JP2012181612A - タッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラム - Google Patents

タッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のユーザの操作を判定することができるタッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラムを提供する。
【解決手段】 タッチパネル装置は、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出部と、隆線検出部が検出する各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出部と、領域検出部が検出する複数の領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、複数の指の操作を判定する操作判定部と、を備える。操作判定方法は、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出ステップと、領域検出ステップにおいて検出された複数の領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラムに関する。
携帯電話、パソコン等に備わるタッチパネル装置は、画面に表示された画像データ、メニュー上の複数の点等に同時に触れることにより、対象物の移動、拡大、縮小等の動きを直感的に操作可能にするユーザインターフェースを提供している。しかしながら、従来のタッチパネル装置は、ディスプレイが小さく、個人(シングルユーザ)が利用する場合の画面操作を前提として構成されている。そのため、従来のタッチパネル装置は、画面上の複数の点を複数の人が同時に操作した場合、どの指が同一のユーザであるか識別する機能を備えていない。そのため、大型のタッチパネルを複数の人が同時に操作するような場合、ユーザを識別することができない。
例えば、オフィスで会議を行う場合などに、テーブルの上面にタッチパネルディスプレイを備えたテーブルを利用して、ディスプレイに表示した会議資料を複数の人が同時に操作するような利用形態が考えられる。しかしながら、従来のタッチパネル装置では、このようなマルチユーザ・マルチタッチ方式を識別できない。
特許文献1は、入力された指の方向を識別することにより、複数の方向に位置する操作者からの入力を特定するタッチパネル式入力装置を開示している。また、特許文献2は、多人数が使用するタッチパネル装置を開示している。
特開2008−3868号公報 特開2010−219785号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、タッチパネルに入力された指の方向を用いて複数の人が入力した複数の指から同じ人の指を識別する。そのため、同じ方向を向いている複数の異なる指を区別できない。また、特許文献2の技術では、同時に複数の人が使用する場合に、各人を識別することができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数のユーザの操作を判定することができるタッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、明細書開示のタッチパネル装置は、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出部と、前記隆線検出部が検出する各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出部と、前記領域検出部が検出する領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定部と、を備えるものである。
上記課題を解決するために、明細書開示の操作判定方法は、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出ステップと、前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を含むものである。
上記課題を解決するために、明細書開示の操作判定プログラムは、コンピュータに、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出ステップと、前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を実行させるものである。
明細書開示のタッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラムによれば、複数のユーザの操作を判定することができる。
複数のユーザがタッチパネルを使用する場面を説明するための模式図である。 各ユーザの操作について説明するための図である。 各ユーザの操作について説明するための図である。 実施例1に係るタッチパネル装置のブロック図である。 画像処理部によって補正された指紋画像データの一例である。 指紋データ採取ログの一例を説明するための図である。 (a)は指紋の曲率が極大値となる点を指紋画像データ上で表した図であり、(b)は隆線結合管理テーブルの一例を説明するための図である。 指紋の一部を表す図である。 紋様を説明するための図である。 隆線結合線を説明するための図である。 手の中心領域の抽出を説明するための図である。 同じ手の指管理テーブルの一例を説明するための図である。 同じ指管理テーブルの一例である。 操作判定テーブルおよび各操作を説明するための図である。 