JP2012202434A - 流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置 - Google Patents

流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体動圧軸受装置において、振動時のキャビテーションにより発生する気泡の滞留を抑え、潤滑オイルの漏れを抑制できる技術を提供する。
【解決手段】スラスト間隙V1とポンピング間隙U1との間に、オイルバッファW1が、設けられている。オイルバッファW1の軸方向寸法は、スラスト間隙V1の軸方向寸法より、大きい。また、オイルバッファの径方向寸法は、ポンピング間隙U1の径方向寸法より、大きい。この流体動圧軸受装置106Aでは、振動時のキャビテーションによってスラスト間隙V1に発生した気泡を、オイルバッファW1の潤滑オイルに溶解させることができる。このため、気泡の滞留による潤滑オイルの漏れを、抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置に関する。
ハードディスク装置や光ディスク装置には、ディスクを回転させるためのスピンドルモータが搭載されている。スピンドルモータは、装置のハウジングに固定されるステータ部と、ディスクを保持しつつ回転するロータ部と、を有する。スピンドルモータは、ステータ部とロータ部との間に発生する磁束によりトルクを発生させ、ステータ部に対してロータ部を回転させる。
スピンドルモータのステータ部とロータ部とは、軸受装置を介して接続される。特に、近年のスピンドルモータには、ステータ部とロータ部との間に潤滑オイルを介在させた流体動圧軸受装置が使用されている。例えば、特開2010−121775号公報には、固定部材と回転部材との間に軸受流体を充填した流体動圧軸受装置が、記載されている。
特開2010−121775号公報
特開2010−121775号公報の段落0033には、軸受スリーブと第2の軸受構成部材との間に、半径方向に延在する隙間と、当該隙間に続いて軸方向に延在するシール隙間とを形成することが、記載されている。また、同段落には、シール隙間にポンピングシールを設けることが、記載されている。
このような流体動圧軸受装置において、運搬等に伴う振動が生じると、半径方向に延在する隙間の軸方向寸法が変動する。軸方向寸法が変動すると、半径方向に延在する隙間に保持された軸受流体の中に、キャビテーションによる気泡が発生する。また、当該気泡の外部への排出は、ポンピングシールにより妨げられる。このため、ポンピングシールの内側に気泡が滞留し、当該気泡が軸受流体の気液界面を押し上げて、軸受流体の漏れが発生する虞がある。
本発明の目的は、流体動圧軸受装置において、振動時のキャビテーションにより発生する気泡の滞留を抑え、それにより、潤滑オイルの漏れを抑制できる技術を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、中心軸として上下方向に配置されるシャフトと、前記シャフトの外周面から径方向外側に突出するスラストワッシャと、前記シャフトおよび前記スラストワッシャに対して回転自在に支持される回転部材と、を備え、前記回転部材は、前記シャフトと径方向に対向する円筒部と、前記スラストワッシャと径方向に対向する内周面を有し、前記円筒部の上端部近傍から径方向外側へ向けて広がる平板部とを有し、前記スラストワッシャの外周面と前記平板部の内周面との間の径方向間隙と、前記スラストワッシャと前記円筒部との間の軸方向間隙とは、連通しており、その連通する間隙に潤滑オイルが充填され、前記スラストワッシャの外周面および前記平板部の内周面の少なくとも一方には、前記径方向間隙に保持された前記潤滑オイルを前記軸方向間隙側へ向けて押し込むポンピング溝が設けられ、前記軸方向間隙は、スラスト間隙と、前記スラスト間隙より径方向外側に位置して、前記スラスト間隙より軸方向寸法の大きいオイルバッファと、を有する流体動圧軸受装置である。
本願の例示的な第2発明は、中心軸として上下方向に配置されるシャフトと、前記シャフトの外周面から径方向外側に突出するスラストワッシャと、前記シャフトおよび前記スラストワッシャに対して回転自在に支持される回転部材と、を備え、前記回転部材は、前記シャフトと径方向に対向する円筒部と、前記スラストワッシャと径方向に対向する内周面を有し、前記円筒部の上端部近傍から径方向外側へ向けて広がる平板部とを有し、前記スラストワッシャの外周面と前記平板部の内周面との間の径方向間隙と、前記スラストワッシャと前記円筒部との間の軸方向間隙とは、連通しており、その連通する間隙に潤滑オイルが充填され、前記スラストワッシャの外周面および前記平板部の内周面の少なくとも一方には、前記径方向間隙に保持された前記潤滑オイルを前記軸方向間隙側へ向けて押し込むポンピング溝が設けられ、前記径方向間隙は、前記ポンピング溝が面するポンピング間隙と、前記ポンピング間隙より前記軸方向間隙側に位置して、前記ポンピング間隙より径方向寸法の大きいオイルバッファと、を有する流体動圧軸受装置である。
