JP2012165115A - 無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信セルが近接する状況において、通信セル間の干渉を低減させて各通信セルのスループットを向上させる。
【解決手段】端末装置は、受信した受信信号から、複数の端末装置のうち互いに通信できる端末装置の数を示す端末情報と、基地局装置及び端末装置が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置の数、及び当該通信装置から受ける干渉に関する情報を含む干渉情報とを生成し、端末情報及び干渉情報を基地局装置に送信する。基地局装置は、複数の端末装置から受信する端末情報及び干渉情報に基づいて複数の端末装置からいずれかを中継局に選択し、中継局に選択された端末装置は、基地局装置と自装置以外の端末装置との間において送受信される無線パケットを中継する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11a規格がある。このシステムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbpsのスループットを実現している。ただし、ここでのスループットとは、物理レイヤ上でのスループットであり、実際には、MAC(Medium Access Control)レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるため、実際のスループットの上限値は、30Mbps程度である。
更に、IEEE802.11nでは、複数のアンテナを用いた空間多重を実現することが可能なMIMO(Multiple input multiple output:多入力多出力)技術や、これまで個別に用いられていた20MHzの周波数チャネルを2つ同時に利用して40MHzの周波数チャネルを利用する技術や、複数のフレームを束ねて送信を行うフレームアグリゲーション、ブロックACK信号による制御信号のオーバーヘッドの削減による効率化などの技術により高速通信の実現を目指し、最大600Mbpsの伝送速度を実現することが可能である。
更に、現在、規格が策定中であるIEEE802.11acでは、20MHzの周波数チャネル4つを同時に利用して80MHzの周波数チャネルとして利用する通信技術や、同一周波数チャネル、同一時刻に、複数の無線局と通信を行うMU−MIMO(Multi-User MIMO)技術により、IEEE802.11nより高速な無線通信の実現を目指している。
また、無線通信の需要が急速に高まっており、家庭や、駅等の場所に無線LANのAP(Access Point:アクセスポイント)が設置されている。しかし、通信セル(1台のAPと複数台の端末局とで構成される)が近接する環境では、近接する通信セルの信号が互いに干渉となり、良好な無線通信ができなくなるという問題があった(一般に、携帯電話や、無線LANなどの無線通信システムでは、1つの無線基地局、若しくはアクセスポイントと複数の端末局とで構成される通信セルを無線ネットワークの最小単位とみなす)。
また、無線通信の需要の高まりは、宅内・オフィス等の場所に、APの設置の増加を引き起こしている。しかも、将来の集合住宅等の環境では、各家庭にAPを設置されることが予想され、近接する場所に複数のAPが設置されることになる。これらの問題に対して、通信セル間の干渉を各通信セルに異なる周波数チャネルや、異なる時間を割り当てることにより回避し、無線通信を行っている。
周波数チャネルにおいては、IEEE802.11a/n/acそれぞれの無線機が存在する場合、それぞれ20MHz、40MHz、80MHz、160MHzのいずれかの周波数チャネルを用いて動作していることになる。更に、時間においては、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)で送信を行うことで、異なる時間で通信を行うことにより干渉を回避している(非特許文献1)。
IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Par 11: Wireless LAN MAC and PHY Specifications, June 2007
しかし、近接する通信セルが増加した場合、各通信セルに割り当てる無線資源(周波数チャネルや、時間)は有限であるため、1つの通信セル当たりに割り当てられる無線資源が減少し、各通信セルの平均スループットが劣化してしまうという問題があった。例えば、近接する通信セルが複数存在する場合、近接通信セルが存在しないときの平均のスループットよりも、(1/(近接通信セル数))にまで低下する。
更に、IEEE802.11a、IEEE802.11n、IEEE802.11acの順に標準化規格が進むにつれて、通信に用いる周波数帯域幅が広くなるので、隣接するセル間で周波数帯域の重複を回避しつつ割り当てることができる周波数チャネルが少なくなる。その結果、同一周波数チャネルを用いて通信を行う近接通信セルが多くなる可能性がより高くなる。
しかも、無線LANは、各通信セルが自律分散制御により成り立つ無線通信システムであるために、通信セルごとに最適な周波数チャネルや、最適な時間を割り当てることが困難であり、備えられている能力を発揮できないことも問題であった。これらの問題を解決するために、通信セル間で連携して最適に時間や、周波数チャネルを割り当てる検討がされているが、無線LANにおいては、各通信セル間の通信手段が規定されていないため、現実として導入することは難しい。
同様に、通信セル間で連携して送信電力を制御する技術も検討されているが、複数の通信セルが連携して送信電力を決定することになり、実現は難しい。しかも、多くの通信セルが近接する場合には、元々の無線資源(時間、周波数チャネル)が少ないために、無線資源の割当てを最適化しても効果が少ない可能性が高い。