JP2012161523A - 粉体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
上記本体1には回転体23が設けられており、この回転体23には、一端が粉体容器2内に連通されるとともに、他端が該回転体23の回転位置に応じて上記圧力気体通路3の圧力気体供給源側に断続的に連通される供給通路32が設けられている。
【効果】 上記回転体23の回転により供給通路32から粉体容器2内に圧力気体が断続的に供給されるので、該粉体容器内の粉体が良好に攪拌されるようになり、粉体を均一に圧力気体に混合させることが可能となる。
【選択図】 図2
Description
この粉体噴射装置においては、粉体容器内の粉体を圧力気体に供給する際には、該圧力気体を一旦粉体容器内に噴射し、その噴射により粉体容器内において粉体を攪拌して該粉体を圧力気体内に混合させ、その後に該粉体を圧力気体とともに粉体容器外に排出させて、さらに患者の体内の患部などへ噴射するようにしている。
本発明はそのような事情に鑑み、より均一な混合を図ることが可能な粉体噴射装置を提供するものである。
上記本体に回転自在に設けた回転体と、この回転体に設けられて、一端が上記粉体容器内に連通されるとともに、他端が該回転体の回転位置に応じて上記圧力気体通路を介して圧力気体供給源に断続的に連通される供給通路と、一端が上記粉体容器内に連通され、他端が上記圧力気体通路を介してノズルに連通される排出通路と、上記回転体を回転させる回転駆動手段とを備え、上記回転体を回転させて上記供給通路を断続的に圧力気体供給源に連通させることにより、上記粉体容器内に圧力気体を断続的に供給して該粉体容器内の粉体を攪拌させることを特徴とするものである。
他方、上記L字形本体1の水平方向に伸びる部分はバレル部1Bとなっており、その上面に止血薬剤などの粉体を収容した粉体容器2を倒立状態で着脱自在に取り付けることができるようになっている。
上記本体1の内部には、グリップ部1Aの底部に設けられたコネクタ3Aとバレル部1Bの先端に設けられたコネクタ3Bとの間に亘って圧力気体通路3が設けられており、この圧力気体通路3内を流通する圧力気体に上記粉体容器2内の粉体を供給することができるようになっている。
またバレル1B側のコネクタ3Bには、図示しないが患者の患部へ上記止血薬剤などの粉体を噴射するのに好適なノズルを接続することができるようになっている。なお、必要に応じて、このコネクタ3Bをノズルとして利用して、該コネクタ3Bから直接患部に粉体を噴射することも可能である。
図2に拡大して示すように、この支持部材7は全体として円筒状に形成してあり、その本体部となる筒状部8の上端部を本体1の上方に突出させた状態で該本体1に固定してある。
上記本体1の上面には円筒状の凹部1Cを形成してあり、上記筒状部8の上端部はこの凹部1Cの内部の同心位置に設けてある。そして筒状部8の外周面に、本体1よりも上方に突出された部分の先端部に、環状のシール部材9を設けてある。
上記粉体容器2の開口部は円柱状の内周面を備えており、該内周面の内部に上記支持部材7の筒状部8を嵌合した際に、上記シール部材9の弾性により気密を保って両者を着脱自在に連結できるようにしている。
なお、粉体容器2が本体1から脱落することがないように、適宜の脱落防止手段を設けてもよい。
また上記圧力気体通路3は、上記切換弁15の第1出口ポート15Bと上記支持部材7に設けた入口ポート7Aとを接続するチューブ17と、さらに支持部材7に設けた出口ポート7Bと上記バレル1B側のコネクタ3Bとを接続するチューブ18とを備えている。
図2に示すように、上記支持部材7には、筒状部8の内部を上下に区画する隔壁21を設けてあり、上記入口ポート7Aと出口ポート7Bは、隔壁21よりも上方となる円柱状の空間22に、互いに対向させた位置で開口させてある。そして後に詳述するように、入口ポート7Aに供給された圧力気体を出口ポート7Bから外部に噴射させることができるようにしてある。
そしてこの駆動羽根24に圧力気体を吹き付けることによって、該駆動羽根24と一体に上記回転体23を回転駆動させることができるようにしてある。
