JP2012183193A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸強調された動画像を出力可能な電子内視鏡装置を提供する。
【解決手段】先端部に被写体を撮像する撮像手段を有し、撮像手段から出力される画像を映像信号として出力する電子内視鏡と、モニタと、映像信号を処理してモニタに表示可能なビデオ信号を生成する電子内視鏡用プロセッサとを備えた電子内視鏡装置が、電子内視鏡の先端部から複数の照明光を出射する照明手段を有し、撮像手段は、電子内視鏡の先端部を前面から見た場合に該先端部の中央に配置され、複数の照明光の出射口は撮像手段を中心とした円周上に均等な角度で配置され、複数の照明光は所定の出射角度で前記出射口から出射され、複数の照明光によって照明される照明領域は、それぞれ撮像手段によって撮像される撮像領域を含み、複数の照明光は、撮像手段のフィールド周期又はフレーム周期に基づいて順次切り換えられ、複数の照明光のうちの1つが出射される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、照明光を内視鏡先端から被写体に照射する電子内視鏡装置であって、特に被写体の凹凸強調機能を有する電子内視鏡装置に関する。
内視鏡の挿入管の先端部に対物光学系及び撮像素子を内蔵した電子内視鏡と、該電子内視鏡から出力される映像信号を処理してモニタに表示可能なビデオ信号を生成する電子内視鏡用プロセッサとを備えた電子内視鏡装置が、体腔内の診断等に広く利用されている。
電子内視鏡装置による診断においては、胃内壁や大腸内壁が全体的に赤橙系色を呈し、その微妙な凹凸を観察し難いことから、例えば、インジゴカルミン溶液等の青色系の色素溶液を散布して粘膜壁面の微妙な凹凸を強調して観察することが行われている。しかし、このような色素溶液を散布する方法では、一旦色素溶液を散布した直後には元の状態での観察ができないといった問題があるため、近年、画像処理によってあたかも色素散布したかのような色コントラストでカラー画像を再現しうる電子内視鏡装置が提案されている(特許文献1)。
特開2003−88498号公報
特許文献1の構成は、凹部に相当する画素の信号レベルが凸部に相当する画素の信号レベルよりも相対的に小さくなることを利用し、凹部に相当する画素について青色成分を強調することで、あたかもインジゴカルミン溶液を散布したかのようなカラー画像を得ている。しかしながら、特許文献1の構成は、取得される各色の画像データを演算処理し、更に凹部に相当する画素について画像処理を行う構成であるため、処理が重く、動画像に適用するためには高速のCPUを用いる必要があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、画像処理などの重い処理を組み込むことなく簡単な構成で凹凸強調を行うことにより、凹凸強調された動画像を出力可能な電子内視鏡装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の電子内視鏡装置は、先端部に体腔内の被写体を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段から出力される内視鏡画像を映像信号として出力する電子内視鏡と、モニタと、映像信号を処理してモニタに表示可能なビデオ信号を生成する電子内視鏡用プロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、電子内視鏡の先端部から複数の照明光を出射する照明手段を有し、撮像手段は、電子内視鏡の先端部を前面から見た場合に、該先端部の中央に配置され、複数の照明光の出射口は、撮像手段を中心とした円周上に均等な角度で配置され、複数の照明光のそれぞれは、所定の出射角度で出射口から出射され、複数の照明光によって照明される照明領域は、それぞれ撮像手段によって撮像される撮像領域を含み、複数の照明光は、撮像手段のフィールド周期又はフレーム周期に基づいて順次切り換えられ、複数の照明光のうちの1つが出射されることを特徴とする。
このような構成によれば、撮像手段の1フィールド又は1フレーム毎に複数の照明光が切り換わり、複数の照明光によって照明されて撮像される撮像領域内の被写体の凸部の影が1フレーム毎に異なる方向にできるため、モニタ上で動画像として見た場合、被写体の凸部が強調されて観察される。
また、複数の照明光は、撮像手段を中心とした円周上に略180度の間隔で配置された2つの照明光であり、撮像手段のフィールド周期又はフレーム周期に基づいて交互に切り換えられて出射される構成とすることができる。
また、複数の照明光は、撮像手段を中心とした円周上に略90度の間隔で配置された4つの照明光であり、4つの照明光を円周方向時計回り又は反時計回りに第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光とした場合に、第1の照明光、第3の照明光、第2の照明光、第4の照明光の順に順次切り換えられて出射される構成とすることができる。このような構成にすると、被写体の凸部の影が凸部の上下左右方向にできるため、より一層凸部が強調されて観察される。
複数の照明光は、撮像手段を中心とした円周上に略90度の間隔で配置された4つの照明光であり、4つの照明光を円周方向時計回り又は反時計回りに第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光とした場合に、第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光の順に順次切り換えられて出射される構成とすることができる。
また、照明手段は、照明光を生成する光源と、光源からの照明光を電子内視鏡の先端部に導光する複数の導光手段と、光源と複数の導光手段の間に配置され、光源から複数の導光手段に入射される光源からの照明光を制御するシャッタ手段とを有し、複数の照明光は、複数の導光手段の出射端から出射される照明光であることが望ましい。
