JP7441981B2 - 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法 - Google Patents

切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7441981B2
JP7441981B2 JP2023008061A JP2023008061A JP7441981B2 JP 7441981 B2 JP7441981 B2 JP 7441981B2 JP 2023008061 A JP2023008061 A JP 2023008061A JP 2023008061 A JP2023008061 A JP 2023008061A JP 7441981 B2 JP7441981 B2 JP 7441981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulation
model
core simulator
simulation data
simulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023008061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023130301A (ja
Inventor
林玉 孫
Original Assignee
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ウーブン・バイ・トヨタ株式会社 filed Critical ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
Publication of JP2023130301A publication Critical patent/JP2023130301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7441981B2 publication Critical patent/JP7441981B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/36Preventing errors by testing or debugging software
    • G06F11/3664Environments for testing or debugging software
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/36Preventing errors by testing or debugging software
    • G06F11/3668Software testing
    • G06F11/3672Test management
    • G06F11/3688Test management for test execution, e.g. scheduling of test suites
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/36Preventing errors by testing or debugging software
    • G06F11/3668Software testing
    • G06F11/3672Test management
    • G06F11/3684Test management for test design, e.g. generating new test cases
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/36Preventing errors by testing or debugging software
    • G06F11/3668Software testing
    • G06F11/3696Methods or tools to render software testable
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/10Geometric CAD
    • G06F30/15Vehicle, aircraft or watercraft design

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Image Generation (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

開示は、自律運転シミュレーション技術の分野に関し、特には、自律運転シミュレーションモデルとツールを統合するシステムと方法に関する。
自律車両の開発が加速度的に進むにつれて、車両を制御する(または、車両の制御に影響を与える)自律車両ソフトウェアアプリケーションの開発も加速している。自律車両(エゴ車両)に対するソフトウェアまたはアプリケーションの開発者は、そのリリースの前に、アプリケーションの安全性と、アプリケーションが適切に機能することをテストおよび検証できなくてはならない。このテストと検証は、エゴ車両の動作をシミュレートする(模擬実験(シミュレーション)を行う)自律運転シミュレーションシステムを使用して行われる。関連する技術の自律運転シミュレーションシステムは、コアシミュレータ、車両シミュレータ、および1つ以上のセンサシミュレータを含んでいる。
コアシミュレータは、シミュレーションを作動させるシナリオを作成、編集、および/または実行するシミュレーションツールである。コアシミュレータを介して、アクタおよびそれらの動きと共に、シミュレーションの仮想世界を定義できる。車両シミュレータは、自律運転車両(エゴ車両)をシミュレートし、周囲の対象物に基づいて車両の位置を制御するための車両コントローラを含んでいる。センサシミュレータは、仮想世界におけるエゴ車両の周囲の画像を取り込むためのカメラセンサモデルなどのような、エゴ車両の種々のセンサをシミュレートする。
開発中のアプリケーションをテストする中核においては、ソフトウェアの開発者は、シミュレーションデータモデルの組み合わせを使用してアプリケーションをテストすることがよくある。しかし、これらのシミュレーションモデルは、データの入力と出力に対して異なるフォーマットを有する種々のソースからのモデルである可能性がある。そのため、ソフトウェア開発者は、何れのシミュレーションデータモデルをテストに対して使用できるかについて、コアシミュレータにより制限されてしまう。従って、テストを合理化し、選択できるシミュレーションモデルのライブラリまたは選択範囲を拡張し、および安全性を損なうことなくソフトウェア開発サイクルを短くするために、種々のソースからのモデルとツールを単一のシミュレーション環境に統合できる共通アーキテクチャに対する必要性がある。
更に、開発中のアプリケーションによっては、あるデータモデルは、テストに対して必要不可欠であるが、他のデータモデルはそうでないということもあり得る。例えば、1つのアプリケーション(例えば、自律運転スタック)は、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれを有して実現された車両シミュレーションモデルとセンサシミュレーションモデルの両者を要求する可能性があり、一方、他のアプリケーション(例えば、知覚アプリケーション)は、センサシミュレーションモデルのみが、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれを有して実現されることを要求する可能性がある。
従って、異なるフォーマットにおけるシミュレーションデータを処理するために、異なるモデルが統合されている共通シミュレーションアーキテクチャが、異なるタイプのアプリケーションの可変テスト要求に対応するために必要とされる。しかし、そのようなアーキテクチャは、所与のアプリケーションをテストするためには要求されない、または、必要不可欠ではないモデルを含む可能性があり、それにより、開発者が不要なコストを抱え込み、処理負荷に過剰な負担を課し、テストのためにより長い時間を消費するということになる。例えば、あるアプリケーションは、テストのために高精度の画像またはセンサデータを要求しない可能性がある。そのような場合、高精度のセンサシミュレータを実現または含んでいる共通シミュレーションアーキテクチャは、開発者に対する不要なコスト、処理負荷に対する負担、およびテストのために過剰な時間という結果になる。
