JP2012207981A - 衛星搭載用マイクロ波送信装置、該装置を用いる目標地域の追尾方法、及び制御プログラム - Google Patents

衛星搭載用マイクロ波送信装置、該装置を用いる目標地域の追尾方法、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地球周回型の小型衛星に搭載することができて、かつ指向方向を連続して可変にできるようにする。
【解決手段】第1のアンテナホーン3aが、パラボラアンテナ4を介して、人工衛星の移動に伴って指向方向を矢印a,bのように変化させながら地球上の目標地域に第1のマイクロ波S5aを照射させる。第2のアンテナホーン3bは、第1のアンテナホーン3aがパラボラアンテナ4を介して目標地域に第1のマイクロ波S5aを照射しているとき、パラボラアンテナ4を介して第2のマイクロ波S5bを照射して次の目標地域を指向する。そして、第1のアンテナホーン3aがパラボラアンテナ4を介して目標地域への第1のマイクロ波S5aの照射を終えたとき、第1のアンテナホーンS5aは、直ちに、第2のアンテナホーン3bが指向した次の目標地域へ第1のマイクロ波S5aを照射させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、人工衛星に搭載され、アンテナによってマイクロ波の電波を地上へ送信する衛星搭載用マイクロ波送信装置等に係り、とくに、アンテナの指向方向を可変することができる衛星搭載用マイクロ波送信装置、該装置を用いる目標地域の追尾方法、及び制御プログラムに関する。
従来より、人工衛星(以下、単に衛星とも言う)に搭載するマイクロ波送信用アンテナとして、平面上に多数の小アンテナを備えたフェーズドアレイアンテナが用いられ、このフェーズドアレイアンテナによって地球上にマイクロ波の電波(以下、単にマイクロ波と言うこともある)を照射するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、フェーズドアレイアンテナによって電波の指向方向を変化させながら、地上の連続した地域にマイクロ波を照射して交信を行うことができる。ところが、このようなフェーズドアレイアンテナでは、フェーズドアレイの数が多くなるためにアンテナサイズが大きくなり、かつ、フェーズドアレイアンテナにマイクロ波を増幅して送出するためのHPA(High Power Amplifier:高出力電力増幅器)の個数が多くなるために、マイクロ波送信装置が大型になってしまう。その結果、衛星全体が大きくなり、かつコストが高くなってしまう。
また、関連技術として、互いに反対方向を向けた2つ(又は複数)の送信アンテナ(パラボラアンテナ)を備え、衛星と地上局との位置関係及び衛星の姿勢の変化に応じて、利得特性が最大となる側の送信アンテナに切り替えて地上局と交信を行うアンテナ装置の技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この技術によれば、衛星が右側から地上局へ近づいて来るときは、左側の送信アンテナに切り換え、衛星が左側から地上局へ近づいて来るときは、右側の送信アンテナに切り換えることによって、常にアンテナ利得を最大にすることができる。
ところが、特許文献2に開示されたような送信アンテナ装置は、2つ(又は複数)のパラボラアンテナを備えているため、前述のマイクロ波送信装置と同様に大型化してしまう。また、パラボラアンテナを搭載した小型衛星の場合は、その小型衛星の姿勢を変化させてビームの方向を変化させているので、ビームの切り替えに時間がかかるために近隣する地域を連続して観測することができないなどの不具合がある。
そこで、他の関連技術として、放送用静止衛星のアンテナ装置として、複数のアンテナホーンから放射されるビームを主反射鏡によってそれぞれ異なる方向へ反射させて、離島を含めた日本全土を効率良くカバーするアンテナ装置の技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。この技術によれば、多数のフェーズドアレイアンテナを用いたり、複数のパラボラアンテナを用いることなく、複数の小さなアンテナホーンによって広いエリアをカバーすることができるので、アンテナ装置が大型化するおそれはなくなる。また、複数のアンテナホーンからのビームは同時に連続して放射されるので、ビームの切り替えに時間がかかるという不具合もなくなる。
特開2009−232143号公報 特開2009−094936号公報 特公昭58−036863号公報
しかしながら、前記特許文献3に開示された技術は、衛星通信や衛星放送などを目的とした静止型衛星において、ビーム方向の異なる複数のアンテナホーンを用いて広いエリアの通信をカバーすることができるが、地球上の固定地域を探査するための地球周回型衛星には適用することができない。すなわち、衛星を地球の自転と同期させた静止軌道に乗せるのではなく、衛星が地球を周回しながら地上の固定地域を探査するためには、アンテナの指向方向を変化させながら固定地域にマイクロ波を照射してゆく必要がある。そのような目的のアンテナにおいては、前述のようなフェーズドアレイアンテナによって指向方向を変化させるか、指向方向の異なる複数のパラボラアンテナを切り換えながらビームの方向を変化させなければならないために、アンテナ装置が大型化してしまう。
