JP2012163288A - ダクト構成材及びその製造装置 - Google Patents

ダクト構成材及びその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012163288A
JP2012163288A JP2011025207A JP2011025207A JP2012163288A JP 2012163288 A JP2012163288 A JP 2012163288A JP 2011025207 A JP2011025207 A JP 2011025207A JP 2011025207 A JP2011025207 A JP 2011025207A JP 2012163288 A JP2012163288 A JP 2012163288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fold
duct
helical
helical fold
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011025207A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Takada
啓一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANCO Manufacturing
Sanko Machinery Co Ltd
Original Assignee
SANCO Manufacturing
Sanko Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANCO Manufacturing, Sanko Machinery Co Ltd filed Critical SANCO Manufacturing
Priority to JP2011025207A priority Critical patent/JP2012163288A/ja
Publication of JP2012163288A publication Critical patent/JP2012163288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】厚板を用いる三井はぜであっても、カシメ加工が容易であり、かつ、綺麗に仕上がり、外形に凹凸を殆ど生じないダクト構成材及びその製造装置を提供する。
【解決手段】複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部11と、それと嵌合する他方のはぜ折り部12により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材について、他方のはぜ折り部12を一方のはぜ折り部11と嵌合した状態において、一方のはぜ折り部11よりも突出する延長部分15を、他方のはぜ折り部の端部外側に設け、上記延長部分15を折り曲げて一方のはぜ折り部の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部12と延長部分15との境界に沿って折り溝16を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部と、それと嵌合する他方のはぜ折り部により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材及びその製造装置に関するものである。
例えば、排煙ダクトや空調用送風路などに用いられるダクトは、ダクト板の側縁に沿って形成されている、はぜ折り部の嵌合により筒状に組み立てられる。はぜ折り部の構造ではピッツバーグはぜ(或いはピッツバーグシーム、または三井はぜ)と、ボタンパンチはぜ(或いはスナップロックシーム)が有名である。しかし、三井はぜの場合、組み立て時に板金製品であるダクト板のはぜ折り部の一部をハンマーで叩いてカシメ加工をする必要があり、そのために相当の労力を必要とした。それも1mm程度までの板厚のダクト板であればともかく、板厚が1.6mmというような厚いダクト板では、多大な労力を費やしても綺麗に仕上げることが困難であった。
図12は、従来の装置と方法で製造した三井はぜを有するダクトの要部を示しており、一方のダクト構成材f1のはぜ折り部aを、他方のダクト構成材f2のはぜ折り部bに叩き込み、他方のはぜ折り部bの外側延長部分cを、一方のはぜ折り部aを外側に折り曲げて完成する。ところが、他方のはぜ折り部bの外側延長部分cを折り曲げる加工には熟練が必要であり、特に、板厚が1.6mmというように厚いダクト板では、直角に綺麗に折り曲げるカシメ加工ができず、折り曲げ部分dの曲げRが大きく膨らんだようになって仕上がりが良くないという問題があった。なお、一方のはぜ折り部は単にシングルと、他方のはぜ折り部はダブルと呼ばれることがある。
はぜに関する先行技術には、例えば組立について、特開平5−172281号に開示されているダクトのはぜ継手構造及び組立方法の発明があり、また、本件出願人も、先にダクト構成材とその組み立て装置を開発し出願をした(特開2007−139279号)。しかしこれらの発明は、何れもボタンパンチはぜに関するもので、三井はぜに関するものではなく、その改良につながるものでもない。つまり、三井はぜにおいて、延長部分を綺麗に直角に折り曲げる点及び、特に、板厚の大きいダクト構成材について、はぜ折り部を綺麗に仕上げる技術は未だ開示されておらず、未解決の課題として残っている。
