JP2012182282A - 冷却器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却器において、冷媒が漏れることなく、効果的に熱交換を行うことである。
【解決手段】冷却器10は、ベース板と、ベース板の両端部設けられる壁部と、複数の部分フィンとを有するフィン体として、一方側フィン体20と他方側フィン体30を用いる。一方側フィン体20と他方側フィン体30のそれぞれの壁部の先端側が互いに向かい合わされて一体化され、一体化されたときに、それぞれの部分フィンである一方側部分フィン26と他方側部分フィン36の先端が合わされてフィン16を形成する。ここで、向かい合う部分フィンは、互いに向かい合う対向面42,44の間に対向隙間46が形成されるようにそれぞれのベース板からの対向面42,44の高さがそれぞれ設定され、それぞれのベース板から立設する方向に対し対向面42,44が傾斜する形状を有する。
【選択図】図1
【解決手段】冷却器10は、ベース板と、ベース板の両端部設けられる壁部と、複数の部分フィンとを有するフィン体として、一方側フィン体20と他方側フィン体30を用いる。一方側フィン体20と他方側フィン体30のそれぞれの壁部の先端側が互いに向かい合わされて一体化され、一体化されたときに、それぞれの部分フィンである一方側部分フィン26と他方側部分フィン36の先端が合わされてフィン16を形成する。ここで、向かい合う部分フィンは、互いに向かい合う対向面42,44の間に対向隙間46が形成されるようにそれぞれのベース板からの対向面42,44の高さがそれぞれ設定され、それぞれのベース板から立設する方向に対し対向面42,44が傾斜する形状を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷却器に係り、特に、冷媒が流れる方向に沿って流路内に延伸する複数のフィンを含む冷却器に関する。
冷媒が流れる冷却器に発熱体等の冷却対象を接触させて、冷媒に熱を運び出させることができる。そして、効率的な冷却のために、冷却対象に接触する冷却器のケースからフィンを冷媒の流れの中に延ばすことが行われる。
例えば、特許文献1には、液冷ジャケットにおいて、枠体形状のジャケット本体の両面の開口部に両側から封止体を固定する構成が述べられている。それぞれの封止体は、板状の蓋板部と、蓋板部の片面に互いに平行で蓋板部に対して直交して配置された複数のフィンを含んで構成される。ここで、フィンの高さは、その先端部が対向する封止対の先端面と当接あるいは近接するように設定されると述べられている。
特許文献2には、内部に冷却液を貫流させる冷却体として、冷却対の発熱体との接触面となる対向する両面からそれぞれ仕切板を交互に突き出すようにする構成が開示されている。この構成によって、冷却液の流れが、冷却体の一方端から他方端へ、接触面に垂直な方向−接触面に平行な方向−接触面に垂直で先ほどと逆の方向−接触面に平行な方向−と変更しながら、ジグザグ状に貫流する。これによって、流れの方向が変更されるところで渦が発生し、流れが攪拌されて効率的な冷却ができると述べられている。
特許文献3には、互いに平行に配置される複数のフィンの間に冷媒を流すヒートシンク装置において、隣接するフィンの間に板材を冷媒の流れ方向に対し斜めに配置し、その板材に開口を設ける構成が開示されている。この構成によって、冷媒はフィンに当たりながら流すようにでき、フィンに伝導した熱を効率的に除去できると述べられている。
冷媒の流れの中にフィンを設けて、フィンを通して熱交換を行うことで効率的な冷却を行うことができる。冷媒が流れる管路の両側に冷却対象がある場合には、管路の両側からフィンを延ばすことになる。これを進めると、管路の中を冷媒の流れる方向に延伸するフィンで仕切ることが考えられる。内部がフィンで仕切られた管路を製作するには、複雑な加工が必要となる。
そこで、特許文献1に述べられているように、平行にフィンが設けられた板材を上下から突き合わせて、管路を形成し、これを冷却器とすることが行われる。このように2つの部材を突き合わせて冷却器の外形と、その内部のフィンを形成すると、冷媒が漏れないように冷却器を形成しようとするときに、加工精度のばらつきにより、内部のフィンがうまく突き合わせられないことが生じ得る。
1つの場合は、冷却器を形成するために2つの部材の外形を突き合わせると、向かい合うフィンの間に隙間ができる。もう1つの場合は、向かい合うフィンの方が先に突き当てられて、向かい合う外形の間に隙間ができる。前者の場合には、流路がフィンで仕切られることが不十分となり、例えば、フィンの根元側の冷媒の流れが少なくなって熱交換の効率が低下する。後者の場合には、冷媒が管路から漏れる。
