JP2012179211A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、酸素ボンベ等の酸素供給装置が必要なく、通気性菌以外の細菌も殺菌することができる洗浄装置を提供する。
【解決手段】 本発明の洗浄装置は、空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、吸い込んだ空気を送出する空気送出手段32と、空気送出手段32によって送出された空気に、プラスイオンとマイナスイオンとを放出するイオン発生装置2と、空気送出手段32によって送出された空気を、イオン発生装置2によって放出されたイオンとともに口腔内に噴射するイオン噴射口12を有するノズル11と、空気送出手段32とイオン噴射口32との間に形成された導風管41a,41bとを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】 本発明の洗浄装置は、空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、吸い込んだ空気を送出する空気送出手段32と、空気送出手段32によって送出された空気に、プラスイオンとマイナスイオンとを放出するイオン発生装置2と、空気送出手段32によって送出された空気を、イオン発生装置2によって放出されたイオンとともに口腔内に噴射するイオン噴射口12を有するノズル11と、空気送出手段32とイオン噴射口32との間に形成された導風管41a,41bとを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、イオンによって口腔内を洗浄する洗浄装置に関する。
歯周病は、歯周組織に発生する疾患であり、近年疾患患者が増加している重大な病気である。この歯周病の原因は、歯周病の病原菌である細菌であるとされている。この歯周病の病原菌は、歯と歯茎の境目にある歯周ポケット内に非常に多く存在している。
歯周病の原因となる菌は非常に多数あり、その中でも特に歯周病への関連性が高いとされている3菌種がレッドコンプレックス(Red Complex)と呼ばれている。レッドコンプレックスとはP.g.菌(Porphyromonas gingivalis)、T.d.菌(Treponema denticola)、T.f.菌(Tannerella forsythensis)の3種類の菌のことであり、これらの菌は酸素を嫌う嫌気性菌である。
従来の歯周病の治療を行う装置としては、特許文献1に酸素を用いて歯周病の治療を行うことができる歯周病治療装置が開示されている。特許文献1に開示されている歯周病治療装置は、酸素ボンベから供給される酸素を歯周ポケット内に供給するための歯周ポケット洗浄端子を備えている。この歯周病治療装置によって歯周ポケット内に酸素を送り込むことで、嫌気性菌にダメージを与えることができる。
しかしながら、特許文献1に記載された歯周病治療装置は、酸素ボンベ等の酸素供給装置が必要である。したがって、定期的に酸素ボンベの交換等の作業をしなければならない。また、口腔内に存在する細菌のうち、嫌気性菌以外の細菌は殺菌することができないという問題があった。
本発明は、空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、酸素ボンベ等の酸素供給装置が必要なく、嫌気性菌以外の細菌も殺菌することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明に係るイオン発生装置は、空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、吸い込んだ空気を送出する空気送出手段と、上記空気送出手段によって送出された空気に、プラスイオンとマイナスイオンとを放出するイオン発生装置と、上記空気送出手段によって送出された空気を、上記イオン発生装置によって放出されたイオンとともに口腔内に噴射するイオン噴射口を有するノズルと、上記空気送出手段と上記イオン噴射口との間に形成された導風管とを備えることを特徴とする。
好ましくは、洗浄水を吸い上げて噴射する洗浄水噴射ポンプと、上記洗浄水を口腔内に噴射する洗浄水噴射口と、上記洗浄水噴射ポンプと上記洗浄水噴射口との間に形成された導水管とをさらに備える。
好ましくは、上記洗浄水噴射口の洗浄水噴射方向は、上記イオン噴射口からイオンを含んだ空気が噴射されるイオン噴射方向と交差する方向に向いて形成されている。
好ましくは、上記洗浄水噴射口は上記ノズルに設けられ、上記導風管と上記導水管とは共に少なくともその一部が上記ノズルの内部に並設して形成されている。
