JP2012161690A - 遊技機 - Google Patents

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JP2012161690A JP2012128708A JP2012128708A JP2012161690A JP 2012161690 A JP2012161690 A JP 2012161690A JP 2012128708 A JP2012128708 A JP 2012128708A JP 2012128708 A JP2012128708 A JP 2012128708A JP 2012161690 A JP2012161690 A JP 2012161690A
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Abstract

【課題】基板ボックスの固定作業及び固定解除作業の容易化が図れる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1は、筐体2の左端部若しくは右端部のいずれか一方に前面扉3が揺
動自在に支持され、固定ベース部202が筐体2内の背板2cに固定され、その固定ベー
ス部202に可動ベース部203が上下方向に回動可能に支持されている。可動ベース部
203には、その回動中心軸線に直交する方向に沿って移動させることによって基板ボッ
クス102を可動ベース部203に着脱する保持手段204と、その保持手段204に保
持された基板ボックス102を可動ベース部203に固定する固定手段が設けられており
、固定手段は、筐体2の左端部側と右端部側のうち前面扉3が支持された端部側と反対の
端部側に偏位した位置に設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
図20は、従来のスロットマシン1000の筐体1001を正面側から示す正面図、図
21は、図20のX−X線にて矢視した図、図22は、主基板ユニット1005の分解斜
視図である。
スロットマシン1000は、図20及び図21に示すように、正面側が開放された箱状
の筐体1001と、その筐体1001の開放部分を閉塞する前面扉1002を備えている
。前面扉1002は、前面扉1002の基端が筐体1001の左端部に支持されており、
上下に延在する中心軸線を中心として水平に揺動させることによって横開きし、筐体10
01の正面側を開閉できるようになっている。スロットマシン1000の筐体1001内
には、台座装置1100と主制御装置1200とからなる主基板ユニット1005が設け
られている。
台座装置1100は、図21及び図22に示すように、筐体1001の背板1011に
沿って固定される固定ベース部1111と、固定ベース部1111の表側に重ね合わせた
状態から固定ベース部1111の左端部を回動中心として右端部を手前側に水平に回動で
きるように固定ベース部1111に支持された可動ベース部1121とを有している。
固定ベース部1111の左端部には支持軸を取り付けるための軸取付部1112が設け
られており、可動ベース部1121の左端部には支持軸が挿入される軸受部1122が設
けられている。そして、支持軸を介して可動ベース部1121の左端部が固定ベース部1
111の左端部に回動自在に支持されている(図21(b)を参照)。
可動ベース部1121には、主制御装置1200の基板ボックス1202を脱着自在に
保持するための保持手段1123が設けられている。保持手段1123は、基板ボックス
1202を可動ベース部1121の基端部側から先端部側に向かってスライド移動させる
ことによって可動ベース部1121から取り外すことができ、可動ベース部1121の先
端部側から基端部側に向かってスライド移動させることによって可動ベース部1121に
挿着できる(図21(c)を参照)。これにより、例えば立ち入り検査時や主基板120
1の交換時に、基板ボックス1202の脱着作業を容易なものとしている。
そして、図20及び図22に示すように、可動ベース部1121の軸受部1122の近
傍位置には、挿着方向にスライド移動する基板ボックス1202に当接して、その基板ボ
ックス1202を可動ベース部1121の所定位置に位置決めするための段差部1124
が設けられている。
段差部1124には、位置決めされた基板ボックス1202を可動ベース部1121に
固定するための貫通孔1125が形成されている。貫通孔1125は、互いに可動ベース
部1121の回動中心軸方向に離間して対をなす位置に配置されており、各貫通孔112
5の中心軸が可動ベース部1121に対して垂直方向に延びるように形成されている。
主制御装置1200は、スロットマシン1000の動作制御の中で最も重要な遊技動作
の制御を行う主基板1201を有しており、図22に示すように、その主基板1201に
外部から容易に触れることができないように基板ボックス1202に封入した形で収容し
ている。
主基板1201は、矩形の平板形状を有しており、ネジ等によって基板ボックス120
2内に固定されている。基板ボックス1202は、主基板1201を収容可能な表ケース
体1211と裏ケース体1221とからなる略扁平の箱形状を有しており、基板ボックス
1202内の主基板1201を外部から視認できる透過性の合成樹脂製材料によって形成
されている。
基板ボックス1202は、保持手段1123によって可動ベース部1121の表側に重
ね合わせるように保持される。したがって、図21(a)に示すように、可動ベース部1
121を固定ベース部1111に重ね合わせた状態では主基板1201の表面を筐体10
01の正面側から視認できるが、主基板1201の裏面は、背板1011と対向して筐体
1001の正面側から視認できない。
一方、図21(b)に示すように、可動ベース部1121を固定ベース部1111から
手前側に水平に回動させた状態では主基板1201の裏面が筐体1001の右側板101
2側と対向して筐体101の正面側から主基板1201の裏面を視認可能となる。したが
って、基板ボックス1202をスロットマシン1000から取り外すことなく、主基板1
201の表面と裏面を視認できる。
基板ボックス1202の左端部は、基板ボックス1202をスライド移動させて可動ベ
ース部1121に挿着する際の先頭側となり、図20及び図22に示すように、基板ボッ
クス1202を可動ベース部1121に固定するためのネジ孔部1212が設けられてい
る。ネジ孔部1212は、基板ボックス1202が位置決めされた状態で可動ベース部1
121の段差部1124の重なり合い、段差部1124の貫通孔1125と一致する位置
に設けられている。
そして、基板ボックス1202の表面側からネジ孔部1212を通過して段差部112
4の貫通孔1125に固定ネジ1131を螺入することによって、基板ボックス1202
を可動ベース部1121に固定し、基板ボックス1202のスライド移動による台座装置
1100からの着脱を防止するように構成されている。
また、図20に示すように、スロットマシン1000の筐体1001内には下方から上
方に向かって順番にホッパ装置1003、リール装置1004、主基板ユニット1005
が配置されており、主基板ユニット1005とリール装置1004との間には、中継基板
1006が設けられている。
中継基板1006は、ホッパ装置1003やリール装置1004等の各種装置と主基板
ユニット1005の主基板1201との間の電気的な中継を行うものであり、配線コード
1231が設けられている。配線コード1231は、中継基板1006から上方に引き回
されて、基板ボックス1202内の主基板1201に接続されている。配線コード123
1と主基板1201は、配線コード1231に設けられたコネクタ(図示せず)を主基板
1201のソケット1203に差し込むことで接続される。主基板1201のソケット1
203は、種々の大きさを有する複数のものが基板ボックス1202の表側に左右方向に
亘るように設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−111027号公報
上記構成によれば、主基板ユニット1005を可動ベース部1121に固定している固
定ネジ1131は、基板ボックス1202の左端部に設けられたネジ孔部1212に螺入
されており、主制御装置1200を台座装置1100から取り外す場合には、事前に固定
ネジ1131を取り外す必要がある。
固定ネジ1131による基板ボックス1202の固定作業及び固定解除作業は、例えば
スクリュードライバーなどの工具を筐体1001の正面側から筐体1001内に挿入し、
筐体1001内で工具先端を固定ネジ1131に係合させて、工具の回転中心軸線が筐体
1001の前後方向に沿って延在するように回すことによって行われる。
しかしながら、固定ネジ1131は箱状の筐体1001内の奥側でかつ左側に位置する
ネジ孔部1212に螺入されている。したがって、右利きの人は工具を回しにくく、固定
ネジ1131の取外作業及び取付作業を容易に行うことができなかった。
また、基板ボックス1202の右端部にネジ孔部を設けようとすると、基板ボックス1
202の右端部は、主制御装置1200を可動ベース部1121に挿着する際の後尾側と
なることから、可動ベース部1121の貫通孔1125と対向する溝部を基板ボックス1
202の左端部から右端部に亘って形成する必要があり、基板ボックス1202の形状が
複雑になるという問題があった。
また、スロットマシン1000は複数台が横並びに設置される等の事情により、前面扉
1002は閉塞位置から90度くらいまでしか開かないとする構成が一般的であり、全開
状態では前面扉1002が筐体1001の左端部から手前に向かって突出する位置に配置
される。したがって、基板ボックス1202の固定作業及び固定解除作業において前面扉
1002が邪魔になり、左利きの人であっても、これらの作業がやりにくいという問題が
あった。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決すべくなされたものであり、その目的は、
基板ボックスの固定作業及び固定解除作業の容易化が図れる遊技機を提供することにある
上記課題を解決する請求項1に記載の発明による遊技機は、回路基板を収容可能でその
収容した回路基板を外部から視認可能な基板ボックスと、基板ボックスが収容され正面側
が開放された箱状の筐体と、筐体の左端部若しくは右端部のいずれか一方に基端が支持さ
れて基端にて上下に延在する揺動中心軸線を中心とした横方向の揺動により筐体の正面側
を開閉する前面扉と、筐体内で筐体の背板に固定される固定ベース部と、固定ベース部に
支持されて筐体の左右方向に沿って延在する回動中心軸線を回動中心とした上下方向の回
動が可能な可動ベース部と、可動ベース部に設けられ、基板ボックスを回動中心軸線に直
交する方向に沿って往復移動可能に案内し、基板ボックスを回動中心軸線に接近する方向
に移動させることによって基板ボックスを可動ベース部に保持し、基板ボックスを回動中
心軸線から離間する方向に移動させることによって基板ボックスを可動ベース部から取り
外し可能な保持手段と、基板ボックスの回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止し
て、保持手段に保持された基板ボックスを可動ベース部に固定可能な固定手段とを有する
そして、固定手段は、可動ベース部に穿設され、保持手段による基板ボックスの保持に
より中心軸線が基板ボックスの往復移動方向に直交しかつ回動中心軸線に直交する方向に
沿って延在する第1係止孔と、基板ボックスに穿設され、保持手段による可動ベース部へ
の保持により中心軸線が第1係止孔の中心軸線と同軸上に延在して第1係止孔と連通する
第2係止孔と、互いに連通する第1係止孔及び第2係止孔に挿着されて基板ボックス及び
可動ベース部のいずれか一方に係止される固定片とを有し、固定手段を筐体の左端部側と
右端部側のうち前面扉の基端が支持された端部側と反対の端部側に偏位した位置に設けた
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、固定手段は、可動ベース部に穿設された第1係止孔と
、基板ボックスに穿設された第2係止孔と、第1係止孔及び第2係止孔に挿着される固定
片とを有している。
第1係止孔は、可動ベース部に穿設され、保持手段による基板ボックスの保持により中
心軸線が基板ボックスの往復移動方向に直交しかつ回動中心軸線に直交する方向に沿って
延在する。
そして、第2係止孔は、基板ボックスに穿設され、保持手段による可動ベース部への保
持により中心軸線が第1係止孔の中心軸線と同軸上に延在して第1係止孔と連通する。