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、複数の通信セルが近接する状況において、通信セル間の干渉を低減させて各通信セルのスループットを向上させる無線通信システム、及び無線通信方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、基地局装置と、該基地局装置を介して外部のネットワークと通信をする複数の端末装置とを具備する無線通信システムであって、前記端末装置は、受信した受信信号から、前記複数の端末装置のうち互いに通信できる端末装置の数を示す端末情報と、前記基地局装置及び前記端末装置が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置の数、及び当該通信装置から受ける干渉に関する情報を含む干渉情報とを生成し、前記端末情報及び前記干渉情報を前記基地局装置に送信する干渉信号測定部と、前記基地局装置から受信する決定信号が自装置を示していた場合、前記基地局装置と自装置以外の端末装置との間において送受信される無線パケットを中継する信号中継部とを備え、前記基地局装置は、前記複数の端末装置から受信する前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、前記複数の端末装置からいずれかを選択し、選択した端末装置を示す前記決定信号を生成して前記複数の端末装置に送信する中継局選択部を備えていることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局選択部は、前記複数の端末装置ごとに、該端末装置から受信した前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、該端末装置が互いに通信できる前記端末装置の数から前記通信装置の数を減算し、最も大きい減算結果に対応する端末装置を示す前記決定信号を生成するとを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局に選択された端末装置は、他の端末装置と前記基地局装置とが送受信に用いる周波数チャネルと異なる、周波数チャネル又は異なる通信方式、あるいは有線回線を通じて送受信を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局に選択された端末装置は、他の端末装置から前記基地局装置に中継する複数の無線パケットに含まれるデータをまとめ、1つの無線パケットとして前記基地局装置に送信し、前記基地局装置は、送信先の異なるデータを1つの無線パケットとして前記中継局に選択された端末装置に送信することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記複数の端末装置のうち少なくとも1つがMIMO通信方式を用いて無線パケットの送受信ができる場合、前記中継局選択部は、更に、MIMO通信又はマルチユーザMIMO通信ができるか否か、若しくは前記端末装置に備えられているアンテナの数に基づいて、前記中継局を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記複数の端末装置のうち前記中継局に選択された端末装置と無線パケットの送受信ができない端末装置がある場合、当該端末装置は、前記基地局装置を介して無線パケットの送受信を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局選択部は、更に、前記中継局に選択した端末装置が、前記基地局装置と他の端末装置との間において送受信される無線パケットの中継をやめさせる中止信号を送信することを特徴とする。
また、本発明は、基地局装置と、該基地局装置を介して外部のネットワークと通信をする複数の端末装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記端末装置において、受信した受信信号から、前記複数の端末装置のうち互いに通信できる端末装置の数を示す端末情報と、前記基地局装置及び前記端末装置が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置の数、及び当該通信装置から受ける干渉に関する情報を含む干渉情報とを生成し、前記端末情報及び前記干渉情報を前記基地局装置に送信する干渉信号測定ステップと、前記基地局装置において、前記複数の端末装置から受信する前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、前記複数の端末装置からいずれかを選択し、選択した端末装置を示す決定信号を生成して前記複数の端末装置に送信する中継局選択ステップと、前記端末装置において、前記基地局装置から受信する決定信号が自装置を示していた場合、前記基地局装置と自装置以外の端末装置との間において送受信される無線パケットを中継する信号中継ステップとを有していることを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、基地局装置に備えられた中継局選択部が、端末装置ごとに検出された互いに通信できる端末装置の数と、同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う近接する通信セルに属する通信装置の数と、当該通信装置から受ける干渉に関する情報とに基づいて、端末装置のいずれかを中継局に選択する。例えば、無線パケットを送受信する際に干渉する通信装置の数が少なく、受ける干渉の少ない端末装置を中継局に選択することで、複数の端末装置と基地局装置とを含む通信セルにおける干渉を低減するとともに、通信装置を含む近接する通信セルに対する干渉を低減することができる。これにより、複数の通信セルが近接する状況において、通信セル間の干渉を低減させて各通信セルのスループットを向上させることができる。
本発明に係る無線通信システムの実施形態の一例を示す概略図である。 同実施形態における基地局装置100及び端末装置200の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態において、通信セルC2の端末装置223が中継局に選択された場合を示す概略図である。 同実施形態における中継局を選択して通知する処理の一例を示すシーケンス図である。 同実施形態における中継処理の一例を示すシーケンス図である。 同実施形態の無線通信システムの変形例1を示す概略図である。 同実施形態の無線通信システムの変形例2における中継処理の一例を示すシーケンス図である。 同実施形態の無線通信システムの変形例3における中継処理の一例を示す第1のシーケンス図である。 同実施形態の無線通信システムの変形例3における中継処理の一例を示す第2のシーケンス図である。 同実施形態の無線通信システムの変形例4を示す概略図である。 同実施形態の変形例5における中継局を選択して通知する処理の一例を示すシーケンス図である。
本発明の特徴は、無線通信システムが具備する各端末装置が中継を行う機能を有し、無線通信システムが具備する基地局装置が、基地局装置及び各端末装置において周囲の通信装置から受ける干渉に基づいて端末装置のうちいずれかを中継局に選択し、選択された端末装置が、基地局装置と他の端末装置との通信を中継することである。このとき、基地局装置は、周囲の通信装置との間で生じる干渉を低減するように、中継局を選択する。
