JP2012186718A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012186718A
JP2012186718A JP2011049317A JP2011049317A JP2012186718A JP 2012186718 A JP2012186718 A JP 2012186718A JP 2011049317 A JP2011049317 A JP 2011049317A JP 2011049317 A JP2011049317 A JP 2011049317A JP 2012186718 A JP2012186718 A JP 2012186718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
dimensional
virtual
focal plane
dimensional image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011049317A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2011049317A priority Critical patent/JP2012186718A/ja
Publication of JP2012186718A publication Critical patent/JP2012186718A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】ゴーストやブラーが生じない仮想焦点面画像データを生成する。
【解決手段】合成処理部25は、一次元画像分解部43、仮想焦点面画像データ生成部44、及び合成部45を備えている。一次元画像分解部43は、二次元の画像データをそれぞれラスタ走査して一次元画像データに分解する。仮想焦点面画像データ生成部44は、走査線毎の2つの一次元画像データに基づいて内挿又は外挿法により一次元仮想画像データを生成していくことで、異なる視点の内側又は外側の視点で仮想的に撮像した二次元の仮想焦点面画像データを生成する。合成部45は、画像データと仮想焦点面画像データとを加算合成法により合成して単一の合成画像を作る。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の画像を補間処理することにより各視点とは異なった視点の画像を生成するための画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体に関するものである。
従来、プレノプティックカメラの原理を用いて、取得した画像データを再構成してリフォーカシングされた画像データを生成するライトフィールドカメラが提案されている(非特許文献1)。このカメラでは、近接する二つのカメラから取得する画像から、前記カメラ間に配する仮想カメラから取得する画像を、加重平均(重み付け平均)することにより新たな視点の画像をレンダリングしている(特許文献1)。
国際公開第06/039486号パンフレット
しかしながら、ライトフィールドカメラでは、カメラの間隔を、物体面での画素ピッチ以下する必要がある。これにより、カメラの数が多くなりすぎ、実用的ではない。また、カメラの間隔を広く取ると、ゴーストやブラー(ぶれ)が発生するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ゴーストやブラーが生じない仮想焦点面画像データを生成することができる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明を例示する画像処理装置の一態様は、異なる視点で撮像した二次元の画像データを取得する画像データ取得手段と、前記二次元の画像データをそれぞれラスタ走査して一次元画像データに分解する一次元画像分解手段と、走査線毎の前記2つの一次元画像データに基づいて内挿又は外挿法により一次元仮想画像データを生成していくことで前記異なる視点の内側又は外側の視点で仮想的に撮像した二次元の仮想焦点面画像データを生成する仮想焦点面画像データ生成手段と、を備えたものである。
本発明の画像処理装置によれば、二次元の画像データをそれぞれラスタ走査して得た一次元画像データに基づいて内挿又は外挿法により一次元仮想画像データを生成していくことで、異なる視点の内側又は外側の視点で仮想的に撮像した二次元の仮想焦点面画像データを生成するため、ゴーストやブラーの発生が無い仮想焦点面画像データを生成することができる。
