JP2012208209A - 立体映像撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、低コスト化かつ省電力化を図る。
【解決手段】立体映像撮像装置100は、右光束の第1の方向の偏光を通過させる第1偏光フィルタ170aと、左光束の第2の方向の偏光を通過させる第2偏光フィルタ170bと、第1偏光フィルタを通過した光束および第2偏光フィルタを通過した光束を合成する光束合成部152と、光束合成部を通過した光束を2つに分配する光束分配部158と、光束分配部によって分配された2つの光束を同一の方向に導く方向制御部160と、光束合成部を通過した光束のうち第1の方向の偏光を通過させる第3偏光フィルタ172aと、光束合成部を通過した光束のうち第2の方向の偏光を通過させる第4偏光フィルタ172bと、第3偏光フィルタを通過した光束および第4偏光フィルタを通過した光束を並行して受光する1つの撮像素子162とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体映像を生成するための立体映像撮像装置に関する。
近年、水平視差のある2つの映像のうち、右眼用映像を右眼に、左眼用映像を左眼に視認させることで、視聴者に立体映像(3D映像)を知覚させる技術が普及してきている。この立体映像を知覚させる右眼用映像と左眼用映像とを生成する立体映像撮像装置は、右眼用映像と左眼用映像とをそれぞれ生成するため、2つの撮像部を備えるものが多い(例えば、特許文献1)。
しかし、2つの撮像部や撮像部を構成するレンズの形成精度や組立精度には個体差があり、2つの撮像部間で光軸にズレが生じたり、2つの撮像部間で倍率誤差が生じたりしてしまい、生成される2つの映像によって、観察者が立体映像を正しく結像できないといった問題が生じていた。
そこで、左右2系統の光路中にそれぞれ個別に液晶シャッタを配置し、液晶シャッタを通過した光束を1つの三角プリズムで1つのレンズ系の方向に反射させ、レンズ系を通過した光束を撮像素子で受光させることにより水平視差のある左右2つの映像を交互に撮像する立体映像撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2)。このような立体映像撮像装置は、2つの液晶シャッタを開状態と閉状態とに時分割で交互に切り換えることで、1つの撮像部を通して水平視差のある左右2つの映像を撮像することができる。
しかし、液晶シャッタは、開状態であってもその透過率は30%程度と低く、映像に必要な光量を十分に確保することが困難であり、撮像映像が暗くなったり、F値が低下したりする等の問題を有していた。また、液晶シャッタは、閉状態であっても完全に遮光することができず、また開状態と閉状態との切り換えに時間を要する(応答速度が遅い)といった問題がある。このため、液晶シャッタを利用して立体映像を生成した場合、一方の光路を通じて取得した映像に他方の光路を通じて取得した映像が混入する、所謂クロストークが生じることがあった。
そこで、左右2系統の光路中に、互いに直交関係にある2つの第1の偏光フィルタをそれぞれ配置し、偏光フィルタを通過した光束を1つのハーフミラーで合成して、1つのレンズ系に導く技術が開示されている(例えば、特許文献3)。この技術では、さらに、第1の偏光フィルタと偏光特性が等しい、互いに直交関係にある2つの第2の偏光フィルタを、レンズ系の後方であって、右眼用映像を生成する撮像素子の前方と左眼用映像を生成する撮像素子の前方にそれぞれ設けることで、2つの撮像素子で右眼用映像と左眼用映像をそれぞれ生成することが可能となる。
特開2010−56865号公報 特開2000−19663号公報 特開昭64−54438号公報
ところで、撮像素子は、立体映像撮像装置を構成する部品の中でも特に高価なものである。したがって、上述した特許文献3に記載された技術を利用すると、左右の映像に撮像軸のズレの差や倍率誤差が発生する事態を回避することはできるものの、コスト高になってしまうという問題があった。
また、撮像素子は、立体映像撮像装置を構成する部品の中でも消費電力が大きいため、撮像素子を2つ備える特許文献3に記載された技術では消費電力も大きくなってしまっていた。