この発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、地球周回型の小型衛星に搭載することができて、かつ、指向方向を連続して可変させることができるような小型・軽量なアンテナを備えた衛星搭載用マイクロ波照射装置、該装置を用いる目標地域の追尾方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の第1の構成は、地球周回型の人口衛星に搭載され、地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させるアンテナを有する衛星搭載用マイクロ波送信装置であって、前記アンテナから放射されるマイクロ波の電波の指向方向を変化させることができる複数のアンテナホーンを備え、前記複数のアンテナホーンは、少なくとも、前記アンテナを介して、前記人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させる第1のアンテナホーンと、前記アンテナを介して、前記第1のアンテナホーンが前記目標地域へマイクロ波の電波を照射しているときに、該アンテナを介して、マイクロ波の電波によって次の目標地域を指向する第2のアンテナホーンとからなることを特徴としている。
また、この発明の第2の構成は、地球周回型の人口衛星に搭載され、地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させるアンテナを備え、該アンテナから放射されるマイクロ波の電波の指向方向を変化させることができる2個のアンテナホーンを有する衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法であって、第1のアンテナホーンが、前記アンテナを介して、前記人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射する第1のステップと、第2のアンテナホーンが、前記アンテナを介して、前記第1のアンテナホーンが前記目標地域へマイクロ波の電波を照射しているときに、マイクロ波の電波によって次の目標地域を指向する第2のステップと、前記第1のアンテナホーンが前記アンテナを介して前記目標地域へのマイクロ波の電波の照射を終えたとき、該第1のアンテナホーンは、直ちに、前記アンテナを介して、前記第2のアンテナホーンが指向した前記次の目標地域へマイクロ波の電波を照射させる第3のステップとを含むことを特徴としている。
この発明の構成によれば、衛星搭載用マイクロ波送信装置を搭載した地球周回型衛星において、第1のアンテナホーンが、人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら目標地域にマイクロ波の電波を照射しているとき、第2のアンテナホーンが次の目標地域を指向している。そして、第1のアンテナホーンは、目標地域へのマイクロ波の電波の照射を終えたとき、直ちに、第2のアンテナホーンが指向した次の目標地域へマイクロ波のビームを切り替えている。これによって、第1のアンテナホーンは、ビームの切り替えに時間をかけることなく、即座に次の地域にマイクロ波を照射することができる。その結果、衛星搭載用マイクロ波送信装置によって、近接地域に連続してマイクロ波を照射しながら連続観察を行うことができる。しかも、アンテナ装置の指向方向可変要素が小さなアンテナホーンなどで構成されているので、この衛星搭載用マイクロ波送信装置は小型な衛星にも容易に搭載することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る衛星搭載用マイクロ波送信装置の概略的な構成図である。 図1に示す衛星搭載用マイクロ波送信装置を搭載する人工衛星から地上へマイクロ波を照射する状態を示す図であり、(a)は地上の『イ』地域、(b)は地上の『ロ』地域へマイクロ波を照射する状態を示す。
この発明は、地球上の目標地域(固定地域)へマイクロ波の電波を照射する地球周回型衛星に搭載された衛星搭載用マイクロ波送信装置において、第1のアンテナホーンが、人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら目標地域にマイクロ波の電波を照射しているとき、第2のアンテナホーンが次の目標地域を指向している。そして、第1のアンテナホーンは、目標地域へのマイクロ波の電波の照射を終えたとき、直ちに、第2のアンテナホーンが指向した次の目標地域へマイクロ波のビームを切り替えている。したがって、近接地域を連続して観測することができると共に、小型軽量な衛星用マイクロ波照射装置を実現することができるので、小型衛星などにも搭載することが可能となる。以下、図面を参照して、この発明に係る衛星搭載用マイクロ波送信装置の実施形態について詳細に説明する。