本発明を採用した多眼カメラを示す前方斜視図である。 多眼カメラの後方斜視図である。 多眼カメラの電気的構成を説明するブロック図である。 合成処理部の構成を示すブロック図である。 撮像素子を配置した位置に対応する視点位置と、仮想焦点面画像データの仮想の視点位置とを示す説明図である。 多眼カメラの動作を説明するフローチャートである。 合成処理を説明するフローチャートである。 複数の閾値を利用して2つの一次元画像データからエッジを検出し、閾値毎に検出したエッジ2点の内側に新たな点を補間して一次元仮想画像データを作る手順を説明する説明図である。 図8で説明した一次元仮想画像データを示す説明図である。 視差の傾きが右上がりなる2つの画像データの例を説明する説明図である。 複数のエッジを検出しないように閾値を選択する例を説明する説明図である。 手振れ補正の動作を説明するフローチャートである。
多眼カメラ10は、図1に示すように、16個の撮影開口11がカメラボディ12の前面に設けられている。各撮影開口11の奥には、撮影レンズ、及び撮像素子が配されている。
各撮像素子は、例えば5M〜10Mの低画素で、かつ消費電力の少ない撮像素子が用いられている。また、各撮影レンズの光軸は、略平行になっている。各撮像素子は、撮影レンズの光軸に対して撮像面が垂直になるように配されている。すなわち、隣接する撮像素子から走査線方向とエピポーラ線方向が略一致する画像データを取得する。
多眼カメラ10は、カメラボディ12の上面にシャッタボタン13、及び電源スイッチ14が配されており、1回のシャッタレリーズにより、例えば16個の画像データを取得し、これら画像データを用いて合成して高精細な一つの画像データを生成する。
撮影開口11は、二次元状に配列されている。撮影開口11のx,y方向の間隔は、等間隔に設定されている。なお、撮影開口は、16個に限ることはない。
カメラボディ12の背後には、図2に示すように、LCD15が配されている。LCD15には、タッチパネル操作部が組み込まれている。変倍操作は、タッチパネル操作部を利用して操作する。勿論、LCD15には、メニューの文字や操作ボタン等の絵柄が表示され、操作し易くなっている。
図3に示すように、各撮像素子20には、AFE21、及びフレームメモリ22がそれぞれ接続されており、撮影レンズ23により結像する被写体像を撮像して画像信号をAFE21に出力する。ここで、撮影開口11、撮影レンズ23、撮像素子20、AFE21、及びフレームメモリ22等が個眼撮像部(個眼カメラ部)を構成する。
AFE21は、周知のCDS(相関二重サンプリング)/AGC(ゲイン・コントロール・アンプ回路)、A/D、及び信号処理回路で構成されており、CPU24とともにTGから供給されるパルスに同期して動作する(図示なし)。信号処理回路は、デジタルの画像データを取り込み、画素欠陥補正やホワイトバランス補正、ガンマ補正などの補正を行う。
CPU24には、LCD15に設けたタッチパネル操作部から各種の操作信号が入力される(図示なし)。CPU24は、1回のレリーズ操作で複数の画像データを各フレームメモリ22に同時に取り込む。各画像データは、低解像な縮小画像データとなっており、フレームメモリ22に個別に取り込まれた後、合成処理部25に読み出される。
合成処理部25は、各撮像素子20で撮像した複数の画像データを、ラスタ走査してそれぞれ一次元画像データに分解し、同じ高さ位置での2つの一次元画像データに基づいて内挿又は外挿法により補間していくことで、複数の画像データの視点とは異なる視点に対応する画像データ(以下「仮想焦点面画像データ」と称す)を生成する。そして、実際に撮像した複数の画像データと、仮想焦点面画像データとを利用して、これらの画像データをピント位置で像ずれが発生しないように並べ直して、RGB各色の要素で輝度レベルを足し合わせる加算合成を行うことで、ピント位置以外をぼかした合成画像データを生成する。なお、RGB毎に画像データを並べ直して高解像度の合成画像データを生成してもよい。
多眼カメラ10には、測距部26、角速度センサ27、移動量算出部28、及び移動機構29が配されている。また、撮影レンズ23の合焦を個別に行う合焦機構30が撮影レンズ23毎に配されている。角速度センサ27は、多眼カメラ10のブレを検出し、検出したブレ情報を移動量算出部28に送る。
測距部26は、複数の画像データのうちの少なくとも2つの画像データを取り込み、これら2つの画像データに基づいて両画像の相対的なずれ量を求め、求めたずれ量から被写体距離を算出し、全ての合焦機構30を制御して、被写体距離に応じた合焦位置に全ての撮影レンズ23を個別に移動させる。
