JP2012226782A - 画像表示装置および投稿画像評価装置 - Google Patents

Abstract

【課題】評価された画像を効率よく鑑賞することができ、また画像のコメントの閲覧を可能とする投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置、および投稿画像評価装置を提供する。
【解決手段】 掲載された画像に対する複数のコメントを受け付け、複数のコメントの各々に含まれる画像関連名詞と、画像関連名詞を形容する言葉を抽出し、画像関連名詞と該画像関連名詞を形容する言葉の関係から複数のコメントの内容を分析し、分析されたコメントから掲載された画像の優先度を判定する投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置において、判定された画像の中で優先度の高い画像と、その画像のコメントを受信し（Ｓ７２）、受信した画像と、コメントを記憶し、主画像を主画面に表示すると共に、記憶された優先度の高い画像を補助画面に表示し、さらにコメントを表示する。
【選択図】 図７

Description

本発明は、投稿された画像を他人のコメントに基づいて評価する投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置、および投稿画像評価装置に関する。

従来は、撮影した画像を発表する機会は写真雑誌への投稿や展覧会への展示等に限られていた。しかし、最近はインターネットを通じて、ＨＰ（ホームページ）やいわゆるブログ（ＷｅｂＬｏｇ）によって、撮影した画像を手軽に公開できるようになっている。また、写真雑誌や展覧会によらずとも、このようなＨＰやブログにアクセスして、他人の撮影画像を見て楽しむことができる。

そこで、投稿された画像にランク付けをして楽しみ、またランク付けの信憑性を高めることを目的として評価方法が提案されている（特許文献１）。この特許文献１に開示された提案では、投稿された写真画像に投票する際に、入力されたコメントが投票者毎に表示され、ウェブサイトの閲覧者が投票者に対して評価を行い、投票者のランクを決定する。そして、投票者のランクに応じて、その投票者の投票に対する投票点を重み付けして、写真画像のランクを決定される。

また、サイトへの投票手段として携帯電話を利用した提案もある（特許文献２）。この提案は、携帯電話の着信メロディの評価に関するものであり、試聴用データの送信終了後に、試聴した着信メロディについての採点及び評価コメントの入力を指示するメニュー画像を、コンテンツ提供装置が携帯電話器へ提供する。携帯電話器のユーザーは、試聴した着信メロディに対して、表示部に表示されたメニュー画像に従って採点及びコメントの入力を行なってコンテンツ提供装置へ送信する。

特開２００４−１３９３４３号公報 特開２００５−３５２６０１号公報

上述の特許文献１に開示された評価システムは、閲覧されている画像に対して、他人から画像の評価とコメント付けが別々に行われる。このため、プラス評価かマイナス評価のいずれかが投票され、画像の評価は容易に行える。しかし、投票という形式になってしまうと、堅苦しい雰囲気になり、自由な雰囲気が損なわれてしまうことが懸念される。画像等の評価にあたっては、皆で楽しみながらコミュニケーションをしている中で、多くの人の意見を的確に判定し、自然に画像を評価するようなシステムも必要である。また、多くの人の意見を的確に判定し、評価された画像を効率よく鑑賞することが必要となる。（段落００３９）また、画像を鑑賞する際に、この画像のコメントを併せて閲覧できると撮影の際に参考となる。（段落００３７，００３８）

本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、評価された画像を効率よく鑑賞することができ、また画像のコメントの閲覧を可能とする投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置、および投稿画像評価装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため第１の発明に係わる画像表示装置は、掲載された画像に対する複数のコメントを受け付け、該複数のコメントの各々に含まれる画像関連名詞と、該画像関連名詞を形容する言葉を抽出し、上記画像関連名詞と該画像関連名詞を形容する言葉の関係を、データベース内の画像関連名詞と画像関連形容詞を用いて判断することによって、上記複数のコメントの内容を分析するコメント分析部と、上記コメント分析部によって分析されたコメントから上記掲載された画像の優先度を判定する判定部と、を備えた投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置において、上記判定部によって判定された画像の中で優先度の高い画像と、その画像のコメントを受信する受信部と、上記受信部を介して受信した上記画像と、上記コメントを記憶する記憶部と、主画像を主画面に表示すると共に、上記記憶部に記憶された優先度の高い上記画像を補助画面に表示し、さらに上記コメントを表示する表示部と、を備える。
第２の発明に係わる画像表示装置は、上記第１の発明において、上記判定部は、過去に投稿した画像であって撮影時期が一定期間前の画像の中から、優先度の高い画像を選択する。

