JP2012204651A - 太陽電池モジュール、太陽光発電システム、太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法、接続切替制御プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

太陽電池モジュール、太陽光発電システム、太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法、接続切替制御プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】受光面にどのような影がかかっても、常に最大電力点を捉えることのできる接続切替制御を行う。
【解決手段】複数個の太陽電池セル10が碁盤目状に配置されて順次直列接続された太陽電池モジュール1であって、隣接する太陽電池セル10同士を直列接続または並列接続に切り替える切替手段20と、太陽電池セル10の電流値を計測する電流計測手段30と、電流計測手段30により計測された電流値に基づいて切替手段20の切り替え制御を行う切替制御手段40とを備え、前記切替制御手段40は、日陰にある太陽電池セル10より検出される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより検出される電流値になるまで、日陰にあって隣接する太陽電池セル10同士を直列接続から並列接続に切り替えるように切替手段20を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数個の太陽電池セルが順次直列接続された太陽電池モジュールに係り、より詳細には、日陰の影響を考慮した太陽電池モジュール、太陽光発電システム、太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法、接続切替制御プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、複数個の太陽電池セルが順次直列接続された太陽電池モジュールを使用し、太陽電池モジュールの出力電力を最大にすべく太陽電池の動作点を制御するいわゆるMPPT制御(最大電力点追従制御)によって発電を行う太陽光発電システムが提供されている。
このような太陽光発電システムでは、太陽電池モジュールに影がかかると、本来の発電できる能力を発揮できない。この点について以下に説明する。
ここでは、図23に示すように、16個の太陽電池セルを碁盤目状に配置して直列に接続した場合について説明する。
太陽電池モジュールから最大電力を取り出すためには、電流と電圧の積が最大となるように電圧を制御する必要があるが、電圧−電流特性は、日陰の有無による日射強度の変化等によって変動するため、最大電力を取り出すためには常に最適な電圧に追従させる必要がある。
図23に示す配置状態において、例えば図中斜線を付した太陽電池セルに影がかかると、影のかかった日陰の太陽電池セルで生成される電流値に、影のかかっていない日向の太陽電池セルが引っ張られ、その結果、太陽電池モジュールの電圧−電流特性は、図24に示すように、日向の太陽電池セルによる電圧−電流特性(VI1)と、日陰の太陽電池セルによる電圧−電流特性(VI2)とからなる階段状のカーブ特性となる。そのため、太陽電池モジュールの電圧−電力特性(V−P特性)は、図25に示すような2山形状の特性となる。この場合、現状のMPPT制御(最大電力点追従制御)では、電圧小で電力大の山(図中、最大電力点P1)ではなく、電圧大で電力小の山(図中、点P2)を捉えてしまうため、太陽電池モジュール本来の発電できる能力を十分に発揮できないといった問題があった。
このような問題を解決するものとして、太陽電池モジュール間に開閉手段(スイッチ)を設け、太陽電池モジュールが日陰になったときにスイッチのオン、オフにより太陽電池モジュール間の接続を再構築することで、太陽電池パネル全体の出力低下を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のものは、太陽電池モジュールを碁盤目状に配置して太陽電池パネルを構築したものであり、上記したように太陽電池セルを碁盤目状に配置して太陽電池モジュールを構築したものではないが、太陽電池モジュールを太陽電池セルに置き換えて参照すれば、上記と同様の問題を解決するものである。
すなわち、特許文献1記載のものは、図26に示すように、複数の太陽電池モジュール203を直列に接続してなる複数のユニット204を並列に接続して形成され、隣接するユニット204の太陽電池モジュール203同士を接続して接続方向を切り替え可能とした太陽電池パネル210において、ダイオード202を介してユニット204内の太陽電池モジュール203を直列に接続し、かつユニット配列方向に隣接する一方の太陽電池モジュール203の正極203aと他方の太陽電池モジュール203の負極203bとの間に開閉手段208を設け、一端側のユニット204A内の太陽電池モジュール203の各負極203b、及び他端側のユニット204C内の太陽電池モジュール203の各正極203aに、太陽電池モジュール203の接続方向を切り替えた段階で切り替え前の電圧を維持する二次電池209A,209B,209C,209Dを設けた構成となっている。
特開2003−92418号公報
特許文献1記載のものは、図27に示すように、全てのユニット204が部分的に影Sに入って、太陽電池パネル210の出力電圧が低下すると、図28に示すように太陽電池モジュール203の接続方向を切り替えて、出力電圧を回復するようになっている。
すなわち、特許文献1記載のものでは、影Sの想定が、横一列の影しか想定されていないので、例えば太陽電池モジュール1個分に影がかかったときなどは、開閉手段207,208,209をオン、オフ切り替えして太陽電池モジュール203の繋ぎ方を変えても、最大電力を取り出すことができないといった問題があった。また、特許文献1記載のものでは、二次電池209A,209B,209C,209Dを設ける必要があるため、構造的にも複雑になるといった問題もあった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、受光面にどのような影がかかっても常に最大電力点を捉えることのできる太陽電池モジュール、太陽光発電システム、太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法、接続切替制御プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、複数個の太陽電池セルが順次直列接続された太陽電池モジュールであって、隣接する前記太陽電池セル同士を直列接続または並列接続に切り替える切替手段と、前記太陽電池セルの電流値を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段により計測された電流値に基づいて前記切替手段の切り替え制御を行う切替制御手段とを備え、前記切替制御手段は、日陰にある太陽電池セルより計測される前記電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値になるまで、日陰にあって隣接する前記太陽電池セル同士を前記直列接続から並列接続に切り替えるように前記切替手段を制御することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、日陰にある太陽電池セルより計測される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値の近傍値になるまで、日陰にある太陽電池セル同士を並列に接続することで、並列接続された日陰にある太陽電池セル群全体の電圧−電流特性は、日向にある各太陽電池セルの電圧−電流特性にほぼ近似した特性となる。これにより、最大電力点追従制御を行った場合に、太陽電池モジュールに部分的にどのような日陰が発生したとしても、その日陰に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることが可能となる。
図1(a)〜(h)は、本発明の太陽電池モジュールの動作原理図を示している。この動作原理図では、4個の太陽電池セル10が直列接続されており、同図(a)に示すように、全ての太陽電池セル10が日向にある場合には、各太陽電池セル10の電圧−電流特性は、同図(b)に示すように、各太陽電池セル10が直列に接続されているので、電圧方向に足し算され、全体として形の整った電圧−電流特性となる。なお、各太陽電池セル10の中に記載している数値は、日向にある場合の出力電流値を100として示したものである。
これに対し、各太陽電池セル10にバイパスダイオードが接続されている太陽電池モジュールでは、同図(c)に示すように、下3個の太陽電池セル10に影がかかって日陰になった場合、各太陽電池セル10の出力電流値が図中に記載しているように33(約1/3)になったとすると、各太陽電池セル10の電圧−電流特性は、同図(d)に示すように、電流が1/3になった3個の太陽電池セル10も電圧方向に足されるので、低電流が主で形の歪な(階段状の)電圧−電流特性となる。一方、各太陽電池セル10にバイパスダイオードが接続されていない太陽電池モジュールでは、同図(e)に示すように、下3個の太陽電池セル10に影がかかって日陰になった場合、各太陽電池セル10の出力電流値が図中に記載しているように33(約1/3)になったとすると、各太陽電池セル10の電圧−電流特性は、同図(f)に示すように、日向の太陽電池セルが、電流が1/3になった3個の日陰の太陽電池セル10に引っ張られて低電流となり、全体として低電流で形の整った電圧−電流特性となる。
この場合、同図(g)に示すように、日陰になっている3個の太陽電池セル10を並列に接続して、日向にある太陽電池セル10と直列に接続すると、並列接続された太陽電池セル10の電圧−電流特性は、同図(h)に示すように、電流が1/3になった3個の太陽電池セル10が電流方向に足されるので、全体として高電流で形の整った電圧−電流特性が得られることになる。これにより、最大電力点追従制御を行っても、日陰に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることが可能となる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、並列接続された前記太陽電池セル群が隣接して複数存在する場合には、隣接する前記太陽電池セル群の間は直列接続とする。
これにより、多くの太陽電池セルが日陰に入っている場合でも、並列接続された隣接する複数組の太陽電池セル群同士を直列接続することで、日陰にある複数組の太陽電池セル群の電圧−電流特性を、日向にある各太陽電池セルの電圧−電流特性にほぼ近似した特性とすることができる。これにより、最大電力点追従制御を行った場合に、太陽電池モジュールの広い範囲に日陰が発生したとしても、その日陰に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることが可能となる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記複数個の太陽電池セルは碁盤目状に配置され、前記切替手段は、上下方向に隣接する太陽電池セル間、左右方向に隣接する太陽電池セル間、右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル間、及び、左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル間に、隣接する太陽電池セル同士を直列または並列に接続切り替えする隣接スイッチ群をそれぞれ備えており、前記切替制御手段は、前記隣接スイッチ群の切り替え制御により、隣接する太陽電池セル同士の接続を直列接続または並列接続のいずれかに切り替える構成としている。