例えば三角測量の原理を用いた三角測距法では、2つの画像データを撮像した撮像素子20の中心間隔(基線長)d、撮影レンズ23の焦点距離f、視差δとすると、被写体距離Lを三角形の比例関係から成り立つ「L=f×d/δ」の式を用いて求める。求めた被写体距離の情報は、移動量算出部28に送られる。なお、2つの画像データは、基線長dが最も長い撮像素子20から得られる画像データを用いるのが好適である。
移動量算出部28は、角速度センサ27で検出した振れに基づいて移動機構29による撮像素子20毎の移動量を算出する。算出した移動量の情報は、移動機構29に送られる。これらの移動量の情報には、移動量以外に移動方向の情報も含んでいる。
移動機構29は、撮像素子20毎に配されており、例えばボイスコイルやステッピングモータ等のアクチュエータを含み、アクチュエータを利用して移動量算出部28で算出した移動量に基づいて撮像素子20を光軸に対して直交する方向に瞬時に移動させる。
ROM31は、各種プログラムやプログラムの実行に必要な設定値を予め記憶している。RAM32は、CPU24のワークメモリとして、また、各部の一時的なメモリとして使用される。これらCPU24、ROM31、RAM32、LCDドライバ33、I/F34、及び合成処理部25はバス35により接続されている。
なお、撮影レンズ23をズームレンズ、又は焦点距離切り替えタイプのレンズとしてもよい。この場合には、変倍操作に同期して全ての撮影レンズを変倍するように構成すればよい。
CPU24は、合成処理部25で生成した合成画像データを、I/F34を介して記録部36に記録する。なお、圧縮部を設け、合成画像データを、例えばJPEG方式で圧縮した形式で記録してもよい。また、CPU24は、合成画像データに基づいて表示用画像データを生成し、表示用画像データをLCDドライバ33に送り、表示用画像データをLCDドライバ33の制御によりLCD15にスルー画像として表示する。
CPU24は、撮像素子20の電荷蓄積時間(電子シャッタ)を各々制御し、また、特定の撮像素子20から得られる画像データに基づいて被写体の輝度を測定し、この測定結果に基づいて全部の撮像素子20について電子シャッタの値を変えて露出を制御する。
合成処理部25は、図4に示すように、補正処理部40、視点選択部41、相対位置検出部42、一次元画像分解部43、仮想焦点面画像生成部44、及び合成部45で構成されている。
補正処理部40は、撮影レンズ23の色収差や歪、撮影レンズ23や撮像素子20のアライメント(取り付け姿勢・位置)誤差等の幾何学的な補正処理、及び各撮像素子20の感度ムラ等の補正処理が行われる。この処理は、工場で予めキャリブレーションして、その補正用データをROM31やRAM32の中に記憶しておけば、テーブル参照により高速に補正処理が行える。また、AGCがオートゲインコントロールにより撮像素子20毎でゲインやオフセットレベルを変えている場合には、補正処理部40で各画像データに対してゲインやオフセット調整を行うのが望ましい。この調整は、生成した仮想焦点面画像データにも反映するのが望ましい。
視点選択部41は、例えば、通常撮影や望遠効果を出す人物ポートレート撮影等の撮影モードに応じて、複数の画像データの視点とは異なる仮想視点の位置を決める。
例えば図5に示すように、25個の撮影素子を5行5列(x,y方向)に等間隔に配列している場合、ぼけ像を形成するための視点は、5行5列の中心を中心とする円形の仮想瞳で示され、この中に視点をなるべく細かく、例えば60カ所以上、位置させることが望ましい。仮想瞳は可変とするのが望ましい。
ここで、同図に示す黒十字46は実際の撮像素子の視点位置を「a1〜a25」の記号で表し、また、白十字47は隣接する黒十字46の視点位置a1〜a25で撮像した画像データに基づいて生成される仮想焦点面画像データの仮想視点位置を「A2−7(l)」や「A6−7(k)」等の記号で表し、ハッチング十字48は隣接する仮想視点位置に応じた仮想焦点面画像データに基づいてさらに生成される二世代仮想視点面画像データの二世代仮想視点位置b1〜b16を表している。重み係数k、lを任意に設定することで、白十字47の視点を任意の位置に設定でき、よって、ハッチング十字48の視点を任意の位置に選択して決定することができる。
なお、白十字47の視点位置A2−7(l)は、y方向で隣接する黒十字46の視点a2と視点位置a7との画像データに基づいて生成される仮想焦点画像データの視点位置を示し、「l」はy方向での重み係数を示す。白十字の視点位置A6−7(k)は、x方向で隣接する黒十字46の視点位置a6と視点位置a7との画像データに基づいて生成される仮想焦点画像データの視点位置を示し、「k」はx方向での重み係数を示す。