好ましくは、上記イオン発生装置が発生させるイオンは、プラスイオンとしてH+(H2O)m(mは任意の自然数)、マイナスイオンとしてO2 −(H2O)n(nは0又は任意の自然数)である。
好ましくは、上記空気送出手段は、手で握ることにより収縮し空気を噴射することのできる手動ポンプである。
好ましくは、上記手動ポンプは、上記ノズルに接続された把持部に備えられている。
本発明によれば、プラスイオンとマイナスイオンとにより、歯周ポケット内に存在する嫌気性菌を殺菌することができる。また、口腔内に存在する嫌気性菌以外の菌も殺菌することができ、さらに酸素ボンベの交換等の作業も必要ない。
以下、本発明に係る洗浄装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
(洗浄装置の構成について)
図1に第1の実施形態に係る洗浄装置の正面外観図を示す。図2は図1に示す洗浄装置の断面構造図、図3は図2のイオン発生装置2周辺の拡大図、図4は図3のIV−IV線における洗浄器1の部分断面図である。なお、以下の説明において、図1のY方向を上下方向とし、図1のX方向を水平方向とする。
(洗浄装置の構成について)
図1に第1の実施形態に係る洗浄装置の正面外観図を示す。図2は図1に示す洗浄装置の断面構造図、図3は図2のイオン発生装置2周辺の拡大図、図4は図3のIV−IV線における洗浄器1の部分断面図である。なお、以下の説明において、図1のY方向を上下方向とし、図1のX方向を水平方向とする。
第1の実施形態に係る洗浄装置は、主として、洗浄器1と本体部3と洗浄水タンク50とで構成されている。
洗浄器1は、主としてノズル11と把持部14とで構成されている。ノズル11は口腔内に入れることができるように、細い略円筒形状をしている。ノズル11は先端付近で鋭角に曲げられており、ノズル11の先端部には小さな穴状のイオン噴射口12が設けられている。ノズル11の上側から四分の一程度の位置には木の枝のようにノズル11が分岐しており、その枝の部分の先端部には小さな穴状の洗浄水噴射口13が設けられている。洗浄水噴射口13が設けられているノズル11の枝の部分は水平方向よりも少し上方向を向いて伸びている。第1の実施形態に係る洗浄装置では、イオン噴射口12の直径および洗浄水噴射口13の直径は共に直径1mmである。
図2において、イオン噴射口12および洗浄水噴射口13から伸びている点線はそれぞれイオン噴射口12,洗浄水噴射口13からの噴射方向を示している。図2に示す通り、この2本の点線は交差している。すなわち、イオン噴射口12と洗浄水噴射口13はそれぞれの噴射口からの噴射方向が交差するように設けられている。第1の実施形態では、イオン噴射口12が水平方向から下側に30°傾いており、洗浄水噴射口13は水平方向から上側に30°傾いている。
ノズル11の下側には扁平円柱形状のリブ15が設けられており、リブ15の下側に把持部14と連結するための導風管連結部16と導水管連結部17とが設けられている。導風管連結部16と導水管連結部17とは細い円柱形状をしている。ノズル11の内部には、イオン噴射口12と導風管連結部16とを連通させるノズル側の導風管41aと、洗浄水噴射口13と導水管連結部17とを連通するノズル側の導水管42aとが設けられている。ノズル側の導風管41aとノズル側の導水管42aとは、それぞれ空気と洗浄水を通過させることができる細い管である。第1の実施形態においては、ノズル側の導風管41aとノズル側の導水管42aとは共に一本のノズル11の内部に並設して形成されている。
把持部14は、中空の略円柱形状部材であり、正面側の外面に操作部18が設けられている。操作部18はイオン噴射ボタン181と洗浄水噴射ボタン182とから構成されており、イオン噴射ボタン181が上側、洗浄水噴射ボタン182が下側に配置されている。
把持部14の内部には、本体側の導風管41bと本体側の導水管42bとが通されている。本体側の導風管41bの端部と本体側の導水管42bの端部とは、それぞれ把持部14に設けられている接続パイプ43に差し込まれて固定されている。本体側の導風管41bと本体側の導水管42bとは、接続パイプ43に固定されていない側が把持部14の側面に設けられた穴から把持部14の外へ出ている。
本体側の導風管41bの途中にはダクト44が挟み込まれている。ダクト44は略扁平直方体形状をしており、上下の片は大きく角が落とされている。このように角を落とすことで、ダクト44内を流れる空気が受ける抵抗を減らしている。
