JP2012199914A - ネットワークフィードの固定タイムスロットに圧縮されたローカルビデオセグメントをスプライシングすること - Google Patents

Abstract

【課題】デジタルビデオ信号の生成の際に、ネットワークフィードの固定タイムスロットに圧縮されたローカルビデオセグメントをスプライシングする技術を提供する。
【解決手段】デコーダバッファのオーバーフロー又はアンダーフローなしにローカルコマーシャルセグメントを現存するネットワークタイムスロットにシームレスでスプライスする。コマーシャルセグメントのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは（例えば、最小遅延又は最大遅延に）コントロールされる。コマーシャルセグメントからピクチャは、関連ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部の間出力される。コマーシャルセグメント又は入力ネットワークフィードの格納部分に残っているピクチャ数に関して決定がなされ、出力レートが要求されるように調節される。
【選択図】なし

Description

本出願は、２０００年７月２５日に出願された仮特許出願通し番号６０／２２０，６７１号の利益を主張する。

本発明は、デジタルビデオ信号の生成に関する。具体的には、本発明は、特に要求処理速度を低下することによって下流受信機の設計要求を単純化する、ビデオスプライシングの改良に関する。

圧縮されたビットストリームをスプライシングすることにおける目的は、トランジションを通してビットストリームコンプライアンスを維持しながら、復号化されたプログラムを崩壊することなく、ある圧縮されたソースから第２の圧縮されたソースに変換することである。一般に、入力ストリームは、個々のエレメンタリストリーム型プロセッサによって処理される前に、パケタイズドエレメンタリストリーム（ＰＥＳ）レベルにデマルチプレックスされる。プログラムビデオは、アクセスユニット（ピクチャ）の境界においてスプライスされ、タイムスタンプされたビデオ（及びオーディオフレーム）の連続フローが、タイミング的に断絶せずに、出力ストリームで維持される。

ビデオスプライシング技術は、ストリームの入り口点と出口点を決定して出力ストリームが要求する値を計算するのに使用されるストリームパラメータを抽出する、入力ストリームの検査を含む場合がある。出口点は現在の出力ストリーム中に検出され、入り口点は次の出力ストリーム中に検出される。

シームレスな出入口点の表示は、隣接するピクチャの種類を分析することによって検出できる。特に、アンカーピクチャの前のピクチャの終わりで、ストリームからのシームレスな出力が行われる。このため、原ストリームで自然に生じる出口点が特定される。シームレスな出入口点は（１）クローズドＧＯＰの開始、（２）アンカーピクチャが続くイントラ符号化（Ｉ）ピクチャ、又は（３）後方向予測やイントラ符号化のみを用いるＰピクチャが続くＩピクチャによって特定可能である。

現実の切り替え点は一般に一つのピクチャ又は切り替えコマンドの２つの内部に配置できる設計になっているので、適切な出入口点を検出することによって、ある圧縮ストリームから第２の圧縮ストリームへの切り替えの困難性が（シームレスな特徴を維持するために）顕著な視覚効果なしで緩和される。しかし、セグメント置換は正確でなければならないので、ネットワークコマーシャルのみで構成される場合もある厳格に規定されたネットワークタイムスロットが、同じように厳格に規定されたローカル挿入によって置換される場合、そのスロットを正しく満たすことに注意を払わなければならない。

発明の要約
本発明は、デコーダバッファのオーバーフロー又はアンダーフローなしにローカルコマーシャルセグメントを現存するネットワークタイムスロットにシームレスでスプライシングする方法に関する。具体的には、本発明は、関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャルスロットデュレーションで、ネットワークタイムスロットデュレーションと関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する入力ネットワークフィードをスプライスする方法に関する。ある最小遅延と最大遅延の間でコマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙがコントロールされる。ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部に対して、圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャが出力される。その後、残りのピクチャ数が決定される（即ち、入力ネットワークフィードの格納部分又はコマーシャルスロットのどちらかからの残りのピクチャ）。（入力ネットワークフィードの格納部分又はコマーシャルスロットのどちらかからの残りのピクチャの）出力レートはコマーシャルスロットを出力する必要に応じて調整される。その後、入力ネットワークフィードのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに一致するように、格納されたネットワークフィード又はローカルコマーシャルスロットのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙのどちらかのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが調整される。

