JP2012186114A - 二次電池および二次電池モジュール - Google Patents

二次電池および二次電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】汎用性のある放熱構造を有する二次電池および二次電池モジュールを提供する。
【解決手段】二次電池1は、捲回電極群8が収容される金属製の電池容器3と、電池容器3の外部に露出して設けられる正極外部端子4aおよび負極外部端子4bと、電池容器3と正負極外部端子4a,4bとを電気的に絶縁する絶縁シール部材7と、正負極外部端子4a,4bの熱を電池容器3に伝える絶縁性を有する熱伝導性部材20とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、二次電池の放熱構造に関する。
リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池が知られている。二次電池に電流が流れると内部抵抗に起因する発熱が生じ、温度が上昇するほど性能劣化を起こしやすくなる。
従来、このような温度上昇を抑えるための提案が種々なされている。たとえば、特開2008−235099号公報(特許文献1)では、正極集電板および負極集電板を熱伝導性の良好な絶縁部材を介して電池容器の内壁に加圧接触させた二次電池が開示されている。
特開2008−235099号公報
特許文献1に記載の二次電池の放熱構造は、絶縁部材を介して電池容器の内壁に集電板を加圧接触させる構造であり、二次電池の容量・形状・構造に対応して集電板など電池容器内部の構造を変更する必要があり、汎用性に乏しいという問題があった。
請求項1に係る発明は、電極群が収容される金属製の電池容器と、電池容器の外部に露出して設けられる外部端子と、電池容器と外部端子とを電気的に絶縁する絶縁部材と、外部端子の熱を電池容器に伝える絶縁性を有する熱伝導性部材とを備えることを特徴とする二次電池である。
請求項3に係る発明は、複数の二次電池が並置され、隣接する二次電池の外部端子同士が導電部材によって電気的に接続されている二次電池モジュールであって、導電部材と二次電池の電池容器との間に介在されて、外部端子から導電部材に伝わる熱を電池容器に伝える絶縁性を有する熱伝導性部材を備えることを特徴とする二次電池モジュールである。
本発明によれば、汎用性のある放熱構造を有する二次電池および二次電池モジュールを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の外観を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の内部構造を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の捲回電極群を示す斜視図。 (a)は二次電池の構成を示す断面模式図であり、(b)は二次電池の平面模式図である。 冷却システムを示す図。 充放電電流と電池容器表面温度の関係を示すグラフ。 本発明の第2の実施の形態に係る二次電池を示す正面模式図。 本発明の第3の実施の形態に係る二次電池モジュールを示す側面模式図および平面模式図。 本発明の第3の実施の形態に係る二次電池モジュールを示す側面模式図および平面模式図。 変形例に係る二次電池モジュールを示す平面模式図。
以下、本発明による二次電池を角形リチウムイオン電池に適用した実施形態を図面を参照して説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池1の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池1の内部構造を示す斜視図である。
[電池容器]
二次電池1は、図1に示すように、缶体31と蓋32とからなる電池容器3を備える。缶体31は、捲回電極群8(図2参照)を収容するものであり、上端が開口とされた矩形箱状に形成されている。蓋32は、矩形平板状であって、缶体31の上部開口を塞ぐように溶接されている。缶体31および蓋32は、いずれもアルミニウム合金により形成されている。
[注液部およびガス排出弁]