タッチパネルの操作判定方法の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 隆線結合線を説明するための図である。 隆線結合線の補正について説明するための図である。 指紋面積と距離dとの関係を記録する距離管理テーブルの一例を説明するための図である。 本変形例におけるタッチパネルの操作判定方法の処理を表すフローチャートである。 同じ指の乾燥状態を説明するための図である。 本変形例におけるタッチパネルの操作判定方法の処理をフローチャートである。 タッチパネル操作の際の各指がなす角度について説明するための図である。 距離管理テーブルの他の例を説明するための図である。 複数のユーザの指が近い位置に配置された場合を説明するための図である。 無効化パターンテーブルの一例を説明するための図である。 実施例2に係るタッチパネル装置のブロック図である。 関節情報を用いた隆線結合線の補正について説明するための図である。 関節数と距離dとの関係を記録する距離管理テーブルの一例を説明するための図である。
まず、複数のユーザ(マルチユーザ)が使用するタッチパネルの使用場面について説明する。図1は、複数のユーザがタッチパネルを使用する場面を説明するための模式図である。図1を参照して、ユーザA、ユーザB、ユーザC、およびユーザDは、テーブル上面のタッチパネルに提案書を表示しつつ、打ち合わせを行っている。ユーザAが提案書に含まれる図形を回転させようと試み、ユーザBが画面のスクロール表示を試み、ユーザCが文字の拡大を試み、ユーザDがハイパーリンクの表示を試みていると仮定する。また、ユーザA〜Dは、各操作を同時に行っていると仮定する。
各ユーザのタッチ操作は、以下のとおりである。
1)ユーザAは、提案書に含まれる図形に対して右手親指を支点にし、右手人さし指で孤を描いて、図形を度回転させようとしている。
2)ユーザBは、右手人さし指および右手中指を同方向にスライドさせて、提案書の画面をスクロールさせようとしている。
3)ユーザCは、提案書に含まれる特定の文字列に対して右手親指と右手人さし指とを押し広げるようにして、文字を拡大させようとしている。
4)ユーザDは、提案書に含まれるハイパーリンクを右手人さし指でクリックして表示させようとしている。
このような状況では、各ユーザの操作を判定することが困難である。図2の例では、2人のユーザが、それぞれ2本の指をタッチパネルに対して入力している。一方のユーザは、右手人さし指と右手中指とを同方向にスライドさせて、表示画面をスクロールさせようとしている。他方のユーザは、右手親指と右手人差し指とを広げて拡大表示させようとしている。しかしながら、前者の右手中指および右手人さし指と後者の右手人さし指とが近い場合、前者の右手中指および右手人さし指と後者の右手人さし指とを同一のユーザが入力した指と判定されるおそれがある。この場合、各ユーザの操作を判定することができない。
そこで、タッチパネルに入力された指の方向を用いて、複数の指から同じユーザの指を識別することが考えられる。しかしながら、複数のユーザの指が同一方向を向く場合がある。図3の例では、一方のユーザが右手親指を支点とし、右手人さし指で孤を描くことによって、表示された図を回転させようとしている。他方のユーザは、右手親指と右手人さし指とを押し広げるようにして、タッチディスプレイに表示された特定の文字を拡大しようとしている。しかしながら、前者の右手親指と、後者の右手親指および右手人さし指とが同一方向を向いている場合には、各ユーザの操作を判定することができない。
入力された指の位置、向きなどの情報を用いる方法では、各ユーザの操作を判定することが困難である。そこで、以下の実施例では、複数のユーザの操作を判定することができるタッチパネル装置、操作判定方法、および操作判定プログラムについて説明する。
図4(a)は、実施例1に係るタッチパネル装置100の機能ブロック図である。図4(a)を参照して、タッチパネル装置100は、タッチパネル10、演算処理部20、データ記憶部30、および電源供給部40を備えている。タッチパネル10は、指紋情報取得部11を供える。演算処理部20は、画像処理部21、指紋データ生成部22、隆線結合処理部23、同一手判定部24、同一指判定部25、および操作判定部26を備える。
図4(b)は、タッチパネル装置100のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。図4(b)を参照して、タッチパネル装置100は、図4(a)のタッチパネル10およびデータ記憶部30の他に、CPU101を備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。
CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。データ記憶部30は、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103などを含む。RAM102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。ROM103は、不揮発性記憶装置である。本実施例に係る操作判定プログラムは、ROM103が記憶している。なお、不揮発系記憶装置は、ROMに限られず、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)等であってもよく、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどであってもよい。
ROM103に記憶されている操作判定プログラムは、実行可能にRAM102に展開される。CPU101は、RAM102に展開された操作判定プログラムを実行する。その結果、図4(a)の各機能が実現される。なお、プログラムの実行に限らず、図4(a)の各機能を、それぞれ専用のハードウェアを用いて実現してもよい。
