JP2012222624A - 電力増幅器および増幅制御方法 - Google Patents

電力増幅器および増幅制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広帯域でPAPRが大きい無線電波を送信する小型、低消費電力で高効率の電力増幅器および増幅制御方法を提供する。
【解決手段】制御部5は、CPU53が入力信号の測定レベル信号から最大値をピークホールドし、所定のタイミングで更新するとともにその更新されたピークホールド値をLUT52と比較参照して電源部3が終段増幅部4に印加する電源電圧を設定するとともに、LUT51と比較参照してプリアンプ2がDPD処理をする歪補償データを読み出して入力信号をDPD処理して増幅した信号を終段処理部4へ出力する制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、無線送信器の電力増幅器および増幅制御方法に関する。
従来、無線通信、放送で使われる送信機に用いられる電力増幅器の高効率化を図るために終段のデバイスにおける飽和出力に出来るだけ近い出力で動作するような増幅動作をする。
図8は、電力増幅器の電源電圧と効率の関係を説明する概念図である。
図8(a)は、電源印加電圧vaと、入出力信号の振幅との関係を示す図で、入力レベルが高くなるにつれ、出力カーブOpの振幅が印加電圧vaに近づくと利得が低下し、出力が飽和する事を示している。
最近の移動通信で用いられるCDMAや、OFDMの様な高速(広帯域)変調を行った送信電波は、低歪であることが要求されるためピーク出力にも対応可能な様にバックオフを大きく取らなければならない。図8(b)は、飽和を防ぐために電源の印加電圧を(Va+b)と高くしてバックオフを大きく取った状態を示す。
ところが、このような送信電波は、PAPR(Peak to Average Ratio)が大きく、大半の送信タイミングでは飽和出力に対して低い値の平均出力レベルapで出力するので高い効率が得られないという問題があった。
そこで、高効率を得る電力増幅回路として、送信信号の包絡線に対応して電力増幅器の電源電圧を高低させるET(Envelop Tracking)方式の増幅回路が考案されている。しかし、包絡線を検出しスイッチングをする回路を備えるために回路規模が大きく複雑になり、また制御回路での電力消費も発生するので、小型、低消費電力で有ることが要求されるROF(Radio On Fiber)用途などの小規模の無線送信機では、高効率化が困難な問題があった。(例えば、特許文献1。)。
特願2009―065065号公報
従来のROF用途などの小規模の無線送信機では高効率化が困難な問題があった。本発明が解決しようとする課題は、広帯域でPAPRが大きい無線電波を送信する小型、低消費電力で高効率な電力増幅器および増幅制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本実施形態の電力増幅器は、デジタル信号を多値変調した高周波の入力信号にDPDを施した電力増幅を行った信号を出力する移動通信用の無線送信機の電力増幅器において、前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧を入力される電圧制御信号に従って出力する電源部と、前記入力信号の信号レベルを測定して生成したレベル測定信号を出力する入力信号レベル測定部と、前記入力信号にDPD処理を施した増幅を行って前記終段出力素子へむけて出力するDPD処理手段と、前記レベル測定信号が入力され、前記入力されるレベル測定信号の最大値をピークホールド値として内部メモリに記憶し、内部タイマを参照して所定のタイミングで前記ピークホールド値をリセットするピークホールド手段と、前記入力信号のレベルに対応して前記電源部に供給する電源電圧との対応関係を記憶した第1のLUTと、前記供給される電源電圧と前記入力信号のレベルとの組合せにより前記入力信号のレベルに対応して前記DPDを施すための歪補償データを記憶した第2のLUTとを備え、前記ピークホールド値と前記第1のLUTとを比較参照することにより前記供給する電源電圧を設定する電圧制御信号を前記電源部に出力して前記供給する電源電圧を制御するとともに、前記入力されるレベル測定信号と前記第2のDPDとを比較参照して前記歪み補償データを前記DPD処理手段に設定して前記増幅の制御をする制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係わる電力増幅器の増幅制御方法は、入力信号測定手段と、LUTと、制御手段とを備え、デジタル信号を多値変調した高周波の入力信号にDPDを施した電力増幅を行った信号を出力する移動通信用の無線送信機の電力増幅器の増幅制御方法において、前記入力信号測定手段は、前記入力信号の信号レベルを測定してレベル測定信号を出力し、前記レベル測定信号が入力される前記制御手段は、前記入力されるレベル測定信号の最大値をピークホールド値として内部メモリに記憶し、内部タイマを参照して所定のタイミングで前記ピークホールド値をリセットし、前記ピークホールド値を前記ピークホールド値に対応して前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧との対応関係を記憶した第1の前記LUTと比較参照することにより前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧を制御するとともに、前記入力されるレベル測定信号を前記供給される電源電圧と前記入力信号のレベルとの組合せから前記入力信号のレベルに対応して前記DPDを施すための歪補償データを記憶した第2の前記LUTと比較参照して前記DPDを施す制御をすることを特徴とする。
本実施形態に係わる電力増幅器の機能と動作を説明する機能ブロック図。 本実施形態に係わる電力増幅器の電源電圧と効率の関係を説明する概念図。 本実施形態の電力増幅器PAの動作を説明するための入力信号波形の模式図。 本実施形態の電力増幅器の動作手順を説明するフローチャート。 ピークホールド処理の概念図。 本実施形態の入力信号レベルと電源電圧の設定を対応づけるLUTの一例を示す図。 本実施形態の入力信号レベルに対応した歪補償を設定するLUTの一例を示す図。 電力増幅器の電源電圧と効率の関係を説明する概念図。
以下、実施形態の電力増幅器を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係わる電力増幅器の機能と動作を説明する機能ブロック図である。
図1において、例えば、移動体通信システムのROF(Radio on Fiber)に使用される電力増幅器PAは、入力レベル検出器1、プリアンプ2、電源部3、終段増幅部4と、制御部5とを備えている。電源部3は、プリアンプ2と終段増幅部4に一定に設定された電圧V1の電源電力と、終段増幅部4の出力デバイスに制御部5によって制御される電圧Vxの電源電力とを出力する。
制御部5は、内部にDPD(Digital Pre Distortion:予歪)処理の参照データを記憶したLUT(Look Up Table)51と、電源電圧制御の参照データを記憶したLUT52と、CPU53とを備えている。
本実施形態の電力増幅器PAは、ET方式ほど入力信号に対する速い追随ではなく、トラフィック数(通信相手数)の多少により電力消費量が変化するのに応じて電源電圧を緩く変化させることにより効率を高く保つ。そして、電源電圧設定が緩やかな場合、ピークに近いレベルで歪みが大きくなってもその歪みをDPDで補償することによって広帯域高効率の電力増幅器を実現するものである。
電力増幅器PAには、図示されない基地局から伝送される中継送信信号、例えば、所定のキャリヤ周波数1〜3GHz、帯域が数MHz以上、PAPRが5−10dBの様にデジタル信号を多値変調した信号が中継送信される信号として入力される。この入力信号は、プリアンプ2へ入力されるとともに入力レベル検出器1でその信号レベルが例えば、1マイクロ秒間隔でサンプリング測定されてレベル測定信号Lsとして制御部5へ出力される。
制御部5のCPU53は、入力されるレベル測定信号LsをLUT51と比較参照し所定の予歪制御信号Dsを生成してプリアンプ2の制御信号入力端子spへ出力する。プリアンプ2は、その予歪制御信号Dsに基づきDPD(Digital PD)処理を入力される中継送信信号へ施して入力信号を所要の出力レベルまで増幅して終段増幅部4へ出力する。
電源電圧を制御するには、ET方式では包絡線検波を行い検波信号レベルに応じて高速の電源スイッチングを行うため、前述のように回路規模が大きくなってしまう問題がある。