第３の発明に係わる投稿画像評価装置は、投稿された画像を掲載する表示制御部と、掲載された画像に対する他人からの複数のコメントを受け付け、該複数のコメントの各々に含まれる画像関連名詞と、該画像関連名詞を形容する言葉を抽出し、上記画像関連名詞と該画像関連名詞を形容する言葉の関係を、データベース内の画像関連名詞と画像関連形容詞を用いて判断することによって、上記複数のコメントの内容を分析するコメント分析部と、上記コメント分析部によって分析されたコメントから上記掲載された画像の優先度を判定する判定部と、を備え、画像表示装置からの要求に応じて、上記優先度に基づいて画像を選択し、この選択された画像と、この選択された画像のコメントを上記画像表示装置に送信する。

本発明によれば、評価された画像を効率よく鑑賞することができ、また画像のコメントの閲覧を可能とする投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置、および投稿画像評価装置を提供することができる。

本発明の一実施形態に係わる画像評価システムの全体を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおいて、ブログ等の作成時のＰＣ等における表示画面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおけるサイトサーバーの制御用フローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおけるコメント分析画像用語判定のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおける、テキスト分析を行う際に使用するデータベースのデータ構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおける優先度判定のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおいて、優先度判定された画像を、各自のＰＣやカメラで利用する例を示すフローチャートであり、図７（Ａ）はサイトサーバー側の動作を示し、図７（Ｂ）はカメラ側の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像評価システムにおいて、送信されたデータの利用形態の一例として、ブログ作成時の利用を説明するフローチャートである。

以下、図面に従って本発明を適用した画像評価システムを用いて好ましい実施形態について説明する。本実施形態の説明にあたっては、まず最初に、ブログを作成する場面を用いて説明する。図１は画像評価システムの全体を示すブロック図であり、ユーザーは、カメラ１０のメモリ内に記録された撮影画像の中から画像２５の画像データをＰＣ３２に転送記録する。この画像２５の画像データが、ＰＣ３２の記録部に記録され、画面３２ａに表示される。ユーザーは画面３２ａを見ながら、ＰＣ３２で個別のテキストを入力する。テキストは記録部に画像と関連付けられて記録される。そして、ＰＣ３２からネットワーク３５を経由して、画像とテキストの組合せからなるブログがブログサイトサーバー（投稿画像評価装置）としての機能を果たすサイトサーバー５１に転送される。

ブログを運営するサイト（会社）のサイトサーバー５１は、ネットワーク３５を介してＰＣ３２等と繋がっていて、記録部５２、リサイズ部５３、ユーザー判定部５４、携帯送受信部５５、時間判定部５６、関連付け部５７、テキスト判定部５８、表示制御部５９、データベース５８ａ、優先度判定部６０、キーワード作成部６１、ＣＰＵ６３およびＲＯＭ６４を有する。

記録部５２は、ユーザーから送信された画像とテキスト等からなるブログデータや画像へのコメントの記録を行う。リサイズ部５３は、記録された画像に対して、携帯電話３６ａ、３６ｂに送りやすくために、データ量を小さくし、縮小画像データを作成する。ユーザー判定部５４は、接続されたＰＣ３２のユーザー名を判定したり、掲載されたブログに対してアクセスしてきた携帯電話３６ａ、３６ｂやＰＣ３４のユーザー名を判定する。