また、照明手段は、照明光を生成する複数の光源を有し、複数の照明光は、複数の光源によって生成された照明光であることが望ましい。また、この場合、複数の光源が、発光ダイオードであることが望ましい。このような構成とすると、電子内視鏡の先端部をより細径化することが可能となる。
また、照明領域は、撮像手段が被写体に合焦している時に、撮像領域においてそれぞれ重なる構成とすることができる。
以上のように、本発明によれば、凹凸強調された動画像を出力可能な電子内視鏡装置が実現される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1のブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1で用いられる電子内視鏡100の先端部の正面図である。 図3は、図1及び図2における電子内視鏡100の先端部を側面から見た時の側面図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理のフローチャートである。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mのブロック図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで用いられる電子内視鏡100Mの先端部の正面図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理のフローチャートである。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。 図14は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1から図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置1のブロック図である。本実施形態の電子内視鏡装置1は、電子内視鏡100と、電子内視鏡用プロセッサ200と、モニタ300とを有する。また、図2は、電子内視鏡100の先端部の正面図である。
電子内視鏡用プロセッサ200は、システムコントローラ202、タイミングコントローラ204を有している。システムコントローラ202は、電子内視鏡装置1を構成する各要素を制御する。タイミングコントローラ204は、信号の処理タイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡装置1内の各種回路に出力する。
ランプ208は、ランプ電源イグナイタ206による始動後、白色光を放射する。ランプ208には、キセノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプが適している。ランプ208から放射された照明光は、集光レンズ210によって集光されつつシャッタ212を介して適正な光量に制限されて、LCB(Light Carrying Bundle)102の入射端に入射する。
LCB102は、右側LCB102aと左側LCB102bとにより構成されており、ランプ208からの照明光の入射端位置で1つに束ねられている。右側LCB102aと左側LCB102bは、電子内視鏡100内に延設されており、右側LCB102aと左側LCB102bの入射端に入射した照明光は、右側LCB102a及び左側LCB102b内を全反射を繰り返すことによって伝播する。右側LCB102a及び左側LCB102b内を伝播した照明光は、電子内視鏡100の先端に配された右側LCB102a及び左側LCB102bの出射端から出射する。右側LCB102a及び左側LCB102bの出射端から出射した照明光は、それぞれ右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104を介して被写体を照明する。被写体からの反射光は、対物レンズ107を介して固体撮像素子108の受光面上の各画素で光学像を結ぶ。図2に示すように、電子内視鏡100の先端部は円筒形状をしており、対物レンズ107は電子内視鏡100の先端部の中心部分に配置され、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104は、対物レンズ107を中心として径方向右側及び左側に配置される。
シャッタ212には、図示省略されたアームやギヤ等の伝達機構を介してモータ214が機械的に連結している。モータ214は例えばステッピングモータであり、ドライバ216の制御下で駆動する。シャッタ212は、複数の羽絞りで構成され、右側LCB102a及び左側LCB102bに入射される照明光の光量を制御する。具体的には、シャッタ212は、モニタ300に表示される映像が適正な明るさとなるように、ランプ208から右側LCB102a及び左側LCB102bに入射される照明光の光量を制限する。通常の内視鏡画像を観察する場合(以下、「通常観察」と称する)には、LCB102の入射端には左側LCB102aと右側LCB102bのそれぞれに同じ光量の照明光が入射されるようにシャッタ212が制御され、後述する凹凸強調処理が行われる場合には、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光が所定のタイミングで切り換わるようにシャッタ212が制御される。
固体撮像素子108は、IR(InfraRed)カットフィルタ108a、ベイヤ配列カラーフィルタ108bの各種フィルタが受光面前面に配置された単板式カラーCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサであり、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R、G、Bの各色に応じた撮像信号に変換する。変換された撮像信号は、アンプ110で増幅された後、ドライバ信号処理回路112に入力されAD変換、信号増幅等の処理後、信号処理回路220に出力される。なお、本実施形態の固体撮像素子108は、NTSC方式のインターレース型イメージセンサであり、1フレームの画像は、1/60秒毎に交互に読み出される奇数フィールド(ODDフィールド)の画像と偶数フィールド(EVENフィールド)の画像によって構成される。また、別の実施形態では、固体撮像素子108は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサであってもよい。