本願の例示的な第1発明および第2発明によれば、振動時のキャビテーションによって軸方向間隙に発生した気泡を、オイルバッファの潤滑オイルに溶解させることができる。このため、気泡の滞留による潤滑オイルの漏れを、抑制できる。
図1は、流体動圧軸受装置の部分縦断面図である。 図2は、ディスク駆動装置の縦断面図である。 図3は、スピンドルモータの縦断面図である。 図4は、回転部材の縦断面図である。 図5は、回転部材の下面図である。 図6は、回転部材の上面図である。 図7は、流体動圧軸受装置の部分縦断面図である。 図8は、流体動圧軸受装置の部分縦断面図である。 図9は、流体動圧軸受装置の部分縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、中心軸に沿う方向を上下方向として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、これは、説明の便宜のために上下方向を定義したものであって、本発明に係る流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置の、使用時の姿勢を限定するものではない。
<1.第1実施形態に係る流体動圧軸受装置>
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体動圧軸受装置106Aの部分縦断面図である。図1に示すように、流体動圧軸受装置106Aは、シャフト134A、スラストワッシャ135A、および回転部材141Aを、備えている。シャフト134Aは、中心軸として上下方向に配置される部材である。スラストワッシャ135Aは、シャフト134Aの外周面から径方向外側に突出している。回転部材141Aは、シャフト134Aおよびスラストワッシャ135Aに対して、回転自在に支持されている。
回転部材141Aは、円筒部511Aおよび平板部512Aを、有している。円筒部511Aは、シャフト134Aと径方向に対向する内周面を、有している。平板部512Aは、円筒部511Aの上端部近傍から径方向外側へ向けて、広がっている。平板部512Aは、スラストワッシャ135Aと径方向に対向する内周面を、有している。
スラストワッシャ135Aの外周面と平板部512Aの内周面との間には、径方向間隙82Aが設けられている。また、スラストワッシャ135Aと円筒部511Aとの間には、軸方向間隙81Aが設けられている。径方向間隙82Aと軸方向間隙81Aとは連通し、その連通する間隙には、潤滑オイル105Aが充填されている。
また、スラストワッシャ135Aの外周面および平板部512Aの内周面の少なくとも一方には、ポンピング溝160Aが設けられている。スラストワッシャ135Aに対して回転部材141Aが回転すると、ポンピング溝160Aにより、径方向間隙82Aに保持された潤滑オイル105Aが、軸方向間隙81A側へ押し込まれる。
図1に示すように、軸方向間隙81Aは、スラスト間隙V1を含んでいる。また、径方向間隙82Aは、ポンピング溝160Aが面するポンピング間隙U1を含んでいる。また、図1から明白に読み取れるように、スラスト間隙V1とポンピング間隙U1との間には、これらの間隙V1,U1より広い間隔を有するオイルバッファW1が、設けられている。
図1の例では、回転部材141Aの円筒部511Aの上面に、環状面91Aと、軸方向凹部92Aと、が設けられている。上述したスラスト間隙V1は、環状面91Aとスラストワッシャ135Aの下面との間に、設けられている。軸方向凹部92Aは、環状面91Aの径方向外側に配置されて、軸方向に凹んだ部位を含む。上述したオイルバッファW1は、軸方向凹部92Aとスラストワッシャ135Aの下面との間に、設けられている。
このように、図1のオイルバッファW1は、スラスト間隙V1より径方向外側に、配置されている。オイルバッファW1の軸方向寸法は、スラスト間隙V1の軸方向寸法より、大きい。また、図1のオイルバッファW1は、ポンピング間隙U1より軸方向間隙81A側に、配置されている。オイルバッファW1の径方向寸法は、ポンピング間隙U1の径方向寸法より、大きい。
この流体動圧軸受装置106Aでは、振動時のキャビテーションによってスラスト間隙V1に気泡が発生したとしても、当該気泡を、オイルバッファW1内の潤滑オイル105Aに、溶解させることができる。このため、気泡の滞留による潤滑オイル105Aの漏れを、抑制できる。
<2.第2実施形態>
<2−1.ディスク駆動装置の構成>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
図2は、ディスク駆動装置102の縦断面図である。ディスク駆動装置102は、磁気ディスク122を回転させつつ、磁気ディスク122に対して情報の読み出しおよび書き込みを行う装置である。図2に示すように、ディスク駆動装置102は、装置ハウジング121、3枚の磁気ディスク122、アクセス部123、およびスピンドルモータ101を有している。