携帯送受信部５５は、閲覧要求のあった携帯電話３６ａ、３６ｂとサイトサーバー５１との間で、コメントや画像のデータの送受信を制御する。時間判定部５６は、撮影画像の撮影日時等の判断を行い、表示する時の順番を決める。関連付け部５７は、画像に対して、撮影日時、撮影位置等のデータの関連付けを行う。テキスト判定部５８は、画像を評価して優先順位を決定するために、寄せられた画像へのコメント（感想や批評）を分析する。データベース５８ａは、テキスト判定部５８でテキスト分析を行う際に使用するデータベースであって、その詳細については、図５を用いて後述する。

優先度判定部６０は、画像に寄せられたコメント（テキスト）の分析内容に従って、画像の評価を行い、優先度を決定する。詳細については図６を用いて後述する。表示制御部５９は、設定された優先度に従って、画像の表示制御を行い、また、画像にキーワードを付与する。キーワード作成部６１は、コメントから、キーワードを作成する。例えば、コメントとして「これは、八ヶ岳で撮った写真ですね、きれいですね。」と記載されていた場合には、このコメントから、キーワードとして「八ヶ岳」を抽出する。

ＣＰＵ６３は、ＲＯＭ６４に格納された制御プログラムを読み込んでサイトサーバー５１の全体を制御する。サイトサーバー５１は、携帯電話３６ａ、３６ｂのキャリア会社の運営するキャリアサーバー４１とも連携する。サイトサーバー５１の記録部５２に記録された画像は、リサイズ部５３によって、縮小した画像データに変換され、この縮小画像データは、ユーザー判定部５４の結果に応じて、携帯送受信部５５およびキャリアサーバー４１を介して携帯電話３６ａ、３６ｂに送信する。

携帯電話３６ａ、３６ｂのユーザーは、サイトサーバー５１から送られてきた画像を見てコメントをメールで返信する。そのとき、返信メールの画像に関係ある部分（テキストデータ）のみを、テキスト判定部５８が分析する。テキスト判定部５８は、記録部５２に記録されたテキストデータについて、データベース部５８ａを利用して、画像に関係のある単語を抽出し、分析等する。優先度判定部６０は、このように、各方面から寄せられたコメント（テキスト）を分析して、その画像を評価して優先順位を決定して、その画像が重要かどうかを、客観的に近い形で判断する。画像に寄せられたテキストの分析内容に従って、表示制御部５９は、表示方法や順番を選択する。また、必要に応じてその画像にキーワードを付与する。

また、画像に関するコメントは、前述したように記録部５２に記録されるが、記録部５２に記録されている画像と一緒にコメントを表示するときは、テキスト判定部５８の判定結果によって、適宜、コメントを短縮してもよい。画面３３は、このブログ表示の一例であり、画像とともに、寄せられたコメント３７ｃが並べて表示される。このブログ表示は、ネットワーク３５に接続したＰＣ３４や、携帯電話３６ａ、３６ｂなどで閲覧することができる。さらに、ブログ表示あたっては、携帯電話３６ａ、３６ｂがどのようなユーザーの所有物であるかなどを考慮して、判定の重み付けを変えてもいい。また携帯電話３６ａ、３６ｂのキャリアが、ユーザーのプロフィールなどの情報をサイトサーバー５１と連携して、補足するようにしてもよい。さらに、コメントを分析して、良い画像と判定されたものは、画面３８のように、大きく表示するようにしてもよい。

また、優先順位付けされた画像の利用法としては、例えば、新たに、ブログやＳＮＳ（Social Networking Service）の作成するにあたって、図２に示すように、最近の画像３３ｂを見ながら今日の日記３７ｂを書いている時や読んでいる時に、補助画面３３ａに選ばれた過去の画像が表示されるようにしてもよい。この補助画面３３ａに表示される画像は、過去に優先度の高かった画像であり、サイトサーバー５１から撮影者のＰＣに返信される。このときのフローについては、図７を用いて後述する。

次に、ブログサイトとして機能するサイトサーバー５１のフローについて、図３に示す制御用フローチャートを用いて説明する。以下の処理は、ＣＰＵ６３を中心に、記録部５２等によって実行される。まず、サイトサーバー５１の記録部５２に記録されている複数の画像が、表示制御部５９によって閲覧可能に掲載される（Ｓ１１）。これらの画像に対して、他人から所定期間、コメントを受け付ける期間を設ける（Ｓ１２、Ｓ１３）。なお、コメントは、一枚一枚の画像ごとに受け付けるようにしてもよいし、複数枚をセットにしてコメントを受けるようにしても良い。