再度、図4(a)を参照して、電源供給部40は、コンセント等を介して外部から電源を取得し、タッチパネル10、演算処理部20、およびデータ記憶部30に電源供給を行う。データ記憶部30は、指紋に関するデータ、操作判定に用いるためのテーブルなどを記憶する。データ記憶部30が記憶するデータの詳細については、後述する。
指紋情報取得部11は、指紋センサなどの光学式センサである。指紋情報取得部11は、タッチパネル10に触れているユーザの指紋画像データおよび指紋座標値を取得し、取得した指紋画像データおよび指紋座標値を指紋IDと関連付けて画像処理部21にわたす。
画像処理部21は、指紋画像データに対してノイズ除去などの画像補正処理を行い、指紋データ生成部22に、補正後の指紋画像データおよび指紋座標値をわたす。図5は、画像処理部21によって補正された指紋画像データの一例である。指紋データ生成部22は、指紋画像データから指紋データを作成し、指紋座標値とともに指紋データ採取ログに記録する。
図6は、指紋データ採取ログの一例を説明するための図である。図6を参照して、指紋データ採取ログは、テーブルとしてデータ記憶部30に記憶されている。指紋データ採取ログは、指紋IDと関連付けて、指紋データ、指紋座標、手の中心領域、手の中心ID、および更新日時を含む。指紋データ採取ログの初期状態においては、手の中心領域および手の中心IDは記録されていない。手の中心領域および手の中心IDの詳細については、後述する。
指紋データは、特徴点情報(特徴点の位置、形状等)、隆線の間隔情報、隆線方向情報、指紋中心の座標値情報、指の乾燥状態を数値化したもの、などを含む。なお、指紋データ採取ログ内のデータは、一定時間経過後に自動的に消去されてもよい。それにより、指紋データ採取ログ内のデータを定期的に更新することができる。
隆線結合処理部23は、指紋データとそれに対応する座標値とから指紋の曲率が極大値となる点を抽出し、隆線結合管理テーブルに記録する。図7(a)は、指紋の曲率が極大値となる点を指紋画像データ上で表した図である。図7(b)は、隆線結合管理テーブルの一例を説明するための図である。隆線結合管理テーブルは、データ記憶部30に記憶されている。図7(b)を参照して、隆線結合管理テーブルは、指紋IDと関連付けて、指紋の曲率が極大値となる点を含む。
隆線結合処理部23は、図7(a)のように、各隆線の曲率が極大値となる点を結ぶことによって、隆線結合線を取得する。曲率が極大値となる点を結ぶことによって、指が延伸する方向と略同一の方向を取得することができる。指が延伸する方向を取得することによって、手の中心方向を取得することができる。隆線結合処理部23は、取得した手の中心方向を、手の中心方向管理テーブルに記録する。
なお、曲率が極大値となる点を結ぶ方法を用いれば、図8のように指紋の一部しか採取できなかった場合においても、手の中心方向を取得することができる。また、曲率が極大値となる点を結ぶ方法では、図9(a)〜図9(e)のいずれの紋様に対しても、手の中心方向を取得することができる。なお、図9(a)の紋様は、渦型である。図9(b)の紋様は、左流れ型である。図9(c)の紋様は、右流れ型である。図9(d)の紋様は、柱型である。図9(e)の紋様は、波型である。
図10(a)を参照して、隆線結合処理部23は、曲率が極大値となる点を通る隆線の向きがハの字になる方向を手の中心方向として取得してもよい。すなわち、同一手判定部24は、曲率が極大値となる点における隆線がなる角が180度未満になる方向を手の中心方向として取得してもよい。この場合、手の中心方向の取得精度が向上する。
図10(b)は、手の中心方向管理テーブルの一例を説明するための図である。手の中心方向管理テーブルは、指紋IDと関連付けて、手の中心方向(角度)を含む。手の中心方向管理テーブルは、データ記憶部30に記憶されている。手の中心方向は、タッチパネル10上において、基準方向からの回転角度とすることができる。
同一手判定部24は、各指の指紋から得られる隆線結合線の方向の所定領域の少なくとも一部が互いに重複する場合に、各指が同一手の指であると判定する。例えば、同一手判定部24は、隆線結合線から手の中心領域を取得し、各中心領域の少なくとも一部が互いに重複する場合に、各指が同一手の指であると判定する。
なお、図11(a)を参照して、各指の指紋から得られる隆線結合線を手のひら方向に延ばした場合、各隆線結合線は、必ずしも1点に集束するわけではない。そこで、同一手判定部24は、指紋の位置からの所定の距離dと、手の中心方向管理テーブルに記録された手の中心方向とを用いて、手の中心領域を抽出する。例えば、図11(b)を参照して、同一手判定部24は、指紋の位置から手の中心方向に距離dだけ移動した点(x,y)から許容範囲(x±a,y±b)を手の中心領域とする。基準となる指紋の位置は、例えば曲率が極大値となる点などから任意に選択して設定することができる。同一手判定部24は、得られた手の中心領域を図6の指紋データ採取ログに記録する。
また、同一手判定部24は、手の中心領域の少なくとも一部が重複する指紋IDを同じ手の指と判定し、指紋データ採取ログに含まれる手の中心IDを同じ値に設定する。同一手判定部24は、この判定結果を同じ手の指管理テーブルに記録する。図12は、同じ手の指管理テーブルの一例を説明するための図である。同じ手の指管理テーブルは、管理ID(手の中心ID)と関連付けて、指紋IDを含む。同じ手の指管理テーブルは、データ記憶部30に記憶されている。なお、同じ手の指管理テーブル内のデータは、一定時間経過後に自動的に消去されてもよい。それにより、同じ手の指管理テーブル内のデータを定期的に更新することができる。