そこで本発明は、左右の映像に撮像軸のズレの差や倍率誤差が発生する事態を回避しつつ、簡易な構成で、低コスト化かつ省電力化を図ることが可能な立体映像撮像装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の立体映像撮像装置(100)は、2つの光路を通過した光束を受光して、水平視差を有する2つの映像データを生成する立体映像撮像装置であって、前記2つの光路の一方の光路を通過した光束のうち、第1の方向の偏光を通過させる第1偏光フィルタ(170a)と、前記2つの光路の他方の光路を通過した光束のうち、前記第1の方向とは異なる第2の方向の偏光を通過させる第2偏光フィルタ(170b)と、前記第1偏光フィルタを通過した光束および前記第2偏光フィルタを通過した光束を合成する光束合成部(152)と、前記光束合成部を通過した光束を2つに分配する光束分配部(158)と、前記光束分配部によって分配された2つの光束を同一の方向に導く方向制御部(160)と、前記光束分配部によって分配された一方の光束のうち前記第1の方向の偏光を通過させる第3偏光フィルタ(172a)と、前記光束分配部によって分配された他方の光束のうち前記第2の方向の偏光を通過させる第4偏光フィルタ(172b)と、前記第3偏光フィルタを通過した光束および前記第4偏光フィルタを通過した光束を並行して受光する1つの撮像素子(162)とを備えたことを特徴とする。
前記第1偏光フィルタおよび前記第3偏光フィルタが通過させる第1の方向の偏光と、前記第2偏光フィルタおよび前記第4偏光フィルタが通過させる第2の方向の偏光とは、直交する関係にあってもよい。
前記撮像素子において矩形形状に形成された受光面の長手方向が水平方向になるように前記撮像素子を配置し、前記第3偏光フィルタを通過した光束と、前記第4偏光フィルタを通過した光束とを、前記受光面の短手方向に並べて入射させてもよい。
前記撮像素子において矩形形状に形成された受光面の短手方向が水平方向になるように前記撮像素子を配置し、前記第3偏光フィルタを通過した光束と、前記第4偏光フィルタを通過した光束とを、前記受光面の長手方向に並べて入射させてもよい。
前記第3偏光フィルタと前記第4偏光フィルタとの間から前記撮像素子に向かって光束を遮光する遮光壁(174)をさらに備えてもよい。
本発明によれば、焦点調整機能や、露光調整機能、ズーム機能等を有するレンズ系を1つにすることで、左右の映像に撮像軸のズレの差や倍率誤差が発生する事態を回避することができ、さらに、簡易な構成で、低コスト化かつ省電力化を図ることが可能となる。
立体映像撮像装置の概略的な機能を示した機能ブロック図である。 撮像素子の受光面における光束の結像を説明するための説明図である。 右光束RLFと左光束LLFの配置の他の例を説明するための説明図である。 撮像素子の受光面の他の例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(立体映像撮像装置100)
図1は、立体映像撮像装置100の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図1において、撮像部104は、上面から見た図を示し、光束を破線で、データの流れを実線で、制御信号の流れを一点鎖線でそれぞれ示す。図1に示すように、立体映像撮像装置100は、操作部102と、撮像部104と、保持部106と、表示部108と、中央制御部110とを含んで構成される。
図1に示す例では、立体映像撮像装置100において、第1光束屈折部150aが配置される経路を通過する光束RLFによって右の光路が形成され、第1光束屈折部150bが配置される経路を通過する光束LLFによって左の光路が形成される。
操作部102は、レリーズスイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、後述する表示部108の表示面に重畳されたタッチパネル等を含んで構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
撮像部104は、後述する撮像制御部250の制御指令に応じて、映像データを生成し、その映像データを後述する保持部106に出力する。撮像部104の具体的な構成については、後に詳述する。
保持部106は、RAM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体で構成され、中央制御部110の制御指令に応じて、撮像部104が生成した映像データを保持する。
表示部108は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、中央制御部110の制御指令に応じて、保持部106に保持された映像データに基づく映像や、撮像中の映像等を表示する。
