JP2012159460A - 切換バルブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部に連通する複数のオリフィスを形成したステ−タ−2を有し、前記ステ−タ−2に摺接かつ回動可能に配置され、かつ前記オリフィスに連通可能な複数のロ−タ−溝を形成したロ−タ−36を有する。前記ロ−タ−36のロ−タ−シール面をステ−タ−2に液密に付勢した切換バルブ1であり、前記ロ−タ−36をアウタ−ロ−タ−37と該ロ−タ−37の内側に配置するインナ−ロ−タ−38とで構成する。前記アウタ−ロ−タ−37とインナ−ロ−タ−38をステ−タ−2側へそれぞれ移動可能に設ける。前記アウタ−ロ−タ−37とインナ−ロ−タ−38の後方に各ロ−タ−37,38をステ−タ−2側へ付勢する付勢手段28,31を別々に配置する。
【選択図】図2
Description
したがって、前記切換バルブをリサイクル分離機能を備えたHPLCに使用することによって、単一のバルブ操作によって、移動相の供給流路とリサイクル流路の切換えを容易に行なえ、HPLCの使用に好適にしている。
請求項3の発明は、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを同一または異質部材で構成し、同一部材で構成する場合は、例えば構成の簡潔化と製作の容易化を図れ、また異質部材で構成する場合は、周速度ないし摩耗の相違や耐圧性を基に、例えば耐摩耗性または化学的耐久性の相違する異質部材で構成することによって、合理的な設計を促すようにしている。
請求項4の発明は、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを別々に着脱可能に設け、それらが経年的な使用によって磨耗しシール作用が低下した際の交換を独自かつ別々に行なえるようにし、その交換を小規模で容易に行なえるとともに、従来の一体形のロ−タ−のように、ロ−タ−全体を交換する不合理を解消し得るようにしている。
請求項5の発明は、アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−を収容するバルブハウジングの内部にバルブシャフトを回動かつ軸方向に移動可能に設け、該バルブシャフトの端部に前記インナ−ロ−タ−を装着するとともに、前記バルブシャフトの端部周面に回動シリンダを軸方向に摺動かつ係合可能に配置し、該回動シリンダの端部に前記アウタ−ロ−タ−を装着し、簡単な構成によって、アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−の同期回動を実現可能にしている。
請求項7の発明は、前記ステ−タ−のシ−ル面に8個以上のオリフィスを形成し、ステ−タ−に形成するポ−トと、シ−ル面に形成するオリフィスの数を共に従来よりも削減し、構成の簡潔化と製作の容易化を図り、切換バルブの小形軽量化を図るとともに、HPLCの流路切換え用に応じられるようにしている。
請求項8の発明は、前記ロ−タ−のロ−タ−シール面に前記オリフィスに連通可能な4個以上のロ−タ−溝を形成し、前記シ−ル面に形成するロ−タ−溝の数を従来よりも削減し、構成の簡潔化と製作の容易化を図り、切換バルブの小形軽量化を図るとともに、HPLCの流路切換え用に応じられるようにしている。
請求項10の発明は、前記ロ−タ−溝の溝幅を大小異幅に形成し、かつこれらを同心円上の内外位置に配置し、ロ−タ−シール面にロ−タ−溝を合理的に配置し、前記ロ−タ−シ−ル面ないしロ−タ−の小形軽量化を図るようにしている。
請求項11の発明は、前記ステ−タ−の外部に複数の導管の一端を接続し、該導管の他端を移動相の供給流路と、送液ポンプと分離カラムと検出器とを介挿し、かつ導入した試料を循環可能にしたリサイクル流路とに接続し、前記供給流路とリサイクル流路とを切換え可能にし、単一のバルブ構成によって、移動相の供給流路とリサイクル流路の切換えを容易に行なえ、HPLCの使用に好適にしている。