ダクト44の側壁にはイオン発生装置2が接続されている。イオン発生装置2は図4に示すように2つの放電電極21a,21bを備えている。ダクト44の側壁の放電電極21a,21bに対応する位置には丸穴が設けられており、放電電極21a,21bがダクトの内部を臨むようになっている。第1の実施形態においては、放電電極21a,21bは水平方向に並設されている。すなわち本体側の導風管41bを通る空気の導風方向と直行する方向に並設されている。
イオン発生装置2は図3および図4に示すように、針状の放電電極21a,21bをそれぞれ有する2つのイオン発生部を持ち、それら2つのイオン発生部がプリント基板22によって保持された構造となっている。そして、給電部(図示せず)からの高電圧が2つのイオン発生部に供給されることによって、放電電極21a,21bにおいてイオンが発生する。
一方の放電電極21aを有するイオン発生部は、プラスイオンを発生するものであり、他方の放電電極21bを有するイオン発生部は、マイナスイオンを発生するものである。
一方の放電電極21aを有するイオン発生部に正電圧が印加されると、放電によるプラズマ領域で空気中の水分子が電気的に分解し、主に水素イオンH+が生成される。そして、生成された水素イオンの周りに空気中の水分子が凝集し、正のクラスターイオンH+(H2O)mが形成される。「m」は、任意の自然数である。
他方の放電電極21bを有するイオン発生部に負電圧が印加されると、放電によるプラズマ領域で空気中の酸素分子が電気的に分解し、主に酸素イオンO2 −が生成される。そして、生成された酸素イオンの周りに空気中の水分子が凝集し、負のクラスターイオンO2 −(H2O)nが形成される。「n」は、0または任意の自然数である。
正イオン及び負イオンは同時に空気中に放出されると、細菌やカビ等の微生物や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、瞬間的に正イオンと負イオンが結合して酸化力の非常に高い活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH2O2(過酸化水素)を微生物等の表面上で生成する。この化学反応により微生物の表面のタンパク質や臭い成分を分解してその働きを抑制する。ここで、m’は任意の自然数であり、n’は0または任意の自然数である。
(化1)
H+(H2O)m+O2 −(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→H2O2+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
ノズル11は、把持部14の上面に設けられた穴に導風管連結部16および導水管連結部17を差し込むことで、把持部14と連結させることができる。このとき、ノズル11は導風管連結部16と導水管連結部17とを、それぞれ接続パイプ43に差し込むことで固定されている。ノズル11は差し込みのみで固定しているので、ノズル11は把持部14に対し上方向に引っ張ることで外すことができ、着脱可能となっている。なお、接続パイプ43の内側にアンダーカットを設け、導風管連結部16および導水管連結部17の円周に接続パイプ43のアンダーカットに対応する突起を設けてもよい。
H+(H2O)m+O2 −(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→H2O2+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
ノズル11は、把持部14の上面に設けられた穴に導風管連結部16および導水管連結部17を差し込むことで、把持部14と連結させることができる。このとき、ノズル11は導風管連結部16と導水管連結部17とを、それぞれ接続パイプ43に差し込むことで固定されている。ノズル11は差し込みのみで固定しているので、ノズル11は把持部14に対し上方向に引っ張ることで外すことができ、着脱可能となっている。なお、接続パイプ43の内側にアンダーカットを設け、導風管連結部16および導水管連結部17の円周に接続パイプ43のアンダーカットに対応する突起を設けてもよい。
次に本体部3について説明する。本体部3は、本体ケース31の内部に空気送出手段として空気ポンプ32、洗浄水噴射ポンプ33、逆止弁34、吸気口35、フィルタ36、電源部37、制御部38が備えられている。
本体ケース31は略直方体形状であり、洗浄器1の把持部14側面から出ている本体側の導風管41bと本体側の導水管42bとが本体ケース31の側面から本体ケース31内部に引き込まれている。