固定片は、互いに連通する第1係止孔と第2係止孔に挿着されて基板ボックス及び可動
ベース部のいずれか一方に係止され、基板ボックスの往復移動方向に直交しかつ回動中心
軸線に直交する方向に沿って延在する。したがって、基板ボックスの可動ベース部から取
り外す方向への移動を禁止することができ、基板ボックスを可動ベース部に固定すること
ができる。
そして、固定手段は、筐体の左端部側と右端部側のうち前面扉の基端が支持されている
端部側と反対の端部側に偏位した位置に設けられている。したがって、前面扉を開いた場
合に、前面扉が支持されている側と反対側の位置に固定手段が位置することとなり、固定
手段による基板ボックスの固定作業及び固定解除作業において、開状態にある前面扉が邪
魔にならず、これらの作業を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、固定手段は、固定片をネ
ジにより構成し、第1係止孔と第2係止孔のうち、一方をネジと螺合するネジ孔により構
成し、他方をネジが軸方向に移動自在に挿通可能な貫通孔により構成することを特徴とす
る。
請求項2の発明は、固定手段の構成を具体的に限定したものであり、固定片がネジによ
り構成され、第1係止孔と第2係止孔のうち、一方がネジと螺合するネジ孔により構成さ
れ、他方がネジが軸方向に移動自在に挿通可能な貫通孔により構成される。
したがって、ネジを第1係止孔及び第2係止孔に挿通して螺入方向に回転させることに
より、第1係止孔と第2係止孔の一方のネジ孔に螺入し、他方の貫通孔に挿通させること
ができ、基板ボックス及び可動ベース部のいずれか一方に係止することができる。
また、可動ベース部を回動させて、ネジの回転中心軸線を、基板ボックスの往復移動方
向に直交しかつ可動ベース部の回動中心軸線に直交する方向である、筐体の前後方向に沿
って延在するように配置した場合には、例えばスクリュードライバ等の工具を、筐体の正
面側から筐体内に挿入して、工具の回転中心軸線が筐体の前後方向に延在するように回し
て操作することができる。
したがって、開状態にある前面扉に邪魔されることなく、工具を操作することができ、
ネジの取り付けと取り外しを容易に行うことができ、基板ボックスの可動ベース部への固
定作業及び固定解除作業を迅速かつ簡単にできる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、第1係止孔を前記
回動中心軸線の近傍位置に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、第1係止孔を可動ベース部の回動中心軸線の近傍位置に設け
たので、第2係止孔は、基板ボックスを可動ベース部に保持させる際の基板ボックスの移
動方向先頭側に配置される。
したがって、基板ボックスが保持手段の案内により回動中心軸線に接近する方向に移動
する間における、可動ベース部の第1係止孔に対向する基板ボックスの対向部分を、基板
ボックスの移動方向に沿って長く形成する必要がなく、対向部分の長さをより短い距離と
することができる。したがって、基板ボックスの形状を簡単にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機において、前面
扉は、筐体の左端部に軸支されており、固定手段は、保持手段の筐体右側寄り位置に設け
られていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によると、前面扉は筐体の左端部に軸支され、固定手段は、保持
手段の筐体右側寄り位置に設けられている。したがって、前面扉は開状態では筐体の左側
位置に置かれ、筐体の右側は大きく開放されることとなる。したがって、固定手段が設け
られている保持手段の筐体右側寄り位置の周辺を大きく開放することができ、右利きの作
業者は、固定手段による基板ボックスの可動ベース部への固定作業を及び固定解除作業を
容易に行うことができる。
本発明によると、固定手段によって、基板ボックスの可動ベース部から取り外す方向へ
の移動を禁止し、基板ボックスを可動ベース部に固定することができる。そして、その固
定手段が、前面扉を開いたときに、筐体の左右方向のうち前面扉が支持されている側と反
対側の位置に設けられているので、基板ボックスの可動ベース部への固定作業及び固定解
除作業において前面扉が邪魔にならず、これらの作業を迅速かつ容易に行うことができる
以下、本発明の実施の形態について遊技機の一例としてスロットマシン1の場合を例に
図面に基づいて説明する。図1は、スロットマシン1の正面図、図2は、スロットマシン
1の前面扉3が閉じた状態を示す全体斜視図、図3は、スロットマシン1の前面扉3を開
いた状態を示した全体斜視図、図4は、前面扉3の背面図、図5は、筐体2の正面図であ
る。
スロットマシン1は、図1及び図2に示すように、筐体2と前面扉3を備えている。筐
体2は、スロットマシン1の骨格をなす部材であり、図5に示すように、天板2a、底板
2b、背板2c、左側板2d、右側板2eからなり、筐体2正面側が開放された箱形状を
有している。
前面扉3は、図3及び図4に示すように、左端側の上下複数カ所がヒンジ5によって筐
体2に取り付けられ、上下方向に延在する揺動中心軸線を中心として水平に揺動自在に支
持され、横方向の揺動によって筐体2の正面側を開閉するように構成されている。
前面扉3の右端部には、筐体2に対して前面扉3を閉鎖して施錠状態とする施錠装置6
と、その施錠装置6による施錠状態を解除して前面扉3を開放するためのキーシリンダ7
(図1及び図2を参照)が設けられている。
前面扉3の中央部上寄り位置には、図1及び図2に示すように、遊技者に遊技状態を示
す遊技パネル8が設けられている。遊技パネル8には、縦長の表示窓9が3つ横並びに形
成されている。表示窓9は透明又は半透明な材質によって構成されており、各表示窓9を
介してリール52を視認できるようになっている。
遊技パネル8の下方左側には、各リール52の回転を開始させるために操作されるスタ
ートレバー11が設けられている。スタートレバー11は、揺動操作によって各リール5
2の回転開始を指示する信号を出力する。
スタートレバー11の右側には、回転している各リール52を個別に停止させるための
ストップボタン12がそれぞれ設けられている。各ストップボタン12は、停止させるリ
ール52が表示される表示窓9の下方位置に対応して各々配置されており、押し操作によ
ってリール52の回転停止を指示する信号を出力する。
各ストップボタン12には、各リール52の停止操作が可能であるか否かを表示するた
めの発光ランプが内蔵されており、リール52の回転速度が一定になって回転を停止させ
ることが可能な状態になると点灯し、リール52の回転が停止すると消灯される。
遊技パネル8の下方右側には、コイン投入口21が設けられている。コイン投入口21
から投入されたコインは、図3及び図4に示すように、前面扉3の背面に設けられたセレ
クタ22によって貯留用通路23か排出用通路24のいずれかに案内される。セレクタ2
2は、通路切替用のソレノイドを有しており、非励磁時に排出用通路24側とし、励磁時
に貯留用通路23側に切り換える動作を行う。
貯留用通路23に案内されたコインは、筐体2内に収容されたホッパ装置に供給され、
排出用通路24に案内されたコインは、前面扉3の前面下部に設けられたコイン排出口2
5(図1及び図2を参照)からコイン受け皿26に排出されて遊技者に返還される。
コイン投入口21の下方には、図1及び図2に示すように、コイン返却スイッチ13が
設けられている。コイン返却スイッチ13は、コイン投入口21に投入されたコインがセ
レクタ22内に詰まった際に押し操作することにより、セレクタ22を機械的に動作させ
て、セレクタ22内のコインを強制的に排出用通路24内(図3及び図4を参照)に導き
、コイン排出口25からコイン受け皿26に排出させることができる。
表示窓9の下方左側には、クレジットされた仮想コインを3枚投入するための3枚投入
用のベットボタン14が設けられている。そして、3枚投入用のベットボタン14の左方
には、クレジットされた仮想コインを2枚投入するための2枚投入用のベットボタン15
と、1枚投入するための1枚投入用ベットボタン16が設けられている。
スタートレバー11の左側にはクレジット精算ボタン17が設けられている。クレジッ
ト精算ボタン17は、予め設定された最大枚数、例えば50枚となるまでの余剰の投入コ
イン数や入賞時に獲得した獲得コイン数を電子的に記憶する貯留モード(クレジット機能
)と、獲得コイン数を記憶せずに実際に払い出す払出モードとを切り替えるように構成さ
れている。
例えば、クレジット精算ボタン17が1回操作されると、貯留モードとなり蓄積された
コインの枚数の記憶が開始され、再び操作されると貯留モードが解除されて払出モードと
なり記憶させた枚数分のコインが実際に排出される。
表示窓9の下方中央には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたコイン数
を表示する残数表示部31と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の
際に、残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部32と、獲得コインの枚数を表示する
獲得枚数表示部33とがそれぞれ設けられている。
前面扉3の上部には、遊技の進行に伴って点灯・点滅する上部ランプ34と、画像・映
像等によって種々の情報を表示する液晶表示部35が設けられている。そして、コイン受
け皿26の上方には、スロットマシン1の機種名や遊技に係わるキャラクタなどが表示さ
れた下段プレート36が装着されている。また、コイン受け皿26の左側には灰皿37が
設けられている。そして、コイン排出口25の左右両側位置には、遊技の進行に伴って種
々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技の状態を報知する左右一対のスピーカ38が設け
られている。
筐体2は、図3及び図5に示すように、仕切板2fによってその内部が上下に2分割さ
れており、仕切板2fの上部には、リールユニット51が取り付けられている。リールユ
ニット51は、円筒状に形成された左リール52a、中央リール52b、左リール52c
を備えており、各リール52は、その中心軸線が回転中心軸線となるように、リールユニ
ット51のベース53に回転自在に支持されている。各リール52の回転中心軸線は、筐
体2の横幅方向に略水平に左右に延びる同一軸線上に配置されて、各リール52が各表示
窓9に対して1対1で対応している。
各リール52の表面には、周回方向に所定間隔をおいて複数種類の図柄が表示されてお
り、一つの表示窓11内から3つの図柄が視認できるように配置されている。そして、リ
ール52の正転により、各表示窓9には各種図柄が上から下に向かって移動しているよう
に映し出される。
各リール52は、個々にステッピングモータ(図示せず)に連結されており、各ステッ
ピングモータにより別個独立して回転駆動され、リール表面の図柄が各表示窓9から視認
可能な位置に停止される。
仕切板2fの下方位置には、ホッパ装置61が配設されている。ホッパ装置61は、コ
インを貯留する貯留タンク62と、コインを払い出す払出装置63を備えている。払出装
置63は、図示していないコイン払出用回転板を回転させることによって、貯留タンク6
2から所定枚数のコインを排出し、排出用通路24を介してコイン受け皿26にコインを
払い出す。
ホッパ装置61の右方には、貯留タンク62内に所定量以上のコインが貯留されること
を回避するための予備タンク64が設けられている。ホッパ装置61の貯留タンク62に
は、貯留タンク62内のコインを予備タンク64へ誘導する誘導プレート(図示せず)が
設けられている。誘導プレートは、その誘導プレートが設けられている高さ以上に貯留タ
ンク62内にコインが貯留された場合に、コインを案内して貯留タンク62から予備タン
ク64内に導き、予備タンク64内に貯留するようになっている。
筐体2内におけるホッパ装置61の左方には、電源ボックス71が収容されている。電
源ボックス71は、正面側に開閉扉72が設けられており、その開閉扉72を開くことで
露出される正面部には、電源スイッチ、リセットスイッチ、設定キー挿入孔(いずれも図
示せず)が設けられている。
電源スイッチは、操作することによって主制御装置を始めとする各部に電源を供給する
ためのものである。リセットスイッチは、スロットマシンの各種状態をリセットするため
のスイッチである。リセットスイッチは、押し状態で電源スイッチをオンすることによっ