このような構成によれば、隣接する太陽電池セル間に設けられている隣接スイッチ群を切り替え制御することで、日陰にある太陽電池セル群全体の電圧−電流特性を、日向にある太陽電池セルの電圧−電流特性にほぼ近似させることができるため、その後の最大電力点追従制御を行った場合に、常に最大電力点を捉えることが可能となる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、上下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を下方向に向かって電流を流すように直列接続する下向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を上方向に向かって電流を流すように直列接続する上向き第3スイッチとを備え、左右方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右方向に向かって電流を流すように直列接続する右向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左方向に向かって電流を流すように直列接続する左向き第3スイッチとを備え、右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め上向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め下向き第3スイッチとを備え、左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め上向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め下向き第3スイッチとを備えた構成としている。
このような構成によれば、各方向の隣接スイッチ群を第1スイッチと第2スイッチと第3スイッチとで構成することで、上下方向、左右方向、右斜め上及び左斜め下方向、及び、左斜め上及び右斜め下方向の全ての方向において、隣接する太陽電池セル同士を、並列接続、一方向への直列接続、他方向への直列接続の全ての接続状態に切り替えることができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、碁盤目状に配置された前記太陽電池セルの周囲に外部バスバーが配置され、外周部に配置されている前記太陽電池セルと前記外部バスバーとの間に外周側スイッチ群が配置され、前記切替制御手段は、前記外周側スイッチ群の接続制御により、前記外部バスバーを通じて、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとを直列に接続する構成としている。
このような構成とすれば、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとを外部バスバーを通じて直列に接続することで、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとが離れた位置にあっても、確実に直列接続することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記外部バスバーは、太陽電池モジュールの出力端子に接続する出力側信号線と、太陽電池モジュールの入力端子に接続する入力側信号線と、太陽電池セル同士を直列に接続するバス信号線とを備え、前記外周側スイッチ群は、前記太陽電池セルを前記出力側信号線に接続する外周側第1スイッチと、前記太陽電池セルを前記入力側信号線に接続する外周側第2スイッチと、前記太陽電池セルを前記バス信号線に接続する外周側第3スイッチとを備え、前記切替制御手段は、前記外周側第3スイッチの接続制御により、前記バス信号線を通じて、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとを直列に接続する一方、前記外周側第1スイッチの接続制御により、外周部に配置されている任意の太陽電池セルを太陽電池モジュールの前記出力端子に接続し、前記外周側第2スイッチの接続制御により、外周部に配置されている別の太陽電池セルを太陽電池モジュールの前記入力端子に接続する構成としている。
このような構成とすれば、外周部に配置されているどの太陽電池セルでも、外周側スイッチ群の接続制御により、太陽電池モジュールの出力端子または入力端子のいずれかに接続可能であるため、日向にある太陽電池セルの直列接続や、日陰にある太陽電池セルの並列接続の接続パターンを自由に設定することができ、種々の配線構造に柔軟に対応することが可能である。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記太陽電池セルは、電流値を計測するためのスイッチ素子部を備えており、前記電流計測手段は、前記スイッチ素子部のオン、オフ制御により前記太陽電池セルの短絡電流値を計測する構成とてしもよい。
このような構成とすれば、スイッチ素子部のオン、オフによって太陽電池セルの短絡電流値を計測することで、その太陽電池セルの一部または全部が日陰に入っているか否かを簡単に計測することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールによれば、前記電流計測手段による各太陽電池セルの電流値の計測、及び、前記切替制御手段による前記切替手段の切り替え制御は、随時または予め設定された一定時間が経過するごとに行われる構成としてもよい。
このような構成とすれば、電流計測手段による各太陽電池セルの電流値の計測、及び、切替制御手段による切替手段の切り替え制御を、予め設定された一定時間が経過するごとに行うことで、時々刻々変化する日陰の影響に追従するように、隣接する太陽電池セル同士の直並列接続をタイミング良く切り替えることができる。
また、本発明の太陽光発電システムは、上記各構成の太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの出力電力を最大にすべく各太陽電池セルの動作点を制御する最大電力点追従制御を行う最大電力点追従制御手段と、を備えた構成としている。
本発明の太陽光発電システムによれば、本発明の太陽電池モジュールを用いて最大電力点追従制御を行うことにより、太陽電池モジュールの受光面に部分的にどのような日陰ができたとしても、その日陰に影響されることなく、常に太陽電池モジュールの最大電力点を捉えることが可能となる。
本発明の太陽光発電システムによれば、前記最大電力点追従制御手段は、前記切替制御手段を含む構成としてもよい。このように、最大電力点追従制御手段が切替制御手段を含む構成とすることで、制御系統を一元化及び簡素化することができる。
また、本発明の太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法は、複数個の太陽電池セルが順次直列接続され、隣接する前記太陽電池セル同士を直列接続または並列接続に切り替える切替手段と、前記太陽電池セルの電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段により計測された電流値に基づいて前記切替手段の切り替え制御を行う切替制御手段とを備えた太陽電池モジュールにおける前記太陽電池セルの接続切替制御方法であって、前記切替制御手段は、随時または一定の時間間隔で隣接する太陽電池セルの電流値を順次計測するステップと、計測の結果、日陰にある太陽電池セルより計測される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値の近傍値になるまで、日陰にあって隣接する太陽電池セル同士を直列接続から並列接続に順次切り替えるステップと、直列接続されている前記太陽電池セルを太陽電池モジュールの出力端子に接続し、並列接続されている前記太陽電池セルを太陽電池モジュールの入力端子に接続するステップと、を実施することを特徴としている。
また、本発明の接続切替制御プログラムは、上記接続切替制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。なお、このような接続切替制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。
このような特徴を有する本発明によれば、日陰にある太陽電池セルにより検出される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルにより検出される電流値の近傍値になるまで、日陰にある太陽電池セル同士を並列に接続することで、並列接続された日陰にある太陽電池セル群全体の電圧−電流特性は、日向にある各太陽電池セルの電圧−電流特性にほぼ近似した特性となる。これにより、最大電力点追従制御を行った場合に、太陽電池モジュールに部分的に日陰が発生したとしても、その日陰に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることが可能となる。
本発明は上記のように構成したので、太陽電池モジュールに部分的にどのような直線的な日陰が発生したとしても、その日陰に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることができ、効率の良い発電を行うことができる。
本発明の太陽電池モジュールの動作原理を説明する図である。 本発明の太陽電池モジュールの一実施形態の電気的構成を示す全体図である。 切替手段のより詳細な構成を示す一部拡大図である。 上下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する隣接スイッチ群の具体的な構成図である。 左右方向に隣接する太陽電池セル間を接続する隣接スイッチ群の具体的な構成図である。 右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する隣接スイッチ群の具体的な構成図である。 左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する隣接スイッチ群の具体的な構成図である。 パネル外周部に配置された太陽電池セルの周囲に配置された外部バスバーのより詳細な構成を示す図である。 パネル外周部に配置された太陽電池セルと外部バスバーとの間に配置された外周側スイッチ群の具体的な構成図である。 切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御処理を示すフローチャートである。 切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御処理を示すフローチャートである。 切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御処理を示すフローチャートである。 接続切替制御の具体例1を示し、全ての太陽電池セルが日向にある場合の各太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例1を示し、一部の太陽電池セルが日陰に入っている状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例1を示し、太陽電池セルの接続方向を決定する処理の説明図である。 接続切替制御の具体例1を示し、各太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。 切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御後の太陽電池モジュールの電圧−電流特性図である。 切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御後の太陽電池モジュールの電圧−電流特性図、及び、電圧−電力特性図である。 バイパスダイオードを有する場合の、切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御後の太陽電池モジュールの電圧−電流特性図である。 バイパスダイオードを有する場合の、切替制御手段による各太陽電池セルの接続切替制御後の太陽電池モジュールの電圧−電流特性図、及び、電圧−電力特性図である。 図14に示す各隣接スイッチ群の接続状態を簡略化して示した接続図である。 接続切替制御の具体例2を示し、一部の太陽電池セルが日陰に入っている状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例2を示し、図18Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10A〜図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図である。 