これにより、無線通信システムに複数の通信セルが近接して位置する場合に、通信セル間の干渉が低減され、各通信セルのスループットを向上させることができる。なお、基地局装置が時々刻々変化する干渉に基づいて中継局を選択すると、干渉の状況に応じて中継局が変化することになる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における無線通信システム、及び無線通信方法を説明する。
図1は、本発明に係る無線通信システムの実施形態の一例を示す概略図である。同図に示すように、無線通信システムは、2つの基地局装置110、120と、基地局装置110と無線パケット通信をする端末装置211〜215と、基地局装置120と無線パケット通信をする端末装置221〜225とを具備している。
端末装置211〜215は、基地局装置110がなす通信セルC1に属し、基地局装置110を介して、不図示の外部のネットワークと通信を行う。また、端末装置221〜225は、基地局装置120がなす通信セルC2に属し、基地局装置120を介して外部のネットワークと通信を行う。
無線通信システムにおいて、各基地局装置110、120と、各端末装置211〜215、221〜225とは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access / Collision Avoidance;搬送波検知多重アクセス/衝突回避)方式を用いて無線パケット通信を行う。また、2つの通信セルC1、C2における無線パケット通信は、同一の周波数チャネルを用いて行われる。無線パケット通信において、送受信される無線パケットには、送信局、宛先局、及び中継局を示す識別子が含まれる。ここで、送信局は無線パケットを生成し送信した装置であり、宛先局は無線パケットの宛先となる装置であり、中継局は送信局から受信した無線パケットを宛先局に送信する中継処理をする装置である。
図1に示している無線通信システムでは、通信セルC1と通信セルC2とが重なり合う領域があり、当該領域において互いの無線パケット通信が干渉するために、無線通信システムに用いる周波数チャネルの通信帯域を通信セルC1と通信セルC2とで按分して用いている。
無線通信システムにおいて、基地局装置110、120は、例えば、無線LANにおけるアクセスポイントなどであり、端末装置211〜215、221〜225はコンピュータや携帯型の情報電子機器などである。また、外部のネットワークとは、基地局装置110、120が形成するローカルネットワーク以外のネットワークであり、例えば、インターネットなどである。
基地局装置110と基地局装置120とは同じ構成を有しており、以下、基地局装置110又は基地局装置120のいずれか一方、あるいは両方を示すときに基地局装置100という。また、端末装置211〜215と、端末装置221〜225とは同じ構成を有しており、以下、端末装置211〜215、221〜225のいずれか、あるいは全てを示すときに端末装置200という。
図2は、本実施形態における基地局装置100及び端末装置200の構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置100は、アンテナ101、無線部102、通信セル情報記憶部103、信号中継部104、ネットワークインターフェース105、干渉信号測定部106、中継局選択部107、及び決定信号生成部108を備えている。
無線部102は、アンテナ101を介して受信した受信信号から無線パケットを検出し、検出した無線パケットを信号中継部104、干渉信号測定部106、及び中継局選択部107に出力する。また、無線部102は、信号中継部104及び決定信号生成部108から入力される無線パケットを、アンテナ101を介して送信する。
通信セル情報記憶部103には、通信セル情報が予め記憶されている。通信セル情報には、自装置と同じ通信セル(以下、同一通信セルという)に属している基地局装置100及び端末装置200に割り当てられた識別子であって、各装置を一意に識別する識別子が含まれている。
信号中継部104は、無線部102から入力された無線パケットのうち同一通信セルに属する端末装置200から送信された無線パケットと、ネットワークインターフェース105から入力された無線パケットとに対して中継処理を行う。
具体的には、信号中継部104は、無線部102から入力された無線パケットの宛先局が同一通信セルに属する端末装置200である場合、入力された無線パケットを当該端末装置200に無線部102を介して送信する通信セル内における中継処理と、無線部102から入力された無線パケットの宛先局が同一通信セルに属する装置以外の装置である場合、入力された無線パケットをネットワークインターフェース105に出力する通信セル外に対する中継処理を行う。また、信号中継部104は、ネットワークインターフェース105から入力された無線パケットを、無線部102を介して送信する。
ネットワークインターフェース105は、信号中継部104から入力された無線パケットを、外部のネットワークにおいて用いられているパケットに変換して外部のネットワークに送信する。また、ネットワークインターフェース105は、外部のネットワークから受信したパケットのうち、同一通信セルに属する端末装置200宛てのパケットを無線パケットに変換して信号中継部104に出力する。
干渉信号測定部106は、通信セル情報記憶部103に記憶されている通信セル情報を用いて、無線部102から入力された無線パケットが同一通信セルに属する端末装置200から送信された無線パケットであるか否かを判定する。
干渉信号測定部106は、入力された無線パケットが同一通信セルに属する端末装置200から送信された無線パケットである場合、当該無線パケットの送信局と相互に通信が可能であると判定する。一方、干渉信号測定部106は、入力された無線パケットが同一通信セルに属する装置(基地局装置100及び端末装置200)から送信された無線パケットでない場合、当該無線パケットを干渉信号と判定し、当該無線パケットの送信局から干渉を受けていると判定する。
また、干渉信号測定部106は、上記の判定により、自装置が相互に通信が可能である同一通信セルに属している端末装置200の数と、自装置に対して干渉を与える装置の数とを測定する。また、干渉信号測定部106は、自装置に対して干渉を与える装置から受信する信号に関する情報、例えば、当該信号の受信信号強度、当該信号を受信する頻度などを測定する。ここで、自装置に対して干渉を与える装置の数、すなわち干渉信号を送信する装置の数は、例えば、干渉信号と判定された無線パケットに含まれる送信局の識別子に基づいて測定する。