て、スロットマシン内のバックアップデータをリセットでき、また、電源スイッチがオン
されている状態でリセットスイッチを押した場合には、エラー状態をリセットできるよう
になっている。設定キー挿入孔は、設定キーを挿入するためのキー孔であり、ホール管理
者等が設定キーを挿入して、スロットマシン1の設定状態を設定1から設定6まで変更で
きるようになっている。
リールユニット51の上方には、中継基板81を間に介在させて、主基板ユニット10
0が取り付けられている。中継基板81は、リールユニット51の上面に沿って左右方向
に亘って延在して配設されており、中継基板81の上面には、配線コード82が接続され
ている。配線コード82は、中継基板81から上方に延出し、主基板ユニット100の主
制御装置101に接続されている。
主基板ユニット100は、スロットマシン1の制御を行う主制御装置101と、主制御
装置101を筐体2内の背板2cに取付支持する台座装置201とを備えている。
以下、主基板ユニット100の構成について図6〜図17に基づき詳細に説明する。
図6は主基板ユニット100の正面図、図7は図6のI方向矢視図、図8は、可動ベー
ス部203が起立姿勢位置に位置決め保持された主基板ユニット100の状態を示す斜視
図、図9は可動ベース部203が傾倒姿勢位置に位置決め保持された主基板ユニット10
0の状態を示す斜視図、図10は主基板ユニット100の背面斜視図、図11は主基板ユ
ニット100の分解斜視図、図12は台座装置201を構成する固定ベース部202と可
動ベース部203とを拡大して示す分解斜視図、図13は台座装置201の正面斜視図、
図14は主制御装置101を構成する主基板103と基板ボックス102とを拡大して示
す分解斜視図、図15は図6のII−II線断面図、図16は図6のIII−III線断面図、
図17は固定ベース部202への可動ベース部203の軸支構造を説明する模式図であり
、回動軸部265の右端部側を支持ピン207の軸方向に沿った断面により示すものであ
る。
尚、特に指定しない限り、図6の状態を基準として図中の右側を主基板ユニット100
の右側、図中の左側を主基板ユニット100の左側とし、図中の手前側を主基板ユニット
100の前側、図中の奥側を主基板ユニット100の後側として説明する。
主基板ユニット100の台座装置201は、筐体2の背板2cに固定される固定ベース
部202と、固定ベース部202に支持されて水平に延在する回動中心軸線を回動中心と
した上下に回動可能な可動ベース部203とを備えている。
そして、台座装置201は、主制御装置101を回動中心軸線に直交する方向に往復移
動自在に案内し、主制御装置101を、回動中心軸線に接近する方向に移動させることに
よって可動ベース部203に保持し、回動中心軸線から離間する方向に移動させることに
よって可動ベース部203から取り外し可能な保持手段204を備えている。
また、台座装置201は、図8及び図9に示すように、可動ベース部203を起立姿勢
位置と傾倒姿勢位置に選択的に配置して位置決め保持する起立姿勢位置決め保持手段20
5と傾倒姿勢位置決め保持手段206を備えている。
主制御装置101は、例えば図11及び図14に示すように、表裏一対のケース体11
0、120によって構成される基板ボックス102と、これら各ケース体110、120
の間に挟まれる形で基板ボックス102に収容される横長矩形の平板形状を有した主基板
103とを備えている。
基板ボックス102は、主基板103の外形に合わせるように横長の矩形状を有してお
り、台座装置201の保持手段204によって可動ベース部203に着脱自在に装着でき
るようになっている。
そして、主制御装置101を保持手段204によって保持させた状態で可動ベース部2
03を回動させて、図7及び図8に示す起立姿勢位置に位置決め保持することにより、基
板ボックス102が筐体2の背板2cに沿って平行に延在して基板ボックス102内の主
基板103の表面を筐体2の正面側から視認可能とする一方、可動ベース部203を回動
させて、図9に示す傾倒姿勢位置に配置することにより、基板ボックス102が筐体2の
正面側に傾倒して基板ボックス102内の主基板103の裏面を筐体2の正面側から視認
可能とするようになっている。
まず最初に、台座装置201の固定ベース部202の構成について説明する。
固定ベース部202は、金属製の板状部材を折曲加工することによって形成されており
、例えば図11に示されるように、基板ボックス102よりも一回り大きな横長矩形で上
下に延在する平板状の底板部211を有している。
底板部211の左端部及び右端部には、台座装置201を筐体2内で背板2cに沿って
取り付けるための取付フランジ部212が設けられている。取付フランジ部212は、図
8〜図13に示されるように、底板部211の左端部及び右端部で底板部211の裏面側
に折曲された脚部213と、該脚部213の後端部で互いに左右に離間する方向に折曲さ
れた第1取付面部214とからなる断面が略L字形状を有している。
取付フランジ部212の第1取付面部214は、図7に示すように、底板部211から
底板部211の裏面側に所定距離離間した位置で底板部211と平行に延在し、図9に示
すように、底板部211の上下に亘って一定幅で帯状に延びるように形成されている。そ
して、第1取付面部214の上下方向略中央位置には、背板固定用の取付ネジを挿通する
ための底孔部214aが開口形成されている。
底板部211の上部でかつ横幅方向略中央位置には、切欠部221が設けられている。
切欠部221は、図9〜図12に示されるように、底板部211の上端部から矩形状に切
り欠かれて形成されており、上端部から平行に垂下する一対の対向辺部には、フランジ片
222が設けられている。フランジ片222は、底板部211の裏面側に折曲されて延出
し、切欠部221の上下に亘って一定幅を有して帯状に形成されている。
そして、図10に示されるように、一対の対向辺部の下端間で水平方向に延在する水平
辺部には、第2取付面部223が設けられている。第2取付面部223は、底板部211
の裏面側に折曲されて後方に延出し、後端部で下方に折曲されて第1取付面部214と面
一に延在し、切欠部211の左右に亘って形成されており、底板部211と対向する部分
には、背面固定用の取付ネジを螺入するためのネジ孔223aが、互いに左右に離間した
位置に螺設されている。
フランジ片222と第2取付面部223は、固定ベース部202を筐体2の背板2cに
固定した場合に切欠部211と背板2cとの間に形成される開口部分を協働して閉塞し、
底板部211と背板2cとの間隙に不正な回路基板等を隠し入れることができないように
している。
そして、底板部211の上部でかつ横幅方向両端位置には、可動ベース部203を起立
姿勢位置に位置決めして保持するための起立姿勢位置決め保持手段205を構成する係止
爪部231が取り付けられている(図6〜図9、図11〜図13を参照)。
各係止爪部231は、例えば図9及び図12に示されるように、基端が底板部211に
固定され、底板部211の表面から前方に向かって延出する基部232と、基部232の
先端で底板部211の横幅方向中央側に向かって突出して可動ベース部203を係止する
爪部233を有している。
各係止爪部231は、可撓性を有する合成樹脂製材料によって構成されており、可動ベ
ース部203を互いに対向する基部232の間に介在させて爪部233で係止し、可動ベ
ース部203が傾倒するのを防いで起立姿勢位置に位置決め保持すると共に、互いに離間
する方向に弾性変形させることによって爪部233の係止を解き、可動ベース部203の
起立姿勢位置への位置決め保持を解除し、可動ベース部203を傾倒させることができる
ようになっている。
底板部211の下部でかつ裏面側には、図10に示すように、取付フレーム部材224
が取り付けられている。取付フレーム部材224は、金属製の板状部材を折曲加工するこ
とによって形成されており、第1取付面部214及び第2取付面部223と面一に延在す
る第3取付面部225を有している。
第3取付面部225は、固定ベース部202を筐体2の背板2cに固定した場合に、底
板部211と背板2cとの間に形成される空間部分を埋めて、底板部211と背板2cと
の間隙に不正な回路基板等を隠し入れることができないようにしている。
その第3取付面部225には、左右両側に離れた2カ所に背板固定用の取付ネジ(図示
せず)を挿通するための底孔部225aが穿設されている。そして、底板部211には、
その背板固定用の取付ネジを底板部211の表面側から挿入するための開口穴211aが
、第3取付面部225の底孔部225aに対応する箇所に各々穿設されている(図12を
参照)。これら底孔部225a及び開口孔211aは、固定ベース部202の下部側、す
なわち、可動ベース部203の回動中心軸線の近傍位置に設けられている。
取付フレーム部材224の下端部には、下蓋部226が設けられている。下蓋部226
は、底板部211の下端部で底板部211の裏面側に折曲されて底板部211の下端部と
背板2cとの間に形成される開口部分を閉塞するように形成されている。
尚、本実施の形態では、底板部211の上端部を筐体2の天板2aに当接させた状態で
固定ベース部202を背板2cに固定する構成を採用している(図18を参照)。したが
って、固定ベース部202を背板2cに固定した場合に底板部211の上端部と背板2c
との間に形成される開口部分を天板2aによって閉塞することができる。このため、底板
部211の上端部には、この開口部分を閉塞する上蓋部を特に設けていないが、上蓋部を
設けて開口部分を積極的に閉塞する構成としてもよい。
また、底板部211の下端部には、支持フランジ部241が設けられている。支持フラ
ンジ部241は、特に図12に示されるように、底板部211の下端部で底板部211の
表面側に向かって折曲されて突出し、底板部211の横幅方向に沿って水平に左右に延在
する起立板部242と、起立板部242の左端部及び右端部で折曲されて上方に突出し、
互いに対峙する一対の軸支板部243、244を有している。
起立板部242は、左右に離間した係止爪部231の間に形成される間隔とほぼ同じ横
幅方向長さを有した横長の帯板形状をなし、係止爪部231の下方に対応する位置に軸支
板部243、244が設けられている。
各軸支板部243、244は、可動ベース部203の回動軸部265と協働して可動ベ
ース部203を固定ベース部202に支持するための支持部分を構成するものであり、底
板部53の横幅方向に沿って左右に貫通する軸孔243a、244aが開口形成されてい
る。軸孔243a、244aは、起立板部242の先端部側に位置しかつ軸孔243a、
244aの中心が互いに同一軸線上に位置するように設けられており、例えば金属製の支
持ピン207を挿入して組み付け可能な構成となっている。
底板部211の右端部側に位置する軸支板部244は、底板部211の左端部側に位置
する軸支板部243よりも上方でかつ起立板部242の先端部よりも前方に延長されてお
り、かかる延長部分には錠取付穴245が開口形成されている。錠取付穴245は、軸孔
243a、244aと同方向に開口するように形成されており、例えば南京錠のU字バー
などを挿通可能な内径を有している。
起立板部242の先端部には、カバー板部251が設けられている。カバー板部251
は、可動ベース部203の回動軸部265を前方側から覆い隠すように設けられている。
具体的には、起立板部242の先端部で上方に向かって折曲されて突出し、起立板部2
42の横幅方向に沿って左右に延在し、上端部252の高さ位置が軸孔243a、244
aの中心高さよりも高い位置となるように形成されている(例えば、図16を参照)。
カバー板部251は、可動ベース部203を固定ベース部202に回動自在に支持した
場合に、回動軸部265の筐体正面側に対向して回動軸部265の軸方向長さに亘って延
在し、そして、カバー板部251の上端部252が支持ピン207の軸中心(回動中心軸
線)よりも高い位置に位置して、回動軸部265とカバー板部251との間に形成される
隙間を最小限のものにするように形成されている。これにより、回動軸部265とカバー
板部251との間隙に、バールやスクリュードライバーなどの工具の先端が差し込まれる
のを防ぎ、てこの原理を利用して工具をこじる等の回動軸部265の破壊行為を防ぐよう
になっている。
カバー板部251の左端部及び右端部には、可動ベース部203を傾倒姿勢位置に位置
決めして保持するための傾倒姿勢位置決め保持手段206を構成する回動ストッパ253
が設けられている。
回動ストッパ253は、カバー板部251の左端部及び右端部を切り欠いて、カバー板
部251の上端部252よりも一段低く形成されており、図15(b)に示すように、可
