JP2012176408A - 遠心分離機の掻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクレーパに付着し残った粘性ケーキを掻き落とすことができる遠心分離機の掻取装置を提供すること。
【解決手段】回転体であるボウル1の内部にスクレーパ2を配設し、スクレーパ2でボウル1の内側に付着したケーキCを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、スクレーパ2に接離可能に摺接し、スクレーパ2に付着したケーキCを掻き取る第2スクレーパ3を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、固液分離や脱水処理後に、ボウルやバスケットの内側に付着するケーキをスクレーパで掻き取る遠心分離機の掻取装置に関し、特に、スクレーパに付着し残った粘性を有するケーキを掻き落とすことができる遠心分離機の掻取装置に関するものである。
従来、遠心分離機の掻取装置としては、例えば、本件出願人による特許文献1に開示されるように、ボウルやバスケットの内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置が知られている。
この遠心分離機の掻取装置は、上下に移動する縦方向のロッドの先端に、半径方向にアームを固定するとともに、該アームの先端にスクレーパを取り付け、固液分離や脱水処理後に、ボウルやバスケットの内側に付着するケーキをこのスクレーパで掻き取るようにしている。
具体的には、ロッドの回転によりアームを揺動させ、スクレーパをバスケットの内側に押し当て、バスケットを低速で回転させながらスクレーパを上下動することにより、バスケットの内側に付着したケーキを掻き取るようにしている。
ところで、上記従来の遠心分離機の掻取装置では、スクレーパによって掻き寄せられたケーキは、通常は下の排出口に自然落下するが、ケーキの粘性が大きい場合は、ケーキがスクレーパに付着し落下せずに残るという問題があった。
特開2000−301028号公報
本発明は、上記従来の遠心分離機の掻取装置が有する問題点に鑑み、スクレーパに付着し残った粘性を有するケーキを掻き落とすことができる遠心分離機の掻取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遠心分離機の掻取装置は、回転体の内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパに摺接し、該スクレーパに付着したケーキを掻き取る第2スクレーパを設けたことを特徴とする。
この場合において、第2スクレーパを棒状に形成することができる。
また、スクレーパに、第2スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることができる。
また、第2スクレーパに、スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることができる。
また、スクレーパ及び第2スクレーパを振動させる振動装置を設けることができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置によれば、回転体の内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパに摺接し、該スクレーパに付着したケーキを掻き取る第2スクレーパを設けることから、ケーキの粘性が大きくスクレーパに付着し残った場合でも、第2スクレーパで掻き落として回収することができる。
この場合、第2スクレーパを棒状に形成することにより、スクレーパから掻き取ったケーキを落下しやすくすることができる。
また、スクレーパに、第2スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けたり、第2スクレーパに、スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることにより、スクレーパや第2スクレーパに残ったケーキを洗い落としたり吹き落としたりすることができる。
また、スクレーパ及び第2スクレーパを振動させる振動装置を設けることにより、スクレーパや第2スクレーパに残ったケーキを振動によって落とすことができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置の第1実施例を示す正面図である。 同掻取装置を搭載した遠心分離機の3面図である。 (a)は第2スクレーパの2面図、(b)はスクレーパの2面図である。 スクレーパの実施例を示し、(a)は上が開口したボウルのスクレーパを示す断面図、(b)は下が開口しかつ加速リングを設けたボウルのスクレーパを示す断面図、(c)は下が開口したボウルのスクレーパを示す断面図である。 スクレーパと第2スクレーパの実施例を示し、(a)は上下動する短尺のスクレーパと短尺の第2スクレーパを示す断面図、(b)は掻取面に平行に移動するスクレーパと固定式の第2スクレーパを示す断面図である。 第1実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。 第2実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。 第3実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。
