JP2012169804A - 高周波回路、回路基板およびそれを用いた通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時分割複信の第1の通信システムおよび周波数分割複信の第2および第3の通信システムが少なくとも含まれ、共通端子と少なくとも三つの切り換え端子を有する第1のFETスイッチの前記共通端子は第1のアンテナ端子に接続されるとともに、前記三つの切り換え端子には、それぞれ前記第1の通信システムの第1の送信経路、、受信経路および前記第2の通信システムの第1の送受信経路が接続され、第2のアンテナ端子には前記第3の通信システムの第1の送受信経路が接続される。
【選択図】図1
Description
図1は本発明に係る高周波回路の第1の実施形態の構成を示す回路ブロック図である。前記複数の通信システムには、時分割複信の第1の通信システムおよび周波数分割複信の第2および第3の通信システムが少なくとも含まれる。以下の実施形態では、第1の通信システムの周波数帯域よりも第2の通信システムの周波数帯域が、第2の通信システムの周波数帯域よりも第3の通信システムの通信システムの周波数帯域の方が低くなっている。特に、第1の通信システムと第2の通信システムの周波数帯域の差よりも、第2の通信システムと第3の通信システムの周波数帯域の差が大きい。具体的には、時分割複信の第1の通信システムの例として2570〜2620MHz帯を使用するTD−LTEを想定している。また、周波数分割複信の第2の通信システムの例として送信1920〜1980MHz帯/受信2110〜2170MHz帯を使用するUMTSを、周波数分割複信の第3の通信システムの例として送信880〜915MHz帯/受信925〜960MHz帯を使用するUMTSを想定している。
次に図2を参照しつつ第2の実施形態について説明する。図2は第2の実施形態の高周波回路の構成を示す回路ブロック図である。かかる第2の実施形態では、複数の通信システムに、さらに送信と受信を異なるタイミングで行う第4の通信システムを含む。第4の通信システムとして想定しているのは、例えば送信824〜849MHz帯/受信869〜894MHz帯を使用するGSM850である。第2の実施形態では、第2のアンテナ端子ANT−L1に接続されている部分の構成が、第1の実施形態のそれと異なる。他の部分は図1に示す第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態では第2のアンテナ端子ANT−L1にSP3T型の第2のFETスイッチSW2の共通端子が接続されている。かかる第2のFETスイッチSW2の切り換え端子の一つには第3の通信システムの送受信経路が接続され、他の二つの切り換え端子には第4の通信システムの送信経路および受信経路が接続され、第2のFETスイッチはこれらと第2のアンテナ端子ANT−L1との接続の切り換えを行う。すなわち、第2のアンテナ端子ANT−L1には、1000MHz以下の低周波帯域を使用する複数の通信システムの送受信経路が接続される。第4の通信システムの受信経路には不平衡−平衡型の表面弾性波フィルタSAWが配置され、第4の通信システムの受信信号は平衡端子である受信端子Rx1から出力される。一方、第4の通信システムの送信経路にはローパスフィルタLPFが配置され、送信端子Tx1から入力される送信信号の高調波等が抑制される。
次に、図3を参照しつつ第3の実施形態について説明する。図3は第3の実施形態の高周波回路の構成を示す回路ブロック図である。かかる第3の実施形態では、複数の通信システムに、さらに送信と受信を異なるタイミングで行う第5の通信システムを含む。第5の通信システムとして想定しているのは、例えば送信1710〜1785MHz帯/受信1805〜1880MHz帯を使用するGSM1800である。第3の実施形態では、第1のアンテナ端子ANT−H1に接続されている部分の構成が、第2の実施形態のそれと異なる。他の部分は図2に示す第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。第3の実施形態では第1のアンテナ端子ANT−H1に、切り換え端子を増設したSP5T型の第1のFETスイッチSW1’が接続されている。