JP2012203181A - 液晶表示装置、液晶表示装置の生産方法、及び、液晶表示装置の設計方法 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示装置の生産方法、及び、液晶表示装置の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】白さが良好で明るさも確保した白の反射表示を行うことができる、液晶表示装置と、その生産方法及びその設計方法と、を提供する。
【解決手段】液晶層のリタデーションの値は、0.63μm以上1.02μm以下であり、液晶層の液晶分子のツイスト角の角度は、70°以上100°以下であり、液晶層の波長分散は、1より大きく1.2以下であり、ツイスト角における角の二等分線と、第1偏光フィルタの光の吸収軸と第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とは略一致しており、液晶層のリタデーションの値をXμm、ツイスト角の角度から交差角の角度を減じた角度をY°と表現した場合に、XとYとが、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たす。
【選択図】図10

Description

本発明は、液晶表示装置、液晶表示装置の生産方法、及び、液晶表示装置の設計方法に関する。
特許文献1には、従来に比べ表示画面の白さを向上させた液晶表示装置が開示されている。特許文献1に記載された液晶表示装置では、反射率が400nm以上550nm以下の波長帯域内でピーク反射率を示す反射板が使用され、反射表示おいて表示画面の白さが向上している。
特開2000−275633号公報
しかし、特許文献1に記載された液晶表示装置では、400nm以上550nm以外の波長帯域内の可視光については暗くなってしまうため、全体的に反射表示が暗い。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、白さが良好で明るさも確保した白の反射表示を行うことができる、液晶表示装置と、その生産方法及びその設計方法と、を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の第1の観点に係る液晶表示装置は、
第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置であって、
前記液晶層のリタデーションの値は、0.63μm以上1.02μm以下であり、
前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度は、70°以上100°以下であり、
前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散は、1より大きく1.2以下であり、
前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とは略一致しており、
前記液晶層のリタデーションの値をXμm、前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現した場合に、XとYとが、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たす、
ことを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明の第2の観点に係る液晶表示装置の生産方法は、
第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置の生産方法であって、
前記液晶層のリタデーションの値は、0.63μm以上1.02μm以下であり、前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度は、70°以上100°以下であり、前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散は、1より大きく1.2以下である、液晶素子を用意し、
前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とを略一致させたときの前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現し、前記液晶層のリタデーションの値をXμmと表現した場合に、XとYとを、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たすように前記液晶素子と前記第1偏光フィルタと前記第2偏光フィルタとを配置する、
ことを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明の第3の観点に係る液晶表示装置の設計方法は、
第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置の設計方法であって、
前記液晶層のリタデーションの値を、0.63μm以上1.02μm以下とし、