ところで、マルチユーザが同時にタッチパネル10を操作する場合(マルチタッチ操作)、同じ指が動作することで操作方法を決定するため、どの指とどの指が同じ指かを識別する必要がある。そのため、同一指判定部25は、指紋データ採取ログに記録された指紋データを相互に照らし合わせることによって同一の指を判定し、同じ指管理テーブルに記録する。図13は、同じ指管理テーブルの一例である。
操作判定部26は、操作判定テーブルと、図6の指紋データ採取ログと、図12の同じ手の指管理テーブルと、図13の同じ指管理テーブルと、を照らし合わせることによって、タッチパネルの操作を判定する。図14(a)は、操作判定テーブルの一例である。図14(a)を参照して、操作判定テーブルは、検出された同一手の指数、時系列変化、および操作を操作No.と関連付けて含む。図14(b)は、操作No.2の拡大および縮小のタッチ操作を説明するための図である。図14(c)は、操作No.5のスライドのタッチ操作を説明するための図である。図14(d)は、操作No.4の回転のタッチ操作を説明するための図である。操作判定テーブルは、データ記憶部30に記憶されている。タッチパネル10は、操作判定部26による判定の結果として得られる操作を実行する。
図15は、タッチパネルの操作判定方法の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図15のフローチャートは、指紋情報取得部11によって指紋情報が取得され、指紋データ生成部22によって指紋データが生成された後に実行される。以下、具体的なデータを用いて、図15のフローチャートについて説明する。
まず、演算処理部20は、指紋情報取得部11によって検出された指の数を保持する値“X”を初期化(0に設定)する(ステップS1)。次に、隆線結合処理部23は、隆線の曲率が極大値となる点を抽出し、図7(b)の隆線結合データ管理テーブルに記録する(ステップS2)。図7(b)の例では、検出された指紋に割り付けられた指紋IDが「00000001」に対して、極大値6点((10,30)、(10,28)、(10,26)、(10,24)、(10,22)、(10,20))が抽出されている。次に、隆線結合処理部23は、抽出した6点に対して、隆線の形がハの字に開く方向を手の中心方向として、図10(b)の手の中心方向管理テーブルに記録する。図10(b)の手の中心方向管理テーブルの例では、指紋IDが「00000001」の手の中心方向が260度であると記録されている。
次に、同一手判定部24は、指紋IDが「00000001」の手の中心を抽出する(ステップS3)。該当する指紋IDが「00000001」の曲率の極大値となる点から任意に選択して始点として設定してもよいし、採取した指紋データの中心の位置を設定してもよい。同一手判定部24は、指紋IDが「00000001」の手の中心に許容範囲を持たせて、(0,0)〜(20,20)とし、図6の指紋データ採取ログに記録する。
次に、演算処理部20は、“X+1”を値“X”に代入する(ステップS4)。次いで、演算処理部20は、値“X”が検出された指の数よりも大きいか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5で「No」と判定された場合、ステップS2から再度実行される。
ステップS5で「Yes」と判定された場合、同一手判定部24は、指紋データ採取ログに含まれる手の中心IDを検出し、手の中心領域の少なくとも一部が重複する指を、同一手の指であると判定する(ステップS6)。次に、同じ指が短時間で動作したことを識別するために、同一手判定部24は、指紋データ採取ログに含まれる指紋データを相互に照らし合わせて同じ指を検出し(ステップS7)、その検出結果を図13の同じ指管理テーブルに記録する。図13の例では、指紋IDが「00000001」と「00000007」とが同じ指であり、指紋IDが「00000002」と「00000010」とが同じ指である判定されている。
操作判定部26は、図12の同じ手の指管理テーブルと、図13の同じ指管理テーブルと、図6の指紋データ採取ログに含まれる各指紋IDの位置情報とを照らし合わせることによって、指の動きを判定する。次に、操作判定部26は、図14の(a)の操作判定テーブルを参照し、操作を判定する(ステップS8)。上記例が操作判定テーブルの管理No.1に該当する場合、操作判定部26は、管理No.1の操作が行われていると判定する。それにより、タッチパネル10は、画面をスライドさせる。
本実施例によれば、複数のユーザが複数の指を同時にタッチパネルに触れるマルチユーザ・マルチタッチ操作において、位置が近い複数の指紋が検出された場合でも、同じ手の指を識別することができる。それにより、複数のユーザの操作を判定することができる。また、隆線結合線から得られる所定領域を用いて同一手を判定することから、向きが同じ複数の指が検出された場合でも、同じ手の指を識別することができる。また、事前に指紋を登録する必要がないため、利便性低下を抑制することができる。
なお、上記例では、隆線結合線から手の中心領域を取得したが、それに限られない。隆線結合線の方向のいずれかの領域を取得すればよい。また、上記例では、手の中心領域の少なくとも一部が重複する場合に各指が同一手の指であると判定したが、それに限られない。隆線結合線の方向の所定領域が互いに重複していなくても、その位置関係に応じて、複数の指が同一手の指であるか否かを判定してもよい。例えば、隆線結合線の方向の所定点同士が所定距離内である場合、隆線結合線の方向の所定領域同士が所定距離内である場合などに、当該複数の指が同一手の指であると判定してもよい。
(変形例1)