かかる第1のFETスイッチSW1’の切り換え端子のうち三つには実施形態2と同様に、第1の通信システムの送信経路および第1の受信経路並びに第2の通信システムの第1の送受信経路が接続され、増設した他の二つの切り換え端子にはそれぞれ第5の通信システムの送信経路、受信経路が接続される。第1のFETスイッチはこれらの信号経路の接続の切り換えも行う。すなわち、第1のアンテナ端子ANT−H1には、1700MHz以上の高周波帯域を使用する複数の通信システムの送受信経路が接続される。第5の通信システムの受信経路には不平衡−平衡型の表面弾性波フィルタSAWが配置され、第5の通信システムの受信信号は平衡端子である受信端子Rx2から出力される。一方、第5の通信システムの送信経路にはローパスフィルタLPFが配置され、送信端子Tx2から入力される送信信号の高調波等が抑制される。
次に、図4を参照しつつ第4の実施形態について説明する。図4は第4の実施形態の高周波回路の構成を示す回路ブロック図である。かかる第4の実施形態では、上記第3の実施形態に対して、第1、第2の通信システムの無線通信をするための第3のアンテナ端子ANT−H2と、共通端子と二つの切り換え端子を有する第3のFETスイッチSW3とをさらに有する。なお、第1のアンテナ端子ANT−H1および第2のアンテナ端子ANT−L1に接続されている回路部分は図3に示す第3の実施形態と同様であるので、説明を省略する。第3のFETスイッチSW3の共通端子は第3のアンテナ端子ANT−H2に接続されるとともに、第3のFETスイッチSW3の一方の切り換え端子には第1の通信システムの第2の受信経路が接続されている。第1の通信システムの第2の受信経路には、第3のFETスイッチSW3側から順にバンドパスフィルタBPF、低雑音増幅器LNA、バンドパスフィルタBPFおよびバランBALが配置されている。低雑音増幅器LNAで増幅された受信信号は、バランBALを介して平衡端子である第2の受信端子TDRx2に出力される。
次に、図5を参照しつつ第5の実施形態について説明する。図5に示す第5の実施形態は、図4に示した第4の実施形態とは、第1の通信システムの送信経路に係る部分が異なる。すなわち、第5の実施形態は、共通端子と二つの切り換え端子を有するSPDT型の第4のFETスイッチSW4をさらに有し、第3のFETスイッチSW3’として三つの切り換え端子を備えるSP3T型のFETスイッチを有する。第1の通信システムの送信端子TDTxは、第4のFETスイッチSW4の共通端子に接続されている。第1のFETスイッチSW1’の三つの切り換え端子のうちの一つには第1の通信システムの第1の送信経路の代わりに第4のFETスイッチSW4の一方の切り換え端子が接続され、第4のFETスイッチSW4の他方の切り換え端子は第3のFETスイッチSW3’の切り換え端子の一つに接続されている。第1の通信システムの送信端子TDTxは、第4のFETスイッチSW4を介して、第1のアンテナ端子ANT−H1または第2のアンテナ端子ANT−H2を選択して接続される。すなわち、第1〜第3のFETスイッチの切り換えによって、第1の通信システムの送信に関しては、第1のアンテナ端子ANT−H1と第3のアンテナ端子ANT−H2とを選択して接続する、ダイバーシティ送信が可能である。第4のFETスイッチSW4を含む第1の通信システムの送受信経路は、まとめて一つのモジュール(モジュール2)に構成されている。
次に、図6を参照しつつ第6の実施形態について説明する。図6は第6の実施形態の高周波回路の構成を示す回路ブロック図である。かかる第6の実施形態では、上記第5の実施形態に対して、さらに第3の通信システムの無線通信をするための第4のアンテナ端子ANT−L2と、該アンテナ端子に接続される第3の通信システムの第2の受信経路を有する。すなわち第4のアンテナ端子ANT−L2は、第2のアンテナ端子ANT−L1と同様、1000MHz以下の低周波帯域を使用する通信システムの受信経路が接続される。なお、第4のアンテナ端子ANT−L2に接続されている回路部分以外は図5に示す第5の実施形態と同様であるので、説明を省略する。第3の通信システムの第2の受信経路には、不平衡−平衡型の表面弾性波フィルタSAWが配置され、第3の通信システムの受信信号は平衡端子である第2の受信端子URx8−2から出力される。第3の通信システムにおいても、それぞれ異なるアンテナ端子に接続された二つの受信端子に同時に受信信号を出力することが可能になっている。すなわち、第1と第2の通信システムに加えて第3の通信システムに対しても1T2R型のMIMOの送受信が可能な回路が実現されている。第4のアンテナ端子ANT−L2に接続された第3の通信システムの第2の受信経路はモジュール5に構成されている。モジュール5に構成されているのは、第4のアンテナ端子ANT−L2から、第3の通信システムの第2の受信端子URx8−2までの実線で囲まれた回路部分である。第3の通信システムの第2の受信経路に配置された表面弾性波フィルタSAWはモジュール5の表面に実装されている。異なるアンテナに接続される第3の通信システムの二つの受信経路は、それぞれ別々のモジュールに構成されており、これらの相互干渉が抑制されている。
