JP2012217502A - 瓶針 - Google Patents
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Abstract
【課題】取扱性および作業性を向上する瓶針を提供すること。
【解決手段】 穿刺側から基端側まで内部に液を導通させる導通路40が形成されているとともに、内部に通気路50が形成されて一端が穿刺側に開口した瓶針1であって、基端側の側周に、通気路50と連通した凹部21と当該凹部21に埋入した疎水膜22と、を設け、側周上でスライドさせることにより凹部21を被覆密閉するスライドリング23を備えたことを特徴とする瓶針1。
【選択図】図1
【解決手段】 穿刺側から基端側まで内部に液を導通させる導通路40が形成されているとともに、内部に通気路50が形成されて一端が穿刺側に開口した瓶針1であって、基端側の側周に、通気路50と連通した凹部21と当該凹部21に埋入した疎水膜22と、を設け、側周上でスライドさせることにより凹部21を被覆密閉するスライドリング23を備えたことを特徴とする瓶針1。
【選択図】図1
Description
本発明は、瓶針に関し、特に、片手で簡便に通気とその遮断を可能にする瓶針に関する。
医療分野における瓶針は、輸液容器等に刺して内部の液をチューブへと導くものであり、液の自重落下を円滑なものとするために、輸液容器等に空気流入させる通気路も設けられている。
図3は、従来の瓶針の一例を示した断面図である。従来の瓶針は、液の瓶針外への流出を避けるため、通気路末端に一方弁が設けられており、さらに通気を遮断して液の落下を制御するキャップ体が設けられた構造を有する。
従来では、このような瓶針を用いてキャップ体の開閉により、液漏れを生じることなく、液の導通(落下)および停止を行っていた。
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
従来の瓶針では、内部に一方弁を組み込んでいるため、瓶針の側周ないし基端部から突出した構造とならざるを得なかった。この突出部は、チューブのキンクを招来する可能性があり、使用時の取扱性に劣る場合がある、という問題点があった。弁を瓶針基端側の鍔体に設けることもできるが、この場合は、構造が複雑となり製造単価が高くなるという問題点があった。
従来の瓶針では、内部に一方弁を組み込んでいるため、瓶針の側周ないし基端部から突出した構造とならざるを得なかった。この突出部は、チューブのキンクを招来する可能性があり、使用時の取扱性に劣る場合がある、という問題点があった。弁を瓶針基端側の鍔体に設けることもできるが、この場合は、構造が複雑となり製造単価が高くなるという問題点があった。
また、キャップ体の開閉作業は、気密的な構造であるため両手作業となり、作業性が必ずしも良くない、という問題点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、取扱性および作業性を向上する瓶針を提供することを目的とする。
請求項1に記載の瓶針は、穿刺側から基端側まで内部に液を導通させる導通路が形成されているとともに、内部に通気路が形成されて一端が穿刺側に開口した瓶針であって、側周に通気路と連通した凹部と、当該凹部に埋入させた疎水膜と、を設け、側周上でスライドさせることにより凹部を被覆密閉するスライドリングを備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項1にかかる発明は、疎水膜により通気性を確保しつつ液の漏洩を防止するので、一方弁のような突設物をなくすことができ、これにより、使用時の取扱性が向上する。また、スライドリングの上下により、液の導通と停止とを片手で簡便におこなうことが可能となる。
請求項2に記載の瓶針は、請求項1に記載の瓶針において、通気路側に撥水処理を施した疎水膜であることを特徴とする。
すなわち、請求項2にかかる発明は、漏水抑制の信頼性をより向上できる。
請求項3に記載の瓶針は、請求項1または2に記載の瓶針において、スライドリングが上下する側周は凹部にかけて径が大となる錐体であることを特徴とする。
すなわち、請求項3は、簡便な構造により落水および停止制御が可能となる。
本発明の瓶針によれば、良好な取扱性および作業性を得ることのできる瓶針を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の瓶針の一実施の形態を示した外観斜視図である。図2は、図1に示した瓶針の断面図である。
図1は、本発明の瓶針の一実施の形態を示した外観斜視図である。図2は、図1に示した瓶針の断面図である。
瓶針1は、先端が尖ったやや太い針形状であり、輸液容器等に突き刺す穿刺部10と、胴部20と、基端側の鍔部30とにより構成され、これらはこの順に一体的に形成されている。本実施の形態では、瓶針1は、射出成型によるポリプロピレン製であるものとして説明する。
穿刺部10は、先端側に向かって尖っており、側面長手方向の二箇所に導水溝11が形成され、内部に空けられた導水路40に案内されている。すなわち、導水溝11部分が穿刺側の開口端を形成し、ここから輸液等が鍔部30に接続されるチューブへと導通される。
穿刺部10には、側面長手方向にもう一本、導水溝11とは別の通気溝12が形成され、内部に空けられた通気路50に案内されている。導水路40は、通気路50と干渉せず、胴部20に至っている。
胴部20は、鍔部30にかけ、外周が僅かに拡径する円錐形状であって、鍔部30寄りの側周面に、円形の凹部21を備えている。凹部21の底面は開口しており、通気路50に連通している。すなわち、通気路50は、凹部21を介して胴部20側から空気を取り込み、通気溝12を介してその空気を輸液容器等へ放出する。