好ましい実施形態においては、コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは最大遅延にコントロールされる。圧縮されたコマーシャルスロットからのピクチャはネットワークタイムスロットデュレーションに出力される。入力ネットワークフィードの少なくとも一部を格納し、増加した出力レートで残りのピクチャを出力し、その後、ネットワークフィードの格納部分を出力することによって、コマーシャルスロットから残りのいかなるピクチャも出力される。格納されたネットワークフィードのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが入力ネットワークフィードのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと一致するまで、ネットワークタイムスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙも調整される。

更に別の好ましい実施形態においては、コマーシャルｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは最小遅延にコントロールされる。ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部に対して、圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャが出力される。コマーシャルスロットから残りのピクチャ数を決定し、ネットワークタイムスロットデュレーションを完了する必要に応じて出力レートを調節し、入力ネットワークフィードのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに一致するようにローカルコマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙも調整される。

更に別の好ましい実施形態においては、入力ネットワークフィードの少なくとも一部が格納及び遅延される。ネットワークタイムスロットデュレーションが、デコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいて決定される。コマーシャルスロットデュレーションが実質的にネットワークタイムスロットデュレーションに一致するように、コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙがコントロールされる。ネットワークタイムスロットデュレーションの完了後に入力ネットワークフィードが出力される。

本発明によるネットワーク及びローカルタイムスロットの配列を示す。 本発明によるＤＴＳからの経過時間及びｖｂｖ＿ｄｅｌａｙパラメータを示す。 本発明によるネットワークスロットと、最大値にコントロールされたコマーシャル挿入のｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャル挿入との相対的なデュレーションを示す。 本発明によるネットワークスロットと、最小値にコントロールされたコマーシャル挿入のｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャル挿入との相対的なデュレーションを示す。

発明の詳細な説明
１からＳの番号が付されたＳ個のネットワークアクセスユニット（ピクチャ）のシーケンスがストリームに埋め込まれている、図１に示すネットワークエレメンタリストリームＮを考える。このシーケンスは、局所的に挿入されたコマーシャルになり得るローカルタイムスロットを表す１からＣの番号が付されたＣ個のローカルアクセスユニットのシーケンスと交換される予定の、ネットワーク広告になり得るネットワークタイムスロットを表している。

ネットワークのアウトポイントは、ローカルアクセスユニット１の開始に位置し、ネットワークアクセスユニット１の開始と一致する。同様に、ネットワークへ戻るインポイントは、ネットワークアクセスユニットＳの後にある。ローカルコマーシャルのアウトポイントは、ローカルアクセスユニットＣの後にある。

圧縮されたストリームを更に制約しないと、コマーシャルの開示時間と最後のプレゼンテーションデュレーションを知っても、ネットワークが提供するタイムスロットのストリームに圧縮されたローカルコマーシャルを挿入する方法を決定するには不十分である。ストリーム中のタイムスロットＴｓは、ある許容値Δｓを加算又は減算したスロットのプレゼンテーションタイムＰｓに等しい変数である。同様に、局所的に格納され圧縮されたコマーシャルは、ある許容値Δｃを加算又は減算したスロットのプレゼンテーションタイムＰｃに等しい可変タイムスロットＴｃを有する。即ち、
Ｔｓ＝Ｐｓ＋／−Δｓ、及び、Ｔｃ＝Ｐｃ＋／−Δｃ
通常、ネットワークスロットとコマーシャルスロットの両方が同一のフレームレートを有する場合、即ち、Ｓ＝Ｃの場合は、ネットワークアクセスユニット数はローカルコマーシャルアクセスユニット数に等しい。しかし、２４フレーム／秒セグメントを３０フレーム／秒スロットに挿入する場合のようにＳ≠Ｃの場合には、各セグメント内のアクセスユニット数は、Ｔｓ≡Ｔｃとなるように、比例的に配置されなければならない。