入力されたコメントは、携帯電話３６ａ、３６ｂからサイトサーバー５１に送信され、携帯送受信部５５を介して入力した画像に関するコメント（テキスト）を記録部５２が記憶する（Ｓ１２）。なお、コメントは、携帯電話３６ａ、３６ｂに限らず、第三者のＰＣ３４からも受け付けることができる。所定期間（例えば、１週間）が経過すると（Ｓ１３，ＹＥＳ）、寄せられたコメントを分析し、コメントの中から、あいさつや、近況報告に関する表現部分は削除し、画像に関する部分を判定、抽出する（Ｓ１４）。

ステップＳ１４のコメント分析は、テキスト判定部５８によって実行され、コメント分析する際には、図５に示すデータベース５８ａを用いる。このデータベース５８ａは、テキストから単語を抜き出すためのデータベース５８ａであって、画像に関連しそうな名詞や、それに続く助詞、さらに画像を形容するのにふさわしい言葉が記憶されている。

図４に示す、ステップＳ１４のコメント分析のサブルーチンに入ると、まず、記録部５２に記憶された画像に関するコメント（テキスト）の単語の組合せから、テキストの中で何が話題になっているかを判断する（Ｓ２１）。それが画像に関するものである場合は、図５に示したような画像関連名詞、例えば、「写真」、「構図」、「色」等が該当する。

そのとき、適宜、助詞も参照し、例えば、「写真が」の「が」や、「色は」の「は」を考慮すれば（Ｓ２２）、よりいっそう画像関連が話題になっていることが明確になり、続く言葉が、それを形容する言葉であるという絞込みがなされる。こうした考え方より、コメントの所定のセンテンスが、画像関係の話題か否か、（Ｓ２３）、それが肯定的か否定的かを、データベースから判断する（Ｓ２４）。なお、センテンスの区切りは、「。」や、「．」で判定すればよい。

コメントの中に、「キレイ」という言葉があって、その前後で打ち消したりしていると、「色がキレイではない」のような否定的表現になるので、否定的な表現が存在するか否かについて、ステップＳ２５、Ｓ３０で判定し、最終的に肯定か否定かを決める。その後、「とても」や「非常に」のような、形容詞や形容動詞からなる形容表現が強調されているか否かを、データベース５８ａを参照し、判定する（Ｓ２６、Ｓ３１）。このような強調があれば（Ｓ２７ＹＥＳ、Ｓ３２ＹＥＳ）、コメント数が倍になるような処理（Ｓ２８、３３）を行う。このようにして、記録された各コメントに対して、ステップＳ２８、Ｓ２９、Ｓ３３、Ｓ３４において、肯定的か否定的か、さらにそれが強いか弱いかが、分析され判定される。

図３のステップＳ１５に戻り、次に、キーワード作成部６１おいてコメントからキーワードを作成し、画像に付与する。キーワードの付与にあたっては、コメント分析のサブルーチンにおいて、絞り込まれた文章から、絞り込まれた単語を利用して、画像にキーワードを付与してもよい。キーワードの作成は、例えば、コメントとして、「これは、八ヶ岳で撮った写真ですね。きれいですね。」であった場合には、キーワードとしては、「八ヶ岳」が抽出される。また、コメント分析の結果を利用して、コメントを短縮して表示するようにしてもよい。

キーワード作成が終わると、次に、優先度を判定する（Ｓ１６）。この優先度判定は、優先度判定部６０にて図６に示すサブルーチンによって実行される。このサブルーチンを始めると、画像ごとに、寄せられたコメントの数Ｎを判定する（Ｓ４１）。このステップでの判定の結果、コメントなしの画像は、ステップＳ５７に分岐し、優先度が最も低いとされる（優先度０）（Ｓ４２）。コメントがないということは、画像の閲覧者の興味をひくものではないことから、優先度を０とする。

