JP2012204637A - 電波吸収体用フェライト組成物および電波吸収体用フェライトコア - Google Patents

電波吸収体用フェライト組成物および電波吸収体用フェライトコア Download PDF

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Abstract

【課題】30〜300MHzの周波数帯域において反射減衰量を高く維持しつつ、耐チッピング性に優れた電波吸収体を実現することができる。また、本発明のフェライトコアは、NiOを含有しないので、低コスト化を図ることができる。
【解決手段】主成分が、酸化鉄をFe換算で44〜48モル%、酸化亜鉛をZnO換算で23.1〜26モル%を含有し、残部が酸化マンガンで構成されており、前記主成分100重量%に対して、副成分として、酸化珪素をSiO換算で50〜300ppm、酸化カルシウムをCaO換算で110〜1120ppm、酸化コバルトをCoO換算で0.1〜0.9重量%含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、電波吸収体に関する。
近年、テレビ、ラジオ、携帯電話機などの各種の電気・電子機器の普及に伴い、制御装置の誤作動の防止用等の建築構造物や電波暗室等の壁材に用いられるタイルとして、フェライト製の板状電波吸収体が知られている。
一般に、電波吸収体等のフェライト焼結体として、その反射減衰特性は30MHzで18〜20dB(厚み7mm程度の場合)程度であった。電波吸収体として最も重要な役割は、電磁波の反射を減衰させることであり、すなわち反射減衰特性が高いことが望まれる。
また、近年、構造物等に用いられる電波吸収体の反射減衰特性として、30MHz〜300MHzの実用周波数帯の全てにおいて23dB以上の要求が高まっており、特に300MHzでのTV放送や電子部品のノイズ対策向けに関する要求が高い。
さらに、電波吸収体は様々な用途に用いられるが、例えばビルの外壁等に施工される場合は、欠けや、クラックが生じないように耐チッピング性に優れることが望まれる。
なお、特許文献1では、主成分として、Fe、Mn、ZnO、(Li0.5 Fe0.5 )O、MnOを含む酸化物磁性材に、副成分としてCoOを含む電波吸収材料が提案されている。
しかしながら、従来技術では、30MHz〜300MHzの幅広い周波数帯域において、反射減衰特性に優れ、さらに耐チッピング特性に優れた電波吸収材料は未だ得られていなかった。
WO2008/047854号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、本発明の目的は、30MHz〜300MHzの幅広い周波数帯域において、高い反射減衰特性を有し、且つ耐チッピング性に優れ、さらには低コストな電波吸収体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るフェライト組成物は、主成分が、酸化鉄をFe換算で44〜48モル%、酸化亜鉛をZnO換算で23.1〜26モル%を含有し、残部が酸化マンガンで構成されており、前記主成分100重量%に対して、副成分として、酸化珪素をSiO換算で50〜300ppm、酸化カルシウムをCaO換算で110〜1120ppm、酸化コバルトをCoO換算で0.1〜0.9重量%含有することを特徴とする。
主成分を構成する酸化物の含有量を上記の範囲とし、さらに副成分として酸化珪素および酸化カルシウムおよび酸化コバルトを上記の範囲で含有させることにより、30MHz〜300MHzにおいて反射減衰量を高く保ちつつ、耐チッピング性が向上する。
このような効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、酸化珪素および酸化カルシウムおよび酸化コバルトを上記の範囲で共存させることで得られる複合効果が大きく影響していると考えられる。
本発明に係るフェライトコアは、上記のいずれかに記載のフェライト組成物から構成され、電波吸収体に使用される。
本発明によると、30〜300MHzの周波数帯域において反射減衰量を高く維持しつつ、耐チッピング性に優れた電波吸収体を実現することができる。また、本発明のフェライトコアは、NiOを含有しないので、低コスト化を図ることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る電波吸収体用フェライトコアである。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る電波吸収体用フェライトコア1は、電波2を吸収するフェライトコアであって、下記に示すフェライト組成物で構成してある。なお、電波吸収体用フェライトコアとしては、図1に示したタイル状の角柱型のほか、円筒型、角錐型、円錐型等を例示することができる。