実施形態
図1は、この発明の一実施形態に係る衛星搭載用マイクロ波送信装置の概略的な構成図である。まず、図1に示す衛星搭載用マイクロ波送信装置の構成について説明する。この衛星搭載用マイクロ波送信装置は、第1のマイクロ波信号S1a、第2のマイクロ波信号S1bをそれぞれ入力して増幅する第1のHPA(高出力電力増幅器)1a、第2のHPA1bと、第1のHPA1a、第2のHPA1bによってそれぞれ増幅された第1のマイクロ波信号S2a、第2のマイクロ波信号S2bをそれぞれ入力してビームを切り替えるビーム切替器2と、ビーム切替器2によってビームが切り替えられた第1のマイクロ波信号S3a、第2のマイクロ波信号S3bをそれぞれ入力する第1のアンテナホーン3a、第2のアンテナホーン3bと、第1のアンテナホーン3a、第2のアンテナホーン3bからそれぞれ出力された第1のマイクロ波信号S4a、第2のマイクロ波信号S4bをそれぞれ入力して、図示しない地球上へ第1のマイクロ波S5a、第2のマイクロ波S5bを放射させるパラボラアンテナ4とを備えて構成されている。
次に、図1に示す衛星搭載用マイクロ波送信装置の動作について説明する。まず、第1のHPA1a、第2のHPA1bへそれぞれ入力された第1のマイクロ波信号S1a、第2のマイクロ波信号S1bは、それぞれ対応する第1のHPA1a、第2のHPA1bによって電力増幅される。そして、電力増幅された第1のマイクロ波信号S2a、第2のマイクロ波信号S2bが、それぞれ、ビーム切替器2に入力される。
さらに、ビーム切替器2によってビームが切り替えられた第1のマイクロ波信号S3a、第2のマイクロ波信号S3bは、それぞれ、対応する第1のアンテナホーン3a、第2のアンテナホーン3bへ入力される。そして、第1のアンテナホーン3a、第2のアンテナホーン3bからそれぞれ出力された第1のマイクロ波信号S4a、第2のマイクロ波信号S4bは、パラボラアンテナ4で所望の方向へ反射され、第1のマイクロ波S5a、第2のマイクロ波S5bとして図示しない地球上の目標地域((固定地域))へ放射される。
このとき、例えば第1のアンテナホーン3aから出力された第1のマイクロ波信号S4aのビーム角度は、衛星の進行に伴って矢印a,bのように変化するので、パラボラアンテナ4で反射された第1のマイクロ波S5aも矢印c,dのように指向方向を変化させて地球上の目標地域へ放射される。なお、第2のアンテナホーン3bから出力された第2のマイクロ波信号S4bについても同様に指向方向を変化させることができるので、第2のマイクロ波S5bも指向方向を変化させて地球上へ放射されることができる。
このように、複数個(図1では2個)存在するアンテナホーンのうち何れかのアンテナホーンの角度を人工衛星の進行に伴って変化させながら所望の地点にマイクロ波を照射しながら、他のアンテナホーンによって別地点にマイクロ波信号を照射している。なお、図1では、説明を容易にするために、2個のアンテナホーンによって2系統にマイクロ波を照射する状態を示しているが、さらに多くのアンテナホーンを用いて多系統にマイクロ波を照射しても良い。
また、この衛星搭載用マイクロ波送信装置では、複数系統(2系統)へのマイクロ波の照射を複数(2個)の小さなアンテナホーン(第1のアンテナホーン3aと第2のアンテナホーン3b)と1個のパラボラアンテナ4とによって実現することができるので、衛星搭載用マイクロ波送信装置を小型衛星に搭載することが可能である。
このようにして、この発明の実施形態に係る衛星搭載用マイクロ波送信装置では、複数のアンテナホーンを備えた1個のパラボラアンテナにおいて、それぞれのアンテナホーンの指向角度をポインティング機構(図示せず)によって変化させて、所望の地域にマイクロ波信号を照射している。なお、ポインティング機構は、目標地域の追尾情報に基づいてアンテナホーンの指向方向を可変させるように構成されたものである。
また、この発明の実施形態に係る衛星搭載用マイクロ波送信装置では、一つのアンテナホーンのビームが或る地域を照射しているとき、他のアンテナホーンのビームが次に照射する予定の地域をあらかじめ指向している。このようにして、ある地域へのマイクロ波の照射が終了次第、あらかじめ指向された次の地域へマイクロ波を照射するという動作を繰り返している。このようなマイクロ波の照射は複数の小さなアンテナホーンによって行うことができるので、小型軽量な衛星搭載用マイクロ波送信装置を実現することができる。
図2は、図1に示す衛星搭載用マイクロ波送信装置を搭載する人工衛星から、地上へマイクロ波を照射する状態を示す図であり、(a)は地上の『イ』地域、(b)は地上の『ロ』地域へマイクロ波を照射する状態を示している。図2(a)において、人工衛星5は図の矢印Aの方向(左方向から右方向)へ移動しているものとする。また、人工衛星5には図1に示すような衛星搭載用マイクロ波送信装置が搭載され、マイクロ波の指向方向可変要素として2個のアンテナホーン(第1のアンテナホーン3aと第2のアンテナホーン3b)が構成されている。