中央制御部110は、中央処理装置(CPU)、中央制御部110を動作するためのプログラム等を格納したROM、一時的なデータ保存およびワークエリアとして利用されるRAM等を含む半導体集積回路で構成され、保持部106や他の電子回路と協働して立体映像撮像装置100全体を管理および制御する。また、中央制御部110は、撮像制御部250、切出部252としても機能する。
撮像制御部250は、操作部102の操作入力に応じて撮像部104を制御する。例えば、撮像制御部250は、適切な映像データが得られるように、撮像素子162および駆動回路164を制御する。また、撮像制御部250は、撮像素子162から映像データを読み出し、切出部252に出力する。
切出部252は、撮像素子162が生成する撮像データから縦横比が縦<横、例えば、縦9:横16となるように映像データを切り出して保持部106に保持させる。撮像制御部250および切出部252の具体的な処理については、後に詳述する。
ここで、上述した撮像部104の構成を具体的に説明すると、図1に示すように撮像部104は、第1光束屈折部150(図1中、右第1光束屈折部150a、左第1光束屈折部150bで示す)と、光束合成部152と、第2光束屈折部154と、後方レンズ系156と、光束分配部158と、方向制御部160と、撮像素子162と、駆動回路164と、第1偏光フィルタ170aと、第2偏光フィルタ170bと、第3偏光フィルタ172aと、第4偏光フィルタ172bと、遮光壁174とを含んで構成される。
第1光束屈折部150は、ミラー、プリズム等で構成され、右第1光束屈折部150aは右の光路に、左第1光束屈折部150bは左の光路にそれぞれ配される。右第1光束屈折部150aは、右の光路を通過した光束RLF(以下、単に右光束RLFと称する)を、光束合成部152の方向に屈折させ、左第1光束屈折部150bは、左の光路を通過した光束LLF(以下、単に左光束LLFと称する)を、光束合成部152の方向に屈折させる。なお、本実施形態の立体映像撮像装置100における、右の撮像系(視野)と左の撮像系(視野)とは、人間の右の眼と左の眼との幅に略等しい間隔で略平行の関係となるようにしているが、装置の設計条件によって、右の撮像系と左の撮像系との間隔は、人間の右の眼と左の眼との幅よりも広くても狭くてもよい。
光束合成部152は、例えば、ハーフミラー(透過率と反射率が等しいビームスプリッタ)で構成され、右第1光束屈折部150aから入射された右光束RLFの中心(光軸)と、第1光束屈折部150bから入射された左光束LLFの中心(光軸)とが一致するように、両光束を合成して、合成した光束(以下、単に合成光束SLFと称する)を第2光束屈折部154の方向に導光する。なお、本実施形態では、光束合成部152が右光束RLFを第2光束屈折部154の方向に反射し、左光束LLFを第2光束屈折部154の方向に透過させることで両光束を合成する構成を例に挙げて説明するが、左右の関係を逆とし光束合成部152が左光束LLFを第2光束屈折部154の方向に反射し、右光束RLFを第2光束屈折部154の方向に透過させることで両光束を合成する構成を採用してもよい。
第2光束屈折部154は、ミラー、プリズム等で構成され、合成光束SLFを後方レンズ系156の方向に屈折させる。
後方レンズ系156は、焦点調整に用いられるフォーカスレンズ、露光調整に用いられる絞り(アイリス)、撮像対象の拡大および縮小に用いられるズームレンズ等を含んで構成され、第2光束屈折部154から入射された合成光束SLFを光束分配部158の方向に屈折させる。
光束分配部158は、例えば、ハーフミラーで構成され、後方レンズ系156を通過した合成光束SLFを2つに分配して、一方の合成光束SLFを撮像素子162の方向へ、他方の合成光束SLFを方向制御部160の方向に導光する。なお、本実施形態では、光束分配部158が一方の合成光束SLFを方向制御部160の方向に反射し、他方の合成光束SLFを撮像素子162の方向に透過させることで合成光束SLFを2つに分配する構成を例に挙げて説明するが、一方の合成光束SLFを撮像素子162の方向に反射し、他方の合成光束SLFを方向制御部160の方向に透過させることで合成光束SLFを2つに分配する構成を採用してもよい。
方向制御部160は、ミラー、プリズム等で構成され、光束分配部158で分配された合成光束SLFを撮像素子162の方向に屈折させる。すなわち、方向制御部160は、光束分配部158によって分配された一方の合成光束SLFを、他方の合成光束SLFと同一の方向に導く。