接続切替制御の具体例3を示し、一部の太陽電池セルが日陰に入っている状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例3を示し、図19Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10〜図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図である。 接続切替制御の具体例4を示し、一部の太陽電池セルが日陰に入っている状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例4を示し、図20Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10〜図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図である。 接続切替制御の具体例5を示し、一部の太陽電池セルが日陰に入っている状態を示す説明図である。 接続切替制御の具体例5を示し、図21Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10〜図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図である。 本発明の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムの一構成例を示す全体図である。 従来の太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続状態を示す説明図である。 従来の太陽電池モジュールにおいて日陰ができ場合の電圧−電流特性図である。 従来の太陽電池モジュールにおいて日陰ができ場合の電圧−電力特性図である。 特許文献1に記載された太陽電池パネルの構成図である。 太陽電池パネルに影がかかって切り替えモードに移行する際の構成図である。 太陽電池パネルが切り替えモードで発電している際の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明の太陽電池モジュールの一実施形態の電気的構成を示す全体図である。
本実施形態の太陽電池モジュール1は、碁盤目状に配置された複数個(この例では、4×4の16個)の太陽電池セル10が、原則的に順次直列接続された構成となっている。また、本実施形態では、各太陽電池セル10はバイパスダイオードを接続していない構成としている。
そして、この構成において、隣接する太陽電池セル10同士の接続を直列または並列に切り替える一方、太陽電池モジュール1のパネル外周部に配置された太陽電池セル(すなわち、上端行及び下端行の太陽電池セル、及び、右端行及び左端行の太陽電池セル)10と外部バスバー15との接続を切り替える切替手段20と、各太陽電池セル10の電流値を個別に計測する電流計測手段30と、電流計測手段30により計測された各太陽電池セル10の電流値に基づいて切替手段20の切り替え制御を行う切替制御手段40とを備えて構成されている。
切替制御手段40は、図示は省略しているがCPU、動作プログラムを格納したROM、動作プログラムの実行時にはワークエリアとして働くRAM等からなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す。)を備えており、日陰にある太陽電池セルより計測された電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測された電流値になるまで、日陰にあって隣接する太陽電池セル同士を直列接続から並列接続に切り替えるように切替手段20を制御する構成となっている。
すなわち、日陰にある太陽電池セルより計測される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値になるまで、日陰にあって隣接する太陽電池セル同士を並列に接続することで、並列接続された日陰にある太陽電池セル群全体の電圧−電流特性を、日向にある各太陽電池セルの電圧−電流特性にほぼ近似した特性とすることができる。
また、切替制御手段40は、外部バスバー15を介して、離れた太陽電池セル同士を直列接続したり、パネル外周部に配置された任意の太陽電池セルを太陽電池モジュール1の+端子(出力端子)1aや−端子(入力端子)1bに接続するように切替手段20を制御する構成となっている。
図3は、切替手段20のより詳細な構成を示す一部拡大図である。
図3に示すように、切替手段20は、上下方向に隣接する太陽電池セル10間、左右方向に隣接する太陽電池セル10間、右上及び左下方向に隣接する太陽電池セル10間、及び、左上及び右下方向に隣接する太陽電池セル10間のそれぞれに、隣接する太陽電池セル同士を直列または並列に接続切り替えする隣接スイッチ群21a〜21d(図中、黒塗りの矢符で示す)を備えており、これら隣接スイッチ群21a〜21dを個別に切り替え制御することにより、隣接する太陽電池セル10同士の接続を直列接続または並列接続のいずれかに切り替えるようになっている。また、切替手段20は、パネル外周部に配置された太陽電池セル10と外部バスバー15との間に、外周側スイッチ群(図2中、白抜きの矢符で示す)22を備えており、任意の外周側スイッチ群22を切り替え制御することにより、離れた太陽電池セル同士を直列に接続したり、パネル外周部に配置されている任意の太陽電池セルを太陽電池モジュール1の+端子1aや−端子1bに接続するようになっている。
図4は、上下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21aの具体的な構成例を示している。
上下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21aは、隣接する太陽電池セル10同士を並列に接続する第1スイッチ21a1と、上下に隣接する太陽電池セル同士10を下方向に向かって電流を流すように直列接続する下向き第2スイッチ21a2と、隣接する太陽電池セル10同士を上方向に向かって電流を流すように直列接続する上向き第3スイッチ21a3とを備えている。
すなわち、第1スイッチ21a1はリレースイッチとなっており、一方のリレースイッチ21a11の各端子は、上側の太陽電池セル10の+端子と下側の太陽電池セル10の+端子とに接続され、他方のリレースイッチ21a12は、上側の太陽電池セル10の−端子と下側の太陽電池セル10の−端子とに接続されている。また、下向き第2スイッチ21a2の各端子は、上側の太陽電池セル10の+端子と下側の太陽電池セル10の−端子とに接続され、上向き第3スイッチ21a3の各端子は、上側の太陽電池セル10の−端子と下側の太陽電池セル10の+端子とに接続されている。
従って、第1スイッチ21a1をオンすることにより、上側の太陽電池セル10と下側の太陽電池セル10とが並列接続される。また、下向き第2スイッチ21a2をオンすることにより、上側の太陽電池セル10の+端子から下側の太陽電池セル10の−端子に向かって下方向に電流が流れるように直列接続される。また、上向き第3スイッチ21a3をオンすることにより、下側の太陽電池セル10の+端子から上側の太陽電池セル10の−端子に向かって上方向に電流が流れるように直列接続される。
図5は、左右方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21bの具体的な構成例を示している。
左右方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21bは、隣接する太陽電池セル10同士を並列に接続する第1スイッチ21b1と、隣接する太陽電池セル10同士を右方向に向かって電流を流すように直列接続する右向き第2スイッチ21b2と、隣接する太陽電池セル10同士を左方向に向かって電流を流すように直列接続する左向き第3スイッチ21b3とを備えている。
すなわち、第1スイッチ21b1はリレースイッチとなっており、一方のリレースイッチ21b11の各端子は、左側の太陽電池セル10の+端子と右側の太陽電池セル10の+端子とに接続され、他方のリレースイッチ21b12は、左側の太陽電池セル10の−端子と右側の太陽電池セル10の−端子とに接続されている。また、右向き第2スイッチ21b2の各端子は、左側の太陽電池セル10の+端子と右側の太陽電池セル10の−端子とに接続され、左向き第3スイッチ21b3の各端子は、左側の太陽電池セル10の−端子と右側の太陽電池セル10の+端子とに接続されている。
従って、第1スイッチ21b1をオンすることにより、左側の太陽電池セル10と右側の太陽電池セル10とが並列接続される。また、左向き第2スイッチ21b2をオンすることにより、左側の太陽電池セル10の+端子から右側の太陽電池セル10の−端子に向かって右方向に電流が流れるように直列接続される。また、左向き第3スイッチ21b3をオンすることにより、右側の太陽電池セル10の+端子から左側の太陽電池セル10の−端子に向かって左方向に電流が流れるように直列接続される。
図6は、右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21cの具体的な構成例を示している。
右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21cは、隣接する太陽電池セル10同士を並列に接続する第1スイッチ21c1と、隣接する太陽電池セル10同士を右斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め上向き第2スイッチ21c2と、隣接する太陽電池セル10同士を左斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め下向き第3スイッチ21c3とを備えている。
すなわち、第1スイッチ21c1はリレースイッチとなっており、一方のリレースイッチ21c11の各端子は、左下側の太陽電池セル10の+端子と右上側の太陽電池セル10の+端子とに接続され、他方のリレースイッチ21c12は、左下側の太陽電池セル10の−端子と右上側の太陽電池セル10の−端子とに接続されている。また、右斜め上向き第2スイッチ21c2の各端子は、左下側の太陽電池セル10の+端子と右上側の太陽電池セル10の−端子とに接続され、左斜め下向き第3スイッチ21c3の各端子は、右上側の太陽電池セル10の+端子と左下側の太陽電池セル10の−端子とに接続されている。
従って、第1スイッチ21c1をオンすることにより、右上側の太陽電池セル10と左下側の太陽電池セル10とが並列接続される。また、右斜め上向き第2スイッチ21c2をオンすることにより、左下側の太陽電池セル10の+端子から右上側の太陽電池セル10の−端子に向かって右斜め上方向に電流が流れるように直列接続される。また、左斜め下向き第3スイッチ21c3をオンすることにより、右上側の太陽電池セル10の+端子から左下側の太陽電池セル10の−端子に向かって左斜め下方向に電流が流れるように直列接続される。
図7は、左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21dの具体的な構成例を示している。
左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル10間を接続する隣接スイッチ群21dは、隣接する太陽電池セル10同士を並列に接続する第1スイッチ21d1と、隣接する太陽電池セル10同士を左斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め上向き第2スイッチ21d2と、隣接する太陽電池セル10同士を右斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め下向き第3スイッチ21d3とを備えている。
すなわち、第1スイッチ21d1はリレースイッチとなっており、一方のリレースイッチ21d11の各端子は、左上側の太陽電池セル10の−端子と右下側の太陽電池セル10の−端子とに接続され、他方のリレースイッチ21d12は、左上側の太陽電池セル10の+端子と右下側の太陽電池セル10の+端子とに接続されている。また、左斜め上向き第2スイッチ21d2の各端子は、右下側の太陽電池セル10の+端子と左上側の太陽電池セル10の−端子とに接続され、右斜め下向き第3スイッチ21d3の各端子は、左上側の太陽電池セル10の+端子と右下側の太陽電池セル10の−端子とに接続されている。