図1に示すように、蓋32には、注液部33が設けられている。注液部33には、電池容器3内に電解液を注入するための注液孔が穿設されている。注液孔は、電解液注入後に注液栓によって封止される。蓋32には、ガス排出弁34が設けられている。ガス排出弁34は、プレス加工によって蓋32を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁34は、二次電池1が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器3内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器3内の圧力を低減させる。
[正負極外部端子および正負極集電板]
蓋32には、正極外部端子4aと負極外部端子4bとが設けられている。図2に示すように、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bは、それぞれ缶体31内に配設される正極集電板5aおよび負極集電板5bに接続されている。正極外部端子4aおよび正極集電板5aは、いずれもアルミニウム合金により形成され、負極外部端子4bおよび負極集電板5bは、いずれも銅合金により形成されている。
正極外部端子4aおよび負極外部端子4b、ならびに、正極集電板5aおよび負極集電板5bは、それぞれ同様の構造とされるため、以下、主に正極側の構造について説明する。
正極外部端子4aは、棒状の部材であって蓋32に設けられる円形開口部に貫装されて、図1および図2に示すように、蓋32から上外方に突出している。正極外部端子4aは、電池容器3の外部に露出して設けられる部分における蓋32の近傍において、径方向外方に張り出す鍔部40が設けられている。
鍔部40と蓋32の外面との間、ならびに、蓋32の内面と正極集電板5aの取付部50との間には、それぞれ絶縁シール部材7が装着されている。絶縁シール部材7が装着されることで、正極外部端子4a、正極集電板5a、負極外部端子4bおよび負極集電板5bがそれぞれ絶縁シール部材7によって蓋32と電気的に絶縁され、同時に、電池容器3内の電解液が電池容器3内に密閉される。
図2に示すように、正極集電板5aは、蓋32の内面に沿う取付部50と、取付部50から略直角に曲がって、缶体31の幅広面に沿いながら缶体底面に向かい捲回電極群8の折り返し端部の未塗工部を覆うように延在する表面部51と、表面部51の下端に設けた傾斜部52により接続される平坦部53とを備える。平坦部53は、捲回電極群8の両端に形成される接合部85に当接される部分である。
正極集電板5aは、捲回電極群8の両端の接合部85に超音波溶接により接続されている。超音波溶接に先立って、接合部85は、捲回電極群8の軸方向両端部における活物質合剤が塗工されていない未塗工部の積層体を押しつぶして形成される。すなわち、接合部85は、正極集電箔81aおよび負極集電箔81bの露出された領域を重ね合わせた状態で押しつぶして形成される。
正極外部端子4aが正極集電板5aを介して捲回電極群8に電気的に接続され、同様に、負極外部端子4bが負極集電板5bを介して捲回電極群8に電気的に接続されているため、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bを介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bを介して外部発電電力が捲回電極群8に供給されて充電される。
[捲回電極群]
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池1の捲回電極群8を示す斜視図である。捲回電極群8は、図3に示すように、正極板80aおよび負極板80bをセパレータ89を介して扁平状に捲回して構成されている。正極板80aおよび負極板80bは、長尺状の金属箔である正極集電箔81aおよび負極集電箔81bのそれぞれの両面に活物質合剤が塗工されてなる。正極集電箔81aは、厚さ20μm程度のアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔であり、負極集電箔81bは、厚さ15μm程度の銅箔もしくは銅合金箔である。セパレータ89は多孔質のポリエチレン樹脂である。
正極活物質合剤の層82aは、長尺状の正極集電箔81aの一方の長辺側縁部が帯状に露出したまま残るように、正極活物質合剤が塗工されることで形成されている。正極活物質合剤層82aは、リチウム含有複酸化物粉末と、導電材として鱗片状黒鉛と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを重量比85:10:5で混合し、これに分散溶媒のN−メチルピロリドン(NMP)を添加、混練したスラリを、正極集電箔81aの両面に塗布し、乾燥プレスして形成されている。
