JP2012205039A - 移動局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 最適なTFC選択及び送信電力の設定を実現し、必要な通信品質を満足し且つ送信電力を抑えることができる移動局装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 目標BLERとそれを満たすための必要SIRとを対応付けて記憶するQoSテーブルを備え、上り受信品質推定部1009が、基地局装置での推定SIRをTFC毎に求め、TFC選択部1106が、QoSテーブルを参照して、推定SIRが必要SIRを満足し伝送速度が最大のTFCを選択すると共に、品質の超過分を使用可能電力から差し引いて通信チャネル送信電力基準値を算出し、送信電力制御部1107が、通信チャネル送信電力基準値にインナーループ制御のオフセットを加えて送信電力値を決定し、QoSテーブル制御部1109が、基地局からのAck/Nackに基づいて算出した推定BLERと目標BLERとを比較して、QoSテーブルを調整して更新する移動局装置としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の無線通信システムで用いられる移動局装置に係り、特に基地局装置での受信品質及び伝送路の状態に応じて、最適なTFC(Transport Format Combination;トランスフォーマットコンビネーション)を選択すると共に必要最低限の送信電力を設定して、必要な通信品質を満足し且つ送信電力を抑えることができる移動局装置に関する。
[先行技術の説明]
WCDMA方式の無線通信システムの上り回線において、移動局装置の上りの総送信電力がネットワークから許可される最大送信電力を超えてしまう場合は、いずれかのチャネルの送信を停止するか、あるいは伝送レートを下げる等の制御を行って、上りの総送信電力が最大送信電力を超えないように動作しなければならない。
WCDMAの3GPP(Third Generation Partnership Project)仕様においては、このような動作を実現する方法として、TFC選択がある。
TFC選択では、移動局装置が、複数種類の通信データをそれぞれの論理的なチャネルにマッピングして、それらを多重して伝送する場合に、各論理的なチャネルで送信するデータ量等を示すトランスポートフォーマット(Transport Format;TF)を組み合わせた複数のTFCについて、それぞれのTFCの上りの総送信電力が、最大送信電力を超えないか否かを判定する。
そして、移動局装置では、システムで許容されている全てのTFCの集合であるトランスポートフォーマットコンビネーションセット(TFCS)から最大送信電力を超えないようなTFCを選択する。
[TFC選択:図7]
ここで、TFC選択について説明する。図7は、TFC選択の説明図である。
図7では、論理チャネルAと論理チャネルBの2つの論理チャネルがあり、更に論理チャネルAには2つのTF(TF1(A),TF2(A))があって、論理チャネルBには3つのTF(TF1(B),TF2(B),TF3(B))がある場合を示している。また、図中のTFを示す長方形の横の長さは、各TFのデータ量に比例している。
この場合、図7に示すように、TFの組み合わせであるTFCとしては、TFC1〜TFC6の6通りのTFCが存在することになる。つまり、図7の例ではTFCSには6通りのTFCが存在する。
そして、各TFCにより伝送するデータ量は、それぞれのTFCでの各論理チャネルのTFでのデータ量の和になる。
単位時間に送信するデータ量が増えるほど伝送レートを速くする必要があり、かつ、所定の品質を得るために、伝送レートが速いほど送信電力を高くする必要がある。
[TFCの送信電力:図8]
各TFCにおける送信電力について図8を用いて説明する。図8は、図7に示した各TFCにおける送信電力と最大送信電力との関係を示す説明図である。
移動局装置は、TFCSにおける全てのTFCについて、総送信電力と最大送信電力とを比較するが、図8に示すように、TFC1、TFC2、TFC4においては、総送信電力が最大送信電力を下回るので送信可能と判断し、TFCSにおけるTFC3、TFC5、TFC6においては、総送信電力が最大送信電力を上回り、送信電力が足りないため送信不可能と判断する。
そして、移動局装置は、送信可能と判断したTFC1、TFC2、TFC4の中から1つのTFCを選択する。
上述したTFC選択方法では、移動局装置側での送信電力のみに基づいてTFCを選択しており、基地局装置側での受信状態はまったく考慮されていない。
例えば、最大送信電力を下回るTFCを選択しても、基地局装置側の上り受信状態が劣化している場合には、受信誤りが発生してしまう場合がある。
また、例えば図8において、最大送信電力を超えてしまうということで選択されなかった、TFC3、5、6についても、上りの受信状態が良好であれば、伝送レートは維持したままで、送信電力を最大送信電力を超えないように調整することにより、伝送可能になることも考えられる。
[関連技術]
尚、移動局装置における送信電力制御に関する技術としては、特開2009−188846号公報「送信電力制御装置」(出願人:株式会社日立国際電気、特許文献1)がある。
