JP2012217550A - プレフィルドシリンジ用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンジテーパ管が挿し込みできるカップタイプの側注具でも、また、筒体に頂部に穴(スリット)を有するゴム栓を装填したボタンタイプの側注具のいずれにも対応できるプレフィルドシリンジ用アダプタを提供する。
【解決手段】先端面にテーパ管6を有し、該テーパ管6を覆うように雌ねじ筒7を備えたシリンジ2と、該シリンジテーパ管6の先端側から空間部を残して嵌合できる胴部8を備え、該胴部8の先端側にテーパ状をしたノーズ部10を有し、後端側外周に前記雌ねじ筒7に噛合できる雄ねじ鍔12を有するカバー体3と、該カバー体3の空間部内に装填した移動栓と、該移動栓に対峙した頭部から延びた軸部を前記ノーズ部3に貫通させた軸棒と、該軸棒の頭部が前記移動栓をシリンジテーパ管6に圧迫させるように軸部の外端を規制する規制枠と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、体外血液回路の導液チューブ、あるいは輸血又は輸液用点滴セットの導液チューブの途中に設けられた側注具の形式の違いに拘らず、結合できるようにしたプレフィルドシリンジ用アダプタに関するものである。
一般に、体外血液回路(透析回路等)や点滴セットの導液チューブの途中には、透析中や点滴中に必要に応じて患者に追加的に必要な薬液(又は栄養剤等)の注入が可能なように側注具がセットされている。これは古くはゴム栓に、シリンジの先端面に設けたテーパ管に結合した注射針を突刺す形式のものであったが、誤って手指を注射針で刺す事故を防ぐため、あるいは、注射針の針先に付着した感染性保菌者の血液による院内感染を防ぐために、近年では、シリンジの先端面に設けたテーパ管を、測注具に直に挿し込んで側注ができるタイプのものが開発されている。
このタイプの側注具には、2つのタイプあり、1つは、特許第4283460号に代表されるもので、図7に符号70で示すように、導液チューブ71、71を繋いだ本体72の上面に、シリンジ2のテーパ管6がきつく挿入できるように内面テーパ73を有するカップ状管74を立ち上げたタイプ(単に「カップタイプ」と称する)のもの、2つは、特許第3761748号公報に代表されるもので、図6に符号60で示すように、導液チューブ61、61を繋いだ本体62の上面に、頂部に環状穴63を有する筒体64に、予め、頂部に穴(常態ではスリット)65を有するゴム栓66を装填し、該穴(スリット)65にシリンジテーパ管6を挿入するようにしたタイプ(単に「ボタンタイプ」と称する)のものである。
上記前者のタイプのものは、注射液を充填したシリンジ2のテーパ管6を、カップ状管74の内面に挿し込んでからピストンロッド(図示せず)を操作して注射液を押し出すことから、シリンジ2とカップ状管74とは互いに固定させることが必要であり、そのために、シリンジ2にそのテーパ管6を覆うように雌ねじ筒7を備え、前記カップ状管74の上縁に雄ねじ鍔75を備えて互いに噛合できるようにしていた。
特許第4283460号 特許第3761748号公報
しかしながら、シリンジ2のテーパ管6を覆うように雌ねじ筒7を備えたシリンジのテーパ管を、後者のボタンタイプのゴム栓66の穴(スリット)65に挿入するときに、雌ねじ筒7が、本体62に設けた筒体64に当たって邪魔されてしまい、適用できないという問題があった。
本発明は、上記問題を解消するためのもので、その目的とするところは、シリンジテーパ管が挿し込みできるカップタイプの側注具でも、また、筒体に頂部に穴(スリット)を有するゴム栓を装填したボタンタイプの側注具のいずれにも対応できるプレフィルドシリンジ用アダプタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、先端面にテーパ管を有し、該テーパ管を覆うように雌ねじ筒を備えたシリンジと、該シリンジテーパ管の先端側から空間部を残して嵌合できる胴部を備え、該胴部の先端側にテーパ状をしたノーズ部を有し、後端側外周に前記雌ねじ筒に噛合できる雄ねじ鍔を有するカバー体と、該カバー体の空間部内に装填した移動栓と、該移動栓に対峙した頭部から延びた軸部を前記ノーズ部に貫通させた軸棒と、該軸棒の頭部が前記移動栓をシリンジテーパ管に圧迫させるように軸部の外端を規制する規制枠と、を備えたことを特徴とし、その規制枠を外し、時にはカバー体を付けたまま使用し、時にはカバー体を取り外して使用することにより側注具の形式の違いに拘らず、結合できるように構成した。
