JP2012216078A - 情報処理装置、並列計算機システム、および並列計算機システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の情報処理装置が複数経路を介して接続された並列計算機システムにおいて、各情報処理装置は、輻輳情報収集の指示および通信の指示を行なう演算処理装置と、通信を行なう場合の経路情報を保持する経路情報保持部と、輻輳情報収集パケットを複数経路のいずれかに送信する送信部と、複数経路のいずれかから輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信する受信部と、演算処理装置が輻輳情報収集を指示した場合に、生成した輻輳情報収集パケットを送信部に送信させ、受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、書き替えた経路情報に基づき演算処理装置が指示した通信を送信部に行なわせる制御部を有する。
【選択図】図5
Description
図1には、並列計算機のネットワークトポロジの例示として、ノードが2次元に配置され、かつ水平方向をX軸、垂直方向をY軸、図1の左下を原点とする4×4の2次元メッシュの構造が示されている。図1に示すように、各ノードn00〜n33は、対応する1つのスイッチs00〜s33とそれぞれ接続される。また、各スイッチs00〜S33は、スイッチs00〜s33のうち、X軸方向およびY軸方向において隣接するスイッチと接続される。このようにして、並列計算機におけるノード間のネットワークが構成される。
図2は、並列計算機の4×4の2次元メッシュトポロジを示す図である。例えば、図2に示す並列計算機の4×4の2次元メッシュトポロジにおいて、(x,y)=(0,3)のノードn03が(x,y)=(3,0)のノードn30に通信を行う場合には、ホップ数が最小の6ホップとなるものだけでも経路は20通り存在する。
ソースルーティングは、パケットを送信するノードが、パケットが通過する経路を決め、パケットにその通過する経路を指定する方法である。このソースルーティングには、ストリクトソースルーティング(strict source routing)およびルーズソースルーティング(loose source routing)がある。ストリクトソースルーティングでは、パケットが通過する経路の全てを、パケットを送信するノードが指定する。ルーズソースルーティングでは、ストリクトソースルーティングのように全ての経路を指定するとパケットヘッダが大きくなることから、パケットが通過する経路の一部を、パケットを送信するノードが指定し、残りの経路を次元順ルーティングなどに従ってルータが決める。
図3は、複数の通信の経路に輻輳が生じた場合におけるルーティングの一例を示す図である。図4は、複数の通信の経路に輻輳が生じていない場合におけるルーティングの一例を示す図である。図3および図4には、ノードn03がノードn30へ通信c1を行い、ノードn13がノードn31へ通信c2を行い、ノードn23がノードn32へ通信c3を行う例がそれぞれ示されている。図3に示すX軸、Y軸順の次元順ルーティングでは、各ノード間の通信c1〜c3が特定のリンクに集中し、特定の経路に輻輳が生じている。一方、図4に示すX軸、Y軸順の次元順ルーティングでは、各ノード間の通信c1〜c3は特定のリンクに集中しておらず、経路に輻輳は生じていない。
(1) ローカルノードにおいてリモートノードへの経路の集合を作る。ここで、ローカルノードとは、ノード間通信において通信を要求する側のノードを指す。また、リモートノードとは、ノード間通信においてローカルノードからの通信の要求を受け付ける側のノードを指す。
(2) ローカルノードは、作成した経路の集合に含まれる各経路を介してリモートノードへメッセージを送り、メッセージがリモートノードに届くまでのレイテンシを測る。レイテンシの計測は、メッセージが通過するスイッチにおいてレイテンシをメッセージのフィールドに加算していき、リモートノードに届くと、レイテンシをローカルノードに送り返すことで行う。
(3) 測ったレイテンシを基に経路の集合に含まれる全ての経路のレイテンシを計算し、閾値以下のレイテンシの経路は、経路の集合に追加する。閾値を超えたレイテンシの経路は、経路の集合から削除する。
(4) ローカルノードは、送信メッセージの経路を経路の集合から選ぶ。選び方はレイテンシが小さいものを優先にする。
(5) 以降、上記の(2)に戻り、レイテンシ計測、経路の集合の生成、および経路選択を繰り返す。
第1に、従来技術のルーティング方法における経路選択は、メッセージ毎に行われる。このため、特にノードが有する演算処理装置が経路選択を行う場合には、経路選択に要するレイテンシが性能に影響を与えるため問題となる。また、演算処理装置の使用効率が悪くなる。
第4に、従来技術のルーティング方法では、複数のノードがそれぞれメッセージを送信する場合に、一部が共通する経路を使って通信を行う可能性がある。このため、従来技術のルーティング方法では、複数のノードが通信を行う場合、経路の輻輳が起きる可能性がある。
なお、以下に記載する各実施形態は、本発明の一側面をそれぞれ説明するものにすぎない。したがって、各実施形態を相互に排他的なものと捉えるべきではなく、各実施形態を組み合わせることは可能であることに留意すべきである。
第1の実施形態に従った並列計算機では、通信を行うローカルノードのネットワークインタフェース装置が複数の経路の輻輳情報を収集し、収集した輻輳情報と演算処理装置からの経路選択指示とを基にルーティングを行う。輻輳情報の収集は、ローカルノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報を収集する対象の経路を通じて輻輳情報収集パケットをリモートノードに送ることにより行われる。また、輻輳情報の収集は、輻輳情報収集パケットを受信したリモートノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報収集応答パケットをローカルノードに送り返すことにより行われる。
第1の実施形態に従った並列計算機は、例えば図1に示すように、計算を行う情報処理装置であるノードn00〜n33と、ノード間のネットワークを構成するスイッチs00〜s33とを含む並列計算機である。
第1の実施形態に従った並列計算機を構成する各ノードは、どのノードがどのノードに通信をおこなうかの通信の態様によって、通信毎に、ローカルノードとなり、またはリモートノードとなる。図5は、ローカルノードおよびリモートノードの何れにもなり得るノードn1を図示している。
DMAコントローラ1025は、制御部1021からの要求に基づいて主記憶部103との間で演算処理装置101を介さずにDMA転送を行い、主記憶部103に記憶されるデータの読み出しおよび書き込みを行う。
図6に示すように、各ポートp1、p2、p3には、送信部t1、t2、t3、および受信部r1、r2、r3がそれぞれ含まれる。
図6には、ポートp1の送信部の制御部t1cと、各ポートp2、p3の受信部の制御部r2c、r3cとの間でパケットの送受信がそれぞれ行なわれる場合を一例として図示している。また、図6では、各ポートp2、p3の送信部の制御部t2c、t3cと、ポートp1の送信部の制御部r1cとの間でパケットがそれぞれ送受信される場合を一例として図示している。
各バッファt1b、t2b、t3b、r1b、r2b、r3bは、送受信されるパケットをそれぞれ記憶する。各バッファt1b、t2b、t3b、r1b、r2b、r3bは、例えばSRAMなどのRAMである。
図7は、第1の実施形態に従った並列計算機におけるルーティングの概略的説明図である。図7では、一例として、収集する輻輳情報を輻輳情報収集応答パケットの戻り順とし、演算処理装置が指示する通信経路の順番を戻り順とする。
step801において、ローカルノードの制御部1021は、演算処理装置101からの輻輳情報収集指示を受信し、輻輳情報の処理を開始する。演算処理装置101による輻輳情報収集指示には、リモートノードおよび経路候補に関する指示が含まれる。演算処理装置101による経路候補の指定は、例えば、ローカルノードとリモートノードとの間の経路の中継ノードを指定し、ローカルノードと中継ノードとの間の経路、および中継ノードとリモートノードとの間の経路の決め方を次元順ルーティングの次元の順番で指定することにより行われる。
図9に示すパケットフィールド900中のパケットタイプ901は、パケットの種類を指定するフィールドである。ネットワークインタフェース装置1021は、パケットタイプ901を参照して、参照したパケットが輻輳情報収集パケットであること、または輻輳情報収集応答パケットであることを確認する。
図10に示した経路テーブルでは、経路候補を経路1、経路2、・・・経路nと示している。しかし、例えば各々の経路候補を中継ノードと次元順により指定する場合には、経路1、経路2、・・・経路nは、各々の経路の中継ノードおよび次元順により示すことができる。