タイムスロットデュレーションに含まれるΔ許容値を決定することは、ローカルセグメントを現存するネットワークタイムスロットにスプライスする本発明を理解する上で非常に重要である。

可変性の決定
図２に示す、ＭＰＥＧ２圧縮ビデオデータのエレメンタリストリームｎにおいて、アクセスユニットｊには、２つの重要な情報、即ち、ビデオバッファリングベリファイア遅延（ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ）及びデコードタイムスタンプ（ＤＴＳ）がスタンプされる。

ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙのＭＰＥＧ２定義は、「ビデオバッファリングベリファイア（ＶＢＶ）がピクチャ開始コードの最終バイトを受信してからそのピクチャを復号化するまで待機する、２７ＭＨｚのシステムクロックによって導き出される９０ｋＨｚのクロックの期間の数」である。ＭＰＥＧ２用語において、明確化のために挿入された括弧書きで、ＶＢＶは「（ビデオ）エンコーダの出力に概念的に関係のある、（ビデオバッファを有する）仮想的な（ビデオ）デコーダである。その目的は、エンコーダ又は編集プロセスが（ビデオデコーダのバッファがオーバーフロー又はアンダーフローするのを避けるために）作成可能であるデータレートの可変性に関する制約を与えることである。」ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙの値はピクチャヘッダに配置される。

ＭＰＥＧ２において、ｊ番目のアクセスユニットのパケタイズドエレメンタリストリーム（ＰＥＳ）ヘッダに配置されるＤＴＳは、「エレメンタリストリームｎのアクセスユニットｊのシステムターゲットデコーダにおいて、符号化時間ｔｄｎ（ｊ）を示す」。特に、アクセスユニットｊについて、このＤＴＳは、ＤＴＳ（ｊ）として表すことができる。また、ＤＴＳの値は、２７ＭＨｚのシステムクロックから導き出される９０ＫＨｚのクロックの期間の数のユニットにおいて特定される。

いかなる瞬間においても、時刻は、プログラムクロックレファレンス（ＰＣＲ）から取得され、２７ＭＨｚのシステムクロックから導き出される。ＰＣＲの９０ＫＨｚ成分は、プログラムクロックレファレンスベース（ＰＣＲＢ）である。特に、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙがアクセスユニットｊにおいて発生する瞬間の時刻は、ＰＣＲＢ（ｊ）として表される。図２は、アクセスユニットｊにおけるＤＴＳ（ＰＥＳヘッダの一部）とｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ピクチャヘッダの一部）との関係を示しており、エレメンタリストリームｎにおいて、次のアクセスユニットがアクセスユニットｋまで続く。

どのアクセスユニットにおけるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙの値も、そのアクセスユニットにおけるＤＴＳと、次式によるエレメンタリストリームにｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが提供される時の時刻（いわばウォールクロック）とに関連づけられている。

ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ＝ＤＴＳ−ＰＣＲＢ
全ての項を９０，０００で割ると秒数の値が得られる。
時間に関して解くと、
Ｔ＝ＰＣＲＢ＝ＤＴＳ−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ
特に、アクセスユニットｊについての発生の時間は、
ｔ（ｊ）＝ＰＣＲＢ（ｊ）＝ＤＴＳ（ｊ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｊ）
同様に、アクセスユニット（ｋ）についての発生の時間は、
ｔ（ｋ）＝ＰＣＲＢ（ｋ）＝ＤＴＳ（ｋ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｋ）
トランスポートストリーム内の２つのアクセスユニット間の経過時間は以下によって得られる。