また、請求項2に記載の発明は、前記移動栓が、前記シリンジテーパ管に当接する栓部と、該栓部の周囲に設けられ、前記カバー体の胴部内周に摺接した環状鍔部と、該環状鍔部の外縁に凹溝を設けてなることを特徴とし、カバー体の胴部内周に環状鍔部を摺接させたまま凹溝を通してシリンジ内の注射液を側注できるように構成した。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記軸棒が、前記頭部から延びた軸部の外径を前記ノーズ部の内径とほぼ共通にし、該軸部と頭部との外周に軸方向に沿って凹溝を設けたことを特徴とし、注射後にシリンジテーパ管内に残る注射液の無駄(デッドスペースの解消)が小さくなるように構成した。
本発明によれば、ボタンタイプの側注具に使用するには、まず、規制枠を外して、シリンジテーパ管に雌ねじ筒を介して取付けられているカバー体のノーズ部を、ゴム栓の頂部穴(スリット)に直に挿し込んで使用でき、しかも、規制枠を外した時点で、軸棒がフリーとなり、同時に、移動栓もフリーとなっているため、ピストンロッドを操作することにより測注が可能となる。一方、カップタイプの側注具に使用するには、まず、規制枠を外した後、カバー体を取り除いてシリンジテーパ管を、カップ状管に結合し、雌ねじ筒をシリンジと一体化した後、ピストンロッドを操作して注射液を押し出せば測注でき、測注具の形式を選ばないという優れた効果を奏するものである。
また、請求項2に記載の発明によれば、カバー体の胴部内周に環状鍔部を摺接させないで隙間を作って注射液を通すこともできるが、環状鍔部を摺接させて凹溝を通してシリンジ内の注射液を側注すると、注射液の流通量が明確になるという優れた効果を奏するものである。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、注射後にカバー体のノーズ部内に残る注射液の無駄を小さくするほか、カバー体のノズル部を貫通した軸棒を細くしてテーパ管との間に隙間を作って注射液を通すこともできるが、軸棒の外周に軸方向に沿って形成した凹溝を通してシリンジ内の注射液を側注する方が注射液の流通量が明確になるなど、優れた効果を奏するものである。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は本願アダプタを示す斜視図、図2はカバー体をシリンジから取り外した場合の斜視図、図3は本願アダプタの要部を示す拡大平面断面図、図4はカバー体の胴部に内蔵した移動栓の斜視図、図5はカバー体の胴部内に頭部を残し、軸部をノーズ内を貫通させた軸棒の斜視図、図6は本願アダプタをボタンタイプの側注具へ使用した状態の断面図、図7は本願アダプタをカップタイプの側注具へ使用した状態の断面図である。
図1において、1は本願アダプタを示す。本願アダプタ1は、シリンジ2と、カバー体3と、規制枠4とからなる。前記シリンジ2は、図2の如く、内部に、予め、注射液Wが充填され、該注射液Wの封緘と、押出のためのピストン2′及びピストンロッド2′が備えられている。該シリンジ2の先端面5には、シリンジテーパ管(注射針を適用するときはその針基の結合用)6を備え、その基部に該シリンジテーパ管6を覆う雌ねじ筒7が備えられている。該雌ねじ筒7は、図示していないが、周方向に回動式のものと、固定式のものがあり、いずれも、内周には雌ねじ(螺旋状リブ)11が設けられている。
前記カバー体3は、前記シリンジテーパ管6に、その先端側から空間部Kを残して嵌合できる胴部8を備え、該胴部8の先端面9にテーパ状に形成したノーズ部10を有するとともに、前記胴部8の後端側外周には、前記雌ねじ筒7の内周に設けた雌ねじ(螺旋状リブ)11に噛合できる雄ねじ鍔12を有している。また、前記胴部8の先端側外周には、放射状のヒレ状突起13が設けられ、カバー体3をその抜き出しや嵌め込みのために回す際に手指に引っかかりができるようにしている。