特開平5−172281号 特開2007−139279号
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、厚板を用いる三井はぜであっても、カシメ加工が容易であり、かつ、綺麗に仕上がり、外形に凹凸を殆ど生じないダクト構成材及びその製造装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、特に、板厚の大きいダクト構成材について、ロール成形装置を用いて、はぜ折り部をきれいに成形可能なダクト構成材を製造することである。
前記の課題を解決するため、本発明は、複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部と、それと嵌合する他方のはぜ折り部により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材について、他方のはぜ折り部を一方のはぜ折り部と嵌合した状態において、一方のはぜ折り部よりも突出する延長部分を、他方のはぜ折り部の端部外側に設け、上記延長部分を折り曲げて一方のはぜ折り部の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成するという手段を講じたものである。お、この発明においても一方のはぜ折り部はシングルと、また、他方のはぜ折り部はダブルと呼んでも良い。
一方のはぜ折り部はほぼL字型の横断面形状を有し、他方のはぜ折り部は、上記L字型の横線部分を挿入するほぼU字型の横断面形状を有し、他方のはぜ折り部のU字型内にL字型の横線部分を挿入したときに、L字型の縦線部分よりも突出する延長部分をU字型の端部外側に設けるとともに、一方のはぜ折り部のL字型の縦線部分の外面に、ダクト板の板面に対して凹状の段部を形成し、上記他方のはぜ折り部とその端部の延長部分との境界に沿って形成した折り溝を折り曲げ部として、延長部分を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに延長部分が上記凹状の段部に収まり、ダクト板の外面とほぼ面一になるように構成することは、三井はぜにおける典型的な例である。
折り溝は、延長部分を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに内側となる面又は外側となる面のどちらにも形成可能である。折り溝を、例えば切削によって形成した場合、加工面の腐食等の加工による影響を考慮しなければならないが、ロール成形により形成した折り溝であれば、上記の問題や金属組織の損傷も気にせずに済む利点がある。また、他方のはぜ折り部は、ほぼU字型の二辺のうち、ダクト構成材の内側に位置するU字型の一辺の端部にて内方へ逆U字状に折り返してほぼS字を形成し、さらに外方へ折り曲げて、ダクト構成材の外側に位置するU字型の他辺とともに上記ダクト構成材の外面とほぼ面一になるようにすることも望ましい構成である。
複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部と、それと嵌合する他方のはぜ折り部により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材をロール成形手段によって製造する装置については、一方のはぜ折り部をロール成形するための一方の成形ロール列と、他方のはぜ折り部をロール成形するための他方の成形ロール列を具備し、他方のはぜ折り部を一方のはぜ折り部と嵌合した状態において、一方のはぜ折り部よりも突出する延長部分を、他方のはぜ折り部の端部外側に設けるとともに、上記延長部分を折り曲げて一方のはぜ折り部の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成する溝成形ロールを具備し、上記溝成形ロールを一方の成形ロール列の入り側に配置した構成とすることができる。
更に、一方のはぜ折り部はほぼL字型の横断面形状を有し、他方のはぜ折り部は、上記ほぼL字型の横線部分を挿入するほぼU字型の横断面形状を有し、一方のはぜ折り部を他方のはぜ折り部に挿入した状態において、上記U字型の曲線部からL字型の縦線部分よりも突出する延長部分の先端に至る長さAを調整するために、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部をロール成形するための他方の成形ロール列の前段にガイド定規を設置し、上記ガイド定規の一をダクト板の送り方向に対して直交方向へ移動させることによって、上記長さAを変更する構成を備えることが望ましい。本発明は、このように、ダクト板のロール成形によってはぜ折り部に折り溝を形成することを可能にするので、別の装置又は工程によって折り溝を形成する必要がないという利点を有する。
本発明は上記のように構成されかつ作用するものであるから、厚板を用いる三井はぜであっても、他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成することにより、カシメ加工が容易になり、かつ、綺麗に仕上がり、外形に凹凸を殆ど生じないダクト構成材を提供することができる。また、本発明によれば、特に、板厚の大きいダクト構成材について、ロール成形装置を用いて、他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成する溝成形ロールを用いて、はぜ折り部をきれいに成形可能なダクト構成材を製造することができるという効果を奏する。