本開示は、異なるソース(例えば、シミュレータ供給元、ベンダなど)からの異なるシミュレーションデータモデルを統合することができ、アプリケーションの機能またはテスト要求に従って、任意の特別なモデルのスイッチオンまたはオフ、および/または「ダミー」モデルとの交換を可能にできる自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供する。従って、所与のアプリケーションをテストするための最小限の実現可能な要求を満たす、カスタマイズされたシミュレータを達成でき、それにより、コスト、複雑さの程度、処理時間、および処理負荷を削減する。
本開示の1つの態様は、アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのサーバを提供する。サーバは、複数のシミュレーションデータモデルを格納している格納装置と、少なくとも1つのプロセッサを含んでいる。少なくとも1つのプロセッサは、複数のシミュレーションデータモデルを、アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合するための少なくとも1つの第1インタフェース、第1コアシミュレータを、アプリケーションを提供するクライアント装置に選択的に接続するための共通インタフェース、および、複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、第1コアシミュレータから選択的に切り離すための第1スイッチを実現するために命令を実行するように構成されている。
上記の態様においては、第1スイッチは、少なくとも1つの第1インタフェースを介しての第1コアシミュレータとの統合のために、第1シミュレーションデータモデルから第1ダミーモデルに切り替えることにより、第1シミュレーションダミーモデルを切り離すことができ、第1ダミーモデルは、第1シミュレーションデータモデルよりも精度が低くてもよい。
上記の態様においては、少なくとも1つのプロセッサは更に、複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上を第2コアシミュレータと接続するための少なくとも1つの第2インタフェースを実現するために命令を実行するように構成できる。
上記の態様においては、共通インタフェースは、第1コアシミュレータまたは第2コアシミュレータをクライアント装置に選択的に接続できる。
上記の態様においては、少なくとも1つのプロセッサは更に、第1コアシミュレータとの統合のために、複数のシミュレーションデータモデルの中の第2シミュレーションデータモデルと、第2ダミーモデルとの間を選択的に切り替えるための第2スイッチを実現するために命令を実行するように構成できる。
上記の態様においては、複数のシミュレーションデータモデルは、エゴ車両をシミュレートするための車両シミュレーションモデルと、エゴ車両の1つ以上のセンサをシミュレートするためのセンサシミュレーションモデルを含むことができる。
上記の態様においては、少なくとも1つの第1インタフェースは、複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上のデータフォーマットと、第1コアシミュレータのデータフォーマットとの間でデータを変換するように構成できる。
本開示の他の態様は、アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するための方法を提供する。方法は、複数のシミュレーションデータモデルを、アプリケーションをテストするための自律車両シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合することと、第1コアシミュレータを、アプリケーションに選択的に接続することと、複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、第1コアシミュレータから選択的に切り離すことを含んでいる。
上記の態様においては、第1シミュレーションデータモデルを、第1コアシミュレータから選択的に切り離すことは、第1コアシミュレータとの統合のために、第1シミュレーションデータモデルから第1ダミーモデルに切り替えることにより、第1シミュレーションダミーモデルを切り離すように第1スイッチを制御することを含むことができ、ここにおいて第1ダミーモデルは、第1シミュレーションデータモデルよりも精度が低い。
上記の態様においては、方法は、複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上を第2コアシミュレータと接続することを含むことができる。
上記の態様においては、方法は、第1コアシミュレータまたは第2コアシミュレータを、共通インタフェースを介してクライアント装置に選択的に接続することを含むことができる。
上記の態様においては、方法は、第1コアシミュレータとの統合のために、複数のシミュレーションデータモデルの中の第2シミュレーションデータモデルと、第2ダミーモデルとの間を選択的に切り替えるように第2スイッチを制御することを含むことができる。
上記の態様においては、複数のシミュレーションデータモデルは、エゴ車両をシミュレートするための車両シミュレーションモデルと、エゴ車両の1つ以上のセンサをシミュレートするためのセンサシミュレーションモデルを含んでいる。
上記の態様においては、方法は、複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上のデータフォーマットと、第1コアシミュレータのデータフォーマットとの間でデータを変換することを含むことができる。
本開示の他の態様は、方法を実行するために、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を格納している非一時的コンピュータ読み取り可能格納媒体を提供する。方法は、複数のシミュレーションデータモデルを、アプリケーションをテストするための自律車両シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合することと、第1コアシミュレータを、アプリケーションに選択的に接続することと、複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、第1コアシミュレータから選択的に切り離すことを含んでいる。
開示の例としての実施形態の特徴、利点、および技術的且つ産業的意味は、付随する図面を参照して下記に記述され、図面においては類似の符号は類似の要素を示している。
図1は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを実現するためのシステムを例示している図である。 図2は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを実現するためのシステムを例示している詳細ブロック図である。 図3は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供する方法を例示しているフローチャートである。 図4は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを例示しているブロック図である。
開示の実施形態が、付随する図面を参照して下記に詳細に記述される。図面において使用されている同じ参照番号は、同じまたは類似の要素を示すことができる。開示において使用されている用語は、開示において定義されているように厳密に解釈されるべきではなく、この技術における通常の技量を有する者が、開示の状況において理解するであろうものとして解釈されるべきである。更に、開示の実施形態は、異なる形状であることもでき、ここにおいて記述されている実施形態に制限されないということに留意すべきである。
図1は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを実現するシステム10を例示している図である。
