JP2012227882A - 画像表示装置 - Google Patents

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博史 西垣
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Abstract

【課題】画像表示装置において、鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲を外れて鑑賞した場合であっても、2重に表示された画像を鑑賞することなく、正しい画像を鑑賞可能にする。
【解決手段】立体画像鑑賞用眼鏡3は、切替信号送信部8から送信された切替信号を受信したとき、切替信号に基づいて左右眼前の透光状態を切り替えると共に、画像表示装置2に受信完了信号を送信し、画像表示装置2は、立体画像鑑賞用眼鏡3から送信された受信完了信号を受信する完了信号受信部9をさらに備え、完了信号受信部9が受信完了信号を受信しないとき、画像表示部6から視差のない画像を表示させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、立体画像(3D画像)を鑑賞可能とする画像表示装置に関する。
従来から、視差のある2つの画像を交互に表示して、専用の眼鏡を用いて立体画像を鑑賞可能とする画像表示装置が知られている。このような画像表示装置においては、眼鏡を着用していないときに視差のある2つの画像を交互に表示すると、2重に表示された画像を鑑賞することになり、正しい画像を鑑賞することができない。そこで、例えば、特許文献1乃至特許文献3には、眼鏡の着用の有無を検知して、その検知結果に応じた画像を表示する技術が開示されている。また、特許文献4には、平面画像(2D画像)と立体画像が混在するコンテンツを再生する際に、平面画像を立体画像に変換して表示する技術が開示されている。
特開2010−276721号公報 特開2010−154533号公報 特開2000−004453号公報 特開2008−005203号公報
専用の眼鏡を用いて立体画像を鑑賞する際には、表示された画像と視差が略一致する領域、すなわち立体画像の鑑賞有効範囲内から鑑賞する必要がある。立体画像の鑑賞有効範囲を外れて鑑賞する場合には、交互に表示される画像と視差が一致しないため、立体として鑑賞することができない。従って、専用の眼鏡を着用していても2重に表示された画像を鑑賞することになり、正しい画像を鑑賞することができない。
しかしながら、上記いずれの特許文献に示された技術を用いても鑑賞有効範囲を外れて鑑賞した場合には、やはり2重に表示された画像を鑑賞することになり、正しい画像を鑑賞することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲を外れて鑑賞した場合であっても、2重に表示された画像を鑑賞することなく、正しい画像を鑑賞できる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、視差のある画像を交互に表示する画像表示部と、この画像表示部によって表示される画像に同期して立体画像鑑賞用眼鏡に切替信号を送信する切替信号送信部とを備えた画像表示装置において、前記立体画像鑑賞用眼鏡は、前記切替信号送信部から送信された前記切替信号を受信したとき、該切替信号に基づいて眼鏡左右の透光状態を切り替えると共に、前記画像表示装置に受信完了信号を送信し、前記画像表示装置は、前記立体画像鑑賞用眼鏡から送信された受信完了信号を受信する完了信号受信部をさらに備え、前記完了信号受信部が前記受信完了信号を受信しないとき、前記画像表示部から視差のない画像を表示させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記切替信号送信部及び前記完了信号受信部は、1対ずつ設けられており、各切替信号送信部及び各完了信号受信部は、それぞれ前記画像表示部の左右両端近傍に設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、前記切替信号及び受信完了信号は、赤外線を介して送信又は受信されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記完了信号受信部が前記受信完了信号を受信しないとき、立体画像鑑賞用眼鏡を着用した鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲の外部にいると判断し、画像表示部から視差のない画像を表示させる。これにより、鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲を外れて鑑賞した場合であっても、2重に表示された画像を鑑賞することなく、正しい画像を鑑賞できる。
請求項2の発明によれば、画像表示部の左右両端近傍に1対ずつ設けられている切替信号送信部及び完了信号受信部によって、切替信号送信部と立体画像鑑賞用眼鏡の間における切替信号の送受信が可能な範囲を特定し、立体画像の鑑賞有効範囲と一致させ易くなる。
