JP2012208028A - マグネット式液面計、炭化水素合成反応装置および炭化水素合成反応システム - Google Patents
マグネット式液面計、炭化水素合成反応装置および炭化水素合成反応システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】スラリーが収容された収容容器30に併設されるスタンドパイプ82と、スタンドパイプ82と収容容器30とを連通する連通管84、86と、スタンドパイプ82内のスラリーに浮遊するフロート88と、スラリーに含有された触媒粒子のスタンドパイプ82内への侵入を規制する規制部94と、を備えているフロート式液面計80を提供する。
【選択図】図2
Description
このGTL技術に用いられる炭化水素合成反応装置では、媒体液(例えば、液体の炭化水素など)中に固体の触媒粒子(例えば、コバルト触媒など)を懸濁させてなるスラリーが収容された反応容器の内部で、合成ガス中の一酸化炭素ガスと水素ガスとをFT合成反応させることで炭化水素を合成する。
この種のマグネット式液面計としては、例えば下記特許文献1に示されるような構成が知られている。
請求項1に係るマグネット式液面計は、スラリーが収容された収容容器に併設されるスタンドパイプと、前記スタンドパイプと前記収容容器とを連通する連通管と、前記スタンドパイプ内の前記スラリーに浮遊するフロートと、を備え、前記フロートに設けられた磁石の位置に基づいて、前記収容容器内のスラリーの液面位置を検出するマグネット式液面計であって、前記スラリーに含有された触媒粒子の前記スタンドパイプ内への侵入を規制する規制部を備えていることを特徴とする。
なお前記清澄液は、前記触媒粒子を非含有の媒体液であってもよい。ここで、触媒粒子を非含有とは、触媒粒子を全く含有していない場合だけでなく、触媒粒子を僅かに含有している場合も含むものとする。
また規制部が、前記逆洗部を備えているので、例えば定期的にフィルタ部の逆洗を行うこと等により、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
(液体燃料合成システム)
図1に示すように、液体燃料合成システム(炭化水素合成反応システム)1は、天然ガス等の炭化水素原料を液体燃料に転換するGTLプロセスを実行するプラント設備である。この液体燃料合成システム1は、合成ガス生成ユニット3と、FT合成ユニット(炭化水素合成反応装置)5と、アップグレーディングユニット7とから構成される。合成ガス生成ユニット3は、炭化水素原料である天然ガスを改質して一酸化炭素ガスと水素ガスを含む合成ガスを製造する。FT合成ユニット5は、製造された合成ガスからFT合成反応により液体の炭化水素化合物を生成する。アップグレーディングユニット7は、FT合成反応により合成された液体の炭化水素化合物を水素化・精製して液体燃料その他の製品(ナフサ、灯油、軽油、ワックス等)を製造する。以下、これら各ユニットの構成要素について説明する。
合成ガス生成ユニット3は、例えば、脱硫反応器10と、改質器12と、排熱ボイラー14と、気液分離器16および18と、脱炭酸装置20と、水素分離装置26とを主に備える。脱硫反応器10は、水素化脱硫装置等で構成されて原料である天然ガスから硫黄成分を除去する。改質器12は、脱硫反応器10から供給された天然ガスを改質して、一酸化炭素ガス(CO)と水素ガス(H2)とを主成分として含む合成ガスを製造する。排熱ボイラー14は、改質器12にて生成した合成ガスの排熱を回収して高圧スチームを発生する。気液分離器16は、排熱ボイラー14において合成ガスとの熱交換により加熱された水を気体(高圧スチーム)と液体とに分離する。気液分離器18は、排熱ボイラー14にて冷却された合成ガスから凝縮分を除去し気体分を脱炭酸装置20に供給する。脱炭酸装置20は、吸収塔(第2吸収塔)22と、再生塔24と、を有する。吸収塔22では、気液分離器18から供給された合成ガスに含まれる炭酸ガスが吸収液によって吸収される。再生塔24では、炭酸ガスを吸収した吸収液が炭酸ガスを放散し、吸収剤が再生される。水素分離装置26は、脱炭酸装置20により炭酸ガスが分離された合成ガスから、当該合成ガスに含まれる水素ガスの一部を分離する。ただし、上記脱炭酸装置20は場合によっては設けないこともある。
CH4+CO2→2CO+2H2 ・・・(2)
FT合成ユニット5は、例えば、気泡塔型反応器(収容容器)30と、気液分離器34と、分離器36と、分離器37と、気液分離器38と、第1精留塔40と、を主に備える。気泡塔型反応器30は、上記合成ガス生成ユニット3で製造された合成ガス、即ち、一酸化炭素ガスと水素ガスとからFT合成反応により液体炭化水素化合物を合成する。気液分離器34は、気泡塔型反応器30内に配設された伝熱管32内を通過して加熱された水を、水蒸気(中圧スチーム)と液体とに分離する。分離器36は、気泡塔型反応器30の中央部に接続され、触媒と液体炭化水素化合物を分離する。分離器37は、分離器36に接続され、分離器37には、分離器36から液体炭化水素化合物が供給される。気液分離器38は、気泡塔型反応器30の塔頂に接続され、未反応合成ガス及び気体炭化水素化合物を冷却する。第1精留塔40は、気泡塔型反応器30から分離器36および分離器37、気液分離器38を介して供給された液体炭化水素化合物を各留分に分留する。