請求項12の発明は、前記付勢手段はバネで、皿バネやコイルバネ、板バネ等の汎用な構成によって容易かつ安価に製作し得るようにしている。
したがって、前記切換バルブをリサイクル分離機能を備えたHPLCに使用することによって、単一のバルブ操作によって、移動相の供給流路とリサイクル流路の切換えを容易に行なえ、HPLCの使用に好適な効果がある。
請求項3の発明は、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを同一または異質部材で構成したから、同一部材で構成する場合は、例えば構成の簡潔化と製作の容易化を図れ、また異質部材で構成する場合は、周速度ないし摩耗の相違や耐圧性を基に、例えば耐摩耗性または化学的耐久性の相違する異質部材で構成することによって、合理的な設計を促すことができる。
請求項4の発明は、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを別々に着脱可能に設けたから、それらが経年的な使用によって磨耗しシール作用が低下した際の交換を独自かつ別々に行なえ、その交換を小規模で容易に行なえるとともに、従来の一体形のロ−タ−のように、ロ−タ−全体を交換する不合理を解消し得る効果がある。
請求項5の発明は、アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−を収容するバルブハウジングの内部にバルブシャフトを回動かつ軸方向に移動可能に設け、該バルブシャフトの端部に前記インナ−ロ−タ−を装着するとともに、前記バルブシャフトの端部周面に回動シリンダを軸方向に摺動かつ係合可能に配置し、該回動シリンダの端部に前記アウタ−ロ−タ−を装着したから、簡単な構成によって、アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−の同期回動を実現することができる。
請求項7の発明は、前記ステ−タ−のシ−ル面に8個以上のオリフィスを形成したから、ステ−タに形成するポ−トと、シ−ル面に形成するオリフィスの数を共に従来よりも削減し、構成の簡潔化と製作の容易化を図り、切換バルブの小形軽量化を図るとともに、HPLCの流路切換え用に応じられる効果がある。
請求項8の発明は、前記ロ−タ−のロ−タ−シール面に前記オリフィスに連通可能な4個以上のロ−タ−溝を形成したから、前記シ−ル面に形成するロ−タ−溝の数を従来よりも削減し、構成の簡潔化と製作の容易化を図り、切換バルブの小形軽量化を図るとともに、HPLCの流路切換え用に応じられる効果がある。
請求項9の発明は、前記オリフィスを大小異径に形成し、かつこれらを同心円上の内外位置に配置したから、ステ−タ−のシ−ル面にオリフィスを合理的に配置し、前記シ−ル面ないしステ−タ−の小形軽量化を図ることができる。
請求項11の発明は、前記ステ−タ−の外部に複数の導管の一端を接続し、該導管の他端を移動相の供給流路と、送液ポンプと分離カラムと検出器とを介挿し、かつ導入した試料を循環可能にしたリサイクル流路とに接続し、前記供給流路とリサイクル流路とを切換え可能にしたから、単一のバルブ構成によって、移動相の供給流路とリサイクル流路の切換えを容易に行なえ、HPLCの使用に好適な効果がある。
請求項12の発明は、前記付勢手段はバネで、皿バネやコイルバネ、板バネ等の汎用な構成によって容易かつ安価に製作することができる。
前記ステ−タ−2の外部は略円錐台形状に形成され、その外面の内外位置に複数のポ−ト5,6が同心円上に配置され、該ポ−ト5,6にフィッティング7,8がねじ込まれ、該該フィッティング7,8に導管9a〜9dと、導管9b,9c,10aが接続されている。