次に、図7を参照しつつ第7の実施形態について説明する。図7は第7の実施形態の高周波回路の構成を示す回路ブロック図である。かかる第7の実施形態は、上記第6の実施形態に加えて、さらに第4のアンテナ端子ANT−L2に接続される、共通端子と二つの切り換え端子を有する第5のFETスイッチSW5を備え、該第5のFETスイッチSW5と、切り換え端子をさらに増やした第2のFETスイッチSW2’とを用いて、さらに多くの通信システムに対応可能な構成である。すなわち、第2のFETスイッチSW2’はSP4T型であり、第6の実施形態の三つの切り換え端子とは別の、追加された切り換え端子には周波数分割複信の第6の通信システムの送受信経路が接続されている。すなわち第2のFETスイッチSW2’によって、第2のアンテナ端子ANT−L1と、第3の通信システムの第1の送受信経路、第4の通信システムの送信経路および受信経路、並びに第6の通信システムの送受信経路との接続の切り換えが可能になっている。なお、モジュール3における、第2のFETSW2’から送受信端子UTRx5までの第6の通信システムの送受信経路には、デュプレクサは配置されていないが、これはモジュール3以外の部分に設ければよい。一方、SPDT型の第5のFETスイッチSW5の二つの切り換え端子には、それぞれ第6の実施形態において説明した第3の通信システムの第2の受信経路と、第6の通信システムの第2の受信経路が接続されている。第3の通信システムの第2の受信経路と、第6の通信システムの第2の受信経路には、それぞれ不平衡−平衡型の表面弾性波フィルタSAWが配置され、第3の通信システムの受信信号は平衡端子である第2の受信端子URx8−2から、第6の通信システムの受信信号は平衡端子である第2の受信端子URx5から出力される。第6の通信システムとして想定しているのは、例えば送信824〜849MHz帯/受信869〜894MHz帯を使用するUMTSである。すなわち第4のアンテナ端子ANT−L2は、第2のアンテナ端子ANT−L1と同様、1000MHz以下の低周波帯域を使用する複数の通信システムの受信経路が接続される。図7に示す実施形態においても第2のアンテナ端子ANT−L1に接続された二点鎖線で囲まれた回路部分はモジュール3に、第4のアンテナ端子ANT−L2に接続された実線で囲まれた回路部分はモジュール5に構成されている。第3の通信システムの第2の受信経路と第6の通信システムの第2の受信経路に配置された表面弾性波フィルタSAWはモジュール5の表面に実装されている。第3の通信システムの受信経路に加えて、異なるアンテナに接続される第6の通信システムの二つの受信経路も、それぞれ別々のモジュールに構成されており、これらの相互干渉が抑制されている。
SW1〜5:FETスイッチ BPF:バンドパスフィルタ
LPF:ローパスフィルタ BAL:バラン HPA:高周波増幅器
LNA:低雑音増幅器 SAW:表面弾性波フィルタ Dup1、2:デュプレクサ
Claims (10)
- 使用周波数帯域の異なる複数の通信システムの送信と受信を切り換えるための高周波回路であって、
前記複数の通信システムには、時分割複信の第1の通信システムおよび周波数分割複信の第2および第3の通信システムが少なくとも含まれ、
前記第1および第2の通信システムの無線通信をするための第1のアンテナ端子と、前記第3の通信システムの無線通信をするための第2のアンテナ端子と、共通端子と少なくとも三つの切り換え端子を有する第1のFETスイッチとを有し、
前記第1のFETスイッチの共通端子は前記第1のアンテナ端子に接続されるとともに、前記三つの切り換え端子には、それぞれ前記第1の通信システムの第1の送信経路、前記第1の通信システムの第1の受信経路および前記第2の通信システムの第1の送受信経路が接続され、