そこで本実施形態の電力増幅器は、高速のスイッチングにより電源電圧を変化させ電源効率を高くするのではなく、当該ROFが通信する相手数が多い場合は大出力となり、高い電源電圧を必要となる事に着目して相手数の変化に対応して低速な電源電圧電力を制御することにより高効率化を図っている。
図2は、本実施例における印加電源電圧と、効率の関係を説明する概念図である。
図2において、後述の様にトラフィック(通話相手)数が少なく出力のピークレベルpaに対する入力レベルがLsaと低い場合、ピークレベルpaも低くて済むので印加電源電圧をAボルトと低くする。印加電源電圧がAボルトの場合、出力カーブOplは、バックオフが小さいので早めに飽和するが、歪み量自体は、DPDで補償出来る範囲になるように印加電源電圧Aが設定される。
すなわち、トラフィック(通話)数が大きく出力のピークレベルpbが高い場合は、電源印加電圧をBボルトと高くして、歪みを小さく押さえるようにする。このようにトラフィック(通話)数の多少に応じて電源電圧の高低が制御されるのでトラフィック数が少ない場合は電源電圧が不要に高く設定されることなく低くなるので電源効率は高くなる。
そこでCPU53は、入力信号の最大となるピーク値を観測してピークホールド記憶し、ピークホールド値をLUT52と参照して所定の電源電圧を設定する。ホールド中の値を超える新たなピーク値が入力される毎にホールド値の更新と電源電圧の設定を行う。そして、例えば、最大30分ホールドし、ホールド値を超す新たなピーク値が検出されない場合は、ホールド値をリセットする。
当該基地局が通信する相手数が多いほど送信電力が高くなるのでバックオフを確保出来るよう電源電圧をそれに応じて高くとり、相手数が少ない場合は、電源電圧を下げることにより消費電力を押さえ、効率を高く保つ制御を行う。
これまでは、歪発生を防ぐために電源電圧を高い電圧に固定してバックオフを大きく取っていたが、本実施形態の電力増幅器PAでは、プリアンプ2でのDPD処理の歪補償量を大きく取るようにしている。そのため、従来のDPD処理は入力レベルのみを参照していたが、本実施形態では、入力レベルを参照するのみならず、更に電源電圧の高低に対応して歪補償を補正することにより精確なDPD処理を行っている。
図3は、本実施形態の電力増幅器PAの動作を説明するための入力信号波形の模式図、図4は、本実施例の電力増幅器の電源電圧と歪補償管理に関わる動作手順を説明するフローチャート、図5は、入力信号のピーク値を記憶するピークホールド処理の概念図である。
以下、図1〜図5を参照して本実施例の電力増幅器の動作説明をする。
図3は、移動通信基地局における送信出力、すなわち電力増幅器に入力される変調信号の信号レベルのパターン例である。実際には時間的に細密な変化をしているが、この図では動作イメージを得るために時間的に変化を拡大表示している。
p0〜p2は、トラフィック数に対応して入力する信号レベルである。入力信号レベルに比例する送信出力は、トラフィック数に応じて高低する。
トラフィック数(通話相手数と通信データ量)は一日のうち時間帯によって変化し深夜早朝が最も低く、出勤時間とともに増加し、ビジネス時間帯は緩やかに上昇し、夜間に急激に上昇し夜半をすぎると急激に低くなる。送信出力に対応する入力信号レベルは制限最大値p0以下では、平均レベルが変動しつつ、離散的なタイミングで細いパルス状にピーク出力が発生する。
本実施形態の電力増幅器PAは、トラフィック数に対応して電源電圧の高低を調整してトラフィック数が低い場合でも効率が低下することを防いでいる。すなわち、入力信号レベルに応じて印加される電源電圧が制御されるが、ここでは、入力レベルp1以上になると最高電圧Vx1に設定され、入力レベルp2から入力レベルp1の間は中間電圧Vx2に、入力レベルp2以下では、最低電圧のVx1に設定される。
この入力レベルと設定電源電圧の対応がLUT52にテーブルとして予め記憶されている。制御部5のCPU53は、このピーク値が高いほど電力増幅器PAに印加する電源電圧Vxを高くする電圧制御信号VCを電源部3へ出力する。当然、終段増幅器のドレインに印加される電源電圧Vxを変動させるとその電源電圧Vx1〜Vx3に応じて最大効率となるゲートソース間電圧などのバイアス電圧も異なる。従って、それぞれの電源電圧に応じてバイアス電圧を設定するバイアス調整信号Vbが制御部5のCPU53から終段増幅器4へ出力される。このバイアス調整信号Vbは、制御部5から直接、または、電源部3を介して終段増幅部4へ入力される。