判定の結果、コメントが存在した場合には、ステップＳ４３に進む。ステップＳ１４のコメント分析において、肯定的コメントＣａの数Ｎａと否定的コメントＣｄの数Ｎｄをそれぞれ判定する（Ｓ４３、Ｓ４４）。次に、コメントの数Ｎが所定数Ｍより多いか否かについて判定する（Ｓ４５）。コメントの数Ｎが所定値Ｍより多い場合には、多くの閲覧者が注目し、またその評価の信頼度も高くなるが、所定値Ｍより少ない場合には、それ程の注目度と信頼度ではないことから、中間の評価値とする。すなわち、所定値Ｍ以上のコメントが集まっていなくとも、いくつかのコメントがある場合は、非常に高い評価と非常に低い評価の中間の評価とする。

コメント数Ｎが所定値Ｍより少ない場合には、肯定的なコメント数Ｎａや否定的コメント数Ｎｄの大小関係に従って、優先度を割り振る。ステップＳ４６において、肯定的コメント数Ｎａと否定的コメント数Ｎｄの比較を行い、肯定的コメントが多いときは、優先度３とする（Ｓ４７）。一方、比較の結果、否定的コメントが多いときは、優先度２とする（Ｓ４８）。

ステップＳ４５において、判定の結果、コメント数Ｎが所定数Ｍより多い場合には、画像に対して、良い意味でも悪い意味でも、反響があったものといえる。この場合には、ステップＳ５１以下において、次のように優先度の分類を行う。
・否定的なコメントＣｄがなく、肯定的コメントＣａがある場合には、最優先の判定を行い、優先度５とする（ステップＳ４５→Ｓ５１→Ｓ５２）。
・肯定的コメントＣａが少しでもあれば、否定的コメントＣｄがあったとしても、優先度を高くし、優先度４とする（ステップＳ４５→Ｓ５３→Ｓ５４）。
・肯定的コメントＣａがなくとも、否定的コメントＣｄもなければ、最低ではない優先度とし、優先度１とする（ステップＳ４５→Ｓ５５→Ｓ５６）。
・多数のコメントがあって否定的コメントＣｄしかない場合は、優先度は最低とし、優先度０とする（ステップＳ４５→Ｓ５５→Ｓ５７）。

優先度判定が終わると、次に、図３のステップＳ１７に進み、表示制御部５９は、優先度の高い画像を選択し、表示する。優先度の高いものは優先的に表示され、またサイズを大きくして表示される。

このように、本発明の実施形態においては、コメントのテキストデータを基に、優先度を決定しているので、数多くの画像の中から、ユーザーの評価の高い順に、言い換えると皆が見たくなる画像の順に表示するようにしたり、また評価の高い画像を大きく表示することができ、短時間で想い出を回想するような工夫が出来る。画像保存時の優先順位を決めるにも利用してもよい。

次に、図７および図８を用いて優先度判定された画像を、各自のＰＣやカメラ等の画像表示装置で利用する例について説明する。前述したようなカメラ１０から画像送信をすることとは別に、カメラ１０またはカメラ１０が接続されたPC３２がネットワーク３５に接続された場合、他人からの評判が良くてサイトで優先選択された画像のデータを、カメラ内の所定領域にキーワード付きで記録させてもよい。

図７は、サイトサーバー５１から、画像の撮影者または他人のＰＣまたはカメラに、優先度の高い画像、およびその優先度データ、コメント、キーワード等を送信する処理に関するフローチャートである。優先度は例えば4以上とするが、この設定は任意に変更することができる。なお、図７（Ａ）はサイトサーバー５１側の動作を示し、図７（Ｂ）はカメラ１０側における動作を示す。

図７（Ａ）のサイトカメラへ優先度データ等送信のフローに入ると、まず、カメラ１０またはＰＣ３２、３４から送信要求があるか否かの判定を行う（Ｓ６１）。これは、カメラ１０またはカメラ１０と接続されたＰＣ３２、３４が、サイトサーバー５１に対して接続信号を送信し（Ｓ７１）、サイトサーバー５１はこの送信信号を受信しているかどうかによって判定する。カメラ１０やＰＣ３２は、ユーザー判定部５４によって、いずれのユーザーによるものかが特定される。