撮影モードは、タッチパネル操作部からの操作により撮影前に指定される。撮影モードの情報は、CPU24を介して視点選択部41に送られる。視点選択部41は、仮想瞳を撮影モードに応じた径に可変することで、二世代仮想視点も含めて仮想視点の位置を決める。
相対位置検出部42は、仮想視点の位置を決めることで、複数の画像データうちの必要な2つの画像データを選択して、フレームメモリ22から読み出す。読み出した2つの画像データに基づいてピントの合っている点の相対的なずれ量を求め、2つの画像データを仮想のメモリ空間上でピントの合っている点で一致するようにオフセットして展開しておく。
一次元画像分解部43は、オフセットした2つの画像データを、同じ高さ位置(y方向位置)にある走査線方向の一次元画像データにそれぞれ分解する。視差の異なる2つの画像データは、視点位置がx方向で隣接する画像データの場合、撮像素子20の結像面が平行かつ等位に配列されているため、走査線方向とエピポーラ線方向とが平行(一致)するペア画像データとなる。一次元画像データは、画像データの走査線方向(x方向)に平行な所定幅の画像領域のデータになっている。
仮想焦点面画像生成部44は、同じ高さ位置(y方向位置)の2つの一次元画像データに基づいて内挿又は外挿処理により一次元の中間視点画像データを生成していくことで、仮想視点位置で撮像した仮想焦点面画像データを作成する。
合成部45は、複数の画像データと複数の仮想焦点面画像データとを、ピント位置で画像がずれないように重ねて、RGBそれぞれの要素で加算を行って単一の合成画像データを生成する。
次に上記構成の作用を、図6を参照しながら簡単に説明する。多眼カメラ10のCPU24は、電源スイッチ14のオンを検出すると、移動機構29が撮像素子20を初期位置にセットする(S−1)。初期位置は、撮像面の中心が光軸に一致する位置になっている。手振れ補正処理が開始される(S−2)。なお、手振れ補正処理についての詳しい説明は後述する。
シャッタボタン13の半押し操作に応答して(S−3)、この時点に取り込んだ任意の2つの画像データに基づいて測距部26が被写体距離を算出し(S−4)、合焦機構30が被写体距離に基づいて全部の撮影レンズ23を合焦位置に移動させる(S−5)。そして、シャッタボタン13の全押し操作に応答して(S−6)、全ての撮像素子20を駆動して視差の異なる複数の画像データをフレームメモリ22に取り込むようにCPU24が制御する(S−7)。取得した複数の画像データは、AFE21、フレームメモリ22を介して合成処理部25に送られ、ここで、単一の合成画像データが生成される(S−8)。合成画像データは、記録部36に送られ、記録される(S−9)。なお、シャッタボタン13の全押し操作の後に、各撮影レンズ23の合焦動作を行うようにしてもよい。
ここで、合成処理部25の処理について図7を参照しながら説明する。まず取得した複数の画像データは、補正処理部40に送られる。補正処理部40は、複数の画像データに対して、ROM31やRAM32から読み出した補正用データに基づいて、撮影レンズ23の色収差や歪、撮影レンズ23や撮像素子20のアライメント誤差等の幾何学的な補正処理、及び各撮像素子20の感度ムラ等の補正処理を行う(S−10)。また、撮像素子20毎でゲインやオフセットレベルを変えている場合には、ゲインやオフセット調整が行われる(S−10)。補正済みの各画像データは、一時的にRAM32に保存される。
一方、撮影前にタッチパネル操作部での操作により設定した撮影モードの情報は、CPU24を介して視点選択部41に送られている。視点選択部41は、図5に示す仮想瞳の径を撮影モードに応じた径に設定し、その中に多数含まれるように、二世代仮想視点位置も含めて仮想視点の位置を決める(S−11)。例えば、撮影モードよりも人物ポートレート撮影モードの方が多数含まれるように、重み係数k、lをそれぞれ変えて設定する。これにより、白十字47で表す仮想視点位置と、ハッチング十字48で表す二世代仮想視点位置とが決定される。
相対位置検出部42は、仮想視点位置と二世代仮想視点位置との決定に基づいて、複数の画像データうちの、仮想焦点位置の両側に隣接する焦点位置で撮像した2つの画像データを選択して読み出す(S−12)。