動ベース部203を傾倒姿勢位置まで傾倒させた際に、可動ベース部203の当接部26
9に当接するように形成されている。
次に、台座装置201の可動ベース部203の構成について説明する。
可動ベース部203は、所定の剛性を有する例えばポリカーボネイトなどの透明な合成
樹脂製材料によって構成されており、特に図12及び図13に示されるように、横長矩形
の底板部261と、底板部261の長辺側である下端部で折曲されて底板部261の表面
側に向かって突出する載置部262と、底板部261の短辺側である左端部及び右端部で
それぞれ底板部261の表面側に向かって折曲形成された一対の側板部263、264と
を有している。
底板部261は、固定ベース部202の前方である底板部211の表面側で左右の係止
爪部231の間に亘る横幅と、固定ベース部202の底板部211の上下に亘る高さ幅と
からなる平板形状をなし、互いに左右に離間した2カ所に窓孔部261aが開口形成され
ている。窓孔部261aは、可動ベース部203を起立姿勢位置に位置決め保持しかつ底
板部261を固定ベース部202の底板部211の表面側に重ね合わせた状態で、固定ベ
ース部202の底孔部211aに連通する位置に形成されている。
載置部262は、固定ベース部202の支持フランジ部241の上部に沿って、起立板
部242と略同一の一定幅で底板部261の左右に亘って延在し、上面に主制御装置10
1の基板ボックス102が載置される横長の帯板形状を有しており、載置部262の下面
には、回動軸部265が一体に形成されている。
回動軸部265は、固定ベース部202の軸支板部243、244と協働して可動ベー
ス部203を固定ベース部202に支持するための支持部分を構成するものであり、載置
部262の前端部側で載置部262の下面に沿って左右に延在する円柱形状をなし、固定
ベース部202の互いに対向する軸支板部243、244の間に亘って介在される長さを
有している。
回動軸部265の左端部及び右端部には、可動ベース部203を固定ベース部202に
回動可能に支持するための軸孔265aが設けられている(図15〜図17を参照)。軸
孔265aは、回動軸部265の左端部及び右端部から軸心に沿って穿設されており、ス
リット溝268よりも軸方向内側の位置まで至る軸方向深さを有している。
スリット溝268は、側板部263、264から軸孔265aの軸方向に所定距離だけ
離間した位置にそれぞれ設けられており、軸孔265aに直交して載置部262から回動
軸部265までスリット状に切り欠いて形成され、載置部262及び回動軸部265を軸
方向両側に分断している(図6及び図17を参照)。
また、回動軸部265の左端部及び右端部には、当接部269が設けられている(図6
を参照)。当接部269は、固定ベース部202の回動ストッパ253に対向する軸方向
位置で、回動軸部265から径方向外側に向かって突設されており(図15を参照)、可
動ベース部203を傾倒姿勢位置まで傾倒させた際に、回動ストッパ253に当接するよ
うに形成されている。
そして、載置部262の下面には、回動軸部265と載置部262との間の剛性を確保
するためのリブ266と、後述する補強プレート271を固定するための固定ネジ穴部2
67が設けられている(図15及び図16を参照)。
リブ266は、回動軸部265の後部から載置部262の後端部までの間に亘って前後
方向に延在し、回動軸部265の軸方向に所定間隔をおいて複数設けられている。固定ネ
ジ穴部267は、底板部261の各窓孔部261aの下方位置に各々設けられており、載
置部262の下面に沿って載置部262の後端部から前端部側に向かってネジ穴が螺設さ
れている。
載置部262に取り付けられる補強プレート271は、可動ベース部203を固定ベー
ス部202に支持する支持剛性を向上させるためのものであり、金属製の板状部材を折曲
加工することによって形成されている。補強プレート271は、載置部262の左右のス
リット溝268の間に亘る長さを有して載置部262の上面に重ね合わされる平板部27
2と、平板部272の左端部及び右端部でそれぞれ下方に向かって折曲されて互いに対向
し、スリット溝268に差し込まれる軸支板部273と、平板部272の後端部で上方に
向かって折曲されて左右方向に亘って延在し、底板部261の表面に沿って重ね合わされ
る起立板部274とを有している(図12を参照)。
補強プレート271の起立板部274には、互いに左右方向に離間した位置にそれぞれ
窓孔部274aが開口形成されている。各窓孔部274aは、補強プレート271の載置
部262への取り付けによって底板部261の窓孔部261aに連通する位置に形成され
ており、第3取付面部225の固定ネジを通過させることができる大きさを有している。
そして、補強プレート271の各窓孔部274aの下部には、補強プレート271を載
置部262に固定するためのブラケット275(図15を参照)が設けられている。ブラ
ケット275は、平板部272の後端部で折曲されて平板部272から下方に延出し、底
板部261の窓孔部261aを通過して固定ネジ穴部267の後端部に接面するように形
成されている。かかるブラケット275には、補強プレート271を固定するための固定
ネジ276が挿通される挿通孔が穿設されている。
補強プレート271の軸支板部273には、回動軸部265の軸孔265aと同一の内
径を有した開口孔273aが穿設されており、かかる開口孔273aは、補強プレート2
71の載置部262への固定により、軸支板部273がスリット溝268に差し込まれて
回動軸部265の軸孔265aと同軸上に配置される位置に形成されている。
補強プレート271の載置部262への取り付けは、まず、載置部262の上面に補強
プレート271の平面部272を重ね合わせると共に、底板部261の表面側に起立板部
274を重ね合わせて、各軸支板部273をスリット溝268に差し込み、ブラケット2
75を底板部261の窓孔部261aに通過させて固定ネジ穴部267の後端部に接面さ
せる。そして、固定ネジの先端を底板部261の裏面側からブラケット275の貫通孔2
75aに挿通させて固定ネジ穴部267のネジ穴に螺入する。これにより、補強プレート
271は載置部262に取り付けられ、軸支板部273の軸孔273aが回動軸部265
の軸孔265aと同軸上に配置される。
側板部263、264は、載置部262と略同一幅で底板部261の下端部から上端部
までの間に亘って延在して形成されており、各側板部263、264の前端部には、側板
部263、264の上端部から下端部までの間に所定間隔をおいて複数の返し部281が
内側に折り曲げ形成されて設けられている。
これら複数の返し部281と底板部261との離間距離は、基板ボックス102の前後
幅に対応して設定され、左右の側板部263、264との離間距離は、基板ボックス10
2の左右幅に対応して設定されている。
側板部263、264及び底板部261の上端部には、基板ボックス102を可動ベー
ス部203に装着するための装着口が形成され、かかる装着口から挿入された基板ボック
ス102を底板部261に沿って載置部262に接近及び離間する方向、換言すると、可
動ベース部203の回動軸部265(回動中心軸線)に直交する方向に往復移動自在に案
内する構成となっている。
そして、基板ボックス102を、装着口から挿入して、底板部261に沿って載置部2
62に接近する方向にスライド移動させて載置部262に載置することによって、可動ベ
ース部203に保持でき、その保持された状態から、底板部261に沿って載置部262
から離間する方向にスライド移動させることによって、可動ベース部203から取り外す
ことができる。
したがって、これらの底板部261、載置部262、側板部263、264、返し部2
81によって、基板ボックス102を台座装置201に着脱自在に保持する保持手段20
4が構成される。
各側板部263、264の下端部には、ボス板部282が設けられている。このボス板
部282は、側板部263、264から左右方向である筐体2の横幅方向外側に突出して
、軸支板部243、244と対向する断面がL字状の板形状をなし、回動軸部265の側
端面との間に固定ベース部202の軸支板部243、244を挿入して介在させることが
可能な間隙を形成している。
各ボス板部282には、支持ピン207を挿入するための軸孔282aがそれぞれ穿設
されている。各軸孔282aは、回動軸部265の軸孔265aと同軸上の位置に設けら
れており、回動軸部265の軸孔265aに先端が挿入された支持ピン207の基端を支
持するように構成されている。
したがって、例えば図17に示すように、回動軸部265の側端面とボス板部282と
の間に軸支板244を挿入して介在させ、支持ピン207をボス板部282の軸孔282
aから、軸支板244の軸孔244aを通して、回動軸部265の軸孔265aに挿入し
て取り付けることにより、軸支板244を間に介して支持ピン207の軸方向両側を支持
することができる。
また、側板部264の下端部には、錠取付穴283が設けられている。錠取付穴283
は、例えば南京錠などの錠を取り付けることによって、可動ベース部203の傾倒を禁止
し、可動ベース部203を起立姿勢位置に固定するためのものである。
錠取付穴283は、底板部261の右側に位置する側板部264の下端部及びボス板部
282に互いに同軸上に穿設されており、固定ベース部202の軸支板部244に穿設さ
れた錠取付穴245と略同一の内径を有して同方向に向かって開口し、可動ベース部20
3を起立姿勢位置に位置決め保持することによって固定ベース部202の錠取付穴245
と同軸上に連通する位置に配置され、また、可動ベース部203を傾倒姿勢位置に位置決
め保持することによって固定ベース部202の軸支板部244よりも前方に傾倒した位置
に配置されるように構成されている。
したがって、可動ベース部203を起立姿勢位置に位置決め保持した状態で、例えば南
京錠のU字バーなどを錠取付穴245、283に挿通し、南京錠をロックすることにより
、可動ベース部203の傾倒を禁止し、起立姿勢位置に固定できる。そして、例えば適正
に管理された鍵の所有者等が南京錠のロックを解除してU字バーを錠取付穴245、28
3から取り外さない限り、可動ベース部203を傾倒させることはできず、基板ボックス
102を可動ベース部203から取り出すこともできない。したがって、基板ボックス1
02内の主基板103が基板ボックス102ごと盗まれるのを防ぐことができ、結果的に
筐体2内からの主制御装置101の盗難を防止できる。
また、底板部261の下部右側には、固定用フランジ284が設けられており、保持手
段204により保持された主制御装置101の基板ボックス102を可動ベース部203
に固定するための貫通孔284a(第1係止孔)が穿設されている。
固定用フランジ284は、側板部264の下端部に一体に形成されており、側板部26
4の前端部から内方に向かって突出して底板部261と対向する平板形状をなし、底板部
261との間に基板ボックス102の一部を挿入して介在させることが可能な間隔を有し
ている。
貫通孔284aは、固定用フランジ284の中央に開口し、中心軸線が底板部261に
対して垂直に延在する方向、換言すると、中心軸線が基板ボックス102の往復移動方向
に直交しかつ回動中心軸線に直交する方向に沿って延在するように形成されている。尚、
主制御装置101の可動ベース部203への固定方法については、後述の主制御装置10
1の構成を説明する際に合わせて説明する。
底板部261の上端部でかつ横幅方向中央寄り位置には、可動ベース部203に保持さ
れた主制御装置101を係止するための係止部285と、主制御装置101を可動ベース
部203に封印結合するための封印結合部290が設けられている。
係止部285は、底板部261の上端縁から下方に向かって所定長さに亘って切り欠い
た一対のスリット溝により形成された係止片286と、係止片286の上部に開口形成さ
れた係止孔287とを有している。そして、主制御装置101を可動ベース部203に装
着した際に、基板ボックス102に突設された突起部121a(図10を参照)を係止部
285の係止孔287に係入させて、基板ボックス102を可動ベース部203に係止す
る一方、係止片286を弾性変形させて係止孔287への係入を解くことによって、基板
ボックス102の可動ベース部203への係止を解除できるようになっている。
封印結合部290は、係止部285の左右両側に、複数(本実施の形態では4つ)が横
一列に並ぶように設けられている。封印結合部290は、底板部261の裏面よりも後方
に突出し、その後端部が塞がれた有底の筒体形状をなしており、底板部261の表面側に