また、自装置に対して干渉を与える装置には、同一通信セルに属する基地局装置100及び端末装置200が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置、例えば、自装置が属する通信セルに近接して位置する通信セルに属する基地局装置100及び端末装置200などが含まれる。また、干渉信号測定部106は、自装置が互いに通信が可能である同一通信セルに属している端末装置200の数を示す端末情報と、自装置に対して干渉を与える装置の数、及び当該装置から受信する信号に関する情報を含む干渉情報とを中継局選択部107に出力する。
中継局選択部107は、干渉信号測定部106から入力された端末情報及び干渉情報と、同一通信セルに属する端末装置200から受信する端末情報及び干渉情報に基づいて、同一通信セルに属する端末装置200及び自装置のうちいずれかを中継局に選択し、選択した中継局を示す情報を決定信号生成部108に出力する。
ここで、各端末装置200から受信する端末情報及び干渉情報は、干渉信号測定部106が出力する端末情報及び干渉情報と同じ情報である。
決定信号生成部108は、中継局選択部107が選択した中継局を示す決定信号を生成し、生成した決定信号を同一通信セルに属する端末装置200に無線部102を介して送信する。また、決定信号生成部108は、中継局が自装置である場合、信号中継部104に対して通信セル内における中継処理を行わせる制御をし、中継局が自装置でない場合、信号中継部104に対して通信セル内における中継処理を行わせない制御をする。
続いて、端末装置200の構成に付いて説明する。図2に示すように、端末装置200は、アンテナ201、無線部202、通信セル情報記憶部203、信号選択部204、データ処理部205、干渉信号測定部206、通知信号生成部207、決定信号検出部208、及び信号中継部209を備えている。
無線部202は、アンテナ201を介して受信した受信信号から無線パケットを検出し、検出した無線パケットを信号選択部204、干渉信号測定部206、決定信号検出部208、及び信号中継部209に出力する。また、無線部202は、信号選択部204、通知信号生成部207、及び信号中継部209から入力された無線パケットを、アンテナ201を介して送信する。
通信セル情報記憶部203には、基地局装置100に備えられている通信セル情報記憶部103と同様に、同一通信セルに属している端末装置200及び基地局装置100の識別子を含む通信セル情報が予め記憶されている。
信号選択部204は、無線部202から入力される無線パケットのうち、宛先局が自装置である無線パケットからデータを検出してデータ処理部205に出力する。また、信号選択部204は、データ処理部205から入力された宛先局を示す情報、及び送信するデータと、決定信号検出部208から入力される中継局を示す情報とから無線パケットを生成して、無線部202を介して送信する。この生成される無線パケットには、中継局を経由して宛先局に伝送するための制御情報が含まれる。
データ処理部205は、信号選択部204から入力されたデータを処理するとともに、他の端末装置200、あるいは外部のネットワーク上の装置宛に送信するデータを生成して信号選択部204に出力する。データ処理部205は、例えば、端末装置200において動作するアプリケーションソフトウェアなどに対応する。
干渉信号測定部206は、通信セル情報記憶部203に記憶されている通信セル情報を用いて、基地局装置100に備えられている干渉信号測定部106と同様に、端末情報及び干渉情報を生成する。
通知信号生成部207は、干渉信号測定部206が生成した端末情報及び干渉情報を含む通知信号を、無線部202を介して同一通信セルに属する基地局装置100に送信する。
決定信号検出部208は、無線部202から入力される無線パケットから、同一通信セルに属する基地局装置100より送信された決定信号を検出する。そして、決定信号検出部208は、決定信号が示す中継局が自装置である場合、自装置が中継局に選択されたことを示す情報を信号中継部209に出力し、決定信号が示す中継局が自装置以外である場合、当該中継局を示す情報を信号選択部204に出力する。
信号中継部209は、決定信号検出部208から自装置が中継局であることを示す情報が入力されると、無線部202から入力された無線パケットのうち、同一通信セルに属する装置から送信された無線パケットに対して中継処理を行う。
具体的には、信号中継部209は、無線部202から入力された無線パケットの宛先局が同一通信セルに属する装置(基地局装置100又は端末装置200)である場合、入力された無線パケットを当該装置に無線部102を介して送信する通信セル内における中継処理と、無線部202から入力された無線パケットの宛先局が同一通信セルに属する装置でない場合、入力された無線パケットを基地局装置100に無線部202を介して送信する通信セル外に対する中継処理を行う。
ここで、中継局選択部107が中継局を選択する際の手順を説明する。
基地局装置100において、中継局選択部107は、干渉信号測定部106から端末情報及び干渉情報が入力され、同一通信セルに属する端末装置200全てから端末情報及び干渉情報を含む通知信号を受信すると、自装置及び各端末装置200ごとに、次式(1)を用いて装置数Nresultを算出する。
Nresult = Nself-station − Nnearby-station …(1)
ここで、Nself-stationは、端末情報により示される端末装置200の数であって、互いに通信が可能である同一通信セルに属している端末装置200の数である。また、Nnearby-stationは、干渉情報に含まれる装置の数であって、自装置に対して干渉を与える装置(干渉信号の発生源)の数である。
中継局選択部107は、自装置及び各端末装置200ごとに算出した装置数Nresultのうち、最も大きい値に対応する装置を中継局に選択する。
なお、中継局選択部107は、同一通信セルに属する端末装置200全てから通知信号を受信することに替えて、予め定められた期間が経過した後に装置数Nresultを算出するようにしてもよい。このとき、装置数Nresultを算出する対象となる端末装置200は、前述の期間内に受信した通知信号に対応する端末装置200になる。
Nself-stationが大きい値の装置を中継局に選択すると、同一通信セルに属する装置(基地局装置100及び端末装置200)のうち、互いに通信を行うことができる端末装置200の数が多い装置を中継局に選択することができる。