前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度を、70°以上100°以下とし、
前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散を、1より大きく1.2以下とし、
前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とを略一致させたときの前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現し、前記液晶層のリタデーションの値をXμmと表現した場合に、XとYとを、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たす値にする、
ことを特徴とする。
本発明によれば、白さが良好で明るさも確保した白の反射表示を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略断面図である。 通常の偏光フィルタと白色系偏光フィルタの透過スペクトルを示す図である。 液晶層の透過率のグラフである。 本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を上から見た場合の、第1配向膜の配向方向、第2配向膜の配向方向、第1偏光フィルタの吸収軸の方向、第2偏光フィルタの吸収軸の方向の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を上から見た場合の、第1配向膜の配向方向、第2配向膜の配向方向、第1偏光フィルタの吸収軸の方向、第2偏光フィルタの吸収軸の方向の関係を示す図である。 偏光板としてヨウ素系偏光板を採用した液晶表示装置の各種条件のシミュレーション結果を示す図であり、主にリタデーションとツイスト角−交差角との関係を示す図である。 偏光板として染料系偏光板を採用した液晶表示装置の各種条件のシミュレーション結果を示す図であり、主にリタデーションとツイスト角−交差角との関係を示す図である。 偏光板として白色系偏光板を採用した液晶表示装置の各種条件のシミュレーション結果を示す図であり、主にリタデーションとツイスト角−交差角との関係を示す図である。 ヨウ素系偏光板を使用した従来の液晶表示装置の各種条件を示す図であり、主にリタデーションとツイスト角−交差角との関係を示す図である。 図6乃至図9に示したリタデーションとツイスト角−交差角との関係をプロットしたグラフである。 (a)は、各液晶の、各波長における屈折異方性と波長分散と波長分散とを示す図であり、(b)は、各液晶における屈折率異方性の波長依存性を表したグラフであり、(c)は、波長分散と波長589nmにおける屈折率異方性との関係を表したグラフである。 実際に作成した、各実施例等に係る液晶表示装置の各種条件を示す図である。 実際に作成した、各実施例等に係る液晶表示装置の反射特性を示す図である。
本発明に係る一実施形態について図面を参照して説明する。なお、下記の説明では、所定の構成要素の、液晶表示装置の表示面前方(液晶表示装置の鑑賞者の方向)を上といい、表示面前方と反対側を下という。また、図面において、同様の機能を有するもの等については、同じ符号を付して説明する。また、図面において、同様のもの等が複数ある場合には、その一部にのみ符号を付して説明する。
(液晶表示装置の構成)
まず、本実施形態に係る液晶表示装置100の構成を、図1を参照して説明する。
本実施形態に係る液晶表示装置100は、第1偏光フィルタ110と、液晶素子120と、第2偏光フィルタ130と、半反射層140と、バックライト150と、を備える。液晶素子120を用意して、この液晶素子120の上下を第1偏光フィルタ110と、第2偏光フィルタ130と、で挟み、半反射層140とバックライト150とを配置することで、液晶表示装置100は生産される。なお、図1では、後述の液晶分子が模式的に描かれている。また、本実施形態に係る液晶表示装置100は、ノーマリーホワイトモードのTN(Twisted Nematic)液晶装置である。
第1偏光フィルタ110の下には、液晶素子120が配置される。液晶素子120の下には、第2偏光フィルタ130が配置される。第2偏光フィルタ130の下には、半反射層140が配置される。半反射層140の下には、バックライト150が配置される。各構成要素は、隣り合うもの同士、互いに当接又は近接するか、固着される。
第1偏光フィルタ110は、表面側又は裏面側から入射する光を、第1偏光フィルタ110の、光の吸収軸に直交する透過軸に沿った直線偏光として出射する。以下では、第1偏光フィルタ110の吸収軸を第1吸収軸という。
第2偏光フィルタ130は、表面側又は裏面側から入射する光を、第2偏光フィルタ130の、光の吸収軸に直交する透過軸に沿った直線偏光として出射する。以下では、第2偏光フィルタ130の吸収軸を第2吸収軸という。
本実施形態では、第1偏光フィルタ110と第2偏光フィルタ130とは、それぞれ、偏光板によって構成されている。