特許文献1には、物理チャネルの品質及び測定されたデータ品質と目標データ品質との比較結果の組み合わせに対応した係数をデータ系列毎に決定し、決定された係数を合成してインナーループ制御に用いられる目標SIRを更新することが記載されている。
特開2009−188846号公報
しかしながら、従来の移動局装置は、基地局における受信品質や伝送路の状態を考慮したTFC選択及び送信電力の設定を行うものではなく、最適なTFC選択及び最適な送信電力での伝送ができないという問題点があった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたもので、基地局における受信品質や伝送路の状態も反映して、最適なTFC選択及び送信電力の設定を実現し、必要な通信品質を満足し且つ送信電力を抑えることができる移動局装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、基地局装置とWCDMA方式で通信を行う移動局装置であって、当該移動局装置において使用可能なトランスポートフォーマットの組み合わせであるTFCで伝送を行った場合の、目標ブロック誤り率と当該目標ブロック誤り率を満たすために必要な受信品質である必要SIR値とを対応付けて記憶するQoSテーブルと、基地局装置からの受信信号に基づいて推定される伝搬損と、フェージング速度と、報知される上り干渉量と、当該移動局装置で使用可能なTFCのコード数及び拡散率とに基づいて、特定の送信電力値で各TFCを用いてデータを伝送する場合の基地局装置での上り受信品質を推定SIR値(SIR推定値)としてTFC毎に推定する上り受信品質推定部と、TFC毎に、推定SIR値(SIR推定値)と、データ伝送を行う場合に要求される目標ブロック誤り率に対応してQoSテーブルに記憶されている必要SIR値とを比較して、推定SIR値(SIR推定値)が必要SIR値よりも大きいTFCの内、伝送速度が最大のTFCを選択すると共に、当該TFCで送信した場合の品質超過分を特定の送信電力値から差し引いて通信チャネル送信電力基準値を算出するTFC選択部と、インナーループによる送信電力制御に基づいて通信チャネル送信電力基準値を補正して、送信電力値を決定する送信電力制御部と、選択されたTFCに基づいて変調されたデータを決定された送信電力値で送信する無線変調部と、基地局装置から送信される受信可否応答に基づいて、基地局装置におけるブロック誤り率を推定し、推定されたブロック誤り率が目標ブロック誤り率よりも良好であれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を低減させるよう調整して更新し、推定されたブロック誤り率が目標ブロック誤り率よりも劣化していれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を増加させるよう調整して更新するQoSテーブル制御部とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、基地局装置とWCDMA方式で通信を行う移動局装置であって、当該移動局装置において使用可能なトランスポートフォーマットの組み合わせであるTFCで伝送を行った場合の、目標ブロック誤り率と当該目標ブロック誤り率を満たすために必要な受信品質である必要SIR値とを対応付けて記憶するQoSテーブルと、基地局装置からの受信信号に基づいて推定される伝搬損と、フェージング速度と、報知される上り干渉量と、当該移動局装置で使用可能なTFCのコード数及び拡散率とに基づいて、特定の送信電力値で各TFCを用いてデータを伝送する場合の基地局装置での上り受信品質を推定SIR値としてTFC毎に推定する上り受信品質推定部と、TFC毎に、推定SIR値と、データ伝送を行う場合に要求される目標ブロック誤り率に対応してQoSテーブルに記憶されている必要SIR値とを比較して、推定SIR値が必要SIR値よりも大きいTFCの内、伝送速度が最大のTFCを選択すると共に、当該TFCで送信した場合の品質超過分を特定の送信電力値から差し引いて通信チャネル送信電力基準値を算出するTFC選択部と、インナーループによる送信電力制御に基づいて通信チャネル送信電力基準値を補正して、送信電力値を決定する送信電力制御部と、選択されたTFCに基づいて変調されたデータを決定された送信電力値で送信する無線変調部と、基地局装置から送信される受信可否応答に基づいて、基地局装置におけるブロック誤り率を推定し、推定されたブロック誤り率が目標ブロック誤り率よりも良好であれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を低減させるよう調整して更新し、推定されたブロック誤り率が目標ブロック誤り率よりも劣化していれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を増加させるよう調整して更新するQoSテーブル制御部とを備えた移動局装置としているので、基地局における受信品質や伝送路の状態に応じて、最適なTFCを選択して必要最低限の送信電力で送信することができ、要求される通信品質を満足しつつ送信電力を抑えることができる効果がある。