経過時間＝ｔ（ｋ）−ｔ（ｊ）
ｔ（ｊ）がｔ（ｋ）の前に発生すると、即ち、ｔ（ｊ）＜ｔ（ｋ）であると、経過時間ＴＬは以下のようになる。

ＴＬ＝ｔ（ｋ）−ｔ（ｊ）＝［ＤＴＳ（ｋ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｋ）］−［ＤＴＳ（ｊ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｊ）］
整理すると以下のようになる。

ＴＬ＝［ＤＴＳ（ｋ）−ＤＴＳ（ｊ）］+「ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｊ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｋ）」
この最終式は、ローカルセグメントをネットワークストリームのスロットにスプライスする方法を理解する上で鍵となる要素である。

［ＤＴＳ（ｋ）−ＤＴＳ（ｊ）］は、図２に示すアクセスユニットのシーケンスのデュレーションであり、それは、スロット及びコマーシャル再生時間又はプレゼンテーションタイム（およそ３０秒のスポット）を表すことが分かる。［ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｊ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｋ）］の項は、スロットのデュレーションの可変性又は時間許容値を表す。

数値実施例として、典型的な３０Ｈｚのシステムにおいて、ＤＴＳ値が、あるアクセスユニットから次のものまでに３０００だけインクレメント場合を考える。これは、ＤＴＳ復号時間がプレゼンテーションピクチャレートを単位としているからである。従って、３０秒の典型的なコマーシャルスロットにおいて、ＤＴＳの２つの値の差、即ち、［ＤＴＳ（ｋ）−ＤＴＳ（ｊ）］は、２，７００，０００となり、９０，０００で割ると３０秒となる。トランスポートスロットにマルチプレックスされる場合に、アクセスユニットがストリーム中で提供されるときの可変性は、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙの２つの値の差、即ち、［ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｊ）−ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ（ｋ）］によって導かれる。ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙ値が同一であれば、アクセスユニットは時間的にそれぞれのＤＴＳ値の間の正確な差だけ離れている。最悪のケース（最大）の可変性を決定するのは次のステップである。

可変性に関する境界制限
非制限のストリームは、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに対して、ゼロと４５，０００との間のいかなる値も許容する。このため、固定プレゼンテーション長コマーシャル挿入に対するタイムスロットは、９０ＫＨｚのクロックの±４５，０００デュレーションだけ変化可能である。時間を単位とすると、これは、トランスポートストリームの実時間で観測された場合には±０．５秒を表す。例えば、ビューアに復号化されたコマーシャルを正確に３０秒間提供する３０秒コマーシャルスロットが、所望の基準３０秒からオフセットされた期間の間、トランスポートストリームに現われる。そのオフセットは、最後のピクチャ後のｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと最初のピクチャのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙとの間の差によって決定され、それは、すでに導かれたように、±０．５である。

あるシーケンスの最初のアクセスユニット（ピクチャ）におけるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙがそのシーケンスの最後のアクセスユニット（ピクチャ）後のｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに等しい場合には、トランスポートストリーム内のタイムスロットは終了ＤＴＳ値と開始ＤＴＳ値の差に等しい。これは、ストリームが復号化される場合に最後に提供される時間量を同一とする。例えば、コマーシャルの最後のピクチャ後のｖｂｖ＿ｄｅｌａｙがコマーシャルの最初のピクチャのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと正確に一致する場合、復号化されたコマーシャルをビューアに正確に３０秒間提供する３０秒コマーシャルスロットは、正確に３０秒間、トランスポートストリームに現われる。２つの値が同一である場合には、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに特別な値は要求されない。

上述のように、コマーシャルの開始時間と最終プレゼンテーションデュレーションを知ったとしても、圧縮されたストリームを更に制約しなければ、圧縮されたローカルコマーシャルをネットワークが提供するタイムスロットのストリームに挿入する方法を決定するには不十分である。ストリームのタイムスロットは変数であり、０．５秒までプラスマイナスされたスロットのプレゼンテーション長に等しい。同様に、局所的に格納された圧縮されたコマーシャルは、０．５秒までプラスマイナスされたプレゼンテーション時間と等しい可変ストリーム長となる。

