JP2012192300A - マイクロリアクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に開口したマイクロ流路を有するベース体と、ベース体の上に直接又は中間体を介して重ね合せる蓋体とを備え、前記ベース体は流体の供給凹部及び排出凹部を有するとともに当該供給凹部と排出凹部に位置決めマークを有し、前記蓋体は上下方向に貫通した、流体の供給口及び排出口を有し、当該蓋体に有する供給口及び排出口を前記ベース体に設けた供給凹部と排出凹部とに有するそれぞれの位置決めマークに位置合せをして重ね合せることを可能にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
また、三次元構造の流路を形成する場合には溝や凹部を有するベース体の上に、溝や上下方向に貫通した流路等を形成した一枚以上の中間体を重ね、さらにその上に蓋体を重ね合せ製作されている(特許文献2)。
ベース体の上に直接蓋体を重ね合せる場合であってもベース体の上に中間体を介して蓋体を重ね合せる場合であっても蓋体を重ね合せる際にベース体や中間体との精度高い位置決めが重要であり、また蓋体を重ね合せる際に流路の断面形状や反応空間容量が変化しないようにする必要もある。
ここで、供給口はマイクロリアクタ内部に流体を供給するためのものであり、マイクロリアクタの用途により1つに限らず、異なる複数の原流体毎に供給口を設ける等、複数有する場合があり、同様に排出口も複数あってよい。
供給口又は/及び排出口が複数ある場合には、その少なくとも1つ以上の供給口と排出口とを位置決めするためのマークがベース体の供給凹部と排出凹部とに有すればよい。
ここで、硬度とはJIS K6253に規定するデュロメータ タイプAでの測定値を示す。
蓋体の硬度が低すぎると、ベース体側に押圧した際に変形が大きく、シール性が低下したり、ベース体等に設けた流路溝内に蓋体の裏面の一部が入り込み、流路精度が低下する。
また、蓋体の硬度が高すぎると、流路部のシール圧を確保するのが困難であったり、蓋体を強く押圧過ぎるとベース体等が変形する恐れがでる。
このような硬度範囲を有する蓋体の材質としては、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリピロピレン系樹脂とエラストマーとのブレンド材料等が挙げられる。
また、マイクロリアクタの用途によっては、タンパク質、細胞等と親和性がある材料がよい。
また、押え具を下部保持体に固定する場合に、押え具と下部保持体との位置決め機構を設けることもできる。
また、ベース体を透光性の有する材料で製作し、ベース体を載置する下部保持体に位置決めマークを設けると、この位置決めマークをたよりにベース体と蓋体とを重ね合せることができ、さらにアッセイが容易になる。
この場合に二次元的な流路を形成するだけでなく、特許文献2に開示するような三次元構造の流路を形成する場合には、蓋体の供給口、排出口と一致させる流体の流入口、流出口を有する中間体を一枚以上、ベース体と蓋体との間に挟むこともできる。
以下、図面に基づいて、その構成例を説明する。
また、図5に断面図を示す。
本実施例は、マイクロ流路を有するベース体10の上に蓋体20を重ね合せて反応器を製作する際にベース体10を下部保持体30に載置し、その上に蓋体20を重ね、さらにその上からチューブ61a、61bを連結した押え具40にて押えるように、この押え具40を下部保持体30に固定するアッセイの例である。
マイクロリアクタは、流体の供給口を1つ以上有し、供給された流体が所定の反応後に外部に排出される排出口を1つ以上有する。
マイクロリアクタの用途、機能により供給口及び排出口は複数有する場合も多いが、本実施例は模式的に流体の供給口と排出口が1つの場合で説明し、流路部13も直線的な例で説明する。
位置決めマークはベース体10の載置決めを定めるのが目的であり、光学的のみならず電気的、磁気的等各種検出手段で位置決めできるが、目視で位置決めできる印が好ましい。
位置決めマークは少なくとも2点あればX−Y方向の座標が定まる。
本実施例は、流体の供給凹部11の位置を定める位置決めマークM1と排出凹部12の位置を定める位置決めマークM2とを有する例である。
図2(b)に示すようにベース体10は透光性を有し、位置決めマークM1,M2に供給凹部11及び排出凹部12が重なるように載置し、この状態で下部保持体30に設けた取付めねじ部52a,52bを介してバンド53にてベース体10を固定する。
次に、図2(c)に示すように蓋体20に設けた貫通した供給口21及び排出口22を位置決めマークM1,M2にそれぞれ重なるように位置合せし、ベース体10に重ねる。
次に図3に示すように、チューブ61a,61bを連結具62,63で連結した押え具40を蓋体20の上に重ねる。