前記斜状通路11,12の内側端部に、大小異径のオリフィス13〜16、17〜22とが形成され、該オリフィス13〜16、17〜22が後述するロ−タ−溝に連通可能に配置されている。
実施形態では10個のオリフィスを形成しているが、HPLCの移動相の供給流路とリサイクル流路の流路切換用には、8個以上のオリフィスを形成すれば良い。
前記バルブシャフト23の他端部は拡径され、その拡径部23aの周囲に回動シリンダ24が配置され、該シリンダ24の内面に複数のガイド溝25が軸方向に形成されている
前記バルブシャフト23の他端部に複数のドグ26が突設され、該ドグ26が前記ガイド溝25に摺動可能に嵌合している。
前記バルブシャフト23の中間部にフランジ30等の凸部が突設され、該フランジ30と小径段部4cとの間に、後述のインナ−ロ−タ−の付勢手段としてバネ31、実施形態では複数の皿バネと、軸受32とが配置されている。
この場合、前記皿バネの代わりにコイルバネ、板バネを用いることも可能である。
この場合、アウタ−ロ−タ−37をPEEK材で構成し、インナ−ロ−タ−38をアウタ−ロ−タ−37と異質のグラファイトベスペル(登録商標)、デルリン(登録商標)材、等で構成することも可能である。
また、アウタ−ロ−タ−37を環状の円錐台形状に形成しているが、環状の円板状に形成することも可能である。
この場合、実施形態のロ−タ−36は、回動手段としてバルブシャフト23をロ−タ−駆動用モ−タ(図示略)に連係しているが、前記モ−タの代わりに手動で回動させることも可能である。
一方、バルブシャフト23の回動力は、ピン40および保持板35を介して、インナ−ロ−タ−38に伝達可能にされ、かつ前記アウタ−ロ−タ−37と同期回動可能にされている。
そして、移動相の供給と目的成分を分取する通常時は、前記ロ−タ−溝41に前記オリフィス13,14が連通可能に配置され、また前記ロ−タ−溝42に前記オリフィス15,16が連通可能に配置されている。
前記オリフィス15に導管9cの一端が連通し、その他端が前記オリフィス19に連通し、該導管9cに送液ポンプ47が介挿されている。
前記オリフィス16に導管9dの一端が連通し、その他端が溶離液48を収容した容器49に接続されている。
前記ロ−タ−溝50〜52の長さは前記ロ−タ−溝42の略1/4に形成され、その溝幅が前記ロ−タ−溝42の略1/2に形成されている。
このうち、前記ロ−タ−溝51は、ロ−タ−溝42の長さの略中央の放射線上に位置し、該ロ−タ−溝51を基に他のロ−タ−溝50,52を配置している。
前記オリフィス20に導管10aの一端が連通し、その他端が前記オリフィス22に連通し、該導管10aにプレヒートチュ−ブ53と、オ−トサンプラ−54とが介挿されている。 前記オリフィス17に導管または通路10bの一端が連通し、その他端が前記オリフィス21に連通している。
なお、実施形態では導管10aにオ−トサンプラ−54を配置しているが、これを分離カラム46より上流側に配置することも可能であり、また分離カラム46とプレヒ−トチュ−ブ53を、オーブン(図示略)内に配置することも可能である。
6を形成し、内側に平滑なシ−ル面2aを形成し、該シ−ル面2aに前記ポ−ト5,6に連通する大小異径のオリフィス13〜16、17〜22を同心円上の内外位置にに形成する。
前記バルブハウジング4を略円筒状に形成し、その内部に段付きのバルブ室4aを形成し、その前後位置に大小異径の大径段部4bと小径段部4cを形成し、その内部にバルブシャフト23を回動かつ軸方向に移動可能に収容する。
前記回動シリンダ24を中空筒状に形成し、その端部にフランジ27を突設し、中空部の内面に前記ドグ26と係合可能なガイド溝25を軸方向に形成する。
前記保持板34を環状の円板状に形成し、内側の保持板35を保持板34の内側に挿入可能な円板状に形成する。
また、アウタ−ロ−タ−37を環状の円錐台形状または円板状に形成し、インナ−ロ−タ−38を通孔37bに嵌合可能な円板状に形成する。