上記中空軸31の内部は圧力気体を粉体容器2内に導入する供給通路32となっており、該供給通路32の一端は上記中空軸31の上端から粉体容器2内に連通し、また供給通路32の他端はL字状に屈曲して回転体23の外周面に開口している。
この供給通路32の上記外周面における開口部は、回転体23の回転位置に応じて、支持部材7に形成した上記入口ポート7Aに対向し(図2、図3参照)、この状態では供給通路32は入口ポート7Aよりも上流側の、すなわち圧力気体供給源5側の圧力気体通路3に連通されることになる。したがってこの状態では、入口ポート7Aから導入される圧力気体は、供給通路32を介して粉体容器2内に供給されるようになる。
この状態では、入口ポート7Aからの圧力気体は連通路33を介してそのまま出口ポート7Bに排出されるようになる。このとき、連通路33は、圧力気体の流れにより低圧状態となるので、供給通路32より粉体が連通路33に吸引され、吸引された粉体は圧力気体とともに噴射される(ベルヌーイの定理)。これにより後述するように、粉体の供給は連続で行われることになる。
本実施例では、上記排出通路34は、中空軸31の外周面と筒状部8の内周面との間の間隙と、回転体23の外周面と空間22の内周面との間の間隙とから構成してあり、上記中空軸31の外周面と筒状部8の内周面との間の間隙が粉体容器2内に連通し、また回転体23の外周面と空間22の内周面との間の間隙が出口ポート7Bに連通している。
図1に示すように、上記噴射口36と上記切換弁15の第2出口ポート15Cとは、圧力気体通路を構成するチューブ37によって接続してある。
上記切換弁15は、そのレバー38を水平位置に回転させた際に、入口ポート15Aと出口ポート15B及び15Cとの連通を遮断して、圧力気体が粉体容器2や駆動羽根24へ供給されるのを遮断することができるようになっている。
他方、切換弁15のレバー38を垂直上方位置に回転させた際には、上記入口ポート15Aと出口ポート15B及び15Cとを連通させて、これにより圧力気体を粉体容器2内に供給するとともに、駆動羽根24にも供給することができるようになっている。
この状態となったら、コネクタ3B若しくはこれに接続した図示しないノズルを患者の患部に向けた状態で、上記切換弁15のレバー38を垂直上方位置に回転させる。これにより切換弁15の入口ポート15Aと第1出口ポート15Bとが連通されるので、圧力気体供給源5からの圧力気体は、フレキシブルホース4、コネクタ3B、チューブ16、切換弁15の入口ポート15Aと第1出口ポート15B及びチューブ17を介して支持部材7の入口ポート7Aに導入されるようになる。
これにより、圧力気体が駆動羽根24に吹き付けられて該駆動羽根24が回転駆動されると、これと一体に回転体23が回転される。
他方、連通路33が入口ポート7Aに連通された際には、圧力気体は粉体容器2内に供給されることなく、該連通路33を介してそのまま出口ポート7Bに排出されるようになるが、この際には、前述したように連通路33は圧力気体の流れにより低圧状態となるので、供給通路32より粉体が連通路33に吸引され、この吸引された粉体は圧力気体とともに患部に向けて噴射されるので、粉体の供給は連続で行われることになる。
このように本実施例によれば、回転体23の回転位置に応じて粉体容器2内に圧力気体が断続的に供給されてその内部の粉体が攪拌され、それによって粉体が圧力気体に均一に混合されるようになるので、圧力気体に均一に混合された粉体はムラを生じさせることなく患者の患部に噴射されるようになる。
すなわち本実施例における回転体43の外周面には、互いに180度ずれた位置に、軸方向に沿って溝状の上記通路44を形成してある。それぞれの通路44は回転体43の外周面に開口しており、その上端部側が粉体容器2内に常時連通し、また下端部側は回転体43の回転位置に応じて、支持部材7に形成した上記入口ポート7Aと出口ポート7Bとのいずれか一方に連通するようになっている。
さらに本実施例では、上記回転体43には、上記2つの通路44と90度ずれた位置に、上記入口ポート7Aと出口ポート7Bと連通させる直径方向の連通路45を形成してある。