従って、第1スイッチ21d1をオンすることにより、左上側の太陽電池セル10と右下側の太陽電池セル10とが並列接続される。また、左斜め上向き第2スイッチ21d2をオンすることにより、右下側の太陽電池セル10の+端子から左上側の太陽電池セル10の−端子に向かって左斜め上方向に電流が流れるように直列接続される。また、右斜め下向き第3スイッチ21d3をオンすることにより、左上側の太陽電池セル10の+端子から右下側の太陽電池セル10の−端子に向かって右斜め下方向に電流が流れるように直列接続される。
このように、本実施形態では、1つの太陽電池セル10を中心として見た場合、基本的には、上下方向に2つの隣接スイッチ群21a、左右方向に2つの隣接スイッチ群21b、右斜め上及び左斜め下方向に2つの隣接スイッチ群21c、左斜め上及び右斜め下方向に2つの隣接スイッチ群21dの8つの隣接スイッチ群を備えた構成となっている。
このように、各方向の隣接スイッチ群21a〜21dをそれぞれ第1スイッチと第2スイッチと第3スイッチとで構成することで、上下方向、左右方向、右斜め上及び左斜め下方向、及び、左斜め上及び右斜め下方向の全ての方向において、隣接する太陽電池セル10同士を、並列接続、一方向への直列接続、他方向への直列接続の全ての接続状態に切り替えることが可能となる。
図8は、パネル外周部に配置された太陽電池セル10の周囲に配置された外部バスバー15のより詳細な構成を示しており、図9は、パネル外周部に配置された太陽電池セル10と外部バスバー15との間に配置された外周側スイッチ群22の具体的な構成例を示している。
外部バスバー15は、太陽電池モジュール1の+端子1aに接続されているプラスライン(出力側信号線)15a、太陽電池モジュール1の−端子1bに接続されているマイナスライン(入力側信号線)15b、及びパネル外周部に配置された太陽電池セル10同士を直列に接続するためのバスライン(バス信号線)15cによって構成されている。
外周側スイッチ群22は、太陽電池セル10の+端子とプラスライン15aとを接続する外周側第1スイッチ22aと、太陽電池セル10の−端子とマイナスライン15bとを接続する外周側第2スイッチ22bと、太陽電池セル10の+端子とバスライン15cとを接続する外周側第3スイッチ22cと、太陽電池セル10の−端子とバスライン15cとを接続する外周側第4スイッチ22dとを備えている。
従って、外周側第1スイッチ22aをオンすることにより、太陽電池セル10の+端子が外部バスバー15のプラスライン15aに接続されて、太陽電池モジュール1の+端子1aに接続され、外周側第2スイッチ22bをオンすることにより、太陽電池セル10の−端子が外部バスバー15のマイナスライン15bに接続されて、太陽電池モジュール1の−端子1bに接続され、外周側第3スイッチ22cをオンすることにより、太陽電池セル10の+端子がバスライン15cに接続されて、最終的に任意の太陽電池セル10の−端子に直列接続され、外周側第4スイッチ22dをオンすることにより、太陽電池セル10の−端子がバスライン15cに接続されて、最終的に任意の太陽電池セル10の+端子に直列接続される。
また、本実施形態では、図4ないし図7に示すように、各太陽電池セル10は、短絡電流値を計測するための素子(負荷抵抗)26とオン・オフスイッチ27とからなるスイッチ素子部25を備えており、電流計測手段30は、切替手段20によるオン・オフスイッチ27のオン、オフ制御(素子26のオン、オフ制御)により、当該太陽電池セル10の短絡電流値(素子26を流れる電流値)を計測し、その計測値(短絡電流値)を切替制御手段40に出力するようになっている。このように、素子26のオン、オフによって太陽電池セル10の短絡電流値を計測することで、その太陽電池セル10の一部または全部が日陰に入っているか否かを、太陽電池セル10ごとに簡単に計測することができる。
<接続切替制御の具体例1>
次に、上記構成の太陽電池モジュール1の稼動中において、その一部が日陰になった場合の切替制御手段40による各太陽電池セル10の接続切替制御の具体例1について、図10Aないし図10Cに示すフローチャート、及び、図11ないし図14に示す説明図を参照して説明する。
ただし、以下の説明では、各行、各列の太陽電池セル10及び各隣接スイッチ群21a〜21dを区別するため、各太陽電池セル及び各隣接スイッチ群を行番号と列番号とを組み合わせた番地表示(行−列)で表記するものとする。例えば、図8中、左上の太陽電池セル10は、1行目の1列目(1−1番地)であるから太陽電池セル1−1と表記する。また、右下の太陽電池セル10は、隣接スイッチ群も含めると7行目の7列目(7−7番地)であるから太陽電池セル7−7と表記する。
一方、隣接スイッチ群については、例えば1行目の2列目(1−2番地)の隣接スイッチ群21bは、隣接スイッチ群1−2bと表記し、2行目の1列目(2−1番地)の隣接スイッチ群21aは、隣接スイッチ群2−1aと表記する。また、隣接する対角方向の隣接スイッチ群、すなわち2行2列目、2行4列目、2行6列目、4行2列目、4行4列目、4行6列目、6行2列目、6行4列目、6行6列目の隣接スイッチ群は、図6に示す隣接スイッチ群21cと、図7に示す隣接スイッチ群21dとがあるので、これらを区別するために、例えば2行2列目(2−2番地)の隣接スイッチ群21cは、隣接スイッチ群2−2c、隣接スイッチ群21dは、隣接スイッチ群2−2dと表記する。すなわち、隣接スイッチ群については、番地表記の後に隣接スイッチ群の添え字である英文字(小文字)を付記することによって区別するものとする。
また、各太陽電池セルの中に記載している括弧付きの数値は、日向にある場合の出力電流値Isを100とした場合の各太陽電池セルの出力電流値を示したものであり、ここでは、日向の太陽電池セルの日射量を、Is=100A、Pm=100Wで均等であるとする。
以下、切替制御手段40による接続切替制御について説明する。
太陽電池モジュール1の稼動中において、全ての太陽電池セル1−1〜7−7が日向にある場合には、例えば図11に示すように、全ての太陽電池セル1−1〜7−7が直列に接続されている。すなわち、この例では、1列目の一番上の太陽電池セル1−1から下方向に順次直列に接続し、一番下の太陽電池セル7−1まで接続すると右側に隣接する3列目の太陽電池セル7−3と直列に接続し、その後は3列目の太陽電池セルを上方向に順次直列に接続し、一番上の太陽電池セル1−3まで接続すると右側に隣接する5列目の太陽電池セル1−5と直列に接続し、その後は5列目の太陽電池セルを下方向に順次直列に接続し、一番下の太陽電池セル7−5まで接続すると右側に隣接する7列目の太陽電池セル7−7と直列に接続し、その後は7列目の太陽電池セルを上方向に順次直列に接続している。そして、最後に、左上の太陽電池セル1−1を太陽電池モジュール1の+端子1aに接続し、右上の太陽電池セル1−7を太陽電池モジュール1の−端子1bに接続している。
具体的に説明すると、1列目の一番上の太陽電池セル1−1とその下側の太陽電池セル3−1との間の隣接スイッチ群2−1aのうち、上向き第3スイッチ21a3(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−1と太陽電池セル3−1とを、上向きに電流が流れるように直列に接続している。以下同様にして、太陽電池セル3−1と太陽電池セル5−1、及び、太陽電池セル5−1と太陽電池セル7−1を、それぞれ上向きに電流が流れるように直列に接続している。
また、1列目の一番下の太陽電池セル7−1と3列目の一番下の太陽電池セル7−3との接続は、間にある隣接スイッチ群7−2bのうち、左向き第3スイッチ21b3(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−1と太陽電池セル7−3とを、左向きに電流が流れるように直列に接続している。
また、3列目の一番下の太陽電池セル7−3とその上側の太陽電池セル5−3との間の隣接スイッチ群6−3aのうち、下向き第2スイッチ21a2(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−3と太陽電池セル5−3とを、下向きに電流が流れるように直列に接続している。以下同様にして、太陽電池セル5−3と太陽電池セル3−3、及び、太陽電池セル3−3と太陽電池セル1−3を、それぞれ下向きに電流が流れるように直列に接続している。
また、3列目の一番上の太陽電池セル1−3と5列目の一番上の太陽電池セル1−5とは、間にある隣接スイッチ群1−4bのうち、左向き第3スイッチ21b3(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−3と太陽電池セル1−5とを、左向きに電流が流れるように直列に接続している。
その後の、5列目と7列目の太陽電池セルの接続は、上記した1列目と3列目の太陽電池セルの接続と同様に行えばよい。
最後に、1列目の一番上の太陽電池セル1−1の外周側第1スイッチ22a(図9参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−1を外部バスバー15(ただし、図11では図示を省略している。)のプラスライン15aに接続して太陽電池モジュール1の+端子1aに接続し、7列目の一番上の太陽電池セル1−7の外周側第2スイッチ22b(図8参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−7を外部バスバー15のマイナスライン15bに接続して太陽電池モジュール1の−端子1bに接続している。
この状態において、例えば図12に示すように、日陰境界線L1を介して斜線を付した所が日陰になったとする。
切替制御手段40は、太陽電池モジュール1の稼動中において、随時または予め設定された一定時間の間隔で、直列接続された各太陽電池セル1−1〜7−7の短絡電流値を順次計測(例えば、太陽電池モジュール1の+端子1a側から−端子1b側に向かって順次計測)し、その計測値(短絡電流値)と太陽電池セルのセル番号(この例では、上記行番号と列番号との組み合わせを用いるものとする。)とを、図示しないRAMの所定のメモリ領域に順次記憶する(ステップS11,S12)。
なお、この一定時間は、図示は省略しているがタイマー回路によって計測することができる。また、一定時間をどのように設定するのかについては、太陽電池モジュール1の使用形態に応じて決めればよい。例えば、太陽電池モジュール1が車載用であれば、車の走行によって、太陽電池モジュール1にはビル影等の陰影が頻繁に発生することから、一定時間を例えば5秒等の短い時間とすればよい。一方、太陽電池モジュール1を家屋の屋根等に設置する場合には、太陽の移動に合わせて、太陽が天空を例えば半径分移動する時間である1分を一定時間としてもよい。
上記のようにして、全ての太陽電池セル1−1〜7−7について短絡電流値の計測と記憶処理とを終了すると、接続制御手段40は、次に、計測した短絡電流値から、各太陽電池セル1−1〜7−7が日向にあるのか日陰にあるのかを判別する(ステップS13)。
この判別は、RAMに記憶されている全短絡電流値の中で最大の電流値を示す太陽電池セルを日向にある太陽電池セルであると判別する。ただし、測定誤差等も考慮し、短絡電流値が最大値から予め設定された誤差範囲内にあるものは全て日向にある太陽電池セルであると判別する。そして、これ以外の太陽電池セルが日陰にある太陽電池セルであると判別する。
その結果、図12に示す例では、日陰境界線L1を介して左側の領域にある太陽電池セルが日向にある太陽電池セル、右側の領域にある太陽電池セルが日陰にある太陽電池セルと判別される。ここで、日向にある太陽電池セルの短絡電流値を100とすると、日陰にある太陽電池セルの短絡電流値は、日陰の状態に応じて80から24のいずれかの値であったと仮定する。図12には、これらの数値が括弧付きで表記されている。
この判別結果を踏まえ、切替制御手段40は、次に、日陰にある太陽電池セルの並列接続処理を実施する(ステップS14)。
ただし、ステップS14以降の並列接続処理、及び並列接続処理に続く直列接続処理は、実際には、切替制御手段40のマイコン上での計算処理によるシミュレーションであり、シミュレーション結果に接続矛盾がないことを確認した後、最後にハード的に接続することになる。
並列接続処理では、まず、RAMに記憶されている全短絡電流値に基づき、太陽電池モジュール1の対角に位置する太陽電池セルの電流値の差を見る(ステップS15)。すなわち、太陽電池セル1−1と太陽電池セル7−7との電流値の差と、太陽電池セル7−1と太陽電池セル1−7との電流値の差とを見る。このように、対角に位置する太陽電池セルの電流値の差を見るのは、並列接続していくスタート位置の太陽電池セルを決定するためである。