Nnearby-stationが小さい値の装置を中継局に選択すると、同一通信セルに属する装置(基地局装置100及び端末装置200)のうち、中継局が同一通信セルに属しない装置から受ける干渉が少ない装置を中継局に選択することができる。換言すれば、近隣に位置する通信セルに属する装置に与える干渉が少ない装置を中継局に選択することができる。
したがって、中継局選択部107が式(1)に基づいて、Nself-stationと、Nnearby-stationとの差が最も大きい装置を中継局に選択することによって、中継局に最適な装置を選択することができる。
その結果、基地局装置100に備えられた中継局選択部107が選択した装置を中継局にすることにより、近隣に位置する通信セル同士の干渉を低減することができ、各通信セルのスループットを向上させることができる。
図3は、本実施形態において、通信セルC2の端末装置223が中継局に選択された場合を示す概略図である。中継局選択部107が上述した手順を用いて端末装置223を中継局に選択することにより、中継局が基地局装置120から端末装置223に切り替わることになる。このとき、送信する無線パケットの数が最も多くなる可能性が高い中継局が、通信セルC2に属する装置のうち、通信セルC1から最も遠くに位置する端末装置223に切り替わることにより、通信セルC2の領域が通信セルC2aに移ることになる。換言すると、通信セルC2に属しない通信装置(基地局装置110、及び端末装置211〜225)に対して干渉を与える通信セルC2の領域が通信セルC2aに移り、通信セルC1に干渉を与える可能性が低くなる。また、通信セルC2aが通信セルC1から受ける干渉を受ける可能性が低くなり、通信セルC1、C2aのスループットを向上させることができる。
図4は、本実施形態における中継局を選択して通知する処理の一例を示すシーケンス図である。同図において、図1に示した通信セルC2における処理が示され、横軸は時間を示している。
時刻t41から時刻t42において、通信セルC2に属している基地局装置120は、干渉信号測定部106が入力される無線パケットに基づいて、自装置の近隣に位置する同一通信セルに属する装置、及び自装置に対して干渉を与える装置を探索して、端末情報及び干渉情報を生成する。また、通信セルC2に属している端末装置221〜225において、同様に、干渉信号測定部206が端末情報及び干渉情報を生成する。
時刻t43〜時刻t47において、各端末装置221〜225が、端末情報及び干渉情報を含む通知信号を基地局装置120に送信し、基地局装置120に備えられている中継局選択部107が各端末装置221〜225から受信した通知信号を記憶する。
時刻t48において、基地局装置120は、中継局選択部107が自装置において測定した端末情報及び干渉情報と、各端末装置221〜225から受信した端末情報及び干渉情報とに基づいて中継局を選択し、決定信号生成部108が中継局を示す決定信号を生成して各端末装置221〜225に送信する。
このように、基地局装置100及び端末装置200は、所定の探索期間において、端末情報及び干渉情報を生成して、基地局装置100に備えられている中継局選択部107が、各装置が生成した端末情報及び干渉情報に基づいて、中継局を選択する。
図5は、本実施形態における中継処理の一例を示すシーケンス図である。同図において、図1における通信セルC2における中継処理が示され、横軸は時間を示している。なお、同図においては、端末装置221、225の記載を省いている。
時刻t51において、基地局装置120に備えられている中継局選択部107が端末装置223を中継局に選択する。時刻t52において、決定信号生成部108が同一通信セルに属する端末装置221〜225に対して、決定信号を送信する。
時刻t53において、端末装置222に備えられているデータ処理部205が外部のネットワーク上の装置宛にデータを生成すると、信号選択部204が中継局に選択された端末装置223を経由して外部のネットワーク上の装置に伝送される無線パケット(Data1)を生成して送信する。
時刻t54において、端末装置223は、時刻t53で受信した無線パケット(Data1)を基地局装置120に送信する中継処理を行い、基地局装置120を介して外部のネットワーク上の装置に無線パケット(Data1)を伝送させる。
時刻t55において、端末装置224に備えられているデータ処理部205が外部のネットワーク上の装置宛にデータを生成すると、信号選択部204が中継局に選択された端末装置223を経由して外部のネットワーク上の装置に伝送される無線パケット(Data2)を生成して送信する。
時刻t56において、端末装置223は、時刻t55で受信した無線パケット(Data2)を基地局装置120に送信する中継処理を行い、基地局装置120を介して外部のネットワーク上の装置に無線パケット(Data2)を伝送させる。
このように、中継局に選択された端末装置223は、同一通信セルに属する各端末装置221、222、224、225の無線パケットを中継し、無線パケットの宛先が外部のネットワーク上の装置である場合、基地局装置120に当該無線パケットを送信する。
上述のように、本実施形態における基地局装置100は、中継局選択部107が端末情報及び干渉情報に基づいて中継局を選択することにより、通信セル間の干渉を低減させて各通信セルのスループットを向上させることができる。
なお、本実施形態において、中継局選択部107が式(1)に基づいて中継局を選択する場合について説明したが、これに限ることなく、同一通信セルに属していて相互に通信することが可能な装置の数Nself-stationが最も大きく、かつ干渉信号の発生頻度が最も少ない装置を選択するようにしてもよい。
また、本実施形態において、中継局に選択された端末装置200と基地局装置100とが無線パケットを送受信する周波数チャネルは、中継局に選択された端末装置200と他の端末装置200とが無線パケットを送受信する周波数チャネルと同じ周波数チャネルを用いて送受信を行う場合について説明したが、これに限らずともよい。例えば、中継局に選択された端末装置200は、他の端末装置200と基地局装置100とが無線パケットの送受信に用いる周波数チャネルと異なる周波数チャネル、又は、他の端末装置200と基地局装置100とが無線パケットの送受信に用いる通信方式と異なる通信方式のいずれかを用いて、基地局装置100と無線パケットの送受信をするようにしてもよい。なお、異なる周波数チャネルや異なる通信方式に替えて、有線回線を通じて無線パケットを送受信するようにしてもよい。