ドライバ信号処理回路112は、メモリ114にアクセスして電子内視鏡100の固有情報を読み出す。電子内視鏡100の固有情報には、例えば固体撮像素子108の画素数や感度、対応可能なレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路112は、メモリ114から読み出した固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
システムコントローラ202は、電子内視鏡100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、不図示のメモリに格納されたプログラム(後述の凹凸強調処理を含む)に従い、生成された制御信号を用いて、電子内視鏡用プロセッサ200に接続中の電子内視鏡100に適した処理がなされるように電子内視鏡用プロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを統括的に制御する。
タイミングコントローラ204は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路112にクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路112は、タイミングコントローラ204から供給されるクロックパルスに従って、固体撮像素子108を電子内視鏡用プロセッサ200側で処理される映像のフレームレートに同期したタイミングで駆動制御する。
信号処理回路220は、ドライバ信号処理回路112から出力されるデジタルの画像データを画像メモリ221に記憶する。また、信号処理回路220は、画像メモリ221に記憶された画像データを所定の(すなわち、モニタ300の水平及び垂直同期周波数に対応した)タイミングで読み出し、読み出した画像データに所定の画像処理(例えば、エンハンス処理など)を行い、画像処理が行われた後の画像データを、所定の形式のビデオ信号(例えば、NTSC形式)に変換し、モニタ300に出力する。この結果、電子内視鏡100の固体撮像素子108によって撮像された被写体の内視鏡画像が、モニタ300に表示されることになる。なお、上述の信号処理回路220の各動作は、タイミングコントローラ204及びシステムコントローラ202の制御によって行われる。
また、信号処理回路220は、後述する凹凸強調処理時、システムコントローラ202からの指示に基づいてドライバ216を制御し、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光を所定のタイミングで切り換える。
次に、本実施形態の電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理について説明する。図3は、本実施形態の電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理時の電子内視鏡100と被写体Xとの相対的な位置関係を示す図であり、電子内視鏡100の先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている場合を示している。なお、図3は、図1及び図2における電子内視鏡100の先端部を側面から見た時の図であり、図1及び図2と共通する構成要素には共通する符号を付している。
右側LCB102a及び左側LCB102bによって導光された照明光は、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から所定の照射角度で出射される(図3中、点線で示す)。ここで、右側配光レンズ103から出射される照明光によって照射される被写体Xの範囲を照明エリアAとし、左側配光レンズ104から出射される照明光によって照射される被写体Xの範囲を照明エリアBとした場合、照明エリアAと照明エリアBとは、電子内視鏡100の先端部の前面で重なり、電子内視鏡100の先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている場合には、照明エリアAと照明エリアBとが重なる領域は、対物レンズ107を介して固体撮像素子108で撮像できる撮像エリアと略一致するように構成されている。上述したように、通常観察時には、右側LCB102aと左側LCB102bのそれぞれに同じ光量の照明光が入射されるようにシャッタ212が制御されるため、撮像エリアは、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光で一様に照明される。一方、凹凸強調処理時には、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光が所定のタイミングで切り換わるようにシャッタ212が制御されるため、撮像エリア内における被写体Xは、右側配光レンズ103からの照明光又は左側配光レンズ104からの照明光のいずれか一方で照明される。本実施形態においては、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光は、固体撮像素子108で撮像される1フレームの画像毎(すなわち、1/30秒)に切り換わるように構成されている。そして、撮像エリア内の被写体Xの凸部に対し、右側配光レンズ103からの照明光が照射された場合、その凸部の頂点から右側の領域は一様に照明されるものの、凸部の左側には凸部の影が形成されることとなる。また同様に、左側配光レンズ104からの照明光が照射された場合、その凸部の頂点から左側の領域は一様に照明されるものの、凸部の右側には凸部の影が形成されることとなる。