撮像素子162は、矩形形状の受光面162aを有する、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成され、後方レンズ系156から入射された光束を受光し、光電変換(A/D変換)して撮像データを生成する。
駆動回路164は、撮像制御部250の制御指令に応じて、後方レンズ系156を構成する各レンズを駆動させる。
以上説明したように、右光束RLFおよび左光束LLFは、光束合成部152で合成されて合成光束SLFとなり、この合成光束SLFは、第2光束屈折部154、後方レンズ系156を通過し、光束分配部158で2つに分配される。そして光束分配部158で分配された光束は、方向制御部160によって同一の方向に導かれて、1つの撮像素子162に入射することになる。
ここで、右第1光束屈折部150aと光束合成部152との間に形成される光路に第1偏光フィルタ170aを、左第1光束屈折部150bと光束合成部152との間に形成される光路に第2偏光フィルタ170bを配することにより、右光束RLFおよび左光束LLFを一旦、光束合成部152で合成して1つの合成光束SLFとして後方レンズ系156に入射させることができ、光束分配部158と撮像素子162との間に形成される光路に第3偏光フィルタ172aを、方向制御部160と撮像素子162との間に形成される光路に第4偏光フィルタ172bを、それぞれ配することにより、後方レンズ系156の後段で右光束RLFと左光束LLFとを分離することができ、撮像素子162の同一の受光面162aに右光束RLFと左光束LLFとを入射させることが可能となる。以下、第1偏光フィルタ170a、第2偏光フィルタ170b、第3偏光フィルタ172a、第4偏光フィルタ172bについて説明する。
第1偏光フィルタ170aは、右光束RLFのうち、第1の方向の偏光を通過させる。第2偏光フィルタ170bは、左光束LLFのうち、第1の方向の偏光と直交する関係にある第2の方向の偏光を通過させる。第3偏光フィルタ172aは、合成光束SLFのうち第1の方向の偏光(右光束RLF)を通過させる。第4偏光フィルタ172bは、合成光束SLFのうち第2の方向の偏光(左光束LLF)を通過させる。
このように、第1偏光フィルタ170aおよび第3偏光フィルタ172aが通過させる第1の方向の偏光(ここでは、右光束RLF)と、第2偏光フィルタ170bおよび第4偏光フィルタ172bが通過させる第2の方向の偏光(ここでは、左光束LLF)とが、直交するように偏光フィルタを構成することで、右光束RLFと左光束LLFとを合成した後でも確実に分離することができ、クロストークの発生を排除することが可能となる。
また、撮像素子162は、第3偏光フィルタ172aを通過した光束および第4偏光フィルタ172bを通過した光束を同一の受光面162aで受光し、映像信号に光電変換することになる。したがって、撮像素子162が生成する撮像データは、水平視差のある左右2つの撮像データが両方(同時に)配されたものとなる。
遮光壁174は、第3偏光フィルタ172aと第4偏光フィルタ172bとの間から撮像素子162に向かって形成され、光束を遮光する。遮光壁174を備える構成により、撮像素子162の受光面162aで右光束RLFと左光束LLFとが混合してしまう事態を回避することができる。
(撮像制御部250の映像データ読み出し処理と切出部252の切り出し処理)
図2は、撮像素子162の受光面162aにおける光束の結像を説明するための説明図であり、後方レンズ系156の方向から撮像素子162を見た図である。
図2に示すように、第3偏光フィルタ172aを通過した右光束RLF(図2中、右光束RLFの有効範囲を破線の円で示す)と、第4偏光フィルタ172bを通過した左光束LLF(図2中、左光束LLFの有効範囲を破線の円で示す)は撮像素子162の受光面162aで水平方向に並ぶように入射する。
ところで近年、ハイビジョン(登録商標)放送の普及により、映像データのアスペクト比(縦横比)は16:9(横16:縦9)である場合が多いが、撮像素子に関しては、まだ、受光面のアスペクト比が従来の4:3(横4:縦3)である撮像素子が普及している。ここでは、受光面162aのアスペクト比が4:3の撮像素子162を採用し、受光面162aの長手方向が水平方向に位置するように撮像素子162を配した例について説明する。