図6は、本実施形態の無線通信システムの変形例1を示す概略図である。上述したように、中継局に選択された端末装置223と、基地局装置120との間の接続L1に対して、異なる周波数チャネル、あるいは異なる通信方式を用いるようにしてもよい。このとき、端末装置223に備えられている信号中継部209は、送信する無線パケットが基地局装置120に送信する無線パケットか否かを判定し、基地局装置120に送信する無線パケットの場合に、異なる周波数チャネル、あるいは異なる通信方式を用いるように無線部202を制御するようにしてもよい。更に、中継局に選択された端末装置200と、基地局装置100とが有線により接続されている場合、当該端末装置200と基地局装置100とは、有線回線を用いて通信をするようにしてもよい。
これにより、中継局に選択された端末装置200と、基地局装置100との間の通信を他の周波数チャネルで行うことにより、当該端末装置200と基地局装置100との間の通信が各通信セルに与える干渉を低減させることができ、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態において、中継局に選択された端末装置200は、中継すべき無線パケットを受信するたびに、当該無線パケットを基地局装置100に送信する中継処理を行う場合(図5)について説明したが、これに限らずともよい。例えば、中継局に選択された端末装置200が、外部のネットワークと通信する手段を有している場合、基地局装置100に送信せずに、同一通信セルに属する他の端末装置200から受信する無線パケットを、外部のネットワークに送信するようにしてもよい。
図7は、本実施形態の無線通信システムの変形例2における中継処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、通信セルC2(図1)において、外部のネットワークと通信するネットワークインターフェースを有している端末装置223が中継局に選択され、端末装置222、224が外部のネットワーク上の装置にデータ(Data1、Data2)を送信する場合について説明する。
時刻t71において端末装置223が中継局に選択され、時刻t72において決定信号が各端末装置221〜225に送信される。
時刻t73において、端末装置222はデータ(Data1)を含む無線パケットを送信し、時刻t74において、端末装置223は時刻t73で受信したパケットを上記のネットワークインターフェースを用いて外部のネットワーク上の装置に送信する。
また、時刻t75において、端末装置224はデータ(Data2)を含む無線パケットを送信し、時刻t76において、端末装置224は時刻t75で受信したパケットを上記のネットワークインターフェースを用いて外部のネットワーク上の装置に送信する。
このように、外部のネットワークに対するネットワークインターフェースを有している端末装置200が中継局に選択された場合、受信した無線パケットを基地局装置100に送信せずに、外部のネットワーク上の装置に送信するようにしてもよい。なお、外部のネットワークと通信をするネットワークインターフェースは、有線による回線、あるいは無線による回線のいずれであってもよい。
これにより、中継局に選択された端末装置200と、基地局装置100との間の通信が各通信セルに与える干渉を低減させることができ、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態において、中継局に選択された端末装置200は、中継すべき無線パケットを受信するたびに、当該無線パケットを基地局装置100に送信する中継処理を行う場合(図5)について説明したが、これに限らずともよい。
例えば、中継局に選択された端末装置200は、他の端末装置200から基地局装置100に中継する複数の無線パケットに含まれるデータを1つの無線パケットにして基地局装置100に送信するようにしてもよい。更に、基地局装置100は、送信先の異なるデータを1つの無線パケットにして中継局に選択された端末装置200に送信するようにしてもよい。すなわち、中継局に選択された端末装置200と基地局装置100との間で伝送される複数のデータをまとめて1つの無線パケットで送受信するようにしてもよい。
このとき、中継局に選択された端末装置200において、信号中継部209が、基地局装置100に送信するデータが予め定めた所定のデータ量になるまでデータを一時的に記憶し、記憶しているデータ量が所定のデータ量になったら当該データを結合して基地局装置100に送信するようにしてもよい。また、基地局装置100の信号中継部104は、中継局に選択された端末装置200に異なる端末装置200宛てのデータを結合して送信し、中継局に選択された端末装置200の信号中継部209は、基地局装置100から受信したデータを宛先の端末装置200ごとに分割して送信するようにしてもよい。
図8は、本実施形態の無線通信システムの変形例3における中継処理の一例を示す第1のシーケンス図である。ここでは、通信セルC2において、端末装置223が中継局に選択されている場合であって、端末装置223が、上述のように、中継する無線パケット2つ分のデータを結合して基地局装置120に送信する中継処理を行う場合について説明する。
時刻t81において、端末装置222はデータ(Data1)を含む無線パケットを送信し、時刻t82において、端末装置224はデータ(Data2)を含む無線パケットを送信する。
時刻t83において、端末装置223は、信号中継部209が時刻t81で受信したデータ(Data1)と、時刻t82で受信したデータ(Data2)とを結合したデータを含む無線パケットを基地局装置120に送信する。
図9は、本実施形態の無線通信システムの変形例3における中継処理の一例を示す第2のシーケンス図である。ここでは、通信セルC2において、端末装置223が中継局に選択されている場合であって、基地局装置120が、上述のように、端末装置222、224宛てのデータを結合して送信する場合について説明する。
時刻t91において、基地局装置120は、端末装置222宛てのデータ(Data1)と、端末装置223宛てのデータ(Data2)とを結合し、結合したデータを含む無線パケットを、中継局である端末装置223に送信する。
時刻t92において、端末装置223は、信号中継部209が時刻t91で受信した無線パケットに含まれるデータをデータ(Data1)とデータ(Data2)とに分割したうちのデータ(Data1)を含む無線パケットを端末装置222に送信する。
時刻t93において、端末装置223は、信号中継部209が時刻t91で受信した無線パケットに含まれるデータをデータ(Data1)とデータ(Data2)とに分割したうちのデータ(Data2)を含む無線パケットを端末装置224に送信する。