負極活物質合剤の層82bは、長尺状の負極集電箔81bの一方の長辺側縁部が帯状に露出したまま残るように、負極活物質合剤が塗工されることで形成されている。負極活物質合剤層82bは、非晶質炭素粉末と、結着剤としてPVDFとを重量比90:10で混合し、これに分散溶媒のNMPを添加、混練したスラリを、負極集電箔81bの両面に塗布し、乾燥プレスして形成されている。
捲回電極群8の幅方向(捲回方向に直交する方向)の端部は、活物質合剤が塗布されていない未塗工部、すなわち金属箔が露出する部分であって、上記したように、正極集電板5aおよび負極集電板5bと電気的に接続される接合部85とされる部分である(図2参照)。正極集電板5aおよび負極集電板5bは、上記したように、それぞれ正極外部端子4aおよび負極外部端子4bに接続されている。
[熱伝導性部材]
捲回電極群8と、捲回電極群8に接続された正負極集電板5a,5bと、正負極集電板5a,5bに接続された正負極外部端子4a,4bと、蓋32とを含んで構成される組立体(図2参照)が缶体31に収容され、缶体31の開口を塞ぐように蓋32が溶接され、電解液が注液孔から注入され、注液栓によって注液孔が封止されることで、図1に示した二次電池1が形成される。本実施の形態では、さらに蓋32の外表面と正負極外部端子4a,4bとを熱的に接続する熱伝導性部材20が図示しないテープ等を用いて固着される。
図4(a)は二次電池1の構成を示す断面模式図であり、図4(b)は二次電池1の平面模式図である。熱伝導性部材20は、良好な熱伝導性と電気的絶縁性を有している。本実施の形態に採用した熱伝導性部材20は、150mm×300mmのシリコン系樹脂の熱伝導性シートであり、粘着性と柔軟性を備え、熱伝導率が1W/(m・K)である。図4に示すように、シート状の熱伝導性部材20は、正負極外部端子4a,4bの鍔部40の上面と、蓋32とに密着している。
図4に示すように、第1の実施の形態では、二次電池1を効率よく冷却するために、缶体31の下方に冷却ダクト9が設置されている。冷却ダクト9は、熱伝導率の高い金属板によって矩形筒状に形成され、内部に冷却水路が設けられている。
冷却ダクト9の上面と、缶体31の底面との間には熱伝導性シート10が配設されている。熱伝導性シート10は、良好な熱伝導性と電気的絶縁性を有している。さらに、熱伝導性シート10は柔軟性と粘着性を有しており、二次電池1の缶体31の底面と冷却ダクト9の上面との間の空間を埋めている。
図5は、本実施の形態に採用した冷却システムの構成を示す図である。冷却システムは、ポンプ11と、ラジエータ13と、タンク12と、それらを接続する配管19とを含んで構成される。ポンプ11は、冷却水をシステム内に循環させる。ラジエータ13は、二次電池1から熱を奪って暖められた冷却水を大気との間で熱交換することで冷却する。冷却ダクト9は、冷却システムのポンプ吐出側に設けられる。タンク12は、冷却水を一時的に貯蔵するバッファの役割を持ち、温度変化などによる冷却水の体積変化を吸収してポンプ11に冷却水を安定して供給する。
図4に示すように、充放電により捲回電極群8から発生した熱は、捲回電極群8の接合部85に接合された正極集電板5aに伝わり、正極集電板5aから正極外部端子4aに伝わる。正極外部端子4aに伝わった熱は、熱伝導性部材20を介して電池容器3の蓋32に伝わる。熱伝導性部材20を介して蓋32に伝わった熱は、電池容器3の全体に分散される。電池容器3に伝わった熱は、缶体31の底から熱伝導性シート10を介して冷却ダクト9に伝わり、冷却ダクト9内を流れる冷却水に伝わる。なお、電池容器3に伝わった熱は、電池容器3の表面からも放熱される。負極側においても同様に、捲回電極群8から発生した熱は、負極外部端子4bから熱伝導性部材20を介して電池容器3に伝わり放熱される。
熱伝導性部材20を装着することによって、従来より温度上昇を抑制できる効果について、図6を参照して説明する。図6は、充放電電流と電池容器表面温度の関係を示すグラフである。横軸は二次電池の充放電電流を示し、縦軸は電池容器の表面温度を示している。熱伝導性部材20を装着していない従来例に係る二次電池の表面温度の実測結果を○印で示し、本実施の形態に係る二次電池1の表面温度の実測結果を□印で示している。なお、二次電池の表面温度は、缶体31の幅広面の略中央において測定した値である。