液晶素子120は、液晶層121と、第1基板122と、第2基板123と、を備える。
液晶層121は、第1基板122と第2基板123とによって挟まれている。液晶層121は、液晶分子121aを含む。第1基板122と第2基板123とは、図示しないシール部材を挟んで、所定の距離を保って対向するように重ね合わされ、固着される。第1基板122と第2基板123とシール部材とによって形成される密閉空間に液晶(ここでは、ネマティック液晶)が閉じこめられ、液晶層121が形成される。
第1基板122は、第1基材122aと第1電極122bと第1絶縁膜122cと第1配向膜122dとを備える。
第1基材122aは、透明基板(例えば透明ガラス基板)であり光を透過する。
第1電極122bは、光を透過する透明電極(例えば、ITO(酸化インジウムスズ)によって形成される。)である。第1電極122bは、第1基材122aの主面(液晶層121側の面)に所定形状(例えば、数字等をセグメント表示できるような形状)で形成される。第1電極122bは、公知の方法(例えば、スパッタ、蒸着、又は、エッチング)によって形成される。
第1絶縁膜122cは、第1電極122bを絶縁保護する膜(例えば、二酸化ケイ素によって形成される。)であり、第1電極122bを覆うように、第1基材122aの主面上に形成される。
第1配向膜122dは、液晶層121に接する膜(例えば、ポリイミドによって形成される。)である。第1配向膜122dは、第1絶縁膜122cを覆うように、第1絶縁膜122c上に形成される。第1配向膜122dは、図4,5の矢印方向に向けてラビング処理され、細かい溝が形成される。
第1絶縁膜122c及び第1配向膜122dは、それぞれ、公知の方法(例えば、フレクソ印刷)によって形成される。
第2基板123は、第1基板122と略同様の構成を有するので詳細な説明は省略する。ここで、第1基材122aは、第2基材123aに対応する。第1電極122bは、第2電極123bに対応する。第1絶縁膜122cは、第2絶縁膜123cに対応する。第1配向膜122dは、第2配向膜123dに対応する。
なお、液晶分子121aのツイスト角(基板122側の液晶分子121aと基板123側の液晶分子121aとのねじれ角)は、第1配向膜122dの配向方向(以下、「第1の配向方向」という。)と第2配向膜123dの配向方向(以下、「第2配向方向」という。)によって規定される。配向方向は、ここでは、配向膜に形成された前記の溝が延びる方向と略一致する。配向膜に接する液晶分子121aは、電圧の無印加時において、長尺方向が配向方向に沿うように並ぶ。
第1電極122b及び第2電極123bは、液晶層121を挟んで対向する一対の電極である。この一対の電極に電圧が印加され、液晶層121に電圧がかかる。これによって、液晶層121における電圧がかかる部分の液晶分子121aは、長尺方向が液晶層121の厚さ方向(上下方向)に沿うように並ぶ。このため、液晶層121を通過する光は偏光方向が変更されなくなり、電圧が印加された領域では黒表示がなされる。
半反射層140は、上からの光を反射し、下からの光を透過するものであり、例えば、アルミ等で形成されたハーフミラー等によって構成される。本実施形態では、半反射層140は、第2偏光フィルタ130を構成する偏光板の下面に直接形成される。なお、半反射層140は、第2偏光フィルタ130とは、別体の半反射板によって構成されてもよい。
バックライト150は、所定の光を面状に出射して液晶素子120等を照らす。バックライト150は、例えば、発光ダイオードと導光部材との組み合わせによって構成される。バックライト150は、液晶表示装置100が透過表示を行う際に使用されるものである。
液晶表示装置100では、上記のツイスト角の角度は90°前後である。このため、電圧の無印加時では、液晶層121を通過する光の偏光方向が90°前後傾く。また、第1配向方向と第1吸収軸とは、略同じ方向になる。また、第2配向方向と第2吸収軸とは、略同じ方向になる。以上によって、電圧が印加されていない領域において、外光が液晶表示装置100に入射すると、この外光は、第1偏光フィルタ110で直線偏光に偏光され、その後に液晶素子120で偏光方向が変更され、第2偏光フィルタ130を通過し、半反射層140で反射される。半反射層140で反射された直線偏光は、再度、第2偏光フィルタ130を通過し、液晶素子120で偏光方向が変更され、第1偏光フィルタ110を通過し、人の目に入る。これによって、白表示が行われる。
本願発明者は、上記のような構成の液晶表示装置100において、液晶の条件(液晶層121のリタデーション、液晶分子121aのツイスト角の角度)、偏光フィルタの条件(第1偏光フィルタ110及び第2偏光フィルタ130の吸収軸の方向)を、所定の条件にすることによって、白さが良好で明るさも確保した白の反射表示を行う液晶表示装置100を構成することが出来ることを見出した。ここで、液晶層121のリタデーションとは、液晶層の厚さdと、液晶の屈折率異方性Δnとの積(Δn・d)である。なお、バックライト150を用いた透過表示では、バックライト150等に出射光の色を補正する補正板等を組み合わせれば、白表示の白さを補正できるので、下記では主に白の反射表示について説明する。