この場合、切出部252が、広く普及しているアスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データ(図2中、ハッチングで示す)を切り出すことができるように、撮像制御部250は、右光束RLFに基づく撮像データと左光束LLFに基づく撮像データとが最大限含まれるように、例えば、図2中一点鎖線で示す範囲の横長の映像データを、撮像素子162から読み出す。
そして、切出部252は、アスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データとを、撮像制御部250が読み出した撮像データから、それぞれから切り出す。この際、切出部252が切り出す映像データの範囲外であれば、受光面162aにおける右光束RLFと左光束LLFの入射範囲が重なっていてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる立体映像撮像装置100によれば、第1偏光フィルタ170aを通過した右光束RLFと、第2偏光フィルタ170bを通過した左光束LLFとを、光束合成部152で合成した後に、後方レンズ系156に導くため、左右の映像に撮像軸のズレの差や倍率誤差が発生する事態を回避することができる。
また、後方レンズ系156の後段に、光束分配部158、第3偏光フィルタ172a、第4偏光フィルタ172bを備える構成により、光束合成部152で一旦合成した右光束RLFと左光束LLFとを確実に分離することが可能となる。
したがって、液晶シャッタ等を利用して、右光束RLFと左光束LLFとを交互に撮像素子に入射させる場合と比較して、クロストークが生じてしまう事態を回避することが可能となる。
そして、方向制御部160が、光束分配部158で分配された2つの光束を同一の方向、すなわち撮像素子162の方向に導く構成により、撮像素子162の同一の受光面162aで右眼用映像データと左眼用映像データとを同時に生成することができる。
また、撮像素子162に入射する右光束RLFと左光束LLFの配置を工夫することで映像データの画素数をさらに向上させることもできる。
図3は、右光束RLFと左光束LLFの配置の他の例を説明するための説明図である。ここでは、立体映像撮像装置100において、図1に示す、光束分配部158、方向制御部160、第3偏光フィルタ172a、第4偏光フィルタ172b、遮光壁174で構成される機能部180を、図1に示す例において、後方レンズ系156から撮像素子162へ入射する光束の光軸を回転軸として90度回転させる。
ここで、右第1光束屈折部150aおよび第1偏光フィルタ170aを通過する右光束RLFと、左第1光束屈折部150bおよび第2偏光フィルタ170bを通過する左光束LLFとが含まれる平面を第1平面(水平面)とし、光束分配部158で反射され撮像素子162に入射する右光束RLFと、光束分配部158を透過し方向制御部160で撮像素子162の方向に導かれて撮像素子162に入射する左光束LLFとが含まれる平面を第2平面とすると、第1平面と、第2平面とが直交するように機能部180を配置する。
そうすると、撮像素子162に入射する右光束RLFと左光束LLFとは、図3に示すように受光面162aの短手方向に並んで同時に入射することになる。この場合、切出部252は、図2に示すアスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データと比較して、広い範囲でアスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データとを切り出すことができる。したがって、図2に示す右眼用映像データと左眼用映像データと比較して、画素数を向上させることができる。
また、撮像素子162の受光面162aの配置を工夫することで映像データの画素数をさらに向上させることもできる。
図4は、撮像素子162の受光面162aの他の例を説明するための説明図である。ここでも、立体映像撮像装置100において、図1に示す、光束分配部158、方向制御部160、第3偏光フィルタ172a、第4偏光フィルタ172b、遮光壁174で構成される機能部180を、図1に示す例に対して、後方レンズ系156から撮像素子162へ入射する光束の光軸を回転軸として90度回転させる。
ここで、図4に示すように受光面162aの短手方向が水平方向に位置するように撮像素子162を配する。