例えば、仮想視点位置a7−8(k)の仮想焦点面画像データを生成する場合には、仮想視点位置a7−8(k)に対してx方向の両側に隣接する視点位置a7と視点位置a8とで撮像した画像データを読み出す。また、仮想視点位置a3−8(l)の仮想焦点面画像データを生成する場合には、仮想視点位置a3−8(l)に対してy方向の両側に隣接する視点位置a3と視点位置a8とで撮像した画像データを読み出す。二世代仮想焦点位置b1〜b16の仮想焦点面画像データを生成する場合には、その両側(x又はy方向)に隣接する仮想焦点位置の仮想焦点面画像データを生成した後に、それら仮想焦点面画像データに基づいて二世代の仮想焦点面画像データを生成する。
相対位置検出部42は、読み出した2つの画像データに基づいてピントの合っている点の相対的なずれ量を求め(S−13)、2つの画像データを仮想のメモリ空間上でピントの合っている点で一致するようにオフセットして展開する(S−14)。
一次元画像分解部43は、オフセットした2つの画像データを、同じ高さ位置(y方向位置)にある走査線方向の一次元画像データにそれぞれ分解する(S−15)(S−16)。すべての高さ位置で一次元画像データに分解する(S−17)。
仮想焦点面画像生成部44は、同じ高さ位置(y方向位置)の2つの一次元画像データに基づいて内挿又は外挿法により一次元仮想視点画像データを生成し、一次元仮想視点画像データを高さ方向に順に組み合わせることで、仮想視点位置で撮像した仮想焦点面画像データを作成する(S−18)。
例えば、図8に示すように、2つの一次元画像IB(V=V100),IA(V=V100)をそれぞれピントの合っている部分tpiを起点に、複数の閾値th1〜thnでエッジ検出を行い、検出されたエッジの2点を結ぶ線分をk:(1−K)で分割して、分割した点dv1〜dvn−1を順次検出してゆく、というアルゴリズムを用いる。ここで、Kは係数(自然数)である。係数Kを任意に設定することで細かく分割点dv1〜dvn−1を検出することができる。なお、分割した点dv1〜dvn−1の間の点がさらに必要な場合は、多項式補完、直線補間、オーバーサンプリングの手法などで所望の分解能まで点数を増加させればよい。
検出された点dv1〜dvn−1をつなぐことで、図9に示す一次元仮想視点画像ICが得られる。このようにピントの合っている部分tpiを起点にエッジ検出をする場合、フォーカスのあっている部分の像は、仮想焦点面画像においてもなんら劣化(変化)しない点に特徴がある。このレンダリングによって得られる新たな視点の画像で、エッジが検出されなかった画素の値は、周囲のデータから補間してもよいが、新たな視点の像をデフォーカス像の生成に使う場合にはデータが無くても、強度がゼロの画素が存在するのと等価であるので、たくさんの像が横ずれした状態で重なり合って生成される影響、すなわちデフォーカス像に与える影響は少ない。
2つのエッジを検出する場合には、フォーカスのあっている場所を起点として始めることは重要である。特に物体が高周波成分を含む場合は、一つの閾値で多くのエッジが検出されるため、正しいエッジのペアから、分割点dv1〜dvn−1を決定するため、フォーカスのあっている場所を起点として始めることが必要となる。
図10は、濃淡のテクスチャが正弦波状に変化する場合に得られる2つの画像IA,IBで、2つの視点の隣接する方向に平行な、U軸(x方向)に沿う画像IA,IBを示している。画像IA,IBは、高周波成分を含むため、一つの閾値で多くのエッジが検出される。これら画像IA,IBの視差の傾きは、Ukで視差がゼロとなり、Ukを挟んだ左側で視差がマイナスに、右側で視差がプラスになる右上がりの傾きになる。視差が小さい(マイナス)ほど遠くに、視差が大きい(プラス)ほど手前にあるということがわかる。傾き差は、撮像素子の位置の違いによる視差から生じる。
一つの閾値で多くのエッジが検出される場合、エッジ検出の間違いを減らすために、閾値を選択するアルゴリズムを使ってエッジ検出を行うようにしても良い。この場合、図11に示すように、2つの画像データの視差の傾きがそれぞれ右上がり、つまりプラスエッジの場合には、最大視差内で最小視差、又は近傍の視差に近いエッジを選択したプラスエッジの補間点(座標、閾値)・視差・傾きを検出する。
また、2つの画像データの視差の傾きがそれぞれ右下がり、つまりマイナスエッジの場合には、最大視差内で最小視差、又は近傍の視差に近いエッジを選択したマイナスエッジの補間点(座標、閾値)・視差・傾きを検出する。
さらに、2つの画像データの視差の傾きがゼロの場合には、最大視差内で最小視差、又は近傍の視差に近い点を選択した傾きゼロの点の補間点(座標、閾値)・視差・傾きを検出する。なお、最大視差は、撮像素子の配列と被写体距離とから想定される値を設定する。