なお、各隆線の曲率が極大値となる点を結ぶ際に、直線が得られない場合がある。その場合、隆線結合処理部23は、隆線結合線を補正してもよい。例えば、図16(a)および図16(b)を参照して、隆線の曲率が極大値となる点が、他の点と繋いだ時にずれる場合がある。そこで、隆線結合処理部23は、3点を繋いだ時の角度(θ)があらかじめ設定した基準値以下の場合に、該当する点との結合処理を行わずに、次の点と結合してもよい。
図16(c)は、隆線結合処理部23が隆線結合線を取得する際に実行するフローチャートの一例を説明するための図である。図16(c)を参照して、隆線結合処理部23は、指紋データ生成部22によって検出された隆線の数を保持する値“X”を初期化(0に設定)する(ステップS11)。次に、隆線結合処理部23は、隣り合う3本の隆線において、曲率が極大値となる点がなす角度を抽出する(ステップS12)。
次に、隆線結合処理部23は、3点の角度が基準値θ以下であるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13において「No」と判定された場合、隆線結合処理部23は、間の1点をとばして端の2点を結ぶ。次いで、隆線結合処理部23は、“X+1”を値“X”に代入する(ステップS15)。ステップS13において「Yes」と判定された場合、3点を結ぶ(ステップS16)。その後、ステップS15が実行される。
ステップS15の実行後、隆線結合処理部23は、値“X”が、検出された隆線の曲率の極大値の数よりも大きいか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17で「No」と判定された場合、ステップS12から再度実行される。ステップS17で「Yes」と判定された場合、フローチャートの実行が終了する。本変形例によれば、隆線結合線が手の中心方向に向く精度が向上する。
(変形例2)
なお、隆線結合線を求める際に、指紋中心を用いてもよい。図17(a)は、指紋中心を説明するための図である。図17(a)を参照して、指紋中心は、指紋に含まれる半円状の流れを示す点のことで、コアと呼ばれることもある。渦を巻いた指紋においては、渦の中心が指紋中心である。指紋中心は、入力画像の位置合わせなどに使われる。図17(c)〜(g)は、指紋中心の例を表す。隆線結合処理部23は、図17(b)を参照して、隆線結合線を、指紋中心を用いて補正してもよい。この補正の際には、最小二乗法などを用いることができる。最小二乗法で求まった隆線結合線は、必ずしも指紋中心を通っていなくてもよい。隆線の結合処理に指紋中心情報を適用することにより、手の中心領域を抽出する精度を向上させることができ、同じ手の指識別の精度を向上させることができる。
(変形例3)
指ごとに指紋面積が異なっていることから、手の中心領域を求める際に指紋面積を用いてもよい。例えば、親指の指紋面積は他の指の指紋面積よりも大きくなる。親指と手の中心との距離は、他の指と手の中心との距離よりも大きくなる。この関係を利用して、手の中心領域を求めてもよい。例えば、同一手判定部24は、指紋面積に応じて、図11(b)の距離dを変更してもよい。
図18は、指紋面積と、図11(b)の距離dとの関係を記録する距離管理テーブルの一例を説明するための図である。図18を参照して、距離管理テーブルは、管理IDと関連付けて、指紋面積および距離dを含む。距離管理テーブルは、あらかじめ設定しておくことができる。指紋面積の計算方法は、特に限定されるものではない。本変形例によれば、距離dを適切に変更できることから、手の中心領域の検出精度を向上させることができる。
(変形例4)
なお、指紋面積が比較的小さい場合には、親指以外の指が検出されていると判定することができる。親指以外の指を用いる操作としては、スクロールなどが考えられる。この場合、同じ手の指は、互いに近い箇所に配置されていることが考えられる。そこで、手の中心領域を抽出する過程を省略してもよい。例えば、同じ手の指の隆線間隔が近似している特性を利用することができる。例えば、採取した指紋の面積が比較的小さい場合において、当該指紋の近傍(所定距離内)に隆線間隔が近似する指紋が検出された場合は、同じ手の指と判定してもよい。なお、隆線間隔は、図6の指紋データ採取ログに記録されている。
図19は、本変形例におけるタッチパネルの操作判定方法の処理を表すフローチャートである。図19のフローチャートは、指紋情報取得部11によって指紋情報が取得され、指紋データ生成部22によって指紋データが生成された後に実行される。
まず、演算処理部20は、指紋情報取得部11によって検出された指の数を保持する値“X”を初期化(0に設定)する(ステップS21)。次に、同一手判定部24は、指紋情報取得部11によって取得された指紋の面積がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において「Yes」と判定された場合、演算処理部20の各部は、図15のステップS2〜ステップS8と同様の処理を実行する。
ステップS22において「No」と判定された場合、同一手判定部24は、当該指紋と所定距離内で検出されかつ隆線間隔が近似する(隆線間隔差が所定値以下の)指紋に係る指は、当該指紋の指と同一手の指であると判定する(ステップS23)。その後、演算処理部20は、ステップS8を実行する。本変形例によれば、処理を簡素化することができる。
(変形例5)
変形例4では隆線間隔を用いたが、乾燥状態を用いてもよい。図20(a)〜図20(c)は、同じ指の乾燥状態を説明するための図である。図20(a)は乾燥した状態の指紋画像を表し、図20(b)は良好な状態の指紋画像を表し、図20(c)は湿潤の状態の指紋画像を表す。これらの乾燥状態は、数値化することができる。
一般的に、同じ手の指の乾燥状態は、同時間帯において近似している。この特性を用いることによって、処理の効率化を図ることができる。例えば、採取した指紋の面積が比較的小さい場合において、当該指紋の近傍に乾燥状態が近似する指紋が検出された場合は、同じ手の指と判定してもよい。なお、乾燥状態は、図6の指紋データ採取ログに数値化されて記録されている。
