JP2012205757A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1駆動モータ45が配設される装置本体33と、装置本体33に配設されて第1駆動モータ45に連繋接続し、該装置本体33に対して円筒状連結部110を中心に回転可能に支持された可動ベース体60と、可動ベース体60に配設されて該可動ベース体60に設けた第2駆動モータ81に連繋接続し、該可動ベース体60に対して円筒状連結部110と交差する方向に延在する第2回転軸85を中心に回転可能に支持された第1および第2演出体90,100を備えたことを要旨とする。
【選択図】図8
Description
動作による演出を行なう可動演出装置(31)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(31)は、
第1駆動手段(45)が配設される装置本体(33)と、
前記装置本体(33)に配設されて前記第1駆動手段(45)に連繋接続し、該装置本体(33)に対して第1回転軸(110)を中心に回転可能に支持された第1の可動体(60)と、
前記第1の可動体(60)に配設されて該第1の可動体(60)に設けた第2駆動手段(81)に連繋接続し、該第1の可動体(60)に対して前記第1回転軸(110)と交差する方向に延在する第2回転軸(85)を中心に回転可能に支持された第2の可動体(90,100)とを備えたことを要旨とする。
このように、前記第1回転軸に沿った軸線と、第2回転軸に沿った軸線とを直交する関係で構成したことで、第1の可動体および第2の可動体の複合的・立体的な動作が実現される。
このように、前記第1回転軸に沿った軸線が第2回転軸の中間位置を通過するよう構成して、該第2回転軸の一方端部に第2の可動体としての第1演出体を取り付け、当該第2回転軸の他方端部に第2可動体としての第2演出体を取り付けることで、第1の可動体を回転した際に、該第1の可動体の回転中心を挟んで常に第1演出体および第2演出体が位置する状態で回転すると共に、該第1の可動体に伴う回転に合わせて第1演出体および第2演出体の夫々が回転するから、より複合的・立体的な動作が実現される。
前記第1位置にある第1の可動体(60)の第2演出体(100)の前面側であって、かつ前記第2位置にある第1の可動体(60)の第1演出体(90)の前面側に、該第1演出体(90)および第2演出体(100)を被覆する被覆部材(120)が配設され、
前記第1の可動体(60)が第1位置および第2位置に回転変位することで、前記第1演出体(90)および第2演出体(100)が単独で遊技機前面側に露出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の可動体が第1位置にある状態で第2演出体の前面側を被覆部材が被覆し、該第1の可動体が第2位置にある状態で第1演出体の前面側を被覆部材が被覆するよう構成したから、当該第1の可動体の回転動作に伴い遊技機前面側に露出する演出体が第1演出体および第2演出体に切り替わる。このように、第1の可動体および第2の可動体(第1演出体および第2演出体)の複合的・立体的な動作と合わせて遊技機前面側に露出する演出体が切り替わることで、可動演出装置による装飾性の一段の向上や演出態様の多様化を図ることができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲したレール21が設けられて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材28(図3参照)が設けられている。前記設置部材28は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する背面板28aと、該背面板28aの外周縁部から前方へ延出する上下および左右の画壁部28bとから前方へ開口する略矩形箱状に形成されて、画壁部28bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材28における前記背面板28aの裏側に、前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該背面板28aにおける図柄表示装置18の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部28c(図3参照)が開設されており、該設置部材28の開口部28cに臨ませた図柄表示装置18の表示面が前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材28における背面板28aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材28により画成される空間内)には、前記開口部26cを囲繞するように各種の装飾部材29や発光装置30、可動演出装置31が配設されており、前記遊技盤20の盤面を透視して前面から視認し得るよう構成されている。すなわち、前記設置部材28は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置18や各種演出装置の設置手段として機能している。