図1を参照すると、自律運転シミュレーションアーキテクチャを実現するためのシステム10は、ネットワーク100、サーバ200、および複数の端末装置300-1~300-N(まとめて「端末装置300」)を含むことができる。端末装置300(またはクライアント装置)は、ネットワーク100を通してサーバ200に接続できる。端末装置300は任意の演算装置であってよく、制限されることはないが、サーバ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、ワークステーション、モバイル演算装置などの少なくとも1つを含んでいる。サーバ200は独立したサーバとして、または、複数のサーバを含むサーバクラスタとして実現できる。サーバ200は、実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャを含むことができ、そこから、カスタマイズされたシミュレータを、テストのためのアプリケーションを提供する各端末装置300にそれぞれ提供できる。例えば、各端末装置300は、異なるアプリケーション開発者に対応できる。
ネットワーク100は、有線および/または無線通信ネットワークを含むことができ、任意の数のネットワークを含むことができる。ネットワーク100は、回線交換および/またはパケット交換チャネルにおいてデータを交換できる。例えば、ネットワークは、電気通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、WiFiネットワーク、および/またはインターネットを含むことができる。
図2は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを実現するシステム10を例示している詳細図である。
図2を参照すると、サーバ200は、プロセッサ210、通信インタフェース220、入/出力インタフェース230、ディスプレイ240、格納装置250、およびメモリ260を含むことができる。端末装置300はそれぞれ、プロセッサ310、通信インタフェース320、入/出力インタフェース330、ディスプレイ340、格納装置350、およびメモリ360を含むことができる。上述したように、サーバ200は、複数のサーバとして提供でき、各サーバは、異なるアセット、モデル、シミュレータなどを格納または実行する。ここで、サーバ200と端末装置300の構成要素は、同じまたは類似の機能を実行するように構成できる。従って、記述の利便性のために、サーバ200の構成要素がここにおいては主に記述される。
プロセッサ210は、サーバ200の全体動作を制御できる。具体的には、プロセッサ210は、メモリ260、通信インタフェース220、入/出力インタフェース230、およびディスプレイ240に接続でき、それらの動作を制御するように構成できる。例えば、プロセッサ210は、特定用途向け集積回路(ASIC)、埋め込み型プロセッサ、マイクロプロセッサ、ハードウェア制御ロジック、ハードウェア有限状態機械(FSM)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ニューラルネットワークプロセッサ(NPU)などの少なくとも1つとして実現できる。プロセッサ210は、中央演算処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、およびメイン処理ユニット(MPU)などを含むことができる。追加的に、プロセッサ210は、1つ以上のプロセッサを含むことができる。
メモリ260は、開示の実施形態に係わる、サーバ200を動作させるための少なくとも1つの命令および種々のソフトウェアプログラムまたはアプリケーションを格納できる。例えば、メモリ260は、フラッシュメモリなどのような半導体メモリ、ハードディスクなどのような磁気格納媒体などを含むことができる。メモリ260とは、プロセッサ210に通信可能に結合されている任意の揮発性または不揮発性メモリ、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または、サーバ200に接続可能なメモリカード(例えば、マイクロSDカード、メモリスティック)を指すことができる。
具体的には、メモリ260は、サーバ110を動作させるための種々のソフトウェアモジュールまたはコードを格納でき、プロセッサ210は、メモリ260に格納されている種々のソフトウェアモジュールを実行することにより、サーバ200の動作を制御できる。つまり、メモリ260は、データの読み取り、記録、修正、消去、更新などを実行するためにプロセッサ210によりアクセスできる。
メモリ260は、車両の電子制御ユニット(ECU)上で実行可能なオペレーティングシステムなどのような、車両の自律制御のための自律運転オペレーティングシステム(OS)を格納できる。メモリ260はまた、OSと、自律運転のために使用されるアプリケーションとの間のインタフェースを取る少なくとも1つのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を格納でき、アプリケーションは、ここにおいて開示されているシミュレーションアーキテクチャを介してテストできるアプリケーションを含んでいる。少なくとも1つのAPIは、共通メッセージングフォーマット(例えば、ROS、ROS2など)を使用してアプリケーションと通信できる。更に、メモリ260は、自律運転OSと、コアシミュレータ251、車両シミュレーションモデル253、センサシミュレーションモデル255、ダミーシミュレーションモデル257などのようなシミュレーションモデルとの間の通信のためのミドルウェアを格納できる。ミドルウェアは、OSのデータフォーマット(例えば、OSの共通メッセージングフォーマット)へ変換、またはそこから変換するためと共に、シミュレーションモデルのメッセージングフォーマット(例えば、DIRECT ACCESS、GRPCなど)間の変換を行うための1つ以上のデータ変換器を含むことができる。
通信インタフェース220は、ネットワーク100を通して端末装置300と通信するように構成されている回路を含むことができる。通信インタフェース220は、Wi-Fiモジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュール、無線通信モジュール、または、近距離通信(NFC)モジュールの少なくとも1つを含むことができる。具体的には、Wi-FiモジュールはWi-Fi方法で通信でき、ブルートゥース(登録商標)モジュールは、ブルートゥース(登録商標)方法で通信できる。Wi-Fiモジュールまたはブルートゥース(登録商標)モジュールを使用するときは、サービスセット識別子(SSID)などのような種々の接続情報を通信接続のために送信および受信でき、そして種々の情報を送信および受信できる。
入/出力インタフェース230は、ユーザまたは他の装置からの入力を受信するように構成でき、プロセッサ210は、入/出力インタフェース230を通して、サーバ200の動作を制御するためのユーザコマンドを受信できる。入/出力インタフェース230は、例えば、マイクロフォン、カメラ、リモートコントローラ、キーボード、マウスなどを含むことができる。
ディスプレイ240は、液晶ディスプレイ(LCD)パネル、有機発光ダイオード(OLED)、フレキシブルディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、透明ディスプレイなどとして実現できる。プロセッサ210はメモリ260から受信した、または通信インタフェース220を通して端末装置300から受信した画像信号を表示するようにディスプレイ240を制御できる。しかし、ディスプレイ240の実現形態はそれに制限されない。
格納装置250は、自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するための種々のシミュレーションモデルを格納するように構成できる。例えば、格納装置250は、1つ以上のコアシミュレータ251、1つ以上の車両シミュレータ253(または、車両シミュレーションモデル)、1つ以上のセンサシミュレータ255(または、センサシミュレーションモデル)、および1つ以上のダミーシミュレータ257(または、ダミーシミュレーションモデル)に対応する実行可能命令、コード、データオブジェクトなどを格納できる。ここで、格納装置250は、信号(例えば、電磁波)を含まない実体装置である非一時的格納媒体の形で提供できる。上述したように、上記のシミュレータとモデルは、複数のサーバにわたり分散できるということは理解される。