カメラ１０等から接続信号が送信されてきた場合には、ステップＳ６２に進み、優先度判定部６０によって判定されたそのユーザーによる撮影された画像の中で、優先度の高い画像が有るかを判定する（Ｓ６２）。判定の結果、優先度の高い画像が存在していない場合には、このルーチンを終了するが、優先度の高い画像が存在していた場合には、ステップＳ６３に進み、優先度の高い画像と、この画像に関するコメントやキーワード等をそのユーザーのカメラ１０等に送信する（Ｓ６３）。

カメラ１０に内蔵される制御部（ＣＰＵ）が、優先度の高い画像等を受信すると（Ｓ７２）、その画像に関連付けて、コメント、キーワード（優先度データ）等をカメラ１０の記憶部に記録する（Ｓ７３）。メモリに記録された画像等は、カメラ１０の表示部に表示され、ユーザーの撮影にあたって参考にされる。これらのデータは、カメラ１０に代えてＰＣ３２やＰＣ３４が記録してもよい。

このように、図７に示すフローに従えば、優先度の高い画像を効率よく鑑賞することができる。また、撮影時に表示させれば、撮影画角決定等の参考にすることもできる。ここでは、画像の利用性を拡大するために、撮影者以外の他人にも画像の提供を許可する。

次に、図８を用いて、送信されたデータの利用形態の一例として、画像表示装置（カメラまたはＰＣ３２）によるブログ作成時の利用を説明する。ＰＣ３２を代表にして説明する。ＰＣ３２のＣＰＵ（制御部）が以下の処理を実行する。ＰＣブログ作成処理のルーチンに入ると、まず、ブログ作成にあたって、昨年の同じ季節に撮影した画像を探す（Ｓ８１）。この画像の中から優先度の高い画像があった場合は、Ｓ８２をＹに分岐して、図２のように、サブ画面に優先度大の画像を表示する（Ｓ８３）。また、キーワードも入力しておけば、分類したり、検索したりもしやすくなる。当然、コメントを表示可能として、画像と一緒に楽しめるようにしてもよい。

このように図７および図８に示す実施形態では、カメラに記録された画像は、多くの人が見て書いたコメントから厳選された優良画像なので、カメラやＰＣ内に保存しておき、時折鑑賞できるようにしておくのに値するものとなっている。また、過去に撮影した膨大な画像は、すべてを一度に見ることは出来ないが、本実施形態のように、優先順位がついていて、その優先度の高いものを表示するようにすれば、昔の画像を無駄にせず、適宜思い出を味わうことが可能となる。

なお、上記実施形態の例では、ユーザーの画像投稿の形態をブログで説明したが、これに限るものではない。例えば、画像だけを掲示する掲示板であっても当然によく、また、閲覧対象も、通常のブログのような不特定多数を対象とするものでなく、特定のグループに限って閲覧させるような制限があるものでもよい。また、ブログは、画像とテキストの両方が必要とはかぎらず、いずれか一方のみでも、成立する。

上記実施形態では、サイトサーバー５１の各処理が、ＣＰＵ６３及び記録部５２、リサイズ部５３等によって行われることを説明したが、この形態に限られることはない。つまり、ユーザー判定部５４、関連付け部５７、テキスト判定部５８、優先度判定部６０、キーワード作成部６１等の各機能をハードウエアではなく、一部または全てをソフトウエア処理に置き換えてもよいからである。具体的には、上記の各機能部がＣＰＵ６３によって実行される処理機能に置き換わることになる。そしてこの場合には、ＲＯＭ６４に格納されこられの処理機能をＣＰＵ６３に実行させるプログラムが本願発明を構成することになる。あわせてそのプログラムを格納する記録媒体も本願発明を構成するといえる。なお、かかるプログラムはＲＯＭ６４に格納されるばかりでなく、ＣＤ等の他ネットワークを介して外部から供給されてもよい。