ここからは、本願発明者が、各条件(液晶の条件、偏光のフィルタ条件)をどのように特定したかについて、特定するための前提条件について触れた上で、説明する。
従来の液晶表示装置では、表示される白は緑がかっていた。これは、図2に示す、従来の液晶表示装置に用いられている通常の偏光フィルタの透過スペクトル(点線)のように、通常の偏光フィルタは青色の光の透過率が低く、上記の構造では反射表示において光が偏光フィルタを4回通ることで、反射表示で出射される光(ユーザの目に入る光)の青成分の光が弱くなってしまうことが理由に挙げられる。
また、従来は、Gooch−Tarryの式に基づいて、人間の目にとって視認感度のよい緑の波長(例えば、550nm)における透過率のファーストピーク付近におけるリタデーションの値を液晶層のリタデーションの値としていたことも、白表示が緑がかる理由に挙げられる。
ここで、図3は、ツイスト角の角度を90°にした場合の液晶層(電圧無印加時)の透過率とリタデーション(単位;μm)との関係を波長毎に示した図である。この透過率とリタデーションとの関係は、図3中の式1(Gooch−Tarryの式から導かれる式)によって求められる。例えば、従来では、図3において、550nmにおける透過率のファーストピーク付近におけるリタデーションの値が採用されていた(図3中の両矢印参照)。なお、式1中、μは、μ=(2×Δn・d/λ)であり、λは、各光の波長であり、図3では、λは、450nm、550nm、又は、650nmである。また、式1中、θはツイスト角の角度であり、図3ではπ/2である。なお、ツイスト角の角度が異なれば、図3のグラフの形も変わる。
このような、ツイスト角の角度が90°である場合の図3のグラフを考慮して、前記の各条件を特定する際の前提条件を以下のように定める。
(前提条件について)
液晶層121のリタデーションの値は、青色の波長(450nm)の光の透過率のセカンドピーク(例えば、図3中の両矢印参照)付近に対応するリタデーションの値(0.75〜1.00μm付近)を含む値とする。
なお、青色の波長の光のファーストピークでは、赤色の波長(650nm)の透過率が悪すぎるので、ファーストピークに対応するリタデーションの値は採用できない。また、青色の波長の光の透過率のサードピーク以降のピークについては、リタデーションの値が大きくなってしまい、液晶層121の厚さが厚くなる。この場合、液晶層121の電圧印加時の応答速度が遅くなってしまうので、サードピーク以降のピークに対応するリタデーションの値は採用できない。
また、ツイスト角の角度は、60°〜100°とする。このように、定めた理由は、ツイスト角の角度が90°から大きく離れてしまうと、黒表示と白表示とのコントラストが低下してしまったり、反射表示が暗くなったり、又は、白表示の白さも悪くなってしまうことが考えられるためである。
以上を前提として、まず、リタデーションの値を0.46μm〜1.103μm内にある所定の値とし、ツイスト角を60°〜100°内にある所定の値とする。そして、各所定の値毎に、反射表示における表示色の色度座標(色相)が白色の範囲として、(x,y)=(0.31±0.015,0.33±0.01)内(CIE表色系)に入るような、第1偏光フィルタ110の第1吸収軸の方向及び第2偏光フィルタ130の第2吸収軸の方向を決定する。
なお、以下では、(x,y)=(0.31,0.33)を「ホワイト基準」といい、(x,y)=(0.31±0.015,0.33±0.01)が示す範囲を「ホワイト基準範囲」という。また、色度座標は、ホワイト基準に近いほど、白さが良好で、つまり、白表示が白い。
(吸収軸の方向について)
ここで、吸収軸の方向について、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、液晶表示装置100を上から見た場合の、第1吸収軸と第2吸収軸とツイスト角との関係を示す。
第1吸収軸の方向(実線両矢印)及び第2吸収軸の方向(実線両矢印)は、ツイスト角の角度θ1から、第1吸収軸と第2吸収軸とが交差する角である交差角の角度θ2を減じた値によって規定される。
ツイスト角は、第1配向膜122dの配向方向(点線矢印)である第1配向方向と、第2配向膜123dの配向方向(点線矢印)である第2配向方向と、によって規定される。
交差角は、第1吸収軸と第2吸収軸とによって構成される四つの角の内の、ツイスト角と同じ方向に開いた角であり、交差角の二等分線(1点鎖線)とツイスト角の二等分線とは略一致(完全な一致、誤差等を含めた略一致を含む。)するものとする。
図4は、ツイスト角の角度θ1が交差角の角度θ2よりも大きい場合を示す。この場合、角度θ1から角度θ2を減じた値は、正の値になる。
図5は、ツイスト角の角度θ1が交差角の角度θ2よりも小さい場合を示す。この場合、角度θ1から角度θ2を減じた値は、負の値になる。