図21は、本変形例におけるタッチパネルの操作判定方法の処理をフローチャートである。図21のフローチャートは、指紋情報取得部11によって指紋情報が取得され、指紋データ生成部22によって指紋データが生成された後に実行される。
まず、演算処理部20は、指紋情報取得部11によって検出された指の数を保持する値“X”を初期化(0に設定)する(ステップS31)。次に、同一手判定部24は、指紋情報取得部11によって取得された指紋の面積がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において「Yes」と判定された場合、演算処理部20の各部は、図15のステップS2〜ステップS8と同様の処理を実行する。
ステップS32において「No」と判定された場合、同一手判定部24は、当該指紋と所定距離内で検出されかつ乾燥状態が近似する(乾燥状態の数値差が所定値以下の)指紋に係る指は、当該指紋の指と同一の手の指であると判定する(ステップS33)。その後、演算処理部20は、ステップS8を実行する。本変形例によれば、処理を簡素化することができる。
(変形例6)
各指の角度を用いて、手の中心領域を求めてもよい。図22(a)〜図22(c)は、タッチパネル操作の際の各指がなす角度について説明するための図である。図22(a)を参照して、拡大または縮小操作をする際の、親指と人差し指とがなす角度は、一例として25度程度である。図22(b)を参照して、スクロール操作をする際の、人差し指と中指とがなす角度は、一例として0度程度である。図22(c)を参照して、回転操作をする際の、親指と人差し指とがなす角度は、一例として45度程度である。
このように、2つの指がなす角度が0度に近い場合、ユーザは人差し指および中指を使って操作していると推測できる。この場合、2本の指の指紋から手の中心領域までの距離がほぼ同じであると考えられる。一方で、2つの指がなす角度が大きい場合、ユーザは親指および人差し指を使って操作していると推測できる。この場合、右利きのユーザの場合、ユーザからタッチパネルに向かって左側に親指が配置され、右側に人差し指が配置される。以上の点を利用することによって、同一手判定部24は、図11(b)の距離dを変更することができる。
図23は、距離管理テーブルの他の例を説明するための図である。図23を参照して、距離管理テーブルは、管理IDと関連付けて、2本の指がなす角度および距離dを含む。距離管理テーブルは、あらかじめ設定しておくことができる。例えば、ユーザからタッチパネルに向かって左側を大角度側と設定し、右側を低角度側と設定しておくことによって、親指と人差し指との関係を定めておくことができる。なお、2本の指の角度の求め方は、特に限定されるものではない。例えば、採取した指紋の近傍の位置にある指紋、隆線間隔が近似する指紋、指の乾燥状態が近い指紋同士で2つの指の角度を算出することができる。
(変形例7)
異なるユーザの指が近
い位置に配置された場合に、いずれかのユーザの操作を無効化してもよい。図24は、複数のユーザの指が近い位置に配置された場合を説明するための図である。図24を参照して、同一手の2本の指の間に、他のユーザの指が配置されてしまうことがある。この場合、操作判定部26は、上記他のユーザの指による操作を無効化することによって、タッチパネル10に対する操作矛盾および誤作動を抑制することができる。
図25は、無効化パターンテーブルの一例を説明するための図である。図25を参照して、無効化パターンテーブルは、管理IDと関連付けて、無効化パターンを含む。例えば、同一手の2つの指の間に、異なる手の指紋が1つ検出された場合、操作判定部26は、異なる点の操作を無効化する。この場合、同一手の2本の指による操作は実行してもよい。または、同一手の2本の指の間に、異なる同一手の指紋が2つ検出された場合、操作判定部26は、2つの指紋を挟む2本の指による操作を無効化する。この場合、間に挟まれた2本の指による操作は実行してもよい。
なお、異なる手の指か否かは、手の中心領域が一致するか否かに応じて判定してもよく、隆線間隔が近似するか否かに応じて判定してもよく、乾燥状態が近似するか否かに応じて判定してもよい。また、無効化する際に、図24のような2本の指のなす角度の組み合わせパターンを用いてもよい。また、2本の指の間で検出された指紋の近傍に指の角度の組み合わせ条件に合致する指紋が検出された場合、指の間に検出された指紋と近傍に検出された指の角度の組み合わせパターンに合致する指の組み合わせの操作を無効化してもよい。
図26(a)は、実施例2に係るタッチパネル装置100aの機能ブロック図である。タッチパネル装置100aが図4(a)のタッチパネル装置100と異なる点は、タッチパネル10が関節情報取得部12をさらに備える点である。関節情報取得部12は、赤外線センサなどであり、タッチパネル10に触れた指の表面形状を取得する。それにより、関節情報取得部12は、関節の位置情報を取得することができる。図26(b)は、タッチパネル装置100aのハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
図27(a)は、関節情報取得部12によって取得された指の表面形状の一例を説明するための図である。図27(a)を参照して、指の関節は、線として認識される。したがって、この線を隆線と異なる基準で識別することによって、関節位置情報を取得することができる。一例として、長さが所定値以上で、傾きが所定値以下の線を関節として取得することができる。識別方法は特に限定されるものではなく、任意の方法を用いてもよい。