本発明の実施の形態に係る移動局装置の構成ブロック図である。 本発明のTFC毎の目標BLERと必要SIRとの関係を示す模式説明図である。 本発明のQoSテーブルの説明図である。 本発明の本移動局装置におけるTFC選択の概念を説明する模式説明図である。 本発明の推定BLERとQoSテーブルの調整の概念を示す説明図である。 本発明の調整後のQoSテーブルを示す説明図である。 従来のTFC選択の説明図である。 図7に示した各TFCにおける送信電力と最大送信電力との関係を示す説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る移動局装置は、QoSテーブル制御部が、目標受信ブロック誤り率(目標BLER)とそれを満たすために必要な受信品質(必要SIR)の値を対応付けて記憶するQoSテーブルをTFC毎に記憶しており、上り受信品質推定部が、基地局からの下り受信信号から、基地局における上り受信品質を推定SIRとしてTFC毎に算出し、TFC選択部が、QoSテーブルを参照して、推定SIRが必要SIR以上であり、伝送速度が最大となるTFCを選択すると共に、品質の超過分を考慮して当該TFCを用いてHSUPAパケットを伝送した場合の送信チャネル送信電力基準値を算出し、送信電力制御部が、送信チャネル送信電力基準値にインナーループ制御によるオフセットを加えて送信電力値を決定し、更に、QoSテーブル制御部が、基地局から送信されるAck/Nackに基づいて基地局装置での推定BLERを算出し、推定BLERが目標BLERよりも良好であれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を小さくするよう調整を行い、推定BLERが目標BLERよりも劣化していれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を大きくするよう調整するようにしているので、基地局装置における受信品質及び伝送路の状態に応じて、TFCを選択し、QoSテーブルを更新することができ、常に最適なTFCを用いて必要最低限の送信電力で送信することができ、るものである。
[実施の形態に係る移動局装置の構成:図1]
図1は、本発明の実施の形態に係る移動局装置(本移動局装置)の構成ブロック図である。
図1に示すように、本移動局装置は、無線復調部1001と、ベースバンド復調部1002と、通信チャネル受信部1003と、制御チャネル受信部1004と、報知情報受信部1005と、受信品質測定部1006と、伝搬損推定部1007と、フェージング速度推定部1008と、上り受信品質推定部1009と、TFC選択部1106と、通信チャネル送信部1104と、制御チャネル送信部1103と、ベースバンド変調部1102と、無線変調部1101と、通信チャネル使用可能電力算出部1105と、送信電力制御部1107と、送信電力設定部1108と、QoSテーブル制御部1109と、主制御部1201とを備えている。
上記構成部分の内、1000番台の符号を付した構成部分は、基地局装置における上りリンクの受信品質を推定する処理を行う部分であり、1100番台の符号を付した部分は、推定された上り受信品質に基づいて、最適なTFCを選択し、送信電力値を設定する処理を行う部分である。
そして、本移動局装置では、特に、上り受信品質推定部1009と、Qosテーブル制御部1109と、TFC選択部1106における処理が特徴部分となっている。
各部について説明する。
無線復調部1001は、WCDMAシステムの基地局装置と当該移動局装置との間で通信される無線周波数帯域の信号を、ベースバンド帯域の信号へと帯域変換する。
ベースバンド復調部1002は、ベースバンド受信信号の逆拡散及び復調を行う。
通信チャネル受信部1003は、ベースバンド復調後の信号から通信用データ(ユーザーデータ)を受信して受信データとして取り出す。
制御チャネル受信部1004は、ベースバンド復調後の信号から無線区間の制御用チャネルのデータを受信して、主制御部1201に出力する。制御用チャネルのデータとしては、下り無線区間の制御データと、上りAck/Nackとがある。
報知情報受信部1005は、ベースバンド復調後の信号から、基地局装置から報知される報知情報を受信する。報知情報としては、基地局装置からのパイロットチャネル送信電力値と、上り干渉量とがある。
受信品質測定部1006は、下りリンクの無線品質などを測定する。具体的には、無線品質として下りリンクのパイロットチャネル受信電力を測定して出力する。
伝搬損推定部1007は、報知情報受信部1005で受信されたパイロットチャネル送信電力値と、受信品質測定部1006で測定するパイロットチャネルの受信電力値とに基づいて、下りの伝搬損失を求め、伝搬損推定値として出力するものである。ここでは、伝搬損は上り/下りで同等であるものとしている。
フェージング速度推定部1008は、パイロットチャネルの復調結果から、伝搬路のフェージング速度を推定するものである。
上り受信品質推定部1009は、本移動局装置の特徴部分であり、報知情報受信部1005からの上り干渉量と、後述する通信チャネル使用可能電力算出部1105から出力されるHSUPA通信チャネルに使用できる使用可能電力値と、伝搬損推定部1007からの伝搬損推定値と、フェージング速度推定部1008からのフェージング速度推定値と、当該移動局装置にて設定可能なTFC毎のコード数及び拡散率に基づいて、各TFCでHSUPAパケットを送信した場合の基地局装置での受信品質(SIR推定値)を推定するものである。