step1201では、ローカルノードのネットワークインタフェース装置または他のスイッチから受信したパケットをポートの送信部のバッファで保持する。そして、送信部の制御部は、送信部のバッファに保持したパケットのルーティングヘッダを参照する。
第1の実施形態に従った並列計算機では、輻輳情報を収集したリモートノードへの通信を開始する場合、ローカルノードの演算処理装置101は、ネットワークインタフェース装置102の制御部1021に通信開始の指示を送る。そして、制御部1021は、演算処理装置101により指定された経路選択指示に従って経路テーブルを参照する。制御部1021は、経路テーブルから演算処理装置101により指定された経路選択指示に従った経路を選択し、選択した経路を使って通信を開始する。
図13のstep1301では、ローカルノードの制御部1021は、演算処理装置101から通信開始の指示を受信する。演算処理装置101が行う通信開始の指示には、リモートノードアドレス、通信の種類、メッセージを送信する場合はメッセージの格納場所、および使用する経路の戻り順などに関する経路選択指示が含まれる。
step1303では、制御部1021は、step1302において選択した経路を使って、リモートノードへパケット送信部1023を介してパケットを送信する。
前述したように、第1の実施形態では、各々のローカルノードが経路候補の輻輳情報を収集し、経路選択を行う。
図14には、第2の実施形態に従った並列計算機の例示として、6x6のメッシュ構造が示されている。なお、図14の並列計算機の構成図では、説明を明確にするために、計算を行う情報処理装置であるノードn00〜cn55のみが示され、スイッチの図示が省略されている。しかし、第2の実施形態に従った並列計算機は、図1に示した並列計算機の構成図と同様に、各ノードn00〜cn55に接続された各スイッチを備える。
図15に示したノードn2がローカルノードである場合、ネットワークインタフェース装置202内の制御部2021は、演算処理装置101から輻輳情報収集指示を受信すると、輻輳情報の収集を指示する輻輳情報収集指示パケットを生成する。そして、制御部2021は、生成した輻輳情報収集指示パケットを、パケット送信部1023を介して輻輳情報収集ノードへ送信する。
第2の実施形態に従った並列計算機について、次の場合を例として以下で詳述する。すなわち、並列計算機のローカルノードグループは、次元順ルーティングにおいてルーティングの最初に指定された次元方向に沿って存在するローカルノードから生成する。また、並列計算機のリモートノードグループは、次元順ルーティングにおいて最後に指定された次元方向で作る。輻輳情報を収集するタイミングは、ローカルノードの演算処理装置101が輻輳情報収集を指示した時とする。また、経路候補の種類は、ローカルノードおよびリモートノード間でパケットが通過する行きの経路と帰りの経路が同じであるとする。収集する輻輳情報は、輻輳情報収集応答パケットの戻り順であるとする。ローカルノードの演算処理装置101による経路選択指示は、戻り順と使用ノード数についての閾値に関する指示であるとする。なお、これらは第2の実施形態に従った並列計算機を説明するための例示であり、第2の実施形態に従った並列計算機は、このような場合に限定されない。
図16に示した輻輳情報収集指示パケットのフィールド1600中の輻輳情報収集ノードアドレス1604は、輻輳情報収集指示パケットの送信先のノードアドレスを含むフィールドである。輻輳情報収集指示パケットを受信したノードのネットワークインタフェース装置202は、輻輳情報収集ノードアドレスを参照して自分宛てのパケットであることを確認する。
輻輳情報収集指示パケットを受け取った輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置202は、輻輳情報収集指示パケットに含まれるリモートノードが属するグループについての輻輳情報を収集していない場合には、輻輳情報収集パケットを生成する。そして、ネットワークインタフェース装置202は、生成した輻輳情報収集パケットを輻輳情報収集指示パケットにより指定された経路を使って送信する。
図17は、本実施形態に従った経路テーブルの一例である。図17では、輻輳情報を収集したグループ1についての経路テーブルが示されている。
図18に示した経路選択パケットフィールド1800中のパケットタイプ1801は、パケットの種類を指定するフィールドである。輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置は、パケットタイプ1801を参照して、参照したパケットが経路選択パケットであることを確認する。
輻輳情報収集ノードアドレス1804は、経路選択パケットの送信先のノードアドレスを含むフィールドである。経路選択パケットを受信した輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置202は、輻輳情報収集ノードアドレスを参照して自分宛てのパケットであることを確認する。
例えば、経路選択指示が戻り順に関する指示である場合、輻輳情報を収集した輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置202は、指定された戻り順でリモートノードへの経路を選択する。そして、輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置202は、選択した経路に関する情報を含む経路パケットを輻輳情報収集指示パケットの送信元であるローカルノードに送り返す。
図19に示した経路パケットフィールド1900中のパケットタイプ1901は、パケットの種類を指定するフィールドである。経路パケットを受信したローカルノードのネットワークインタフェース装置202は、パケットタイプを参照して、そのパケットが経路パケットであることを確認する。
リモートノードアドレス1904は、選択した経路のリモートノードのアドレスを含むフィールドである。
step2001において、制御部2021が経路選択パケットまたは輻輳情報指示収集パケットを受信するとstep2002以下の処理を開始する。
step2004において制御部2021が受信したパケットが輻輳情報収集指示パケットである場合、step2005に進み、制御部2021は、リモートノードへの経路候補に輻輳情報収集パケットを送り、輻輳情報収集を開始する。
step2008において、制御部2021が受信したパケットが経路選択パケットである場合、step2009に進む。step2009では、制御部2021は、経路テーブルを参照して、経路選択指示に従った経路を選択する。図17に示した経路テーブルの例では、制御部2021は、経路テーブル中の戻り順および使用ノードを参照し、経路選択パケットにより指定された経路選択指示に従った経路を選択する。
step2008において、制御部2021が受信したパケットが輻輳情報収集指示パケットである場合、step2011に進む。
step2012において制御部2021が輻輳情報収集指示パケットまたは経路選択パケットを受信した場合は、step2002に戻る。
前述した第2の実施形態に従った並列計算機では、ローカルノードグループ内のローカルノードの演算処理装置が輻輳情報収集指示を開始した時に、輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報を収集する。そして、ローカルノードの演算処理装置が通信開始を指示した時に、輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置が通信に用いられる経路を選択する。
図21に示したノードn3がローカルノードである場合、制御部3021は、演算処理装置101から通信開始の指示を受信すると、輻輳情報収集指示パケットを生成する。そして、制御部3021は、生成した輻輳情報収集指示パケットをパケット送信部1023を介して輻輳情報収集ノードへ送信する。
第3の実施形態に従った並列計算機について、次の場合を例として以下で詳述する。すなわち、並列計算機のローカルノードグループは、次元順ルーティングにおいてルーティングの最初の次元方向で作る。また、並列計算機のリモートノードグループは、次元順ルーティングにおいて最後の次元方向で作る。輻輳情報を収集するタイミングは、ローカルノードの演算処理装置101が通信開始を指示した時とする。また、経路候補の種類は、ローカルノードおよびリモートノード間でパケットが通過する行きの経路と帰りの経路が同じであるとする。収集する輻輳情報は、輻輳情報収集応答パケットの戻り順であるとする。ローカルノードの演算処理装置101による経路選択指示は、戻り順と使用ノード数についての閾値に関する指示であるとする。なお、これらは第3の実施形態に従った並列計算機を説明するための例示であり、第3の実施形態に従った並列計算機は、このような場合に限定されない。
