シミュレーション実行管理プログラム111は、テストパターンデータ113を読み込み、その記述にしたがって、シミュレーションテストの条件を各仮想サーバ配下の車両制御ソフトウェアに指示する。
シミュレーション実行管理プログラム111は、テストパターンデータ113を読み込み、その記述にしたがって、シミュレーションテストの条件を各仮想サーバ配下の車両制御ソフトウェアに指示する。
(図4:ステップS405〜S407)
各仮想サーバは、ステップS404で指定されたシミュレーションテストの条件にしたがって車両制御ソフトウェアを実行し、シミュレーションテストを実施する(S405)。各仮想サーバは、シミュレーションテストの結果をデータ保存用ストレージ130に格納する(S406)。全てのテスト項目を完了した場合は本処理フローを終了し、テスト項目が残っている場合はステップS405に戻って同様の処理を繰り返す(S407)。
各仮想サーバは、ステップS404で指定されたシミュレーションテストの条件にしたがって車両制御ソフトウェアを実行し、シミュレーションテストを実施する(S405)。各仮想サーバは、シミュレーションテストの結果をデータ保存用ストレージ130に格納する(S406)。全てのテスト項目を完了した場合は本処理フローを終了し、テスト項目が残っている場合はステップS405に戻って同様の処理を繰り返す(S407)。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る車両制御シミュレーションシステム100は、車両制御ソフトウェアまたはプラントモデル毎に仮想サーバを設け、車両制御シミュレーションを実行するために必要になる仮想サーバを起動して、その配下で車両制御ソフトウェアを実行させる。これにより、シミュレーションの計算負荷を仮想サーバ間で自由に分散することができる。また、シミュレーションのパフォーマンスが向上して、車両制御ソフトウェアのロジック検証を効率よく実施することができる。
以上のように、本実施形態1に係る車両制御シミュレーションシステム100は、車両制御ソフトウェアまたはプラントモデル毎に仮想サーバを設け、車両制御シミュレーションを実行するために必要になる仮想サーバを起動して、その配下で車両制御ソフトウェアを実行させる。これにより、シミュレーションの計算負荷を仮想サーバ間で自由に分散することができる。また、シミュレーションのパフォーマンスが向上して、車両制御ソフトウェアのロジック検証を効率よく実施することができる。
また、本実施形態1に係る車両制御シミュレーションシステム100によれば、必要になるコンピュータリソースに応じて仮想サーバを追加・削除することにより、コンピュータリソース不足による影響を抑えることができる。さらには、各工程で必要になる車両制御ソフトウェア等を実行する仮想サーバのみを起動すればよいので、工程毎にコンピュータを構成する必要がなくなり、シミュレーション環境を柔軟に構成することができる。
<実施の形態2>
実施形態1では、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルを、モデル割当定義データ112の記述にしたがって管理用コンピュータ110が指示することとした。一方、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルを、はじめから各仮想サーバの配下に配置しておくこともできる。
実施形態1では、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルを、モデル割当定義データ112の記述にしたがって管理用コンピュータ110が指示することとした。一方、各仮想サーバが実行すべき車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルを、はじめから各仮想サーバの配下に配置しておくこともできる。
例えば、仮想サーバを構成するサーバイメージデータ内に、その仮想サーバが実行する車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルをインストールしておくことが考えられる。各仮想サーバは、インストールされている車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルを実行するように構成しておく。
これにより、シミュレーション実行サーバ120がサーバイメージデータを読み出して仮想サーバを実行すると、その工程において必要になる車両制御ソフトウェアなどがセットになって併せて読み出されることになる。車両制御ソフトウェアが複数のプラントモデルを用いる場合は、その対応関係をモデル割当定義データ112に記述しておき、管理用コンピュータ110が仮想サーバを起動する際に各仮想サーバに読み込ませるようにすればよい。
上記のように各仮想サーバを構成しておけば、管理用コンピュータ110は各仮想サーバとその配下で実行する車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの割当関係を管理する必要がなくなり、各シミュレーション工程で必要になる仮想サーバを起動して配下の制御ソフトウェア等を実行するよう指示すれば済むので、シミュレーション工程の管理を簡易化することができる。
<実施の形態3>
図5は、シミュレーション実行サーバ120がシミュレーションを実行しているときの各車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの動作を示すタイミングチャートである。各車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルは、車両の異なる機能部とその制御処理を記述したものであるため、実際の車両の動作に合わせて実行周期がそれぞれ異なる。
図5は、シミュレーション実行サーバ120がシミュレーションを実行しているときの各車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの動作を示すタイミングチャートである。各車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルは、車両の異なる機能部とその制御処理を記述したものであるため、実際の車両の動作に合わせて実行周期がそれぞれ異なる。