前記アウタ−ロ−タ−37のロ−タ−シール面37aに、大小二つの円弧状のロ−タ−溝41,42を同心円上のに配置し、インナ−ロ−タ−38のロ−タ−シール面38aに同様な三つの円弧状のロ−タ−溝50〜52を同心円上の等角度位置に配置する。
この後、フランジ27の端面に保持板34を重合し、その内側に保持板35を挿入し、該保持板35をバルブシャフト23の軸端部に重合する。そして、ピン39を保持板34とフランジ27の端面に圧入し、またピン40を保持板35とバルブシャフト23の軸端面に圧入し、保持板34,35をフランジ27とバルブシャフト23の軸端面に固定する
このようにして、バルブシャフト23の軸端部に、ピン39,40と保持板34,35を介して、アウタ−ロ−タ−37とインナ−ロ−タ−38を組み付けたバルブシャフトアセンブリを製作する。
この後、前記バルブシャフトアセンブリをバルブ室4aに挿入し、フランジ30を皿バネ31に係合可能に位置付け、回動シリンダ24のフランジ27を皿バネ28に係合可能に位置付け、バルブシャフト23の他側端部をバルブハウジング4の外側に突出し、該突出部をロ−タ−駆動用モ−タ(図示略)に連係する。
この後、各ポート5,6にフィッティング7,8をねじ込み、該フィッティング7,8に導管9a〜9d、9b,9c,10aの一端を配管する。
また、導管9cの他端をオリフィス19に連通し、該導管9cに送液ポンプ47を介挿し、導管9dの他端を容器49に接続する。更に、導管10aの他端をオリフィス22に連通し、該導管10aにプレヒ−トチュ−ブ53とオートサンプラ−54を介挿する。この状況は図5のようである。
また、回動シリンダ24がドグ26と摺動可能に係合し、バルブシャフト23と同期回動可能に連結され、該回動シリンダ24が皿バネ28の弾性によってステ−タ−2側に付勢され、保持板34を介してアウタ−ロ−タ−37のロータ−シ−ル面37aを、前記ステ−タ2のシ−ル面2aに密着かつ回動可能に摺接させている。
このように前記ロ−タ−シ−ル面37a,38aに作用する圧力を二つの付勢手段で独自かつ別々に設定しているから、単一の付勢手段で設定する従来のものに比べて、個々の皿バネ等の付勢手段の強さを低減できるとともに、前記ロ−タ−シ−ル面37a,38aに対する耐圧を精密に設定し得る。
実施形態では、皿バネ31のバネ強さを皿バネ28よりも強く設定し、インナ−ロ−タ−38のロ−タ−シ−ル面38aの耐圧を33MPaとし、アウタ−ロ−タ−37のロ−タ−シ−ル面37aの耐圧を4MPaに設定している。
したがって、従来のようにロ−タ−を一体に形成し、または複数の構成部材を一体的に連結し、該ロ−タ−の全域を後方から単一の付勢手段で一様かつ画一的に付勢する場合のように、ロ−タ−のシ−ル圧ないし耐圧が外側のロ−タ−溝を基準に画一的に設定され、適確な耐圧を得られない不具合を解消し得る。
一方、バルブシャフト23の回動力は、ドグ26を介して回動シリンダ24に伝達され、該回動シリンダ24がバルブシャフト23と同期回動するとともに、フランジ27に固定した保持板34を介して、アウタ−ロ−タ−37に伝達され、該アウタ−ロ−タ−37がバルブシャフト23と同期回動する。
この後、分離カラム46、検出器45を経てオリフィス14へ移動し、ロ−タ−溝41から導管9aに送り出されて分取装置43へ移動する。
そして、各ロ−タ−38,37を保持板34,35と、フランジ27、バルブシャフト23がそれぞれ支持し、これらを皿バネ31,28が別々に支持する。
このため、例えば送液ポンプ47によって移動流体が脈動し、シ−ル面2aにおけるアウタ−ロ−タ−37のロ−タ−シ−ル面37aと、インナ−ロ−タ−38のロ−タ−シ−ル面38aの圧力変動が頻繁に行なわれても、各ロ−タ−シール面37a,38aのシールを精密かつ確実に行なえる。