演算処理装置101から通信開始の指示を受け取ったネットワークインタフェース装置302は、輻輳情報収集指示パケットを生成する。
図22に示すように、第3の実施形態に従った輻輳情報収集指示パケットのフィールドには、パケットタイプ1601、ルーティングヘッダ1602、ローカルノードアドレス1603、輻輳情報収集ノードアドレス1604、リモートノードアドレス1605、および経路候補1606が含まれる。これらのフィールドの内容は、図16を示して前述した第2の実施形態と同様である。
図23のstep2301において、制御部3021がローカルノードから輻輳情報収集指示パケットを受信するとstep2302以下の輻輳情報の処理を開始する。輻輳情報収集指示パケットには、リモートノード、経路候補、経路選択指示等が含まれる。
step2304では、制御部3021は、輻輳情報収集指示パケットにより指示された経路候補に輻輳情報収集パケットを送り、輻輳情報の収集を開始する。
step2306では、制御部3021は、経路テーブルを参照して、経路選択指示に従った経路を選択する。図17に示した経路テーブルの例では、制御部3021は、経路テーブル中の戻り順および使用ノードを参照し、経路選択パケットにより指定された経路選択指示に従った経路を選択する。
step2308では、制御部3021は、輻輳情報収集指示パケットまたは完了通知パケットの受信を待ち合わせる。
step2309において制御部が完了通知パケットを受信した場合には、step2310に進む。
以上のように、第3の実施形態に従った並列計算機では、ローカルノードグループ内のローカルノードの演算処理装置による経路選択指示の指定を基に、ローカルノードグループ内の輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置が経路を選択する。このため、演算処理装置による経路選択のレイテンシを短縮することができる。
第1の実施形態では、ローカルノードのネットワークインタフェース装置は、輻輳情報を収集した後に、収集したその輻輳情報を基づいて通信に使用する経路を選択する。また、第2および第3の実施形態では、ローカルノードグループ内の輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置は、輻輳情報を収集した後に、収集したその輻輳情報を基づいて通信に使用する経路を選択する。
第4の実施形態に従った並列計算機を構成する各ノードは、どのノードがどのノードに通信をおこなうかによって、ローカルノードとなり、およびリモートノードとなる。したがって、各ノードは、ローカルノードおよびリモートノードの何れにもなり得る構成を備える。
第4の実施形態に従ったスイッチの構成および動作は、前述した第1の実施形態に従ったスイッチs1の構成および動作と同様である。
図25は、第4の実施形態に従ったノードが行う処理のフローチャートである。
step2505では、輻輳情報収集パケット制御部4021aは、経路テーブルを参照して、通常パケットの通信開始に当たって演算処理装置101から指示された経路選択指示に従った経路を選択し直す。例えば、輻輳情報収集パケット制御部4021aは、演算処理装置101から指定された戻り順で経路を選択し直す。そして、輻輳情報収集パケット制御部は、選択し直した経路に関する情報を通常パケット制御部4021bに送る。通常パケット制御部4021bは、選択し直された経路を使って通信を行い、step2506に進む。
step2506では、輻輳情報収集パケット制御部4021aは、演算処理装置101からの輻輳情報収集指示において指定された所定の時間を待つ。所定の時間経過後、step2502に戻り、step2502以降の処理を繰り返す。
また、演算処理装置が指定する経路選択指示が例えば輻輳情報収集応答パケットの戻り順に関する指示である場合、演算処理装置は、全ての経路候補に対応する輻輳情報収集応答パケットが戻ってくるまで待つ必要がなく、通信開始を指示できる。このため、演算処理装置の使用効率は下がらない。
第1〜第4の実施形態では、輻輳情報収集パケットを送信してから輻輳情報収集応答パケットが戻ってくるまでの経路候補の戻り順を輻輳情報とした。
なお、第5の実施形態の以下の説明では、第1の実施形態に従った並列計算機のようにローカルノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報の収集および経路選択を行う並列計算機を例に説明する。しかしながら、第5の実施形態は、第2および第3の実施形態に従った並列計算機のようにローカルノードグループ内の輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報の収集および経路選択を行う並列計算機においても実現できる。
第5の実施形態に従った並列計算機を構成する各ノードは、どのノードがどのノードに通信をおこなうかによって、ローカルノードとなり、およびリモートノードとなる。したがって、各ノードは、ローカルノードおよびリモートノードの何れにもなり得る構成を備える。
第5の実施形態では、ローカルノードのネットワークインタフェース装置501の制御部5021は、演算処理装置101から輻輳情報収集指示を受信する。演算処理装置101による輻輳情報収集指示には、リモートノードおよび経路候補に関する指示が含まれる。
ローカルノードのパケット受信部5024は、リモートノードから輻輳情報収集応答パケットを受信すると、カウンタ5026から現在のカウンタ値を取得し、取得したカウンタ値と受信した輻輳情報収集応答パケットを制御部5021に送る。制御部5021は、現在のカウンタ値と、輻輳情報収集応答パケットに含まれるカウンタ値との差分を計算する。この算出により、制御部5021は、輻輳情報収集パケットを送信してから輻輳情報収集応答パケットが戻ってくるまでの当該経路候補の応答時間を測ることができる。
制御部5021は、応答時間を測った後、応答時間と応答時間順を経路テーブル記憶部1022内の経路テーブルに記録する。
図28に示した経路テーブルの一例では、経路候補を経路1、経路2、・・・経路nと示している。しかし、例えば各々の経路候補を中継ノードと次元順により指定する場合には、経路1、経路2、・・・経路nは、各々の中継ノードと次元順により示すことができる。
第5の実施形態に従った並列計算機では、輻輳情報を収集したリモートノードへの通信を開始する場合、ローカルノードの演算処理装置101は、ネットワークインタフェース装置502の制御部5021に通信開始指示を送る。演算処理装置101が行う通信開始指示には、リモートノードアドレス、通信の種類、メッセージを送信する場合はメッセージの格納場所、および経路選択指示としての応答時間順が含まれる。
前述したように、第1の実施形態に従った並列計算機のようにローカルノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報の収集および経路選択を行う並列計算機は、第1、第4、および第5の実施形態で説明した以外の場合においても実現可能である。また、第2および第3の実施形態に従った並列計算機のようにローカルノードグループ内の輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置が輻輳情報の収集および経路選択を行う並列計算機は、第2〜第5の実施形態で説明した以外の場合においても実現可能である。
第6の実施形態に従った並列計算機を構成する各ノードは、どのノードがどのノードに通信をおこなうかによって、ローカルノードとなり、およびリモートノードとなる。したがって、各ノードは、ローカルノードおよびリモートノードの何れにもなり得る構成を備える。
演算処理装置101による輻輳情報収集指示には、リモートノードおよび経路候補に関する指示が含まれる。演算処理装置101による経路候補の指定は、例えば、ローカルノードとリモートノードとの間の経路の中継ノードを指定し、ローカルノードと中継ノードとの間、および中継ノードとリモートノードとの間の経路の決め方を次元順ルーティングの次元の順番で指定することにより行われる。
図31に示されるように、経路テーブルには、行きの経路と帰りの経路毎にバッファ使用量とバッファ使用量順が記録される。
また、本実施形態に従えば、輻輳情報収集パケットの送信により、Put通信の様にローカルノードがリモートノードにメッセージを送る通信用の輻輳情報と、Get通信の様にリモートノードがローカルノードにメッセージを送る通信用の輻輳情報とを一度に収集することができる。
第6の実施形態では、輻輳情報収集パケットおよび輻輳情報収集応答パケットがスイッチ内で通過する経路と、これらのパケット以外の通常パケットがスイッチ内で通過する経路とを異なるようにする。