同一補間点に複数のデータがある場合、データを選択する。選択は、近傍の視差と近い視差のデータ、又は大きい傾きのデータ、さらには傾きゼロは優先等の条件により行う。
各補間点に複数の閾値のデータがある場合、又は補間データの欠落点(視差データの欠落点)がある場合には、閾値選択アルゴリズムにより閾値を選択する。閾値選択アルゴリズムは、視差が近傍と近いもの、又は、輝度の大きいもの、さらに、エッジの傾きの大きいもの等の条件により行えばよい。
これにより、補間点を繋ぐことで一次元仮想画像データを生成する。ここで、補間点に欠落点がある場合には、補間点の欠落点を近傍の視差で補填する。
補間点の欠落点を補填した視差データから2つの画像データの輝度を得て平均して補填して一次元仮想画像データを生成する。一次元仮想画像データの端でデータが片方しか得られない場合には、どちらかの輝度で補填すればよい。
全ての一次元仮想画像データを高さ方向に順に組み合わせることで(S−17)、仮想焦点面画像データが生成される(S−18)。このようにして、全ての仮想視点位置について仮想焦点面画像データを生成していく(S−19)。
合成部45は、複数の画像データと複数の仮想焦点面画像データとを、ピント位置で画像がずれないように重ねて、RGBそれぞれの要素で加算を行って単一の合成画像データを生成する(S−20)。
なお、手触れ補正処理については、図12に示すように、電源スイッチ14をオンすることに応答して角速度センサ27を常に監視する(S−21)。移動量算出部28は、角速度センサ27が振れを検出することに応答して(S−22)、検出した振れに基づいて移動機構29による撮像素子20毎の移動量を算出する(S−23)。移動機構29は、算出した移動量に応じて撮像素子20を移動させ、手ぶれを補正する(S−24)。
上記実施形態では、手振れ補正として撮像素子20を移動しているが、撮像素子20の代わりに、撮影レンズ23を移動するように構成してもよいし、両方を移動する構成としてもよい。
三角測量の原理を用いて、2つの画像データのピント位置を合わせ、他の部分の視差を求めることで、撮影レンズから被写体の各エッジまでの距離を検出することができる。これにより、x、y方向での各画素について撮影レンズから被写体までの距離、すなわちデプスマップを得ることができる。このため、例えば10m〜1mの距離の画像、1m〜50cmの距離の画像、50cm〜25cmの距離の画像、及び10cm〜―10cmの距離の画像に分けて、これら画像データに対してコンボリューション処理を施すことで、ピント領域から背景までを徐々にボカした自然な画像等、ボケ像をコントロールした画像を生成することができる。
上記実施形態では、一次元画像データに対してエッジ検出により一次元仮想画像データを生成しているが、モルフィング処理により生成してもよい。モルフィング処理としては、各画素の色を順次線形補間することで次の画像に移行していく「クロスディゾルブ」という方法や、特徴点を対応付けることにより、画素の色だけでなく、形状全体が対応付けられた場所へと移動していく「ワーピング」という方法を利用してもよい。
上記各実施形態では、合成処理部25でピント位置以外をぼかす合成画像データを生成しているが、所定のアルゴリズムに従ってRGB毎に画素値を多画素化した領域内に並びなおして高解像度の合成画像データを生成してもよい。
上記実施形態で説明した撮像素子としては、CCDやCMOS等のイメージセンサを用いることができる。また、上記実施形態においては、撮像装置として多眼式のデジタルカメラを例に説明したが、本発明ではこれに限るものではなく、例えば、カメラ付き携帯電話やビデオカメラ等に本発明を適用しても良い。
本発明の仮想焦点面画像データ生成手段としては、走査線に直交する同じ高さ位置から分解した2つの一次元画像データから複数の閾値を利用して閾値毎にエッジを検出するエッジ検出手段と、前記閾値毎に検出したエッジ2点の内側又は外側に新たな点を補間し補間した点を順次繋ぐことで一次元仮想画像データを作る手段と、から構成してもよい。この場合、2つの二次元の画像データを取得後に、2つの二次元の画像データを、被写体像間のシフト量に関する相関演算を行って被写体像間の相対位置を算出することで、互いがピント位置で一致するようにオフセットする手段を備えるのが望ましい。
また、上記各実施形態では、デジタルカメラとして説明しているが、本発明ではこれに限らず、撮影レンズ23、撮像素子20、AFE21、及びフレームメモリ22」等を省略し、合成処理部25を備えた画像処理装置又はその方法としてもよい。この場合には、視差の異なる複数の画像データを取り込むための記憶部を設ければよい。