従って、被写体Xの凸部の頂点部分は、右側配光レンズ103からの照明光と左側配光レンズ104からの照明光との両方によって照明されるため明るく観察されるが、凸部の周辺は、凸部の影の影響により凸部の頂点部分と比較して暗くなる。すなわち、被写体Xの凸部及び凹部が強調された画像が得られることとなる。このように、本実施形態の凹凸強調処理は、電子内視鏡100の先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている状態において、撮像エリア内の被写体Xに対し、異なる角度から照明光を照射し、凸部の頂点部分が明るく、凸部周辺が暗く観察されることを利用して凹凸強調された動画像を得るものである。本実施形態の場合、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光が、固体撮像素子108で撮像される1フレームの画像毎に切り換わるため、被写体Xの凸部の影が1フレーム毎に異なる方向にでき、動画像として見た場合、被写体Xの凸部が強調されて観察される。
図4は、本実施形態の電子内視鏡装置1で実行される凹凸強調処理のフローチャートである。本実施形態の凹凸強調処理は、通常観察によって被写体Xに合焦している時(すなわち、電子内視鏡100の先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている時)に、ユーザがフロントパネル218を操作し、凹凸強調処理を開始するための入力を行うことによって実行される。なお、以下の説明においては、説明の便宜のため、右側配光レンズ103から出射される照明光による照明を「右側照明」、左側配光レンズ104から出射される照明光による照明を「左側照明」と称する。
凹凸強調処理が実行されると、ステップS11が実行される。ステップS11では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、右側照明がオンされ、左側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が右側LCB102aにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS12に進む。
ステップS12では、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS13に進む。
ステップS13では、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS14に進む。
ステップS14では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、左側照明がオンされ、右側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が左側LCB102bにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS15に進む。
ステップS15では、ステップS12と同様、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS16に進む。
ステップS16では、ステップS13と同様、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS17に進む。
ステップS17では、システムコントローラ202は、凹凸強調処理を終了するための入力の有無(すなわち、ユーザがフロントパネル218を操作したか否か)を判断し、凹凸強調処理を終了するための入力が無い場合(S17:No)、処理はS11に戻り、S11からS16までの処理が繰り返し実行される。また、ステップS17において、凹凸強調処理を終了するための入力が有ると判断された場合には(S17:Yes)、凹凸強調処理は終了する。
以上のように、本実施形態の凹凸強調処理は、電子内視鏡100の先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている状態で、1フレーム毎に右側照明と左側照明とを切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示している。このような構成により、被写体Xの凸部の影が1フレーム毎に異なる方向にでき、動画像として見た場合、被写体Xの凸部が強調されて観察される。
以上が本発明の第1の実施形態の説明であるが、本発明は上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。以下、第1の実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例の説明においては、重複した説明を避けるため、主に第1の実施形態との相違点について説明する。
(第1の実施形態の変形例)
本発明の第1の実施形態の凹凸強調処理においては、1フレーム毎に右側照明と左側照明とを切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示する構成としたが、例えば、1フィールド毎に右側照明と左側照明とを切り換える構成とすることも可能である。
図5は、第1の実施形態の凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。本変形例は、ODDフィールド及びEVENフィールドの画像の読み出し(すなわち、ステップS22、S24、S26、S28)毎に右側照明と左側照明とを切り換える(ステップS21、S23、S25、S27)点で第1の実施形態の凹凸強調処理と異なる。すなわち、本変形例では、ODDフィールド及びEVENフィールドの画像の読み出し時間(1/60秒)毎に右側照明と左側照明とが切り換わる。本変形例の凹凸強調処理においては、右側照明と左側照明との切り換わり周期が第1の実施形態の凹凸強調処理に比べて短くなるため、被写体Xが振動する場合(例えば、声帯を撮影する場合)や電子内視鏡100の先端部が移動している場合であっても被写体Xの凸部が強調されて観察される点で有効である。