角度θ1から角度θ2を減じた値の絶対値は、角度θ3(第2配向方向に対する第2吸収軸の傾き角度)の絶対値と角度θ4(第1配向方向に対する第1吸収軸の傾き角度)の絶対値の和になる。なお、角度θ3及びθ4の値は、傾きが液晶表示装置100の上から見て左回り(反時計回り)であれば正の値(図4のθ4及び図5のθ3)になり、右回り(時計回り)であれば負の値(図4のθ3及び図5のθ4)とする。
このようにして、第1吸収軸の方向及び第2吸収軸の方向は、角度θ1から角度θ2を減じた値(以下、「ツイスト角−交差角」と表現する)によって規定される。このため、角度θ1から角度θ2を減じた値(以下、「差分値」という)を調整すれば、第1吸収軸の方向及び第2吸収軸の方向を規定できることになる。第1吸収軸の方向及び第2吸収軸の方向と変化させることによって、第1吸収軸の方向と第1配向方向との傾きが調整され、第2吸収軸の方向と第2配向方向との傾きが調整されるので、反射表示おける白の白さが変化する。
以下では、上記で説明したように、反射表示における表示色の色度座標が白色の範囲としてホワイト基準範囲に入るように、リタデーションの値、ツイスト角の角度を上記所定範囲内で変化させ、ツイスト角−交差角(差分値)を決定した(交差角が定まれば、差分値も定まるので、交差角を決定したともいえる)シミュレーション結果を、図6〜図8を参照して説明する。このようなシミュレーションは、所定のシミュレーションソフトにより行うことが可能であるが、本シミュレーション結果は、シンテック株式会社製のシミュレーションソフト「LCD MASTER」により導いたものである。
本願発明者は、液晶表示装置100と同様の構成からなる液晶表示装置において、その第1偏光フィルタ110と第2偏光フィルタ130とに用いる偏光板として、ヨウ素系偏光板、染料系偏光板、白色系偏光板の各々を採用した液晶表示装置についてシミュレーションを行った。
図6に、ヨウ素系偏光板を採用した場合のシミュレーション結果を示す。
リタデーションの値を0.578〜1.103μmのうちで適宜選択し、ツイスト角の角度を60、70、80、90、100°のうちいずれかとした場合において、反射表示における表示色の色度座標がホワイト基準範囲内に入る条件下で算出された「ツイスト角−交差角」は、図示する結果となる。
例えば、リタデーションが0.866μmであり、ツイスト角が80°である場合には、「ツイスト角−交差角」は10°と算出されている。また、このときの色度座標は、ホワイト基準範囲内の(x,y)=(0.313,0.330)と算出されている。
図7に、染料系偏光板を採用した場合のシミュレーション結果を示す。
リタデーションの値を0.788〜1.024μmのうちで適宜選択し、ツイスト角の角度を80、90、100°のうちいずれかとした場合において、反射表示における表示色の色度座標がホワイト基準範囲内に入る条件下で算出された「ツイスト角−交差角」は、図示する結果となる。
例えば、リタデーションが0.945μmであり、ツイスト角が100°である場合には「ツイスト角−交差角」は25°と算出されている。また、このときの色度座標は、ホワイト基準範囲内の(x,y)=(0.305,0.328)と算出されている。
図8に、白色系偏光板を採用した場合のシミュレーション結果を示す。
リタデーションの値を、0.46〜1.08μmのうちで適宜選択し、ツイスト角の角度を、60、70、80、90、100°のうちいずれかとした場合において、反射表示における表示色の色度座標がホワイト基準範囲内に入る条件下で算出された「ツイスト角−交差角」は、図示する結果となる。
例えば、リタデーションが0.94μmであり、ツイスト角が60°である場合には、「ツイスト角−交差角」は8°と算出されている。また、このときの色度座標は、ホワイト基準範囲内の(x,y)=(0.305,0.329)と算出されている。
また、図9に、比較対象として、ヨウ素系偏光板を使用した従来の液晶表示装置の各種条件を示す。この従来の液晶表示装置では、リタデーションの値が0.564、ツイスト角が100°、差分値が20であり、色度座標は、(x,y)=(0.332,0.375)である。
図6〜図8における空欄は、この欄に対応するリタデーションの値とツイスト角の値とを取ったときに、差分値をどのような値にしても、ホワイト基準範囲に入る色度座標が得られる条件が無いことを示している。また、図6〜図8においては、上記各値の他、反射率も示されている。反射率は、反射表示において、液晶表示装置100に入射する光に対する、液晶表示装置100が出射する光の割合であり、空気中における反射を100%としたときの割合である。反射率が高ければ、白表示が明るくなるので、反射率は大きい方が良い。なお、ホワイト基準範囲に入る色度座標が得られる条件がない場合(差分値及び色度座標の欄が空欄である場合)、反射率の欄を「−」で示している。また、図9にも参考のため反射率を示した。
(良好な白表示を実現する各条件の特定について)