前記カバー体3の胴部8内には、図3の如く、移動栓14が装填されている。該移動栓14は、前記胴部8内にあって、前記シリンジテーパ管6を密封するように当接する栓部14aを有し、該栓部14aの周囲には、図4の如く、前記胴部8の内周に摺接する環状鍔部14bが設けられているとともに、その外縁に注射液Wを通過させる1本凹溝14cが設けられている。前記環状鍔部14bの外径を前記胴部8の内径より小さくして必要な隙間(図示せず)を作り、その隙間を通して注射液を流すようにすることもできるが、前記凹溝14cの方が注射液の流通量が明確になる。
前記カバー体3の胴部8内にあって、図3の如く、前記移動栓14の栓部14aをシリンジテーパ管6に密着させるように強く当接させるための軸棒15が設けられている。該軸棒15は、前記胴部8内に対峙した頭部15aと、該頭部15aから延びて前記ノーズ部10を貫通させた軸部15bとからなる。この軸棒15の頭部15a及び軸部15bの外周には、図5の如く、注射液Wを通過させる凹溝15cが設けられている。したがって、前記軸棒15は前記ノーズ部10の内孔内に挿入したまま測注が可能になっている。この場合、軸棒15の軸部15bの外径を、前記ノーズ部10の内孔の内径より小さくして必要な隙間(図示せず)を作り、その隙間を通して注射液を流すようにすることもできるが、凹溝15cの方が注射液の流通量を明確にすることができる。
なお、前記軸部15bの外径を、前記ノーズ部10より小径にし、周囲に凸形状のリブ(図示せず)を軸方向に沿って設け、リブ間を注射液Wの通路としてもよい。また、前記軸部15bの外径と、前記ノーズ部10の内孔内径とを共通にし、前記ノーズ部10の内孔側に凹溝(図示せず)を設け、そのノーズ部10側の凹溝を注射液Wの通路としてもよい。
前記規制枠4は、前記ノーズ部10を貫通させた軸棒15の軸部15bの飛び出しを規制するためのものである。換言すれば、前記移動栓14の栓部14aをシリンジテーパ管6を密封するために強く当接させた状態を維持するためのもので、実施例では、図1及び図3の如く、前記カバー体3の外周に設けたヒレ状突起13の内端に係止する係止部4aと、前記軸棒15の軸部15bの外端が当接する当接壁4bとを有し、上面が開放された函体4cとして構成されている。なお、前記規制枠4の函体4cの開放された上面には、図示していないが、透明材などで開封可能に封止しておくこともある。
前記規制枠4において、軸部15bの当接壁4bに一定の距離を隔てて外壁4b′を設けるとともに、軸部15bの当接部位に渡しリブ4dを介在させて前記当接壁4bの強度が増大するように構成している。なお、前記規制枠4は、上述の如く、前記軸棒15の軸部15bの先端を確実に抑えることができれば、上記構造には拘らない。
次に、本願アダプタ1の作用を、図6及び図7に基づいて説明する。まず、前記規制枠4を外すと、図6の如く、シリンジテーパ管6にその先端側から空間部を残して胴部8が嵌合され、該胴部8の後端側外周に設けた雄ねじ鍔12は、雌ねじ筒7の雌ねじ(螺旋状リブ)11で噛合されてカバー体3を露出させる。この場合、規制枠4を外した状態では、移動栓14の栓部14aを押圧していた軸棒15がフリーとなり、シリンジテーパ管6もフリーになっている。
しかして、カバー体3のノーズ部10は、図6の如く、ボタンタイプの測注具60の本体62に設けた筒体64に邪魔されずに、筒体64内に装填されたゴム栓66の頂部の穴(スリット)65から挿入できる。挿入後、シリンジ2のピストンロッド2″を押すと、シリンジ2内に充填されていた注射液Wはシリンジテーパ管6からカバー体3のノーズ部10を経て、本体62を通して、導液チューブ61内に測注されることとなる。
上記とは別に,図7の如く、カップタイプの測注具70に適用する場合について説明すると、まず、前記規制枠4を、シリンジテーパ管6にその先端側から胴部8を介して嵌合されているカバー体3とともに、雌ねじ筒7を回動して取り除く。これにより、シリンジテーパ管6が露出する。