コアシミュレータ251は、自律車両のシミュレーションを実行できるシナリオを作成、編集、および実行する主要シミュレーションツールであってよい。例えば、コアシミュレータ251は、仮想環境におけるアクタとアクタの動きと共に、仮想世界または環境を定義できる。具体的には、コアシミュレータ251は、エゴ車両がそのようなシナリオにおいてどのように挙動または動作するかをテストするために、特別な軌道上を特別な速度で移動している歩行者と非エゴ車両を含むシナリオをシミュレートするように構成できる。ここで、エゴ車両という用語は、自動化運転システム(ADS)により制御される、または、ADSを少なくとも装備している車両のことを指すことができる。ADSは、手動で車両を制御できるエゴ運転手による何の物理的行動も要求されない自己運転機能を提供できる。自己運転機能は、例えば、人間の介在なしに、種々のセンサとソフトウェアを使用して車両を走行させ、または運転することを含むことができる。
車両シミュレータ253は、エゴ車両をシミュレートするモデルであってよい。車両シミュレータは、車両の物理的動きをシミュレートする車両動力学シミュレーション、車両の種々のユニット(例えば、エンジン、バッテリ、空調機など)をシミュレートする車両コントローラまたはユニットシミュレーション、および車両本体の構成要素(例えば、ライト、ドア、警告ランプなど)をシミュレートする車両本体シミュレーションを含むことができる。車両シミュレータ253は、自動車製造業者により供給することができ、および/または、特別な車両とその属性に対応することができる。
センサシミュレータ255は、エゴ車両の種々のセンサをシミュレートするモデルであってよい。センサシミュレータ255によりシミュレートできるセンサには、カメラ、ライダーセンサ、レーダーセンサなどを含むことができる。例えば、センサシミュレータ255は、シミュレートされたシーンのカメラ画像を出力できる。センサシミュレータ255によりシミュレートできるセンサはそれらに制限されず、エゴ車両の自己運転機能を提供することに適切であることができる他のセンサを含むことができる。
更に、格納装置250はまた、他のシミュレーションモデルに取って代わることができ、または1つ以上のコアシミュレータ251と統合またはそれにより実現できる1つ以上のダミーシミュレータ257を格納できる。ダミーシミュレータ257は、図4を参照して下記においてより詳細に記述される。
実施形態によれば、コアシミュレータ251、車両シミュレータ253、センサシミュレータ255、およびダミーシミュレータ257はメモリ260に格納でき、または、プロセッサ210により処理されるためにメモリ260に一時的に格納できる。
上記のように、端末装置300の構成要素(例えば、プロセッサ310、通信インタフェース320、入/出力インタフェース330、ディスプレイ340、格納装置350、およびメモリ360)は、サーバ200に関して上述した構成要素と同じに、またはそれと類似して構成できる。しかし、端末装置300の構成要素は、サーバ200の構成要素とは異なるように構成できるということは理解される。例えば、端末装置300は、コアシミュレータ251、車両シミュレータ253、センサシミュレータ255、およびダミーシミュレータ257を格納していなくてもよく、自律運転OSを格納していなくてもよい。正確に言えば、各端末装置300は、開発中またはテスト中のアプリケーションを、自律運転シミュレーションアーキテクチャを使用して実行できる。この目的のため、端末装置300は、メッセージとデータを、自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するサーバ200に送信でき、そこからメッセージとデータを受信できる。
追加的に、実施形態によれば、ここにおいて開示されている方法と装置は、コンピュータプログラム製品のソフトウェアとして提供できる。コンピュータプログラム製品は、機械読み取り可能格納媒体(例えば、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM))の形で配布でき、または、アプリケーション店を通してオンラインで配布でき、または装置間で直接配布できる。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部(例えば、ダウンロード可能アプリケーション)は、製造業者のサーバ、アプリケーション店におけるサーバ、または中継サーバにおけるメモリなどのような格納媒体に一時的に、または、少なくとも一時的に格納できる。
図3は、実施形態に係わる、自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供する方法を例示しているフローチャートである。
実施形態によれば、自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供する方法は、サーバ200のプロセッサ210(図2において示されている)により命令を実行することを介して実行または制御される。
図3を参照すると、ステップS301において、実施形態に係わる共通自律運転シミュレーションアーキテクチャが提供される。例えば、共通自律運転シミュレーションアーキテクチャは、複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上を、1つ以上のコアシミュレータと統合することにより提供される。複数のシミュレーションデータモデルはサーバ200において提供でき、コアシミュレータは、同じサーバ200または別個のサーバにおいて提供できる。1つ以上のシミュレーションデータモデルは、1つ以上のシミュレーションデータモデルの出力フォーマットと、コアシミュレータの入力フォーマットとの間でデータを変換するサーバ200におけるインタフェース(シミュレーションデータモデルインタフェース)を介してコアシミュレータに接続できる。シミュレーションデータモデルインタフェースは、プロセッサ210により実行される命令により実現される1つ以上のインタフェースであってよい。更に、シミュレーションデータモデルインタフェースは、サーバ200のシミュレータミドルウェアに含むことができる。
実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャは、複数のコアシミュレータ、例えば、ソフトウェアインザループシミュレーションのために構成または最適化されている第1コアシミュレータと、ハードウェアインザループシミュレーションのために構成または最適化されている第2コアシミュレータを含むことができる。複数のコアシミュレータは、異なるソースまたは異なるベンダからのものであってよい。シミュレーションデータモデルは、シミュレーションデータモデルとコアシミュレータとの間の選択的接続を介して(例えば、ユーザ入力、入力命令などに応答する論理スイッチの使用により)、およびそれぞれのコアシミュレータと開発中のアプリケーションとの間の選択的接続を介して、異なるコアシミュレータにより使用(再使用)できる。選択的接続は、ユーザの入力により制御できる(ON/OFF)。
例として、1つ以上のシミュレーションデータモデルは、第1フォーマットまたはプロトコル(例えば、DIRECT ACCESS)におけるデータを入力および出力する車両シミュレーションモデル、第1フォーマットまたは第2フォーマットにおけるデータを入力および出力するセンサエミュレータまたはシミュレーションモデル、種々のシミュレーションシナリオにおいて使用可能な三次元アセット(例えば、メッシュ、材質、テクスチャ、アニメーションなど)などを含むことができる。シミュレーションデータモデルインタフェースは、第1フォーマットおよび/または第2フォーマットのデータを、コアシミュレータの第3メッセージフォーマット(例えば、GRPC)に変換し、またその逆の変換を行うように構成されている。
データ変換器を含んでいるシミュレーションデータモデルインタフェースの使用により、複数の異なるソースの任意のソースからのシミュレーションデータモデルを、複数の異なるコアシミュレータと統合できる。そのため、開示の実施形態は、エゴ車両に対するアプリケーションをテストするときの使用のための利用可能なシミュレーションモデルの数と多様性を増大する向上された自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供する。
ステップS303において、1つ以上のスイッチは、1つ以上のシミュレーションデータモデルの少なくとも1つをコアシミュレータから選択的に切り離すように制御される。例えば、サーバ200は、所与のシミュレーションのためにまたは特別なアプリケーションをテストするために要求されない、必要不可欠でない、または所望されていない少なくとも1つのシミュレーションデータモデル(または高精度モデル)に関する、直接ユーザ入力、または端末300(例えば、アプリケーション開発者の端末)からの入力を受信できる。