さて、入力レベル検出器1は、電力増幅器PAに入力される信号を例えば、1マイクロ秒間隔でサンプリング測定し、レベル測定信号Lsとして制御部5へ出力する(図4のステップs1)。
CPU53は、レベル測定信号Lsを監視し、その最大値をピークホールド値として内部メモリ(図示せず。)に記憶し(ステップs2)、そのピークホールドした値をLUT52と比較参照して予め定めたピークレベルの範囲からトラフィックがハイか、ミドルか、ローのいずれかのトラフィックパターンと判定する。もし、レベルがp1以上であった場合、ハイトラフィックパターンと判定して電源電圧を例えばVx3として50Vに設定する(ステップs3)。
この電圧設定は、CPU53から電源部3へ電圧制御信号Vcを送信することによって行われる。このピークホールドは、例えば、30分間で更に大きいピーク値が入力されない場合(ステップs4がNoの場合。)リセットされ(ステップs5)、再び入力信号のレベル測定が行われ、新たなピークホールドの記憶、電源電圧の設定が繰返される。
なおCPU53は、電源電圧Vxの設定にあたり、終段増幅部のバイアスVbを制御する情報を併せて生成し、電圧制御信号VCを電源部3へ送信する。
図5は、入力信号Lsとそのピーク値Pdを記憶するピークホールド処理を示す図である。
リセット後、検出したピークを記憶し、その記憶時にタイマも併せてリセットして例えば、最大30分間そのピーク値pdが維持され続けた場合には、記憶しているピーク値Pdとタイマとをリセットする。
なお、リセットの際、図5の点線で示されるように、ピーク比較の値をいきなり最低電圧まで下げるのでなく、有る一定のレベル差で下げるようにすると、電源電圧が急激に上下しないで安定な動作を保つことが出来る。
図6は、ピーク値と電源電圧の関係を記憶しているLUT52の一例を示す図である。 トラフィックがハイトラフィックパターンに相当するピークホールド値(入力信号レベルp1よりも大きく、信号レベルp0までの入力値)の場合、終段増幅部4に印加される電源電圧Vx3は50Vの最大値で、バイアスが6.3Vに設定される。
ミドルトラフィックパターンに相当するピークホールド値(入力信号レベルp2よりも大きく、信号レベルp1までの入力値)の場合は、電源電圧Vx2は40Vの中間値で、バイアスが5.8Vに設定される。そしてロートラフィックパターンに相当するピークホールド値(入力信号レベルp2以下)では、電源電圧Vx1は35V、バイアス電圧は5.5Vに抑えられる。
再び図3において、信号レベルp0を基準値とした場合、信号レベルp1、p2は、例えば、−3dB間隔で設定される。また、実際のトラフィックを調査測定して−3dB,−4.5dbの様に運用状況に合わせてレベルを定め、Vx1の電源電圧も、それに併せてバックオフ等が確保出来る例えば、−30Vの様に異なる値にしても良い。
LUT52は、一義的な値が記憶されても良いが、当該電力増幅器が設置されるROF毎にアクセス状況を調査し、通信パターンを調べることによって頻度と入力レベル、電源電圧の組合せをそれぞれ設定する値を内部メモリに記憶してテーブル化すると、効率と歪み補償の関係が最適化される。
電源電圧Vxは制御回路を小規模で済ませるために、上記説明では、一例として3つのモデル設定されたVx1、Vx2、Vx3の3つの電圧レベルが準備されている。この電圧レベルの切り替えは、例えば、電源トランスの2次タップを切り替えるか、または電源部3をスイッチングレギュレータとして、その出力電圧を設定する制御電圧を制御するなどの方法が採られる。
なお、切り替える電源電圧の差による過渡応答や不安定な動作を防ぐために、平滑回路の時定数を所要の値に調整するか、またはスイッチングレギュレータの電圧変化を例えば5ボルトステップ/ミリ秒のように変化させる補助回路が設けられても良い。
繰り返せば、Vx1は、電圧がもっとも低くて済む場合であるが、ROFの送信器が通信する相手数が少ない深夜、早朝に見られるロートラフィックパターンである。ロートラフィックパターンでは、待機状態もしくは、通信相手の端末数が少なく送信電力も低くて済むので出力も小さい。