以下、本発明の遠心分離機の掻取装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本発明の遠心分離機の掻取装置の第1実施例を示す。
この遠心分離機の掻取装置は、回転体であるボウル1の内部にスクレーパ2を配設し、該スクレーパ2でボウル1の内側に付着したケーキCを掻き取るようにしている。
そして、この遠心分離機の掻取装置は、スクレーパ2に接離可能に摺接し、該スクレーパ2に付着したケーキCを掻き取る第2スクレーパ3を設けている。
遠心分離機4は、図1〜図2に示すように、架台41に防振ゴム42を介して設置されたケーシング43と、該ケーシング43に縦軸回りに回転可能に設けられたボウル1と、該ボウル1を回転させる回転駆動装置44と、ボウル1の上部に接続された注液装置45とを備えている。
ケーシング43は、上部に2重壁の加熱・冷却ジャケット46が形成されるとともに、下部に、分離液や脱水ケーキを排出するケーキ排出口47を備えている。
遠心分離機4では、ボウル1が高速で回転している状態のときに、固液分離処理液をボウル1内に供給し、沈降分離や固液脱水分離を行い、液分と固形分を分ける。
なお、回転体には、孔が開いていないボウル式と、孔が開いているバスケット式があるが、ここでは公知であるバスケットやその濾材についての詳しい説明は省略する。
スクレーパ2は、図1、図3に示すように、本実施例では縦に配設した平板状のものからなり、縦方向のロッド21に半径方向にアーム22を固定するとともに、該アーム22の先端に支持杆23を介して取り付けられている。
スクレーパ2は、ロッド21の回転により揺動し、図6に示すように、ボウル1の中心部に位置する待機位置と、ボウル1の内側に押し当てられる掻取位置とに選択的に移動する。
スクレーパ2は、図4(b)に示すように、ボウル1の内側に加速リング11が設けられる場合は、該加速リング11が挿通するスリット24が設けられる。
また、図5(a)に示すように、スクレーパ2を高さ方向に短く設け、ロッド21を上下に移動させることにより、ボウル1の内側全体を掻き取るようにすることもできる。
なお、ロッド21は、エアシリンダ25とそのリンク機構(図示省略)によって回動する。
第2スクレーパ3は、本実施例では縦に配設した1本の棒状のものからなり、コ字状の支持杆31によって支持されるとともに、該支持杆31を介してエアシリンダ32により前後に移動可能に設けられている。
第2スクレーパ3は、図6に示すように、スクレーパ2が待機位置に移動した状態で、スクレーパ2の掻取面の基部に当接し、そのまま前進することにより、スクレーパ2に付着し残ったケーキCをケーキ排出口47に掻き落とす。
なお、第2スクレーパ3は棒状に限定するものではないが、その断面形状は、例えば、直径が約2mm程度の円や楕円、三角、四角、多角形等を採用することができ、本数も2本以上とすることができる。
第2スクレーパ3やスクレーパ2のケーキCが完全に落ちない場合は、第2スクレーパ3やスクレーパ2に、気体や液体を噴射する清浄装置(図示省略)のノズルを設け、第2スクレーパ3やスクレーパ2に付着し残ったケーキCを吹き落としたり洗い落としたりすることができる。
また、同様に第2スクレーパ3やスクレーパ2のケーキCが完全に落ちない場合は、スクレーパ2及び第2スクレーパ3を振動させる振動装置(図示省略)を設け、低周波や高周波で振動させることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを落とすことができる。
次に、本実施例の遠心分離機の掻取装置の作用を説明する。
まず、遠心分離機で行う固液分離を説明する。
固液分離は、高速で回転するボウル1に注液装置45から固液分離処理液を供給し、沈降分離や固液脱水分離を行い、液分と固形分を分ける。
なお、供給された固液分離処理液は、約1万回転で高速で回転するボウル1の内側に遠心力で張り付くようになるため、ボウル1の中心部に位置するスクレーパ2や第2スクレーパ3が固液分離処理液と干渉することはない。
固液分離後、ボウル1を減速停止させた後、沈降したケーキCを機外に排出するための掻取工程に移る。
ここで、沈降分離操作での固液分離の場合は、ボウル1を減速停止させると、沈降したケーキC上の清澄液がボウル1から流れ落ちてケーキ排出口47から機外に排出される(沈降分離の場合は、濾材は使用しない)。