以上説明したように、本実施形態のシステムにおいては、画像に対して寄せられたコメントに基づいて、画像が客観的に見て良いか悪いかや、みんなで共有するような価値があるか、また折に触れ鑑賞する意味があるかどうかについて判定し、それに応じた表示制御を行うシステムを提供することが出来る。また、今後、大容量化するメモリや、デジタルカメラの普及や簡便性の向上に伴って、増大する大量画像の中から、重要な画像を紛失したり、忘れてしまったりせず、想い出を大切に出来るシステムを提供することが出来る。

このように、本実施形態は、画像を見ながらのコメント文を利用して、個人の意見だけではなく、多くの人の意見を的確に判定し、皆が楽しみながらコミュニケーションしているうちに、特に重要な画像を残し、優先的に表示することによって、多くの鑑賞者によって評価された重要な画像がなくなってしまわないようにできる。

なお、本発明の実施形態の説明にあたっては、デジタルカメラと携帯電話の組み合わせを例に挙げたが、デジタルカメラとしては、コンパクトタイプのデジタルカメラや一眼レフタイプのデジタル等の種々のデジタルカメラが含まれる。また、携帯電話としては、一般的な携帯電話の他にモバイルパソコン内蔵の携帯通信端末等も含まれ、テキストデータの作成可能な携帯可能な機器であれば良い。

１０・・・カメラ、２５・・・画像、３２・・・ＰＣ、３２ａ・・・画面、３３・・・ブログ表示例１、３４・・・ＰＣ、３５・・・ネットワーク、３６ａ，３６ｂ・・・携帯電話、３８・・・画面、４１・・・キャリアサーバー、５１・・・サイトサーバー、５２・・・記録部、５３・・・リサイズ部、５４・・・ユーザー判定部、５５・・・携帯送受信部、５６・・・時間判定部、５７・・・関連付け部、５８・・・テキスト判定部、５８ａ・・・データベース、５９・・・表示制御部、６０・・・優先度判定部、６１・・・キーワード作成部、６３・・・ＣＰＵ、６４・・・ＲＯＭ

Claims (3)

1. 掲載された画像に対する複数のコメントを受け付け、該複数のコメントの各々に含まれる画像関連名詞と、該画像関連名詞を形容する言葉を抽出し、上記画像関連名詞と該画像関連名詞を形容する言葉の関係を、データベース内の画像関連名詞と画像関連形容詞を用いて判断することによって、上記複数のコメントの内容を分析するコメント分析部と、
   上記コメント分析部によって分析されたコメントから上記掲載された画像の優先度を判定する判定部と、
   を備えた投稿画像評価装置と通信可能な画像表示装置において、
   上記判定部によって判定された画像の中で優先度の高い画像と、その画像のコメントを受信する受信部と、
   上記受信部を介して受信した上記画像と、上記コメントを記憶する記憶部と、
   主画像を主画面に表示すると共に、上記記憶部に記憶された優先度の高い上記画像を補助画面に表示し、さらに上記コメントを表示する表示部と、
   を備えることを特徴とする画像表示装置。
2. 上記判定部は、過去に投稿した画像であって撮影時期が一定期間前の画像の中から、優先度の高い画像を選択することを特徴とする請求項１に記載の画像表示装置。
3. 投稿された画像を掲載する表示制御部と、
   掲載された画像に対する他人からの複数のコメントを受け付け、該複数のコメントの各々に含まれる画像関連名詞と、該画像関連名詞を形容する言葉を抽出し、上記画像関連名詞と該画像関連名詞を形容する言葉の関係を、データベース内の画像関連名詞と画像関連形容詞を用いて判断することによって、上記複数のコメントの内容を分析するコメント分析部と、
   上記コメント分析部によって分析されたコメントから上記掲載された画像の優先度を判定する判定部と、
   を備え、
   画像表示装置からの要求に応じて、上記優先度に基づいて画像を選択し、この選択された画像と、この選択された画像のコメントを上記画像表示装置に送信することを特徴とする投稿画像評価装置。