本体ケース31の中に設置されている空気ポンプ32の吐出側には、本体側の導風管41bが接続されている。空気ポンプ32の吸込側は、本体ケース31の側面に設けられた吸気口35に連通している。吸気口35にはフィルタ36が設けられ、大きな塵埃を吸い込むのを防止している。
本体ケース31の中に設置されている洗浄水噴射ポンプ33の吐出側には、本体側の導水管42bが接続されている。洗浄水噴射ポンプ33の吸込側は、本体ケース31の上面に設けられた穴を通して洗浄水タンク50と連通している。洗浄水噴射ポンプ33の吸込側と、洗浄水タンク50の間の導水管の途中には、逆止弁34が設けられており、洗浄水タンク50の側に洗浄水が逆流するのを防止している。
本体ケース31の中に設置されている電源部37は、制御部38と電気的に接続されており、制御部38は空気ポンプ32、洗浄水噴射ポンプ33と電気的に接続されている。また、図示はしていないが、制御部38はイオン発生装置2、操作部18とも電気的に接続されている。
次に洗浄水タンク50について説明する。洗浄水タンク50は上面が開放した略直方体のタンクであり、底面に本体部3と連結するための穴が設けられている。洗浄水タンク50は本体部3に対し着脱可能に設けられている。第1の実施形態では洗浄水として水道水を使用している。洗浄水として使用する液体は、水道水に限らず、例えば電解水や消毒液を希釈した水等であってもよい。
(洗浄装置の動作について)
第1の実施形態に係る洗浄装置は、空気ポンプ32によって送出された空気に対し、イオン発生装置2によって放出されたプラスイオンとマイナスイオンとを、イオン噴射口12から噴射することができる。また、洗浄水噴射ポンプ33によって送出された洗浄水を洗浄水噴射口13から噴射することができる。以下、この動作について詳細に説明する。
第1の実施形態に係る洗浄装置は、空気ポンプ32によって送出された空気に対し、イオン発生装置2によって放出されたプラスイオンとマイナスイオンとを、イオン噴射口12から噴射することができる。また、洗浄水噴射ポンプ33によって送出された洗浄水を洗浄水噴射口13から噴射することができる。以下、この動作について詳細に説明する。
イオンをイオン噴射口12から噴射させたいとき、ユーザーは操作部18のイオン噴射ボタン181を押す。イオン噴射ボタン181が押されると、制御部38は空気ポンプ32を駆動し始める。空気ポンプ32が駆動されることによって、洗浄装置外部の空気が吸気口35からフィルタ36を通って空気ポンプ32に吸い込まれる。空気ポンプ32に吸い込まれた空気は、空気ポンプ32の吐出側に接続された本体側の導風管41bを通ってダクト44の中に送り出される。
また、同時にイオン発生装置2も制御部38によって駆動され、放電電極21a,21bからそれぞれプラスイオン、マイナスイオンがダクト44の内部に向けて放出される。本体側の導風管41bを通って送り出された空気は、洗浄器1の内部にあるダクト44でイオン発生装置2によって発生させられるプラスイオンとマイナスイオンとをさらって、イオンとともにノズル側の導風管41aを通りイオン噴射口12に送られる。そして、イオンを含んだ空気が、イオン噴射口12から噴射される。ノズル側の導風管41aは管の断面積が小さく、比較的高圧の空気が噴射される。
イオンの噴射を止める時は、ユーザーはもう一度イオン噴出ボタン181を押す。制御部38は空気ポンプ32の駆動を停止し、イオン噴射口12からのイオンを含んだ空気の噴射は停止される。
次に、洗浄水を洗浄水噴射口13から噴射させたいとき、ユーザーは操作部18の洗浄水噴射ボタン182を押す。洗浄水噴射ボタン182が押されると、制御部38は洗浄水噴射ポンプ33を駆動し始める。洗浄水噴射ポンプ33が駆動されることによって、洗浄水タンク50の中に貯留された洗浄水51が逆止弁34を通って洗浄水噴射ポンプ33に吸い込まれる。洗浄水噴射ポンプ33に吸い込まれた洗浄水は、洗浄水噴射ポンプ33の吐出側に接続された本体側の導水管42bを通って送り出される。
本体側の導水管42bを通って送り出された洗浄水は、本体側の導水管42bに連通されたノズル側の導水管42aを通って洗浄水噴射口13に送られる。そして、洗浄水噴射口13から洗浄水が噴射される。ノズル側の導水管42aは管の断面積が小さく、比較的高圧の洗浄水が噴射される。
洗浄水の噴射を止める時は、ユーザーはもう一度洗浄水噴出ボタン182を押す。制御部38は洗浄水噴射ポンプ33の駆動を停止し、洗浄水噴射口13からの洗浄水の噴射は停止される。