また、本発明の第1の実施形態においては、インターレース方式の固体撮像素子108を用い、1フレーム毎に右側照明と左側照明とを切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示する構成としたが、例えば、全画素読み出し方式の固体撮像素子108を適用することも可能である。
図6は、第1の実施形態の凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートであり、全画素読み出し方式の固体撮像素子108を使用した場合の凹凸強調処理を示している。本変形例は、フィールド単位で画像の読み出しを行うのではなく、フレーム単位で画像の読み出しを行う点で第1の実施形態の凹凸強調処理とは異なる。すなわち、図4のステップS12及びS13に代えて図6のステップS32が実行され、図4のステップS15及びS16に代えて図6のステップS34が実行される。ステップS32では、右側照明のみオンしている状態(ステップS31)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。また、ステップS34では、左側照明のみオンしている状態(ステップS33)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。本変形例の凹凸強調処理においては、固体撮像素子108の全画素を一度に読み出す構成であるため、被写体Xが振動する場合(例えば、声帯を撮影する場合)や電子内視鏡100の先端部が移動している場合にコーミングノイズの影響が出ない点で有効である。
(第2の実施形態)
次に、図7から図9を参照して、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mを説明する。本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mは、ランプ208からの照明光を導光するLCB102Mが上側LCB102c及び下側LCB102dを有し、上側LCB102c及び下側LCB102dの出射端前面に上側配光レンズ105及び下側配光レンズ106を有する点で第1の実施形態とは異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について詳述する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置1Mのブロック図である。また、図8は、本実施形態の電子内視鏡100Mの先端部の正面図である。
図7に示されるように、本実施形態の電子内視鏡装置1Mに内蔵されるLCB102Mは、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dによって構成されており、第1の実施形態と同様、これらはランプ208からの照明光の入射端位置で1つに束ねられている。右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dは、電子内視鏡100M内に延設されており、各LCBの入射端に入射した照明光は、各LCB内を全反射を繰り返すことによって伝播する。そして、各LCB内を伝播した照明光は、電子内視鏡100の先端に配された各LCBの出射端から出射する。右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dの各出射端から出射した照明光は、それぞれ右側配光レンズ103、左側配光レンズ104、上側配光レンズ105及び下側配光レンズ106を介して被写体を照明する。第1の実施形態と同様、被写体からの反射光は、対物レンズ107を介して固体撮像素子108の受光面上の各画素で光学像を結ぶ。図8に示すように、電子内視鏡100Mの先端部は円筒形状をしており、対物レンズ107は電子内視鏡100Mの先端部の中心部分に配置され、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104は、対物レンズ107を中心として径方向右側及び左側に配置され、上側配光レンズ105及び下側配光レンズ106は、対物レンズ107を中心として径方向上側及び下側に配置される。
第1の実施形態と同様、電子内視鏡用プロセッサ200Mに内蔵されるランプ208から放射された照明光は、集光レンズ210によって集光されつつシャッタ212Mを介して適正な光量に制限されて、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dの各入射端に入射する。シャッタ212Mは、複数の羽絞りで構成され、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dに入射される照明光の光量を制御する。シャッタ212Mの具体的な動作は、第1の実施形態と同様であり、通常観察時、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dの各入射端には各LCBに同じ光量の照明光が入射されるようにシャッタ212Mが制御され、後述する凹凸強調処理が行われる場合には、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dから出射される照明光が所定のタイミングで切り換わるようにシャッタ212Mが制御される。
次に、本実施形態の電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理について説明する。本実施形態の凹凸強調処理の基本原理は、上述した第1の実施形態の凹凸強調処理と同様である。すなわち、本実施形態の凹凸強調処理は、電子内視鏡100Mの先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている状態において、撮像エリア内の被写体Xに対し、異なる角度から照明光を照射し、凸部の頂点部分が明るく、凸部周辺が暗く観察されることを利用して凹凸強調された動画像を得るものである。本実施形態の場合、右側LCB102a、左側LCB102b、上側LCB102c及び下側LCB102dから出射される照明光が、固体撮像素子108で撮像される1フレームの画像毎に切り換わるように構成されることにより、第1の実施形態と同様、被写体Xの凸部が強調されて観察される。