解決手段
ネットワークエレメンタリストリームスロットデュレーションをコマーシャルスロットデュレーションに一致させるため、又はその逆を行うために幾つかの方法を採ることができる。最初の方法は、事後に問題を修正することに関係する。これは、ローカルコマーシャルがネットワークスロットに対して最長ストリームデュレーションを有するように配置される場合に有効である。即ち、ネットワークスロットが表面上Ｔ秒であるならば、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙのコントロールによって、コマーシャルストリーム時間がＴ＋０．５秒のデュレーションを有するように配置される。例えば、ローカルの圧縮されたコマーシャルは、プレゼンテーションデュレーションが表面上３０秒である場合に、３０．５秒の圧縮されたストリーム時間を要求するように調節されるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する。基準ネットワークスロットデュレーション及び／又は基準コマーシャルスロットデュレーションは制限なくに変更可能であることは分かっている（例えば、１５秒、３０秒、１分、１０分、３０分、１時間、数時間等）。図３においては、基準３０秒コマーシャルは、コマーシャルデュレーションが可能な最大値、即ち、３０．５秒をとれるように調節されるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する。理想的なケースは、コマーシャルが正確に適合するように、ネットワークスポットにおける±０．５秒の時間変化がスポットも３０．５秒にする場合である。この方法は、他の全てのより短いネットワークスロットデュレーションに対しては、ローカルコマーシャルがネットワークストリームに十分に多重化される時間より前に、ネットワークフィードがプログラム材料の再生を開始するという要求を請け負う。ネットワークスロットはローカルコマーシャルが終了する前に終了するかもしれないので、ネットワークプログラムは、２つの実時間ストリームに対する通常のスプライサ動作の場合のようにスプライサに格納する必要がある。一旦ネットワークスロットが終了すると、ローカルコマーシャルから残りのピクチャをより高いレートで出力トランスポートストリームに多重化できる。これは、ネットワークスロットの終了とローカルコマーシャルの終了との間のギャップをなくす。コマーシャルの終了時に、スプライスはスプライサによって格納されたネットワークプログラムにストリームを戻す。ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは、出力ストリームのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが入力ネットワークフィード値に一致するまで、再開されたネットワークストリームの複数のピクチャに亘って調節される。

第２の方法は、事前に問題を修正することである。これは、ローカルコマーシャルがネットワークスロットに対して最短ストリームデュレーションを有するように配置される場合に有効である。即ち、ネットワークスロットが表面上Ｔ秒であるならば、ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙのコントロールによって、コマーシャルストリーム時間がＴ−０．５秒のデュレーションを有するように配置される。例えば、ローカルの圧縮されたコマーシャルは、プレゼンテーションデュレーションが表面上３０秒である場合に、２９．５秒の圧縮されたストリーム時間を要求するように調節されるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する。図４においては、基準３０秒コマーシャルは、コマーシャルデュレーションが可能な最短値、即ち、２９．５秒とれるように調節されるｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する。理想的なケースは、コマーシャルが正確に適合するように、ネットワークスポットにおける±０．５秒の時間変化がスポットも２９．５秒にする場合である。他の全てのより長いネットワークスロットデュレーションに対しては、ネットワークスロットがスロットの残りのピクチャ数について監視する。２９秒のコマーシャルが出力されたとき、１５のピクチャのコマーシャルが未だ出力されていないが、表面的には３０のピクチャのネットワークスロットが残っている。残りのネットワークスロットピクチャの実際の数は、コマーシャルの開始からネットワークストリームで通過したスロットデュレーションとピクチャ数との差から求められる。ネットワークスロットの予期される終了時間に合わせるように、コマーシャルピクチャの出力レート（Ｒｎ）が調節（低下）される。ネットワークスロットの予期される終了時間は、ピクチャレートによって乗算された残りのネットワークスロットピクチャ数に等しい。出力レートは、コマーシャルピクチャが出力されると、ピクチャごとに調節される。ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは、出力挿入ストリームのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが入力ネットワークフィード値に一致するまで、挿入されたコマーシャルデータストリームの多数のピクチャに亘って調節される。