その結果、太陽電池セル1−1と太陽電池セル7−7との電流値の差は「76」、太陽電池セル7−1と太陽電池セル1−7との電流値の差は「70」となるので、差の大きい方の日陰の太陽電池セル7−7を、並列接続していくスタート位置の太陽電池セルとして決定する。
次に、切替制御手段40は、差が大きい方の日陰の太陽電池セルから隣接する太陽電池セルを上下方向を基本としてジグザグに順次並列接続し(ステップS16)、接続できなくなる日陰の太陽電池セルがあるか否かを判断する(ステップS17)。
図12に示す例では、差が大きい方の日陰の太陽電池セルは、太陽電池セル7−7であるので、この太陽電池セル7−7からまず上方向に向かって並列に接続していく。すなわち、この太陽電池セル7−7とその上の太陽電池セル5−7との間の隣接スイッチ群6−7aの第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−7と太陽電池セル5−7とが並列接続できることを確認する(図13参照)。
次に、太陽電池セル5−7とその上の太陽電池セル3−7との間の隣接スイッチ群6−7aの第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−7と太陽電池セル3−7とが並列接続できることを確認する(図13参照)。
次に、太陽電池セル3−7とその上の太陽電池セル1−7との間の隣接スイッチ群6−7aの第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル3−7と太陽電池セル1−7とが並列接続できることを確認する(図13参照)。
以上で、7列目については最上行の太陽電池セル1−7まで接続確認が終了したので、次に、左方向に一つずれた5列目に接続を移動し、5列目の太陽電池セルについて下方向に接続していく処理を行うことになる。この場合、図13に示すように、5列目の最上行にある日陰の太陽電池セルは太陽電池セル5−5であり、7列目の最上行の太陽電池セル1−7とは隣接していないので、太陽電池セル1−7と太陽電池セル5−5とを並列接続することができない。すなわち、この時点でステップS17の判断がNoとなる。
その結果、切替制御手段40は、全ての太陽電池セルの接続方向を左右方向に決定し、それまでの並列接続(シミュレーション上での並列接続)を一旦解除する(ステップS18)。
一方、上記の並列接続処理が日陰の最後の太陽電池セルまで接続可能であることが確認できた場合には、その時点でステップS17の判断がYesとなるので、切替制御手段40は、全ての太陽電池セルの接続方向を上下方向に決定し、それまでの並列接続(シミュレーション上での並列接続)を一旦解除する(ステップS19)。
すなわち、ステップS15〜ステップS19の処理は、実際の並列接続処理ではなく、日向の太陽電池セル及び日陰の太陽電池セルの接続方向を、上下方向とするのか左右方向とするのかを、事前に決定するための処理である。この図12に示す例では、上記したように、並列接続できない太陽電池セルが有る(図13参照)ため、接続方向を左右方向に決定する。
これにより、切替制御手段40は、まず日陰の太陽電池セルについて、スタート位置として決定した左下の太陽電池セル7−7から左方向に並列接続を開始する。以下、図14を参照して、並列接続処理及びその後の直列接続処理(接続シミュレーション)について説明する。
すなわち、太陽電池セル7−7とその左側の太陽電池セル7−5との間の隣接スイッチ群7−6bの第1スイッチ21b1(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−7と太陽電池セル7−5とを並列接続する(ステップS20)。実際の処理としては、隣接スイッチ群7−6bの第1スイッチ21b1をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
これにより、並列接続される太陽電池セル7−7,7−5の電流値の和は単純計算で54となる。すなわち、この段階では、並列接続された太陽電池セル7−7,5−7の電流値の和(54)は、日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)より小さいので(ステップS21でNoと判断されるので)、切替制御手段40は、次に、日陰にある未接続の太陽電池セルがあるか否かを確認する(ステップS22)。この場合には、未接続の太陽電池セルがある(ステップS22でYesと判断される)ので、ステップS20に戻って、太陽電池セル7−5と上側の太陽電池セル5−5との間の隣接スイッチ群6−5aのうち、第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−7,7−5,5−5を並列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群6−5aの第1スイッチ21a1をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
これにより、並列接続される太陽電池セル7−7,7−5,5−5の電流値の和は単純計算で134となる。すなわち、この段階で、並列接続される太陽電池セル7−7,7−5,5−5の電流値の和(134)は、日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)に達する(超える)ので(ステップS21でNoと判断されるので)、切替制御手段40は、次に、日陰にある未接続の太陽電池セルがあるか否かを確認する(ステップS23)。この場合には、未接続の太陽電池セルがある(ステップS23でYesと判断される)ので、ステップS24へと処理を進め、最後に並列接続した太陽電池セル5−5と隣接する右側の太陽電池セル5−7との間の隣接スイッチ群5−6bのうち、右向き第2スイッチ21b2(図5参照)をオンすることにより、並列接続された太陽電池セル7−7,7−5,5−5と、太陽電池セル5−7とを、右向きに電流が流れるように直列接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群5−6bの右向き第2スイッチ21b2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。ただし、図12では、後述する理由により、太陽電池セル5−5と太陽電池セル5−7は並列接続となっている。
次に、切替制御手段40は、ステップS22へと処理を進め、日陰にある未接続の太陽電池セルがあるか否かを確認する。この場合には、未接続の太陽電池セルがある(ステップS22でYesと判断される)ので、ステップS20に戻って、太陽電池セル5−7とその上側の太陽電池セル3−7との間の隣接スイッチ群4−7aの第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−7と太陽電池セル3−7とを並列接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群4−7aの第1スイッチ21a1をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
これにより、並列接続される太陽電池セル5−7,3−7の電流値の和は単純計算で48となる。すなわち、この段階では、並列接続された太陽電池セル5−7,3−7の電流値の和(48)は、日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)より小さいので(ステップS21でNoと判断されるので)、切替制御手段40は、次に、日陰にある未接続の太陽電池セルがあるか否かを確認する(ステップS22)。この場合には、未接続の太陽電池セルがある(ステップS22でYesと判断される)ので、ステップS20に戻って、太陽電池セル3−7とその上側の太陽電池セル1−7との間の隣接スイッチ群2−7aのうち、第1スイッチ21a1(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−7,3−7,1−7を並列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群2−7aの第1スイッチ21a1をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
これにより、並列接続される太陽電池セル5−7,3−7,1−7の電流値の和は単純計算で78となる。すなわち、この段階でも、並列接続される太陽電池セル5−7,3−7,1−7の電流値の和(78)は、日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)より小さいので(ステップS21でNoと判断されるので)、切替制御手段40は、次に、日陰にある未接続の太陽電池セルがあるか否かを確認する(ステップS22)。この場合には、日陰にある全ての太陽電池セルが並列接続されており、未接続の太陽電池セルがない(ステップS22でNoと判断される)ので、ステップS25へと処理を進め、切替制御手段40は、先程直列接続した太陽電池セル5−5と太陽電池セル5−7との間の隣接スイッチ群5−6bの接続を、直列接続から並列接続に変更する。すなわち、隣接スイッチ群5−6bのうち、第1スイッチ21b1(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−5,5−7を並列に接続する。実際の処理としては、RAMの所定の領域に格納していた隣接スイッチ群5−6bの右向き第2スイッチ21b2をオンとする制御信号を、第1スイッチ21b1をオンとする制御信号に書き換える。このことは、最後に並列接続した太陽電池セル5−7,3−7,1−7の電流値の和(78)が、日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)に達しないので、実質的に切り捨てることを意味している。
これにより、図14に示す例では、日陰にある全ての太陽電池セル7−7,7−5,5−5,5−7,3−7,1−7を並列接続することになる。その結果、並列接続される太陽電池セル7−7,7−5,5−5,5−7,3−7,1−7の電流値の和は単純計算で212となる。
このように、最後に並列接続した太陽電池セル5−7,3−7,1−7の電流値の和(78)が日向にある1個の太陽電池セルの電流値(100)より小さい場合には、直前に並列接続した太陽電池セル7−7,7−5,5−5との直列接続を解除して、並列接続に変更している。仮に、最後に並列接続した太陽電池セル5−7,3−7,1−7をそのまま単独で残して他の太陽電池セルと直列接続したのでは、全ての太陽電池セルが、一番日射量の少ない最後に並列接続した太陽電池セル5−7,3−7,1−7の発電電力に合わせられてしまい、結果として太陽電池モジュール1の発電電力が低下することになるからである。
次に、切替制御手段40は、最後に並列接続した太陽電池セル1−7を、並列処理を開始した日陰の太陽電池セルの対角にある日向の太陽電池セル1−1に外部バスバー15を通じて直列に接続する(ステップS26)。具体的には、太陽電池セル1−7の外周側スイッチ群22の外周側第3スイッチ22c(図9参照)をオンとし、太陽電池セル1−1の外周側スイッチ群22の外周側第4スイッチ22d(図9参照)をオンとすることにより、日陰の太陽電池セル1−7から日向の太陽電池セル1−1に向かって電流が流れるように、太陽電池セル1−1と太陽電池セル1−7とを直列に接続する。実際の処理としては、太陽電池セル1−7の外周側スイッチ群22の外周側第3スイッチ22cをオンとする制御信号、及び、太陽電池セル1−1の外周側スイッチ群22の外周側第4スイッチ22dをオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
以上により、日陰にある太陽電池セルの並列接続処理を終了し、続いて日向にある太陽電池セルの直列接続処理に移行する(ステップS27)。すなわち、切替制御手段40は、日陰にある太陽電池セル1−7と直列接続された日向にある太陽電池セル1−1から、上記で決定した接続方向に(すなわち、左右方向を基本としてジグザグに)隣接する太陽電池セルを順次直列に接続していく(ステップS28,ステップS29)。