図32には、各ノードを1次元のネットワークに接続する場合のスイッチが図示されているが、多次元のネットワークを構成する場合、図32に示したスイッチs6は、図32に示した構成のポートを増やした構成となる。
図32では、説明を明確にするために、各ポートp4、p5、p6には送信部または受信部のみが図示されている。しかし、各ポートp4、p5、p6は、輻輳情報パケット処理部および通常パケット処理部を各々含んだ送信部および受信部の両ユニットを有する。
輻輳情報パケット処理部が行う処理については、図12のstep1202において次のような処理が追加される。すなわち、図12のstep1202においてルーティングヘッダを更新する際に、処理中の輻輳情報収集パケット内のバッファ使用量のフィールド、あるいは処理中の輻輳情報収集応答パケット内のバッファ使用量のフィールドに、通常パケット処理部内にあるバッファのバッファ使用量を加算する。バッファ使用量を加算した後に輻輳情報パケット処理部が行う処理は、図12を参照して前述した第1の実施形態に従ったスイッチが行う処理と同様である。
上述した第1〜第6の各々の実施形態に従った並列計算機では、ローカルノードのネットワークインタフェース装置(または輻輳情報収集ノードのネットワークインタフェース装置)は、輻輳情報収集パケットを送信した後、輻輳情報収集応答パケットを受信するまで輻輳情報を収集する処理を行う。
第7の実施形態に従った並列計算機を構成する各ノードは、どのノードがどのノードに通信をおこなうかによって、ローカルノードとなり、およびリモートノードとなる。したがって、各ノードは、ローカルノードおよびリモートノードの何れにもなり得る構成を備える。
step3401では、ローカルノードの演算処理装置101から輻輳情報収集指示を受信すると、制御部7021は、輻輳情報の処理を開始する。演算処理装置101による輻輳情報収集指示には、リモートノード、経路候補、輻輳情報収集応答パケット数、およびタイムアウト値が含まれる。
すなわち、step3403において、送信時に取得したカウンタ値と現在のカウンタのカウンタ値との差分が指定されたタイムアウト値未満で、かつ、受信した輻輳情報収集応答パケット数が指定された輻輳情報収集応答パケット数値未満である場合には、step3404に進む。
また、第7の実施形態に従えば、ローカルノードのネットワークインタフェース装置は、輻輳情報収集応答パケットが戻ってきた経路の中から経路を選択する。このため、故障が発生した経路を通信に使う経路として選択することを回避できる。
(付記1)
並列計算機システムに含まれる他の情報処理装置と複数の経路を介して接続される情報処理装置において、
輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信する送信部と、
前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、生成した輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行なわせる制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記情報処理装置において、
前記制御部は、前記演算処理装置が通信の開始を前記制御部に指示したときに輻輳情報を収集することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報の収集の指示の際に前記演算処理装置が前記制御部に対して指定する経路は、前記情報処理装置と前記輻輳情報収集パケットの送信先情報処理装置との間の中継情報処理装置の指定と、前記中継情報処理装置間の経路および前記中継情報処理装置と前記送信先情報処理装置と間の経路についての次元順ルーティングの次元の順番の指定とにより指定することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記制御部が前記輻輳情報収集応答パケットを受信した戻り順であることを特徴とする付記1又は2に記載の前記並列計算機システム。
(付記5)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記戻り順で並べた時の任意の順位により指定することを特徴とする付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記情報処理装置において、
前記制御部は、前記任意の順位の前記輻輳収集応答パケットを受信した時点で、前記通信の経路を選択することを特徴とする付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記演算処理装置は、前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路のみ指定することを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路と、前記輻輳情報収集応答パケットを受信する前記情報処理装置からの復路の経路とを指定することを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットを前記制御部が送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを前記制御部が受信するまでの応答時間であることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記応答時間で並べた時の任意の順位で指定することを特徴とする付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットおよび前記輻輳情報収集応答パケットが通過したスイッチのバッファのバッファ使用量であることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報収集パケットおよび前記輻輳情報収集応答パケットは前記スイッチ内で、他のパケットとは別の経路を通過することを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記13)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路と、前記輻輳情報収集応答パケットを受信する前記情報処理装置までの復路の経路とで、前記スイッチの前記バッファのバッファ使用量を別々に収集することを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記14)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記バッファ使用量で並べた時の任意の順位により指定することを特徴とする付記13に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記バッファの使用量の順番と前記通信の種類により指定し、
前記制御部は、前記情報処理装置が前記送信先情報処理装置にメッセージを送る通信の場合は、前記往路の経路についての前記バッファ使用量を並べた時の順番を基に経路を決定し、前記送信先情報処理装置が前記情報処理装置にメッセージを送る通信の場合は、前記復路の経路についての前記バッファ使用量を並べた時の順番を基に経路を決定することを特徴とする付記13に記載の情報処理装置。
(付記16)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部に輻輳情報の収集を所定の間隔で繰り返すように指示し、
前記制御部は、指示された前記所定の間隔で前記輻輳情報収集パケットを繰り返し送って、受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報を前記経路情報保持部に書込み、前記輻輳情報の書込み後、前記情報処理装置が通信中である場合には、通信中の経路を選択し直すことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記17)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部の受信する輻輳情報収集応答パケット数と前記輻輳情報収集パケットを送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを受信するまでのタイムアウト期間とを、前記輻輳情報の収集の指示を開始する時に指定し、
前記制御部は、指定された数の輻輳情報収集応答パケットを受信したとき、または輻輳情報の収集を開始してから指定した前記タイムアウト期間が経過したときに、輻輳情報の収集を終了することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記18)