関節情報取得部12は、関節領域管理テーブルに、関節位置情報として、関節領域と、関節と関節との中点とを記録する。図27(b)は、関節領域管理テーブルの一例を説明するための図である。図27(b)を参照して、関節領域管理テーブルは、管理IDと関連付けて、関節領域および関節中点を含む。関節領域管理テーブルは、データ記憶部30に記憶されている。
本実施例においては、隆線結合処理部23は、図27(b)の関節領域管理テーブルに記録された関節位置情報情報を用いて隆線結合を行う。例えば、図27(c)を参照して、隆線結合線を、関節領域を通るように補正してもよい。隆線結合線が関節中点を通れば、手の中心領域の検出精度が向上する。図27(c)の例では、(1,5)〜(10,5)の関節領域の関節中点(5,5)を通るように、隆線結合線を補正する。
(変形例)
図28(a)を参照して、親指の関節は1つである。親指以外の指の関節は2つである。一方で、親指と手の中心との距離は、他の指と手の中心との距離よりも大きい。この関係を利用して、手の中心領域を求めてもよい。例えば、検出された関節数に応じて、図11(b)の距離dを変更してもよい。図28(b)は、関節数と距離dとの関係を記録する距離管理テーブルの一例を説明するための図である。図28(b)を参照して、距離管理テーブルは、管理IDと関連付けて、関節数および距離dを含む。距離管理テーブルは、あらかじめ設定しておくことができる。本変形例によれば、距離dを適切に変更できることから、手の中心領域の検出精度を向上させることができる。なお、関節数は、指紋のいずれかの箇所から手の中心方向に所定距離内において検出された数とすることができる。
なお、上記各例において、指紋データ生成部22が、複数の指の指紋の隆線を検出する隆線検出部として機能する。また、同一手判定部24が、隆線検出部が検出する各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を指ごとに検出する領域検出部として機能する。また、操作判定部26が、操作判定部および実施判定部として機能する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(付記)
(付記1)
指紋の隆線を検出する隆線検出部と、
前記隆線検出部が検出する各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出部と、
前記領域検出部が検出する領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定部と、を備えることを特徴とするタッチパネル装置。
(付記2)
前記操作判定部は、前記領域検出部が検出する複数の領域の少なくとも一部が重複する場合に、前記複数の指の操作を判定することを特徴とする付記1記載のタッチパネル装置。
(付記3)
前記隆線結合線は、各隆線において曲率が極大となる点を結ぶ線であることを特徴とする付記1または2記載のタッチパネル装置。
(付記4)
前記領域検出部が検出する所定領域は、前記隆線結合線の方向において、前記指紋のいずれかの箇所から所定距離の点を含む領域であることを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記5)
前記領域検出部は、指紋の面積に応じて、前記所定距離を変更することを特徴とする付記4記載のタッチパネル装置。
(付記6)
前記領域検出部は、2本の指から求まる隆線結合線の角度差を用いて、前記所定距離を変更することを特徴とする付記4記載のタッチパネル装置。
(付記7)
前記領域検出部は、前記隆線結合線の方向において、前記指紋のいずれかの箇所からの距離が所定値以内における指の関節数に応じて、前記所定距離を変更することを特徴とする付記4記載のタッチパネル装置。
(付記8)
前記領域検出部は、指紋中心を用いて前記隆線結合線を補正した上で、前記所定領域を検出することを特徴とする付記1〜7のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記9)
前記領域検出部は、指の関節を通るように前記隆線結合線を補正した上で、前記所定領域を検出することを特徴とする付記1〜8のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記10)
指紋の面積が所定値以下である場合に、前記領域検出部は前記所定領域を検出する過程を省略し、前記操作判定部は所定距離内の複数の指のうち隆線間隔の差が所定値以下となる複数の指の操作を判定することを特徴とする付記1〜9のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記11)
指紋の面積が所定値以下である場合に、前記領域検出部は前記所定領域を検出する過程を省略し、前記操作判定部は所定距離内の複数の指のうち数値化された乾燥状態の差が所定値以下となる複数の指の操作を判定することを特徴とする付記1〜9のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記12)
前記操作判定部によって判定された操作を実施するか否かを判定する実施判定部を備え、
前記実施判定部は、前記領域検出部が検出する所定領域が所定条件を満たす2つの指の間に、前記領域検出部が検出する所定領域が前記所定条件を満たさない指が挟まれている場合に、前記2つの指の間に挟まれた指の操作を実施しないと判定することを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記13)
前記操作判定部によって判定された操作を実施するか否かを判定する実施判定部を備え、