具体的には、まず太陽電池セル1−1と右側の太陽電池セル1−3との間の隣接スイッチ群1−2bのうち、右向き第2スイッチ21b2(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−1と太陽電池セル1−3とを、右向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群1−2bの右向き第2スイッチ21b2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル1−3と右側の太陽電池セル1−5との間の隣接スイッチ群1−4bのうち、右向き第2スイッチ21b2(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−3と太陽電池セル1−4とを、右向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群1−4bの右向き第2スイッチ21b2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル1−5と下側の太陽電池セル3−5との間の隣接スイッチ群2−5aのうち、下向き第2スイッチ21a2(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル1−5と太陽電池セル3−5とを、下向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群2−5aの下向き第2スイッチ21a2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル3−5と左側の太陽電池セル3−3との間の隣接スイッチ群3−4bのうち、左向き第3スイッチ21b3(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル3−5と太陽電池セル3−3とを、左向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群3−4bの左向き第3スイッチ21b3をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル3−3と左側の太陽電池セル3−1との間の隣接スイッチ群3−2bのうち、左向き第3スイッチ21b3(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル3−3と太陽電池セル3−1とを、左向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群3−2bの左向き第3スイッチ21b3をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル3−1と下側の太陽電池セル5−1との間の隣接スイッチ群4−1aのうち、下向き第2スイッチ21a2(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル3−1と太陽電池セル5−1とを、下向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群4−1aの下向き第2スイッチ21a2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル5−1と右側の太陽電池セル5−3との間の隣接スイッチ群5−2bのうち、右向き第2スイッチ21b2(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−1と太陽電池セル5−3とを、右向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群5−2bの右向き第2スイッチ21b2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル5−3と下側の太陽電池セル7−3との間の隣接スイッチ群6−3aのうち、下向き第2スイッチ21a2(図4参照)をオンすることにより、太陽電池セル5−3と太陽電池セル7−3とを、下向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群6−3aの下向き第2スイッチ21a2をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
次に、切替制御手段40は、太陽電池セル7−3と左側の太陽電池セル7−1との間の隣接スイッチ群7−2bのうち、左向き第3スイッチ21b3(図5参照)をオンすることにより、太陽電池セル7−3と太陽電池セル7−1とを、左向きに電流が流れるように直列に接続する。実際の処理としては、隣接スイッチ群7−2bの左向き第3スイッチ21b3をオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
以上で、日向の太陽電池セルの全てを直列接続したので(ステップS29でNoと判断されるので)、次に、切替制御手段40は、最後に直列接続した日向の太陽電池セル7−1を太陽電池モジュール1の+端子1aに接続し、最初に接続を開始した日陰の太陽電池セル7−7を太陽電池セル1の−端子1bに接続する(ステップS30)。
具体的には、太陽電池セル7−1の外周側スイッチ群22の外周側第1スイッチ22a(図9参照)をオンとして、外部バスバー15のプラスライン15aに接続することにより、太陽電池モジュール1の+端子1aに接続し、太陽電池セル7−7の外周側スイッチ群22の外周側第2スイッチ22b(図9参照)をオンとして、外部バスバー15のマイナスライン15bに接続することにより、太陽電池モジュール1の−端子1bに接続する。実際の処理としては、太陽電池セル7−1の外周側スイッチ群22の外周側第1スイッチ22aをオンとする制御信号、及び、太陽電池セル7−7の外周側スイッチ群22の外周側第2スイッチ22bをオンとする制御信号を切替制御手段40の例えばRAMの所定の領域に格納する。
この後、切替制御手段40は、上記接続で矛盾がないことを、接続経路を順次追うことで再度検証した後(ステップS31)、RAMに格納したスイッチをオンとする制御信号(スイッチオン制御信号)を切替手段20に出力する。切替手段20は、切替制御手段40から送られてきたスイッチオン制御信号に従って、対応する各スイッチ群の対応するスイッチを上記処理の通りオン制御する(ステップS32)。
その結果、太陽電池モジュール1の各太陽電池セルの接続は、図14に示すようになる。
以上により、16個の太陽電池セルを備えた太陽電池モジュール1は、日向にある10個の太陽電池セルを直列接続し、日陰にある6個の太陽電池セルを並列接続して、これら並列接続した1組の太陽電池セル群を先の10個の太陽電池セルに直列接続する、といった接続構造となる。
その結果、この接続状態での太陽電池モジュール1の電圧−電流特性(V−I特性)は、図15Aに示すようになり、日向の太陽電池セルによる電圧−電流特性と、日陰の太陽電池セルによる電圧−電流特性とからなるほぼ形の整ったカーブ特性となる。従って、太陽電池モジュール1の電圧−電力特性(V−P特性)は、図15Bに示すような単純な山形状の特性となる。従って、現状のMPPT制御(最大電力点追従制御)において、電圧大で電力大の山(図中、点P12)を捉えることが可能となる。すなわち、太陽電池モジュール1に部分的にどのような直線的な日陰が発生したとしても、上記の切替接続制御を行うことで、日陰の状況に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることのできる太陽電池モジュール1を提供することができ、効率の良い発電を行うことが可能となる。
因みに、各太陽電池セルにバイパスダイオードを接続している場合の太陽電池モジュールの電圧−電流特性(V−I特性)は、図16Aに示すようになり、日向の太陽電池セルによる電圧−電流特性と、日陰の太陽電池セルによる電圧−電流特性とからなる段差のあるカーブ特性となる。従って、太陽電池モジュールの電圧−電力特性(V−P特性)は、図16Bに示すような2山形状の特性となる。この場合、現状のMPPT制御(最大電力点追従制御)では、電圧小で電力小の山(図中、最大電力点P11)ではなく、電圧大で電力大の山(図中、点P12)を捉えることが可能となる。すなわち、バイパスダイオードを有する太陽電池モジュールに部分的にどのような直線的な日陰が発生したとしても、上記の切替接続制御を行うことで、日陰の状況に影響されることなく、常に最大電力点を捉えることのできる太陽電池モジュールを提供することができ、効率の良い発電を行うことが可能となる。
ここで、上記のように接続することの優位性について説明する。
図14に示ように日陰になった状態でも、全ての太陽電池セルを直列接続のままにしておくと、全ての太陽電池セルが、日射量の一番少ない太陽電池セルの電流値(24A)、電力量(24W)に合わせられてしまうため、太陽電池モジュール1としての出力は、24W×16=384Wとなる。ここで、上記具体例1のように日陰の太陽電池セルを並列に接続すると、日陰の太陽電池セルは、日向の太陽電池セルの電力になるまで(超えるまで)並列接続群を形成していくため、日向の太陽電池セルの電流値(100A)、電力量(100W)に合わせられることになり、太陽電池モジュール1としての出力は、100W×11(10直+並列接続群1直)=1100Wとなる。このように、太陽電池モジュール1の受光面に日陰が生じた場合には、日陰の太陽電池セルを並列に接続していくことで、発電効率の低下を最小限に抑えることが可能となる。
図17は、図14に示す各スイッチ群の接続状態を簡略化して示した図であり、接続経路にドットを付して見易く示している。
すなわち、図17は、各スイッチ群の接続状態を記号で表記したものであり、「S」は直列接続、「P」は並列接続を現している。ただし、接続方向(電流の流れる方向)については図示を省略している。また、行の項目欄に記入したc,cは、図6に示した隣接スイッチ群21cの接続方向を示しており、d,dは、図7に示した隣接スイッチ群21dの接続方向を示している。
以下、この図17に示す表記方法に従って、接続切替制御の他の具体例を説明する。
<接続切替制御の具体例2>
図18Aは、太陽電池モジュール1の稼動中において、日陰境界線L2を介して斜線を付した所が日陰になった状態を示しており、図18Bは、図18Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10Aないし図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図を示している。具体例2では、日陰境界線L2は対角線上にあるため、対角線上の太陽電池セルは全て日陰の太陽電池セルに含まれることになる。
具体的な接続切り替え手順は、上記具体例1で既に説明しているので、ここでは具体例2の接続切り替え手順について簡単に説明する。
図10AのステップS15〜ステップS17の処理の結果、この具体的2では、日陰にある太陽電池セルの全てが上下方向に最後まで並列接続できるので、接続方向を上下方向と決定し、最初の日陰の太陽電池セル7−7から上方向に順次並列接続(P)している。その結果、並列接続された太陽電池セル7−7,5−7,3−7,1−7の電流値の和が121となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、上端の太陽電池セル1−7と左下の対角方向に隣接する太陽電池セル3−5とを直列接続(S)している。
そして、この太陽電池セル3−5から下方向に向かって順次並列接続(P)し、下端の太陽電池セル7−5は左側の太陽電池セル7−3に並列接続(P)している。その結果、並列接続された太陽電池セル3−5,5−5,7−5,7−3の電流値の和が121となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、太陽電池セル7−3と上側の太陽電池セル5−3を直列接続(S)する。ただし、図18Bでは、後述する理由により、太陽電池セル7−3と太陽電池セル5−3は並列接続(P)となっている。
次に、太陽電池セル5−3と左上の対角方向に隣接する太陽電池セル7−1とを並列接続(P)すると、その時点で日陰の太陽電池セルの接続が完了する。この場合、最後に並列接続した太陽電池セル5−3,7−1の電流値の和が98となり、日向の太陽電池セルの電流値である100以下となるので、上記したように太陽電池セル7−3と太陽電池セル5−3との接続を、直接列続(S)から並列接続(P)に変更する。