複数の情報処理装置が接続された並列計算機システムにおいて、
前記情報処理装置は、
並列計算機システム内の輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
他の情報処理装置との通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを他の情報処理装置に対して送信する送信部と、
他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットと、前記送信部から送信した輻輳情報収集パケットに対応する他の情報処理装置からの輻輳情報収集応答パケットとを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報による通信を前記送信部に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行わせるとともに、他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットを受信した場合には対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、他の情報処理装置に生成した輻輳情報収拾応答パケットを前記送信部に送信させる制御部とを有することを特徴とする、
並列計算機システム。
(付記19)
第1の情報処理装置と第2の情報処理装置を含む複数の情報処理装置が複数の経路を介して接続された並列計算機システムの制御方法において、
前記第1の情報処理装置が有する演算処理装置が、輻輳情報の収集を指示し、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、前記第1の情報処理装置が有する第1の制御部が、輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを生成し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の送信部が、前記第1の制御部が生成した輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の受信部が、前記複数の経路のいずれかを介して輻輳情報収集パケットを受信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の制御部が、前記第2の受信部が受信した輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の送信部が、前記第2の制御部が生成した輻輳情報収集応答パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の受信部が、前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信し、
前記第1の制御部が、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記第1の情報処理装置が有する経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、
前記書き替えた経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を、前記第1の制御部が前記第1の送信部に行なわせることを特徴とする並列計算機の制御方法。
(付記20)
複数の情報処理装置が接続された並列計算機システムにおいて、
前記情報処理装置は、
輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
前記輻輳情報の収集指示を行なう輻輳情報収集指示パケット、前記通信を開始する際の経路指示をおこなう経路選択パケット、および前記通信が完了したことを示す完了通知パケットを、前記情報処理装置が属する通信を開始する情報処理グループ内に設定された輻輳情報を収集する他の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを複数の経路のいずれかを用いて、通信を受信する情報処理装置グループに属する情報処理装置に送信し、および経路選択パケットに基づき選択された経路情報を含む経路パケットを通信を指示した情報処理装置に送信する送信部と、
前記輳情報を収集する他の情報処理装置から前記経路選択パケットに対応する経路パケットを受信し、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、輻輳情報の収集を指示した情報処理装置から輻輳情報収集指示パケットを受信し、前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを通信を受信する情報処理装置グループに属する情報処理装置から受信し、および経路選択パケットと完了通知パケットとを通信を指示した情報処理装置から受信する受信部と、
前記演算処理装置からの前記輻輳情報の収集の指示に基づき輻輳情報収集指示パケットを生成し、前記生成した前記輻輳情報収集指示パケットを前記送信部に送信させ、前記演算処理装置からの通信の指示に基づき経路選択パケットを生成し、前記生成した前記経路選択パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した経路パケットに含まれる経路に基づき前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行なわせ、および前記通信が完了した場合に完了通知パケットを生成し、前記生成した完了通知パケットを前記送信部に送信させ、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、前記受信部が受信した輻輳情報収集指示パケットに基づき輻輳情報収集パケットを生成し、前記生成した輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、前記受信部が受信した経路選択パケットと前記経路情報保持部が保持する経路情報とに基づき経路を選択し、前記選択した経路を含む経路パケットを通信を指示した情報処理装置に送信すると共に前記通信を指示した情報処理装置が前記選択した経路により通信中であることを示す情報を前記経路情報保持部に保持させ、および前記受信部が完了通知パケットを受信した場合に、前記経路情報保持部が保持する前記通信を指示した情報処理装置が通信中であることを示す情報を削除する制御部とを有することを特徴とする、
並列計算機システム。
(付記21)
複数の情報処理装置が複数の経路を介して接続された並列計算機システムにおいて、
前記複数の情報処理装置に対して設定された通信を開始する情報処理装置グループ内の第1の情報処理装置が有する演算処理装置が装置輻輳情報の収集を指示し、
前記演算処理装置が前記輻輳情報の収集を指示した場合に、前記第1の情報処理装置が有する第1の制御部が、前記輻輳情報の収集指示を行なう輻輳情報収集指示パケットを生成し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の送信部が前記輻輳情報指示パケットを、前記通信を開始する情報処理装置グループ内に設定された輻輳情報を収集する情報処理装置に送信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の受信部が前記輻輳情報収集指示パケットを受信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の制御部が、前記輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを生成し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の送信部が、前記第1の制御部が生成した前記輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかを用いて前記複数の情報処理装置に対して設定された通信を受信する情報処理装置グループ内の第2の情報処理装置に送信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の受信部が、前記複数の経路のいずれかを用いて前記第2の情報処理装置から前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信し、
前記第2の制御部が、前記第2の受信部が受信した前記輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、
前記演算処理装置が前記通信の開始を指示した場合に、前記第1の制御部が、前記経路保持部が保持する経路情報に基づき経路を選択するための経路選択パケットを前記第1の送信部に送信させ、