図6に示すように、充放電電流が大きいほど電池の発熱量が大きくなるため、電池容器の表面温度が上昇している。
図6に示すように、熱伝導性部材20が装着されていない従来例に係る二次電池に比べて、熱伝導性部材20を正負極外部端子4a,4bと電池容器3との間に装着した本実施の形態に係る二次電池1のほうが電池容器の表面温度が低いことがわかる。熱伝導性部材20を通じて、電池容器内部の熱が電池容器3に伝わりやすくなり、冷却している二次電池1の缶体底と電池内部との間の熱抵抗が下がったものと考えられる。その結果、電池内部の温度が下がり、その影響で電池容器3の表面温度も低下している。以上により熱伝導性部材20を正負極外部端子4a,4bと電池容器3との間に接続することにより二次電池1の冷却性能が向上することが確認できた。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施の形態に係る二次電池1は、正負極外部端子4a,4bと電池容器3とを熱的に接続する熱伝導性部材20を配置して、正負極外部端子4a,4bに伝わった熱を熱伝導性部材20を介して電池容器3に伝えて放熱する構造を備えている。したがって、汎用性のある放熱構造を有する二次電池1であって、効率的に温度上昇を抑制することのできる二次電池1を提供することができる。すなわち、本実施の形態によれば、冷却性能を向上させるために、二次電池の容量・形状・構造に対応して電池容器3内の構造を変更する必要がない。
(2)熱伝導性部材20は、柔軟性と粘着性を有するシート状であるため、蓋32の表面と、正負極外部端子4a,4bの鍔部40の表面とに熱伝導性部材20を密着させることができる。これにより、熱伝導性部材20を介して効果的に正負極外部端子4a,4bから電池容器3へ熱を伝えることができる。
−第2の実施の形態−
図7を参照して第2の実施の形態に係る二次電池1を説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る二次電池1の正面模式図である。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態では、絶縁性、熱伝導性および剛性の高い熱伝導性部材を採用している。絶縁性、熱伝導性および剛性の高い熱伝導性部材23としては、たとえば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンなどの種々の材料を採用できる。
第2の実施の形態では、図7に示すように、熱伝導性部材23は、第1当接部23aと第2当接部23bとを有している。第1当接部23aは、正負極外部端子4a,4bに対応した円形開口を有し、正負極外部端子4a,4bの鍔部40の上面に当接されている。第2当接部23bは、電池容器3に当接されている部分であって、傾斜部によって第1当接部23aと連設されている。第1当接部23aを正負極外部端子4a,4bの鍔部40の上面に当接させた状態で、ナット6を端子に形成されるねじ部に取り付けることで、熱伝導性部材23を容易に取り付けることができる。
したがって、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、汎用性のある放熱構造を有する二次電池1を提供することができる。
−第3の実施の形態−
図8および図9を参照して、本発明による二次電池モジュール2の実施の形態について説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。図8(a)および図8(b)は二次電池1を2つ並設してなる二次電池モジュール2を示す側面模式図および平面模式図であり、図9(a)および図9(b)は二次電池1を8つ並設してなる二次電池モジュール2を示す側面模式図および平面模式図である。
第3の実施の形態では、複数の二次電池1が並置され、隣接する二次電池1の外部端子同士がバスバー21によって電気的に接続されている二次電池モジュール(組電池)2において、バスバー21および熱伝導性部材22により正負極外部端子4a,4bと電池容器3とを熱的に接続している。
図8に示すように、二次電池モジュール2は、一方の二次電池1の正極外部端子4aと、隣接するもう一方の二次電池1の負極外部端子4bとが導電性および熱伝導性の良好な金属製のバスバー21によって接続されて、各二次電池1が直列につながれている。図9に示す二次電池モジュール2も同様に、隣接する二次電池1の正極外部端子4aと負極外部端子4bとがバスバー21によって接続されて、各二次電池1が直列につながれている。