まず、人工衛星5がA位置にあるときは、図2(a)に示すように、第1のアンテナホーン3aが人工衛星5に対して右斜めに指向され、パラボラアンテナ4を介して『イ』地域6へマイクロ波S5aを照射する。すなわち、図2(a)のように人工衛星5がA位置にあるときは、A部詳細に示すように、第1のアンテナホーン3aは人工衛星5に対して右斜めに指向されているが、第2のアンテナホーン3bは、人工衛星5に対して指向方向を変化させていない。
そして、人工衛星5が矢印Aの方向へ進行するとともに第1のアンテナホーン3aは指向方向を変化させながら、パラボラアンテナ4を介して第1のマイクロ波S5aを地上の『イ』地域6に指向させている。
このようにして、人工衛星5がB位置にきたときは、第1のアンテナホーン3aは、人工衛星5に対して指向方向を変化させない状態で、真上の位置からパラボラアンテナ4を介して第1のマイクロ波S5aを地上の『イ』地域6に照射させている。
また、人工衛星5がB位置にあるときには、図2(b)に示すように、人工衛星5の第2のアンテナホーン3bは、次に目標位置である『ロ』地域7へ第2のマイクロ波s5bを照射している。言い換えると、人工衛星5がB位置にあるときには、第1のアンテナホーン3aが真上の位置から第1のマイクロ波S5aを地上の『イ』地域6に照射させていると共に、第2のアンテナホーン3bは、次に目標位置である『ロ』地域7へ第2のマイクロ波s5bを指向している。
これによって、図2(a)に示すように、第1のアンテナホーン3aがB位置において『イ』地域6へ第1のマイクロ波S5aを照射した後は、図2(b)に示すように、第2のアンテナホーン3bが『ロ』地域7へあらかじめ指向した第2のマイクロ波S5bのビームが、第1のアンテナホーン3bが照射する第1のマイクロ波S5aのビームに切り替えられる。
これによって、第1のアンテナホーン3aは、『ロ』地域7をサーチすることなく、第2のアンテナホーン3bの第2のマイクロ波S5bが指向した『ロ』地域7を目標にして、その『ロ』地域7へ即座に第1のマイクロ波信号S5aを照射することができる。すなわち、図2(b)のように、人工衛星5がB位置にいるときのC部詳細に示すように、B位置においては、第1のアンテナホーン3a及び第2のアンテナホーン3bは、ともに人工衛星5が『ロ』地域7を見る方向と同方向に指向されている。
そして、人工衛星5が矢印Bの方向へ進行したときは、第1のアンテナホーン3aは指向方向を左向きに変化させながら、パラボラアンテナ4を介してマイクロ波S5aを地上の『ロ』地域7に指向させる。このようにして、人工衛星5がC位置に移動したときは、図2(b)に示すように、第1のアンテナホーン3aが人工衛星5に対して左斜めに指向され、パラボラアンテナ4を介して『ロ』地域7へ第1のマイクロ波S5aを照射する。なお、このときは、図2(b)の人工衛星5がC位置にいるときのD部詳細に示すように、C位置においては、第1のアンテナホーン3aは人工衛星5に対して左斜めに指向されているが、第2のアンテナホーン3bは次の目標地域を指向している。
以上説明したように、人工衛星の移動にともなって、第1のアンテナホーン3aで目標地域を第1のマイクロ波5aで照射しながら、第2のアンテナホーン3bで次の目標地域にマイクロ波を指向させている。そして、第1のアンテナホーン3aが目標地域の照射を終えたら、第1のアンテナホーン3aは、直ちに、第2のアンテナホーン3bが指向した次の目標地域へ第1のマイクロ波s5aを照射させる。
したがって、アンテナホーンのビームを切り替えるために時間を要することなく、近隣する地域に連続してマイクロ波を照射し、近接する地域を連続して観測することができる。しかも、指向方向可変要素は小さいアンテナホーンであるので、複数の小さなアンテナホーンと1個のパラボラアンテナとによって小型軽量な衛星用マイクロ波照射装置を実現することができるので、小型衛星などにも搭載することが可能となる。
なお、上述の衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上述した目標地域の追尾方法を実現することができる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的に構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。例えば、上述の実施形態では2つのアンテナホーンのビームを交互に切り替えながらマイクロ波を連続的に照射したが、さらに多くのアンテナホーンを用いてビームを交互に切り替えても良い。
この発明による衛星搭載用マイクロ波送信装置は、小型軽量であってマイクロ波の指向方向を任意に可変させることができるので、例えば、宇宙から地球を観察するSAR(Synthetic Aperture Rader:偵察衛星)などに有効に利用することができる。