前記第2の受信部が前記経路パケットを受信し、
前記第2の制御部が、前記経路保持部が保持する経路情報に基づき経路を選択し、前記選択した経路の経路情報を含む経路パケットを生成し、前記選択した経路が前記第1の情報処理装置の通信に使用中であることを示す情報を前記経路保持部に保持させ、
前記第2の送信部が前記経路パケットを前記第1の情報処理装置に送信し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の受信部が前記経路パケットを受信し、
前記経路パケットに含まれる前記経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した前記通信を、前記第1の制御部が前記第1の送信部に行なわせ、
前記通信が完了した場合に、前記第1の制御部が、通信が完了したことを示す前記完了通知パケットを生成し、
前記第1の送信部が前記完了通知パケットを前記輻輳情報を収集する情報処理装置に送信し、
前記第2の受信部が前記完了通知パケットを受信し、
前記第2の制御部が前記完了通知に基づき前記選択した経路が前記第1の情報処理装置の通信に使用中であることを示す情報を前記経路保持部から削除することを特徴とする並列計算機の制御方法。
101:演算処理装置
102、202、302、402、502、602、702:ネットワークインタフェース装置
1021、2021、3021、4021、5021、6021、7021:制御部
1022:経路テーブル記憶部
1023、4023:パケット送信部
1024:パケット送信部
1025:DMAコントローラ
103:主記憶部
104:バス
105ネットワーク
s1、s6:スイッチ
p1、p2、p3、p4、p5、p6:ポート
t1、t2、t3、t4:送信部
r1、r2、r3、r4、r5、r6:受信部
図3は、複数の通信の経路に輻輳が生じた場合におけるルーティングの一例を示す図である。図4は、複数の通信の経路に輻輳が生じていない場合におけるルーティングの一例を示す図である。図3および図4には、ノードn03がノードn30へ通信c1を行い、ノードn13がノードn31へ通信c2を行い、ノードn23がノードn32へ通信c3を行う例がそれぞれ示されている。図3に示すX軸、Y軸順の次元順ルーティングでは、各ノード間の通信c1〜c3が特定のリンクに集中し、特定の経路に輻輳が生じている。一方、図4に示すY軸、X軸順の次元順ルーティングでは、各ノード間の通信c1〜c3は特定のリンクに集中しておらず、経路に輻輳は生じていない。
step2001において、制御部2021が経路選択パケットまたは輻輳情報収集指示パケットを受信するとstep2002以下の処理を開始する。
step2004において制御部2021が受信したパケットが輻輳情報収集指示パケットである場合、step2005に進み、制御部2021は、リモートノードへの経路候補に輻輳情報収集パケットを送り、輻輳情報収集を開始する。
図21に示したノードn3がローカルノードである場合、制御部3021は、演算処理装置101から通信開始の指示を受信すると、輻輳情報収集指示パケットを生成する。そして、制御部3021は、生成した輻輳情報収集指示パケットをパケット送信部1023を介して輻輳情報収集ノードへ送信する。
第5の実施形態では、ローカルノードのネットワークインタフェース装置502の制御部5021は、演算処理装置101から輻輳情報収集指示を受信する。演算処理装置101による輻輳情報収集指示には、リモートノードおよび経路候補に関する指示が含まれる。
(付記1)
並列計算機システムに含まれる他の情報処理装置と複数の経路を介して接続される情報処理装置において、
輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信する送信部と、
前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、生成した輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行なわせる制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記情報処理装置において、
前記制御部は、前記演算処理装置が通信の開始を前記制御部に指示したときに輻輳情報を収集することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報の収集の指示の際に前記演算処理装置が前記制御部に対して指定する経路は、前記情報処理装置と前記輻輳情報収集パケットの送信先情報処理装置との間の中継情報処理装置の指定と、前記中継情報処理装置間の経路および前記中継情報処理装置と前記送信先情報処理装置と間の経路についての次元順ルーティングの次元の順番の指定とにより指定することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記制御部が前記輻輳情報収集応答パケットを受信した戻り順であることを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記戻り順で並べた時の任意の順位により指定することを特徴とする付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記情報処理装置において、
前記制御部は、前記任意の順位の前記輻輳収集応答パケットを受信した時点で、前記通信の経路を選択することを特徴とする付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記演算処理装置は、前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路のみ指定することを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路と、前記輻輳情報収集応答パケットを受信する前記情報処理装置からの復路の経路とを指定することを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットを前記制御部が送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを前記制御部が受信するまでの応答時間であることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記応答時間で並べた時の任意の順位で指定することを特徴とする付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットおよび前記輻輳情報収集応答パケットが通過したスイッチのバッファのバッファ使用量であることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報収集パケットおよび前記輻輳情報収集応答パケットは前記スイッチ内で、他のパケットとは別の経路を通過することを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記13)
前記情報処理装置において、
前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路と、前記輻輳情報収集応答パケットを受信する前記情報処理装置までの復路の経路とで、前記スイッチの前記バッファのバッファ使用量を別々に収集することを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記14)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記輻輳情報を収集した経路を前記バッファ使用量で並べた時の任意の順位により指定することを特徴とする付記13に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置が前記通信を指示する際に前記制御部に指定する経路は、前記バッファの使用量の順番と前記通信の種類により指定し、
前記制御部は、前記情報処理装置が前記送信先情報処理装置にメッセージを送る通信の場合は、前記往路の経路についての前記バッファ使用量を並べた時の順番を基に経路を決定し、前記送信先情報処理装置が前記情報処理装置にメッセージを送る通信の場合は、前記復路の経路についての前記バッファ使用量を並べた時の順番を基に経路を決定することを特徴とする付記13に記載の情報処理装置。
(付記16)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部に輻輳情報の収集を所定の間隔で繰り返すように指示し、