TFC選択部1106は、本移動局装置の特徴部分であり、上り受信品質推定部1009でTFC毎に求められたHSUPAパケットで伝送するデータのQoS(SIR推定値)を、後述するQoSテーブル制御部1109に記憶されているQoSテーブルと比較して、要求されるQoSを満足するTFCを選択する。
更に、TFC選択部1106は、上り受信品質推定部1009からの上りSIR推定値と、選択されたTFCで送信した場合のSIR推定値とを比較して、通信チャネル送信電力の基準値を算出して出力する。
TFC選択部1106の動作については後で詳細に説明する。
制御チャネル送信部1103は、主制御部1201から入力される上りの無線区間制御データと、当該の通信チャネルに送信に使用しているTFC(TFC選択部1106で選択されたTFC)を示すデータとを制御チャネルとして送信するものである。
通信チャネル送信部1104は、TFC選択部1106にて選択されたTFCに基づく送信フォーマットを用いて、通信データ(ユーザーデータ)を送信するものである。
送信電力制御部1107は、TFC選択部1106で決定された通信チャネル送信電力の基準値に、WCDMA方式におけるインナーループの送信電力制御に基づく電力オフセットを加えて補正すると共に、通信チャネル使用可能電力算出部1105からの使用可能電力値を超えないように制御を行い、送信電力値を決定するものである。
通信チャネル使用可能電力算出部1105は、主制御部1201から入力されるHSUPA通信リンク確立時にネットワークから設定される上りリンクの最大電力値(端末に許可される最大送信電力)と、送信電力制御部1107から得られるHSUPA通信リンク確立時の上り基準チャネルの送信電力値(送信電力基準値)とから、HSUPA通信チャネルに使用できる使用可能電力値を算出して出力するものである。
送信電力設定部1108は、送信電力制御部1107で決定された送信電力値を無線変調部1101に設定するものである。
ベースバンド変調部1102は、制御チャネル送信部1103からの制御チャネルの送信信号と、通信チャネル送信部1104からの通信チャネルの送信信号を、TFC選択部1106で選択されたTFCに基づく変調方式にて変調、及び拡散を行うベースバンド変調を行うものである。
無線変調部1101は、ベースバンド帯域の送信信号を無線周波数帯域の信号へと帯域変換し、送信電力設定部1107により設定された送信電力値で無線送信を行うものである。
QoSテーブル制御部1109は、本移動局装置の特徴部分であり、HSUPAパケットで伝送するデータのQoSを示すQoSテーブルを記憶しており、HSUPAパケットの基地局装置からの受信可否応答(Ack/Nack)に基づいて、随時QoSテーブルを更新するものである。QoSテーブルの内容及びQoSテーブル制御部1109の動作については、後述する。
尚、QoSテーブルをQoS制御部とは別の記憶部に記憶するようにしてもよい。
[TFC毎の受信SIRとBLER:図2]
ここで、移動局装置が利用可能なTFC毎の目標BLER(Block Error Rate;ブロック誤り率)と、当該目標BLERを満たすために必要な受信SIR(Signal to Interference Ratio;信号対干渉比)(必要SIR)との関係について図2を用いて説明する。図2は、TFC毎の目標BLERと必要SIRとの関係を示す模式説明図である。
図2の例では、移動局装置においてTFC1〜TFC6の6種類のTFCが利用可能となっている。図2に示すように、TFC1は最も拡散率が大きく伝送レートが低いTFCであり、TFC6は最も拡散率が小さく伝送レートが高いTFCである。
そして、あるデータを各TFCで伝送する場合、必要とするQoS(目標BLER、図では「Target BLER」と記載)を満足するために必要なSIRは、TFC毎に異なる。
伝送レートの低いTFC1では、低いSIRでも目標BLERを満足するが、伝送レートの高いTFC6では、高いSIRが必要となる。
図2では、例えば、目標BLERを「TargetBLER_m」とした時、TFC1を選択するならば、SIR P1以上であれば目標BLER以上の品質で伝送可能であるが、TFC6を選択した場合にはSIR P6以上でないと当該目標BLERを満たす伝送はできない。
このように、目標BLERとそれを満足するために必要なSIRとの関係をTFC毎にテーブルにしたものがQoSテーブルであり、QoSテーブル制御部1109に記憶されている。
[QoSテーブル:図3]
次に、QoSテーブルについて図3を用いて説明する。図3は、QoSテーブルの説明図である。
図3に示すように、QoSテーブルは、各TFCについて、種々の目標BLERと、それに要する必要SIRとを対応付けて記憶しているものである。ここでは、目標BLERとして、TargetBLER_0〜TargetBLER_nについて、それぞれ必要なSIRを記憶している。
すなわち、QoSテーブルを、縦軸を目標BLER、横軸を必要SIRとしてグラフにプロットすると図2に示した曲線(品質特性曲線)になる。
[本移動局装置の動作の概要:図1]
次に、本移動局装置の動作の概要について図1を用いて説明する。
本移動局装置では、無線復調部1001で受信した受信信号はベースバンド復調部1002でベースバンド信号に変換され、各受信部1003〜1005で必要なデータが取り出され、受信品質測定部で受信品質が測定され、フェージング速度推定部1008でフェージング速度が推定され、更に、伝搬損推定部1007で伝搬損が推定される。