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1の例では、本発明のダクト構成材として、ほぼL字型の横断面形状を有する一方のはぜ折り部11を、ダクト長手方向の両側に備えたダクト板12と、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部13を、同様にダクト長手方向の両側に備えたダクト板14を示している。上記他方のはぜ折り部13は、上記L字型の横線部分を挿入する(或いは叩き込む)、ほぼU字型の隙間を有しており、上記L字型の横線部分の長さはほぼU字型の隙間13mの長さ未満である。ダクト板12、14は共に厚さ1.6mmの鉄板(軟鋼板)とする。
ここで説明の便宜上一方のはぜ折り部11について、L字型の横線部分を符号11s、同じく縦線部分を11lとし、他方のはぜ折り部13については、U字型の平行な二辺の内側を符号13iとし、外側を13oとし、U字型の曲線部を符号13uのように記載する。よって、上記L字型の横線部分11sをほぼU字型の隙間13mに叩き込むと、L字型の縦線部分11lはU字型の内側13iにて内方へ逆U字状に折り返した折り返し端部13rに当たり得る寸法関係にある(図2A参照)。
本発明のダクト構成材では、一方のはぜ折り部11と他方のはぜ折り部13を嵌合した状態において、一方のはぜ折り部11よりも突出する延長部分15を、他方のはぜ折り部13の端部外側に設け、上記延長部分15を折り曲げて一方のはぜ折り部11の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部13と延長部分15との境界に沿って折り溝16を形成している。折り溝15は、L字の外角に対応する位置に設けるものとし、かつ、L字の外角が溝内に入り込まない大きさに設定する(図2B)。このため、前記の寸法関係から、延長部分14の折り曲げの際にL字の外角がガイドとなって、綺麗な直角の折り曲げの実現に寄与する。
さらに、一方のはぜ折り部11のL字型の縦線部分11lの外面に、ダクト板12の板面に対して板厚分だけ低くなった凹状の段部17を形成し、上記他方のはぜ折り部13とその端部の延長部分15との境界に沿って形成した折り溝16を折り曲げ部として、延長部分15を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに、延長部分14の外面は上記凹状の段部17に収まり、ダクト板12の外面とほぼ面一になるという構成を有する(図2C)。図示の例において、上記の折り溝16は、延長部分15を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに内側となる面に形成されている。図示の例では、折り溝16を、譬えれば実線状に一筋の連続した溝として形成したが、これに限らず、断続した破線状に形成すること、或いは二筋以上の平行線状に形成することも可能であり、板厚の大小、或いは曲げRの大小等の条件に応じて変更することができる。
また、他方のはぜ折り部13は、ほぼU字型の二辺のうち、ダクト構成材の内側に位置するU字型の一辺の折り返し端部13rにて内方へ逆U字状に折り返し、全体としてほぼS字を形成し、他端部をさらに外方へ折り曲げ、ダクト構成材の外側に位置するU字型の他辺(外側13o)の外面と上記ダクト構成材の外面とがほぼ面一になるように構成されている。つまり、全体としてS字を構成する他方のはぜ折り部関連構造がダクト内部に納まるように、他方のダクト板14に内方に凹ませた他方の段部18を設け、そこにS字部分を配置している。
上記の一方のダクト板12と他方のダクト板14を各々2枚ずつ用い、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部11の横線部分11sを他方のはぜ折り部13の隙間13mに打ち込み、さらに他方のはぜ折り部13の先端の延長部分を、折り溝16に沿って折り曲げることにより、延長部分15を一方のダクト板12の外面に折り重ね、筒状のダクト10が組み立てられる(図3参照)。折り曲げた上記の延長部分15は一方のダクト板12の凹状の段部17に納まり、全体としてS字を構成する他方のはぜ折り部13も他方のダクト板14の他方の段部18に収まる。よって、図3に示した、横断面形状が長方形の筒状のダクト10は、延長部分15が綺麗な直角に折り曲げられ、外面の全体がほぼ面一に保たれた角筒状のダクトが形成される。
図1ないし図3の例1では、ほぼL字型の横断面形状を有する一方のはぜ折り部11を両側に備えたダクト板12と、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部13を両側に備えたダクト板14から成る構成を本発明のダクト構成材として示した。しかし、一枚のダクト板の一方の縁に沿って一方のはぜ折り部11を設け、かつ、同じダクト板の他方の縁に沿って他方のはぜ折り部13を設けた一種類のみから成る本発明のダクト構成材もあり得るので、これを例2として図4に示す。
例2のダクト構成材は、ほぼL字型の横断面形状を有する一方のはぜ折り部11をダクト長手方向の一側に備え、かつまた、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部13を他側に備えた一種類のダクト板19から成る。説明が煩雑になるのを避けるために、一方のはぜ折り部11と他方のはぜ折り部13は図1ないし図3と同じ符号とし、かつ、夫々の各部分的要素についても同じ符号で援用するものとし、詳細な説明は繰り返さない。なお、ダクト板19は、厚さ1.6mm程度の鉄板(軟鋼板)とする。