次に図2に示すように、上記FT合成ユニット5が備えるマグネット式液面計80について説明する。
マグネット式液面計80は、気泡塔型反応器30に併設されたスタンドパイプ82と、スタンドパイプ82と気泡塔型反応器30とを連通する連通管84、86と、スタンドパイプ82内のスラリーに浮遊するフロート88と、スタンドパイプ82に沿って気泡塔型反応器30の外部に延設されたインジケータ90と、を備えている。ここでフロート88には磁石92が設けられており、このマグネット式液面計80は、磁石92の位置に基づいて、気泡塔型反応器30内のスラリーの液面位置を検出する。
なおスタンドパイプ82、フロート88は非磁性体からなり、スラリーに含有された前記触媒粒子は磁性体からなる。
フロート88は、上下方向に延在し、フロート88の上端部は、スタンドパイプ82内のスラリーの液面よりも上方に位置している。
磁石92は、フロート88と同軸に配置され、フロート88の上端部から上方に向けて突出している。
移送部98には、分離器37において分離された液体分のうち、第1精留塔40に導入されなかったものが供給される。
供給管100は、移送部98およびスタンドパイプ82の頂部に接続されている。また、供給管100には開閉弁100aが設けられている。
すると、スタンドパイプ82内のスラリーに上方から清澄液が供給される。これにより、底連通管84内ににおいて、スタンドパイプ82側から気泡塔型反応器30側に向けてスラリーの流れを形成することが可能になり、底連通管84を通してスタンドパイプ82内に触媒粒子が侵入するのを確実に抑制することができる。
例えば、規制部94は前記実施形態に示したものに限られず、触媒粒子のスタンドパイプ内82への侵入を規制する構成であれば、図3に示すような構成を採用することも可能である。
逆洗部114は、洗浄流体が貯留された貯留部116と、この貯留部116と、底連通管84において開閉弁84aとフィルタ部112との間に位置する部分と、を接続する接続管118と、接続管118に設けられた開閉弁118aと、を備えている。
また規制部94が、前記逆洗部114を備えているので、例えば定期的にフィルタ部112の逆洗を行うこと等により、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
以上のように、底連通管84を通してスタンドパイプ82内に触媒粒子が侵入するのを確実に抑制することができる。
3 合成ガス生成ユニット
5 FT合成ユニット(炭化水素合成反応装置)
7 アップグレーディングユニット
30 気泡塔型反応器(収容容器)
80、110 マグネット式液面計
82 スタンドパイプ
84、86 連通管
88 フロート
92 磁石
94 規制部
96 供給部
112 フィルタ部
114 逆洗部
Claims (6)
- スラリーが収容された収容容器に併設されるスタンドパイプと、
前記スタンドパイプと前記収容容器とを連通する連通管と、
前記スタンドパイプ内の前記スラリーに浮遊するフロートと、を備え、
前記フロートに設けられた磁石の位置に基づいて、前記収容容器内のスラリーの液面位置を検出するマグネット式液面計であって、
前記スラリーに含有された触媒粒子の前記スタンドパイプ内への侵入を規制する規制部を備えていることを特徴とするマグネット式液面計。 - 請求項1記載のマグネット式液面計であって、
前記規制部は、前記スラリーの媒体液を主成分とする清澄液を前記スタンドパイプの頂部から供給する供給部を備えていることを特徴とするマグネット式液面計。 - 請求項2記載のマグネット式液面計であって、
前記供給部は、前記収容容器から排出された前記スラリーから前記触媒粒子を分離して前記清澄液を生成することを特徴とするマグネット式液面計。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のマグネット式液面計であって、
前記規制部は、
前記連通管に配設された前記触媒粒子用のフィルタ部と、
前記フィルタ部に対して前記スタンドパイプ側から前記収容容器側に洗浄流体を供給し、前記フィルタ部を逆洗する逆洗部と、を備えていることを特徴とするマグネット式液面計。 - 水素ガスおよび一酸化炭素ガスを主成分とする合成ガスと、媒体液中に磁性体の触媒粒子を懸濁させてなるスラリーとを接触させることによって炭化水素化合物を合成する炭化水素合成反応装置であって、
前記スラリーを収容するとともに前記合成ガスが供給される収容容器と、
請求項1から4のいずれか1項に記載のマグネット式液面計と、を備えていることを特徴とする炭化水素合成反応装置。 - 請求項5記載の炭化水素合成反応装置と、
炭化水素原料を改質して前記合成ガスを生成し、前記合成ガスを前記収容容器に供給する合成ガス生成ユニットと、
前記炭化水素化合物から液体燃料を製造するアップグレーディングユニットと、を備えていることを特徴とする炭化水素合成反応システム。
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WO2010038400A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 触媒分離システム |
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