また、固液脱水分離操作の場合は、濾材(樹脂、綿、金属製)の表面からケーキ層が生成され、液分は濾材を通り抜け、バスケット(図示省略)から振り切られてケーシングの排液口(図示省略)へと流れる。
なお、脱水性の悪い処理物の場合は、ケーキ層の内側に液分が残るが、バスケットが停止すると、液分はバスケット下部のケーキ排出口(図示省略)から落下し機外に排出される。
次に、本実施例の掻取装置の動作を説明する。
沈降分離操作後の掻取工程は、図6(a)や図7(a)に示すように、ボウル1を低速で回転させるとともに、図6(b)及び(c)や図7(b)及び(c)に示すように、スクレーパ2を微速で揺動させ、ボウル1の内側に押し当てながら沈降したケーキCの掻取を行う。
このとき、スクレーパ2によって掻き寄せられたケーキCは、ボウル下部の排出口12に自然落下するが、排出を行うケーキCの粘性が大きい場合は、ケーキCがスクレーパ2に付着し落下せずに残る。
そこで、この付着し残った粘性を有するケーキCを、第2スクレーパ3で掻き落とすようにする。
図6(d)や図7(d)に示すように、まず、ケーキCが付着したスクレーパ2を、掻取位置から待機位置まで揺動させて戻し、第2スクレーパ3をスクレーパ2の掻取面の基部に当接させる。
そして、図6(e)及び(f)や図7(e)及び(f)に示すように、この状態から第2スクレーパ3を前進させることにより、スクレーパ2に付着し残ったケーキCを第2スクレーパ3で排出口12に掻き落とす。
なお、スクレーパ2や第2スクレーパ3に細かく残ったケーキは、図示省略する清浄装置や振動装置で除去することができる。
一方、図8に示す実施例では、スクレーパ2は、その掻取面と平行に前後に移動可能に設けられており、ボウル1の中心寄りに位置する待機位置と、ボウル1の内側に先端部が押し当てられる掻取位置とに選択的に移動する。
第2スクレーパ3は固定式であり、スクレーパ2が待機位置のときにはスクレーパ2の先端付近に位置するとともに、スクレーパ2が掻取位置に移動したときにスクレーパ2の基部に当接する。
すなわち、この実施例では、沈降分離操作後の掻取工程は、図8(a)〜(c)に示すように、ボウル1を低速で回転させるとともに、スクレーパ2を微速で前進させ、ボウル1の内側に押し当てながら沈降したケーキCの掻取を行う。
この時点で、第2スクレーパ3は、スクレーパ2の基部に当接する位置にある。
そして、ボウル1の掻取終了後に、図8(d)及び(e)に示すように、スクレーパ2を元の待機位置まで後退させると、第2スクレーパ3がスクレーパ2の掻取面に沿って相対的に移動することになり、スクレーパ2のケーキCが掻き落とされる。
かくして、本実施例の遠心分離機の掻取装置によれば、ボウル1やバスケット等の回転体の内部にスクレーパ2を配設し、該スクレーパ2で回転体の内側に付着したケーキCを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパ2に摺接し、該スクレーパ2に付着したケーキCを掻き取る第2スクレーパ3を設けることから、ケーキCの粘性が大きくスクレーパ2に付着し残った場合でも、第2スクレーパ3で掻き落として回収することができる。
この場合、第2スクレーパ3を棒状に形成することにより、スクレーパ2から掻き取ったケーキCを落下しやすくすることができる。
また、スクレーパ2に、第2スクレーパ3に流体を噴射する清浄装置を設けたり、第2スクレーパ3に、スクレーパ2に流体を噴射する清浄装置を設けることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを洗い落としたり吹き落としたりすることができる。
また、スクレーパ2及び第2スクレーパ3を振動させる振動装置を設けることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを振動によって落とすことができる。
以上、本発明の遠心分離機の掻取装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、横型遠心分離機にも適用しうるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置は、スクレーパに付着し残った粘性の高いケーキを掻き落とすことができるという特性を有していることから、食品や薬品をはじめとする広い分野の遠心分離機の掻取装置の用途に好適に用いることができる。
1 ボウル
11 加速リング
12 排出口
2 スクレーパ
21 ロッド
22 アーム
23 支持杆
24 スリット
25 エアシリンダ
3 第2スクレーパ
31 支持杆
32 エアシリンダ
4 遠心分離機
41 架台
42 防振ゴム
43 ケーシング
44 回転駆動装置
45 注液装置
46 加熱・冷却ジャケット
47 ケーキ排出口
本発明は、固液分離や脱水処理後に、ボウルやバスケットの内側に付着するケーキをスクレーパで掻き取る遠心分離機の掻取装置に関し、特に、スクレーパに付着し残った粘性を有するケーキを掻き落とすことができる遠心分離機の掻取装置に関するものである。