合成処理部25が実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録する記録媒体としては、半導体記憶部や光学的、磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。そこで、本発明としては、コンピュータを、前述した画像処理装置として機能させるためのプログラムとしてもよい。また、そのプログラムを記録した記録媒体としてもよい。
10 多眼カメラ
11 撮影開口
13 シャッタボタン
20 撮像素子
23 撮影レンズ
25 合成処理部
28 移動量算出部
29 移動機構
43 一次元画像分解部
44 仮想焦点面画像データ生成部

Claims (6)

  1. 異なる視点位置で撮像した二次元の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記二次元の画像データをラスタ走査してそれぞれ一次元画像データに分解する一次元画像分解手段と、
    走査線毎の前記2つの一次元画像データに基づいて、内挿又は外挿法により一次元仮想画像データを生成していくことで、前記異なる視点位置の内側又は外側の視点位置で仮想的に撮像した二次元の仮想焦点面画像データを生成する仮想焦点面画像データ生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記2つの二次元の画像データを取得後に、前記2つの二次元の画像データを、互いの像間の相対位置を算出してピント位置で一致するようにオフセットする手段を備え、
    前記仮想焦点面画像データ生成手段は、
    前記2つの一次元画像データから複数の閾値を利用して閾値毎にエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記閾値毎に検出したエッジ2点の内側又は外側に新たな点を補間し、補間した点を順次繋ぐことで一次元仮想画像データを作る手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 異なる視点位置で撮像した二次元の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記二次元の画像データをラスタ走査してそれぞれ一次元画像データに分解する一次元画像分解ステップと、
    走査線毎の前記2つの一次元画像データに基づいて、内挿又は外挿法により一次元仮想画像データを生成していくことで、前記異なる視点位置の内側又は外側の視点位置で仮想的に撮像した二次元の仮想焦点面画像データを生成する仮想焦点面画像データ生成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項3記載の画像処理方法において、
    前記2つの二次元の画像データを取得後に、前記2つの二次元の画像データを、互いの像間の相対位置を算出してピント位置で一致するようにオフセットするステップを含み、
    前記仮想焦点面画像データ生成ステップは、
    前記2つの一次元画像データから複数の閾値を利用して閾値毎にエッジを検出するエッジ検出ステップと、
    前記閾値毎に検出したエッジ2点の内側又は外側に新たな点を補間し、補間した点を順次繋ぐことで一次元仮想画像データを作るステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. コンピュータを、請求項1又は2に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  6. 請求項5記載のプログラムを記録した記録媒体。
JP2011049317A 2011-03-07 2011-03-07 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 Withdrawn JP2012186718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049317A JP2012186718A (ja) 2011-03-07 2011-03-07 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049317A JP2012186718A (ja) 2011-03-07 2011-03-07 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012186718A true JP2012186718A (ja) 2012-09-27