のみ開口している。底板部261から後方に突出した封印結合部290の突出部分は、可
動ベース部203が起立姿勢位置にあるときには、図10に示すように、固定ベース部2
02の切欠部221によって形成された空きスペースに収容されて、固定ベース部202
の底板部211との干渉を避けるようになっている。
上記構成を有する可動ベース部203は、可動ベース部203の回動軸部265と固定
ベース部202の軸支板部243、244とが位置合わせされ、ボス板部282の軸孔2
82a、軸支板部243、244の軸孔243a、244a及び回動軸部265の軸孔2
65aに支持ピン207が挿通されて、固定ベース部202に回動可能に支持される。
具体的には、可動ベース部203の右端部側については、例えば図17に示すように、
回動軸部265の側端面とボス板部282との間に軸支板244を挿入し、回動軸部26
5の軸孔265aと軸支板部244の軸孔244aを位置合わせし、支持ピン207をボ
ス板部282の軸孔282aから軸支板244の軸孔244aを通して回動軸部265の
軸孔265aに挿入して取り付けることにより、固定ベース部202に回動自在に支持さ
れる。
同様に、可動ベース部203の左端部側については、特に図示していないが、回動軸部
265の側端面とボス板部282との間に軸支板部243を挿入し、回動軸部265の軸
孔265aと軸支板部243の軸孔243aを位置合わせし、支持ピン207をボス板部
282の軸孔282aから軸支板部243の軸孔243aを通して回動軸部265の軸孔
265aに挿通して取り付けることにより、固定ベース部202に回動自在に支持される
軸支板部243、244の軸孔243a、244aの内径と補強プレート271の軸支
板部273の軸孔273aの内径は、支持ピン207の外径よりもわずかに大きく、ボス
板部282の軸孔282aと回動軸部265の軸孔265aの内径は、支持ピン207の
外径よりもわずかに小さく形成されており、支持ピン207はボス板部282の軸孔28
2aと回動軸部265の軸孔265aに圧入される。
このとき、支持ピン207の頭部は、ボス板部282の側端面と面一、若しくは軸孔2
82a内に没入し、支持ピン207の抜き外しができない状態とされ、固定ベース部20
2に対して可動ベース部203を回動可能であるが、分離できないようになっている。
支持ピン207は、例えば可動ベース部203の右端部側では、軸支板244を間に介
して、支持ピン207の軸方向両側を側板部264とボス板部282によって支持される
。そして、可動ベースb203の左端部側では、軸支板部243を間に介して、支持ピン
207の軸方向両側を側板部263とボス板部282によって支持される。したがって、
支持ピン207を可動ベース部203に強固に支持させることができ、可動ベース部20
3を固定ベース部202に支持する支持剛性を強くし、可動ベース部203を固定ベース
部202に安定して支持することができる。
固定ベース部202に回動自在に支持された可動ベース部203は、図15(a)に示
すように、係止爪部231により固定ベース部202の底板部211の表面側に沿って底
板部211が垂直に延在する起立姿勢位置に位置決め保持される。そして、図15(b)
に示すように、係止爪部231による係止を解除しかつ前方へ傾倒させることにより、起
立姿勢位置から約60度だけ前方に傾倒した位置で回動軸部265の当接部269がカバ
ー板部251の回動ストッパ253に当接し、傾倒姿勢位置に位置決め保持される。
可動ベース部203は、起立姿勢位置から傾倒されると、重力によって下方に向かって
回動する力が作用し、傾倒姿勢位置まで回動して、傾倒姿勢位置で当接部269が回動ス
トッパ253に当接する。したがって、可動ベース部203を傾倒姿勢位置に必ず位置決
め保持することができる。
上述のように回動軸部265の左端部及び右端部には、図17に示すように、軸孔26
5aが設けられており、金属製材料からなる支持ピン207が各々挿入されている。
そして、支持ピン207の先端部側は、スリット溝268に差し込まれた補強プレート
271の軸支板部273に開口する軸孔273aを通過して更に奥まで挿入されている。
それから、回動軸部265の左端部及び右端部の軸方向外側位置には、金属製材料から
なる固定ベース部202の軸支板部243、244が配置されており、支持ピン207の
基端部側が軸支板部243、244の軸孔243a、244aに挿入されて支持されてい
る。したがって、回動軸部265の左端部及び右端部は、回動軸部265の軸方向中央部
分よりも高い剛性を有している。
そして、その回動軸部265の左端部及び右端部には、可動ベース部203の回動スト
ッパ253に当接する当接部269が設けられている。したがって、回動ストッパ253
を確実に受け止めることができ、可動ベース部203を傾倒姿勢位置に安定して位置決め
保持することができる。
可動ベース部203を固定ベース部202に回動自在に支持すると、起立板部242は
、回動軸部265の下方位置を通過して先端部が回動軸部265よりも筐体2の正面側に
突出する位置に配置される。そして、カバー板部251は、回動軸部265の筐体正面側
に対向して回動軸部265の軸方向に沿って延在する。
したがって、可動ベース部203の回動軸部265と起立板部242との間の間隙を、
図16(a)及び図16(b)に示すように、起立姿勢位置及び傾倒姿勢位置の何れにお
いても、カバー板部251によって筐体2の正面側から覆い隠される。
したがって、カバー板部251によって回動軸部265を、筐体2の正面側から覆い隠
すことができ、工具等を用いた回動軸部265の破壊行為を予防することができる。
また、カバー板部251の上端部252が、回動軸部265の回動中心軸線よりも若干
高い位置になるように形成されている。このように、カバー板部251の上端部251の
高さ位置を回動軸部265の回動中心軸線と同一若しくはそれ以上の高さ位置に設定する
ことで、回動軸部265とカバー板部251との間の間隙を最小限のものとしている。
したがって、回動軸部265と起立板部242との間や回動軸部265とカバー板部2
51との間に、バールやスクリュードライバーなどの工具の先端が差し込まれるのを防ぎ
、てこの原理を利用して工具をこじる等の回動軸部265の破壊行為を防ぐことができる
更に、本実施の形態では、底板部211の上端部を筐体2の天板2aに当接させた状態
で固定ベース部202を背板2cに固定する構成を採用していることから(例えば、図1
8を参照)、回動軸部265の回動中心軸線と天板2aとの間隔が狭く、回動軸部265
とカバー板部251との間隙に上方からスクリュードライバー等の棒状の工具を挿入可能
なスペースを確保することができない。
したがって、工具等を用いた回動軸部265の破壊による可動ベース部203の固定ベ
ース部202からの切り離しを困難なものとし、主基板103が可動ベース部203と共
に持ち去られるのを抑制することができる。
また、軸支板部243、244の外側、すなわち筐体2の横幅方向外側がボス板部28
2によって覆われてカバーされている(図7を参照)。したがって、工具等を用いて軸支
板部243、244が破壊されるのを防ぐことができ、軸支板部243、244の破壊に
より可動ベース部203が固定ベース部202から切り離されて、主制御装置101が可
動ベース部203と共に持ち去られるのを抑制することができる。
また、カバー板部251は、起立板部242の先端部で上方に向かって折曲することに
よって形成することができるので、簡単に設けることができ、何ら特別な部品を後付けす
る必要がなく、低コストで実施できるという利点も有している。
上記構成を有する台座装置201は、例えば図13に示すように、固定ベース部202
に可動ベース部203を回動自在に支持した状態で、固定ベース部202の表面側から第
1取付面部214の底孔部214aに取付ネジが挿通され、更に、可動ベース部203を
起立姿勢位置に位置決め保持した状態で、可動ベース部203の窓孔部274a、261
a及び底板部211の開口穴211aを通して第3取付面部225の底孔部225aに取
付ネジが挿通され、背板2c内側の各々対応する箇所に予め設けられているナット部(図
示せず)に螺入されることで、背板2cに固定される。取付ネジは、筐体2の正面側から
筐体内に挿入されたスクリュードライバ等の工具先端と係合し、工具をその回転中心軸線
が筐体2の前後方向に延在する状態で回すことにより螺入される。
また、筐体2の背板2cに予め形成された挿通孔(図示せず)に、筐体2の後方からネ
ジ(図示せず)を挿入し、そのネジ先端部を背板2cから筐体2内に突出させ、固定ベー
ス部202裏面の第2取付面部223に設けられたネジ孔223aに螺入する。したがっ
て、固定ベース部202は、背板2cに対して前方及び後方の両方から固定される。
これにより、仮に背板2cの前方からの取付ネジが取り外されたとしても、背板2cの
後方からのネジも取り外さない限りは固定ベース部202を背板2cから取り外すことが
できないようになっており、固定ベース部202の取り外しをより困難なものとし、主基
板ユニット100の盗難防止を図っている。
特に、基板ボックス102を可動ベース部203に保持した状態では、可動ベース部2
03の窓孔部274a、261aが基板ボックス102によって閉塞され、可動ベース部
203の前方から窓孔部274a、261aにスクリュードライバの先端を差し込むこと
ができない。
また、第3取付面部225の底孔部225a及び底板部211の開口穴211aは、回
動中心軸線の近傍位置である、台座装置201の下部側に設けられていることから、可動
ベース部203を傾倒姿勢位置に位置決め保持した状態では、起立姿勢位置から約60度
だけ前方に傾倒した可動ベース部203が邪魔となり、底板部211の開口穴211aに
スクリュードライバの先端を差し込むことができない。
したがって、主制御装置101が可動ベース部203に取り付けられたままでは、起立
姿勢位置及び傾倒姿勢位置の何れにおいても、第3取付面部225の底孔部225aに挿
通された取付ネジを取り外すことはできない。したがって、主基板ユニット100の盗難
を防ぐことができる。
次に、主制御装置101の構成について、図14に基づいて以下に説明する。尚、以下
の説明では、一対のケース体110、120のうち、筐体2内で表側に位置するケース体
110を表ケース体110とし、裏側に位置するケース体110を裏ケース体120とし
て説明する。
主制御装置101の主基板103上には、図示しない配線パターンが施されると共に、
CPUやROM等のICチップを含む各種電子部品、ソケット104等が実装されている
。主基板103は、対角線上に位置する隅角部に設けられた一対の小孔103aを通過し
てネジ106により表ケース体110側に固定されるようになっている。
表ケース体110は、主基板103上の比較的背の高い電子部品等を収容可能とする主
基板収容部111を有しており、その周縁部には、一段低い段部112が形成されている
主基板収容部111の表面には、後述する第1封印部等の封印履歴等が記載される封印
履歴記録シートを貼付するための貼付枠111aが凹設されている。そして、段部112
には、主基板103上のソケット104を挿通させるための複数のソケット挿通孔112
aが形成されている。
表ケース体110の左端部及び右端部には、複数の長孔113が所定間隔をおいて上下
に一列に並ぶように設けられている。表ケース体110の上部には、横長矩形の角孔部1
14が開口形成されており、その角孔部114内には、表ケース体110と裏ケース体1
20とを封印結合するための封印結合部115が左右に離間した位置にそれぞれ設けられ
ている。封印結合部115は、筒状体をなし、上下の連結部材116によって表ケース体
110に連結されている。この連結部材116は、ニッパなどの工具で切断でき、切断に
よって封印結合部115を表ケース体110から切除できるようになっている。
表ケース体110の下部右側には、固定面117が形成されており、基板ボックスを可
動ベース部203に固定するためのネジ孔部117a(第2係止孔)が螺設されている。
固定面117は、表ケース体110の表側で基板ボックス102の往復移動方向に沿っ
て延在し、基板ボックス102の可動ベース部203への保持により、可動ベース部20
3の固定用フランジ284の裏面に対向して重なり合う平面形状を有している。
ネジ孔部117aは、基板ボックス102を可動ベース部203に保持した際に、固定
用フランジ284の貫通孔284aの位置と一致し、その中心軸線が貫通孔284aの中
心軸線と同軸上に延在して貫通孔284aと連通する位置に形成されている。
そして、固定ネジ(固定片)289を、互いに連通する貫通孔284aとネジ孔部11