次に、実施例に係るパチンコ機10の可動演出装置31につき説明する。なお、実施例のパチンコ機10では、前述のように前記収容凹部28dを挟む左右側部に一対の可動演出装置31,31が配設されているが、左右対称の構成とされているので、以下の説明では左側に位置する可動演出装置31を基準にして説明し、右側に位置する可動演出装置31については詳細な説明を省略する。
前記装置本体33は、図9、図10に示すように、適宜形状の平板状に形成された平板部35の外周縁から後方へ外周壁部35aが延出した第1ケース体34と、該第1ケース体34の平板部35と整合する平板状に形成された平板部40の外周縁から前方へ外周壁部40aが延出した第2ケース体39とから構成される。そして、前記第1ケース体34の外周壁部35aの後端を、第2ケース体39の外周壁部40aの前端部に整合させた状態で両ケース体34,39をネジ止めすることで、前記第1機構収容空間42が内部画成された箱状に形成される。そして、前記第2ケース体39の平板部40を前記設置部材28の背面板28aに対向させた姿勢で、前記装置本体33が設置部材28にネジ止めされている。すなわち、前記第1ケース体34の平板部35が装置本体33の前面をなし、第2ケース体39の平板部40が装置本体33の後面をなしている。なお、以下の説明では、前記装置本体33において、前記第1ケース体34の平板部を前側平板部35と指称し、第2ケース体39の平板部を後側平板部40と指称するものとする。ここで、前記可動ベース体60は、前記装置本体33の前側平板部35の前面側に回転可能に配設されている。
前記第1駆動伝達手段47,48,50は、図9に示すように、前記第1駆動モータ45の駆動軸に取り付けられる第1駆動歯車(回転駆動部)47と、前記装置本体33の摺動支持孔37に回転可能に支持される円環状部材50と、該第1駆動歯車47および円環状部材50を接続する平歯車からなる第1従動歯車48を備えている。なお、前記第1従動歯車48は、前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第1駆動伝達手段47,48,50では、連続的に噛合する前記第1従動歯車48が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第1従動歯車48が前記第1駆動歯車47と噛合すると共に、他方の第1従動歯車48が円環状部材50の外周歯車部52(後述)と噛合するよう構成されて、前記第1駆動モータ45の回転駆動に伴い、第1駆動歯車47および第1従動歯車48を介して円環状部材50が回転するよう構成される。
図8〜図11に示すように、前記円環状部材50は、前記摺動支持孔37の開設位置で前後に貫通する連結孔50aが開口するリング状に形成されて、前記装置本体33の第1機構収容空間42に前記円環状部材50を設置した状態で、該円環状部材50の前後の端面が前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40の内面に摺接するよう構成されている。そして、前記円環状部材50の外周面に前記外周歯車部52が形成されており、該外周歯車部52が前記第1従動歯車48と噛合するようになっている。すなわち、前記第1駆動モータ45を駆動した際に、前記円環状部材50の前後の端面が装置本体33の内面に摺接した状態で、該円環状部材50が前記連結孔50aの開口中心を中心として回転するよう構成される。なお、前記外周歯車部52は、前記円環状部材50の外周面の略2/3(中心角度略240度)の範囲に亘って形成されており、前記可動ベース体60の反転動作を許容するよう構成されている。
次に、前記装置本体33に対して支持された前記可動ベース体60について説明する。前記可動ベース体60は、図7、図8、図10、図13に示すように、前記装置本体33の前側平板部35に対向するよう配設されたベース本体61と、該ベース本体61に設けられて、装置本体33に設けられた前記円環状部材50に連結される円筒状連結部110とを備え、前記第1駆動モータ45の駆動に伴い円筒状連結部110が回転することで、装置本体33の前側平板部35の前側で可動ベース体60(ベース本体61)が回転するよう構成される。すなわち、前記円筒状連結部110が可動ベース体60の回転軸として機能している。また、前記円筒状連結部110は、前記ベース本体61の後端面に設けられると共に、前記ベース本体61は、該円筒状連結部110の径方向に長手が延在する平たい箱状に形成されている。そして、前記ベース本体61において、前記円筒状連結部110の軸線L1の方向およびベース本体61の長手方向に交差(直交)する一方の面に第1演出体90が配設されると共に、他方の面に第2演出体100が配設されている。ここで、前記第1演出体90および第2演出体100は、前記円筒状連結部110の回転軸線L2から径方向に偏倚する位置すると共に、該回転軸線L2の周方向に離間して位置している。すなわち、前記第1駆動モータ45の駆動に伴って前記可動ベース体60が回転した際に、前記第1演出体90および第2演出体100が前記円筒状連結部110を中心に周方向に回転移動するよう構成されている。