イオンと洗浄水とは同時に噴射することができる。また、イオンのみ噴射することもでき、洗浄水のみを噴射することもできる。ユーザーは操作部18のイオン噴出ボタン181および洗浄水噴出ボタン182を操作することで、所望の動作をさせることができる。
次に実際に第1の実施形態に係る洗浄装置を用いて行う口腔内の洗浄方法を説明する。図5は口腔内に洗浄器1を入れ、口腔内の歯周ポケットを洗浄している様子を示した図である。ユーザーは口腔内に洗浄器1を入れてイオン噴出ボタン181を押し、プラスイオンおよびマイナスイオンを含んだ空気を、歯周ポケットに向けてイオン噴射口12から噴出させる。比較的高圧の空気を歯周ポケット向けて吹出すため、歯周ポケットの内部にまでイオンを含んだ空気を入れることができる。
また、ユーザーは洗浄水噴出ボタン182を押し、洗浄水を歯周ポケットに向けて洗浄水噴射口13から噴射させる。ここで、イオン噴射口12と洗浄水噴射口13はそれぞれの噴射口からの噴射方向が交差するように設けられているため、イオンを含んだ空気と洗浄水とは口腔内の同じような位置に向けて噴射されることになる。
(効果)
第1の実施形態に係る洗浄装置おいては、歯周ポケット内部にまでイオンを含んだ空気を入れることができるため、歯周ポケット内に大量に存在する歯周病の原因菌を殺菌することができる。この殺菌効果は、プラスイオンとマイナスイオンとが細菌の表面で反応することによる殺菌効果によるものであるため、嫌気性菌はもちろんのこと、嫌気性菌以外の細菌も殺菌することができる。
第1の実施形態に係る洗浄装置おいては、歯周ポケット内部にまでイオンを含んだ空気を入れることができるため、歯周ポケット内に大量に存在する歯周病の原因菌を殺菌することができる。この殺菌効果は、プラスイオンとマイナスイオンとが細菌の表面で反応することによる殺菌効果によるものであるため、嫌気性菌はもちろんのこと、嫌気性菌以外の細菌も殺菌することができる。
また、ノズル11先端のイオン噴射口12から歯周ポケットに向けて直接イオンを噴射するため、歯周ポケットをイオン噴射口12から吹き出された風で押し開けると同時に歯周ポケット内にイオンが入っていく。このように、普段は閉じていて空気に触れることがない歯周ポケット内にイオンが侵入することで、歯周ポケット内の細菌を殺菌することができる。なお、特開2007−319530号公報に開示されている歯周病治療装置では、酸素ボンベを使用し、酸素を歯周ポケット内に供給しているため、酸素を嫌う嫌気性菌を殺菌することはできるが、口腔内には嫌気性菌以外の細菌も多数存在し、それらの嫌気性菌以外の細菌は酸素のみでは殺菌することができない。また、酸素を用いて口腔内の嫌気性菌を殺菌する場合は、供給する酸素の濃度が高いと過呼吸が起こる可能性があるが、イオンで殺菌する場合にはそのような心配はなく、安心して使用することができる。
さらに、酸素ボンベや薬品を含んだ洗浄液等の有限の物質を使用するものではなく、空気中の水分子からイオンを生成し、そのイオンを使って殺菌を行っているため、酸素ボンベ等の交換の必要がなく洗浄装置のメンテナンスが容易である。
さらに、人体に害をもたらす可能性のあるオゾン水等を使用するものではなく、人体に無害な水素イオンH+(H2O)mと酸素イオンO2 −(H2O)nとを使用して殺菌を行っているため、人体に無害であり安心して使用することができる。
さらに、第1の実施形態における洗浄装置は、イオン噴射口12と洗浄水噴射口13とはそれぞれの噴射口からの噴射方向が交差するように設けられているため、イオンを含んだ空気と、洗浄水とは口腔内の同じような位置に向けて噴射されることになる。したがって、洗浄水が当たることで歯周ポケットが開けられ、開いた歯周ポケット内にイオンが入り込むことで殺菌することができる。イオンを含んだ空気の噴射圧がそれほど高くない場合でも、洗浄水が歯周ポケットを開け、開いた歯周ポケット内にイオンを供給することができる。イオンの殺菌作用により死滅した細菌は洗浄水により洗い流され、イオンと洗浄水との相互作用により口腔内−特に歯周ポケット内をきれいに洗浄することができる。
さらに、第1の実施形態に係る洗浄装置は、ノズル側の導風管41aと本体側の導水管42bとは共に一本のノズル11の内部に並設して形成されているため、口腔内には1本のノズル11を入れるだけでよく使用時におけるユーザーの負担が少ない。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る洗浄装置の構成について図面を参照しながら説明する。図6は、洗浄器1の断面構造図である。なお、以下では、第1の実施形態に係る洗浄装置との相違点を中心に説明する。