7aに前方から挿着し、ネジ孔部117aに螺入することによって基板ボックス102に
係止できるようになっている。
固定ネジ289は、貫通孔284a及びネジ孔部117aへの挿着によって、基板ボッ
クス102の往復移動方向に直交しかつ回動中心軸線に直交する方向に沿って延在し、基
板ボックス102の可動ベース部203から取り出す方向への移動を禁止することができ
、保持手段により保持された基板ボックス102を可動ベース部203に固定することが
できる。
したがって、これらの貫通孔284a、ネジ孔部117a、固定ネジ289によって、
基板ボックス102を可動ベース部203に固定する固定手段が構成される。
このように、固定面117が表ケース体110の下部右側に設けられ、固定ネジ289
の螺入を筐体の前方側から行うことができるので、右利きの作業者にとっては、スクリュ
ードライバなどの工具を回しやすく、簡単に固定作業を行うことができる。
また、前面扉3は、筐体2の左端部に支持されていることから、前面扉3を開くことに
よって、固定面117と対向する側である筐体2の左端部側、すなわち、固定面117と
反対側に移動し、固定面117側が大きく開放される。したがって、固定面117周辺の
作業スペースを広く確保することができ、固定ネジ289の取付作業及び取外作業を容易
に行うことができる。したがって、主制御装置101の基板ボックス102を台座装置2
01の可動ベース部203に固定する固定作業及び固定解除作業を容易に行うことができ
る。
また、可動ベース部203の貫通孔284aが回動中心軸線の近傍位置に設けられ、そ
の貫通孔284aに連通する基板ボックス102のネジ孔部117aが基板ボックス10
2を可動ベース部203に保持させる際の移動方向先頭側に配置されているので、基板ボ
ックス102を回動中心軸線に接近する方向に移動させて可動ベース部203に保持させ
る際に固定用フランジ284に対向する基板ボックス102の固定面117の長さを、基
板ボックス102の移動方向に沿って長く形成する必要がなく、より短い距離とすること
ができ、基板ボックス102の形状を簡単なものにすることができる。
固定面117の側方位置には、基板ボックス102の可動ベース部203への固定時に
、固定用フランジ284の表面側と面一に連続して延在する平面部118が形成されてい
る。
平面部118は、固定用フランジ284と共に、封印シール(図示せず)のシール貼付
面を構成するように形成されている。封印シールは、基板ボックス102の表面側から平
面部118と固定用フランジ284に跨るように貼付され、一旦剥がされると封印シール
から粘着剤が剥がれ、再度貼付することができず、シール貼付面に剥がされた形跡を残す
ものであり、基板ボックス102の固定の封印が解除されたか否かを確認できる。
裏ケース体120は、表ケース体110に取り付けられた主基板103の裏面に対向す
る底板部121を有している。そして、その底板部121の左端部及び右端部には、基板
高さ方向に起立して先端部がL字状に形成された複数の引掛部122が形成されており、
これら複数の引掛部122と表ケース体110の長孔113との係合により、表ケース体
110と裏ケース体120との組み付けが行われるようになっている。
裏ケース体120の引掛部122は、表ケース体110と裏ケース体120を互いに重
ね合わせることによって表ケース体110の長孔113に挿通され、表ケース体110に
対して裏ケース体120を相対的に上方に移動させることによって、表ケース体110の
長孔113と係合するようになっている。引掛部122の長孔113への係合により、表
ケース体110と裏ケース体120は互いに組み付けられて中空箱状の基板ボックス10
2が形成される。
そして、表ケース体110を裏ケース体120に対して相対的に上方にスライド移動さ
せることによって、引掛部122の長孔113への係止を解除でき、表面側と裏面側とに
離反させることで基板ボックス102を表ケース体110と裏ケース体120に分離でき
、基板ボックス102内に収容されている主基板103を取り出すことが可能となる。
底板部121の上方位置には横長矩形の角孔部123が開口形成されており、その角孔
部123内には、一対の封印結合部124が左右に離間して設けられている。封印結合部
124は、底部が底板部121と同じ面で塞がれて裏ケース体120の表面側にのみ開口
する筒状体をなし、上下の連結部材125によって裏ケース体120に連結されている。
この連結部材125は、ニッパなどの工具で切断でき、切断によって封印結合部124
を裏ケース体120から切除できるように構成されている。各封印結合部124は、表ケ
ース体110と裏ケース体120を互いに組み合わせることにより、表ケース体110の
封印結合部115と同軸上に連続する位置にそれぞれ設けられている。そして、同軸上に
連続する表ケース体110の封印結合部115と裏ケース体120の封印結合部124に
表ケース体110側から封印ピン130を装着することにより第1封印部を構成し、表ケ
ース体110と裏ケース体120を互いに封印結合するようになっている。この封印ピン
130は、同軸上に連続する表ケース体110の封印結合部115と裏ケース体120の
封印結合部124に装着することによって表ケース体110と裏ケース体120との相対
的な上下移動を禁止し、装着後は取り外して再利用することが不可能な構成を有している
第1封印部の封印を解除するには、表ケース体110の封印結合部115と裏ケース体
120の封印結合部124の各連結部材116、125をニッパなどの工具で切断し、各
封印結合部115、124を表ケース体110及び裏ケース体120から切除する。尚、
本実施の形態では、連結部材116、連結部材125の順番で切断し、封印結合部115
、124の両方を切除して第1封印部の封印を解除しているが、これに限られるものでは
なく、封印結合部115、124のいずれか一方だけを切除することでも第1封印部の封
印を解除できる。したがって、第1封印部の封印を解くことができ、表ケース体110と
裏ケース体120との相対的な上下移動を可能とし、基板ボックス102を表ケース体1
10と裏ケース体120に分解することができる。
このように、第1封印部を封印した後に基板ボックス102を表ケース体110と裏ケ
ース体120に分解するためには、封印結合部115、124を切除してその封印を解除
しなければならない。
封印結合部115、124の切除により第1封印部の封印を解除すると、基板ボックス
102には封印結合部115、124を切除した形跡が明確に残される。換言すれば、基
板ボックス102に封印結合部115、124の切除の形跡を残さない限り、基板ボック
ス102を表ケース体110と裏ケース体120に分解することはできない。
したがって、封印結合部115、124の切除の形跡を見ることによって、基板ボック
ス102の分解の事実及びその回数を容易に把握することができる。
そして、貼付枠111aに貼付された封印履歴記録シートには、第1封印部を封印した
日時及び封印した者の氏名が記載されるように定められている。したがって、シートの記
載内容と、封印結合部115、124の切除の形跡を見比べることで、基板ボックス10
2の不正な分解がなされていないかを容易に判断することができる。
本実施の形態では、第1封印部において、複数ある封印部分の何れを使用するかは予め
順番が定められており、例えば左側の封印が最初に行われる。
また、角孔部123内には、主制御装置101の基板ボックス102を可動ベース部2
03に封印結合するための封印結合部126が横一列に並ぶように複数設けられている。
封印結合部126は、筒体状をなし、上下の連結部材127によって裏ケース体120に
連結されている。
この連結部材127は、ニッパなどの工具で切断でき、切断によって封印結合部126
を裏ケース体120から切除できるように構成されている。各封印結合部126は、基板
ボックス102を可動ベース部203に保持した場合に、可動ベース部203の封印結合
部290と同軸上に連続する位置にそれぞれ設けられている。そして、同軸上に連続する
裏ケース体120の封印結合部126と可動ベース部203の封印結合部290に封印ピ
ン131を装着することによって第2封印部を構成し、基板ボックス102を可動ベース
部203に封印結合するようになっている。
封印ピン131は、表ケース体110の前方から角孔部114を通過して裏ケース体1
20の封印結合部126に挿入され、裏ケース体120の封印結合部126に基端が保持
され、先端が可動ベース部203の封印結合部290内に係入される。したがって、可動
ベース部203に対する基板ボックス102の上方への移動、より詳しくは回動軸部26
5の回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止し、基板ボックス102を可動ベース
部203に固定することができる。そして、連結部材127の切断により裏ケース体12
0の封印結合部126を裏ケース体120から切除することによって取り外すことができ
、再使用が可能な構成を有している。
第2封印部の封印を解除するには、封印ピン131が装着されている裏ケース体120
の封印結合部126の連結部材127をニッパなどの工具で切断し、封印結合部126を
切除する。これにより、封印ピン131の封印結合部290内への係入を解き、第2封印
部による封印結合を解除することができる。
このように、第2封印部を封印した後に基板ボックス102を可動ベース部203から
取り外すためには、封印結合部126を切除して第2封印部の封印を解除しなければなら
ない。
封印結合部126の切除により第2封印部の封印を解除すると、基板ボックス102に
は封印結合部126を切除の形跡が明確に残される。換言すれば、基板ボックス102に
封印結合部126の切除の形跡を残さない限り、基板ボックス102を可動ベース部20
3から取り外すことはできない。
したがって、封印結合部126の切除の形跡を見ることによって、基板ボックス102
の可動ベース部203からの取り外しの事実及びその回数を容易に把握することができる
そして、貼付枠111aに貼付された封印履歴記録シートには、履歴情報として、第2
封印部を封印した日時及び封印した者の氏名等が記載されるように定められている。した
がって、シートの記載内容と、封印結合部126の切除の形跡を見比べることで、基板ボ
ックス102の不正な取り外しがなされていないかを容易に判断することができる。
本実施の形態では、第2封印部において、複数ある封印部分の何れを使用するかは予め
順番が定められており、例えば左側から右側に向かって順に1つずつ封印が行われる。
これらの第1封印部及び第2封印部は、主制御装置101の台座装置201からの不正
な取り外し行為等を抑制するためのものであり、例えば本実施の形態では、以下のように
使用される。
まず、スロットマシン1の製造時において、主基板103が基板ボックス102内に収
容されて主制御装置101が組み立てられると、一対の第1封印部のうちの一つが封印さ
れる(例えば図6に示す第1封印部Aが封印される)。そして、主制御装置101が台座
装置201に装着されると、複数の第2封印部のうちの一つが封印される(例えば図6に
示す第2封印部Bが封印される)。
そして、主制御装置101の不具合発生や検査等により、主基板103を基板ボックス
102から取り外す場合、主制御装置101に対する作業が初回のときは、封印済みの第
2封印部の封印が最初に解かれて主制御装置101が台座装置201から取り外され、次
いで封印済みの第1封印部の封印が解かれて主基板103が基板ボックス102から取り
外される(例えば図6に示す第1封印部Aの封印と第2封印部Bの封印が解除される)。
主基板103の修理や点検等が終了すると、主基板103が基板ボックス102内に収
容されて主制御装置101が組み立てられ、かかる主制御装置101が台座装置201に
装着される。そして、取外作業により封印結合部126が切除された第2封印部とは別の
第2封印部が封印される(例えば図6に示す第2封印部Cが封印される)。
この第2封印部の封印により、基板ボックス102は、可動ベース部203に固定され
る。また、かかる第2封印部の封印状態では、基板ボックス102を可動ベース部203
から取り外すことができないので、基板ボックス102を表ケース体110と裏ケース体
120に分解することもできない。したがって、結果として表ケース体110と裏ケース
体120との結合状態が維持され、基板ボックス102内に主基板103が封印されてい
ることとなる。
そして、次に主基板103を基板ボックス102から取り外す場合など、主制御装置1