従来、遠心分離機の掻取装置としては、例えば、本件出願人による特許文献1に開示されるように、ボウルやバスケットの内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置が知られている。
この遠心分離機の掻取装置は、上下に移動する縦方向のロッドの先端に、半径方向にアームを固定するとともに、該アームの先端にスクレーパを取り付け、固液分離や脱水処理後に、ボウルやバスケットの内側に付着するケーキをこのスクレーパで掻き取るようにしている。
具体的には、ロッドの回転によりアームを揺動させ、スクレーパをバスケットの内側に押し当て、バスケットを低速で回転させながらスクレーパを上下動することにより、バスケットの内側に付着したケーキを掻き取るようにしている。
ところで、上記従来の遠心分離機の掻取装置では、スクレーパによって掻き寄せられたケーキは、通常は下の排出口に自然落下するが、ケーキの粘性が大きい場合は、ケーキがスクレーパに付着し落下せずに残るという問題があった。
特開2000−301028号公報
本発明は、上記従来の遠心分離機の掻取装置が有する問題点に鑑み、スクレーパに付着し残った粘性を有するケーキを掻き落とすことができる遠心分離機の掻取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遠心分離機の掻取装置は、回転体の内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパが、縦方向に配設した平板状のものからなり、該スクレーパに摺接し、該スクレーパに付着したケーキを掻き取る第2スクレーパを縦方向に配設し、該第2スクレーパをスクレーパの掻取面の基部に当接し、該掻取面の先端部に向けて掻取面に沿って、スクレーパに対して相対的に移動するように設けたことを特徴とする。
この場合において、第2スクレーパを棒状に形成することができる。
また、スクレーパに、第2スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることができる。
また、第2スクレーパに、スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることができる。
また、スクレーパ及び第2スクレーパに付着したケーキをスクレーパ及び第2スクレーパを振動させることによって落とす振動装置を設けることができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置によればケーキの粘性が大きくスクレーパに付着し残った場合でも、第2スクレーパで掻き落として回収することができる。
この場合、第2スクレーパを棒状に形成することにより、スクレーパから掻き取ったケーキを落下しやすくすることができる。
また、スクレーパに、第2スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けたり、第2スクレーパに、スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けることにより、スクレーパや第2スクレーパに残ったケーキを洗い落としたり吹き落としたりすることができる。
また、スクレーパ及び第2スクレーパを振動させる振動装置を設けることにより、スクレーパや第2スクレーパに残ったケーキを振動によって落とすことができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置の第1実施例を示す正面図である。 同掻取装置を搭載した遠心分離機の3面図である。 (a)は第2スクレーパの2面図、(b)はスクレーパの2面図である。 スクレーパの実施例を示し、(a)は上が開口したボウルのスクレーパを示す断面図、(b)は下が開口しかつ加速リングを設けたボウルのスクレーパを示す断面図、(c)は下が開口したボウルのスクレーパを示す断面図である。 スクレーパと第2スクレーパの実施例を示し、(a)は上下動する短尺のスクレーパと短尺の第2スクレーパを示す断面図、(b)は掻取面に平行に移動するスクレーパと固定式の第2スクレーパを示す断面図である。 第1実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。 第2実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。 第3実施例の掻取装置による掻取工程を示す工程図である。
以下、本発明の遠心分離機の掻取装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本発明の遠心分離機の掻取装置の第1実施例を示す。
この遠心分離機の掻取装置は、回転体であるボウル1の内部にスクレーパ2を配設し、該スクレーパ2でボウル1の内側に付着したケーキCを掻き取るようにしている。