この方法は好ましい実施形態である。

第３の方法は、最初の２つの方法の組み合わせである。遠隔ソースからのストリームは、ある固定量だけ遅延させることが可能である。この遅延は、入力ストリームで先取り解読を可能にする。この先取り解読は、それが内部スプライシングブロックに到達する前にストリームタイムスロットのデュレーションを求める機会を与える。ローカルコマーシャルのｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは、プレゼンテーションタイムと同一のトランスポートストリームの時間量を占めるように調節される。基準３０秒のコマーシャルは、スロット又はコマーシャルのどちらかの（±０．５秒）の変更に拘らず、ネットワークスロットと同一時間を占める。コマーシャルのスプライシングの後で、ネットワークスロットの開始と終了を判断するために、遅延バッファが監視される。ローカルコマーシャルｖｂｖ＿ｄｅｌａｙは、その後、その時間変化に拘らず、ネットワークスロットが終了した直後に、ローカルコマーシャルを終了させるように修正可能である。これはネットワークスロットに続くネットワークプログラムに戻る円滑なスプライスを許容する。

好ましい実施形態に関して本発明は強調して説明してきたが、好ましい装置及び方法において変形がなされ得ることは当業者には自明であり、本発明はここで特に記載されている他の点でも実施可能であることを意図している。従って、本発明は、特許請求の範囲に定義されているように、本発明の要旨及び範囲内に包含される全ての変更を含む。

現実の切り替え点は一般に一つのピクチャに配置できる設計になっているので、適切な出入口点を検出することによって、ある圧縮ストリームから第２の圧縮ストリームへの切り替えの困難性が緩和される。しかし、セグメント置換は正確でなければならないので、ネットワークコマーシャルのみで構成される場合もある厳格に規定されたネットワークタイムスロットが、同じように厳格に規定されたローカル挿入によって置換される場合、そのスロットを正しく満たすことに注意を払わなければならない。

Claims (18)