また、凹部21には、胴部20の側周面からはみ出さない厚みの疎水膜22が埋入されている。疎水膜22はPTFE製であり、PP製の瓶針の凹部21の底面に熱溶着されている。また、疎水膜22の溶着面側は、撥水処理が施されている。
撥水処理の施された疎水膜22により、通気性を確保しつつ、通気路50に液体が進入しても、瓶針1外部に液漏れが生じない。
また、胴部20には、その内径を胴部20の外径と略同一としたスライドリング23が嵌められている。スライドリング23の幅は、凹部21の径以上の大きさであり、鍔部30側にスライドさせると、凹部21を被覆する。このとき、胴部20は、鍔部30にかけて拡径しているので、スライドリング23が凹部21を被覆した際には、凹部21が密閉される。これにより、通気が遮断され、輸液等のチューブへの送出を停止できる。
なおスライドリング23は、瓶針1本体と同様のPP製であり、瓶針1に嵌め込む際には、胴部20の穿刺部10側に設けられた凸部であるストッパ24を経てさらに押し込み、抜けが防止されるようにしている。
鍔部30は、円盤形状であり、下部には円柱状の差込管31が設けられている。輸液等を送出するチューブは、この差込管31に差し込まれる。鍔部30は、瓶針1を輸液容器等に差し込む際の保持性を向上し、また、片手でスライドリング23を上下させる際にも中指若しくは手のひらで保持して操作性を向上させる。
瓶針1は、以上説明したように、一方弁をもたない構造とすることができるので、チューブが引っかかってしまうような出っ張りをなくすことができ、また、キャップを有さず、スライドリング23を片手で操作して通気とその遮断をおこなうことができる。加えて、形状が複雑でないので、製造単価を安くすることも可能となる。
使用に際しては、まず、チューブを差込管31に差し込み、次に、鍔部30を手がかりとして輸液容器等に瓶針1を差し込む。輸液容器等をスタンドにかけ、チューブ中途にあるクランプを操作して、輸液等の導通を開始する。このとき、スライドリング23が凹部21を被覆していないことを確認し、被覆している場合は適宜胴部20の上部へ押し上げる。
中途で輸液等の導通を停止する場合には、クランプを閉じ、次いでスライドリング23を下げ凹部21を被覆する。再会する際には、これと逆の手順をふむ。
本発明の瓶針は、上記の実施態様には限定されない。例えば、瓶針本体は、PPのほか、PC,POM,ABSといった素材を挙げることができる。また、疎水膜はPTFEのほか、PVDFを挙げることもできる。なお、疎水膜を熱溶着する場合または接着剤により接着する場合には、瓶針素材との親和性の高い素材を選択することが好ましい。
なお、疎水膜の性状は、耐水圧に関しては0.02M[Pa]以上、より好ましくは0.06M[Pa]以上とする。また、通気性に関しては、膜を挟んだ気圧の差が0.01M[Pa]である場合に、一分間当たり650ml/cm2以上、好ましくは1300ml/cm2以上の空気移動するものであるとする。これにより、液の流出を防止しつつ良好な通気性を確保することができる。
さらに、疎水膜の前後に、適宜、除菌フィルタを嵌挿することもできる。
本発明の瓶針は、輸液容器等に穿刺して、空気と交換しながらその分の液を滴下させていくのに適しており、取扱性および作業性が求められる分野であれば医療用分野に限らず用いることができる。
1 瓶針
10 穿刺部
11 導水溝
12 通気溝
20 胴部
21 凹部
22 疎水膜
23 スライドリング
24 ストッパ
30 鍔部
31 差込管
40 導水路(導通路)
50 通気路
10 穿刺部
11 導水溝
12 通気溝
20 胴部
21 凹部
22 疎水膜
23 スライドリング
24 ストッパ
30 鍔部
31 差込管
40 導水路(導通路)
50 通気路
Claims (3)
- 穿刺側から基端側まで内部に液を導通させる導通路が形成されているとともに、内部に通気路が形成されて一端が穿刺側に開口した瓶針であって、
側周に通気路と連通した凹部と、当該凹部に埋入させた疎水膜と、を設け、
側周上でスライドさせることにより凹部を被覆密閉するスライドリングを備えたことを特徴とする瓶針。 - 通気路側に撥水処理を施した疎水膜であることを特徴とする請求項1に記載の瓶針。
- スライドリングが上下する側周は凹部にかけて径が大となる錐体であることを特徴とする請求項1または2に記載の瓶針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011083439A JP2012217502A (ja) | 2011-04-05 | 2011-04-05 | 瓶針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011083439A JP2012217502A (ja) | 2011-04-05 | 2011-04-05 | 瓶針 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012217502A true JP2012217502A (ja) | 2012-11-12 |
Family
ID=47269711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011083439A Withdrawn JP2012217502A (ja) | 2011-04-05 | 2011-04-05 | 瓶針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012217502A (ja) |
-
2011
- 2011-04-05 JP JP2011083439A patent/JP2012217502A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140701 |