装置ハウジング121は、3枚の磁気ディスク122、アクセス部123、およびスピンドルモータ101を内部に収容する。スピンドルモータ101は、3枚の磁気ディスク122を保持しつつ、これらの磁気ディスク122を、中心軸L2を中心として回転させる。アクセス部123は、磁気ディスク122の記録面に沿ってヘッド331を移動させて、磁気ディスク122に対する情報の読み出しおよび書き込みを行う。なお、アクセス部123は、磁気ディスク122に対して、情報の読み出しおよび書き込みの一方のみを行うものであってもよい。
<2−2.スピンドルモータの構成>
続いて、上記のスピンドルモータ101の構成について説明する。図3は、スピンドルモータ101の縦断面図である。図3に示すように、スピンドルモータ101は、ステータ部103とロータ部104とを、備えている。ステータ部103は、ディスク駆動装置102の装置ハウジング121に対して、相対的に静止している。ロータ部104は、ステータ部103に対して、回転可能に支持されている。
本実施形態のステータ部103は、ベース部材131、ステータコア132、コイル133、シャフト134、上スラストワッシャ135、および下スラストワッシャ136を有している。
ベース部材131は、ステータコア132や下スラストワッシャ136を支持する。ベース部材131は、中心軸L2の周囲において上方へ突出した、略円筒状のホルダ部412を含んでいる。本実施形態では、装置ハウジング121の受け部側の部材が、ベース部材131となっている。ただし、ベース部材131は、装置ハウジング121に取り付けられた他の部材であってもよい。ベース部材131は、例えば、アルミニウム合金等の金属の鋳造により得られる。
ステータコア132およびコイル133は、駆動電流に応じて磁束を発生させるステータとなる。
ステータコア132は、複数の鋼板を軸方向(中心軸に沿う方向。以下同じ)に積層した積層鋼板からなる。ステータコア132は、円環状のコアバック421と、コアバック421から径方向(中心軸に直交する方向。以下同じ)外側へ向けて突出した複数本のティース部422と、を有する。コアバック421は、ベース部材131のホルダ部412に、固定されている。コイル133は、ティース部422の周囲に巻回された導線により、構成されている。導線の端部は、ベース部材131の下方へ引き出されて、所定の電源装置と接続されている。
シャフト134は、中心軸L2に沿って配置された略円柱形状の部材である。シャフト134には、上スラストワッシャ135および下スラストワッシャ136が、固定されている。上スラストワッシャ135は、シャフト134の上端部付近に、例えば接着剤で固定されている。本実施形態の上スラストワッシャ135は、金属製の円環状の部材である。上スラストワッシャ135は、シャフト134の上端部付近の外周面から、径方向外側に突出する部分を構成している。
下スラストワッシャ136は、シャフト134の下端部付近に、例えば接着剤で固定されている。本実施形態の下スラストワッシャ136は、下環状部461と外側円筒部462とを有する、金属製の部材である。下環状部461は、シャフト134の下端部付近の外周面から、径方向外側に突出する部分を構成している。外側円筒部462は、下環状部461の径方向外側の端部から、上方へ向けて延びている。
下スラストワッシャ136は、ベース部材131のホルダ部412に、固定されている。シャフト134は、下スラストワッシャ136を介して、ベース部材131に固定されている。すなわち、本実施形態のスピンドルモータ101は、軸固定タイプのモータである。
一方、本実施形態のロータ部104は、回転部材141およびロータマグネット143を有している。
回転部材141は、シャフト134、上スラストワッシャ135、および下スラストワッシャ136に対して、回転可能に支持されている。回転部材141は、円筒部511、平板部512、およびディスク保持部513を有している。
円筒部511は、上スラストワッシャ135の下側かつ下スラストワッシャ136の下環状部461の上側に配置された、略円筒状の部位を含む。円筒部511の内周面は、シャフト134の外周面と、径方向に対向している。平板部512は、円筒部511の上端部近傍から径方向外側へ向けて広がる。平板部512は、ステータコア132およびコイル133の上方を覆っている。ディスク保持部513は、平板部512の径方向外側において、3枚の磁気ディスク122を保持する。
ロータマグネット143は、回転部材141に固定された円環状の磁石である。ロータマグネット143の内周面は、ステータコア132の複数のティース部422の径方向外側の端面と、径方向に対向する。また、ロータマグネット143の内周面は、N極とS極とが周方向に交互に配列された磁極面となっている。