この際に、チューブ61a,61bの先端が蓋体20の供給口21,排出口22にそれぞれ位置するように位置決めマークM1,M2を基準に下部保持体30に立設したガイドピン31a〜31dと押え具40に設けたガイド孔41a〜41dの組み合せにより位置決めされる。
なお、押え具40と下部保持体30とが相互に位置決めできれば、どちらか一方に凸部、ピン、他方に凹部、孔を有すれば特に限定されない。
この状態で図3(b)に示すようにビス状の固定具51a〜51dを押え具40に設けた貫通孔42a〜42dに挿入し、下部保持体30に設けためねじ部からなる取付孔32a〜32dに螺着固定する。
連結具62,63はチューブ61a,61bを挿通孔62a,62bに挿通し、このチューブ61a,61bの下端部が下方に向けて拡径した円錐台状のシール材になっていて、図3(c)に示すように連結具の雄ねじ部62b,63bを締め付けると挿通孔62a,62bの先端側円錐側面にて押圧されシールする。
蓋体がベース体よりも硬いと、ベース体の流路部をシールするのが困難であったり、強く押えると流路の断面形状が変形するからである。
また、蓋体が軟か過ぎるとベース体の流路内に変形及び入り込み、流路断面積が所定よりも小さくなる。
そこで、ベース及び蓋体を試作して重ね合せ状態を検討した。
n−ブチルアクリレート(和光純薬工業製)80重量部、ジエチレングリコールジメタクリレート(ブレンマーPDE−100,日本油脂製)40重量部及びパラペットSA−NW201(クラレ製)20重量部を混合し、さらに、光重合開始剤としてCiba DAROCUR1173(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製,2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)を1.2重量部を加え、この混合物を微細流路を形成したシリコン製鋳型に注入し紫外線硬化させた。
各種試作用鋳型から硬化樹脂を離型させることで表面に深さ30μm,幅10,30,50,100μmの流路を有する評価サンプルを作成した。
なお、流路のない部分で表面硬度を測定すると、JIS K6253 タイプDにて硬度65であった。
次に、厚み約1mmのプレート状の蓋体を形成した。
その結果、実施例1〜5の蓋体は、流路幅10,30,50,100μmのいずれのベース体にあっても所定の流路が得られたが、比較例11の硬度55の蓋体は、幅100μmの流路を有するベース体に対して約10μm程の深さまで蓋体が喰い込んでいた。
また、比較例12の硬度98の蓋体はベース体との密着が不充分で液漏れが生じるサンプルが一部に発生した。
このことから蓋体の硬度はAタイプで60〜95の範囲が好ましい。
11 供給凹部
12 排出凹部
13 流路部
20 蓋体
21 供給口
22 排出口
30 下部保持体
31c ガイドピン
32a 取付孔
40 押え具
61a チューブ
62 連結具
M1 位置決めマーク
Claims (4)
- 表面に開口したマイクロ流路を有するベース体と、ベース体の上に直接又は中間体を介して重ね合せる蓋体とを備え、
前記ベース体は流体の供給凹部及び排出凹部を有するとともに当該供給凹部と排出凹部に位置決めマークを有し、
前記蓋体は上下方向に貫通した、流体の供給口及び排出口を有し、
当該蓋体に有する供給口及び排出口を前記ベース体に設けた供給凹部と排出凹部とに有するそれぞれの位置決めマークに位置合せをして重ね合せることを可能にしたことを特徴とするマイクロリアクタ。 - 表面に開口したマイクロ流路を有する透光性のあるベース体と、ベース体の上に直接又は中間体を介して重ね合せる蓋体とを備え、
前記ベース体は流体の供給凹部及び排出凹部を有し、蓋体は前記ベース体の供給凹部に対応し貫通した供給口及び前記ベース体の排出凹部に対応し貫通した排出口を有し、
前記ベース体を載置保持するための下部保持体と蓋体を押える押え具を有し、
前記下部保持体はベース体の供給凹部と排出凹部とを位置決めするための位置決めマークを有し、
前記押え具は蓋体の供給口及び排出口に対応した連結チューブを有し、
前記下部保持部の位置決めマークに供給凹部及び排出凹部の位置を合せるようにベース体を載置し、その上に蓋体の供給口及び排出口を前記位置決めマークに合せて重ね合せ、上部から前記押え具を下部保持体に固定することを特徴とするマイクロリアクタ。 - 前記押え具は前記下部保持体に固定する際に当該下部保持体に対する位置決め機構を有することを特徴とする請求項2記載のマイクロリアクタ。
- 前記蓋体は、前記ベース体及び中間体よりも軟く、硬度がJIS K6253 Aタイプにて60〜95の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロリアクタ。
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