図6〜図8に示すシミュレーション結果から、色度座標がホワイト基準範囲に入る、又は、色度座標がホワイト基準範囲に入らなかったとしても反射率が良好である、リタデーションの範囲を鑑みることで、本願発明者は、通常の偏光板(白色系の偏光板以外の偏光板であり、ヨウ素系の偏光板と染料系の偏光板とを含む)と白色系の偏光板とに限らず、良好な白表示を実現するためには、リタデーションの値を「0.63〜1.02μm」の範囲内、望ましくは「0.79〜1.02μm」の範囲内にすることが条件の1つであることを見出した(条件1)。
また、シミュレーションでは、前提としてツイスト角の角度を60°〜100°の範囲内で変化させたが、本願発明者は、図6〜図8に示すシミュレーション結果から、反射率の高さと色度座標のホワイト基準座標への近さを同様に考慮して、良好な白表示を実現するためには、ツイスト角の角度を「70°〜100°」の範囲内、望ましくは「80°〜100°」の範囲内にすることが条件の1つであることを見出した(条件2)。
ここで、上記シミュレーション結果より、色度座標がホワイト基準範囲内に入る場合の、ヨウ素系偏光板、染色系偏光板、白色系偏光板の各々における、差分値とリタデーションとの組合せを、リタデーションの値を縦軸にとり、差分値を横軸にとった座標系にプロットすると、図10に示すグラフのようになる。なお、比較対象として、ヨウ素系偏光板を使用した従来の液晶表示装置における差分値とリタデーションとの組合せを同図に「*」で示した。
図10を参照すると、リタデーションと差分値との組み合わせを示す点の集合が、グラフ上の一定の範囲内に形成されていることがわかる。
この結果に基づいて、本願発明者は、良好な白表示を実現するためには、リタデーションの値をX[μm]、差分値をY[deg]とおいた場合に、XとYとを、「Y≦87.5X−58」且つ「Y≧87.5X−84」を満たす関係(つまり、「87.5X−84≦Y≦87.5X−58」を満たす関係)にすることが条件の1つであることを見出した(条件3)。
図10に示された点の集合を一次関数で近似すると、「Y=87.5X−69」となる。そして、この近似直線の傾きを維持しながら、集合を含むようにY軸切片の範囲を決定すると、上記の条件3を導くことができる。
ここで、図11(a)に、入射光の波長450nm、589nm、697nmの各々における条件の異なる5種類の液晶A〜E各々のΔn(屈折率異方性)の値を示す。なお、液晶A〜Eの構成は液晶層121の構成と同様である。
図11(a)を参照すると、例えば、液晶AのΔnは、波長450nmでは0.102、波長589nmでは0.095、波長697nmでは0.093と、入射光の波長によって異なることがわかる。これは、液晶B〜Eについても同様であり、液晶(液晶層)のΔnの値は、一般的に、入射光の波長によって異なることがわかる。
また、図11(b)に、縦軸をΔnとし、横軸を液晶への入射光の波長とした座標系において、図11(a)の表に示した液晶A〜E各々の上記各波長と対応するΔnの値をプロットしたグラフを示す。
このグラフに表された直線は、液晶A〜Eのすべてにおいて、左肩上がりに(つまり、波長が小さいほどΔnの値が大きく)なっている。ここで、波長450nmでのΔnを「Δn(450nm)」、波長589nmでのΔnを「Δn(589nm)」と表すと、特に、図示するグラフ中、Δn(450nm)とΔn(589nm)とを結ぶ直線が顕著に左肩上がりになっていることがわかる。
ここで、液晶の波長分散Dを、D=Δn(450nm)/Δn(589nm)の式により求めると、図11(a)の最右欄に示すようになる。例えば、液晶Aの波長分散Dは、D=0.102/0.095より、1.070である。
そして、このようにして求めた各液晶の波長分散DとΔn(589nm)との関係を図11(c)のグラフに示した。
種々の液晶がこのグラフに示す波長分散Dを有するが、波長分散Dが1以下の液晶は現状では存在しない。また、波長分散DとΔn(589nm)とが、図示するように、略正比例関係にあることから、波長分散Dが1.2よりも大きくなるような組成の液晶では、Δn(589nm)が0.22より大きくなってしまう。このようにΔnが大きくなると、ネマチック相−等方性液体相転移温度(Tni)の低下や、粘度上昇(応答速度低下)等の不具合が生じる。そのため、本願発明者は、液晶が、その波長分散D=Δn(450nm)/Δn(589nm)が「1<D≦1.2」の関係を満たすことを条件とした(条件4)。
本願発明者が見出した上記条件1〜条件4のすべてをまとめると次のようになる。
なお、Xはリタデーションの値[μm]、Yは差分値[deg]、θ1はツイスト角の角度[deg]、Dは波長分散である。
(条件1)0.63≦X≦1.02(望ましくは、0.79≦X≦1.02)
(条件2)70≦θ1≦100(望ましくは、80≦θ1≦100)
(条件3)「Y≦87.5X−58」且つ「Y≧87.5X−84」
(条件4)1<D≦1.2
以上より、良好な白表示を実現するためには、上記条件1〜条件4のすべてを満たすように液晶表示装置100を構成すればよい。特に、条件2及び3を満たすように、液晶表示素子120と、第1偏光フィルタ110と、第2偏光フィルタ130と、が配置される。
図12に、実際に作成した複数の液晶表示装置(実施例1及び2、比較例1及び2、従来例)の各々における各種条件(リタデーション等)を示す。