前記実施判定部は、前記領域検出部が検出する所定領域が所定条件を満たす2つの指の間に、当該2本の指の隆線間隔との差が所定値以上となる指が配置されている場合に、前記2つの指の間に挟まれた指の操作を実施しないと判定することを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記14)
前記操作判定部によって判定された操作を実施するか否かを判定する実施判定部を備え、
前記実施判定部は、前記領域検出部が検出する所定領域が所定条件を満たす2つの指の間に、当該2本の指の乾燥状態との差が所定値以上となる指が配置されている場合に、前記2つの指の間に挟まれた指の操作を実施しないと判定することを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記15)
前記操作判定部によって判定された操作を実施するか否かを判定する実施判定部を備え、
前記実施判定部は、2本の指から求まる隆線結合線の角度差が所定範囲にない場合に、前記操作判定部によって判定された操作を実施しないと判定することを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記16)
前記操作判定部によって判定された操作を実施するか否かを判定する実施判定部を備え、
前記実施判定部は、2本の指の間で検出された指紋の近傍に指の角度の組み合わせ条件に合致する指紋が検出された場合、指の間に検出された指紋と近傍に検出された指の角度の組み合わせパターンに合致する指の組み合わせの操作を実施しないと判定することを特徴とする付記1〜11のいずれかに記載のタッチパネル装置。
(付記17)
指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、
前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出ステップと、
前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を含むことを特徴とする操作判定方法。
(付記18)
コンピュータに、
指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、
前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出ステップと、
前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を実行させることを特徴とする操作判定プログラム。
10 タッチパネル
11 指紋情報取得部
12 関節情報取得部
20 演算処理部
21 画像処理部
22 指紋データ生成部
23 隆線結合処理部
24 同一手判定部
25 同一指判定部
26 操作判定部
30 データ記憶部
40 電源供給部
100 タッチパネル装置

Claims (10)

  1. 指紋の隆線を検出する隆線検出部と、
    前記隆線検出部が検出する各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出部と、
    前記領域検出部が検出する領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定部と、を備えることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記操作判定部は、前記領域検出部が検出する複数の領域の少なくとも一部が重複する場合に、前記複数の指の操作を判定することを特徴とする請求項1記載のタッチパネル装置。
  3. 前記隆線結合線は、各隆線において曲率が極大となる点を結ぶ線であることを特徴とする請求項1または2記載のタッチパネル装置。
  4. 前記領域検出部が検出する所定領域は、前記隆線結合線の方向において、前記指紋のいずれかの箇所から所定距離の点を含む領域であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  5. 前記領域検出部は、指紋の面積に応じて、前記所定距離を変更することを特徴とする請求項4記載のタッチパネル装置。
  6. 前記領域検出部は、2本の指から求まる隆線結合線の角度差を用いて、前記所定距離を変更することを特徴とする請求項4記載のタッチパネル装置。
  7. 前記領域検出部は、前記隆線結合線の方向において、前記指紋のいずれかの箇所からの距離が所定値以内における指の関節数に応じて、前記所定距離を変更することを特徴とする請求項4記載のタッチパネル装置。
  8. 前記領域検出部は、指紋中心を用いて前記隆線結合線を補正した上で、前記所定領域を検出することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  9. 指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、
    前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出ステップと、
    前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を含むことを特徴とする操作判定方法。
  10. コンピュータに、
    指紋の隆線を検出する隆線検出ステップと、
    前記隆線検出ステップにおいて検出された各隆線の所定点を結ぶ隆線結合線の方向の所定領域を複数の指に対して検出する領域検出ステップと、
    前記領域検出ステップにおいて検出された領域の位置関係が所定条件を満たす場合に、前記複数の指の操作を判定する操作判定ステップと、を実行させることを特徴とする操作判定プログラム。
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