次いで、シリンジテーパ管6を、カップ状管74の内面のテーパ73に挿し込み、雌ねじ筒7を回動してカップ状管74の上縁に備えた雄ねじ鍔75に噛合させて固定する。しかる後、シリンジ2のピストンロッド2″を押すと、シリンジ2内に充填されていた注射液Wはシリンジ2のテーパ管6を経て、本体72を通して、導液チューブ71内に測注されることとなる。
前記シリンジ内(プレフィルドシリンジ製剤)で使用する薬剤は、合成医薬品、タンパク質医薬品を問わずあらゆる医薬品を含み、また、溶液製剤、凍結乾燥等の固形製剤のいずれにも使用できるが、利便性の観点から、溶液製剤が好ましい。該溶液製剤で使用する薬剤としては、透析時に投与される薬剤が好ましく、特に、エリスロポエチン(EPO)等の赤血球生成促進剤(ESA製剤)が好ましい。ESA製剤としては、エポエチンα、エポエチンβ、ダーベポエチン等のエリスロポエチン(EPO)、ヘマタイド等があげられ、好ましくはエリスロポエチンである。該エリスロポエチンは、どのようなEPOでも用いることができるが、好ましくは高度に精製されたEPOであり、より具体的には、哺乳動物EPO、特にヒトEPOと実質的に同じ生物学的活性を有するものである。また、エリスロポエチンは、いかなる方法で製造されたものでもよく、例えば、ヒト由来の抽出物から精製して得られた天然のヒトEPO(特公平1−38800号公報)などや、あるいは遺伝子工学的手法により大腸菌、イースト菌、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)、C127細胞、COS細胞、ミエローマ細胞、BHK細胞、昆虫細胞、などに産生せしめ、種々の方法で抽出し分離精製したヒトEPOなどを用いることができる。本発明において用いられるエリスロポエチンは、遺伝子工学的手法により製造されたEPOが好ましく、哺乳動物細胞(特にCHO細胞)を用いて製造されたEPOが好ましい(例えば、特公平1−44317号公報、Kenneth Jacobs et al.,Nature,313 806−810(1985)など)。
遺伝子組換え法により得られるEPOには、天然由来のEPOとアミノ酸配列が同じであるもの、あるいは該アミノ酸配列中の1または複数のアミノ酸を欠失、置換、付加等したもので天然由来のEPOと同様の生物学的活性を有するもの等であってもよい。アミノ酸の欠失、置換、付加などは当業者に公知の方法により行うことが可能である。例えば、当業者であれば、部位特異的変異誘発法(Gotoh,T.et al.(1995)Gene 152,271−275;Z0ller,M.J.and Smith,M.(1983)Methods Enzymol.100,468−500;Kramer,W.et al.(1984)Nucleic Acids Res.12,9441−9456;Kramer,W.and Fritz,H.J.(1987)Methods Enzymol.154,350−367;Kunkel,T.A.(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA.82,488−492;Kunkel(1988)Methods Enzymol.85,2763−2766)などを用いて、EPOのアミノ酸に適宜変異を導入することにより、EPOと機能的に同等なポリペプチドを調製することができる。
また、アミノ酸の変異は自然界においても生じうる。一般的に、置換されるアミノ酸残基においては、アミノ酸側鎖の性質が保存されている別のアミノ酸に置換されることが好ましい。例えばアミノ酸側鎖の性質としては、疎水性アミノ酸(A、I、L、M、F、P、W、Y、V)、親水性アミノ酸(R、D、N、C、E、Q、G、H、K、S、T)、脂肪族側鎖を有するアミノ酸(G、A、V、L、I、P)、水酸基含有側鎖を有するアミノ酸(S、T、Y)、硫黄原子含有側鎖を有するアミノ酸(C、M)、カルボン酸及びアミド含有側鎖を有するアミノ酸(D、N、E、Q)、塩基含有側鎖を有するアミノ離(R、K、H)、芳香族含有側鎖を有するアミノ酸(H、F、Y、W)を挙げることができる(括弧内はいずれもアミノ酸の一文字標記を表す)。