このようなスピンドルモータ101において、ステータ部103のコイル133に駆動電流を与えると、ステータコア132の複数のティース部422に、径方向の磁束が発生する。そして、ティース部422とロータマグネット143との間の磁束の作用により、周方向のトルクが発生する。その結果、ステータ部103に対してロータ部104が、中心軸L2を中心として回転する。ディスク保持部513に保持された3枚の磁気ディスク122は、回転部材141とともに、中心軸L2を中心として回転する。
<2−3.流体動圧軸受装置の構成>
シャフト134、上スラストワッシャ135、および下スラストワッシャ136と、回転部材141との間に設けられた間隙には、潤滑オイル105が介在している。回転部材141は、シャフト134、上スラストワッシャ135、および下スラストワッシャ136に対して、潤滑オイル105を介して、回転可能に支持されている。すなわち、本実施形態では、シャフト134、上スラストワッシャ135、下スラストワッシャ136、および回転部材141が、ステータ部103とロータ部104とを相対回転可能な状態で接続する流体動圧軸受装置106を構成している。
流体動圧軸受装置106の上部と下部とには、潤滑オイル105における一対の気液界面が位置する。上部の気液界面は、上スラストワッシャ135と、回転部材141の平板部512との間に位置する。下部の気液界面は、回転部材141の円筒部511と、下スラストワッシャ136の外側円筒部462との間に位置する。なお、潤滑オイル105には、例えば、ポリオールエステル系オイルやジエステル系オイル等のエステルを主成分とするオイルが使用される。
<2−4.ラジアル軸受部について>
シャフト134の外周面と、回転部材141の円筒部511の内周面とは、ラジアル間隙P2を介して、径方向に対向する。ラジアル間隙P2には、潤滑オイル105が保持されている。
図4は、回転部材141の縦断面図である。図4に示すように、円筒部511の内周面には、ヘリングボーン形状のラジアル動圧溝列150が、上下に間隔をあけて設けられている。シャフト134に対して回転部材141が回転すると、ラジアル動圧溝列150が、ラジアル間隙P2に保持された潤滑オイル105に、動圧を誘起する。これにより、シャフト134に対して回転部材141が、径方向に支持される。
つまり、本実施形態では、シャフト134の外周面と、回転部材141の円筒部511の内周面との間に、径方向の支持力を発生させるラジアル動圧軸受部が、設けられている。なお、ラジアル動圧溝列150は、シャフト134の外周面と、回転部材141の内周面との、少なくとも一方に設けられていればよい。
<2−5.下スラスト動圧軸受部について>
回転部材141の円筒部511の下面と、下スラストワッシャ136の下環状部461の上面とは、下スラスト間隙Q2を介して、軸方向に対向する。下スラスト間隙Q2には、潤滑オイル105が保持されている。
図5は、回転部材141の下面図である。図5に示すように、円筒部511の下面には、下スラスト動圧発生溝列165が、設けられている。下スラスト動圧発生溝列165は、中心軸L2を中心とする複数の螺旋状の溝により、構成されている。下スラストワッシャ136に対して回転部材141が回転すると、下スラスト動圧発生溝列165が、下スラスト間隙Q2に保持された潤滑オイル105に、径方向内側へ向かう動圧を誘起する。これにより、下スラストワッシャ136に対して回転部材141が、軸方向に支持される。
つまり、本実施形態では、回転部材141の円筒部511の下面と、下スラストワッシャ136の下環状部461の上面との間に、軸方向の支持力を発生させる下スラスト動圧軸受部が、設けられている。なお、下スラスト動圧発生溝列165は、回転部材141の円筒部511の下面と、下スラストワッシャ136の下環状部461の上面との、少なくとも一方に設けられていればよい。また、下スラスト動圧発生溝列165は、ヘリングボーン形状であってもよい。
<2−6.上スラスト動圧軸受部について>
上スラストワッシャ135の下面と、回転部材141の円筒部511の上面とは、上スラスト間隙V2を介して、軸方向に対向する。上スラスト間隙V2には、潤滑オイル105が保持されている。
図6は、回転部材141の上面図である。図6に示すように、円筒部511の上面には、上スラスト動圧発生溝列170が、設けられている。上スラスト動圧発生溝列170は、中心軸L2を中心とする複数の螺旋状の溝により、構成されている。上スラストワッシャ135に対して回転部材141が回転すると、上スラスト動圧発生溝列170が、上スラスト間隙V2に保持された潤滑オイル105に、径方向内側へ向かう動圧を誘起する。これにより、上スラストワッシャ135に対して回転部材141が、軸方向に支持される。