実施形態によれば、サーバ200のプロセッサ210は、通信インタフェース220を通して、端末装置300からの入力コマンドおよびユーザによる入力を受信するように構成できる。ここで、入力コマンドは、端末装置300の入/出力インタフェース330によりユーザから受信でき、受信した入力コマンドは、端末装置300の通信インタフェース320を通してサーバ200に送信できる。しかし、1つ以上の他の実施形態はそれに制限されず、入力コマンドは、サーバ200の入/出力インタフェース230により直接受信できる。
上述したように、1つのアプリケーション(例えば、自律運転スタック)は、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれにより実現された車両シミュレーションモデルとセンサシミュレーションモデルの両者を要求する可能性があり、一方、他のアプリケーション(例えば、知覚アプリケーション)は、センサシミュレーションモデルのみが、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれにより実現されることを要求する可能性がある。後者の場合、車両シミュレーションデータモデル(または、高精度車両シミュレーションデータモデル)はスイッチを切ることができ、または、コアシミュレータから切り離すことができる。ここで、スイッチ(例えば、プロセッサ210により実行可能な命令)は、インタフェース(つまり、シミュレーションデータモデルインタフェース)を介してのコアシミュレータとの統合のために、車両シミュレーションデータモデルからダミーモデルに切り替えることにより、車両シミュレーションデータモデルを切り離すことができる。ダミーモデルは、切り離されたデータモデル(例えば、車両シミュレーションデータモデル)よりは精度が低く、および/または、複雑さの程度が低い。従って、ユーザは、アプリケーションをテストするために要求されない、または必要とされない車両シミュレーションモデルをコアシミュレータから切り離し、アプリケーションをテストするために要求され、または必要とされるセンサシミュレーションモデルを統合することのみを行うことにより処理負荷を削減できる。実施形態によれば、プロセッサ210は、格納装置250からダミーモデルを取得し、取得したダミーモデルを、インタフェースを介してコアシミュレータに統合するように構成できる。
ステップS305において、コアシミュレータは、アプリケーション開発者のクライアント装置またはシステムなどのような端末300に接続される。コアシミュレータは、サーバ200におけるインタフェース(共通インタフェース)を介して端末300に接続される。共通インタフェースは、ミドルウェア、アプリケーションプログラミングインタフェース、共通オペレーティングシステム、または、サーバ200により提供されるシミュレーションアーキテクチャと、端末300における開発中の、またはテスト中のアプリケーションとのインタフェースを取る共通エコシステムの少なくとも1つを介して、コアシミュレータを端末300に接続するように構成されている。共通インタフェースは、コアシミュレータのメッセージングフォーマット(例えば、GRPC)のデータを、共通オペレーティングシステムまたは、端末300上のアプリケーションがシミュレートされるエコシステムの共通メッセージフォーマット(例えば、ROS、ROS2など)に変換し、およびその逆を行うために、プロセッサ210により実行される命令により実現される。
ステップS307において、シミュレーションを作動させ、アプリケーションは、シミュレーションデータモデルインタフェースと共通インタフェースを使用して、端末300、コアシミュレータ、および接続されたシミュレーションモデルの間でメッセージとデータを変換することによりテストされる。シミュレーションデータモデルインタフェースおよび/または共通インタフェースは、サーバ200において実行されるアプリケーションプログラミングインタフェース、ミドルウェアなどに含むことができる。
コアシミュレータを、アプリケーションをテストするために作動させると、アプリケーションの実行に従ってログデータを生成でき、このログデータは、その後、アプリケーションをデバッグするために、ログプレーヤにより使用または再生できる。例えば、自律運転スタックの場合、アプリケーションは、センサシミュレーションまたはエミュレータモデルでシミュレートされている2台のカメラからの画像データをコアシミュレータに入力でき、コアシミュレータは、2台のカメラからの入力画像データに基づいて、車両制御データを車両シミュレーションモデルに出力できる。このようにして、コアシミュレータは、2台のカメラからの入力画像データ、および、入力画像データに基づいてエゴ車両を制御する出力車両制御データに関して、シナリオを開発者により視覚化または研究できるアプリケーションをテストまたはシミュレートできる。そのような視覚的観測に基づいて、開発者は、例えば、2台のカメラの1つからの画像データを入力しないと決定でき、エゴ車両に対するより精度の高い車両制御データを、1台のみのカメラからの画像データに基づいて生成できるかどうかをテストするためにシミュレーションを再作動させることができる。
上述したように、サーバ200は、1つ以上のシミュレーションデータモデルの出力フォーマットと、コアシミュレータの入力フォーマットとの間でデータを変換する1つ以上のシミュレーションデータモデルインタフェースを含んでいる。更に、サーバ200は、コアシミュレータのデータまたはメッセージングフォーマットと、サーバ200により提供されたアーキテクチャまたはエコシステムの共通フォーマットとの間でメッセージを変換することにより、コアシミュレータを端末に接続するための共通インタフェースを含んでいる。サーバ200は更に、共通フォーマットと、端末300のデータまたはメッセージングフォーマットとの間でデータまたはメッセージを変換するための追加的インタフェースを含むことができる。従って、実施形態は、データを異なるフォーマットで処理する異なるソースからの異なるモデルを統合できる共通シミュレーションアーキテクチャを提供する。
更に、サーバ200は、シミュレーションモデルの1つ以上を選択的に切り離すための1つ以上のスイッチを含んでいる。従って、実施形態は、異なるタイプのアプリケーションの可変テスト要求を収容できる共通シミュレーションアーキテクチャを提供し、テスト中のアプリケーションの最小限の実現可能な要求を満たすカスタマイズされたシミュレーションツールを提供する。結果として、所与のアプリケーションをテストするためのコスト、処理負荷、および時間が削減される。
図4は、実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャを例示しているブロック図である。
上述したように、あるアプリケーションテスト環境においては、処理負荷を削減し、自律運転シミュレーションを実現することに関連するコストを削減するために、ダミーモデルを、より精度の高いシミュレーションデータモデルの代わりに提供できる。
図4を参照すると、実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャは、コアシミュレータ500、第1高精度シミュレーションモデル453a、第1ダミーシミュレーションモデル453b、第2高精度シミュレーションモデル455a、第2ダミーシミュレーションモデル455b、第1スイッチ470a、第2スイッチ470b、第1インタフェース480a、第2インタフェース480b、および共通インタフェース490を含んでいる。上記の構成要素の1つ、幾つか、またはすべては、サーバ200の少なくとも1つのプロセッサ210により実行される命令により実現でき、または、複数のサーバにわたり分散されたプロセッサにより実行される命令により実現できるということは理解される。1つの例として、コアシミュレータ500および/または第1高精度シミュレーションモデル453aは、1つ以上の別個のサーバにおいて提供できる。