01に対する作業が2回目以降のときは、封印済みの第2封印部の封印が解かれて、基板
ボックス102と可動ベース部203との封印結合が解除され、主制御装置101を台座
装置201から取り外すことができる。
主制御装置101が台座装置201から取り外されると、表ケース体110と裏ケース
体120とを相対的に上下に移動させることが可能となり、基板ボックス102を表ケー
ス体110と裏ケース体120に分解して、主基板103を取り外すことができる。
そして、主基板103の修理や点検等が終了すると、上述のように取外作業により封印
結合部126が切除された第2封印部とは別の第2封印部が封印される(例えば図6に示
す第2封印部Dが封印される)。
上記封印及び封印解除の繰り返しにより、全ての第2封印部(例えば図6に示す第2封
印部B、C、D、E)の封印結合部126が切除された場合には、一対の第1封印部のう
ちの他方の第1封印部(例えば図6に示す第1封印部F)が封印され、スロットマシン1
の製造元等に発送される。スロットマシン1の製造元等では、第1封印部の封印を解いて
基板ボックス102を表ケース体110と裏ケース体120に分解し、主基板103を取
り出して基板ボックス102を交換し、第1封印部のうちの一つを封印して発送元に返送
する。
上記構成を有する表ケース体110と裏ケース体120は、結合ネジ132、133に
よって互いに結合されている。表ケース体110の上端部左側位置には、裏ケース体12
0とネジ結合するための結合ネジ孔部119が設けられている。結合ネジ孔部119は、
表ケース体110の裏面側にネジ孔が螺設されており、裏ケース体120の対応する箇所
に穿設された貫通孔120aに結合ネジ132を挿通し、表ケース体110の結合ネジ孔
部119に螺入することによって、裏ケース体120を表ケース体110に結合する。
裏ケース体120の上端部右側位置には、表ケース体110とネジ結合するための結合
ネジ孔部128が設けられている。結合ネジ孔部128は、裏ケース体120の表面側に
ネジ穴が螺設されており、表ケース体110の対応する箇所に穿設された貫通孔110a
に結合ネジ133を挿通し、裏ケース体120の結合ネジ孔部128に螺入することによ
って、表ケース体110を裏ケース体120に結合する。
したがって、結合ネジ132、133の取り付けにより、表ケース体110と裏ケース
体120との相対的な上下移動を防ぎ、表ケース体110と裏ケース体120との分解を
不可能とし、結合ネジ132、133の取り外しによって、表ケース体110と裏ケース
体120との分解を可能とすることができる。
次に、主基板ユニット100を筐体2の背板2cに取り付けた状態で主制御装置101
を台座装置201から取り外す手順を図18に基づいて以下に説明する。
図18は主制御装置101を台座装置102から取り外す手順を示す図であり、図18
(a)は、可動ベース部203が起立姿勢位置に位置決め保持された状態を示し、図18
(b)は、可動ベース部203が傾倒姿勢位置に位置決め保持された状態を示し、図18
(c)は、可動ベース部203から主制御装置101を取り出す状態を示している。
主基板ユニット100は、台座装置201の固定ベース部202が筐体2の背板2cに
固定されて、可動ベース部203が筐体2の横幅方向に延在する回動中心軸線を中心とし
て回動可能に支持されて回動によって起立姿勢位置と傾倒姿勢位置に選択的に配置できる
ように筐体2に取り付けられている。
そして、図18(a)に示す状態では、台座装置201の可動ベース部203は、起立
姿勢位置決め保持手段205を構成する左右の係止爪部231によって起立姿勢位置に位
置決め保持されている。
主制御装置101を台座装置201から取り外すには、事前に第2封印部による封印と
、固定手段による基板ボックス102の固定を解除する。
第2封印部による封印の解除は、連結部材127をニッパなどの工具で切断し、封印結
合部126を裏ケース体120から切除し、封印ピン131の先端を可動ベース部203
の封印結合部290内から抜き出すことによって行われる。
固定手段による基板ボックス102の固定解除は、表ケース体110の平面部118と
可動ベース部203の固定用フランジ284に跨って貼付されている封印シール(図示せ
ず)を剥がし、固定用フランジ284の貫通孔284a及び固定面117のネジ孔部11
7aに挿通されてネジ孔部117aに螺入されている固定ネジ289を取り外すことによ
って行われる。
第2封印部による封印と固定手段による基板ボックス102の固定の解除により、基板
ボックス102は、可動ベース部203に対して取り外し方向(回動中心軸線から離間す
る方向)への移動が許容された状態とされる。
次に、各係止爪部231を互いに離間する左右方向に弾性変形させて、係止爪部231
による可動ベース部203の係止を解除し、可動ベース部203の先端部側を筐体2の正
面側に引き出すように回動させる。これにより、可動ベース部203は、支持ピン207
を回動中心として筐体2の正面側に傾倒し、図18(b)に示すように、当接部269が
カバー板部251の回動ストッパ253に当接して起立姿勢位置から約60度の回動角度
だけ傾倒した傾倒姿勢位置に位置決め保持される。
そして、係止部285の係止片286を弾性変形させて突起部121aの係止孔287
への係入を解き、基板ボックス102の可動ベース部203への係止を解除してから、図
18(c)に示すように、主制御装置101を可動ベース部203の底板部211に沿っ
て載置部262から離間する方向、換言すると、回動軸部265の回動中心軸線に直交し
て離間する方向にスライド移動させ、可動ベース部203から引き出して取り外す。主制
御装置101の台座装置201への取り付けは、上記取り外し手順を逆に行うことにより
できる。
上記構成を有するスロットマシン1によれば、起立姿勢位置に位置決め保持された可動
ベース部203を、筐体2の正面側に傾倒する方向に回動させて、傾倒姿勢位置に位置決
め保持できる。
すなわち、可動ベース部203は、起立姿勢位置から筐体2の正面側に傾倒されると、
重力によって下方に向かって回動する力が作用し、傾倒姿勢位置まで回動して、傾倒姿勢
位置で当接部269が回動ストッパ253に当接する。したがって、可動ベース部203
を予め設定された傾倒姿勢位置に必ず位置決め保持することができる。
したがって、基板ボックス102の可動ベース部からの取外作業や可動ベース部203
への取付作業を行うときに、他方の手で可動ベース部203を支持して位置決め固定する
必要がない。したがって、基板ボックス102の可動ベース部203への取付作業及び取
外作業を容易なものとし、取付作業においては基板ボックス102を可動ベース部203
に取り付け易いという効果を得る。したがって、これらの作業時間の短縮を図ることがで
きる。
そして、可動ベース部203を起立姿勢位置と傾倒姿勢位置とに選択的に配置できるこ
とから、起立姿勢位置では、筐体2の正面側から基板ボックス102の表ケース部110
を透過して主基板103の表面を視認でき、傾倒姿勢位置では、筐体2の正面側でかつ上
側から可動ベース部203の底板部211及び基板ボックス102の裏ケース部120を
透過して主基板103の裏面を視認できる。
したがって、主基板103の表面と裏面の何れも筐体2の正面側から視認することがで
き、主基板103の裏面を視認する際に、筐体2の横方向からのぞき込む必要がなく、筐
体2の正面側でかつ上方から視認できる。
特に、本実施の形態では、前面扉3が筐体2に横開き方向に回動して筐体2の正面側を
閉塞するように設けられていることから、そのような前面扉3などの障害物がない、筐体
2の正面側でかつ上方から視認できる。したがって、前面扉3に邪魔されることなく、主
基板103の裏面を視認でき、主基板103の表面と裏面の両側の視認作業を容易に行う
ことができる。したがって、主基板103に対して不正な利益を得ることを目的とした改
造等が行われているか否かの確認作業を容易に行うことができる。
また、例えば図19に示すように、固定ベース部202の底板部211に反射鏡等の反
射手段301を設けて、筐体2の正面側から見た際に、傾倒姿勢位置における主基板10
3の裏面を反射させてうつし出す構成を採用してもよい。
図19は、本発明の他の実施例を説明する斜視図であり、図9に対応する図である。尚
、上述と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
反射手段301は、反射鏡302と、反射鏡302を固定ベース部202に支持する支
持棒303を備えている。反射鏡302は、切欠部221内に収容される矩形の薄板部材
によって構成されており、可動ベース部203と対向する表面側が反射面となっている。
支持棒303は、丸棒部材によって構成されており、底板部211の裏面側を左右に亘
って水平に延在し、軸方向両端部分が左右の取付フランジ部212の脚部213に開口形
成された各貫通孔213aにそれぞれ挿通されて、固定ベース部202に回動可能に支持
されている。そして、脚部213から突出した部分がL字状に折曲されて前方に向かって
突出し、かかる突出部分を把持して上下に移動させることによって、支持棒303を回動
できるようになっている。
支持棒303の軸方向中央部分には、反射鏡302が固定されている。反射鏡302は
、その裏面に支持棒303が固定されており、支持棒303の回動に応じて上下に揺動し
て、角度調整できるようになっている。
したがって、可動ベース部203を傾倒姿勢位置に位置決め保持した状態で、反射手段
301の反射鏡302に主基板103の裏面を反射させてうつし出すことができる。そし
て、反射鏡302の角度調整をすることによって、主基板103の裏面を広範囲に亘って
うつし出すことができる。
また、更に考え得る他の実施例としては、特に図示していないが、固定ベース部202
の底板部211の表面の一部、若しくは全面に、反射鏡を貼着してもよい。
上記反射手段301の採用により、傾倒姿勢位置において、単に筐体2の正面から筐体
2内を見るだけで、主基板103の裏面を視認することができ、主基板103の裏面を上
方からのぞき込む必要がなく、視認の容易性をより向上させることができる。
また、上記構成を有するスロットマシン1によれば、中継基板81が主基板ユニット1
00の下方位置に設けられているので、台座装置200の可動ベース部203を起立姿勢
位置から傾倒姿勢位置に傾倒させることにより、主制御装置101を中継基板81に接近
する方向に移動させることができる。これにより、可動ベース部203の起立姿勢位置か
ら傾倒姿勢位置への傾倒の際に、主基板103と中継基板81との間を接続している配線
コード82を緩ませることができ、引っ張り方向の力は作用しない。
したがって、配線コード82の長さは、可動ベース部203が起立姿勢位置に配置され
た状態で、主基板103と中継基板81との間に亘る長さに設定すればよい。
したがって、可動ベース部203の回動を考慮する必要はなく、配線コードの長さをよ
り短くすることができ、取り回しの煩雑さやノイズ等の影響を排除できる。また、可動ベ
ース部203を傾倒させるときに、配線コード82を主基板103や中継基板81から取
り外す必要がなく、接続したままの状態で傾倒させることができる。したがって、可動ベ
ース部203を傾倒させる作業をより簡単に行うことができる。
また、配線コード82を主基板103に接続した状態のままで傾倒させることができる
ので、傾倒姿勢位置ですぐにスロットマシン1を動作させることができ、主基板103の
裏面を視認した状態のままで動作させることができる。したがって、主基板103に対し
て不正な利益を得ることを目的とした改造等が行われているか否かの確認作業を容易に行
うことができる。
尚、本実施の形態では、主基板103と接続される接続基板の例として中継基板81を
用いて、その設置箇所が主基板ユニット100の下方位置にある場合を例に説明したが、
接続基板は中継基板81に限定されるものではなく主基板103と接続コードを介して接
続されるスロットマシン1内の全ての接続基板が含まれる。他の接続基板の例としては、
電源ボックス71内の電源基板、中央表示基板、サブ基板等が掲げられる。
また、接続基板の設置箇所は、主基板ユニット100の下方位置に限定されるものでは
なく、可動ベース部203を起立姿勢位置から傾倒姿勢位置まで傾倒させた際に配線コー
ド82が引っ張られない位置であればよい。例えば、可動ベース部203が起立姿勢位置
から傾倒姿勢位置まで傾倒する間における配線コードの基板ボックス102側の端部と接
続基板側の端部との離間距離が、起立姿勢位置における配線コード82の基板ボックス1
02側の端部と接続基板側の端部との離間距離以下となる位置であればよく、このような