図9は、本実施形態の電子内視鏡装置1Mで実行される凹凸強調処理のフローチャートである。本実施形態の凹凸強調処理は、通常観察によって被写体Xに合焦している時(すなわち、電子内視鏡100Mの先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている時)に、ユーザがフロントパネル218を操作し、凹凸強調処理を開始するための入力を行うことによって実行される。なお、以下の説明においては、説明の便宜のため、右側配光レンズ103から出射される照明光による照明を「右側照明」、左側配光レンズ104から出射される照明光による照明を「左側照明」、上側配光レンズ105から出射される照明光による照明を「上側照明」、下側配光レンズ106から出射される照明光による照明を「下側照明」と称する。
凹凸強調処理が実行されると、ステップS101が実行される。ステップS101では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、右側照明がオンされ、左側照明、上側照明及び下側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が右側LCB102aにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS102に進む。
ステップS102では、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS103に進む。
ステップS103では、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS104に進む。
ステップS104では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、左側照明がオンされ、右側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が左側LCB102bにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS105に進む。
ステップS105では、ステップS102と同様、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS106に進む。
ステップS106では、ステップS103と同様、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS107に進む。
ステップS107では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、上側照明がオンされ、左側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が上側LCB102cにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS108に進む。
ステップS108では、ステップS102、S105と同様、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS109に進む。
ステップS109では、ステップS103、S106と同様、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS110に進む。
ステップS110では、固体撮像素子108のフレーム周期のタイミングで、下側照明がオンされ、上側照明がオフされる。すなわち、システムコントローラ202は、信号処理回路220及びドライバ216を介してモータ214を制御し、ランプ208からの照明光が下側LCB102dにのみ入射するようにシャッタ212の羽絞りを駆動する。次いで、ステップS111に進む。
ステップS111では、ステップS102、S105、S108と同様、固体撮像素子108のODDフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS112に進む。
ステップS112では、ステップS103、S106、S109と同様、固体撮像素子108のEVENフィールドの画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。次いで、ステップS113に進む。
ステップS113では、システムコントローラ202は、凹凸強調処理を終了するための入力の有無(すなわち、ユーザがフロントパネル218を操作したか否か)を判断し、凹凸強調処理を終了するための入力が無い場合(S113:No)、処理はS101に戻り、S101からS112までの処理が繰り返し実行される。また、ステップS113において、凹凸強調処理を終了するための入力が有ると判断された場合には(S113:Yes)、凹凸強調処理は終了する。
以上のように、本実施形態の凹凸強調処理は、電子内視鏡100Mの先端部と被写体Xとが対物レンズ107の焦点距離に相当する距離だけ離れている状態で、1フレーム毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示している。このような構成により、被写体Xの凸部の影が1フレーム毎に異なる方向にでき、動画像として見た場合、被写体Xの凸部が強調されて観察される。また、本実施形態においては、被写体Xの凸部の影が凸部の上下左右方向にできるため、第1の実施形態と比較して、より一層凸部が強調されて観察される。なお、本実施形態においては、1フレーム毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換える構成として説明したが、切り換え順序を入れ替え、例えば、1フレーム毎に右側照明、左側照明、下側照明、上側照明を順次切り換える構成としても同様の効果が得られる。