そして、本移動局装置の特徴として、上り受信品質推定部1009が、基地局装置における上り受信品質をTFC毎に推定し、次に、TFC選択部1106が、推定された上り受信品質とTFC毎のQoSテーブルとを比較して使用するTFCを選択し、そして、送信電力制御部1107が、当該TFCを用いた場合に必要十分となる送信電力値を決定する制御を行う。
更に、上記動作と並行して、本移動局装置から選択されたTFCを用い、決定された送信電力値でデータ伝送を行った場合に、基地局装置から応答されるAck/Nack信号に基づいて、QoSテーブル制御部1109が、基地局装置における推定BLERを求め、目標BLERと比較して、比較結果に基づいて目標BLERを満足する必要十分な必要SIRとなるように、QoSテーブルそのものを更新する制御を行う。
これにより、本移動局装置では、基地局装置側の受信品質を考慮して最適なTFCを選択できると共に、必要十分な最低限の送信電力での送信を行うことができるものである。
そして、選択されたTFCを示すデータと上り区間の制御データが上り制御チャネルとして制御チャネル送信部1103で変換され、送信データは、選択されたTFCに応じて通信チャネル送信部1104で変換され、ベースバンド変調部で拡散され、無線信号に変換されて、送信電力設定部1108によって設定された送信電力値で無線変調部1101から送信出力される。
このようにして本移動局装置における動作が行われるものである。
[具体的な動作:図1]
次に、本移動局装置の各部の動作について図1を用いて具体的に説明する。
例えば、移動局装置側からネットワーク側に通信呼の確立を要求すると、ネットワーク側は、これに応じて、通信呼確立応答及び通信呼の設定パラメータ等を移動局装置に送信して、呼を確立する。
呼確立後、移動局装置が伝送したいデータの要求品質、あるいはデータ量の要求を行う。
すると、ネットワークからデータ伝送のためのパラメータ等が移動局装置側に送られ、例えばHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)/HSUPAなどのデータリンクが接続される。
このときパラメータの一つとして、当該移動局装置が許される上りの送信電力の最大値(最大送信電力)が設定される。
また、伝送したいデータの要求品質により、移動局装置にQoS(目標BLER)が設定される。
移動局装置は、設定されたパラメータにより、データ伝送のための各種設定を行い、データ伝送を開始するが、データ伝送のためのTFC及び上りの送信電力を決定する必要がある。データ伝送のためのTFC及び上り送信電力の決定方法についてHSUPAパケット伝送を例に説明する。
[送信電力基準値と使用可能電力値決定の動作:図1]
送信電力基準値と使用可能電力値決定の動作について図1を用いて説明する。
送信電力基準値は、上りのパイロット信号を含む上りの基準チャネルの送信電力であり、HSUPAパケット伝送開始直前の送信電力値のことである。上りのパイロット信号の送信電力は、WCDMAシステム上の通信呼の確立要求から確立完了の過程で、インナーループの送信電力制御が動作した結果、送信電力制御部1107で決定されるものである。
まず、送信電力制御部1107には、TFC選択部1106で算出された通信チャネル送信電力基準値が入力される。TFC選択部1106における動作については後で詳細に説明する。
送信電力制御部1107は、通信チャネル送信電力基準値にインナーループによるオフセットを反映させて補正し、補正した値を送信電力基準値として通信チャネル使用可能電力算出部1105に出力する。
通信チャネル使用可能電力算出部1105には、送信電力制御部1007から送信電力基準値が入力される。
現在無線区間維持のために使用している基準チャネルの送信電力値が送信電力基準値であり、ネットワークから設定された最大送信電力と送信電力基準値との差分が、HSUPAパケット伝送のために使用できる電力値と考えることができる。
そこで、通信チャネル使用可能電力算出部1105は、この差分を求めて、更に、インナーループにより基準チャネルの送信電力が増加することを考慮して、調整マージンを確保し、使用可能電力値として送信電力制御部1107に出力する。
[送信電力値決定の動作:図1]
送信電力制御部1107は、TFC選択部1106からの通信チャネル送信電力基準値に、インナーループによる送信電力制御を反映させ、更に、通信チャネル使用可能電力算出部1105からの使用可能電力値を参照して、使用可能電力値を超えないように制御した値を送信電力値として送信電力設定部1108に出力する。
このようにして、本移動局装置における送信電力決定の動作が行われるものである。
[上り受信品質推定の動作:図1]
次に、上り受信品質推定の動作について図1を用いて説明する。
無線復調部1001及びベースバンド復調部1002によって復調された受信信号は、報知情報受信部1005、受信品質測定部1006、フェージング速度推定部1008でそれぞれ所定の情報が取り出される。