請求項3の発明によれば、通信媒体として電波よりも指向性の強い赤外線を用いるので、上記切替信号の送受信が可能な範囲と立体画像の鑑賞有効範囲とを一致させるのがより一層容易になる。
本発明の一実施形態によるDテレビジョンの構成を示すブロック図。 画像表示装置と立体画像鑑賞用眼鏡とによって切替信号と受信完了信号が送受信される様子を示す図。 画像表示装置の切替信号送信部から送信される切替信号を受信可能な領域を示す平面図。 画像表示装置の動作を示すフローチャート。
本発明の一実施形態による画像表示装置について図面を参照して説明する。図1は画像表示装置を備えた3Dテレビジョン(3D画像表示装置)の構成を示す。3Dテレビジョン1は、画像表示装置(本体)2と、立体画像鑑賞用眼鏡3等によって構成されている。
画像表示装置2は、チューナ部4と、信号処理部5と、画像表示部6と、音声出力部7と、切替信号送信部8と、完了信号受信部9と、制御部10を有している。チューナ部4は、アンテナを介して放送信号を受信する。信号処理部5は、チューナ部4によって受信された放送信号にデコード等の処理を施す。画像表示部6は、例えば、液晶表示パネル等によって構成され、信号処理部5によって処理された信号(画像信号)に基づいて画像を表示する。立体画像を表示する際、画像表示部6は、視差のある画像を交互に表示する。視差のある画像は、チューナ部4が受信する放送信号や、HDMI端子を介して接続されたプレーヤ装置が再生する信号に含まれる。音声出力部7は、スピーカ等によって構成され、信号処理部5によって処理された信号(音声信号)に基づいて音声を出力する。切替信号送信部8は、立体画像鑑賞用眼鏡3に切替信号を送信する。切替信号は、画像表示部6によって表示される画像に同期して送信される。完了信号受信部9は、立体画像鑑賞用眼鏡3から送信された受信完了信号を受信する。制御部10は、各部の制御を司る。
立体画像鑑賞用眼鏡3は、シャッタ11と、シャッタ駆動部12と、切替信号受信部13と、完了信号送信部14と、制御部15と、電池(図示せず)を有している。シャッタ11は、眼鏡左右に設けられ、交互に透光状態を切り替える。シャッタ駆動部12は、切替信号送信部8から送信された切替信号に同期させて左右のシャッタ11を交互に開閉駆動してする。これにより、画像表示部6に交互に表示される視差のある画像とシャッタ11の透光状態が同期され、立体画像が鑑賞可能とされる。切替信号受信部13は、切替信号送信部8から送信された切替信号を受信する。完了信号送信部14は、切替信号受信部13によって切替信号が受信されたことに呼応して、画像表示装置2に受信完了信号を送信する。制御部15は、各部の制御を司る。例えば、切替信号受信部13によって切替信号が受信されたとき、制御部15は完了信号送信部14に受信完了信号を送信させると共に、切替信号に基づいてシャッタ駆動部12を制御してシャッタ11の開閉駆動を画像表示部6に表示される視差のある画像に同期させる。
図2は、画像表示装置2と立体画像鑑賞用眼鏡3とによって切替信号と受信完了信号が送受信される様子を示している。切替信号を送信する切替信号送信部8及び完了信号受信部9は、画像表示部6の左右両端近傍に1対ずつ設けられている。本実施形態においては、切替信号及び受信完了信号は、赤外線を通信媒体とする信号である。従って、切替信号送信部8及び完了信号受信部9は、赤外線通信(送受信)回路によって構成される。立体画像鑑賞用眼鏡3の側の切替信号受信部13及び完了信号送信部14に関しても同様である。
図3は、画像表示装置2の切替信号送信部8から送信される切替信号を受信可能な領域を示している。各切替信号送信部8から送信される切替信号は、各切替信号送信部8を中心とする扇状の領域において受信可能である。従って、図3においてハッチングが重なる領域は、いずれの切替信号送信部8から送信された切替信号も受信可能である。同様に、ハッチングが重なる領域にある立体画像鑑賞用眼鏡3から送信された受信完了信号は、いずれの完了信号受信部9によっても受信可能である。そして、このハッチングが重なる領域は、立体画像鑑賞用眼鏡3を着用することにより、画像表示部6に交互に表示される視差のある画像を立体画像として鑑賞可能な領域(立体画像の鑑賞有効範囲)と略一致する。なお、左右の切替信号送信部8から送信される信号は、同一の信号であっても異なる信号であってもよい。左右の切替信号送信部8から異なる信号を送信することにより、立体画像鑑賞用眼鏡3は、両方の信号を受信したとき、受信完了信号を送信するようにも構成できる。
そこで、本実施形態においては、1対の切替信号送信部8から送信される切替信号が立体画像鑑賞用眼鏡3の切替信号受信部13によって受信され、完了信号送信部14から送信された受信完了信号が完了信号受信部9によって受信されたとき、立体画像鑑賞用眼鏡3を着用した鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲に存在するとして、画像表示部6に視差のある画像を交互に表示させる。一方、いずれか又は両方の完了信号受信部9によって受信完了信号が受信されなかった場合は、立体画像鑑賞用眼鏡3を着用した鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲に存在しないとして、画像表示部6に視差のない画像を表示させる。視差のない画像の表示に必要な信号は、例えば信号処理部5によって生成される。