以下に、第2の実施形態に係る洗浄装置の構成について図面を参照しながら説明する。図6は、洗浄器1の断面構造図である。なお、以下では、第1の実施形態に係る洗浄装置との相違点を中心に説明する。
第2の実施形態に係る洗浄装置は、把持部14が第1の実施形態と同じであり、ノズル11が第1の実施形態に係る洗浄装置とは異なる。第1の実施形態に係る洗浄装置では、イオン噴射口12と洗浄水噴射口13とが、1本のノズル11に設けられている。これに対し、第2の実施形態に係る洗浄装置では、イオン噴射口12が設けられたイオンノズル111と、洗浄水噴射口13が設けられた洗浄水ノズル112とが独立して形成されている。
詳細に説明すると、扁平円柱形状のリブ15の上面から細い略円筒形状をしたイオンノズル111が上方に伸びるように形成されている。イオンノズル111は先端付近で鋭角に曲げられており、先端部に小さな穴形状のイオン噴射口12が設けられている。洗浄水ノズル112は、リブ15の上面にイオンノズル111と並設されている。洗浄水ノズル112もリブ15の上面から上方に伸びるように形成されており、洗浄水ノズル112の先端付近がイオンノズル111の曲げ方向と同じ方向であって、かつ鈍角になるように曲げられている。
イオン噴射口12と洗浄水噴射口13はそれぞれの噴射口からの噴射方向が交差するように設けられている。第2の実施形態に係る洗浄装置では、イオン噴射口12が水平方向から下側に30°傾いており、洗浄水噴射口13は水平方向から上側に30°傾いている。
ノズル側の導風管41aとノズル側の導水管42aとは、それぞれ、イオンノズル111、洗浄水ノズル112の内部に形成されている。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態に係る洗浄装置の構成について図面を参照しながら説明する。図7は、洗浄器1の断面構造図である。なお、以下では、第1の実施形態に係る洗浄装置との相違点を中心に説明する。
以下に、第3の実施形態に係る洗浄装置の構成について図面を参照しながら説明する。図7は、洗浄器1の断面構造図である。なお、以下では、第1の実施形態に係る洗浄装置との相違点を中心に説明する。
第3の実施形態に係る洗浄装置は、本体部3に空気送出手段としての空気ポンプ32を備えておらず、洗浄器1に手動ポンプ70を備えている。手動ポンプ70は洗浄器1の把持部14に備えられているため、以下は把持部14に備えられている手動ポンプ70についてのみ説明を行う。
把持部14は、中空の略円柱形状部材であり、樹脂製である上側部材と、ゴム製である下側部材(図7におけるハッチング部)とが、略円柱形状部材の上下方向の中央付近で結合されて構成されている。
手動ポンプ70は、風船状のゴム部材であり、把持部14の下側部材の内部に設けられている。手動ポンプ70は吐出側が、下流側逆止弁72を介してダクト44と連通している。下流側逆止弁72は、手動ポンプ70側からダクト44側に向けては空気を通すが、ダクト44側から手動ポンプ70側へは空気を通さない。手動ポンプ70の吸込側は、上流側逆止弁71を介して把持部14の下面に設けられた吸気口73と連通している。上流側逆止弁71は、吸気口73側から手動ポンプ70側に向けては空気を通すが、手動ポンプ70側から吸気口73側へは空気を通さない。
イオン噴射口12からイオンを含んだ空気を噴射するには、ユーザーは把持部14のゴム製である下側部材を握ることで、下側部材とともに手動ポンプ70を圧縮する。手動ポンプ70を圧縮することで、手動ポンプ70内にあった空気は下流側逆止弁72、ダクト44、本体側の導風管41b、ノズル側の導風管41aを順に通って、イオン噴射口12からイオンとともに噴射される。
上記のように、ユーザーが手で手動ポンプ70を操作することでイオンを含んだ空気がイオン噴射口12から噴出されるため、別途空気ポンプ32がなくてもイオンを噴射することができる。
1 洗浄器
11 ノズル
12 イオン噴射口
13 洗浄水噴射口
14 把持部
2 イオン発生装置
3 本体部
32 空気ポンプ
33 洗浄水噴射ポンプ
41a ノズル側の導風管
41b 本体側の導風管
42a ノズル側の導水管
42b 本体側の導水管
50 洗浄水タンク
70 手動ポンプ
11 ノズル
12 イオン噴射口
13 洗浄水噴射口
14 把持部
2 イオン発生装置
3 本体部
32 空気ポンプ
33 洗浄水噴射ポンプ
41a ノズル側の導風管
41b 本体側の導風管
42a ノズル側の導水管
42b 本体側の導水管