報知情報受信部1005では、報知情報が抽出、解析され、データリンク接続中の基地局から送信された報知情報内の「パイロットチャネル送信電力値」及び「上りの干渉量」が抽出される。これらは、WCDMAシステムで定義されるパラメータであり、現状の無線環境に応じて、基地局装置により値が更新され、報知情報によって随時報知されている値である。
また、受信品質測定部1006では、報知情報とペアで送信されているパイロットチャネルの当該移動局装置での受信電力を測定し、「パイロットチャネル受信電力測定値」を得る。
そして、伝搬損推定部1007は、基地局装置からの「パイロットチャネル送信電力値」と測定された「パイロットチャネル受信電力測定値」との差分を算出して、「伝搬損推定値」が取得される。ここでは、下りリンクについての伝搬損を算出しているが、本移動局装置では、上りリンクでも等しいものとみなして基地局装置における上り受信品質推定の処理に用いる。
更に、フェージング速度推定部1008では、復調後のパイロットチャネルの信号を用いて、フェージング速度の推定が行われ、「フェージング速度推定値」を得る。
フェージング速度推定としては、例えば、変調成分を除いたパイロットチャネルの各シンボルをスロットで平均したベクトル(スロット平均ベクトル)のスロット間の内積をとるなどして、単位時間当たりの信号の位相回転を検出し、その位相回転からフェージングの速度を推定する方法などがある。
上り受信品質推定部1009には、上述した上り干渉量と、伝搬損推定値と、フェージング速度推定値とが入力され、更に、通信チャネル使用可能電力算出部1105で算出された使用可能電力値が入力される。
ここで、伝搬損推定値を上り方向での伝搬損失であるとみなすと、「使用可能電力値」で送信した通信チャネルの信号が、基地局到達時には、「伝搬損推定値」分減衰する、と考えられる。
そこで、上り受信品質推定部1009は、まず、基地局装置で受信する電力を算出する。基地局装置で受信する電力は、式(1)になる。
通信チャネル基地局受信電力[dBm]=使用可能電力値[dBm]−伝搬損推定値[dBm]
...式(1)
ここで、通信チャネル基地局受信電力は、逆拡散前の信号電力であり、その品質(Ec/Io)は、式(2)のようになる。
通信チャネル基地局受信品質Ec/Io[dB]=通信チャネル基地局受信電力[dBm]−「上り干渉量」[dBm] ...式(2)
また、基地局装置では、逆拡散、復調の処理により、拡散利得分の利得が得られる。
拡散利得をPG[dB]とすると、推定される上り受信品質は、式(3)で表される。
通信チャネル基地局受信SIR[dB]=通信チャネル基地局受信品質Ec/Io[dB] + PG[dB]
...式(3)
尚、拡散利得PGは、送信するTFCによって異なり、TFC毎に決まるものである。また、通信チャネル基地局受信電力は、通信チャネル全体の電力であるので、上りマルチコードで伝送する場合には、コード数で除算することになる。すなわち、2コード伝送の場合は、
1コード当りの電力値=使用可能電力値/2 となる。
上り受信品質推定部1009は、これらに基づいて、各TFCで送信した場合の基地局装置での受信品質である「上りSIR推定値」を、式(3)に基づいてTFC毎に推定する。
上り受信品質推定部1009は、推定したTFC毎の上りSIR推定値を、TFC選択部1106に出力する。
このようにして、本移動局装置における上り受信品質推定の動作が行われるものである。
[TFC選択の動作:図4]
次に、TFC選択部1106におけるTFC選択の動作について図4を用いて説明する。図4は、本移動局装置におけるTFC選択の概念を説明する模式説明図である。
TFC選択部1106は、上り受信品質推定部1009から入力されるTFC毎の上りSIR推定値を用いてTFC選択を行う。
図4において、▼は、TFC5を選択した場合の上りSIR推定値であり、▽は、TFC4を選択した場合の上りSIR推定値を示している。各TFCの上りSIR推定値は、上述したように、上り受信品質推定部1009で算出される。
それぞれの曲線は、図2に示したように、各TFCを用いてHSUPAパケットを伝送した場合の、目標BLERとそれを満たす必要SIRとを対応付けた曲線(品質特性曲線)であり、QoSテーブルによって決定されるものである。
図4に示すように、TFC5で伝送する場合には、目標BLERを満たすためには必要SIRとしてSIR P5が要求されるが、TFC5のSIR推定値▼は、必要SIR(SIR P5)に対して不足している。
一方、TFC4のSIR推定値▽は、TFC4での必要SIR(SIR P4)を満たしている。
また、図示していないが、TFC3〜TFC1は、拡散率がTFC4よりも高く、それだけ基地局装置における受信SIRは高くなるので、必要SIRを満たしていると考えられる。
そこで、TFC選択部1106は、必要SIRを満たすTFCの中で最も伝送レートが高いTFCを選択する。図4の例では、TFC4を選択する。
つまり、TFC選択部1106は、伝送レートが高い順番に上りSIR推定値と必要SIRとの比較を行い、初めて必要SIRを満たしたTFCを選択する、という処理を行う。
このようにして本移動局装置におけるTFC選択が行われるものである。
更に、TFC選択部1106は、当該選択されたTFCで伝送する場合の「通信チャネル送信電力基準値」を算出して、送信電力制御部1107に出力する。この値が、以降の送信電力制御に用いられるものである。
TFC選択部1106が出力する通信チャネル送信電力基準値について説明する。