シミュレーション実行管理プログラム111は、各仮想サーバが実行する車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの動作タイミングを合わせるため、各仮想サーバのクロックを同期させる。また、各車両制御ソフトウェアまたはプラントモデルの動作結果を他の仮想サーバ配下の車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルが使用する場合は、これらの間でシミュレーション結果を互いに授受できるように、通信を仲介する。
これにより、各仮想サーバ配下の車両制御ソフトウェアおよびプラントモデルの実行タイミングがそれぞれ異なる場合でも、各仮想サーバが車両制御シミュレーションを同時並行的に実行しつつ、シミュレーション結果をリアルタイムに相互利用することができる。
100:車両制御シミュレーションシステム、110:管理用コンピュータ、111:シミュレーション実行管理プログラム、112:モデル割当定義データ、113:テストパターンデータ、120:シミュレーション実行サーバ、120a〜120i:仮想サーバ、130:データ保存用ストレージ、140:システム用ストレージ、150:ネットワーク。
Claims (4)
- 車両を制御する処理をシミュレーションするシステムであって、
前記シミュレーションを実行するシミュレーション実行サーバと、
前記シミュレーション実行サーバを管理する管理コンピュータと、
を有し、
前記シミュレーション実行サーバは、
前記車両を制御する処理を記述した車両制御ソフトウェアのシミュレーションまたは前記車両の論理モデルのシミュレーションを実行する1以上の仮想サーバを実行し、
前記仮想サーバは、
前記車両制御ソフトウェアおよび前記論理モデルの種類毎に設けられており、
前記管理サーバは、
前記車両ソフトウェアのシミュレーションまたは前記論理モデルのシミュレーションの各工程において必要になる前記車両制御ソフトウェアまたは前記論理モデルと対応する前記仮想サーバを起動して前記シミュレーションを実行させる
ことを特徴とする車両制御シミュレーションシステム。 - 前記仮想サーバのサーバイメージデータは、
前記仮想サーバ、前記仮想サーバが実行する前記車両制御ソフトウェア、および前記仮想サーバがシミュレーションを実行する前記車両の論理モデルをセットにして作成されており、
前記管理コンピュータは、
前記車両ソフトウェアのシミュレーションまたは前記論理モデルのシミュレーションの各工程において必要になる前記車両制御ソフトウェアまたは前記論理モデルとセットになって作成されている前記仮想サーバを起動するように前記シミュレーション実行サーバへ指示し、
前記シミュレーション実行サーバは、
前記管理コンピュータからの前記指示にしたがって、前記各工程において必要になる前記仮想サーバを起動して実行することにより、前記各工程において必要になる前記車両制御ソフトウェアのシミュレーションまたは前記論理モデルのシミュレーションを実行する
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御シミュレーションシステム。 - 前記シミュレーション実行サーバは、
複数の前記仮想サーバを同時に実行することによって複数種類の前記シミュレーションを同時に実行し、
前記シミュレーションを実行する過程において、各前記仮想サーバ間でクロックを同期させることにより、各前記車両制御ソフトウェアのシミュレーションおよび各前記論理モデルのシミュレーションの間でクロックを合わせる
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御シミュレーションシステム。 - 前記シミュレーション実行サーバは、
複数の前記仮想サーバを同時に実行することによって複数種類の前記シミュレーションを同時に実行し、前記仮想サーバ間で前記複数種類のシミュレーションの結果を相互に授受する
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御シミュレーションシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011100870A JP2012234260A (ja) | 2011-04-28 | 2011-04-28 | 車両制御シミュレーションシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011100870A JP2012234260A (ja) | 2011-04-28 | 2011-04-28 | 車両制御シミュレーションシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012234260A true JP2012234260A (ja) | 2012-11-29 |
Family
ID=47434545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011100870A Withdrawn JP2012234260A (ja) | 2011-04-28 | 2011-04-28 | 車両制御シミュレーションシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012234260A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014203314A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Ecuシミュレーション装置 |
JP2015219354A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社日立製作所 | プラント運転訓練シミュレータシステム及び方法 |
JP2017010541A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社日立製作所 | 分散コンピューティング環境でシステムのプロセスの検証を行うための方法 |
JP2018032392A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社日立製作所 | 複数のシミュレータを含むシミュレーション |
CN108376061A (zh) * | 2016-10-13 | 2018-08-07 | 北京百度网讯科技有限公司 | 用于开发无人驾驶车辆应用的方法和装置 |
JP7441981B2 (ja) | 2022-03-07 | 2024-03-01 | ウーブン・バイ・トヨタ株式会社 | 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法 |