コアシミュレータ500は、シミュレーションを動作させるシナリオを作成、編集、および/または実行するシミュレーションツールである。コアシミュレータ500を介して、アクタとそれらの動きと共に、シミュレーションの仮想世界を定義できる。コアシミュレータ500は、コアシミュレータと同じサーバに格納されている、または別個のサーバに格納されている三次元アセットを使用してシナリオを作成または編集できる。更に、コアシミュレータ500は、三次元アセットを描画するためのレンダラを含むことができる。三次元アセットは、メッシュ、材質、テクスチャ、およびアニメーション対象物を含むことができる。コアシミュレータ500は、シミュレーションを動作させるシナリオを実行する。図4において例示されているアーキテクチャは、1つのコアシミュレータ500を含んでいるが、実施形態はそれに制限されず、複数のコアシミュレータを提供できるということは理解される。例えば、第1コアシミュレータは、ソフトウェアインザプールシミュレータ(SILS)であってよく、第2コアシミュレータは、ハードウェアインザプールシミュレータ(HILS)であってよい。追加的スイッチおよび/または変換器は、所与のシミュレーションに対するコアシミュレータを端末300およびシミュレーションデータモデルに選択的に接続し、選択的にコアシミュレータを切り離すために提供できる。
第1インタフェース480a(または、第1シミュレーションデータモデルインタフェース)は、第1シミュレーションモデル453aの第1メッセージ(またはデータ)フォーマットを、コアシミュレータ500の第3メッセージ(またはデータ)フォーマットに変換するための変換器を含んでいる。第2インタフェース480b(または、第2シミュレーションデータモデルインタフェース)は、第2シミュレーションモデル455aの第2メッセージ(またはデータ)フォーマットを、コアシミュレータ500の第3メッセージ(またはデータ)フォーマットに変換するための変換器を含んでいる。ここで、第1メッセージフォーマットと第2メッセージフォーマットは同じであっても異なっていてもよい。2つのメッセージフォーマットが同じ場合、第1および第2インタフェース480aおよび480bは、単一のインタフェースと置き換えることができる。上述したように、第1および第2インタフェース480aおよび480bは、プロセッサにより実行可能な命令として実現でき、ミドルウェア、アプリケーションプログラミングインタフェース、または、サーバ200のオペレーティングシステムの構成要素に含むことができる。
第1高精度シミュレーションモデル453aと第2高精度シミュレーションモデル455aは、自律車両の種々の構成要素をエミュレートするためのシミュレーションデータモデルである。例えば、第1高精度シミュレーションモデル453aは、自律またはエゴ車両をシミュレートする車両シミュレーションモデルであってよい。車両シミュレーションモデルは、車両の物理的動きをシミュレートする車両動力学シミュレーション、車両の種々のユニット(例えば、エンジン、バッテリ、空調機など)をシミュレートする車両コントローラまたはユニットシミュレーション、および、車両本体の構成要素(例えば、ライト、ドア、警告ランプなど)をシミュレートする車両本体シミュレーションを含むことができる。更に、第2高精度シミュレーションモデル455aは、カメラ、ライダーセンサ、レーダーセンサなどのような、エゴ車両の種々のセンサをシミュレートするセンサシミュレーションモデルであってよい。
図4の実施形態は、2つのみの高精度シミュレーションモデルを含んでいるとして例示されているが、1つ以上の他の実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャはそれに制限されず、3つ以上の高精度シミュレーションモデルを含むことができるということは理解される。
第1ダミーシミュレーションモデル453bと第2ダミーシミュレーションモデル455bはそれぞれ、第1高精度シミュレーションモデル453aと第2高精度シミュレーションモデル455aに対応しているが、精度はより低く、複雑さの程度はより低く、コストと処理時間はより少なく、および/または処理要請の程度もより低い。図4の実施形態は、2つのみのダミーシミュレーションモデルを含んでいるとして例示されているが、1つ以上の他の実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャはそれに制限されず、3つ以上または2つ未満のダミーシミュレーションモデルを含むことができるということは理解される。更に、1つの高精度シミュレーションモデルに対応して、2つ以上のダミーシミュレーションモデルを含むことができるということは理解される。例えば、複雑さおよび/または精度の異なる程度の2つ以上のダミーシミュレーションモデルを、1つの高精度シミュレーションモデルに対応して含むことができる。この場合、対応するスイッチは、複数のダミーシミュレーションモデルの1つに選択的に切り替えるように構成できる。
第1スイッチ470aは、第1インタフェース480aを介してのコアシミュレータ500との接続のために、第1高精度シミュレーションモデル453aと第1ダミーシミュレーションモデル453bと間で選択的に切り替える。同様に、第2スイッチ470bは、第2インタフェース480bを介してのコアシミュレータ500との接続のために、第2高精度シミュレーションモデル455aと第2ダミーシミュレーションモデル455bと間で選択的に切り替える。図4の実施形態は、2つのスイッチのみを含んでいるとして例示されているが、1つ以上の他の実施形態に係わる自律運転シミュレーションアーキテクチャはそれに制限されず、例えば、アーキテクチャに含まれているダミーシミュレーションモデルの数によっては、3つ以上または2つ未満のスイッチを含むことができるということは理解される。
共通インタフェース490は、コアシミュレータ500と端末300との間でメッセージを変換するための変換器を含んでいる。特には、変換器は、コアシミュレータ500により出力されるメッセージとデータのメッセージングフォーマットを、コアシミュレータ500の第3メッセージフォーマット(例えば、GRPC)から、自律運転シミュレーションアーキテクチャ400のオペレーティングシステムまたはエコシステムの共通メッセージフォーマットであってよい第4メッセージフォーマットに変換する。例として、第4メッセージフォーマットは、ROS、ROS2などであってよい。更に、変換器は、コアシミュレータ500に入力された(例えば、端末300から)メッセージとデータのメッセージングフォーマットを、第4メッセージフォーマットから、コアシミュレータ500の第3メッセージフォーマットに変換する。実施形態によれば、共通インタフェース490はまた、1つ以上のコアシミュレータを選択的に接続、および/または、端末300から選択的に切り離す1つ以上のスイッチを含むことができる。
入力されたコマンド(例えば、シミュレーションアーキテクチャのユーザまたは管理者から)、命令、または特定の実現形態設計に基づいて、上記の1つ以上のスイッチは、特別な顧客(例えば、アプリケーション開発者)に対して、またはテストされる特別なアプリケーションに対してカスタマイズされた共通シミュレーションアーキテクチャからシミュレーションツールまたはパッケージを提供するように制御できる。例えば、1つの実現形態においては、シミュレーションツールは、第1高精度シミュレーションモデル453aを切り離し、第1ダミーシミュレーションモデル453bを接続するように第1スイッチ470aを動作させることによりカスタマイズできる。
更に詳細には、自律運転スタックなどのようなアプリケーションは、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれを有して実現された車両シミュレーションモデルとセンサシミュレーションモデルの両方を要求する可能性があるが、一方、知覚アプリケーションなどのような他のアプリケーションは、センサシミュレーションモデルのみが、テストのためのコアシミュレータと統合またはそれを有して実現されることを要求する可能性がある。後者の場合、第1スイッチ470aは、接続されたモデルを、車両シミュレーションモデルに対応する第1高精度シミュレーションモデル453aから、第1ダミーシミュレーションモデル453bに切り替えることができる。従って、カスタマイズされたシミュレーションツールまたはパッケージは、アプリケーション開発者またはテストを行う人間に提供でき、コスト、演算の複雑さの程度、処理負荷、および処理時間を削減する。例えば、カスタマイズされたシミュレーションツールは、所与のアプリケーションをテストするための最小限の実現可能な要求を満たすために提供できる。