図4は、画像表示装置2の動作を示す。画像表示装置2は、表示モードとして3D表示モードと2D表示モードを有し、設定画面を参照することにより、表示モードが切り替えられる。3D表示モードの設定がオンになっていれば(#1においてYES)、左右1対の切替信号送信部8から切替信号を送信し(#2)、所定の時間待機する(#3)。立体画像鑑賞用眼鏡3が立体画像の鑑賞有効範囲に存在し、この切替信号を受信すると、立体画像鑑賞用眼鏡3から送信された受信完了信号が返信される。そして、左右の完了信号受信部9が受信完了信号を受信すると(#4においてYES)、#2に戻る。この間、画像表示部6に視差のある画像が表示され、鑑賞者は立体画像を鑑賞できる。一方、いずれか又は両方の完了信号受信部9によって受信完了信号が受信されなかった場合は(#4においてNO)、OSD等により画像表示部6に2D表示モードへの切替警告表示を開始して(#5)、所定の時間経過後、2D表示モードに切り替えて、画像表示部6に視差のない画像を表示させ(#6)、#2に戻る。なお、3D表示モードの設定がオフになっていれば(#1においてNO)、画像表示部6に視差のない画像を表示させ、終了する。
以上のように、本実施形態の3Dテレビジョン1によれば、完了信号受信部9が受信完了信号を受信しないとき、立体画像鑑賞用眼鏡3を着用した鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲の外部にいると判断し、画像表示部6から視差のない画像を表示させる。これにより、鑑賞者が立体画像の鑑賞有効範囲を外れて鑑賞した場合であっても、2重に表示された画像を鑑賞することなく、正しい画像を鑑賞できる。
また、画像表示部6の左右両端近傍に1対ずつ設けられている切替信号送信部8及び完了信号受信部9によって、切替信号送信部8及び完了信号受信部9と立体画像鑑賞用眼鏡3の間における切替信号の送受信が可能な範囲を特定し、立体画像の鑑賞有効範囲と一致させ易くなる。また、通信媒体として電波よりも指向性の強い赤外線を用いるので、上記切替信号の送受信が可能な範囲と立体画像の鑑賞有効範囲とを一致させるのがより一層容易になる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも立体画像鑑賞用眼鏡3は、切替信号送信部8から送信された切替信号を受信したとき、画像表示装置2に受信完了信号を送信し、完了信号受信部9が受信完了信号を受信しないとき、画像表示部6から視差のない画像を表示させるように構成されていればよい。
また、本発明は種々の変形が可能であり、例えば、切替信号送信部8及び/又は完了信号受信部9は、単数であっても複数であってもよく、その配置は、図2に示した形態に限られない。また、切替信号及び受信完了信号の通信媒体は、指向性の強い赤外線が望ましいが、電波であってもよい。また、立体画像鑑賞用眼鏡3は、液晶等のシャッタ機能を有するものの他、偏光レンズを備えたものであってもよい。
また、画像表示装置2に撮像装置を備え、画像処理により立体画像の鑑賞有効範囲内に立体画像鑑賞用眼鏡3を着用した鑑賞者を検出したとき、画像表示部6から視差のある画像を表示させるように構成してもよい。
1 3Dテレビジョン
2 画像表示装置
3 立体画像鑑賞用眼鏡
6 画像表示部
8 切替信号送信部
9 完了信号受信部

Claims (3)

  1. 視差のある画像を交互に表示する画像表示部と、この画像表示部によって表示される画像に同期して立体画像鑑賞用眼鏡に切替信号を送信する切替信号送信部とを備えた画像表示装置において、
    前記立体画像鑑賞用眼鏡は、前記切替信号送信部から送信された前記切替信号を受信したとき、該切替信号に基づいて眼鏡左右の透光状態を切り替えると共に、前記画像表示装置に受信完了信号を送信し、
    前記画像表示装置は、前記立体画像鑑賞用眼鏡から送信された受信完了信号を受信する完了信号受信部をさらに備え、
    前記完了信号受信部が前記受信完了信号を受信しないとき、前記画像表示部から視差のない画像を表示させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記切替信号送信部及び前記完了信号受信部は、1対ずつ設けられており、各切替信号送信部及び各完了信号受信部は、それぞれ前記画像表示部の左右両端近傍に設けられ、
    前記画像表示装置は、全ての完了信号受信部が前記受信完了信号を受信しないとき、前記画像表示部から視差のない画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記切替信号及び受信完了信号は、赤外線を介して送信又は受信されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
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