このように、本実施形態では、上スラストワッシャ135の下面と、回転部材141の円筒部511の上面との間に、軸方向の支持力を発生させる上スラスト動圧軸受部が、設けられている。なお、上スラスト動圧発生溝列170は、上スラストワッシャ135の下面と、回転部材141の円筒部511の上面との、少なくとも一方に設けられていればよい。また、上スラスト動圧発生溝列170は、ヘリングボーン形状であってもよい。
<2−7.ポンピングシール部について>
上スラストワッシャ135の外周面と、回転部材141の平板部512の内周面とは、ポンピング間隙U2を介して、径方向に対向する。ポンピング間隙U2には、潤滑オイル105が保持されている。
図4に示すように、平板部512の内周面には、ポンピング溝列160が、設けられている。ポンピング溝列160は、斜めに延びる複数の溝により、構成されている。上スラストワッシャ135に対して回転部材141が回転すると、ポンピング溝列160が、ポンピング間隙U2に保持された潤滑オイル105を、下向きに加圧する。これにより、潤滑オイル105が下方へ押し込まれる。
つまり、本実施形態では、上スラストワッシャ135の外周面と、回転部材141の平板部512の内周面との間に、潤滑オイル105の漏れを抑制するポンピングシール部が、設けられている。なお、ポンピング溝列160は、上スラストワッシャ135の外周面と、回転部材141の平板部512の内周面との、少なくとも一方に設けられていればよい。
また、ポンピング間隙U2の上方には、テーパシール部135dが設けられている。テーパシール部135dでは、上スラストワッシャ135の外周面と平板部512の内周面との径方向の間隔が、上方へ向かうにつれて漸次に拡大する。潤滑オイル105の上部の気液界面は、テーパシール部135d内に位置し、表面張力により下方へ引き付けられている。これにより、潤滑オイル105の漏れが、さらに抑制されている。
テーパシール部135dの開き角は、ポンピングシール部および後述するオイルバッファW2と協働して潤滑オイル105の漏れを防止する観点から、適切に設定されることが、好ましい。具体的には、テーパシール部135dにおいて、上スラストワッシャ135の外周面と平板部512の内周面とがなす角度が、60°以上かつ85°以下であることが好ましい。また、当該角度は、75°以上かつ85°以下であれば、より好ましい。
<2−8.オイルバッファについて>
図7は、流体動圧軸受装置106の上スラストワッシャ135付近の部分縦断面図である。図7に示すように、上スラストワッシャ135と回転部材141との間には、上スラスト間隙V2を含む軸方向間隙81と、ポンピング間隙U2を含む径方向間隙82とが、設けられている。軸方向間隙81と径方向間隙82とは、互いに連通している。また、上スラスト間隙V2とポンピング間隙U2との間には、これらの間隙V2,U2よりも広い間隔を有するオイルバッファW2が、設けられている。
本実施形態のオイルバッファW2は、上スラスト間隙V2の径方向外側、かつ、ポンピング間隙U2の下方に、設けられている。このため、オイルバッファW2は、軸方向間隙81の一部分として認識することができる一方、径方向間隙82の一部分として認識することもできる。オイルバッファW2は、上スラスト間隙V2より大きい軸方向寸法を有する。また、オイルバッファW2は、ポンピング間隙U2より大きい径方向寸法を有する。
スピンドルモータ101の非動作持に、運搬等に伴う振動が生じると、上スラスト間隙V2の軸方向寸法が変動する。軸方向寸法が変動すると、上スラスト間隙V2に保持された潤滑オイル105に、キャビテーションによる気泡が発生する。しかしながら、本実施形態では、当該気泡を、オイルバッファW2内の潤滑オイル105に、溶解させることができる。このため、ポンピング間隙U2の下方における気泡の滞留が、抑制される。その結果、ポンピング間隙U2から外部への潤滑オイル105の漏れが、抑制される。
特に、本実施形態の上スラストワッシャ135には、軸受の外部と連通する貫通孔や溝は、設けられていない。したがって、上スラスト間隙V2と潤滑オイル105の上部の気液界面とを繋ぐ通路は、ポンピング間隙U2を経由する通路以外に、存在しない。このような構造では、上スラスト間隙V2に発生した気泡を、他の通路から排出することはできず、気泡の滞留が、より生じやすい。それゆえ、本実施形態の構造において、上スラスト間隙V2とポンピング間隙U2との間にオイルバッファW2を設け、気泡の溶解を促進することは、特に高い技術的価値を有する。
図7に示すように、上スラストワッシャ135の下面は、内側平面93、第1テーパ面94、および第2テーパ面95を、有している。内側平面93は、上スラスト間隙V2に面し、中心軸L2に略直交する方向に広がる。第1テーパ面94は、内側平面93の径方向外側に配置され、径方向外側へ向かうにつれて、円筒部511から離れるように傾斜する。第2テーパ面95は、第1テーパ面94のさらに径方向外側に配置され、第1テーパ面94より大きい傾斜角を有する。第2テーパ面95は、径方向外側へ向かうにつれて、円筒部511から離れるように傾斜する。