この後、図18Bでは図示を省略しているが、最後に並列接続された太陽電池セル7−1と、左上にある日向の太陽電池セル1−1とを外部バスバー15のバスライン15cを通じて直列接続(S)し、次に、この太陽電池セル1−1から上下方向を基本としてジグザグに日向の太陽電池セルを順次直列接続(S)する。そして、図18Bでは図示を省略しているが、最初に並列接続を開始した太陽電池セル7−7を外部バスバー15のマイナスライン15bに接続して太陽電池モジュール1の−端子1bに接続し、最後に直列接続した太陽電池セル1−5を外部バスバー15のプラスライン15aに接続して太陽電池モジュール1の+端子1aに接続する。以上で、全ての接続処理を終了する。
上記したように、日陰になった状態でも全ての太陽電池セルを直列接続のままにしておくと、太陽電池モジュール1としての出力は、24W×16=384Wとなるが、本具体例2のようにして日陰の太陽電池セルを並列に接続すると、太陽電池モジュール1としての出力は、100W×8(6直+並列接続群2直)=800Wとなる。このように、太陽電池モジュール1の受光面に日陰が生じた場合には、日陰の太陽電池セルを並列に接続していくことで、発電効率の低下を最小限に抑えることが可能となる。
<接続切替制御の具体例3>
図19Aは、太陽電池モジュール1の稼動中において、陰影境界線L3を介して斜線を付した所が日陰になった状態を示しており、図19Bは、図19Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10Aないし図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図を示している。具体例3では、日陰境界線L3は対角線より左下側にあり、対角線上の太陽電池セルは全て日向の太陽電池セルに含まれている。
具体的な接続切り替え手順は、上記具体例1で既に説明しているので、ここでは具体例3の接続切り替え手順について簡単に説明する。
図10AのステップS15〜ステップS17の処理の結果、この具体的3では、日陰にある太陽電池セルの全てが上下方向に最後まで並列接続できるので、接続方向を上下方向と決定し、最初の日陰の太陽電池セル7−7から上方向に順次並列接続(P)している。その結果、並列接続された太陽電池セル7−7,5−7,3−7,5−5の電流値の和が147となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、太陽電池セル5−5と下側に隣接する太陽電池セル7−5とを直列接続(S)する。ただし、図19Bでは、後述する理由により、太陽電池セル5−5と太陽電池セル7−5は並列接続(P)となっている。
次に、太陽電池セル7−5と左側に隣接する太陽電池セル7−3とを並列接続(P)すると、その時点で日陰の太陽電池セルの接続が完了する。この場合、最後に並列接続した太陽電池セル7−5,7−3の電流値の和が73となり、日向の太陽電池セルの電流値である100以下となるので、上記したように太陽電池セル5−5と太陽電池セル7−5との接続を、直接列続(S)から並列接続(P)に変更する。
この後、図19Bでは図示を省略しているが、最後に並列接続された太陽電池セル7−3と、左上にある日向の太陽電池セル1−1とを外部バスバー15のバスライン15cを通じて直列接続(S)し、次に、この太陽電池セル1−1から上下方向を基本としてジグザグに日向の太陽電池セルを順次直列接続(S)する。そして、図19Bでは図示を省略しているが、最初に並列接続を開始した太陽電池セル7−7を外部バスバー15のマイナスライン15bに接続して太陽電池モジュール1の−端子1bに接続し、最後に直列接続した太陽電池セル1−7を外部バスバー15のプラスライン15aに接続して太陽電池モジュール1の+端子1aに接続する。以上で、全ての接続処理を終了する。
上記したように、日陰になった状態でも全ての太陽電池セルを直列接続のままにしておくと、太陽電池モジュール1としての出力は、24W×16=384Wとなるが、本具体例3のようにして日陰の太陽電池セルを並列に接続すると、太陽電池モジュール1としての出力は、100W×11(10直+並列接続群1直)=1100Wとなる。このように、太陽電池モジュール1の受光面に日陰が生じた場合には、日陰の太陽電池セルを並列に接続していくことで、発電効率の低下を最小限に抑えることが可能となる。
<接続切替制御の具体例4>
図20Aは、太陽電池モジュール1の稼動中において、陰影境界線L4を介して斜線を付した所が日陰になった状態を示しており、図20Bは、図20Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10Aないし図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図を示している。具体例4では、日陰境界線L4は太陽電池モジュール1の中央部を縦に貫く直線となっており、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとがちょうど左右に分かれた状態となっている。
具体的な接続切り替え手順は、上記具体例1で既に説明しているので、ここでは具体例4の接続切り替え手順について簡単に説明する。
図10AのステップS15〜ステップS17の処理の結果、この具体的4では、日陰にある太陽電池セルの全てが上下方向に最後まで並列接続できるので、接続方向を上下方向と決定し、最初の日陰の太陽電池セル7−7から上方向に順次並列接続(P)している。その結果、並列接続された太陽電池セル7−7,5−7,3−7,1−7,1−5の電流値の和が120となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、太陽電池セル1−5と下側に隣接する太陽電池セル3−5とを直列接続(S)する。ただし、図20Bでは、後述する理由により、太陽電池セル1−5と太陽電池セル3−5は並列接続(P)となっている。
次に、太陽電池セル3−5と下側に隣接する太陽電池セル5−5とを並列接続(P)し、さらに太陽電池セル5−3と下側に隣接する太陽電池セル7−5とを並列接続(P)すると、その時点で日陰の太陽電池セルの接続が完了する。この場合、最後に並列接続した太陽電池セル3−5,5−5,7−5の電流値の和が72となり、日向の太陽電池セルの電流値である100以下となるので、上記したように太陽電池セル1−5と太陽電池セル3−5との接続を、直接列続(S)から並列接続(P)に変更する。
この後、図20Bでは図示を省略しているが、最後に並列接続された太陽電池セル7−5と、左上にある日向の太陽電池セル1−1とを外部バスバー15のバスライン15cを通じて直列接続(S)し、次に、この太陽電池セル1−1から上下方向を基本としてジグザグに日向の太陽電池セルを順次直列接続(S)する。そして、図20Bでは図示を省略しているが、最初に並列接続を開始した太陽電池セル7−7を外部バスバー15のマイナスライン15bに接続して太陽電池モジュール1の−端子1bに接続し、最後に直列接続した太陽電池セル1−3を外部バスバー15のプラスライン15aに接続して太陽電池モジュール1の+端子1aに接続する。以上で、全ての接続処理を終了する。
上記したように、日陰になった状態でも全ての太陽電池セルを直列接続のままにしておくと、太陽電池モジュール1としての出力は、24W×16=384Wとなるが、本具体例4のようにして日陰の太陽電池セルを並列に接続すると、太陽電池モジュール1としての出力は、100W×9(8直+並列接続群1直)=900Wとなる。このように、太陽電池モジュール1の受光面に日陰が生じた場合には、日陰の太陽電池セルを並列に接続していくことで、発電効率の低下を最小限に抑えることが可能となる。
<接続切替制御の具体例5>
図21Aは、太陽電池モジュール1の稼動中において、陰影境界線L5を介して斜線を付した所が日陰になった状態を示しており、図21Bは、図21Aに示す状態の各太陽電池セルを、図10Aないし図10Cに示すフローチャートに従って直並列に接続切り替えした結果の接続図を示している。
具体的な接続切り替え手順は、上記具体例1で既に説明しているので、ここでは具体例4の接続切り替え手順について簡単に説明する。
図10AのステップS15〜ステップS17の処理の結果、この具体的5では、日陰にある太陽電池セルを上下方向に最後まで並列接続することができない。すなわち、ステップS16の処理をしていくと、一つ前の日陰の太陽電池セル3−3と、最後の日陰の太陽電池セル7−1とが隣接せず、接続できない状態となる。従って、具体例5では、接続方向を左右方向と決定することになる。すなわち、最初の日陰の太陽電池セル7−7から左方向に順次並列接続(P)している。その結果、並列接続された太陽電池セル7−7,7−5,7−3,7−1の電流値の和が112となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、太陽電池セル7−1と右上方向に隣接する太陽電池セル5−3とを直列接続(S)する。
次に、太陽電池セル5−3から右方向に順次並列接続(P)していくと、並列接続された太陽電池セル5−3,5−5,5−7,3−7,3−5の電流値の和が120となり、この時点で日向の太陽電池セルの電流値である100を超えるので、太陽電池セル3−5と左側に隣接する太陽電池セル3−3とを直列接続(S)する。ただし、図21Bでは、後述する理由により、太陽電池セル3−5と太陽電池セル3−3は並列接続(P)となっている。
次に、太陽電池セル3−3と右上方向に隣接する太陽電池セル1−5とを並列接続(P)し、さらに太陽電池セル1−5と右側に隣接する太陽電池セル1−7とを並列接続(P)すると、その時点で日陰の太陽電池セルの接続が完了する。この場合、最後に並列接続した太陽電池セル3−3,1−5,1−7の電流値の和が88となり、日向の太陽電池セルの電流値である100以下となるので、上記したように太陽電池セル3−5と太陽電池セル3−3との接続を、直接列続(S)から並列接続(P)に変更する。
この後、図21Bでは図示を省略しているが、最後に並列接続された太陽電池セル1−7と、左上にある日向の太陽電池セル1−1とを外部バスバー15のバスライン15cを通じて直列接続(S)し、次に、この太陽電池セル1−1から左右方向を基本としてジグザグに日向の太陽電池セルを順次直列接続(S)する。そして、図21Bでは図示を省略しているが、最初に並列接続を開始した太陽電池セル7−7を外部バスバー15のマイナスライン15bに接続して太陽電池モジュール1の−端子1bに接続し、最後に直列接続した太陽電池セル5−1を外部バスバー15のプラスライン15aに接続して太陽電池モジュール1の+端子1aに接続する。以上で、全ての接続処理を終了する。
上記したように、日陰になった状態でも全ての太陽電池セルを直列接続のままにしておくと、太陽電池モジュール1としての出力は、24W×16=384Wとなるが、本具体例5のようにして日陰の太陽電池セルを並列に接続すると、太陽電池モジュール1としての出力は、100W×6(4直+並列接続群2直)=600Wとなる。このように、太陽電池モジュール1の受光面に日陰が生じた場合には、日陰の太陽電池セルを並列に接続していくことで、発電効率の低下を最小限に抑えることが可能となる。
なお、図10Aないし図10Cを用いて説明した太陽電池セルの接続切替制御方法(すなわち、接続順序)は一例であって、要するに、全ての太陽電池セルを1回通るようにして(すなわち、一筆書きの要領で)、順次直並列接続して行けばよい。
<太陽光発電システムの説明>
図22は、上記構成の太陽電池モジュール1を用いた太陽光発電システム60の一構成例を示している。
この太陽光発電システム60は、切替手段20、電流計測手段30、切替制御手段40を備えた太陽電池モジュール1と、太陽電池モジュール1の出力電力を最大にすべく各太陽電池セル10の動作点を制御する最大電力点追従制御を行う最大電力点追従制御手段50とを備えて構成されている。
最大電力点追従制御手段50は、電流検出部51、電圧検出部52、インバータ回路53、インバータ制御回路54から構成され、太陽電池モジュール1から入力される直流電圧を交流電圧に変換して図示しない系統側へ出力する。
本実施形態では、切替制御手段40を最大電力点追従制御手段50のインバータ制御回路54に含めた構成としている。切替制御手段40をインバータ制御回路54に含めることで、制御系統を一元化及び簡素化することができる。