本実施形態に係るフェライト組成物は、Mn−Zn系フェライトであり、主成分として、酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化亜鉛を含有している。
主成分100モル%中、酸化鉄の含有量は、Fe換算で、44〜48モル%、好ましくは45〜47モル%である。酸化鉄の含有量が少なすぎると、30MHzの反射減衰量が劣化し、多すぎると、耐チッピング性の指標となるラトラ値及び300MHzにおける反射減衰量が劣化する。
主成分100モル%中、酸化亜鉛の含有量は、ZnO換算で、23.1〜26モル%、好ましくは24〜26モル%である。酸化亜鉛の含有量が少なすぎると、30MHzの反射減衰量が劣化し、多すぎると、ラトラ値及び300MHzにおける反射減衰量が劣化する。
主成分の残部は、酸化マンガンのみから構成されていてもよい。
本実施形態に係るフェライト組成物は、上記の主成分に加え、副成分として、酸化珪素および酸化カルシウムおよび酸化コバルトを含有している。
酸化カルシウムの含有量は、主成分100重量%に対して、CaO換算で、110〜1120ppm、好ましくは500〜1120ppmである。酸化カルシウムの含有量が少なすぎると、ラトラ値及び30〜300MHzにおける反射減衰量が劣化し、多すぎると、100〜300MHzにおける反射減衰量が劣化する。
酸化珪素の含有量は、主成分100重量%に対して、SiO換算で、50〜300ppm、好ましくは100〜300ppmである。酸化珪素の含有量が少なすぎると、ラトラ値及び30〜300MHzにおける反射減衰量が劣化し、多すぎると、ラトラ値及び30MHz、50MHz及び300MHzの反射減衰量が劣化する。
酸化コバルトの含有量は、主成分100重量%に対して、CoO換算で、0.1〜0.9重量%、好ましくは0.4〜0.9重量%である。酸化コバルトの含有量が少なすぎると、30MHz、50MHz及び300MHzの反射減衰量が劣化し、多すぎると、ラトラ値及び30MHzの反射減衰量が劣化する。
本実施形態に係るフェライト組成物においては、主成分の組成範囲を上記の範囲に制御されていることに加え、副成分として、上記の酸化珪素および酸化カルシウムおよび酸化コバルトが含有されている。その結果、30〜300MHzの周波数帯域において反射減衰量を高く維持しつつ、耐チッピング性に優れ、NiOを含有しない、即ち、製造コストを格段に減じた電波吸収体を実現できる。
なお、酸化珪素または酸化カルシウムまたは酸化コバルトが単独で含有されている場合には上記の効果は十分に得られない。すなわち、上記の効果は、酸化珪素および酸化カルシニウムおよび酸化コバルトが同時に特定量含有された場合に初めて得られる複合的な効果であると考えられる。
なお、本実施形態に係るフェライト組成物には、CuおよびLiの酸化物等は実質的に含まれない。ここで、実質的に含まないとは、原料段階で積極的に添加しないことを意味する。
本実施形態に係るフェライト組成物において、Cuの酸化物を実質的に含まないことにより、製造工程で用いる炉を傷めず、さらに製造コストを減じる利点がある。
また、本実施形態に係るフェライト組成物において、Liの酸化物を実質的に含まないことにより、製造コストを減じる利点がある。
また、本実施形態に係るフェライト組成物には、原料中の不可避的不純物元素の酸化物が数ppm〜数百ppm程度含まれ得る。
具体的には、B、C、P、S、Cl、As、Se、Br、Te、Iや、Li、Na、Mg、Al、K、Ga、Ge、Sr、Cd、In、Sn、Sb、Ba、Pb、Bi等の典型金属元素や、Sc、Ti、V、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Nb、Mo、Pd、Ag、Hf、Ta等の遷移金属元素が挙げられる。
次に、本実施形態に係るフェライト組成物の製造方法の一例を説明する。
まず、出発原料(主成分の原料および副成分の原料)を、所定の組成比となるように秤量して混合し、原料混合物を得る。混合する方法としては、たとえば、ボールミルを用いて行う湿式混合や、乾式ミキサーを用いて行う乾式混合が挙げられる。なお、平均粒径が0.1〜3μmの出発原料を用いることが好ましい。