以上が本発明の第2の実施形態の説明であるが、本発明は上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。以下、第2の実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例の説明においては、重複した説明を避けるため、主に第2の実施形態との相違点について説明する。
(第2の実施形態の変形例)
本発明の第2の実施形態の凹凸強調処理においては、1フレーム毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示する構成としたが、例えば、1フレーム毎に右側照明、上側照明、左側照明、下側照明の順で切り換える(すなわち、対物レンズ107を中心として反時計回りの順で切り換える)構成とすることも可能である。
図10は、第2の実施形態の凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。本変形例は、照明光の切り換え順が右側照明、上側照明、左側照明、下側照明の順となっている点で第2の実施形態の凹凸強調処理と異なる。すなわち、本変形例では、図9のステップS104とS107とが入れ替えられて実行される。また、本変形例の構成に限定されず、例えば、1フレーム毎に右側照明、下側照明、左側照明、上側照明の順で切り換える(すなわち、対物レンズ107を中心として時計回りの順で切り換える)構成としてもよい。
また、本発明の第2の実施形態の凹凸強調処理においては、1フレーム毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示する構成としたが、例えば、1フィールド毎に順次切り換える構成とすることも可能である。
図11は、第2の実施形態の凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートである。本変形例は、ODDフィールド及びEVENフィールドの画像の読み出し(すなわち、ステップS202、S204、S206、S208)毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換える(ステップS201、S203、S205、S207)点で第2の実施形態の凹凸強調処理と異なる。すなわち、本変形例では、ODDフィールド及びEVENフィールドの画像の読み出し時間(1/60秒)毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明が順次切り換わる。本変形例の凹凸強調処理においては、各照明の切り換わり周期が第2の実施形態の凹凸強調処理に比べて短くなるため、被写体Xが振動する場合(例えば、声帯を撮影する場合)や電子内視鏡100Mの先端部が移動している場合であっても被写体Xの凸部が強調されて観察される点で有効である。また、図12は、図10と同様、照明光の切り換え順を右側照明、上側照明、左側照明、下側照明の順とした場合の更なる変形例である。すなわち、本変形例では、図11のステップS203とS205とが入れ替えられて実行される。
また、本発明の第2の実施形態においては、インターレース方式の固体撮像素子108を用い、1フレーム毎に右側照明、左側照明、上側照明、下側照明を順次切り換えながら撮像エリア内の被写体Xの画像をモニタ300に表示する構成としたが、例えば、全画素読み出し方式の固体撮像素子108を適用することも可能である。
図13は、第2の実施形態の凹凸強調処理の変形例を示すフローチャートであり、全画素読み出し方式の固体撮像素子108を使用した場合の凹凸強調処理を示している。本変形例は、フィールド単位で画像の読み出しを行うのではなく、フレーム単位で画像の読み出しを行う点で第2の実施形態の凹凸強調処理とは異なる。すなわち、図9のステップS102及びS103に代えて図13のステップS302が実行され、図9のステップS105及びS106に代えて図13のステップS304が実行され、図9のステップS108及びS109に代えて図13のステップS306が実行され、図9のステップS111及びS112に代えて図13のステップS308が実行される。ステップS302では、右側照明のみオンしている状態(ステップS301)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。ステップS304では、左側照明のみオンしている状態(ステップS303)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。ステップS306では、上側照明のみオンしている状態(ステップS305)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。ステップS308では、下側照明のみオンしている状態(ステップS307)で、固体撮像素子108の1フレーム(全画素)の画像が画像メモリ221に読み出された後、信号処理回路220によって所定の画像処理が行われ、モニタ300に出力される。本変形例の凹凸強調処理においては、固体撮像素子108の全画素を一度に読み出す構成であるため、被写体Xが振動する場合(例えば、声帯を撮影する場合)や電子内視鏡100の先端部が移動している場合にコーミングノイズの影響が出ない点で有効である。また、図14は、図10と同様、照明光の切り換え順を右側照明、上側照明、左側照明、下側照明の順とした場合の更なる変形例である。すなわち、本変形例では、図13のステップS303とS305とが入れ替えられて実行される。