前記ベース本体61は、図13〜図16に示すように、略矩形状に形成された平板部63の外周縁から外周壁部62aが延出した基体部62と、該基体部62の外周壁部62aで画成される開口を閉塞する蓋体部75とから構成され、基体部62と蓋体部75とをネジ止めすることで、後述する第2駆動伝達手段83,84,85,86が収容される第2機構収容空間80(収容空間)が内部画成された略矩形箱状に形成される。そして、前記基体部62における平板部63の長辺から延出した一方(後方)の外周壁部62aを前記装置本体33の前側平板部35に対向する姿勢で、前記可動ベース体60が配置されている。なお、以下の説明では、前記可動ベース体60(ベース本体61)において、前記基体部62の平板部を第1平板部63と指称し、蓋体部75における第1平板部63に対向する平板状部分を第2平板部76と指称するものとする。
また、前記第2駆動伝達手段83,84,85,86は、図13、図16に示すように、前記第2駆動モータ81の駆動軸に取り付けられる第2駆動歯車83と、前記第1演出体90および第2演出体100に接続する可動軸部85(第2回転軸)が連結される回転支持歯車84(回転支持板)と、該第2駆動歯車83および回転支持歯車84を接続する平歯車からなる第2従動歯車86とを備えており、該第2駆動伝達手段83,84,85,86を構成する第2駆動歯車83、回転支持歯車84および第2従動歯車86の夫々が前記第2機構収容空間80の内部に収容されている。なお、前記第2従動歯車86は、前記ベース本体61の第1平板部63および第2平板部76に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第2駆動伝達手段83,84,85,86では、連続的に噛合する前記第2従動歯車86が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第2従動歯車86が前記第2駆動歯車83と噛合すると共に、他方の第2従動歯車86が回転支持歯車84と噛合するよう構成されて、前記第2駆動モータ81の回転駆動に伴い、第2駆動歯車83および第2従動歯車86を介して回転支持歯車84が回転するよう構成される。
また、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第1平板部63の外面側には、前記第1演出体90との間に第1演出体用LED基板71(第1発光手段、電気部品)が配設されている。前記第1演出体用LED基板71には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔71bが形成されており、該第1演出体用LED基板71を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第1演出体用LED基板71における外面(第1平板部63との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)71aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第1演出体90へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第1演出体用LED基板71の各LED71aは、前記可動軸部85よりも後方側(円筒状連結部110側)に位置するよう第1発光装飾用LED基板66に実装されており、前記第1演出体90が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED71aが第1演出体90の第1反射面99(後述)に対向して、該LED71aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている(図8参照)。また、前記第1演出体用LED基板71の外面には、前記LED71aよりも前記可動軸部85の径方向外方位置に、前記第1演出体90の基準位置を検出する第2位置検出センサ72が設けられている。
そして、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第2平板部76の外面側には、前記第2演出体100との間に第2演出体用LED基板78(第2発光手段、電気部品)が配設されている。前記第2演出体用LED基板78には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔78bが形成されており、該第2演出体用LED基板78を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第2演出体用LED基板78における外面(第2平板部76との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)78aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第2演出体100へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第2演出体用LED基板78の各LED78aは、前記可動軸部85よりも後方側(筒状連結部側)に位置するよう第2発光装飾用LED基板68に実装されており、前記第2演出体100が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED78aが第2演出体100の第2反射面103(後述)に対向して、該LED78aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている。