実施例1は、上記条件1〜4のすべてを満たし、偏光板として通常の偏光板を採用した液晶表示装置100である。また、実施例2は、上記条件1〜4のすべてを満たし、偏光板として白色系の偏光板を採用した液晶表示装置100である。また、比較例1及び2は、上記条件1〜4のいずれかを満たしておらず、各種条件が互いに異なる液晶表示装置である。従来例は、従来の液晶表示装置である。
なお、比較例1及2と従来例の構成は偏光板として通常の偏光板を採用した液晶表示装置100と同様である。また、液晶層の厚さd及びリタデーションの単位は、μmである。また、ツイスト角の角度、交差角の角度、及び、ツイスト角の角度−交差角の角度の単位は、°である。
実施例1、比較例1及び2、従来例では、通常の偏光板として、第1偏光フィルタに、株式会社ポラテクノ製のSKN−18243Tの偏光板を使用し、第2偏光フィルタに、株式会社ポラテクノ製のSKN−18243HN−31の偏光板(半反射層付き)を使用した。
実施例2では、白色系の偏光板として、第1偏光フィルタに、株式会社ポラテクノ製のSKW−18245Tのホワイト偏光板(白色系の偏光板)を使用し、第2偏光フィルタに、株式会社ポラテクノ製のSKW−18245N−31のホワイト偏光板(半反射層付き)を使用した。
図13に、図12に示した各液晶表示装置の反射特性(反射率、色度座標、コントラスト)を示す。ここで、コントラストとは、液晶表示装置において、黒表示された領域と白表示された領域(例えば、背景)とにおける反射率の比の値である。コントラストが大きければ、液晶表示装置100による表示が見やすいものとなるので、コントラストは、高い方がよい。
なお、図12と図13とは対応しており、例えば、実施例1の各種条件については、主なものを挙げると、波長分散Dが1.15、リタデーションが0.92μm、ツイスト角100°、差分値が15°であり、この場合、反射率は19.2、コントラストは77となる。
図13を参照し、各液晶表示装置(実施例、比較例、従来例)の性能を比較すると、実施例1及び2は、色度座標がホワイト基準範囲に入っている一方、比較例2及び従来例は、色度座標がホワイト基準範囲に入っていない(図13における比較例2と従来例の欄の太枠参照)。このように、実施例1及び2は、比較例2及び従来例に比べて、白表示の白さが良好になっていることがわかる。また、実施例1及び2は、ツイスト角が「60°」であり、前記条件2を満たしていない比較例1に比べて、色度座標のホワイト基準への近さの点で劣るが、コントラストの点で優れている。比較例1は、コントラストが「5」と低すぎるため表示が見にくい。また、実施例1及び2の反射率は、従来例の反射率よりも小さいが、比較例1及び2の反射率よりも大きく、良好な値を示している。このように、前記の条件1〜4をすべて満たした実施例1及び2に係る液晶表示装置100は、総合的に見て、比較例1及び2と従来例よりも、反射特性が好ましいことがわかる。
なお、反射率、色相(色度座標)、コントラストは、リング光源を使用し反射色彩計(横河メータ&インスツルメンツ株式会社)を用いた方法(20°入射/0°測定)で測定した。
以上説明したように、リタデーションの値を、0.63μm以上1.02μm以下の値とし、ツイスト角の角度は、70°以上100°以下の値とし、波長分散Dが、1より大きく1.2以下であり、リタデーションの値をXμm、差分値をY°と表現した場合に、XとYとが、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たすように液晶表示装置を設計して生産することによって、生産された液晶表示装置100は、反射表示において、良好な白表示の白さ(上記色度座標参照)を有し、反射率が低くなく白表示の明るさが確保されたものになっている。また、反射表示におけるコントラストも低くない液晶表示装置100が得られる。また、上記の範囲内において、適宜良好なコントラストが得られることもある。
また、特に、リタデーションの値は、0.79μm以上1.02μm以下である方が、白さ、反射率、及び、コントラストが良好になる。また、ツイスト角の角度は、80°以上100°以下である方が、白さ、反射率、及び、コントラストが良好になる。
また、一例として挙げた実施例1と実施例2の各種条件、反射特性(図12、図13参照)からわかるように、上記条件1〜4を満たす液晶表示装置100によれば、第1偏光フィルタ110と第2偏光フィルタ130とを構成する偏光板の種類を限定することなく(通常の偏光板か白色系偏光板かに依らず)、良好な白表示を実現することができる。
なお、本発明は上記の実施形態及び図面によって限定されるものではない。上記の実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。例えば、上記では、液晶表示装置100を、半反射層140を備えるものとして説明したが、半反射層140を、反射層としてもよい。この場合には、バックライト150が不要になるだけで、液晶表示装置の基本的な構成は変更されない。このような液晶表示装置は、反射型となる。また、以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100 液晶表示装置