本発明の第1の実施形態及びその変形例並びに第2の実施形態及びその変形例においては、電子内視鏡用プロセッサ200(又は200M)に内蔵されるランプ208からの照明光をLCB102(又は102M)によって電子内視鏡100(又は100M)の先端部に導光する構成としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、ランプ208とLCB102(又は102M)に代えて、電子内視鏡100(又は100M)の先端部に発光ダイオード(LED)を複数配置し、これによって各照明を行うように構成することも可能である。
また、本発明の第1の実施形態及びその変形例においては、右側配光レンズ103及び左側配光レンズ104から出射される照明光によって凹凸強調処理を行う構成とし、第2の実施形態及びその変形例においては、右側配光レンズ103、左側配光レンズ104、上側配光レンズ105及び下側配光レンズ106から出射される照明光によって凹凸強調処理を行う構成としたが、これらの構成に限定されるものではなく、対物レンズ107を中心とした円周上に均等な角度で複数の光源が配置されていればよい。
1、1M 電子内視鏡装置
100、100M 電子内視鏡
102、102M LCB
102a 右側LCB
102b 左側LCB
102c 上側LCB
102d 下側LCB
103 右側配光レンズ
104 左側配光レンズ
105 上側配光レンズ
106 下側配光レンズ
107 対物レンズ
108 固体撮像素子
110 アンプ
112 ドライバ信号処理回路
114 メモリ
200、200M 電子内視鏡用プロセッサ
202 システムコントローラ
204 タイミングコントローラ
206 ランプ電源イグナイタ
208 ランプ
210 集光レンズ
212、212M シャッタ
214 モータ
216 ドライバ
220 信号処理回路
221 画像メモリ
300 モニタ

Claims (8)

  1. 先端部に体腔内の被写体を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段から出力される内視鏡画像を映像信号として出力する電子内視鏡と、モニタと、前記映像信号を処理して前記モニタに表示可能なビデオ信号を生成する電子内視鏡用プロセッサとを備えた電子内視鏡装置であって、
    前記電子内視鏡の先端部から複数の照明光を出射する照明手段を有し、
    前記撮像手段は、前記電子内視鏡の先端部を前面から見た場合に、該先端部の中央に配置され、
    前記複数の照明光の出射口は、前記撮像手段を中心とした円周上に均等な角度で配置され、
    前記複数の照明光のそれぞれは、所定の出射角度で前記出射口から出射され、
    前記複数の照明光によって照明される照明領域は、それぞれ前記撮像手段によって撮像される撮像領域を含み、
    前記複数の照明光は、前記撮像手段のフィールド周期又はフレーム周期に基づいて順次切り換えられ、前記複数の照明光のうちの1つが出射される
    ことを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 前記複数の照明光は、前記撮像手段を中心とした円周上に略180度の間隔で配置された2つの照明光であり、前記撮像手段のフィールド周期又はフレーム周期に基づいて交互に切り換えられて出射されることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  3. 前記複数の照明光は、前記撮像手段を中心とした円周上に略90度の間隔で配置された4つの照明光であり、前記4つの照明光を前記円周方向時計回り又は反時計回りに第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光とした場合に、第1の照明光、第3の照明光、第2の照明光、第4の照明光の順に順次切り換えられて出射されることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  4. 前記複数の照明光は、前記撮像手段を中心とした円周上に略90度の間隔で配置された4つの照明光であり、前記4つの照明光を前記円周方向時計回り又は反時計回りに第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光とした場合に、第1の照明光、第2の照明光、第3の照明光、第4の照明光の順に順次切り換えられて出射されることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  5. 前記照明手段は、
    照明光を生成する光源と、
    前記光源からの照明光を前記電子内視鏡の先端部に導光する複数の導光手段と、
    前記光源と前記複数の導光手段の間に配置され、前記光源から前記複数の導光手段に入射される前記光源からの照明光を制御するシャッタ手段と、
    を有し、
    前記複数の照明光は、前記複数の導光手段の出射端から出射される照明光であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子内視鏡装置。
  6. 前記照明手段は、照明光を生成する複数の光源を有し、
    前記複数の照明光は、前記複数の光源によって生成された照明光であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子内視鏡装置。
  7. 前記複数の光源が、発光ダイオードであることを特徴とする請求項6に記載の電子内視鏡装置。
  8. 前記照明領域は、前記撮像手段が前記被写体に合焦している時に、前記撮像領域においてそれぞれ重なることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子内視鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104536127A (zh) * 2014-12-15 2015-04-22 郑州新力光电技术有限公司 一种弯管检测内窥镜探头

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