あるアミノ酸配列に対する1又は複数個のアミノ酸残基の欠失、付加及び/又は他のアミノ酸による置換により修飾されたアミノ酸配列を有するポリペプチドがその生物学的活性を維持することはすでに知られている(Mark,D.F.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci USA(1984)81,5662−5666;Zoller,M.J.& Smith,M.Nucleic Acids Research(1982)10,6487−6500;Wang,A.et al.,Science 224,1431−1433;Dalbadie−McFarland,G.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1982)79,6409−6413)。
また、前記エリスロポエチンとして、EPOと他のタンパク質との融合タンパク質を用いることも可能である。融合ポリペプチドを作製するには、例えば、EPOをコードするDNAと他のタンパク質をコードするDNAをフレームが一致するように連結してこれを発現ベクターに導入し、宿主で発現させればよい。前記EPOとの融合に付される他のタンパク質は、特に限定されない。
さらに、前記エリスロポエチンとして、化学修飾したEPOを用いることも可能である。化学修飾したEPOの例として、例えば、ポリエチレングリコール等により化学修飾されたEPO(WO90/12874など)、糖鎖のついていないEPOをポリエチレングリコール等により化学修飾したもの、その他、ビタミンB12等、無機あるいは有機化合物等の化合物を結合させたEPOなどを挙げることができる。
さらにまた、前記エリスロポエチンとしてEPO誘導体を用いることも可能である。EPO誘導体とは、EPO分子中のアミノ酸を修飾したEPO又はEPO分子中の糖鎖を修飾したEPOのことをいう。
EPO分子中の糖鎖の修飾としては、糖鎖の付加、置換、欠失などが含まれる。通常、組換え動物細胞により生産したEPO、尿由来のEPOのいずれも、糖鎖構造の異なる多様なEPOを含むEPO組成物として得られる。EPO組成物中のEPO分子に付加しているシアル酸の数は、個々のEPO分子によって異なるが、通常、1つのEPO分子に11個〜15個のシアル酸が付加している。これらのシアル酸を除去することによりアシアロ化されたEPO(アシアロEPO)を作製することが可能である。シアル酸が除去されたEPO(アシアロEPO)は当業者に公知の方法で作製することができ、例えば、シアリダーゼなどの酵素でEPOを処理すること等により作製することが可能である。シアリダーゼは市販されているものを用いることが可能である。(特表2005−507426号、Nobuo Imai et al.,Eur.J.Biochem,194,457−462(1990)など)
さらにまた、前記エリスロポエチンは、糖鎖改変体EPOであってもよく、これにはEPOのN末端にシアル酸が付着した糖鎖改変体EPOであるNESP(Novel Erythropoietin Stimulating Protein:WO85/02610,WO91/05867,WO95/05465等に記載)などの糖鎖が改変されたEPO類似体が挙げられる。
EPO分子中のアミノ酸の修飾としては、カルバミル化、ビオチン化、アミジン化、アセチル化、グアニジン化、などを挙げることができるが、本発明において好ましいアミノ酸の修飾はカルバミル化である。
修飾されるアミノ酸残基は特に限定されず、例えば、リジン、アルギニン、グルタミン酸、トリプトファンなどを挙げることができるが、本発明において修飾される好ましいアミノ酸はリジンである。従って、本発明においてアミノ酸が修飾されたEPOの特に好ましい態様として、リジンがカルバミル化されたEPOを挙げることができる(Marcel L et al.Derivatives of erythropoietin that are tissue protective but not erythropoietic Science,2004;305:239、Fiordaliso E et al.A nonerythropoietic derivative of erythropoietin protects the myocardium from ischemia−reperfusion injury.PNAS,2005;102:2046、など)。EPOのカルバミル化には、シアナートイオン等との反応によるカルバミル化、アルキル−イソシアナート等との反応によるアルキル−カルバミル化、アリール−イソシアナート等との反応によるアリール−カルバミル化などが含まれる。