例2のダクト構成材によれば、一種類のダクト板19を4枚用いて筒状のダクトを組み立てることができる。この場合においても、例1で説明したように一方のはぜ折り部11の横線部分11sを他方のはぜ折り部13の隙間13mに打ち込み、さらに他方のはぜ折り部13の先端の延長部分を、折り溝16に沿って折り曲げることにより、延長部分15を一方のダクト板12の外面に折り重ね、筒状のダクト10が組み立てられること、完成した横断面形状が長方形の筒状のダクトは、延長部分15が綺麗な直角に折り曲げられ、外面の全体がほぼ面一に保たれていることは例1のものと同様である。
複数個のダクト板12、14、19を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部11と、それと嵌合する他方のはぜ折り部13により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材をロール成形手段によって製造する装置について説明する。図5及び図6はロール成形機20を示すものであり、一方のはぜ折り部11を有するダクト板12と他方のはぜ折り部13を有するダクト板14を成形するために、パスラインに沿って配置されている一方の成形ロール列21、22と、他方の成形ロール列23、24とを1組とするn段のロール対を有する。図5、図6の例において、進行方向左側のロール列21、22は一方のはぜ折り部11のロール成形用、進行方向右側のロール列23、24は他方のはぜ折り部13のロール成形用である。なお、進行方向は図5及び図6において右から左とする。
図5及び図6の例に示したロール成形機20において、25はロール対駆動モーター、26は動力伝達機構であり、駆動モーター23とロール列を連動させる歯車列とを結合している。27は成形ロール列21、22の入り側、28は同じく出側であり、夫々の側にガイド定規29、30が設けられている。また、ロール列21、22の左右には、ワークWの移動、この場合は軟鋼板から成る厚板の送りに使用する補助コンベア31、32が設置されている。
図示の例において、一方の成形ロール列21、22は図1に示した一方のダクト板12を成形し、他方の成形ロール列23、24は他方のダクト板14を成形するものとされ、共に11段の成形ロールから成る。図7A、B、Cは各段のロール対と、それらによって成形されるワークの断面形状を示しており、一方の成形ロール列21、22では6段目までの間に凹状の段部17のための斜面を成形し(図7A)、9段目までの間にL字型を成形し(図7B)、最終段までの間に一方のはぜ折り部11のロール成形を完了する。21−6、22−6とあるのは各ロールの6段目であることを示す。なお、図7、図8及び図9ではロールに対するワークWの配置が異なるが、作図上の差であり特別の意味はない。
同様に図8Aは、延長部分15を折り曲げて一方のはぜ折り部11の外側に折り重ねるために、他方のはぜ折り部13と延長部分15との境界に沿って折り溝16を型成形する溝成形ロールを示しており、折り溝成形用の型は上段のロール23−2にのみ突部33を有している。図8Bは、4段目のロール対23−4、24−4、図8Cは、7段目のロール対23−7、24−7を示しているが、ここまでの工程で延長部分15と、全体としてS字を構成する他方のはぜ折り部13の納まる段部18までが成形される。
図9Aは、9段目の工程であり、この段までのロール対23−9、24−9によって、ほぼU字型の横断面形状を成形する直前の形状がロール成形される。そして、図9Bの、11段目のロール対23−11、24−11によって、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部13のロール成形を完了する。
さらに本発明では、一方のはぜ折り部11を他方のはぜ折り部13に挿入した状態において、上記U字型の曲線部13uからL字型の縦線部分よりも突出する延長部分15の先端に至る長さAを調整するために(図1参照)、ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部13をロール成形するための、他方の成形ロール列23、24の前段に設置したガイド定規29を備えている。図10において、上記ガイド定規29はその位置をダクト板の送り方向に対して交叉方向(図10では直交)へ移動可能に設けられており、交叉方向へ移動させることによって、上記長さAを変更することができる。
34は定規受け止め用ストッパー、35は止めねじであり、ガイド定規29の位置を規定する。上記ガイド定規29の位置をダクト板の送り方向に対して交叉方向へ移動させることによって、ストッパー34の位置を設定し、ガイド定規29にワークWの送り方向の一側を接しさせながら平行に送り操作をすることで、ガイド定規29に規定されるU字型の延長部分15の先端から、同じくU字型の曲線部13uに至る長さAを調整することができる。
なお、軟鋼板の厚板より成るワークWを扱う際には、一方のはぜ折り部11、他方のはぜ折り部13共に、入り側にてガイド定規29にワークWの一側を押し当てながら、平行にスライドさせるように成形ロールに入れるようにする。図11は上記のワークセットの仕方を示したもので、eはワーク先端部の切欠き状角部であり、ダクト接続構造のために設けられている。