そして、各ロ−タ−38,37を保持板34,35と、フランジ27、バルブシャフト23がそれぞれ支持し、これらを皿バネ31,28が別々に支持する。
このため、例えば送液ポンプ47によって移動流体が脈動し、前記シ−ル面2aにおけるロ−タ−シ−ル面37aとロ−タ−シ−ル面38aの圧力変動が頻繁に行なわれても、各ロ−タ−シ−ル面37a,38aのシールを精密かつ確実に行なえる。
この場合、アウタ−ロ−タ−37はインナ−ロ−タ−38よりも周速度が速いため、早く磨耗してシ−ル作用が低下する傾向があり、一方、インナ−ロ−タ−38はアウタ−ロ−タ−37に比べて周速度が遅いため磨耗が遅く、十分にシ−ル機能を発揮する場合が多く、そのような場合はアウタ−ロ−タ−37だけを交換すれば良いこととなる。
したがって、従来の一体形のロ−タ−のようにロ−タ−全体を交換する不合理や面倒がなく、インナ−ロ−タ−38の交換を免れるから、小規模の交換作業で足り、この作業を容易かつ速やかに行なえる。
すなわち、試料の導入時と分取時の通常時は、切換バルブ1を通常作動モ−ドに設定し、各ポ−ト5,6と各オリフィス13〜22を連通し、送液ポンプ47を駆動する。
このようにすると、容器49内の溶離液48が導管9dに導かれてオリフィス16へ移動し、ロ−タ−溝42からオリフィス15を経て導管9cに送り出され、送液ポンプ47に吸入される。
この場合、送液ポンプ47の切換バルブ1からの吸引側の導管9cの内径を、各導管中、最大径に形成すれば、送液ポンプ47による吸引作動を円滑かつ能率良く行なえる。
ス19へ移動し、ロ−タ−溝51から導管10aに送り出され、プレヒ−トチュ−ブ53に導かれて加温され、またオートサンプラ−54の移動時に試料を導入され、オリフィス22を経てロ−タ−溝52から通路10bに送り出される。
この場合、導管9bの内径を各導管中、中間径に形成すれば、該導管9a,9bの圧力上昇を抑制され、それらによるセル44の高圧負荷を回避し、セル44の故障を防止し得る。
このようにすると、前記モ−タに連係するバルブシャフト23が同動し、軸端部に固定した保持板35を介してインナ−ロ−タ−38が同期回動する。
また、前記軸端部に突設したドグ26を介して回動シリンダ24が同期回動し、そのフランジ27に固定した保持板34が同動し、該保持板34に固定したアウタ−ロ−タ−37が同期回動する。
この状況は図6のようで、オリフィス18,19がロ−タ−溝50に連通し、オリフィス20,21がロ−タ−溝51に連通し、オリフィス22,17がロ−タ−溝49に連通する。
また、オリフィス13がロ−タ−溝41に連通し、オリフィス14〜16がロ−タ−溝42に連通する。
その際、オリフィス13に連通する導管9aと、オリフィス16に連通する導管9dと、オリフィス20,22に連通する導管10aとが前記リサイクル流路から切り離され、切換バルブ1に対する溶離液48の供給と試料の導入が停止される。
この場合、送液ポンプ47の吐出側の導管9cを最小内径で、かつその長さを可及的に短くすれば、該流路のデッドボリュ−ムが低減され、試料の拡散を抑制して分離カラム46による分離精度が向上する。
しかも、検出器45の出口側の導管9bを中間径にすれば、当該部の圧力上昇を抑制してセル44に対する高圧負荷を回避し、セル44の故障を防止する。
しかも、試料導入時や分取時の通常時と、リサイクル時は、単一の切換バルブ1を切換え操作すれば良いから、従来のように二つのバルブを切換え操作する煩雑を解消し得る。
このうち、図7は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は前述のアウタ−ロ−タ−37と保持板34とを同一部材によって一体に構成し、またインナ−ロ−タ−38と保持板35とを同一部材によって一体に構成し、部品点数を低減し構成を簡潔にするとともに、それらを薄厚化して小形軽量化を図り、これを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