本発明の目的は、冷媒が漏れることなく、効果的に熱交換を行うことができる冷却器を提供することである。
本発明に係る冷却器は、冷媒が流れる方向に沿って流路内に延伸する複数のフィンを含む冷却器であって、冷媒が流れる方向に延伸する一方側ベース板と、一方側ベース板の両端部にそれぞれ立設して設けられる一方側壁部と、両端部の一方側壁部の間に互いに流路幅間隔を開けて一方側ベース板から立設して配置される複数の一方側部分フィンと、を有する一方側フィン体と、冷媒が流れる方向に延伸する他方側ベース板と、他方側ベース板の両端部にそれぞれ立設して設けられる他方側壁部と、両端部の他方側壁部の間に互いに流路幅間隔を開けて他方側ベース板から立設して配置される複数の他方側部分フィンと、を有し、一方側フィン体と組み合わされる他方側フィン体と、を含み、一方側壁部の先端側とこれに対応する他方側壁部の先端側とが互いに向かい合わされて一方側フィン体と他方側フィン体とが一体化され、一体化されたときに、一方側部分フィンの先端側とこれに対応する他方側部分フィンの先端側が互いに向かい合わされてフィンを形成し、一方側部分フィンとこれに対応する他方側部分フィンは、互いに向かい合う対向面の間に対向隙間が形成されるように一方側ベース板または他方側ベース板からの対向面の高さがそれぞれ設定され、一方側ベース板または他方側ベース板から立設する方向に対し対向面が傾斜する形状を有することを特徴とする。
また、本発明に係る冷却器において、互いに隣接するフィンの間に形成される流路について、その流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間の高さ位置が相互に食い違っていることが好ましい。
また、本発明に係る冷却器において、一方側フィン体は、他方側フィン体と同一形状であることが好ましい。
上記構成により、冷却器は、ベース板と、ベース板の両端部設けられる壁部と、複数の部分フィンとを有するフィン体を2つ用い、2つのフィン体のそれぞれの壁部の先端側が互いに向かい合わされて2つのフィン体が一体化され、一体化されたときに、それぞれの部分フィンの先端が合わされてフィンを形成する。ここで、向かい合う部分フィンは、互いに向かい合う対向面の間に対向隙間が形成されるようにそれぞれのベース板からの対向面の高さがそれぞれ設定され、それぞれのベース板から立設する方向に対し対向面が傾斜する形状を有する。
このように、向かい合う部分フィンの対向面の間に対向隙間が形成されるので、2つのフィン体のそれぞれの壁部の先端側が向かい合わされたときに隙間が生じない。これによって、冷媒が冷却器から漏れることがない。また、対向面は部分フィンの立設する方向に対し傾斜するので、対向面を傾斜させない場合に比べ対向隙間に流れる流れを抑制できる。これによって、フィンの根元の流れが少なくなることが抑制され、対向面を傾斜させない場合に比べ、効率的に熱交換を行うことができる。
また、冷却器において、互いに隣接するフィンの間に形成される流路について、その流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間の高さ位置が相互に食い違っている。これによって、対向隙間に流れる流れをさらに抑制でき、さらに効率的に熱交換を行うことができる。
また、冷却器において、一方側フィン体は、他方側フィン体と同一形状であるので、熱交換器の製造コストを削減できる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、フィンの数が3の場合を述べるが、これは説明のための例示であって、冷却器の仕様に応じて、フィンの数を増減できる。また、以下で述べる形状、寸法等は、説明のための例示であって、冷却器の仕様に合わせ、適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、冷却器10の構成を説明する斜視図である。ここでは、冷却器10の構成要素ではないが、冷却対象としての発熱体2,4が冷却器10の両側の外壁に接触して配置される様子が示されている。また、冷却器10を流れる冷媒として、紙面において冷却器10の左側の流入口に向かう流入冷媒6、冷却器10の右側の排出口から流れ出る排出冷媒8が示されている。