上記の例は、1つの高精度シミュレーションモデルを、1つのダミーシミュレーションモデルと置き換えることを記述しているのみであるが、実施形態はそれに制限されず、スイッチ470aと470bは、所与のアプリケーションをテストするために、複数の高精度シミュレーションデータモデルと複数のダミーシミュレーションデータモデルを選択的に切り替えることができるということは理解される。
開示の実施形態が示され記述されてきたが、開示の実施形態は前述の特定の実施形態に制限されない。種々の修正、置換、および改良を、開示が属する技術分野においてこの技術における通常の技量を有する者により、付随する特許請求の範囲により請求されているような開示の精神から逸脱することなく行うことができるということは理解され得る。そのような修正、置換、および改良は、開示の保護される範囲内であり、開示の技術的思想または将来性とは無関係に解釈されるべきではないということは理解されるべきである。

Claims (15)

  1. アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのサーバであって、
    複数のシミュレーションデータモデルを格納している格納装置と、
    少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記複数のシミュレーションデータモデルを、前記アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合するための少なくとも1つの第1インタフェースと、
    前記第1コアシミュレータを、前記アプリケーションを提供するクライアント装置に選択的に接続するための共通インタフェースと、
    前記複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、前記第1コアシミュレータから選択的に切り離すための第1スイッチと、
    を実現するために命令を実行するように構成されていることを特徴とするサーバ。
  2. 前記第1スイッチは、前記少なくとも1つの第1インタフェースを介しての、前記第1コアシミュレータとの統合のために、前記第1シミュレーションデータモデルから第1ダミーモデルに切り替えることにより、前記第1シミュレーションダミーモデルを切り離し、
    前記第1ダミーモデルは、前記第1シミュレーションデータモデルよりも精度が低いことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記少なくとも1つのプロセッサは更に、前記複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上を第2コアシミュレータと接続するための少なくとも1つの第2インタフェースを実現するために前記命令を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ。
  4. 前記共通インタフェースは、前記第1コアシミュレータまたは前記第2コアシミュレータを前記クライアント装置に選択的に接続することを特徴とする請求項3に記載のサーバ。
  5. 前記少なくとも1つのプロセッサは更に、前記第1コアシミュレータとの統合のために、前記複数のシミュレーションデータモデルの中の第2シミュレーションデータモデルと、第2ダミーモデルとの間を選択的に切り替えるための第2スイッチを実現するために前記命令を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ。
  6. 前記複数のシミュレーションデータモデルは、エゴ車両をシミュレートするための車両シミュレーションモデルと、前記エゴ車両の1つ以上のセンサをシミュレートするためのセンサシミュレーションモデルを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ。
  7. 前記少なくとも1つの第1インタフェースは、前記複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上のデータフォーマットと、前記第1コアシミュレータのデータフォーマットとの間でデータを変換するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ。
  8. アプリケーションをテストするための自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するための方法であって、
    複数のシミュレーションデータモデルを、前記アプリケーションをテストするための自律車両シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合することと、
    前記複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、前記第1コアシミュレータから選択的に切り離すことと、
    前記第1コアシミュレータを、前記アプリケーションに選択的に接続すること、
    を備えていることを特徴とする方法。
  9. 前記第1シミュレーションデータモデルを、前記第1コアシミュレータから前記選択的に切り離すことは、
    前記第1コアシミュレータとの統合のために、前記第1シミュレーションデータモデルから第1ダミーモデルに切り替えることにより、第1シミュレーションダミーモデルを切り離すように第1スイッチを制御することを備え、
    前記第1ダミーモデルは、前記第1シミュレーションデータモデルよりも精度が低いことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上を第2コアシミュレータと接続することを更に備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記第1コアシミュレータまたは前記第2コアシミュレータを、共通インタフェースを介してクライアント装置に選択的に接続することを更に備えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1コアシミュレータとの統合のために、前記複数のシミュレーションデータモデルの中の第2シミュレーションデータモデルと、第2ダミーモデルとの間を選択的に切り替えるように第2スイッチを制御することを更に備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  13. 前記複数のシミュレーションデータモデルは、エゴ車両をシミュレートするための車両シミュレーションモデルと、前記エゴ車両の1つ以上のセンサをシミュレートするためのセンサシミュレーションモデルを備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  14. 前記複数のシミュレーションデータモデルの1つ以上のデータフォーマットと、前記第1コアシミュレータのデータフォーマットとの間でデータを変換することを更に備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  15. 方法を実行するために、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を格納している非一時的コンピュータ読み取り可能格納媒体であって、前記方法は、
    複数のシミュレーションデータモデルを、アプリケーションをテストするための自律車両シミュレーションを作動させる第1コアシミュレータと統合することと、
    前記複数のシミュレーションデータモデルの中の第1シミュレーションデータモデルを、前記第1コアシミュレータから選択的に切り離すことと、
    前記第1コアシミュレータを前記アプリケーションに選択的に接続することと、
    を備えていることを特徴とする非一時的コンピュータ読み取り可能格納媒体。
JP2023008061A 2022-03-07 2023-01-23 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法 Active JP7441981B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/687,888 2022-03-07
US17/687,888 US20230281354A1 (en) 2022-03-07 2022-03-07 System and method for providing autonomous driving simulation architecture with switchable models