図17に示すように、前記第1演出体(第2の可動体)90は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第1演出体用LED基板71に対向する円板状の第1回転支持ベース体91と、該第1回転支持ベース体91に設けられて当該第1演出体用LED基板71のLED71aの光が透過する空間部90aを画成する非光透過性の外郭意匠体94と、該外郭意匠体94の外周面に開設された光透過部を備えている。前記第1回転支持ベース体91は、その中心位置に形成された固定孔91aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第1回転支持ベース体91が一体的に回転するようになっている。そして、前記第1回転支持ベース体91における前記第1演出体用LED基板71との対向面に、該基板側に突出する第2位置検出片91bが形成されて、第1回転支持ベース体91の回転に伴って当該基板に設けられた前記第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出するよう構成されている。
図8、図10、図13、図21に示すように、前記第2演出体(第2の可動体)100は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第2演出体用LED基板78に対向する円板状の第2回転支持ベース体101と、該第2回転支持ベース体101に設けられた第2反射面103を備えている。前記第2回転支持ベース体101は、その中心位置に形成された固定孔101aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第2回転支持ベース体101が一体的に回転するようになっている。ここで、前述したように、前記可動軸部85に前記第1演出体90および第2演出体100が取り付けられていることから、該第1演出体90に設けられた前記第2位置検出片91bを前記第2位置検出センサ72が検出することで、第1演出体90と共に第2演出体100の基準位置が判別される。
次に、前記可動ベース体60に設けられた前記円筒状連結部110について説明する。
図7、図8、図14に示すように、前記円筒状連結部110は、前記装置本体33に設けられた前記円環状部材50の連結孔50aに内挿可能な円筒状に形成されて後方へ開口すると共に、前記ベース本体61の後端面側に設けられている。より具体的には、前記ベース本体61の基体部62と一体的に円筒状連結部110が形成されている。ここで、前記円筒状連結部110の外径寸法は、前記円環状部材50に形成された固定片54で画成される連結孔50aの内径寸法に略合致するよう設定されると共に、該円筒状連結部110の外周外側に、該円環状部材50に設けられた前記固定凹部54aに対応して固定突部111(第2係合固定部)が夫々形成されている。すなわち、前記円筒状連結部110を円環状部材50の固定片54(連結孔50a)の開口内側に嵌合させると共に、各固定突部111を固定凹部54aに嵌合させた状態で後方から円環状部材50(固定片54)と円筒状連結部110(固定突部111)とがネジ止めされる。これにより、前記円環状部材50の回転に伴って前記回転支持ベース体が円筒状連結部110を中心として一体的に回転する。ここで、前記円環状部材50と円筒状連結部110とを連結した状態では、円筒状連結部110の後端部が円環状部材50の後端面と略同じ位置となるよう設定して、円環状部材50の後方に円筒状連結部110が開口するようになっている。
次に、前記設置部材28に配設された前記装飾被覆部材120について説明する。前記装飾被覆部材(被覆部材)120は、図8、図23に示すように、前記可動ベース体60が第1位置に回転変位された状態において前記第2演出体100の前面側を被覆すると共に、該可動ベース体60が第2位置に回転変位された状態において前記第1演出体90の前面側を被覆するよう構成されている。すなわち、前記前記可動ベース体60が第1位置および第2位置に回転変位することで、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態と、該表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態とに切り替わるようになっている。このように、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨む演出体90,100を切替えることで、パチンコ機10の印象(イメージ)を大きく変え得るようになっている。