そして、この遠心分離機の掻取装置は、スクレーパ2に接離可能に摺接し、該スクレーパ2に付着したケーキCを掻き取る第2スクレーパ3を設けている。
遠心分離機4は、図1〜図2に示すように、架台41に防振ゴム42を介して設置されたケーシング43と、該ケーシング43に縦軸回りに回転可能に設けられたボウル1と、該ボウル1を回転させる回転駆動装置44と、ボウル1の上部に接続された注液装置45とを備えている。
ケーシング43は、上部に2重壁の加熱・冷却ジャケット46が形成されるとともに、下部に、分離液や脱水ケーキを排出するケーキ排出口47を備えている。
遠心分離機4では、ボウル1が高速で回転している状態のときに、固液分離処理液をボウル1内に供給し、沈降分離や固液脱水分離を行い、液分と固形分を分ける。
なお、回転体には、孔が開いていないボウル式と、孔が開いているバスケット式があるが、ここでは公知であるバスケットやその濾材についての詳しい説明は省略する。
スクレーパ2は、図1、図3に示すように、本実施例では縦に配設した平板状のものからなり、縦方向のロッド21に半径方向にアーム22を固定するとともに、該アーム22の先端に支持杆23を介して取り付けられている。
スクレーパ2は、ロッド21の回転により揺動し、図6に示すように、ボウル1の中心部に位置する待機位置と、ボウル1の内側に押し当てられる掻取位置とに選択的に移動する。
スクレーパ2は、図4(b)に示すように、ボウル1の内側に加速リング11が設けられる場合は、該加速リング11が挿通するスリット24が設けられる。
また、図5(a)に示すように、スクレーパ2を高さ方向に短く設け、ロッド21を上下に移動させることにより、ボウル1の内側全体を掻き取るようにすることもできる。
なお、ロッド21は、エアシリンダ25とそのリンク機構(図示省略)によって回動する。
第2スクレーパ3は、本実施例では縦に配設した1本の棒状のものからなり、コ字状の支持杆31によって支持されるとともに、該支持杆31を介してエアシリンダ32により前後に移動可能に設けられている。
第2スクレーパ3は、図6に示すように、スクレーパ2が待機位置に移動した状態で、スクレーパ2の掻取面の基部に当接し、そのまま前進することにより、スクレーパ2に付着し残ったケーキCをケーキ排出口47に掻き落とす。
なお、第2スクレーパ3は棒状に限定するものではないが、その断面形状は、例えば、直径が約2mm程度の円や楕円、三角、四角、多角形等を採用することができ、本数も2本以上とすることができる。
第2スクレーパ3やスクレーパ2のケーキCが完全に落ちない場合は、第2スクレーパ3やスクレーパ2に、気体や液体を噴射する清浄装置(図示省略)のノズルを設け、第2スクレーパ3やスクレーパ2に付着し残ったケーキCを吹き落としたり洗い落としたりすることができる。
また、同様に第2スクレーパ3やスクレーパ2のケーキCが完全に落ちない場合は、スクレーパ2及び第2スクレーパ3を振動させる振動装置(図示省略)を設け、低周波や高周波で振動させることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを落とすことができる。
次に、本実施例の遠心分離機の掻取装置の作用を説明する。
まず、遠心分離機で行う固液分離を説明する。
固液分離は、高速で回転するボウル1に注液装置45から固液分離処理液を供給し、沈降分離や固液脱水分離を行い、液分と固形分を分ける。
なお、供給された固液分離処理液は、約1万回転で高速で回転するボウル1の内側に遠心力で張り付くようになるため、ボウル1の中心部に位置するスクレーパ2や第2スクレーパ3が固液分離処理液と干渉することはない。
固液分離後、ボウル1を減速停止させた後、沈降したケーキCを機外に排出するための掻取工程に移る。
ここで、沈降分離操作での固液分離の場合は、ボウル1を減速停止させると、沈降したケーキC上の清澄液がボウル1から流れ落ちてケーキ排出口47から機外に排出される(沈降分離の場合は、濾材は使用しない)。
また、固液脱水分離操作の場合は、濾材(樹脂、綿、金属製)の表面からケーキ層が生成され、液分は濾材を通り抜け、バスケット(図示省略)から振り切られてケーシングの排液口(図示省略)へと流れる。
なお、脱水性の悪い処理物の場合は、ケーキ層の内側に液分が残るが、バスケットが停止すると、液分はバスケット下部のケーキ排出口(図示省略)から落下し機外に排出される。
次に、本実施例の掻取装置の動作を説明する。
沈降分離操作後の掻取工程は、図6(a)や図7(a)に示すように、ボウル1を低速で回転させるとともに、図6(b)及び(c)や図7(b)及び(c)に示すように、スクレーパ2を微速で揺動させ、ボウル1の内側に押し当てながら沈降したケーキCの掻取を行う。
このとき、スクレーパ2によって掻き寄せられたケーキCは、ボウル下部の排出口12に自然落下するが、排出を行うケーキCの粘性が大きい場合は、ケーキCがスクレーパ2に付着し落下せずに残る。