110 第1偏光フィルタ
120 液晶素子
121 液晶層
121a 液晶分子
122 第1基板
122a 第1基材
122b 第1電極
122c 第1絶縁膜
122d 第1配向膜
123 第2基板
123a 第2基材
123b 第2電極
123c 第2絶縁膜
123d 第2配向膜
130 第2偏光フィルタ
140 半反射層

Claims (5)

  1. 第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置であって、
    前記液晶層のリタデーションの値は、0.63μm以上1.02μm以下であり、
    前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度は、70°以上100°以下であり、
    前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散は、1より大きく1.2以下であり、
    前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とは略一致しており、
    前記液晶層のリタデーションの値をXμm、前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現した場合に、XとYとが、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たす、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記液晶層のリタデーションの値は、0.79μm以上1.02μm以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶層のツイスト角の角度は、80°以上100°以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置の生産方法であって、
    前記液晶層のリタデーションの値は、0.63μm以上1.02μm以下であり、前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度は、70°以上100°以下であり、前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散は、1より大きく1.2以下である、液晶素子を用意し、
    前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とを略一致させたときの前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現し、前記液晶層のリタデーションの値をXμmと表現した場合に、XとYとを、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たすように前記液晶素子と前記第1偏光フィルタと前記第2偏光フィルタとを配置する、
    ことを特徴とする液晶表示装置の生産方法。
  5. 第1偏光フィルタと、前記第1偏光フィルタの下に位置する液晶素子と、前記液晶素子の下に位置する第2偏光フィルタと、前記第2偏光フィルタの下に位置する反射層又は半反射層と、を備え、前記液晶素子は、上側に位置する第1配向膜と、下側に位置する第2配向膜と、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に位置する液晶層と、を備える反射型又は半透過型の液晶表示装置の設計方法であって、
    前記液晶層のリタデーションの値を、0.63μm以上1.02μm以下とし、
    前記液晶層の液晶分子のツイスト角の角度を、70°以上100°以下とし、
    前記液晶層への入射光の波長が450nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値を前記液晶層への入射光の波長が589nmである場合の前記液晶層の屈折異方性の値で割った値である前記液晶層の波長分散を、1より大きく1.2以下とし、
    前記ツイスト角における角の二等分線と、前記第1偏光フィルタの光の吸収軸と前記第2偏光フィルタの光の吸収軸との交差角における角の二等分線とを略一致させたときの前記ツイスト角の角度から前記交差角の角度を減じた角度をY°と表現し、前記液晶層のリタデーションの値をXμmと表現した場合に、XとYとを、Y≦87.5X−58、且つ、Y≧87.5X−84という条件を満たす値にする、
    ことを特徴とする液晶表示装置の設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016039210A1 (ja) * 2014-09-12 2016-03-17 シャープ株式会社 表示装置

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