主成分の原料としては、酸化鉄(α−Fe)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マンガン(Mn)、あるいは複合酸化物などを用いることができる。さらに、その他、焼成により上記した酸化物や複合酸化物となる各種化合物等を用いることができる。焼成により上記した酸化物になるものとしては、たとえば、金属単体、炭酸塩、シュウ酸塩、硝酸塩、水酸化物、ハロゲン化物、有機金属化合物等が挙げられる。なお、主成分中の酸化マンガンの含有量はMnO換算で計算されるが、主成分の原料としては、Mnが好ましく用いられる。
副成分の原料としては、主成分の原料の場合と同様に、酸化物だけではなく複合酸化物や焼成後に酸化物となる化合物を用いればよい。酸化ケイ素(SiO)の場合には、SiOを用いることが好ましい。また、酸化カルシウム(CaO)の場合には、炭酸カルシウム(CaCO)を用いることが好ましい。さらに酸化コバルト(CoO)の場合には、Coを用いることが好ましい。
なお、酸化コバルトの一形態であるCoは、保管や取り扱いが容易であることや、空気中でも価数が安定していることから、酸化コバルトの原料として好ましい。
次に、原料混合物の仮焼きを行い、仮焼き材料を得る。仮焼きは、原料の熱分解、成分の均質化、フェライトの生成、焼結による超微粉の消失と適度の粒子サイズへの粒成長を起こさせ、原料混合物を後工程に適した形態に変換するために行われる。こうした仮焼きは、好ましくは800〜1100℃の温度で、通常1〜3時間程度行う。仮焼きは、大気(空気)中で行ってもよく、大気中よりも酸素分圧が高い雰囲気や純酸素雰囲気で行っても良い。なお、主成分の原料と副成分の原料との混合は、仮焼きの前に行なってもよく、仮焼き後に行なってもよい。
次に、仮焼き材料の粉砕を行い、粉砕材料を得る。粉砕は、仮焼き材料の凝集をくずして適度の焼結性を有する粉体とするために行われる。仮焼き材料が大きい塊を形成しているときには、粗粉砕を行ってからボールミルやアトライターなどを用いて湿式粉砕を行う。湿式粉砕は、仮焼き材料の平均粒径が、好ましくは1〜2μm程度となるまで行う。
次に、粉砕材料の造粒(顆粒)を行い、造粒物を得る。造粒は、粉砕材料を適度な大きさの凝集粒子とし、成形に適した形態に変換するために行われる。こうした造粒法としては、たとえば、加圧造粒法やスプレードライ法などが挙げられる。スプレードライ法は、粉砕材料に、ポリビニルアルコールなどの通常用いられる結合剤を加えた後、スプレードライヤー中で霧化し、低温乾燥する方法である。
次に、造粒物を所定形状に成形し、成形体を得る。造粒物の成形としては、たとえば、乾式成形、湿式成形、押出成形などが挙げられる。乾式成形法は、造粒物を、金型に充填して圧縮加圧(プレス)することにより行う成形法である。成形体の形状は、特に限定されず、用途に応じて適宜決定すればよいが、本実施形態ではタイル状角柱型形状とされる。
次に、成形体の本焼成を行い、焼結体(本実施形態のフェライト組成物)を得る。本焼成は、多くの空隙を含んでいる成形体の粉体粒子間に、融点以下の温度で粉体が凝着する焼結を起こさせ、緻密な焼結体を得るために行われる。こうした本焼成は、好ましくは900〜1300℃の温度で、通常2〜5時間程度行う。本焼成は、大気(空気)中で行ってもよく、大気中よりも酸素分圧が高い、もしくは低い雰囲気で行っても良い。
このような工程を経て、本実施形態に係るフェライト組成物は製造される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
たとえば、上述した実施形態では、タイル状の角柱型形状とするために、本焼成前に該形状に成形しているが、本焼成後に該形状に成形(加工)してもよい。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
まず、主成分の原料として、Fe、ZnOおよびMnを準備した。副成分の原料として、SiOおよびCaCOおよびCoを準備した。
次に、準備した主成分および副成分の原料の粉末を秤量した後、ボールミルで5時間湿式混合して原料混合物を得た。
次に、得られた原料混合物を、空気中において950℃で2時間仮焼して仮焼き材料とした後、ボールミルで20時間湿式粉砕して、平均粒径が1.5μmである粉砕材料を得た。
次に、この粉砕材料を乾燥した後、該粉砕材料100重量%に、バインダーとしてのポリビニルアルコールを1.0重量%添加して造粒し、20メッシュの篩で整粒して顆粒とした。この顆粒を196MPa(2ton/cm)の圧力で加圧成形して、トロイダル形状(寸法=外径22mm×内径12mm×高さ9mm)の成形体を得た。
次に、これら各成形体を、酸素分圧を適宜制御しながら、1270℃で2.5時間焼成して、焼結体としてのトロイダルコアサンプルを得た。得られたサンプルについて、蛍光X線分析を行い、フェライトコアの組成を測定した。結果を表1および2に示す。