この場合、アウタ−ロ−タ−37とインナ−ロ−タ−38とを、前述のように互いに同一または異質部材で構成することも可能である。
また、インナ−ロ−タ−38は前述の実施形態と略同様に構成され、そのロ−タ−溝50〜52の位置を、前記ロ−タ−溝55〜57に対し60°位相を相違させて配置している。
2 ステ−タ−
2a シ−ル面
4 バルブハウジング
9a〜9d 導管
10a 導管
23 バルブシャフト
24 回動シリンダ
27 フランジ
28 付勢手段(バネ)
30 フランジ
36 ロ−タ−
37 アウタ−ロ−タ−
37a ロ−タ−シール面
38 インナ−ロ−タ−
38a ロ−タ−シール面
41,42 ロ−タ−溝
46 分離カラム
47 送液ポンプ
50〜52 ロ−タ−溝
Claims (12)
- 外部に連通する複数のオリフィスを形成したステ−タ−と、該ステ−タ−に摺接かつ回動可能に配置され、かつ前記オリフィスに連通可能な複数のロ−タ−溝を形成したロ−タ−とを備え、該ロ−タ−のロ−タ−シール面をステ−タ−に液密に付勢した切換バルブにおいて、前記ロ−タ−をアウタ−ロ−タ−と該ロ−タ−の内側に配置するインナ−ロ−タ−とで構成し、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−をステ−タ−側へそれぞれ移動可能に設け、前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−の後方に各ロ−タ−をステ−タ−側へ付勢する付勢手段を別々に配置したことを特徴とする切換バルブ。
- 前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを同期回動可能にした請求項1記載の切換バルブ。
- 前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを同一または異質部材で構成した請求項1
記載の切換バルブ。 - 前記アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−とを別々に着脱可能に設けた請求項1記載の切換バルブ。
- アウタ−ロ−タ−とインナ−ロ−タ−を収容するバルブハウジングの内部にバルブシャフトを回動かつ軸方向に移動可能に設け、該バルブシャフトの端部に前記インナ−ロ−タ−を装着するとともに、前記バルブシャフトの端部周面に回動シリンダを軸方向に摺動かつ係合可能に配置し、該回動シリンダの端部に前記アウタ−ロ−タ−を装着した請求項1乃至請求項4のうち何れか一項記載の切換バルブ。
- 前記回動シリンダにフランジを設け、該フランジの後方に付勢手段を係合可能に配置するとともに、前記バルブシャフトの周面にフランジを設け、該フランジの後方に付勢手段を係合可能に配置した請求項5記載の切換バルブ。
- 前記ステ−タ−のシ−ル面に8個以上のオリフィスを形成した請求項1記載の切換バルブ。
- 前記ロ−タ−のロ−タ−シール面に前記オリフィスに連通可能な4個以上のロ−タ−溝を形成した請求項1記載の切換バルブ。
- 前記オリフィスを大小異径に形成し、かつこれらを同心円上の内外位置に配置した請求項7記載の切換バルブ。
- 前記ロ−タ−溝の溝幅を大小異幅に形成し、かつこれらを同心円上の内外位置に配置した請求項8記載の切換バルブ。
- 前記ステ−タ−の外部に複数の導管の一端を接続し、該導管の他端を移動相の供給流路と、送液ポンプと分離カラムと検出器とを介挿し、かつ導入した試料を循環可能にしたリサイクル流路とに接続し、前記供給流路とリサイクル流路とを切換え可能にした請求項1記載の切換バルブ。
- 前記付勢手段はバネである請求項1記載の切換バルブ。
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