前記シリンジ内(プレフィルドシリンジ製剤)には、希釈剤、溶解補助剤、等張化剤、賦形剤、PH調整剤、無痛化剤、緩衝剤、含硫還元剤、酸化防止剤等を含有してもよい。例えば、等張化剤としては、ポリエチレングリコール;デキストラン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、グルコース、フラクトース、ラクトース、キシロース、マンノース、マルトース、シュークロース、ラフィノース等の糖類を用いることができる。含硫還元剤としては、N−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、チオクト酸、チオジグリコール、チオエタノールアミン、チオグリセロール、チオソルビトール、チオグリコール酸及びその塩、チオ硫酸ナトリウム、グルタチオン、並びに炭素原子数1〜7のチオアルカン酸等のスルフヒドリル基を有するもの等が挙げられる。
また、酸化防止剤としては、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、L−アスコルビン酸及びその塩、L−アスコルビン酸パルミテート、L−アスコルビン酸ステアレート、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、没食子酸トリアミル、没食子酸プロピル或いはエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等のキレート剤が挙げられる。更には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩;クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸ナトリウム等の有機塩等の溶液製剤に通常添加される成分を含んでいてもよい。
前記シリンジ内の製剤には更に、各薬剤に適切な安定化剤を含んでいてもよく、安定化剤には界面活性剤(例えば、非イオン界面活性剤であるソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン コポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;陰イオン界面活性剤であるアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル塩;天然系の界面活性剤であるレシチン、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ、特にポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン コポリマー及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、とりわけ、ポロクサマー188等のポロクサマー、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(ポリソルベート80)及びポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)が好ましい)、及びアミノ酸(例えば、D−、L−及びDL−体のロイシン、トリプトファン、セリン、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン及びアセチルトリプトファン並びにその塩であり、より好ましいのはL−ロイシン、L−トリプトファン、L−グルタミン酸、L−アルギニン、L−ヒスチジン及びL−リジン並びにその塩である)等を含むが、これに限定されない。