本実施形態では、第1テーパ面94および第2テーパ面95と円筒部511の上面との間に、オイルバッファW2が設けられている。本実施形態の構造では、上スラストワッシャ135の下面に凹部を設けることなく、オイルバッファW2となる空間を確保している。これにより、オイルバッファW2内の局所的な潤滑オイル105のよどみが、抑制されている。
また、本実施形態のように、潤滑オイル105の気液界面の近傍にポンピング溝列160が設けられていると、潤滑オイル105中に、外部から気泡を巻き込む場合がある。このような気泡が、仮に、上スラスト間隙V2に混入したとすると、上スラスト動圧軸受部の機能が低下する。しかしながら、本実施形態では、後述する連通孔146の上方位置に、第2テーパ面95より傾斜角の小さい第1テーパ面94が、設けられている。第1テーパ面94により、外部から巻き込んだ気泡の連通孔146へ向かう流動が、促進される。したがって、当該気泡の上スラスト間隙V2への混入が抑制される。
また、これと同時に、本実施形態では、第1テーパ面94の径方向外側に、第1テーパ面94より傾斜角の大きい第2テーパ面95が、設けられている。これにより、オイルバッファW2の容積が、広く確保されている。
図8は、軸方向間隙81の近傍の部分縦断面図である。図8では、上スラストワッシャ135から最も離れたときの円筒部511を実線で示すとともに、上スラストワッシャ135に最も接近したときの円筒部511を二点鎖線で示している。円筒部511が上スラストワッシャ135に最も接近したときのオイルバッファW2の容積は、図8において、縦横のクロスハッチングで示した領域811の容積に相当する。また、円筒部511が上スラストワッシャ135に最も接近したときと最も離れたときとの間の軸方向間隙81の容積変化量は、図8において、斜線のクロスハッチングで示した領域812の容積に相当する。
円筒部511が下降し、上スラストワッシャ135から離れるときには、円筒部511の上方に、領域812が生じる。このとき、領域811に保持された潤滑オイル105が、領域812に補充される。領域811から領域812へ、潤滑オイル105を十分に補充するために、領域811の容積は、領域812の容積の2倍以上であることが、好ましい。また、領域811の容積が、領域812の容積の2.5倍以上であれば、より好ましい。一方、領域811の容積が大きすぎると、オイルバッファW2内に、局所的な潤滑オイル105のよどみが生じやすい。このため、領域811の容積は、例えば、領域812の容積の3倍以下であることが、好ましい。
<2−9.連通孔について>
図2〜図8に示すように、回転部材141は、円筒部511を軸方向に貫く連通孔146を有している。連通孔146の上端部は、円筒部511の上面に設けられ、オイルバッファW2に向けて開口している。連通孔146の下端部は、円筒部511の下面に設けられ、下スラスト間隙Q2に向けて開口している。連通孔146は、上記の間隙P2,Q2,V2,U2やオイルバッファW2と連通し、連通孔146の内部にも、潤滑オイル105が満たされている。連通孔146は、流体動圧軸受装置106における潤滑オイル105の連通路となる。
回転部材141が上下に振動したときには、上スラスト間隙V2だけではなく、下スラスト間隙Q2においても、キャビテーションによる気泡が生じ得る。そして、当該気泡が、連通孔146を通って上方へ、流動する場合がある。本実施形態では、連通孔146を通って上昇した気泡は、オイルバッファW2へ送られる。このため、オイルバッファW2の潤滑オイル105に、当該気泡を溶解させることができる。
なお、回転部材141の円筒部511は、複数の連通孔146を有していてもよい。
<3.第3実施形態に係る流体動圧軸受装置>
続いて、第3実施形態に係る流体動圧軸受装置について、第2実施形態との相違点を中心に、説明する。図9は、第3実施形態に係る流体動圧軸受装置106Bの部分縦断面図である。
図9の例では、上スラストワッシャ135Bの下面に、内側平面93B、テーパ面94B、および外側平面95Bが、設けられている。上スラスト間隙V3は、内側平面93Bと円筒部511の上面との間に、設けられている。テーパ面94Bは、内側平面93Bの径方向外側に配置され、径方向外側へ向かうにつれて、円筒部511Bから離れるように傾斜する。外側平面95Bは、テーパ面94Bのさらに径方向外側に配置され、中心軸に略直交する方向に広がる。
また、図8の例では、回転部材141Bの平板部512Bの内周面に、円筒面96Bと径方向凹部97Bとが、設けられている。ポンピング間隙U3は、上スラストワッシャ135Bの外周面と、円筒面96Bとの間に、設けられている。また、径方向凹部97Bは、円筒面96Bの下方において、円筒面96Bより径方向外側へ凹んでいる。
本実施形態では、上スラストワッシャ135Bのテーパ面94Bおよび外側平面95Bの下方に設けられた領域と、回転部材141Bの径方向凹部97Bの径方向内側に設けられた領域とが、全体としてオイルバッファW3を構成している。本実施形態では、径方向凹部97Bによって、オイルバッファW3が、外径側へ拡大されている。これにより、オイルバッファW3の容積が、より大きく確保されている。