50 洗浄水タンク
70 手動ポンプ
Claims (8)
- 空気を口腔内に送出することによって口腔内を洗浄する洗浄装置であって、
吸い込んだ空気を送出する空気送出手段と、
前記空気送出手段によって送出された空気に、プラスイオンとマイナスイオンとを放出するイオン発生装置と、
前記空気送出手段によって送出された空気を、前記イオン発生装置によって放出されたイオンとともに口腔内に噴射するイオン噴射口を有するノズルと、
前記空気送出手段と前記イオン噴射口との間に形成された導風管とを備えることを特徴とする洗浄装置。 - 洗浄水を吸い上げて噴射する洗浄水噴射ポンプと、前記洗浄水を口腔内に噴射する洗浄水噴射口と、前記洗浄水噴射ポンプと前記洗浄水噴射口との間に形成された導水管とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
- 前記洗浄水噴射口の洗浄水噴射方向は、前記イオン噴射口からイオンを含んだ空気が噴射されるイオン噴射方向と交差する方向に向いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
- 前記洗浄水噴射口は前記ノズルに設けられ、前記導風管と前記導水管とは共に少なくともその一部が前記ノズルの内部に並設して形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の洗浄装置。
- 前記イオン発生装置は、前記ノズルに接続された把持部に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄装置。
- 前記イオン発生装置が発生させるイオンは、プラスイオンとしてH+(H2O)m(mは任意の自然数)、マイナスイオンとしてO2 −(H2O)n(nは0又は任意の自然数)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄装置。
- 前記空気送出手段は、手で握ることにより収縮し空気を噴射することのできる手動ポンプであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄装置。
- 前記手動ポンプは、前記ノズルに接続された把持部に設けられたことを特徴とする請求項7に記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043691A JP2012179211A (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043691A JP2012179211A (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | 洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012179211A true JP2012179211A (ja) | 2012-09-20 |
Family
ID=47011011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011043691A Withdrawn JP2012179211A (ja) | 2011-03-01 | 2011-03-01 | 洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012179211A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11284706B2 (en) | 2014-12-23 | 2022-03-29 | Koninklijke Philips N.V. | Method and system for oral PH change |
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2011
- 2011-03-01 JP JP2011043691A patent/JP2012179211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11284706B2 (en) | 2014-12-23 | 2022-03-29 | Koninklijke Philips N.V. | Method and system for oral PH change |
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