バスバー21は、正負極外部端子4a,4bの鍔部40の上面に載置され、ナットなどの締結部材(不図示)により正極外部端子4aあるいは負極外部端子4bに固定されている。第3の実施の形態では、絶縁性、熱伝導性および剛性の高い熱伝導性部材22が、バスバー21と電池容器3との間において、バスバー21の下面と電池容器3の上面とに当接した状態で固定されている。なお、熱伝導性部材22は、図示しないテープや接着剤により固定してもよいし、バスバー21と電池容器3とによって挟持することで固定してもよい。
絶縁性、熱伝導性および剛性の高い熱伝導性部材22としては、第2の実施の形態と同様に、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンなどの種々の材料を採用できる。なお、熱伝導性部材22として、柔軟性、粘着性を有する熱伝導シートを採用してもよい。
金属製のバスバー21は、高温となる正極外部端子4aおよび負極外部端子4bと接続されているため、正負極外部端子4a,4bと同様の温度になる。したがって、第3の実施の形態によれば、バスバー21と電池容器3との間に熱伝導性部材22を介在させることによって、正負極外部端子4a,4bからバスバー21に伝わる熱を熱伝導性部材22を介して電池容器3に伝えることができる。これにより、第1の実施の形態と同様に、汎用性のある放熱構造を有する二次電池モジュール2を提供することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)シート状の熱伝導性部材としてシリコン系樹脂の熱伝導性シートを採用することに限定されない。
(2)上述した実施の形態では、パイプやホース等で構成される配管19によって、ポンプ11、タンク12およびラジエータ13を接続した冷却システムにより、二次電池1を冷却したが、二次電池1の冷却手段はこれに限定されない。二次電池1の容量や使用条件等に応じて、種々の冷却方式を採用できる。たとえば、冷却ファンにより二次電池1を冷却することとしてもよい。
図10は、冷却ファンにより二次電池1を冷却する冷却方式を採用した二次電池モジュール2の平面模式図である。図10に示すように、二次電池モジュール2を構成する複数の二次電池1相互間には、電池表面に沿って空気を流すための隙間が設けられている。なお、二次電池間には、セルホルダ(不図示)が配設され、二次電池を保持するとともに二次電池相互間の距離を規定している。セルホルダには複数の溝が形成されており、セルホルダの溝と二次電池1の表面とで流路としての隙間が形成されている。
さらに、二次電池モジュール2は、吸気口91と排気口92とを有する筐体90に覆われている。図示していないファンなどを吸気口91あるいは排気口92に設置することにより、空気を媒体とした冷却が可能となる。ファンによって冷却する場合であっても、捲回電極群8から発生した熱を正負極外部端子4a,4bから熱伝導性部材22を介して電池容器3に伝えることができるため、電池容器3の全体に分散された熱を電池容器3の表面全体から効率よく放熱することができる。
(3)正負極外部端子4a,4bの形状は上記した実施の形態に限定されない。熱伝導性部材と当接する当接面を有する種々の形状の正負極外部端子に本発明を適用することができる。なお、正負極外部端子4a,4bの当接面は、面積が大きいほど効率よく熱伝導性部材に熱を伝えることができるため好適である。
(4)熱伝導性部材の装着位置は、上記した実施の形態に限定されない。たとえば、正負極外部端子4a,4bと缶体31の側面とを熱的に接続するように熱伝導性部材を装着してもよい。なお、上記実施の形態のように、正負極外部端子4a,4bの近傍において、正負極外部端子4a,4bと電池容器3とを熱伝導性部材によって熱的に接続することで、熱伝導性部材の長さを短くすることができる。熱伝導性部材にシリコン系樹脂の熱伝導性シートを採用する場合、金属製の電池容器3に比べて熱伝導性シートのほうが一般的に熱伝導率が低いため、熱伝導性シートの長さを短くすることが効果的に熱を電池容器3の全体に分散させる上で有効である。
(5)上記第2の実施の形態の熱伝導性部材23(図7参照)を有する二次電池1を複数並置して、二次電池モジュール2を構成してもよい。バスバー21を熱伝導性部材23の下方または上方に配置して、ナット6を取り付けることで、バスバー21と熱伝導性部材23とを外部端子に固定することができる。