また、Vx2は、日中の業務が落ち着いて実行されているか、夜間の就寝前等の平均的な通話量(相手数)のミドルトラフィックパターンで中程度もしくはやや高めの電圧に設定される。
そしてVx3は、通勤、業務開始、業務終了、昼休み時間等通話が多量に発生するハイトラフィックパターンに設定される電圧であって同時に多くの端末との間で通信を行うため送信出力が最も高くなるので設定電圧も最も高い。従来は、歪発生を防ぐ為にこのハイトラフィックパターンに併せてバックオフを確保する電源電圧が設定されるため、ロー、ミドルトラフィックパターンに相当する時間は出力が低くて済むにもかかわらず電源電圧は高いままであったので、電源効率が低くなっていた。
これに対して本実施形態の電力増幅器PAは、トラフィック数に対応して電源電圧の高低を調整して数が低い場合でも効率低下を防いでいる。そして電源電圧の違いに伴う歪の差については、入力信号レベルに対応して行うDPDの補償量を電源電圧の高低と組み合わせて調整することにより最小化させる。
図7は、LUT51が記憶している歪補償データをリストにしたテーブルの一例である。
LUT51には、デフォルトとしてミドルパターンに対応した電源電圧Vx2を基準として歪補償する補償値LUT#2が記憶されている。そして入力レベルに応じて利得補償、位相補償値が記憶されている。入力ピークのレベル測定信号LSは、入力信号に対して最高値がリミッタでp0に制限されているので基準値に対してわずかに高い、例えば最大0.5dBまでが記憶されている。
そして、入力レベルが大きくなると出力が飽和するので、その飽和を補って直線的になる様に利得係数を基準利得に対してどれだけ上げるかの係数が記憶されている。例えば、p1よりも0.5dB高い入力レベルでは、基準設定に対して1.04利得を上げ、位相を0.3ω進める補償値である。
CPU53は、どのVx1〜Vx3のうちどの電源電圧を設定したかに基づいて、補償値を読み出す。例えばロートラフィックパターンの場合は、補償値LUT#2に代わり補償値LUT#1を読み出して設定した予歪制御信号Dsをプリアンプ2へ出力する。プリアンプ2は、この入力された予歪制御信号Dsにより、内部の可変利得増幅器(図示せず)、および位相シフタ等のタイミング調整手段(図示せず)を調整するDPD動作を行い入力信号を増幅して終段増幅器4へ出力する。
以上の手順によれば、測定した入力信号のピークレベルを3つに分類されたトラフィックパターンのいずれかに有るかを判定する。そして、判定されたパターンでの送信出力とその出力に必要な電源電圧を設定することにより、トラフィック数が少ない場合には電源電圧を低くして電源効率を高くしている。
このパターンによる電源制御は、ここでは30分間隔でピークホールドをリセットするので、パターンが安定している時間帯ではET方式ほど高速、複雑な処理をしないので小規模な回路構成で実現できる。
また、図3の(a)〜(f)のマークが示されている部分の様に、ロー、ミドルトラフィックパターンで電源電圧が低く設定されているタイミングに、トラフィック数が更に多いパターンに相当するピークレベル信号が入力されることがある。しかし、その場合であってもトラフィックパターンを超える大きな信号が入力されたタイミングで、高い電源電圧に設定されるので、有る程度のトラフィック数の急増にも送信出力が不足することなく対処しうる特徴がある。
言い換えると、本実施形態の電力増幅器は、トラフィック数が多く高いピーク送信電力に対応しうるように高い電源電圧の設定にする一方、入力信号レベルのピークを観察して高いレベルの信号が入力する間隔が長い場合、トラフィック数が少なく送信電力も低くて良いと判断して電源電圧を下げることにより電源効率を高く維持することが出来る。
また、上記説明では、電源電圧を3つのレベルに設定した場合を説明したが、2つのレベルで有っても良いし、4つ以上であっても良いことは言うまでも無い。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電力増幅器によれば、電源電圧をトラフィックパターンの変化に追随するように入力信号のピークレベルを測定して電源電圧を設定することにより小型かつ低消費電力で電源効率を高く保つことが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