前記制御部は、指示された前記所定の間隔で前記輻輳情報収集パケットを繰り返し送って、受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報を前記経路情報保持部に書込み、前記輻輳情報の書込み後、前記情報処理装置が通信中である場合には、通信中の経路を選択し直すことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記17)
前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部の受信する輻輳情報収集応答パケット数と前記輻輳情報収集パケットを送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを受信するまでのタイムアウト期間とを、前記輻輳情報の収集の指示を開始する時に指定し、
前記制御部は、指定された数の輻輳情報収集応答パケットを受信したとき、または輻輳情報の収集を開始してから指定した前記タイムアウト期間が経過したときに、輻輳情報の収集を終了することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記18)
複数の情報処理装置が接続された並列計算機システムにおいて、
前記情報処理装置は、
並列計算機システム内の輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
他の情報処理装置との通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを他の情報処理装置に対して送信する送信部と、
他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットと、前記送信部から送信した輻輳情報収集パケットに対応する他の情報処理装置からの輻輳情報収集応答パケットとを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行わせるとともに、他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットを受信した場合には対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、他の情報処理装置に生成した輻輳情報収拾応答パケットを前記送信部に送信させる制御部とを有することを特徴とする、
並列計算機システム。
(付記19)
第1の情報処理装置と第2の情報処理装置を含む複数の情報処理装置が複数の経路を介して接続された並列計算機システムの制御方法において、
前記第1の情報処理装置が有する演算処理装置が、輻輳情報の収集を指示し、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、前記第1の情報処理装置が有する第1の制御部が、輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを生成し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の送信部が、前記第1の制御部が生成した輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の受信部が、前記複数の経路のいずれかを介して輻輳情報収集パケットを受信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の制御部が、前記第2の受信部が受信した輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の送信部が、前記第2の制御部が生成した輻輳情報収集応答パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の受信部が、前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信し、
前記第1の制御部が、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記第1の情報処理装置が有する経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、
前記書き替えた経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を、前記第1の制御部が前記第1の送信部に行なわせることを特徴とする並列計算機の制御方法。
(付記20)
複数の情報処理装置が接続された並列計算機システムにおいて、
前記情報処理装置は、
輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
前記輻輳情報の収集指示を行なう輻輳情報収集指示パケット、前記通信を開始する際の経路指示をおこなう経路選択パケット、および前記通信が完了したことを示す完了通知パケットを、前記情報処理装置が属する通信を開始する情報処理グループ内に設定された輻輳情報を収集する他の情報処理装置に送信し、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを複数の経路のいずれかを用いて、通信を受信する情報処理装置グループに属する情報処理装置に送信し、および経路選択パケットに基づき選択された経路情報を含む経路パケットを通信を指示した情報処理装置に送信する送信部と、
前記輳情報を収集する他の情報処理装置から前記経路選択パケットに対応する経路パケットを受信し、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、輻輳情報の収集を指示した情報処理装置から輻輳情報収集指示パケットを受信し、前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを通信を受信する情報処理装置グループに属する情報処理装置から受信し、および経路選択パケットと完了通知パケットとを通信を指示した情報処理装置から受信する受信部と、
前記演算処理装置からの前記輻輳情報の収集の指示に基づき輻輳情報収集指示パケットを生成し、前記生成した前記輻輳情報収集指示パケットを前記送信部に送信させ、前記演算処理装置からの通信の指示に基づき経路選択パケットを生成し、前記生成した前記経路選択パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した経路パケットに含まれる経路に基づき前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行なわせ、および前記通信が完了した場合に完了通知パケットを生成し、前記生成した完了通知パケットを前記送信部に送信させ、前記情報処理装置が輻輳情報を収集する情報処理装置として設定された場合に、前記受信部が受信した輻輳情報収集指示パケットに基づき輻輳情報収集パケットを生成し、前記生成した輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、前記受信部が受信した経路選択パケットと前記経路情報保持部が保持する経路情報とに基づき経路を選択し、前記選択した経路を含む経路パケットを通信を指示した情報処理装置に送信すると共に前記通信を指示した情報処理装置が前記選択した経路により通信中であることを示す情報を前記経路情報保持部に保持させ、および前記受信部が完了通知パケットを受信した場合に、前記経路情報保持部が保持する前記通信を指示した情報処理装置が通信中であることを示す情報を削除する制御部とを有することを特徴とする、
並列計算機システム。
(付記21)
複数の情報処理装置が複数の経路を介して接続された並列計算機システムにおいて、
前記複数の情報処理装置に対して設定された通信を開始する情報処理装置グループ内の第1の情報処理装置が有する演算処理装置が装置輻輳情報の収集を指示し、
前記演算処理装置が前記輻輳情報の収集を指示した場合に、前記第1の情報処理装置が有する第1の制御部が、前記輻輳情報の収集指示を行なう輻輳情報収集指示パケットを生成し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の送信部が前記輻輳情報指示パケットを、前記通信を開始する情報処理装置グループ内に設定された輻輳情報を収集する情報処理装置に送信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の受信部が前記輻輳情報収集指示パケットを受信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の制御部が、前記輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを生成し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の送信部が、前記第1の制御部が生成した前記輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかを用いて前記複数の情報処理装置に対して設定された通信を受信する情報処理装置グループ内の第2の情報処理装置に送信し、