上述のように、中継局に選択された端末装置200が、同一通信セルに属する他の端末装置200から基地局装置100に送信する無線パケットに含まれるデータを結合して基地局装置100に送信する。更に、基地局装置100が複数の端末装置200宛てのデータを1つの無線パケットに結合して、中継局に選択された端末装置200に送信する。
これにより、中継局に選択された端末装置200と、基地局装置100との間で送受信される無線パケットの数を減らすことで、各通信セルに与える干渉を低減させることができ、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態において、中継局選択部107は、自装置及び各端末装置200におおいて生成された端末情報及び干渉情報に基づいて、同一通信セルに属する装置のうちいずれかを中継局に選択する場合について説明したが、これに限らずともよい。
例えば、端末装置200に備えられている無線部202が、MIMO(Multiple Input Multiple Output;多入力多出力)通信を用いて送受信を行うことができる場合、中継局選択部107は、更に、各端末装置200がMIMO通信を行うことができるか否か、各端末装置200がマルチユーザMIMO通信をすることができるか否か、又は、各端末装置200に備えられているアンテナの数に基づいて、中継局を選択するようにしてもよい。
このとき、中継局選択部107は、更に、端末装置200に備えられているアンテナの本数が予め定められた数以上であり、かつ、MIMO通信又はマルチユーザMIMO通信による通信ができる装置のうち、最もNresultが大きい装置を中継局に選択するようにしてもよい。
これにより、同一通信セルに属する装置のうち、より高いスループットを実現できる装置を用いて中継処理を行うことができ、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態において、基地局装置100は、同一通信セルに属する端末装置200のうちいずれかを中継局に選択すると、中継局に選択した端末装置200を介した中継のみを行う場合について説明したが、これに限らずともよい。例えば、基地局装置100は、同一通信セルにおける中継局を切り替えた際に、中継局に選択された端末装置200と通信が行うことができない端末装置200が存在する場合、当該端末装置200に対して中継処理を引き続き行うようにしてもよい。すなわち、同一通信セルに属する端末装置200のうち、中継局に選択された端末装置200と通信できない端末装置200がある場合、当該端末装置200は、基地局装置100を介して通信を行うようにしてもよい。
図10は、本実施形態の無線通信システムの変形例4を示す概略図である。端末装置223を中継局に選択した際に、端末装置221が端末装置223との接続L2をすることができない場合、基地局装置120は、上述したように、端末装置221との接続L3を維持して、端末装置221に対する無線パケットの送受信を引き続き行うようにしてもよい。このとき、中継局に選択された端末装置223の信号中継部209は、通信セル情報記憶部203に記憶されている端末装置200のうち通信することができない端末装置200があるか否かを判定し、通信することができない端末装置200がある場合、当該端末装置200を示す情報を基地局装置100に送信する。そして、基地局装置100は、信号中継部104が中継局に選択された端末装置200から受信した情報に示される端末装置200に対して、中継処理を引き続き行うようにする。
このように、基地局装置100を介して外部のネットワーク上の装置、及び同一通信セルに属する装置との間で通信ができなくなる端末装置200が中継局の切替えにより生じる場合、基地局装置100は、当該端末装置200に対する中継処理を引き続き行う。
これにより、各通信セルの端末装置200の通信を維持しつつ、無線通信システムのスループットを改善することができる。
また、本実施形態において、中継局選択部107が同一通信セルに属する装置(基地局装置100及び端末装置200)のうちいずれかを中継局に選択する場合について説明したが、これに限ることなく、中継局の選択を解除し、自装置(基地局装置100)が中継処理を行う中止信号を送信するようにしてもよい。すなわち、基地局装置100は、同一通信セルに属する端末装置200のいずれかに中継処理を行わせることやめ、自装置が中継処理を行うようにしてもよい。例えば、基地局装置100は、干渉信号測定部106が近隣に位置する他の通信セルなどを検出できなくなると、決定信号生成部108が無線通信のホップ数を減少させるために上述の中止信号を各端末装置200に送信する。
これにより、基地局装置100は、自装置が端末装置200よりも効率的に中継処理を行える場合に、中止信号を送信することにより、無線通信システムのスループットを改善することができる。
また、本実施形態において、図4に示した中継局を選択して通知する処理を、予め定めた所定の周期ごとに行うようにしてもよい。例えば、基地局装置100の干渉信号測定部106、及び端末装置200の干渉信号測定部206は、予め定められた周期ごとに、端末情報及び干渉情報の測定を行う探索を行い、基地局装置100の中継局選択部107に送信する。中継局選択部107は、自装置及び各端末装置200それぞれの端末情報及び干渉情報に基づいて、新たな中継局を選択するようにしてもよい。
図11は、本実施形態の変形例5における中継局を選択して通知する処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、通信セルC2における処理が示されている。なお、同図においては、端末装置221、225の記載を省いている。
同図に示すように、時刻t111において、干渉信号測定部106及び干渉信号測定部206が行った探索の結果(端末情報及び干渉情報)に基づいて、端末装置223が中継局に選択される。
時刻t111から予め定められた周期が経過した時刻t112において、干渉信号測定部106及び干渉信号測定部206が行った探索の結果に基づいて、端末装置222が中継局に選択されるようにしてもよい。
このように、中継局を切り替えることにより、無線通信システムにおいて発生する干渉に変化に追従して、無線通信システムのスループットを改善することができる。
また、基地局装置100は、同一通信セルに属する端末装置200に対して、上述の中止信号を用いた後に、中継局を切り替えるようにしてもよい。また、中継局を選択して通知する周期は、無線通信システムを管理する管理者によって任意に切り替えられるようにしてもよい。