このように構成されている本発明に係るダクト構成材の製造装置によれば、厚さ1.6mmという軟鋼板の厚板より成るワークWを用いて、ダクト構成材をロール成形によって製造することが可能となる。しかし、本発明は1.6mmの板圧の軟鋼板のみに適用するだけではなく、より薄いものには勿論のこと、より厚いものにも適用できる余地がある。従来の技術による板厚が1.6mmというダクトの製作は、製作に要する労力や、仕上がりの品質などを考慮した場合に割が良くなく敬遠されがちであった。特に、図12に示したように、折り曲げ部分dの曲げRが大きく膨らんだようになると、単に見栄えが悪いというだけでなく、ダクト取り付け時に取り付け部材と抵触する恐れも出て来るが、本発明によれば設計図通り正確に仕上がり、かつ、ダクト取り付け作業も容易化する。
本発明に係るダクト構成材の例1を示す端面図である。 同じく例1のダクト構成材を用いてはぜ折り部を組み立てる工程A、B、Cを示す端面図である。 同じく例1のダクト構成材を用いて組み立てたダクトの端面図である。 同じく本発明に係るダクト構成材の例2を示す端面図である。 本発明に係るダクト構成材の製造装置を示す上面図である。 同上装置の側面図である。 同上装置による各段の一方の成形ロール対と対応する加工工程A、B、Cを示す説明図である。 同上装置による各段の他方の成形ロール対と対応する加工工程A、B、Cを示す説明図である。 同じく各段の他方の成形ロール対と対応する加工工程A、Bを示す説明図である。 同じく延長部分の先端に至る長さを調整する機構部分の平面図である。 同じくワークのセット方法を説明する平面図である。 従来の三井はぜの問題点を示す端面図である。
10 本発明に係るダクト
11 一方のはぜ折り部
12 一方のダクト板
13 他方のはぜ折り部
14 他方のダクト板
15 延長部分
16 折り溝
17 凹状の段部
18 他方の段部
19 ダクト板
20 ロール成形機
21、22 一方のロール列
23、24 他方のロール列
25 駆動モーター
26 動力伝達機構
27 入り側
28 出側
29、30 ガイド定規
31、32 補助コンベア
33 突部
34 ストッパー
35 止めねじ

Claims (5)

  1. 複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部と、それと嵌合する他方のはぜ折り部により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材であって、
    他方のはぜ折り部を一方のはぜ折り部と嵌合した状態において、一方のはぜ折り部よりも突出する延長部分を、他方のはぜ折り部の端部外側に設け、
    上記延長部分を折り曲げて一方のはぜ折り部の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成したことを特徴とする
    ダクト構成材。
  2. 一方のはぜ折り部はほぼL字型の横断面形状を有し、他方のはぜ折り部は、上記L字型の横線部分を挿入するほぼU字型の横断面形状を有し、
    他方のはぜ折り部のU字型内にL字型の横線部分を挿入したときに、L字型の縦線部分よりも突出する延長部分をU字型の端部外側に設けるとともに、一方のはぜ折り部のL字型の縦線部分の外面に、ダクト板の板面に対して凹状の段部を形成し、
    上記他方のはぜ折り部とその端部の延長部分との境界に沿って形成した折り溝を折り曲げ部として、延長部分を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに延長部分が上記凹状の段部に収まり、ダクト板の外面とほぼ面一になるように構成した
    請求項1記載のダクト構成材。
  3. 折り溝が、延長部分を一方のはぜ折り部側に折り曲げたときに内側となる面に形成されており、また、他方のはぜ折り部は、ほぼU字型の二辺のうち、ダクト構成材の内側に位置するU字型の一辺の端部にて内方へ逆U字状に折り返してほぼS字を形成し、さらに外方へ折り曲げて、ダクト構成材の外側に位置するU字型の他辺と上記ダクト構成材の外面とがほぼ面一になるように構成した
    請求項2記載のダクト構成材。
  4. 複数個のダクト板を用いて、夫々の側縁に設けられている一方のはぜ折り部と、それと嵌合する他方のはぜ折り部により筒状のダクトを組み立てるためのダクト構成材をロール成形手段によって製造する装置であって、
    一方のはぜ折り部をロール成形するための一方の成形ロール列と、他方のはぜ折り部をロール成形するための他方の成形ロール列を具備し、
    他方のはぜ折り部を一方のはぜ折り部と嵌合した状態において、一方のはぜ折り部よりも突出する延長部分を、他方のはぜ折り部の端部外側に設けるとともに、
    上記延長部分を折り曲げて一方のはぜ折り部の外側に折り重ねるために、上記他方のはぜ折り部と延長部分との境界に沿って折り溝を形成する溝成形ロールを具備し、
    上記溝成形ロールを一方の成形ロール列の入り側に配置した
    ダクト構成材の製造装置。
  5. 一方のはぜ折り部はほぼL字型の横断面形状を有し、他方のはぜ折り部は、上記ほぼL字型の横線部分を挿入するほぼU字型の横断面形状を有し、
    一方のはぜ折り部を他方のはぜ折り部に挿入した状態において、上記U字型の曲線部からL字型の縦線部分よりも突出する延長部分の先端に至る長さAを調整するために、
    ほぼU字型の横断面形状を有する他方のはぜ折り部をロール成形するための他方の成形ロール列の前段にガイド定規を設置し、上記ガイド定規の位置をダクト板の送り方向に対して交叉方向へ移動させることによって、上記長さAを変更する構成を備えた