1a 第1のHPA(高出力電力増幅器)
1b 第2のHPA(高出力電力増幅器)
2 ビーム切替器
3a 第1のアンテナホーン
3b 第2のアンテナホーン
4 パラボラアンテナ
5 人工衛星
6 『イ』地域
7 『ロ』地域
S1a、S2a、S3a、S4a 第1のマイクロ波信号
S1b、S2b、S3b、S4b 第2のマイクロ波信号
S5a 第1のマイクロ波
S5b 第2のマイクロ波

Claims (10)

  1. 地球周回型の人口衛星に搭載され、地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させるアンテナを有する衛星搭載用マイクロ波送信装置であって、
    前記アンテナから放射されるマイクロ波の電波の指向方向を変化させることができる複数のアンテナホーンを備え、
    前記複数のアンテナホーンは、少なくとも、
    前記アンテナを介して、前記人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させる第1のアンテナホーンと、
    前記アンテナを介して、前記第1のアンテナホーンが前記目標地域へマイクロ波の電波を照射しているときに、該アンテナを介して、マイクロ波の電波によって次の目標地域を指向する第2のアンテナホーンとからなることを特徴とする衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  2. 前記第1のアンテナホーンは、前記目標地域へのマイクロ波の電波の照射を終えたときは、直ちに、第2のアンテナホーンが指向した前記次の目標地域へマイクロ波の電波を照射させることを特徴とする請求項1記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  3. 前記アンテナはパラボラアンテナであることを特徴とする請求項1又は2記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  4. 前記複数のアンテナホーンは、前記目標地域の追尾情報に基づいて指向方向を可変させるポインティング機構によって所望の方向へ指向方向を変化させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  5. 前記複数のアンテナホーンは2個のアンテナホーンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  6. 前記人口衛星は、宇宙から地球を観察する偵察衛星であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置。
  7. 地球周回型の人口衛星に搭載され、地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射させるアンテナを備え、該アンテナから放射されるマイクロ波の電波の指向方向を変化させることができる2個のアンテナホーンを有する衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法であって、
    第1のアンテナホーンが、前記アンテナを介して、前記人工衛星の移動に伴って指向方向を変化させながら地球上の目標地域へマイクロ波の電波を照射する第1のステップと、
    第2のアンテナホーンが、前記アンテナを介して、前記第1のアンテナホーンが前記目標地域へマイクロ波の電波を照射しているときに、マイクロ波の電波によって次の目標地域を指向する第2のステップと、
    前記第1のアンテナホーンが前記アンテナを介して前記目標地域へのマイクロ波の電波の照射を終えたとき、該第1のアンテナホーンは、直ちに、前記アンテナを介して、前記第2のアンテナホーンが指向した前記次の目標地域へマイクロ波の電波を照射させる第3のステップと
    を含むことを特徴とする衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法。
  8. 前記2個のアンテナホーンは、前記目標地域の追尾情報に基づいて指向方向を可変させるポインティング機構によって所望の方向へ指向方向を変化させることを特徴とする請求項7記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法。
  9. 前記人口衛星は、宇宙から地球を観察する偵察衛星であることを特徴とする請求項7又は8記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法。
  10. コンピュータに請求項7、8又は9記載の衛星搭載用マイクロ波送信装置を用いる目標地域の追尾方法を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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