なお、上述した実施形態、及び各変形例では、各端末装置200が、信号中継部209を有し、他の端末装置200と基地局装置100との無線パケット通信を中継する構成について説明したが、これに限ることなく、通信セルには、信号中継部209を有しない端末装置が属していてもよい。この場合、通信セルにおいて、基地局装置100は、信号中継部209を有している端末装置200から中継局を選択するようにする。
なお、本発明における基地局装置100の通信セル情報記憶部103、信号中継部104、ネットワークインターフェース105、干渉信号測定部106、中継局選択部107、及び決定信号生成部108と、端末装置200の通信セル情報記憶部203、信号選択部204、干渉信号測定部206、通知信号生成部207、決定信号検出部208、及び信号中継部209との機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより中継局の選択や、中継処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
100,110,120…基地局装置
101,201…アンテナ
102,202…無線部
103,203…通信セル情報記憶部
104,209…信号中継部
105…ネットワークインターフェース
106,206…干渉信号測定部
107…中継局選択部
108…決定信号生成部
200,211,215,221,222,223,224,225…端末装置
204…信号選択部
205…データ処理部
207…通知信号生成部
208…決定信号検出部

Claims (8)

  1. 基地局装置と、該基地局装置を介して外部のネットワークと通信をする複数の端末装置とを具備する無線通信システムであって、
    前記端末装置は、
    受信した受信信号から、前記複数の端末装置のうち互いに通信できる端末装置の数を示す端末情報と、前記基地局装置及び前記端末装置が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置の数、及び当該通信装置から受ける干渉に関する情報を含む干渉情報とを生成し、前記端末情報及び前記干渉情報を前記基地局装置に送信する干渉信号測定部と、
    前記基地局装置から受信する決定信号が自装置を示していた場合、前記基地局装置と自装置以外の端末装置との間において送受信される無線パケットを中継する信号中継部と
    を備え、
    前記基地局装置は、
    前記複数の端末装置から受信する前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、前記複数の端末装置からいずれかを選択し、選択した端末装置を示す前記決定信号を生成して前記複数の端末装置に送信する中継局選択部
    を備えている
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記中継局選択部は、
    前記複数の端末装置ごとに、該端末装置から受信した前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、該端末装置が互いに通信できる前記端末装置の数から前記通信装置の数を減算し、
    最も大きい減算結果に対応する端末装置を示す前記決定信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記中継局に選択された端末装置は、
    他の端末装置と前記基地局装置とが送受信に用いる周波数チャネルと異なる、周波数チャネル又は異なる通信方式、あるいは有線回線を通じて送受信を行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の無線通信システム。
  4. 前記中継局に選択された端末装置は、
    他の端末装置から前記基地局装置に中継する複数の無線パケットに含まれるデータをまとめ、1つの無線パケットとして前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、送信先の異なるデータを1つの無線パケットとして前記中継局に選択された端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記複数の端末装置のうち少なくとも1つがMIMO通信方式を用いて無線パケットの送受信ができる場合、
    前記中継局選択部は、更に、MIMO通信又はマルチユーザMIMO通信ができるか否か、若しくは前記端末装置に備えられているアンテナの数に基づいて、前記中継局を選択する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記複数の端末装置のうち前記中継局に選択された端末装置と無線パケットの送受信ができない端末装置がある場合、当該端末装置は、前記基地局装置を介して無線パケットの送受信を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  7. 前記中継局選択部は、更に、前記中継局に選択した端末装置が、前記基地局装置と他の端末装置との間において送受信される無線パケットの中継をやめさせる中止信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  8. 基地局装置と、該基地局装置を介して外部のネットワークと通信をする複数の端末装置とを具備する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記端末装置において、受信した受信信号から、前記複数の端末装置のうち互いに通信できる端末装置の数を示す端末情報と、前記基地局装置及び前記端末装置が送受信に用いる周波数チャネルと同一の周波数チャネルを用いて送受信を行う通信装置の数、及び当該通信装置から受ける干渉に関する情報を含む干渉情報とを生成し、前記端末情報及び前記干渉情報を前記基地局装置に送信する干渉信号測定ステップと、
    前記基地局装置において、前記複数の端末装置から受信する前記端末情報及び前記干渉情報に基づいて、前記複数の端末装置からいずれかを選択し、選択した端末装置を示す決定信号を生成して前記複数の端末装置に送信する中継局選択ステップと、
    前記端末装置において、前記基地局装置から受信する決定信号が自装置を示していた場合、前記基地局装置と自装置以外の端末装置との間において送受信される無線パケットを中継する信号中継ステップと
    を有していることを特徴とする無線通信方法。
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