そうすると、撮像素子162に入射する右光束RLFと左光束LLFとは、図4に示すように受光面162aの長手方向に同時に入射することになる。この場合、切出部252は、図3に示すアスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データと比較して、30%程度広い範囲でアスペクト比16:9の右眼用映像データと左眼用映像データとを切り出すことができる。したがって、図3に示す右眼用映像データと左眼用映像データと比較して、画素数を向上させることができる。
なお、この場合、切出部252が切り出し処理を遂行する前に、撮像制御部250が撮像素子162から読み出した撮像データを90度回転させるとよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる立体映像撮像装置100によれば、1つの後方レンズ系で左右の光束に処理を施すことができるため、左右の映像に撮像軸のズレの差や倍率誤差が発生する事態を回避することができ、方向制御部160が、光束分配部158で分配された2つの光束を同一の方向、すなわち撮像素子162の方向に導く構成により、撮像素子162の同一の受光面162aで右眼用映像データと左眼用映像データとを並行して(同時に)に生成することができるため、立体映像撮像装置100自体の低コスト化および省電力化を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態では、撮像制御部250が撮像データを読み出してから、切出部252が右眼用映像データと左眼用映像データとをそれぞれ切り出しているが、撮像制御部250が撮像素子162から右眼用映像データと左眼用映像データとを直接読み出してもよい。この場合、切出部252を設けずともよい。
本発明は、立体映像を生成するための立体映像撮像装置に利用することができる。
100 …立体映像撮像装置
152 …光束合成部
156 …後方レンズ系
158 …光束分配部
160 …方向制御部
162 …撮像素子
162a …受光面
170a …第1偏光フィルタ
170b …第2偏光フィルタ
172a …第3偏光フィルタ
172b …第4偏光フィルタ
174 …遮光壁

Claims (5)

  1. 2つの光路を通過した光束を受光して、水平視差を有する2つの映像データを生成する立体映像撮像装置であって、
    前記2つの光路の一方の光路を通過した光束のうち、第1の方向の偏光を通過させる第1偏光フィルタと、
    前記2つの光路の他方の光路を通過した光束のうち、前記第1の方向とは異なる第2の方向の偏光を通過させる第2偏光フィルタと、
    前記第1偏光フィルタを通過した光束および前記第2偏光フィルタを通過した光束を合成する光束合成部と、
    前記光束合成部を通過した光束を2つに分配する光束分配部と、
    前記光束分配部によって分配された2つの光束を同一の方向に導く方向制御部と、
    前記光束分配部によって分配された一方の光束のうち前記第1の方向の偏光を通過させる第3偏光フィルタと、
    前記光束分配部によって分配された他方の光束のうち前記第2の方向の偏光を通過させる第4偏光フィルタと、
    前記第3偏光フィルタを通過した光束および前記第4偏光フィルタを通過した光束を並行して受光する1つの撮像素子と、
    を備えたことを特徴とする立体映像撮像装置。
  2. 前記第1偏光フィルタおよび前記第3偏光フィルタが通過させる第1の方向の偏光と、前記第2偏光フィルタおよび前記第4偏光フィルタが通過させる第2の方向の偏光とは、直交する関係にあることを特徴とする請求項1に記載の立体映像撮像装置。
  3. 前記撮像素子において矩形形状に形成された受光面の長手方向が水平方向になるように前記撮像素子を配置し、前記第3偏光フィルタを通過した光束と、前記第4偏光フィルタを通過した光束とを、前記受光面の短手方向に並べて入射させることを特徴とする請求項1または2に記載の立体映像撮像装置。
  4. 前記撮像素子において矩形形状に形成された受光面の短手方向が水平方向になるように前記撮像素子を配置し、前記第3偏光フィルタを通過した光束と、前記第4偏光フィルタを通過した光束とを、前記受光面の長手方向に並べて入射させることを特徴とする請求項1または2に記載の立体映像撮像装置。
  5. 前記第3偏光フィルタと前記第4偏光フィルタとの間から前記撮像素子に向かって光束を遮光する遮光壁をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の立体映像撮像装置。
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