Family

ID=47016378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011049317A Withdrawn JP2012186718A (ja) 2011-03-07 2011-03-07 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012186718A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015035799A (ja) * 2013-07-09 2015-02-19 キヤノン株式会社 情報処理装置、撮像装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
CN109040552A (zh) * 2013-06-13 2018-12-18 核心光电有限公司 双孔径变焦数字摄影机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109040552A (zh) * 2013-06-13 2018-12-18 核心光电有限公司 双孔径变焦数字摄影机
CN109040552B (zh) * 2013-06-13 2021-06-22 核心光电有限公司 双孔径变焦数字摄影机
JP2015035799A (ja) * 2013-07-09 2015-02-19 キヤノン株式会社 情報処理装置、撮像装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5226600B2 (ja) 画像変形装置およびその動作制御方法
JP5487722B2 (ja) 撮像装置と振れ補正方法
KR101062502B1 (ko) 패닝화상을 촬상하기 위한 패닝모드를 구비한 촬상장치
US8094717B2 (en) Image generation apparatus and image generation method
JP5754312B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、並びにプログラム
JP6308748B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP6222514B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、およびコンピュータブログラム
CN105791801A (zh) 图像处理装置、图像拾取装置和图像处理方法
US20130083169A1 (en) Image capturing apparatus, image processing apparatus, image processing method and program
JP2012133194A (ja) 撮像装置
JP5149861B2 (ja) 中間画像生成装置およびその動作制御方法
JP6016622B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム
KR20100046544A (ko) 영상 왜곡 보정 방법 및 장치
JP2012186718A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP6486453B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP5641127B2 (ja) 撮像装置と振れ補正方法
JP5882785B2 (ja) 撮像装置
JP2008235958A (ja) 撮像装置
JP6961423B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP2011135537A (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP7134601B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2012147087A (ja) 画像生成装置及び方法
JP6585890B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム、並びに撮像装置
JP2012134826A (ja) 撮像装置
JP2011182325A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140513