冷却器10は、断面が矩形形状の管路が冷媒の流れる方向に延伸する管路状製品である。冷却器10は、一方側フィン体20と他方側フィン体30を組み合わせて構成される。
一方側フィン体20は、冷媒が流れる方向に延伸する一方側ベース板22と、一方側ベース板22の両端部にそれぞれ立設して設けられる一方側壁部24,25と、両端部の一方側壁部24,25の間に互いに流路幅間隔Wを開けて一方側ベース板22から立設して配置される2つの一方側部分フィン26を有する。
一方側フィン体20は、冷媒が流れる方向に延伸する一方側ベース板22と、一方側ベース板22の両端部にそれぞれ立設して設けられる一方側壁部24,25と、両端部の一方側壁部24,25の間に互いに流路幅間隔Wを開けて一方側ベース板22から立設して配置される2つの一方側部分フィン26を有する。
他方側フィン体30も、一方側フィン体20と同様に、冷媒が流れる方向に延伸する他方側ベース板32と、他方側ベース板32の両端部にそれぞれ立設して設けられる他方側壁部34,35と、両端部の他方側壁部34,35の間に互いに流路幅間隔Wを開けて他方側ベース板32から立設して配置される2つの他方側部分フィン36を有する。
冷却器10は、一方側フィン体20と他方側フィン体30を向かい合わせて構成される。具体的には、一方側壁部24,25の先端側と、これに対応する他方側壁部34,35の先端側とが互いに向かい合わされて一方側フィン体20と他方側フィン体30とが一体化される。図1でBと示される箇所が、一方側壁部24,25の先端側と、これに対応する他方側壁部34,35の先端側とが互いに向かい合わされて一体化される箇所である。一体化は、適当な接合手段を用いることができる。接合手段としては、接着を用いてもよく、ボルトとナット等の締結具を用いてもよい。
そして、一体化されたときに、一方側フィン体20の一方側部分フィン26の先端側と、これに対応する他方側フィン体30の他方側部分フィン36の先端側が互いに向かい合わされてフィン16を形成する。図1でAと示される部分が、一方側部分フィン26の先端側と、これに対応する他方側部分フィン36の先端側が互いに向かい合わされてフィン16を形成する部分である。
ここで、一方側部分フィン26と、これに対応する他方側部分フィン36は、互いに向かい合う対向面42,44の間に対向隙間46が形成されるように、一方側ベース板22または他方側ベース板32からの対向面42,44の高さがそれぞれ設定される。
対向隙間46を設ける理由は、一方側フィン体20と他方側フィン体30の加工精度のばらつきで、一方側壁部24,25の先端側と、これに対応する他方側壁部34,35の先端側とが互いに向かい合わされて一体化するときに、一方側部分フィン26の先端側と、これに対応する他方側部分フィン36の先端側が互いに干渉することがないようにするためである。仮に、一方側部分フィン26の先端側と、これに対応する他方側部分フィン36の先端側が互いに干渉すると、一方側壁部24,25の先端側と、これに対応する他方側壁部34,35の先端側とが互いに向かい合わされたときに、その間に隙間ができる。その隙間のために、一方側フィン体20と他方側フィン体30との一体化が不十分となって、冷媒が冷却器10から外部に漏れることになる。
このように、対向隙間46は、一体化するときに、一方側部分フィン26の先端側と、これに対応する他方側部分フィン36の先端側が互いに干渉しないようにするためである。したがって、対向隙間46の大きさは、一方側フィン体20と他方側フィン体30の加工精度に基づいて設定することができる。例えば、対向隙間46の大きさは、加工精度の幅よりも十分大きく、流路幅Wよりも十分小さい範囲で設定できる。一例を上げると、加工精度を±0.1mmとすると、加工精度の幅は0.2mmである。流路幅は数mmから数cmに設定することができる。したがって、この場合には、加工精度の幅の数倍程度の0.4mmから1mm程度を対向隙間46の大きさとすることができる。勿論、冷却器10の仕様に応じ、対向隙間46の大きさをこれ以外の値とすることができる。
また、一方側部分フィン26と、これに対応する他方側部分フィン36は、一方側ベース板22または他方側ベース板32から立設する方向に対し、対向面42,44が傾斜する形状を有する。傾斜角度は、例えば、45°程度とすることができる。勿論、これ以外の傾斜角度としてもよい。