    請求項4記載のダクト構成材の製造装置。
JP2011025207A 2011-02-08 2011-02-08 ダクト構成材及びその製造装置 Pending JP2012163288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011025207A JP2012163288A (ja) 2011-02-08 2011-02-08 ダクト構成材及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011025207A JP2012163288A (ja) 2011-02-08 2011-02-08 ダクト構成材及びその製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012163288A true JP2012163288A (ja) 2012-08-30

Family

ID=46842841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011025207A Pending JP2012163288A (ja) 2011-02-08 2011-02-08 ダクト構成材及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012163288A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743365U (ja) * 1993-12-30 1995-08-22 有限会社庄内クリエート工業 可搬形板金切断、折曲装置
JP2012037113A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Kanazawa Kikai:Kk ダクトの製造方法,ロール成形機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743365U (ja) * 1993-12-30 1995-08-22 有限会社庄内クリエート工業 可搬形板金切断、折曲装置
JP2012037113A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Kanazawa Kikai:Kk ダクトの製造方法,ロール成形機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5868891B2 (ja) 異径管状部品の製造方法
KR100841227B1 (ko) 엘시디 모듈용 하우징의 제조 방법 및 그에 의해 제조된하우징
JP6018127B2 (ja) 車体部品
KR100720931B1 (ko) 엘시디 모듈용 하우징의 제조방법 및 그에 의해 제조된하우징
CN100376338C (zh) 一种用钢板生产异形管材的方法及设备
EP1911619B1 (en) Door panel structure and method of producing the same
WO2015040969A1 (ja) プレス成形品及びプレス成形品の製造方法並びにプレス成形品の製造装置
WO2015041009A1 (ja) プレス成形品及びプレス成形品の製造方法並びにプレス成形品の製造装置
WO2013008805A1 (ja) ドアサッシュ
JP2016052675A (ja) ドアサッシュ及びその製造方法
JP2010284866A (ja) 罫線形成具
US9981298B2 (en) Method of producing polygonal closed cross-section structural component with a curved form and polygonal closed cross-section structural component produced by the method
US9719404B2 (en) Muffler and its corresponding manufacturing method
WO2016084684A1 (ja) ホットスタンプトリム部品
JP2012163288A (ja) ダクト構成材及びその製造装置
KR20020084955A (ko) 건축용 금속판넬의 코너 가공방법
RU2508957C1 (ru) Способ получения изделий с криволинейными участками из профильных труб
TWI564912B (zh) Frame of Instrument Frame and Its Forming Method
JP5392811B2 (ja) L字型構造部材の製造方法
JP5559633B2 (ja) ダクトの製造方法
JP4465345B2 (ja) ダクト成形機
JP6401729B2 (ja) L字型構造部材の製造方法及びl字型構造部材
RU2528286C2 (ru) Способ получения изделий из профильных труб и устройство для его реализации
KR101196006B1 (ko) 평철 교정기
JP2014201074A (ja) ロッカリインフォースおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141209