前記シリンジ内(プレフィルドシリンジ製剤中に含まれる)の薬剤の量は、使用する薬剤、治療すべき疾患の種類、疾患の重症度、患者の年齢等に応じて決定できる。一般的には、0.01μg/ml以上、好ましくは0.1μg/ml以上、更に好ましくは1μg/ml以上、更に好ましくは10μg/ml以上、更に好ましくは50μg/ml以上の薬剤を含む。特に、プレフィルドシリンジ溶液製剤の薬剤がタンパク質の場合には、0.1μg/ml以上、好ましくは1μg/ml以上、更に好ましくは10μg/ml以上、更に好ましくは50μg/ml以上のタンパク質を含む。例えばEPOの場合には、溶液製剤中のEPOの量は、一般には100〜500000IU/ml、好ましくは200〜100000IU/ml、更に好ましくは750〜72000IU/mlである。
前記シリンジ内の溶液製剤はこれらの成分をリン酸、クエン酸緩衝液等の溶液製剤の分野で公知の水性緩衝液に溶解することによって調製できる。リン酸緩衝液は、リン酸−水素ナトリウム−リン酸二水素ナトリウム系が好ましく、クエン酸緩衝液としてはクエン酸ナトリウムの緩衝液が好ましい。
前記タンパク質溶液製剤がエリスロポエチン溶液製剤である場合には、その中にはEPO、非イオン性界面活性剤(例えば、ポロクサマー188、ポリソルベート80、ポリソルベート20)、等張剤(例えば塩化ナトリウム)及び必要に応じて安定化剤(例えばアミノ酸、好ましくはL−ヒスチジン)を含み、pHを5.0−8.0、好ましくは5.5−7.5とすることが好ましい。
本願アダプタは、体外血液回路の導液チューブ、あるいは輸血又は輸液用の点滴セットの導液チューブの途中に設けられた側注具の形式の違いに拘らず、結合できるようにしたもので、病院や腎クリニックなどにおいて広く利用される可能性が極めて大きいものである。
本願アダプタを示す斜視図である。 カバー体をシリンジから取り外した場合の斜視図である。 本願アダプタの要部を示す拡大平面断面図である。 カバー体の胴部に内蔵した移動栓の斜視図である。 カバー体の胴部内に頭部を残し、軸部をノーズ内を貫通させた軸棒の斜視図である。 本願アダプタをボタンタイプの側注具へ使用した状態の断面図である。 本願アダプタをカップタイプの側注具へ使用した状態の断面図である。
1 本願アダプタ
2 シリンジ
2′ ピストン
2″ ピストンロッド
3 カバー体
4 規制枠
4a 係止部
4b 当接壁
4c 函体
4b′ 外壁
4d 渡しリブ
5 シリンジ先端面
6 シリンジテーパ管
7 雌ねじ筒
8 カバー体の胴部
9 胴部の先端面
10 ノーズ部
11 雌ねじ(螺旋状リブ)
12 雄ねじ鍔
13 ヒレ状突起
14 移動栓
14a 栓部
14b 環状鍔部
14c 凹溝
15 軸棒
15a 頭部
15b 軸部
15c 凹溝
W 注射液

Claims (3)

  1. 先端面にテーパ管を有し、該テーパ管を覆うように雌ねじ筒を備えたシリンジと、該シリンジテーパ管の先端側から空間部を残して嵌合できる胴部を備え、該胴部の先端側に、テーパ状をしたノーズ部を有し、後端側外周に前記雌ねじ筒に噛合できる雄ねじ鍔を有するカバー体と、該カバー体の空間部内に装填した移動栓と、該移動栓に対峙した頭部から延びた軸部を前記ノーズ部に貫通させた軸棒と、該軸棒の頭部が前記移動栓をシリンジテーパ管に圧迫させるように軸部の外端を規制する規制枠と、を備えたことを特徴とするプレフィルドシリンジ用アダプタ。
  2. 前記移動栓が、前記シリンジテーパ管に当接する栓部と、該栓部の周囲に設けられ、前記カバー体の胴部内周に摺接した環状鍔部とを有し、該環状鍔部の外縁に凹溝を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のプレフィルドシリンジ用アダプタ。
  3. 前記軸棒が、前記頭部から延びた軸部の外径を前記ノーズ部の内径とほぼ共通にし、該軸部と頭部との外周に軸方向に沿って凹溝を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレフィルドシリンジ用アダプタ。
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