上記構成において、インバータ制御回路54による最大電力点追従制御(MPPT制御)の一例について説明する。
インバータ制御回路54は、まず、電流検出部51及び電圧検出部52の検出信号により検出された太陽電池モジュール1の出力電圧及び出力電力を初期電圧、初期電力とする。次に、初期電圧を増加させた電圧を目標電圧とし、太陽電池モジュール1の出力電圧が目標電圧となるようインバータ回路53をスイッチング制御し、そのときの電流検出部51及び電圧検出部52の検出信号により太陽電池モジュール1の出力電力を検出する。そして、検出された出力電力が初期電力より増加していれば、目標電圧を増加して出力電力を検出することを、出力電力が減少方向に変化するまで繰り返し、そのときの目標電圧より一つ手前の目標電圧でインバータ回路53をスイッチング制御する。一方、検出された出力電力が初期電力より減少していれば、目標電圧を減少して出力電力を検出することを、出力電力が増加方向に変化するまで繰り返し、そのときの目標電圧より一つ手前の目標電圧でインバータ回路53をスイッチング制御する。これにより、出力電力のほぼ最大点に追従するよう太陽電池モジュール1の動作点を制御することができる。
なお、上記した太陽電池セルの接続切替制御方法は、切替制御手段40のROMに格納されている切替制御プログラムによって実現されている。本発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよいし、このプログラムがコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されているものであってもよい。
本発明では、この記録媒体として、上記したROMそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していない外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
ここで、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であって、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスク系、CD−ROM/MO/MD/DVD/BD等の光ディスク系、ICカード/光カード等のカード系、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリ系などがある。
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成とはなっていないが、通信ネットワークと接続可能なシステム構成である場合には、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを保持する記録媒体であってもよい。
なお、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 太陽電池モジュール
1a +端子(出力端子)
1b −端子(入力端子)
10 太陽電池セル
15 外部バスバー
15a プラスライン(出力側信号線)
15b マイナスライン(入力側信号線)
15c バスライン(バス信号線)
20 切替手段
21a〜21d 隣接スイッチ群
21a1 第1スイッチ
21a2 下向き第2スイッチ
21a3 上向き第3スイッチ
21b1 第1スイッチ
21b2 右向き第2スイッチ
21b3 左向き第3スイッチ
21c1 第1スイッチ
21c2 右斜め上向き第2スイッチ
21c3 左斜め下向き第3スイッチ
21d1 第1スイッチ
21d2 左斜め上向き第2スイッチ
21d3 右斜め下向き第3スイッチ
22 外周側スイッチ群
22a 外周側第1スイッチ
22b 外周側第2スイッチ
22c 外周側第3スイッチ
22d 外周側第4スイッチ
25 スイッチ素子部
26 素子(負荷抵抗)
27 オン・オフスイッチ
30 電流計測手段
40 切替制御手段
50 最大電力点追従制御手段
51 電流検出部
52 電圧検出部
53 インバータ回路
54 インバータ制御回路
60 太陽光発電システム

Claims (13)

  1. 複数個の太陽電池セルが順次直列接続された太陽電池モジュールであって、
    隣接する前記太陽電池セル同士を直列接続または並列接続に切り替える切替手段と、
    前記太陽電池セルの電流値を計測する電流計測手段と、
    前記電流計測手段により計測された電流値に基づいて前記切替手段の切り替え制御を行う切替制御手段とを備え、
    前記切替制御手段は、日陰にある太陽電池セルより計測される前記電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値になるまで、前記日陰にあって隣接する前記太陽電池セル同士を前記直列接続から並列接続に切り替えるように前記切替手段を制御することを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
    並列接続された前記太陽電池セル群が隣接して複数存在する場合には、隣接する前記太陽電池セル群の間は直列接続とすることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記複数個の太陽電池セルは碁盤目状に配置され、
    前記切替手段は、上下方向に隣接する太陽電池セル間、左右方向に隣接する太陽電池セル間、右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル間、及び、左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル間に、隣接する太陽電池セル同士を直列または並列に接続切り替えする隣接スイッチ群をそれぞれ備えており、
    前記切替制御手段は、前記隣接スイッチ群の切り替え制御により、隣接する太陽電池セル同士の接続を直列接続または並列接続のいずれかに切り替えることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項3に記載の太陽電池モジュールであって、
    上下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を下方向に向かって電流を流すように直列接続する下向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を上方向に向かって電流を流すように直列接続する上向き第3スイッチとを備え、
    左右方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右方向に向かって電流を流すように直列接続する右向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左方向に向かって電流を流すように直列接続する左向き第3スイッチとを備え、
    右斜め上及び左斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め上向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め下向き第3スイッチとを備え、
    左斜め上及び右斜め下方向に隣接する太陽電池セル間を接続する前記隣接スイッチ群は、隣接する太陽電池セル同士を並列に接続する第1スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を左斜め上方向に向かって電流を流すように直列接続する左斜め上向き第2スイッチと、隣接する太陽電池セル同士を右斜め下方向に向かって電流を流すように直列接続する右斜め下向き第3スイッチとを備えていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項3または請求項4に記載の太陽電池モジュールであって、
    碁盤目状に配置された前記太陽電池セルの周囲に外部バスバーが配置され、
    外周部に配置されている前記太陽電池セルと前記外部バスバーとの間に外周側スイッチ群が配置され、
    前記切替制御手段は、前記外周側スイッチ群の接続制御により、前記外部バスバーを通じて、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとを直列に接続することを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記外部バスバーは、太陽電池モジュールの出力端子に接続する出力側信号線と、太陽電池モジュールの入力端子に接続する入力側信号線と、太陽電池セル同士を直列に接続するバス信号線とを備え、
    前記外周側スイッチ群は、前記太陽電池セルを前記出力側信号線に接続する外周側第1スイッチと、前記太陽電池セルを前記入力側信号線に接続する外周側第2スイッチと、前記太陽電池セルを前記バス信号線に接続する外周側第3スイッチとを備え、
    前記切替制御手段は、前記外周側第3スイッチの接続制御により、前記バス信号線を通じて、日向の太陽電池セルと日陰の太陽電池セルとを直列に接続する一方、前記外周側第1スイッチの接続制御により、外周部に配置されている任意の太陽電池セルを太陽電池モジュールの前記出力端子に接続し、前記外周側第2スイッチの接続制御により、外周部に配置されている別の太陽電池セルを太陽電池モジュールの前記入力端子に接続することを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルは、電流値を計測するためのスイッチ素子部を備えており、
    前記電流計測手段は、前記スイッチ素子部のオン、オフ制御により前記太陽電池セルの短絡電流値を計測することを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記電流計測手段による各太陽電池セルの電流値の計測、及び、前記切替制御手段による前記切替手段の切り替え制御は、随時または予め設定された一定時間が経過するごとに行われることを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの出力電力を最大にすべく各太陽電池セルの動作点を制御する最大電力点追従制御を行う最大電力点追従制御手段と、を備えたことを特徴とする太陽光発電システム。
  10. 請求項9に記載の太陽光発電システムであって、
    前記最大電力点追従制御手段は、前記切替制御手段を含んで構成されていることを特徴とする太陽光発電システム。
  11. 複数個の太陽電池セルが順次直列接続され、隣接する前記太陽電池セル同士を直列接続または並列接続に切り替える切替手段と、前記太陽電池セルの電流値を計測する電流値計測手段と、前記電流値計測手段により計測された電流値に基づいて前記切替手段の切り替え制御を行う切替制御手段とを備えた太陽電池モジュールにおける前記切替制御手段による前記太陽電池セルの接続切替制御方法であって、
    随時または一定の時間間隔で隣接する太陽電池セルの電流値を順次計測するステップと、
    計測の結果、日陰にある太陽電池セルより計測される電流値の加算値が、日向にある太陽電池セルより計測される電流値になるまで、日陰にあって隣接する太陽電池セル同士を直列接続から並列接続に順次切り替えるステップと、
    並列接続された前記太陽電池セル群を、日向にあって直列接続されている前記太陽電池セルと直列に接続するステップと、
    直列接続されている前記太陽電池セルを太陽電池モジュールの出力端子に接続し、並列接続されている前記太陽電池セルを太陽電池モジュールの入力端子に接続するステップと、
    を実施することを特徴とする太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法。
  12. 請求光11に記載の太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの接続切替制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるための接続切替制御プログラム。
  13. 請求光12に記載の接続切替制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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