TFC選択部1106では、必要SIRを満たすTFCを選択しているので、選択されたTFCでそのまま送信を行うと、必要以上に良好な受信品質が得られ(品質が超過する)、送信電力を浪費することになる。
そこで、TFC選択部1106は、必要SIRと、選択したTFCにおける「上りSIR推定値」との差分を品質超過分として算出する。
上述したように、上りSIR推定値は、使用可能電力値で伝送する場合を仮定して算出されているので、算出された品質超過分を使用可能電力値から差し引いた電力値でも必要SIRを満たすと考えられる。
そこで、TFC選択部1106は、使用可能電力値から品質超過分を差し引いた電力値を通信チャネル送信電力基準値として出力する。すなわち、
通信チャネル送信電力基準値=使用可能電力値−選択TFCに基づいた品質超過分
とする。
このようにして、TFC選択部1106におけるTFC選択及び通信チャネル送信電力基準値の算出が行われる。
[推定BLERとQoSテーブルの調整:図5]
次に、推定BLERとQoSテーブルの調整について図5を用いて説明する。図5は、推定BLERとQoSテーブルの調整の概念を示す説明図である。
まず、推定BLERの算出について説明する。
上述したように、本移動局装置から制御された送信電力で伝送されたHSUPAパケットは、基地局装置で受信される。基地局装置は、パケットが受信できたか否かを示す基地局装置受信可否応答、すなわち「上りAck/Nack」を移動局装置に送信する。
本移動局装置では、制御チャネル受信部1004によって、伝送した当該HSUPAパケットが基地局装置で受信できたか否かを示す「上りAck/Nack」信号を検出する。
上りAck/Nack信号は、QoSテーブル制御部1109に入力される。
QoSテーブル制御部1109は、入力された上りAck/Nack信号を累算して、基地局装置における推定BLERを次式で算出する。
推定BLER=Nack数/(Ack数+Nack数)
そして、QoSテーブル制御部1109は、推定BLERと目標BLERとを比較して、QoSテーブルの調整を行う。
例えば、図5に示すように、推定BLERが目標BLER(TargetBLER)よりも良好な場合には、前回、調整前のQoSテーブルに基づいて選択したTFCでの必要SIRよりも、低いSIRでも受信可能と考えられる。
そこで、QoSテーブル制御部1109は、推定BLERが目標BLERよりも良好な場合には、必要SIRを低くするような方向へ調整する。すなわち、品質特性曲線全体を左に移動させる調整を行う。伝送路の状態が良好である場合には、必要SIRを低減しても目標BLERを達成可能となるためである。
逆に、推定BLERが目標BLERよりも劣化している場合には、前回、調整前のQoSテーブルに基づいて選択したTFCでの必要SIRでは、受信不能と考えることができる。
そこで、QoSテーブル制御部1109は、推定BLERが目標BLERよりも劣化している場合には、必要SIRを高くするような方向、つまり品質特性曲線全体を右に移動させるよう調整する。伝送路の状態が劣化している場合には、目標BLERを得るための必要SIRが高くなるためである。
[QoSテーブルの調整:図6]
次に、推定BLERに基づくQoSテーブルの調整について図6を用いて説明する。図6は、調整後のQoSテーブルを示す説明図である。
QoSテーブル制御部1109には、例えば、目標BLERと推定BLERとの差分と、調整値とを対応付けて記憶しておく。
QoSテーブル制御部1109は、推定BLERを算出すると、当該推定BLERと目標BLERとの差分(目標BLER−推定BLER)を求め、差分に対応する調整値を読み出す。調整値は、差分が正(推定BLERが良好)の場合には負の値、差分が負(推定BLERが劣化)の場合には正の値とする。
そして、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIRの値に対して、調整値を加算した値で各必要SIRを更新する。
図6の例では、推定BLERが目標BLERよりも良好な場合を示している。この場合、必要SIRを低くしても受信可能であると考えられるので、必要SIRが低くなるように調整する。図6の場合では、調整値が−Xであり、各必要SIRをX[dB]低い(小さい)値に調整している。
また、推定BLERが目標BLERよりも劣化している場合には、調整値は正の値となるので、各必要SIRを調整値分高い(大きい)値に調整することになる。
尚、ここでは、推定BLERと目標BLERとの差分の大きさに応じて必要SIRを調整するものとしたが、調整周期と必要SIRのステップ幅(上げる場合と下げる場合)とを予め設定しておき、調整タイミングになる度に、推定BLERと目標BLERとの大小を比較して、それに基づいて所定のステップ幅ずつ調整する構成としてもよい。
そして、次回の送信時には、TFC選択部1106において、更新されたQoSテーブルに基づいてTFC選択し、通信チャネル送信電力基準値を決定する。
これにより、常に要求される品質を満足すると共に送信電力を抑えることができるものである。