キュリー温度(Tc)
試料を高温層の中に入れ、各温度で十分安定するまで保持した後、LCRメーターを用いて初透磁率μiの温度特性を測定した。初透磁率の最大値を超えた下降部において最大値の80%の点と20%の点を結ぶ延長線がμi=1の線と交わる点を求め、キュリー温度Tcとした。なお、測定周波数は100kHzとした。結果を表1および2に示す。本実施例では、キュリー温度Tcは、好ましくは70℃以上である場合を良好とする。
ラトラ値(Rattler Value)
焼結体試料を直径20mm、高さ15mmの円柱状に加工し、加工された焼結体試料について、ラトラ試験を行い、ラトラ値を求めた。結果を表1および2に示す。本実施例では、ラトラ値は、好ましくは0.5%以下である場合を良好し、さらに好ましくは0.49%以下、特に好ましくは0.47%以下である。
なお、ラトラ試験は、以下の要領で行なった。まず、試験に用いる3個の焼結体試料の試験前の重量(W1)を測定した。次いで、3個の焼結体試料を、内部に邪魔棒を有する直径約10cmのポット(ラトラ試験機)に入れ、回転数100rpm、回転時間5分の条件で3個の焼結体試料をポット内で粉砕した。その後、3個の焼結体試料の試験終了後の重量(W2)を測定した。3個の焼結体試料の試験前後の重量の減少率を求め、これをラトラ値とした。すなわち、ラトラ値は、下記式(1)によって算出される。
ラトラ値(%)=100×(W1−W2)/W1 ・・・式(1)
反射減衰量
電波吸収体の電波吸収特性は、外径19.8mm、内径8.6mm、高さ7.0mmに加工されたリング形状のサンプルに対し、同軸管内に挿入した状態で、ネットワーク・アナライザーを用い、30MHz、50MHz、100MHz及び300MHzにおける反射係数を測定し、得られた測定結果から、反射減衰量を算出した。結果を表1および2に示す。本実施例では、反射減衰量は、好ましくは23dB以上である場合を良好とし、さらに好ましくは23.2dB以上、特に好ましくは23.3dB以上である。
Figure 2012204637
Figure 2012204637
表1および2に示すように、フェライトコアの組成において、主成分であるFeおよびZnOの含有量、および副成分であるSiO、CaOおよびCoOの含有量が本発明の範囲内である場合(実施例1〜16)には、30MHz〜300MHzの周波数帯域において、23dB以上の高い反射減衰量を維持し、さらには耐チッピング性にも優れ、70℃以上のTcが得られることが確認できた。
これに対し、表1に示すように、フェライトコアの組成において、FeあるいはZnOの含有量が所定の範囲内より小さい場合(比較例1、3)には、反射減衰量が悪化する傾向があることが確認できた。また、フェライトコアの組成において、Feの含有量が所定の範囲内より大きい場合(比較例2)には、反射減衰量およびラトラ値が悪化する傾向が確認された。また、フェライトコアの組成において、ZnOの含有量が所定の範囲内より大きい場合(比較例4)には、反射減衰量、ラトラ値およびキュリー温度が悪化する傾向が確認された。
また、表2に示すように、フェライトコアの組成において、SiOの含有量が本発明の範囲外となっている場合(比較例7、8)には、反射減衰量およびラトラ値が悪化する傾向が確認された。
また、表2に示すように、フェライトコアの組成において、CaOの含有量が所定の範囲内より小さい場合(比較例5)には、反射減衰量およびラトラ値が悪化する傾向があり、CaOの含有量が所定の範囲内より大きい場合(比較例6)には、反射減衰量が悪化する傾向が確認された。
また、表2に示すように、フェライトコアの組成において、CoOの含有量が所定の範囲内より小さい場合(比較例9)には、反射減衰量が悪化する傾向があり、CoOの含有量が所定の範囲内より大きい場合(比較例10)には、反射減衰量およびラトラ値が悪化する傾向が確認された。
1… 電波吸収体用フェライトコア
2… 電波

Claims (2)

  1. 主成分が、酸化鉄をFe換算で44〜48モル%、酸化亜鉛をZnO換算で23.1〜26モル%を含有し、残部が酸化マンガンで構成されており、
    前記主成分100重量%に対して、副成分として、酸化珪素をSiO換算で50〜300ppm、酸化カルシウムをCaO換算で110〜1120ppm、酸化コバルトをCoO換算で0.1〜0.9重量%含有することを特徴とする電波吸収体用のフェライト組成物。
  2. 請求項1に記載のフェライト組成物から構成される、電波吸収体用フェライトコア。
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