なお、流体動圧軸受装置は、上スラストワッシャ135Bのテーパ面94Bおよび外側平面95Bと、回転部材141Bの径方向凹部97Bとの、いずれか一方のみを有していてもよく、両方を有していてもよい。
<4.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
オイルバッファは、上記実施形態のように、周方向に連続する円環状の空間であってもよく、周方向に部分的に設けられた空間であってもよい。ただし、オイルバッファを円環状とすれば、全周に亘って気泡の溶解を促進できる点で、好ましい。また、オイルバッファを円環状とする方が、上スラストワッシャや回転部材の加工が容易である。
シャフトと、上スラストワッシャおよび下スラストワッシャとは、上記実施形態のように別部材であってもよく、単一の部材であってもよい。すなわち、シャフト自体が、上スラストワッシャおよび下スラストワッシャの一方または両方に相当する形状を、有していてもよい。
回転部材は、上記実施形態のように一部材であってもよく、複数の部材により構成されていてもよい。例えば、円筒部に相当する部材と、平板部およびディスク保持部に相当する部材とを、互いに固定することにより、回転部材が構成されていてもよい。
スラスト動圧軸受部は、上記実施形態のように、回転部材の円筒部の上下に、設けられていてもよく、円筒部の上下の一方のみに設けられていてもよい。例えば、上スラスト間隙に面する2つの面、すなわち、上スラストワッシャの下面および円筒部の上面のいずれにも、上スラスト動圧発生溝列が設けられていなくてもよい。
オイルバッファは、上記実施形態のように、流体動圧軸受装置の上部の近傍に設けられていてもよく、下部の近傍に設けられていてもよい。例えば、流体動圧軸受装置の下部の気液界面の近傍に、ポンピングシール部が設けられ、当該ポンピングシール部と下スラスト間隙との間に、オイルバッファが設けられていてもよい。
また、本発明の流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置は、磁気ディスク以外のディスク、例えば、光ディスクを回転させるためのものであってもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置に利用できる。
81,81A 軸方向間隙
82,82A 径方向間隙
91A 環状面
92A 軸方向凹部
93,93B 内側平面
94 第1テーパ面
95 第2テーパ面
96B 円筒面
97B 径方向凹部
101 スピンドルモータ
102 ディスク駆動装置
103 ステータ部
104 ロータ部
105,105A 潤滑オイル
106,106A,106B 流体動圧軸受装置
121 装置ハウジング
122 磁気ディスク
123 アクセス部
131 ベース部材
132 ステータコア
133 コイル
134,134A シャフト
135,135B 上スラストワッシャ
135A スラストワッシャ
135d テーパシール部
136 下スラストワッシャ
141,141A,141B 回転部材
143 ロータマグネット
146 連通孔
150 ラジアル動圧溝列
160 ポンピング溝列
160A ポンピング溝
165 下スラスト動圧発生溝列
170 上スラスト動圧発生溝列
511,511A,511B 円筒部
512,512A,512B 平板部
513 ディスク保持部
L2 中心軸
P2 ラジアル間隙
Q2 下スラスト間隙
U1,U2,U3 ポンピング間隙
V1 スラスト間隙
V2,V3 上スラスト間隙
W1,W2,W3 オイルバッファ

Claims (13)

  1. 中心軸として上下方向に配置されるシャフトと、
    前記シャフトの外周面から径方向外側に突出するスラストワッシャと、
    前記シャフトおよび前記スラストワッシャに対して回転自在に支持される回転部材と、
    を備え、
    前記回転部材は、
    前記シャフトと径方向に対向する円筒部と、
    前記スラストワッシャと径方向に対向する内周面を有し、前記円筒部の上端部近傍から径方向外側へ向けて広がる平板部と、
    を有し、
    前記スラストワッシャの外周面と前記平板部の内周面との間の径方向間隙と、前記スラストワッシャと前記円筒部との間の軸方向間隙とは、連通しており、その連通する間隙に潤滑オイルが充填され、
    前記スラストワッシャの外周面および前記平板部の内周面の少なくとも一方には、前記径方向間隙に保持された前記潤滑オイルを前記軸方向間隙側へ向けて押し込むポンピング溝が設けられ、
    前記軸方向間隙は、
    スラスト間隙と、
    前記スラスト間隙より径方向外側に位置して、前記スラスト間隙より軸方向寸法の大きいオイルバッファと、
    を有する流体動圧軸受装置。