(6)二次電池モジュール2を構成する複数の二次電池1は、バスバー21によって直列に接続される場合に限定されない。正極外部端子4a同士および負極外部端子4b同士を接続してもよい。この場合であっても、バスバー21と電池容器3との間に熱伝導性部材22を介在させることにより、効果的に二次電池1を冷却することができる。
(7)熱伝導性部材は、上述した固定方法により電池容器3に装着される場合に限定されない。熱伝導性部材は、テープや接着剤、締結部材を用いるなどの種々の固定方法により、電池容器3に装着できる。接着剤で固定する場合、接着剤を熱伝導性部材と外部端子および電池容器3の当接面との間に介在させてもよいし、熱伝導性部材を覆うように接着剤を塗布して熱伝導性部材を固定してもよい。バスバー21についても、ナットで固定する場合に限定されることなく、溶接により正極外部端子4aあるいは負極外部端子4bに固定できる。
(8)リチウムイオン二次電池を一例として説明したが、ニッケル水素電池などその他の二次電池にも本発明を適用できる。
(9)電池容器の缶体31に収容される電極群は、長尺状の正極板80aと負極板80bとをセパレータ89を介して捲回した捲回電極群8とする場合に限定されることなく、矩形状の複数枚の正極板80aと負極板80bとをセパレータ89を介して積層した積層電極群としてもよい。
(10)二次電池モジュール2を構成する複数の二次電池1同士をバスバー21によって接続したが、これに限定されない。平面を有する端子部が装着されたワイヤーによって二次電池1同士を電気的に接続してもよい。この場合、正負極外部端子4a,4bと接続されるワイヤーの端子部と、電池容器3とを熱伝導性部材で熱的に接続する。あるいは、正負極外部端子4a,4bに設けられる当接面と、電池容器3とを熱伝導性部材で熱的に接続する。さらに、回路基板上に導電部材を設けて、回路基板上の導電部材によって二次電池1同士を電気的に接続してもよい。この場合、回路基板上の導電部材と電池容器3との間に熱伝導性部材を介在させることが好ましい。
(11)電池容器3の電位が正極、負極のいずれか一方になるような二次電池については、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bの両方に絶縁性を有するシール部材と絶縁性を有する熱伝導性部材を配設する場合に限定されない。つまり、電池容器3と同じ極性をもつ外部端子に配設されるシール部材および熱伝導性部材については絶縁性を持たせなくてもよい。
(12)熱伝導性部材は、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bの両方に設置する場合に限定されることなく、正極外部端子4aおよび負極外部端子4bのいずれか一方に設置してもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1 二次電池、2 二次電池モジュール、3 電池容器、4a 正極外部端子、4b 負極外部端子、5a 正極集電板、5b 負極集電板、7 絶縁シール部材、8 捲回電極群、20 熱伝導性部材、21 バスバー、22 熱伝導性部材、23 熱伝導性部材、23a 第1当接部、23b 第2当接部、31 缶体、32 蓋、40 鍔部

Claims (3)

  1. 電極群が収容される金属製の電池容器と、
    前記電池容器の外部に露出して設けられる外部端子と、
    前記電池容器と前記外部端子とを電気的に絶縁する絶縁部材と、
    前記外部端子の熱を前記電池容器に伝える絶縁性を有する熱伝導性部材とを備えることを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池において、
    前記熱伝導性部材は、前記外部端子と前記電池容器とに密着するシート状とされていることを特徴とする二次電池。
  3. 複数の二次電池が並置され、隣接する二次電池の外部端子同士が導電部材によって電気的に接続されている二次電池モジュールであって、
    前記導電部材と前記二次電池の電池容器との間に介在されて、前記外部端子から前記導電部材に伝わる熱を前記電池容器に伝える絶縁性を有する熱伝導性部材を備えることを特徴とする二次電池モジュール。
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