なお、前記可動ベース体60が第1位置にある状態では、該可動ベース体60に設けられた前記モータカバー65や発光装飾カバー67も枠状装飾体25の表示窓口25aの内側に位置して前記ステージ27上方に臨むと共に、可動ベース体60が第2位置にある状態では、モータカバー65や発光装飾カバー67の前側が前記装飾被覆部材120で覆われるようになっている。なお、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨んだ前記第1演出体90、第2演出体100、モータカバー65および発光装飾カバー67は、前記ステージ27の後壁をなす透明な規制壁部材27b(図2参照)と部分的に前後に重なっている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) 実施例では、前記第1回転軸に沿った軸線と第2回転軸に沿った軸線とが直交するよう構成したが、該第1回転軸と第2回転軸とを一定の傾斜で交差するよう構成すれば、第1の可動体の回転方向と第2の可動体の回転方向とを異ならせることができ、複雑な動作での演出が可能となる。
(3) 実施例では、前記第1回転軸に沿った軸線が第2回転軸の中間位置で直交するよう構成したが、該第1回転軸に沿った軸線から径方向に偏倚した位置に第2回転軸が位置するよう構成してもよい。この場合には、前記第1回転軸を中心として回転した際に、前記第2回転軸が第1回転軸に沿った軸線周りに回ることで、複雑な動作での演出が可能となる。
(4) 前記第1の可動体および第2の可動体に連繋接続する駆動伝達手段の構成は、実施例に示した構成に限られず、第1の可動体および第2の可動体の夫々が第1回転軸および第2回転軸を中心に回転する構成であれば、リンク機構やベルト機構、その他の従来公知の駆動伝達手段を採用することもできる。
(5) 実施例では、第1演出体および第2演出の何れか一方の前側を被覆部材(装飾被覆部材)で覆うよう構成したが、該装飾被覆部材を省略して両演出体全体を常に遊技者側(前側)から視認し得るようにしてもよい。また、実施例では、装飾被覆部材に可視部を形成して、該装飾被覆部材で覆われた演出体を部分的に前側から視認し得るよう構成したが、完全に視認不能に被覆するようにしてもよい。
(7) 実施例では、遊技盤の裏側に設置部材を設けるよう構成したが、該設置部材を本体枠としての中枠に設置する構成も採用できる。
(8) 実施例では、遊技盤を透明板から構成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合板や合成樹脂材等により不透明に形成するようにしてもよい。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
33 装置本体
45 第1駆動モータ(第1駆動手段)
60 可動ベース体(第1の可動体)
85 可動軸部(第2回転軸)
90 第1演出体(第2の可動体)
110 円筒状連結部(第1回転軸)
Claims (4)
- 動作による演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
第1駆動手段が配設される装置本体と、
前記装置本体に配設されて前記第1駆動手段に連繋接続し、該装置本体に対して第1回転軸を中心に回転可能に支持された第1の可動体と、
前記第1の可動体に配設されて該第1の可動体に設けた第2駆動手段に連繋接続し、該第1の可動体に対して前記第1回転軸と交差する方向に延在する第2回転軸を中心に回転可能に支持された第2の可動体とを備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記第1回転軸に沿った軸線と、前記第2回転軸に沿った軸線とが直交する関係に構成された請求項1記載の遊技機。
- 前記第1回転軸に沿った軸線が前記第2回転軸の中間位置を通過するよう構成されて、該第2回転軸の一方端部に前記第2の可動体としての第1演出体が取り付けられると共に、当該第2回転軸の他方端部に第2可動体としての第2演出体が取り付けられた請求項2記載の遊技機。
- 前記第1の可動体は、第1位置と、該第1位置における前記第1演出体の停止位置に第2演出体が位置する第2位置とに回転変位し得るよう構成され、
前記第1位置にある第1の可動体の第2演出体の前面側であって、かつ前記第2位置にある第1の可動体の第1演出体の前面側に、該第1演出体および第2演出体を被覆する被覆部材が配設され、
前記第1の可動体が第1位置および第2位置に回転変位することで、前記第1演出体および第2演出体が単独で遊技機前面側に露出するよう構成された請求項3記載の遊技機。
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2011
- 2011-03-29 JP JP2011073711A patent/JP5643703B2/ja active Active
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