傾斜角度を設けるので、一方側ベース板22からの対向面42の高さは、一方側部分フィン26の両側において異なるものとなる。同様に、他方側ベース板32からの対向面44の高さは、他方側部分フィン36の両側においても異なるものとなる。傾斜角度と、一方側部分フィン26の幅が設定されれば、一方側部分フィン26の両側における対向面42の高さ位置の差が計算できる。同様に、傾斜角度と、他方側部分フィン36の幅が設定されれば、他方側部分フィン36の両側における対向面44の高さ位置の差が計算できる。
図2は、冷却器10を組み立てる様子を説明する図である。冷却器10は、同じ形状である一方側フィン体20と他方側フィン体30を用いて組み立てられる。ここでは、一方側部分フィン26の先端側の対向面42の一方側ベース板22からの高さとして、傾斜の下部側の高さがH1、上部側の高さがH2として示されている。他方側部分フィン36の先端側の対向面44についても、同様に、他方側ベース板32からの高さとして、傾斜の下部側の高さがH1、上部側の高さがH2とある。
図2に示されるように、冷却器10を組み立てるには、まず一方側フィン体20を、そのまま冷却器10の下部側として用いる。そして、一方側フィン体20と同じ形状である他方側フィン体30を、上下逆向きとして、一方側フィン体20の上方からかぶせるように配置する。その様子は、図2において、他方側フィン体30の両側の他方側壁部34,35が、最初の状態から左右逆転して一方側フィン体20の上に配置されていることで示されている。
一方側フィン体20と他方側フィン体30を組み立てる際には、一方側フィン体20の一方側壁部24に、他方側フィン体30の他方側壁部34を合わせ、一方側フィン体20の一方側壁部25に、他方側フィン体30の他方側壁部35を合わせる。このように合わせることで、一方側フィン体20の一方側部分フィン26の先端側は、他方側フィン体30の対応する他方側部分フィン36の先端側と、対向隙間46を隔てて向かい合い、フィン16を形成する。対向隙間46の大きさは、図2でSとして示されている。
ここで、一方側フィン体20の一方側壁部24と、他方側フィン体30の他方側壁部34との間を接着等で一体化し、一方側フィン体20の一方側壁部25と、他方側フィン体30の他方側壁部35とを接着等で一体化することで、冷却器10が形成される。
図3は、上記構成の作用効果を従来技術と比較して説明する図である。図3(a),(b)は従来技術、図3(c)は、図1、図2で説明した構成のものである。これらの図では、流路50の中の流れについて、フィンの根元側、つまり、発熱体2,4に近い部分の流れ52と、部分フィンの対向面の近くの部分の流れ54,56,58,59が示されている。冷却器10としては、発熱体2,4に近い部分の流れの流量が多く、流速が速い方が熱交換の効率がよい。
従来技術の1つを示す図3(a)は、部分フィンの対向面が部分フィンの立設する方向に対し90°である。そして、2つのフィン体は同じように製作されたが、加工精度のばらつきで、Bで示される壁部での一体化を行った結果、向かい合う部分フィンの間に隙間ができてしまった場合である。この場合、Cで示されるように、流路50において、部分フィンの間の隙間のために、流路50の中央部の流れ54の面積が増大し、冷媒は、この流路面積が増大した中央部の流れ54が多くなる。これにより、発熱体2,4に近い部分の流れ52が少なくなり、熱交換の効率が低下する。
従来技術のもう1つを示す図3(b)は、図3(a)と同様に、部分フィンの対向面が部分フィンの立設する方向に対し90°である。ここでも、2つのフィン体は同じように製作されたが、加工精度のばらつきで、一体化したときに、向かい合う部分フィンが先に互いにぶつかってしまい、Bで示される壁部のところにΔで示される隙間ができてしまった場合である。この場合、3つの流路のうち、真ん中の流路50においては、向かい合う部分フィンの間の隙間がないので、中央部の流れ56の流路面積が増大することもなく、発熱体2,4に近い部分の流れ52が少なくなることもない。しかし、3つの流路のうち、左右の流路において、壁部の間の隙間Δによって、冷媒が外部に流れ出し、冷却器の全体としては欠陥を有したものとなる。
これに対し図3(c)の構成は、Bで示される壁部での一体化において隙間が生じることがないので、冷媒の漏れがない。また、向かい合う部分フィンの間の対向隙間46は、流路50に対し傾斜しているので、流路50の中央部の流れ58,59の流路面積の増大は、図3(a)に比べて抑制される。したがって、冷媒が中央部の流れ58,59において多くなることが図3(a)に比べ抑制され、発熱体2,4に近い部分の流れ52が少なくなることも抑制される。これによって、従来技術の図3(a)に比べ、熱交換の効率が向上する。