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023130301A JP2023130301A (ja) 2023-09-20
JP7441981B2 true JP7441981B2 (ja) 2024-03-01

Family

ID=85383035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023008061A Active JP7441981B2 (ja) 2022-03-07 2023-01-23 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230281354A1 (ja)
EP (1) EP4242854A1 (ja)
JP (1) JP7441981B2 (ja)
CN (1) CN116775453A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010146530A (ja) 2008-12-22 2010-07-01 Canon Inc シミュレーション方法及びそれを実現する情報処理装置
JP2012234260A (ja) 2011-04-28 2012-11-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 車両制御シミュレーションシステム
JP2018113015A (ja) 2016-09-23 2018-07-19 ケーピーアイティ テクノロジーズ リミテッド オートノマスシステムの検証法
WO2019021898A1 (ja) 2017-07-25 2019-01-31 日立オートモティブシステムズ株式会社 開発支援装置
CN112346975A (zh) 2020-11-09 2021-02-09 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种汽车软件评估装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3352028A1 (de) * 2017-01-23 2018-07-25 dSPACE digital signal processing and control engineering GmbH Verfahren zum test einer steuergerätefunktion eines steuergeräts eines fahrzeugs
US11048832B2 (en) * 2018-01-12 2021-06-29 Intel Corporation Simulated vehicle operation modeling with real vehicle profiles

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010146530A (ja) 2008-12-22 2010-07-01 Canon Inc シミュレーション方法及びそれを実現する情報処理装置
JP2012234260A (ja) 2011-04-28 2012-11-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 車両制御シミュレーションシステム
JP2018113015A (ja) 2016-09-23 2018-07-19 ケーピーアイティ テクノロジーズ リミテッド オートノマスシステムの検証法
WO2019021898A1 (ja) 2017-07-25 2019-01-31 日立オートモティブシステムズ株式会社 開発支援装置
CN112346975A (zh) 2020-11-09 2021-02-09 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种汽车软件评估装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023130301A (ja) 2023-09-20
EP4242854A1 (en) 2023-09-13
CN116775453A (zh) 2023-09-19
US20230281354A1 (en) 2023-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150262426A1 (en) Spatial Augmented Reality (SAR) Application Development System
JP2014219981A (ja) 仮想制御装置をテストするためのテスト装置
JP2008084121A (ja) シミュレーションシステム及びシミュレーション方法
CN104050333A (zh) 航空电子系统分布式实时综合仿真系统
CN115879323B (zh) 自动驾驶仿真测试方法、电子设备及计算机可读存储介质
US11232045B2 (en) Computer-implemented method for integrating at least one signal value into a virtual control unit
WO2020220248A1 (zh) 自动驾驶车辆的仿真测试方法、系统、存储介质和车辆
CN115407745A (zh) 基于hil测试系统的并行仿真模拟测试方法和相关设备
CN108228965B (zh) 一种存储单元的仿真验证方法、装置和设备
WO2015030095A1 (ja) シミュレーション装置およびシミュレーションプログラム
CN111381794A (zh) 机器人眼灯的控制方法、装置、终端设备及介质
JP2007011720A (ja) システムシミュレータ、システムシミュレート方法、制御プログラムおよび可読記録媒体
JP7441981B2 (ja) 切り替え可能モデルを有する自律運転シミュレーションアーキテクチャを提供するためのシステムと方法
US8122459B2 (en) Engine agnostic interface for communication between game engines and simulations systems
De Filippo et al. A modular architecture for a driving simulator based on the FDMU approach
WO2022123803A1 (ja) 制御システムおよび制御方法
US20170220712A1 (en) Computer-implemented method for simulating a restbus control unit network
CN116157774A (zh) 用于在云计算环境中提供工业设备的工程的方法和系统
KR102325612B1 (ko) 시뮬레이터를 구현하는 방법, 장치, 기기 및 매체
Cornelissen Simulating lego mindstorms ev3 robots using unity and python
CN112233208A (zh) 机器人状态处理方法、装置、计算设备和存储介质
US11645050B2 (en) Vehicle software developer systems, methods and devices for vehicle software development
Li et al. Crossing real and virtual: pepper robot as an interactive digital twin
KR20140060075A (ko) 자바가상머신을 이용한 임무컴퓨터의 다기능 시현 비행운용장치 및 그 제어방법
US8475282B1 (en) Engine agnostic interface for communication between game engines and simulation systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230123

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7441981

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150