位置であれば、例えば筐体2内の天板2aや、左側板2d、右側板2eに接続基板を設け
てもよい。
このような位置に接続基板を設けた場合でも、可動ベース部203を起立姿勢位置から
傾倒姿勢位置まで傾倒させた際に配線コード82が引っ張られることはなく、配線コード
82を主基板103と接続基板に接続した状態のままで、可動ベース部203を傾倒させ
ることができ、傾倒姿勢位置でもスロットマシン1を動作させることができるという効果
を有する。
また、上記構成を有するスロットマシン1によれば、台座装置201の可動ベース部2
03は、回動中心軸線が基板ボックス102の長辺に沿って筐体2の左右方向に延在する
ように設けられ、その回動中心軸線まわりに上下に回動し、傾倒姿勢位置決め保持手段2
06によって傾倒姿勢位置に位置決め保持される。
したがって、可動ベース部203を傾倒させた際に、可動ベース部203及び基板ボッ
クス102が筐体2内から前方に突出することはなく、筐体2内に収めることができ、可
動ベース部203を傾倒させた状態で、前面扉3を閉じることができる。
そして、傾倒姿勢位置では、基板ボックス102の表面が下方に向かって対向配置され
るので、表ケース体110の貼付枠111aに貼付されている封印履歴記録シートが障害
物と衝突して傷つくのを防ぐことができる。
また、上記構成を有するスロットマシン1によれば、カバー板部251によって、支持
部分である回動軸部265の前方側が覆われて、筐体2の正面側よりカバーされているの
で、工具等を用いた回動軸部265の破壊行為を予防することができる。そして、回動軸
部265の破壊による可動ベース部203の固定ベース部202からの切り離しを困難な
ものとし、主基板103が可動ベース部203と共に持ち去られるのを抑制することがで
きる。
また、カバー板部251の上端部252を、支持ピン207の軸中心と同一若しくはそ
れ以上の高さ位置に位置するように形成して、回動軸部265とカバー板部251との間
に形成される間隙が最小限とされている。したがって、回動軸部265とカバー板部25
1との間隙に、バールやスクリュードライバーなどの工具の先端が差し込まれるのを防ぎ
、てこの原理を利用して工具をこじる等の回動軸部265の破壊行為を防ぐことができる
そしてまた、軸支板部243、244の外側、すなわち筐体2の横幅方向外側がボス板
部282によって覆われてカバーされているので、工具等を用いて軸支板部243、24
4が破壊されるのを防ぐことができる。したがって、支持部分である軸支板部243、2
44の破壊により可動ベース部203が固定ベース部202から切り離されて、主制御装
置101が可動ベース部203と共に持ち去られるのを抑制することができる。
上記構成を有するスロットマシン1によれば、基板ボックス102を可動ベース部20
3に固定する固定手段は、可動ベース部203の固定用フランジ284に穿設された貫通
孔284aと、基板ボックス102のネジ孔部117aと、貫通孔及びネジ孔部117a
に挿着される固定ネジ289により構成され、回動軸部265の近傍位置で且つ基板ボッ
クス102及び可動ベース部203の右端部側に設けられており、主基板ユニット100
が筐体2内に取り付けられた状態では、筐体2内の奥側で且つ背板2cの右端部側に配置
される。
これに対して、前面扉3は、筐体2の左端部側に回動自在に支持されており、筐体2の
左側に横開き方向に回動されて開状態とされることにより、筐体2の左端部側に配置され
、筐体の右端部側を大きく開放する。
そして、固定手段による基板ボックス102の固定作業及び固定解除作業は、前面扉3
を開いて可動ベース部203を起立姿勢位置に位置決め保持した状態で行われる。
固定ネジ289は、例えばスクリュードライバーなどの工具を筐体2の正面側から筐体
2内に挿入し、筐体2内で工具先端を固定ネジ289に係合させて、工具の回転中心軸線
が筐体2の前後方向に延在する状態で回すことにより、貫通孔284a及びネジ孔部11
7aに挿着され、或いは取り外しされる。
したがって、例えば前面扉3が閉鎖位置から90度くらいまでしか開かない場合であっ
ても、開状態にある前面扉3に邪魔されることなく、工具を容易に操作でき、基板ボック
ス102の可動ベース部203への固定作業と固定解除作業を迅速かつ簡単に行うことが
できる。
特に、右利きの作業者にとっては、前面扉3が筐体2の左端部側に位置し、固定手段が
筐体2の右端部側に配置されていることから、スクリュードライバーなどの工具を回しや
すく、容易に作業できる。したがって、主制御装置101の基板ボックス102を台座装
置201の可動ベース部203に固定する固定作業及び固定解除作業を容易に行うことが
でき、かかる作業の容易化が図れる。
また、可動ベース部203の貫通孔284aが回動中心軸線の近傍位置に設けられ、そ
の貫通孔284aに連通する基板ボックス102のネジ孔部117aが基板ボックス10
2を可動ベース部203に保持させる際の移動方向先頭側に配置されている。
したがって、基板ボックス102を回動中心軸線に接近する方向に移動させて可動ベー
ス部203に保持させる際に固定用フランジ284に対向する基板ボックス102の固定
面117の長さを、基板ボックス102の移動方向に沿って長く形成する必要がなく、よ
り短い距離とすることができる。したがって、基板ボックス102の形状を簡単にするこ
とができる。
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、固定ベース部202
が金属製材料によって構成された場合を例に説明したが、透明な合成樹脂製材料によって
構成しても良い。
また、上述の実施の形態では、可動ベース部203の第1係止孔を貫通孔284aとし
、基板ボックス102の第2係止孔をネジ孔部117aとした場合を例に説明したが、こ
れに限定されるものではなく、他の実施例として、例えば、可動ベース部203の固定用
フランジにネジ孔部を設け、基板ボックス102に貫通孔や凹部を設けて、固定フランジ
のネジ孔部に固定ネジを螺入して、固定ネジの先端部を基板ボックス102の貫通孔や凹
部に挿入し、基板ボックス102の回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止して、
可動ベース部203に固定する構成としてもよい。
そして更に他の実施例として、上述の実施の形態における固定フランジを省略し、基板
ボックス102に貫通孔を穿設し、可動ベース部203の底板部261の対応する箇所に
ネジ孔部を螺設して、固定ネジを貫通孔に挿通して先端をネジ孔部に螺入することにより
、基板ボックス102の回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止して、可動ベース
部203に固定する構成としてもよい。
そして更に上述の実施例の変型例として、基板ボックスにネジ孔部を螺設し、可動ベー
ス部に貫通孔や凹部を設けて、基板ボックス102のネジ孔部に固定ネジを螺入して、固
定ネジの先端部を基板ボックス102の貫通孔や凹部に挿入して、基板ボックス102の
回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止し、可動ベース部203に固定する構成と
してもよい。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの前面扉が閉じた状態を示す斜視図である。 スロットマシンの前面扉を開いた状態を示した斜視図である。 前面扉の背面図である。 筐体の正面図である。 主基板ユニットの正面図である。 図6のI方向矢視図である。 可動ベース部が起立姿勢位置に位置決め保持された主基板ユニットの状態を示す斜視図である。 可動ベース部が傾倒姿勢位置に位置決め保持された主基板ユニットの状態を示す斜視図である。 主基板ユニットの背面斜視図である。 主基板ユニットの分解斜視図である。 固定ベース部と可動ベース部とを拡大して示す分解斜視図である。 台座装置の正面斜視図である。 主基板と基板ボックスとを拡大して示す分解斜視図である。 図6のII−II線断面図である。 図6のIII−III線断面図である。 固定ベース部への可動ベース部の支持構造を説明する模式図である。 主制御装置を台座装置から取り外す手順を示す図である。 本発明の他の実施例を説明する斜視図である。 従来のスロットマシンの筐体を正面側から示す正面図である。 図20のX−X線にて矢視した図である。 主基板ユニット1005の分解斜視図である。
1 スロットマシン(遊技機)
2 筐体
2c 背板
3 前面扉
51 リールユニット
61 ホッパ装置
71 電源ボックス
81 中継基板
100 主基板ユニット
101 主制御装置
102 基板ボックス
103 主基板
104 入出力ソケット
110 表ケース体
116 連結部材
117 固定面
117a ネジ孔部(第2係止孔)
118 平面部
120 裏ケース体
121 底板部
124 封印結合部
125 連結部材
126 封印結合部
127 連結部材
130 封印ピン
201 台座装置
202 固定ベース部
203 可動ベース部
204 保持手段
205 起立姿勢位置決め保持手段
206 傾倒姿勢位置決め保持手段
207 支持ピン
211 底板部
231 係止爪部
241 支持フランジ部
243、244 軸支板部
251 カバー板部
261 底板部
271 補強プレート
281 返し部
284a 貫通孔(第1係止孔)
289 固定ネジ(固定片)

Claims (4)

  1. 回路基板を収容可能で該収容した回路基板を外部から視認可能な基板ボックスと、
    該基板ボックスが収容され正面側が開放された箱状の筐体と、
    該筐体の左端部若しくは右端部のいずれか一方に基端が支持されて該基端にて上下に延
    在する揺動中心軸線を中心とした横方向の揺動により前記筐体の正面側を開閉する前面扉
    と、
    前記筐体内で該筐体の背板に固定される固定ベース部と、
    該固定ベース部に支持されて前記筐体の左右方向に沿って延在する回動中心軸線を回動
    中心とした上下方向の回動が可能な可動ベース部と、
    該可動ベース部に設けられ、前記基板ボックスを前記回動中心軸線に直交する方向に沿
    って往復移動可能に案内し、前記基板ボックスを前記回動中心軸線に接近する方向に移動
    させることによって前記基板ボックスを前記可動ベース部に保持し、前記基板ボックスを
    前記回動中心軸線から離間する方向に移動させることによって前記基板ボックスを前記可
    動ベース部から取り外し可能な保持手段と、
    前記基板ボックスの前記回動中心軸線から離間する方向への移動を禁止して、前記保持
    手段に保持された前記基板ボックスを前記可動ベース部に固定可能な固定手段とを有し、
    前記固定手段は、前記可動ベース部に穿設され、前記保持手段による前記基板ボックス
    の保持により中心軸線が前記基板ボックスの往復移動方向に直交しかつ前記回動中心軸線
    に直交する方向に沿って延在する第1係止孔と、
    前記基板ボックスに穿設され、前記保持手段による前記可動ベース部への保持により中
    心軸線が前記第1係止孔の中心軸線と同軸上に延在して前記第1係止孔と連通する第2係
    止孔と、
    互いに連通する前記第1係止孔及び前記第2係止孔に挿着されて前記基板ボックス及び
    前記可動ベース部のいずれか一方に係止される固定片とを有し、
    前記固定手段を前記筐体の左端部側と右端部側のうち前記前面扉の基端が支持された端
    部側と反対の端部側に偏位した位置に設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定手段は、
    前記固定片をネジにより構成し、
    前記第1係止孔と前記第2係止孔のうち、一方を前記ネジと螺合するネジ孔により構成
    し、
    他方を前記ネジが軸方向に移動自在に挿通可能な貫通孔により構成することを特徴とす
    る請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1係止孔を前記回動中心軸線の近傍位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の遊技機。
  4. 前記前面扉は、前記筐体の左端部に軸支されており、
    前記固定手段は、前記保持手段の筐体右側寄り位置に設けられていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
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