この連通路45の中央部分にはベンチュリー効果を得るための絞り部45Aを形成してあり、かつこの絞り部45Aの中央部分を回転体43の軸方向に形成した通路46によって粉体容器2内に連通させてある。この通路46と上記連通路45とによって第2の排出通路を形成してある。
その他の構成は第1実施例と同様に構成してあり、第1実施例と同一若しくは相当部分には、第1実施例と同一の符号を付して示してある。
さらに図7、図8に示すように、上述した状態から回転体43が90度回転されると、上記2つの通路44と入口ポート7A及び出口ポート7Bとの連通が遮断されるとともに、これら入口ポート7A及び出口ポート7Bは回転体43に形成した連通路45を介して相互に連通されるようになる。この状態では、入口ポート7Aからの圧力気体は粉体容器2内に供給されることなく、連通路45を介してそのまま出口ポート7Bに排出され、したがって粉体容器2内には、回転体23の回転位置に応じて圧力気体が断続的に供給されてその内部の粉体が攪拌されるようになる。
またこの状態では、粉体容器2内の圧力気体は連通路45に設けた絞り部45Aを流通する圧力気体により粉体とともに吸引され、連通路45から出口ポート7Bに排出されるようになる。
1B バレル部 2 粉体容器
3 圧力気体通路 5 圧力気体供給源
7 支持部材 15 切換弁
23、43 回転体 24 駆動羽根
32、44 供給通路 33、45 連通路
34、44 排出通路 45A 絞り部
46 通路
Claims (5)
- 粉体噴射装置の本体と、この本体に取り付けられて薬剤などの粉体を収容する粉体容器と、上記本体に設けられ、上記粉体容器内の粉体が供給される圧力気体通路と、この圧力気体通路に圧力気体を供給する圧力気体供給源とを備え、上記圧力気体供給源から圧力気体通路に供給された圧力気体に上記粉体容器内の粉体を供給して、該粉体を圧力気体とともにノズルから噴射するようにした粉体噴射装置において、
上記本体に回転自在に設けた回転体と、この回転体に設けられて、一端が上記粉体容器内に連通されるとともに、他端が該回転体の回転位置に応じて上記圧力気体通路の圧力気体供給源側に断続的に連通される供給通路と、一端が上記粉体容器内に連通され、他端が上記圧力気体通路のノズル側に連通される排出通路と、上記回転体を回転させる回転駆動手段とを備え、上記回転体を回転させて上記供給通路を断続的に圧力気体供給源に連通させることにより、上記粉体容器内に圧力気体を断続的に供給して該粉体容器内の粉体を攪拌させることを特徴とする粉体噴射装置。 - 上記回転駆動手段は、上記回転体に一体に設けた駆動羽根と、該駆動羽根に圧力気体を吹き付けて該駆動羽根を回転させる圧力気体通路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の粉体噴射装置。
- 上記本体に支持部材が取り付けられて該支持部材に上記粉体容器が取り付けられ、また該支持部材に上記圧力気体通路の圧力気体供給源側に連通する入口ポートと圧力気体通路のノズル側に連通する出口ポートとが形成されるとともに、該支持部材に上記回転体が回転自在に軸支され、上記供給通路の上記他端は回転体の外周面に開口しており、該回転体の回転位置に応じて断続的に上記入口ポートに連通されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉体噴射装置。
- 上記回転体に連通路が形成され、該連通路は、上記供給通路が入口ポートに連通される回転体の回転位置以外の回転位置で入口ポートと出口ポートとを連通することを特徴とする請求項3に記載の粉体噴射装置。
- 上記連通路内にベンチュリー効果を有する絞り部が形成され、また上記回転体に絞り部と粉体容器内とを連通する通路が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の粉体噴射装置。
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