前記第2のアンテナ端子には前記第3の通信システムの第1の送受信経路が接続され、
前記第2および第3の通信システムの送受信経路は、それぞれデュプレクサを用いて送信経路と第1の受信経路とに分岐されることを特徴とする高周波回路。 - 前記複数の通信システムには、さらに送信と受信を異なるタイミングで行う第4の通信システムが含まれ、
共通端子と少なくとも三つの切り換え端子を有する第2のFETスイッチとを有し、
前記第2のFETスイッチの共通端子は前記第2のアンテナ端子に接続されるとともに、前記第2のFETスイッチの三つの切り換え端子には、それぞれ前記第3の通信システムの第1の送受信経路、前記第4の通信システムの送信経路および受信経路が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波回路。 - 前記複数の通信システムには、さらに送信と受信を異なるタイミングで行う第5の通信システムが含まれ、
前記第1のFETスイッチは前記第1のアンテナ端子と前記第5の通信システムの送信経路または受信経路との接続の切り換えも行うことを特徴とする請求項1または2に記載の高周波回路。 - 前記第1および第2の通信システムの無線通信をするための第3のアンテナ端子と、共通端子と少なくとも二つの切り換え端子を有する第3のFETスイッチとを有し、
前記第3のFETスイッチの共通端子は前記第3のアンテナ端子に接続されるとともに、前記第3のFETスイッチの二つの切り換え端子には、それぞれ前記第1の通信システムの第2の受信経路および前記第2の通信システムの第2の受信経路が接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高周波回路。 - 共通端子と少なくとも二つの切り換え端子を有する第4のFETスイッチを有し、
前記第1のFETスイッチの三つの切り換え端子のうちの一つには前記第1の通信システムの第1の送信経路の代わりに前記第4のFETスイッチの一方の切り換え端子が接続され、
前記第4のFETスイッチの他方の切り換え端子は、前記第3のFETスイッチの前記二つの切り換え端子とは別の切り換え端子に接続され、
前記第1の通信システムの送信端子は、前記第4のFETスイッチの共通端子に接続されて、前記第4のFETスイッチを介して、前記第1のアンテナ端子または前記第2のアンテナ端子を選択して接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高周波回路。 - 前記第3の通信システムの無線通信をするための第4のアンテナ端子を有し、
前記第3の通信システムの第2の受信経路が前記第4のアンテナ端子に接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の高周波回路。 - 前記複数の通信システムには周波数分割複信の第6の通信システムが含まれ、
共通端子と少なくとも二つの切り換え端子を有する第5のFETスイッチを有し、
前記第2のFETスイッチの前記三つの切り換え端子とは別の切り換え端子に、前記第6の通信システムの送受信経路が接続され、
前記第5のFETスイッチの共通端子は前記第4のアンテナ端子に接続されるとともに、前記第3の通信システムの第2の受信経路と前記第6の通信システムの受信経路が、それぞれ前記前記第5のFETスイッチの切り換え端子に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の高周波回路。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の高周波回路を構成した回路基板であって、
前記第2の通信システムの第1の送受信経路を含む回路と、前記第2のアンテナ端子に接続された前記第3の通信システムの送受信経路を含む回路は、それぞれ別々のモジュールで構成されて、前記回路基板に実装されていることを特徴とする回路基板。 - 請求項4〜7のいずれか一項に記載の高周波回路を構成した回路基板であって、
前記各FETスイッチを含む回路はそれぞれ別々のモジュールで構成されて、前記回路基板に実装されていることを特徴とする回路基板。 - 請求項8または9に記載の回路基板を用いた通信装置。
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