-
2011
- 2011-04-28 JP JP2011100870A patent/JP2012234260A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014203314A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Ecuシミュレーション装置 |
JP2015219354A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-07 | 株式会社日立製作所 | プラント運転訓練シミュレータシステム及び方法 |
JP2017010541A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社日立製作所 | 分散コンピューティング環境でシステムのプロセスの検証を行うための方法 |
JP2018032392A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社日立製作所 | 複数のシミュレータを含むシミュレーション |
CN108376061A (zh) * | 2016-10-13 | 2018-08-07 | 北京百度网讯科技有限公司 | 用于开发无人驾驶车辆应用的方法和装置 |
JP2018538583A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-12-27 | ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド | 自律走行車両アプリケーションを開発するための方法及び装置 |
JP7441981B2 (ja) | 2022-03-07 | 2024-03-01 | ウーブン・バイ・トヨタ株式会社 | 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Núñez et al. | iCanCloud: A flexible and scalable cloud infrastructure simulator | |
US9672065B2 (en) | Parallel simulation using multiple co-simulators | |
US20200057681A1 (en) | Synthesis Path For Transforming Concurrent Programs Into Hardware Deployable on FPGA-Based Cloud Infrastructures | |
JP2012234260A (ja) | 車両制御シミュレーションシステム | |
CN102902834A (zh) | 一种soc芯片的验证方法及系统 | |
Hennig et al. | Towards parallelizing legacy embedded control software using the LET programming paradigm | |
CN114327861B (zh) | 执行eda任务的方法、装置、系统和存储介质 | |
Bauer et al. | Automode-notations, methods, and tools for model-based development of automotive software | |
JP2021501953A (ja) | エンジンデバッグ、テスト、較正、及び調節を制御するためのソフトウェア環境 | |
JP6771413B2 (ja) | ソフトウェア検証装置およびソフトウェア検証プログラム | |
EP3923133A1 (en) | Systems and methods for generating service access points for rte services in code or other rte service information for use with the code | |
Peraldi-Frati et al. | Timing modeling with autosar-current state and future directions | |
TW201331775A (zh) | 用於硬體描述語言環境之全域時鐘處理常式物件 | |
Neukirchner et al. | A software update service with self-protection capabilities | |
US20230048929A1 (en) | Parallel simulation qualification with performance prediction | |
Kutzer et al. | Automatic generation of system-level virtual prototypes from streaming application models | |
US6813751B2 (en) | Creating standard VHDL test environments | |
WO2020138386A1 (ja) | 以前のトレースデータを使用する協調シミュレーションリピータ | |
Manduchi et al. | Integration of Simulink, MARTe and MDSplus for rapid development of real-time applications | |
CN112433953A (zh) | 基于网络游戏客户端的嵌入式自动化测试方法、装置、设备及介质 | |
CN112464569A (zh) | 一种机器学习方法及系统 | |
Luckey et al. | Multi-staged quality assurance for self-adaptive systems | |
JP5056493B2 (ja) | 仮想ソフトウェア生成装置 | |
Mbarek et al. | Using model driven engineering to reliably accelerate early low power intent exploration for a system-on-chip design | |
JP5390464B2 (ja) | シミュレーション装置、シミュレーション装置の制御方法およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140701 |