前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する第2の受信部が、前記複数の経路のいずれかを用いて前記第2の情報処理装置から前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信し、
前記第2の制御部が、前記第2の受信部が受信した前記輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記輻輳情報を収集する情報処理装置が有する経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、
前記演算処理装置が前記通信の開始を指示した場合に、前記第1の制御部が、前記経路保持部が保持する経路情報に基づき経路を選択するための経路選択パケットを前記第1の送信部に送信させ、
前記第2の受信部が前記経路パケットを受信し、
前記第2の制御部が、前記経路保持部が保持する経路情報に基づき経路を選択し、前記選択した経路の経路情報を含む経路パケットを生成し、前記選択した経路が前記第1の情報処理装置の通信に使用中であることを示す情報を前記経路保持部に保持させ、
前記第2の送信部が前記経路パケットを前記第1の情報処理装置に送信し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の受信部が前記経路パケットを受信し、
前記経路パケットに含まれる前記経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した前記通信を、前記第1の制御部が前記第1の送信部に行なわせ、
前記通信が完了した場合に、前記第1の制御部が、通信が完了したことを示す前記完了通知パケットを生成し、
前記第1の送信部が前記完了通知パケットを前記輻輳情報を収集する情報処理装置に送信し、
前記第2の受信部が前記完了通知パケットを受信し、
前記第2の制御部が前記完了通知に基づき前記選択した経路が前記第1の情報処理装置の通信に使用中であることを示す情報を前記経路保持部から削除することを特徴とする並列計算機の制御方法。
Claims (10)
- 並列計算機システムに含まれる他の情報処理装置と複数の経路を介して接続される情報処理装置において、
輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信する送信部と、
前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、生成した輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行なわせる制御部を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記制御部は、前記演算処理装置が通信の開始を前記制御部に指示したときに輻輳情報を収集することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記制御部が前記輻輳情報収集応答パケットを受信した戻り順であることを特徴とする請求項1又は2記載の前記並列計算機システム。 - 前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記輻輳情報収集パケットが通過する送信先情報処理装置までの往路の経路と、前記輻輳情報収集応答パケットを受信する前記情報処理装置からの復路の経路とを指定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットを前記制御部が送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを前記制御部が受信するまでの応答時間であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記輻輳情報は、前記輻輳情報収集パケットおよび前記輻輳情報収集応答パケットが通過したスイッチのバッファのバッファ使用量であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部に輻輳情報の収集を所定の間隔で繰り返すように指示し、
前記制御部は、指示された前記所定の間隔で前記輻輳情報収集パケットを繰り返し送って、受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報を前記経路情報保持部に書込み、前記輻輳情報の書込み後、前記情報処理装置が通信中である場合には、通信中の経路を選択し直すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置において、
前記演算処理装置は、前記制御部の受信する輻輳情報収集応答パケット数と前記輻輳情報収集パケットを送信してから前記輻輳情報収集応答パケットを受信するまでのタイムアウト期間とを、前記輻輳情報の収集の指示を開始する時に指定し、
前記制御部は、指定された数の輻輳情報収集応答パケットを受信したとき、または輻輳情報の収集を開始してから指定した前記タイムアウト期間が経過したときに、輻輳情報の収集を終了することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数の情報処理装置が接続された並列計算機システムにおいて、
前記情報処理装置は、
並列計算機システム内の輻輳情報の収集と、通信とを指示する演算処理装置と、
他の情報処理装置との通信を行なう経路情報を保持する経路情報保持部と、
輻輳情報の収集を行なうための輻輳情報収集パケットを他の情報処理装置に対して送信する送信部と、
他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットと、前記送信部から送信した輻輳情報収集パケットに対応する他の情報処理装置からの輻輳情報収集応答パケットとを受信する受信部と、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に輻輳情報収集パケットを前記送信部に送信させ、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記経路情報保持部から経路情報を選択し、選択した経路情報による通信を前記送信部に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を前記送信部に行わせるとともに、他の情報処理装置からの輻輳情報収集パケットを受信した場合には対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、他の情報処理装置に生成した輻輳情報収拾応答パケットを前記送信部に送信させる制御部とを有することを特徴とする、
並列計算機システム。 - 第1の情報処理装置と第2の情報処理装置を含む複数の情報処理装置が複数の経路を介して接続された並列計算機システムの制御方法において、
前記第1の情報処理装置が有する演算処理装置が、輻輳情報の収集を指示し、
前記演算処理装置が輻輳情報の収集を指示した場合に、前記第1の情報処理装置が有する第1の制御部が、輻輳情報の収集を行なう輻輳情報収集パケットを生成し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の送信部が、前記第1の制御部が生成した輻輳情報収集パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の受信部が、前記複数の経路のいずれかを介して輻輳情報収集パケットを受信し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の制御部が、前記第2の受信部が受信した輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを生成し、
前記第2の情報処理装置が有する第2の送信部が、前記第2の制御部が生成した輻輳情報収集応答パケットを前記複数の経路のいずれかに送信し、
前記第1の情報処理装置が有する第1の受信部が、前記複数の経路のいずれかから前記輻輳情報収集パケットに対応する輻輳情報収集応答パケットを受信し、
前記第1の制御部が、前記受信部が受信した輻輳情報収集応答パケットに含まれる輻輳情報に基づき前記第1の情報処理装置が有する経路情報保持部が保持する経路情報を書き替え、
前記書き替えた経路情報に基づいて前記演算処理装置が指示した通信を、前記第1の制御部が前記第1の送信部に行なわせることを特徴とする並列計算機の制御方法。
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