1. 関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャルスロットデュレーションでネットワークタイムスロットデュレーションと関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する入力ネットワークフィードをスプライスする方法であって、
   （ａ） 最小遅延及び最大遅延の一方の間で前記コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールし、
   （ｂ） ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部の間で圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャを出力し、
   （ｃ） 前記入力ネットワークフィードの格納部分と前記コマーシャルスロットの一方から残りのピクチャ数を決定し、前記コマーシャルスロットを出力するために要求されるように前記出力速度を調整し、
   （ｄ） 前記入力ネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと一致させるために、格納されたネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと前記ローカルコマーシャルスロットの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙの一方を調整することを有する方法。
2. 最大遅延に前記コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールすることを有する請求項１記載の方法。
3. 前記ネットワークタイムスロットデュレーション、前記圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャを出力することを有する請求項２記載の方法。
4. 前記入力ネットワークフィードの少なくとも一部を格納し、増加した出力速度で前記残りのピクチャを出力し、その後、前記ネットワークフィードの前記格納部分を出力し、格納されたネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが前記入力ネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと一致するまで、ネットワークタイムスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを調整することによって、前記コマーシャルスロットから残りのいかなるピクチャをも出力することを有する請求項３記載の方法。
5. 前記圧縮されたコマーシャルスロットデュレーションは３０．５秒のデュレーションを有するようにコントロールされる請求項２記載の方法。
6. 前記ネットワークタイムスロットデュレーションは、デコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいており、前記ネットワークフィードの前記格納部分は、前記３０．５秒と前記ネットワークタイムスロットデュレーションとの差と少なくとも同じぐらい大きい請求項５記載の方法。
7. 最小遅延に前記コマーシャルｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールすることを有する請求項１記載の方法。
8. 前記ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部の間前記圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャを出力することを有する請求項７記載の方法。
9. 前記コマーシャルスロットから残りのピクチャ数を決定し、前記ネットワークタイムスロットデュレーションを完了するために要求されるように前記出力速度を調節し、前記入力ネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに一致するように前記ローカルコマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを調整することを有する請求項８記載の方法。
10. 前記圧縮されたコマーシャルスロットデュレーションは２９．５秒間を有するようにコントロールされる請求項７記載の方法。
11. 前記ネットワークタイムスロットデュレーションはデコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいており、前記コマーシャルスロットから１５ピクチャが残るように前記圧縮されたコマーシャルスロットは２９秒間出力され、１５の残りのピクチャの前記出力速度は前記ネットワークタイムスロットデュレーションと２９．５秒との差に基づいて決定される請求項１０記載の方法。
12. 関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャルスロットデュレーションでネットワークタイムスロットデュレーションと関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する入力ネットワークフィードをスプライスする方法であって、
    （ａ） 最大遅延に前記コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールし、
    （ｂ） 前記ネットワークタイムスロットデュレーション、前記圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャを出力し、
    （ｃ） 前記入力ネットワークフィードの少なくとも一部を格納し、前記残りのピクチャを増加した出力速度で出力し、前記格納されたネットワークフィードを出力し、格納されたネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙが前記入力ネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙと一致するまで、ネットワークタイムスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを調節することによって、前記コマーシャルスロットから残りのいかなるピクチャをも出力することを有する方法。
13. 前記圧縮されたコマーシャルスロットデュレーションは３０．５秒間を有するようにコントロールされる請求項１２記載の方法。
14. 前記ネットワークタイムスロットデュレーションは、デコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいており、前記ネットワークフィードの前記格納部分は、前記３０．５秒と前記ネットワークタイムスロットデュレーションとの差と少なくとも同じぐらい大きい請求項１３記載の方法。
15. 関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャルスロットデュレーションでネットワークタイムスロットデュレーションと関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する入力ネットワークフィードをスプライスする方法であって、
    （ａ） 最小遅延に前記コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールし、
    （ｂ） 前記ネットワークタイムスロットデュレーションの少なくとも一部の間、前記圧縮されたコマーシャルスロットからピクチャを出力し、
    （ｃ） 前記コマーシャルスロットから残りのピクチャ数を決定し、前記ネットワークタイムスロットデュレーションを完了するために要求されるように前記出力速度を調節し、前記入力ネットワークフィードの前記ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙに一致するように前記ローカルコマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを調整することを有する方法。
16. 前記圧縮されたコマーシャルスロットデュレーションは２９．５秒間を有するようにコントロールされる請求項１５記載の方法。
17. 前記ネットワークタイムスロットデュレーションはデコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいており、前記コマーシャルスロットから１５ピクチャが残るように前記圧縮されたコマーシャルスロットは２９秒間出力され、１５の残りのピクチャの前記出力速度は前記ネットワークタイムスロットデュレーションと２９．５秒との差に基づいて決定される請求項１６記載の方法。
18. 関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有するコマーシャルスロットデュレーションでネットワークタイムスロットデュレーションと関連ｖｂｖ＿ｄｅｌａｙを有する入力ネットワークフィードをスプライスする方法であって、
    （ａ） 前記入力ネットワークフィードの少なくとも一部を格納及び遅延させ、
    （ｂ） 前記ネットワークタイムスロットデュレーションをデコードタイムスタンプとネットワークタイムスロットデュレーション時間許容値に基づいて決定し、
    （ｃ） 前記コマーシャルスロットデュレーションが実質的に前記ネットワークタイムスロットデュレーションと一致するように前記コマーシャルスロットｖｂｖ＿ｄｅｌａｙをコントロールし、
    （ｄ） 前記ネットワークタイムスロットデュレーションの完了後に前記入力ネットワークフィードを出力することを有する方法。