PA 電力増幅器
1 入力レベル検出器
2 プリアンプ
3 電源部
4 終段増幅部
5 制御部
51、52 LUT(Look Up Table)
53 CPU

Claims (5)

  1. デジタル信号を多値変調した高周波の入力信号にDPDを施した電力増幅を行った信号を出力する移動通信用の無線送信機の電力増幅器において、
    入力される電圧制御信号に従って前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧を出力する電源部と、
    前記入力信号の信号レベルを測定して生成したレベル測定信号を出力する入力信号レベル測定部と、
    前記入力信号にDPD処理を施した増幅を行って前記終段出力素子へむけて出力するDPD処理手段と、
    前記レベル測定信号が入力され、
    前記レベル測定信号の最大値をピークホールド値として内部メモリに記憶し、内部タイマを参照して所定のタイミングで前記ピークホールド値をリセットするピークホールド手段と、
    前記入力信号のレベルに対応して前記電源部に供給する電源電圧との対応関係を記憶した第1のLUTと、
    前記供給される電源電圧と前記入力信号のレベルとの組合せにより前記入力信号のレベルに対応して前記DPDを施すための歪補償データを記憶した第2のLUTとを備え、
    前記ピークホールド値と前記第1のLUTとを比較参照することにより、前記電源電圧を設定する電圧制御信号を前記電源部に出力して前記供給する電源電圧を制御するとともに、前記入力されるレベル測定信号と前記第2のDPDとを比較参照して前記歪み補償データを前記DPD処理手段に設定して前記増幅の制御をする制御手段とを
    具備することを特徴とする電力増幅器。
  2. 前記ピークホールド値は、予め前記無線送信機が送信する信号のトラフィックに応じてロー、ミドル、ハイのトラフィックに分類され、その分類に応じて前記電源電圧が段階的に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  3. 入力信号測定手段と、LUTと、制御手段とを備え、
    デジタル信号を多値変調した高周波の入力信号にDPDを施した電力増幅を行った信号を出力する移動通信用の無線送信機の電力増幅器の増幅制御方法において、
    前記入力信号測定手段は、前記入力信号の信号レベルを測定してレベル測定信号を出力し、
    前記レベル測定信号が入力される前記制御手段は、
    前記入力されるレベル測定信号の最大値をピークホールド値として内部メモリに記憶し、内部タイマを参照して所定のタイミングで前記ピークホールド値をリセットし、
    前記ピークホールド値を、前記ピークホールド値と前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧との対応関係を記憶した第1の前記LUTと比較参照することにより、前記電力増幅器の終段出力素子に供給する電源電圧を制御するとともに、
    前記レベル測定信号を、前記電源電圧と前記入力信号のレベルとの組合せから前記入力信号のレベルに対応して前記DPDを施すための歪補償データを記憶した第2の前記LUTと比較参照して前記DPDを施す制御をすることを
    特徴とする電力増幅器の増幅制御方法。
  4. 前記ピークホールド値は、前記無線送信機のトラフィックに応じて予めロー、ミドル、ハイのトラフィックパターンに分類され、その分類されたパターンに基づき前記電源電圧が設定されることを特徴とする請求項3に記載の電力増幅器の増幅制御方法。
  5. デジタル信号を多値変調した高周波の入力信号にDPDを施した電力増幅を行った信号を出力する移動通信用の無線送信機の電力増幅器の増幅制御方法において、
    前記入力信号の信号レベルを測定して検出したピークの信号レベルを調べ、
    ピーク信号のレベルに対応して段階的に予め定めた電力増幅器の終段に印加する電源電圧に設定するとともに
    前記設定された電源電圧の高低に応じて前記DPDを施す補償値を補正して前記入力信号を増幅する制御を行う
    ことを特徴とする電力増幅器の増幅制御方法。
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