また、図1、図2、図3(c)に示されるように、互いに隣接するフィンの間に形成される流路について、その流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間46の高さ位置が相互に食い違っている。すなわち、図3(c)に示されるように、流路50の両側におけるそれぞれの対向隙間46の高さ位置が異なっている。これによって、対向隙間46の付近である中央部の流れ58,59は、流路50の中で高さ位置が異なる部分の流れとなっている。仮に、中央部の流れ58,59が、流路50の中で高さ位置が同じであると、中央部の流れの流路面積が図3(c)の場合よりも増大する。
したがって、流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間46の高さ位置が相互に食い違っているように設定される方が、流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間46の高さ位置が同じに設定される場合に比較して、さらに、熱交換の効率が向上する。なお、流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間46の高さ位置が同じに設定される場合でも、対向隙間46が流路50に対して傾斜しているので、従来技術の図3(a)よりは流路面積の増大は抑制されている。
このように、向かい合う部分フィンについて、互いに向かい合う対向面の間に対向隙間を形成されるように対向面の高さを設定し、対向面を部分フィンの立設する方向に対し傾斜させることで、従来技術に比べ、熱交換の効率が向上する冷却器とすることができる。
本発明に係る冷却器は、冷媒を用いて発熱体等を冷却する冷却器に利用できる。
2,4 発熱体、6 流入冷媒、8 排出冷媒、10 冷却器、16 フィン、20 一方側フィン体、22 一方側ベース板、24,25 一方側壁部、26 一方側部分フィン、30 他方側フィン体、32 他方側ベース板、34,35 他方側壁部、36 他方側部分フィン、42,44 対向面、46 対向隙間、50 流路、52,54,56,58,59 流れ。
Claims (3)
- 冷媒が流れる方向に沿って流路内に延伸する複数のフィンを含む冷却器であって、
冷媒が流れる方向に延伸する一方側ベース板と、一方側ベース板の両端部にそれぞれ立設して設けられる一方側壁部と、両端部の一方側壁部の間に互いに流路幅間隔を開けて一方側ベース板から立設して配置される複数の一方側部分フィンと、を有する一方側フィン体と、
冷媒が流れる方向に延伸する他方側ベース板と、他方側ベース板の両端部にそれぞれ立設して設けられる他方側壁部と、両端部の他方側壁部の間に互いに流路幅間隔を開けて他方側ベース板から立設して配置される複数の他方側部分フィンと、を有し、一方側フィン体と組み合わされる他方側フィン体と、
を含み、
一方側壁部の先端側とこれに対応する他方側壁部の先端側とが互いに向かい合わされて一方側フィン体と他方側フィン体とが一体化され、一体化されたときに、一方側部分フィンの先端側とこれに対応する他方側部分フィンの先端側が互いに向かい合わされてフィンを形成し、
一方側部分フィンとこれに対応する他方側部分フィンは、互いに向かい合う対向面の間に対向隙間が形成されるように一方側ベース板または他方側ベース板からの対向面の高さがそれぞれ設定され、一方側ベース板または他方側ベース板から立設する方向に対し対向面が傾斜する形状を有することを特徴とする冷却器。 - 請求項1に記載の冷却器において、
互いに隣接するフィンの間に形成される流路について、その流路の両側の各フィンのそれぞれの対向隙間の高さ位置が相互に食い違っていることを特徴とする冷却器。 - 請求項2に記載の冷却器において、
一方側フィン体は、他方側フィン体と同一形状であることを特徴とする冷却器。
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JP2013171896A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Toyota Motor Corp | 冷却器 |
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2011
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