  2. 中心軸として上下方向に配置されるシャフトと、
    前記シャフトの外周面から径方向外側に突出するスラストワッシャと、
    前記シャフトおよび前記スラストワッシャに対して回転自在に支持される回転部材と、
    を備え、
    前記回転部材は、
    前記シャフトと径方向に対向する円筒部と、
    前記スラストワッシャと径方向に対向する内周面を有し、前記円筒部の上端部近傍から径方向外側へ向けて広がる平板部と、
    を有し、
    前記スラストワッシャの外周面と前記平板部の内周面との間の径方向間隙と、前記スラストワッシャと前記円筒部との間の軸方向間隙とは、連通しており、その連通する間隙に潤滑オイルが充填され、
    前記スラストワッシャの外周面および前記平板部の内周面の少なくとも一方には、前記径方向間隙に保持された前記潤滑オイルを前記軸方向間隙側へ向けて押し込むポンピング溝が設けられ、
    前記径方向間隙は、
    前記ポンピング溝が面するポンピング間隙と、
    前記ポンピング間隙より前記軸方向間隙側に位置して、前記ポンピング間隙より径方向寸法の大きいオイルバッファと、
    を有する流体動圧軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体動圧軸受装置において、
    前記スラストワッシャは、
    前記スラスト間隙に面する内側平面と、
    前記内側平面の径方向外側に配置され、径方向外側へ向かうにつれて前記円筒部から離れるように傾斜するテーパ面と、
    を有する流体動圧軸受装置。
  4. 請求項3に記載の流体動圧軸受装置において、
    前記テーパ面は、
    前記内側平面の径方向外側に配置された第1テーパ面と、
    前記第1テーパ面の径方向外側に配置されて、前記第1テーパ面より傾斜角の大きい第2テーパ面と、
    を有する流体動圧軸受装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記スラストワッシャおよび前記円筒部の少なくとも一方には、前記軸方向間隙に保持された前記潤滑オイルに流体動圧を誘起するスラスト動圧発生溝が、設けられている流体動圧軸受装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記円筒部は、
    前記スラスト間隙に面する環状面と、
    前記環状面の径方向外側に配置されて、軸方向に凹んだ軸方向凹部と、
    を有する流体動圧軸受装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記平板部の内周面は、
    前記ポンピング間隙に面する円筒面と、
    前記円筒面より前記円筒部側に配置されて、前記円筒面より径方向外側へ凹んだ径方向凹部と、
    を有する流体動圧軸受装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記オイルバッファは、周方向に連続する円環状の空間である流体動圧軸受装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記円筒部が前記スラストワッシャに最も接近したときの前記オイルバッファの容積は、前記円筒部が前記スラストワッシャに最も接近したときと最も離れたときとの間の前記軸方向間隙の容積変化量の、2倍以上である流体動圧軸受装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において
    前記回転部材は、前記円筒部を軸方向に貫く連通孔を有し、
    前記連通孔の一方の端部は、前記オイルバッファに開口している流体動圧軸受装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置において、
    前記ポンピング溝の上方に、前記スラストワッシャと前記回転部材との径方向の間隔が上方へ向かうにつれて拡大するテーパシール部が設けられている流体動圧軸受装置。
  12. ベース部材と、
    前記ベース部材に固定されたステータと、
    請求項1から請求項11までのいずれかに記載の流体動圧軸受装置によって前記ベース部材に対して回転自在に支持されたロータ部と、
    前記ステータに対向して前記ロータ部に取り付けられたロータマグネットと、
    を備えるスピンドルモータ。
  13. ディスクを回転させるディスク駆動装置であって、
    装置ハウジングと、
    前記装置ハウジングの内部に固定された請求項12に記載のスピンドルモータと、
    前記ディスクに対して情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、
    を備えるディスク駆動装置。
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