このようにして、本移動局装置におけるQoSテーブルの調整が行われるものである。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態に係る移動局装置によれば、QoSテーブル制御部1109が、要求されるBLERとそれを満たすための必要SIRとを対応付けて記憶するQoSテーブルを備え、上り受信品質推定部1009が、基地局装置から受信した上り干渉量と、伝搬損推定部1007で推定された伝搬損推定値と、フェージング速度推定部1008で推定されたフェージング速度推定値と、当該移動局装置で使用可能なTFCのコード数及び拡散率に基づいて、各TFCでHSUPAパケットを送信した場合の基地局装置における上り受信品質をTFC毎に推定SIRとして推定し、TFC選択部1106が、推定SIRとQoSテーブルとを比較して、推定SIRが必要SIRを満足するTFCの中で伝送速度が最大のTFCを選択すると共に、品質の超過分を使用可能電力から差し引いて当該TFCを用いた場合の通信チャネル送信電力基準値を算出し、送信電力制御部1107が、通信チャネル送信電力基準値にインナーループ制御によるオフセットを加えて送信電力値として決定し、無線変調部1101が、選択されたTFCに基づいて変調・拡散されたデータを決定された送信電力で送信する移動局装置としているので、基地局装置における上り受信品質を考慮してTFCを選択できると共に、必要最低限の送信電力を設定でき、必要な通信品質を満足し且つ消費電力を低減できる効果がある、
また、本移動局装置によれば、QoSテーブル制御部1109が、予め推定BLERと目標BLERとの差分に対応する調整値を記憶しておき、基地局装置から受信したAck/Nack信号に基づいて、基地局装置における受信BLERを推定BLERとして推定し、推定BLERと目標BLERとを比較して、推定BLERが目標BLERよりも良好であれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を差分に対応する調整値だけ低減させるように調整し、推定BLERが目標BLERよりも劣化していれば、QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を差分に対応する調整値だけ増加させるように調整する移動局装置としているので、伝送路の状態に応じて、各TFCの目標BLERとそれに対応する必要SIRの関係を調整して、最適なTFCを選択して必要最低限の送信電力を設定でき、必要な通信品質を満足し且つ消費電力を低減できる効果がある。
本発明は、必要な通信品質を満足し且つ送信電力を抑えることができる移動局装置に適している。
1001...無線復調部、 1002...ベースバンド復調部、 1003...通信チャネル受信部、 1004...制御チャネル受信部、 1005...報知情報受信部、 1006...受信品質測定部、 1007...伝搬損推定部、 1008...フェージング速度推定部、 1009...上り受信品質推定部、 1101...無線変調部、 1002...ベースバンド変調部、 1103...制御チャネル送信部、 1104...通信チャネル送信部、 1105...通信チャネル使用可能電力算出部、 1106...TFC選択部、 1107...送信電力制御部、 1108...送信電力設定部、 1109...QoSテーブル制御部、 1201...主制御部

Claims (1)

  1. 基地局装置とWCDMA方式で通信を行う移動局装置であって、
    当該移動局装置において使用可能なトランスポートフォーマットの組み合わせであるTFCで伝送を行った場合の、目標ブロック誤り率と当該目標ブロック誤り率を満たすために必要な受信品質である必要SIR値とを対応付けて記憶するQoSテーブルと、
    基地局装置からの受信信号に基づいて推定される伝搬損と、フェージング速度と、報知される上り干渉量と、当該移動局装置で使用可能なTFCのコード数及び拡散率とに基づいて、特定の送信電力値で各TFCを用いてデータを伝送する場合の前記基地局装置での上り受信品質を推定SIR値としてTFC毎に推定する上り受信品質推定部と、
    前記TFC毎に、前記推定SIR値と、データ伝送を行う場合に要求される目標ブロック誤り率に対応して前記QoSテーブルに記憶されている必要SIR値とを比較して、前記推定SIR値が前記必要SIR値よりも大きいTFCの内、伝送速度が最大のTFCを選択すると共に、当該TFCで送信した場合の品質超過分を前記特定の送信電力値から差し引いて通信チャネル送信電力基準値を算出するTFC選択部と、
    インナーループによる送信電力制御に基づいて前記通信チャネル送信電力基準値を補正して、送信電力値を決定する送信電力制御部と、
    前記選択されたTFCに基づいて変調されたデータを前記決定された送信電力値で送信する無線変調部と、
    前記基地局装置から送信される受信可否応答に基づいて、前記基地局装置におけるブロック誤り率を推定し、推定されたブロック誤り率が前記目標ブロック誤り率よりも良好であれば、前記QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を低減させるよう調整して更新し、前記推定されたブロック誤り率が前記目標ブロック誤り率よりも劣化していれば、前記QoSテーブルに記憶されている全ての必要SIR値を増加させるよう調整して更新するQoSテーブル制御部とを備えたことを特徴とする移動局装置。
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