そこで、この付着し残った粘性を有するケーキCを、第2スクレーパ3で掻き落とすようにする。
図6(d)や図7(d)に示すように、まず、ケーキCが付着したスクレーパ2を、掻取位置から待機位置まで揺動させて戻し、第2スクレーパ3をスクレーパ2の掻取面の基部に当接させる。
そして、図6(e)及び(f)や図7(e)及び(f)に示すように、この状態から第2スクレーパ3を前進させることにより、スクレーパ2に付着し残ったケーキCを第2スクレーパ3で排出口12に掻き落とす。
なお、スクレーパ2や第2スクレーパ3に細かく残ったケーキは、図示省略する清浄装置や振動装置で除去することができる。
一方、図8に示す実施例では、スクレーパ2は、その掻取面と平行に前後に移動可能に設けられており、ボウル1の中心寄りに位置する待機位置と、ボウル1の内側に先端部が押し当てられる掻取位置とに選択的に移動する。
第2スクレーパ3は固定式であり、スクレーパ2が待機位置のときにはスクレーパ2の先端付近に位置するとともに、スクレーパ2が掻取位置に移動したときにスクレーパ2の基部に当接する。
すなわち、この実施例では、沈降分離操作後の掻取工程は、図8(a)〜(c)に示すように、ボウル1を低速で回転させるとともに、スクレーパ2を微速で前進させ、ボウル1の内側に押し当てながら沈降したケーキCの掻取を行う。
この時点で、第2スクレーパ3は、スクレーパ2の基部に当接する位置にある。
そして、ボウル1の掻取終了後に、図8(d)及び(e)に示すように、スクレーパ2を元の待機位置まで後退させると、第2スクレーパ3がスクレーパ2の掻取面に沿って相対的に移動することになり、スクレーパ2のケーキCが掻き落とされる。
かくして、本実施例の遠心分離機の掻取装置によれば、ボウル1やバスケット等の回転体の内部にスクレーパ2を配設し、該スクレーパ2で回転体の内側に付着したケーキCを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパ2に摺接し、該スクレーパ2に付着したケーキCを掻き取る第2スクレーパ3を設けることから、ケーキCの粘性が大きくスクレーパ2に付着し残った場合でも、第2スクレーパ3で掻き落として回収することができる。
この場合、第2スクレーパ3を棒状に形成することにより、スクレーパ2から掻き取ったケーキCを落下しやすくすることができる。
また、スクレーパ2に、第2スクレーパ3に流体を噴射する清浄装置を設けたり、第2スクレーパ3に、スクレーパ2に流体を噴射する清浄装置を設けることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを洗い落としたり吹き落としたりすることができる。
また、スクレーパ2及び第2スクレーパ3を振動させる振動装置を設けることにより、スクレーパ2や第2スクレーパ3に残ったケーキCを振動によって落とすことができる。
以上、本発明の遠心分離機の掻取装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、横型遠心分離機にも適用しうるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
本発明の遠心分離機の掻取装置は、スクレーパに付着し残った粘性の高いケーキを掻き落とすことができるという特性を有していることから、食品や薬品をはじめとする広い分野の遠心分離機の掻取装置の用途に好適に用いることができる。
1 ボウル
11 加速リング
12 排出口
2 スクレーパ
21 ロッド
22 アーム
23 支持杆
24 スリット
25 エアシリンダ
3 第2スクレーパ
31 支持杆
32 エアシリンダ
4 遠心分離機
41 架台
42 防振ゴム
43 ケーシング
44 回転駆動装置
45 注液装置
46 加熱・冷却ジャケット
47 ケーキ排出口

Claims (5)

  1. 回転体の内部にスクレーパを配設し、該スクレーパで回転体の内側に付着したケーキを掻き取るようにした遠心分離機の掻取装置において、前記スクレーパに摺接し、該スクレーパに付着したケーキを掻き取る第2スクレーパを設けたことを特徴とする遠心分離機の掻取装置。
  2. 第2スクレーパを棒状に形成したことを特徴とする請求項1記載の遠心分離機の掻取装置。
  3. スクレーパに、第2スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の遠心分離機の掻取装置。
  4. 第2スクレーパに、スクレーパに流体を噴射する清浄装置を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の遠心分離機の掻取装置。
  5. スクレーパ及び第2スクレーパを振動させる振動装置を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の遠心分離機の掻取装置。
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