JP2012151760A - モニタ装置および試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の装置間で通信を行なう試験システムにおいて、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することが可能なモニタ装置および試験方法を提供する。
【解決手段】モニタ装置101は、試験装置206から送信される複数の試験用フレーム、および報告用フレームが宅側装置202および局側装置201によって試験装置206へ中継される試験システム501において用いられる。モニタ装置101は、宅側装置202または局側装置201である対象装置が前段の装置から受信した試験用フレームの数をカウントするための受信トラフィックカウンタ51と、対象装置が前段の装置から報告用フレームを受信した場合には、受信トラフィックカウンタ51のカウント値を報告用フレームに含めて後段の装置へ送信するための報告用フレーム送信部59とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、モニタ装置および試験方法に関し、特に、光信号を送受信する局側装置および宅側装置を備えた試験システムにおいて用いられるモニタ装置、およびこのモニタ装置を用いた試験方法に関する。
近年、インターネットが広く普及しており、利用者は世界各地で運営されているサイトの様々な情報にアクセスし、その情報を入手することが可能である。これに伴って、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)およびFTTH(Fiber To The Home)等のブロードバンドアクセスが可能な装置も急速に普及してきている。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)−2004(非特許文献1)には、複数の宅側装置(ONU:Optical Network Unit)が光通信回線を共有して局側装置(OLT:Optical Line Terminal)とのデータ伝送を行なう媒体共有形通信である受動的光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)の1つの方式が開示されている。すなわち、PONを通過するユーザ情報およびPONを管理運用するための制御情報を含め、すべての情報がイーサネット(登録商標)フレームの形式で通信されるEPON(Ethernet(登録商標) PON)と、EPONのアクセス制御プロトコル(MPCP(Multi-Point Control Protocol))およびOAM(Operations Administration and Maintenance)プロトコルとが規定されている。局側装置と宅側装置との間でMPCPフレームをやりとりすることによって、宅側装置の加入、離脱、および上りアクセス多重制御などが行なわれる。
なお、1ギガビット/秒の通信速度を実現するEPONであるGE−PONの次世代の技術として、IEEE802.3av(登録商標)−2009として標準化が行なわれた10G−EPONすなわち通信速度が10ギガビット/秒相当のEPONにおいても、アクセス制御プロトコルはMPCPが前提となっている。
このようなPONシステムにおける局側装置および宅側装置を試験する方法としては、たとえば、局側装置および宅側装置によって送受信されるフレームをモニタする方法が考えられる。このようなフレームをモニタする技術として、たとえば、特開2006−48456号公報(特許文献1)には、以下のような構成が開示されている。すなわち、ネットワークから入力されるフレームをキャプチャしてデータ保持部のメモリに記憶するフレームキャプチャ装置において、上記フレームをフィルタリングするフィルタ部と、上記フィルタ部がフィルタリングするフレームの種類を選択するフィルタ選択部と、上記フレームの種類を識別し得るトリガを判定するトリガ判定部と、複数の判定トリガの中から上記トリガ判定部で判定するトリガを選択するトリガ選択部とを備える。上記トリガ判定部は、所望のトリガを判定した場合、上記トリガ選択部に対して判定トリガの種類を切換える旨の信号を出力し、上記フィルタ選択部に対してフィルタリングするフレームの種類を切替える旨の信号を出力する。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)-2004
特開2006−48456号公報
ところで、試験用のフレームを送受信する複数の装置が設けられた試験システムにおいて、フレーム通信に異常が発生した場合、試験システムのどの部分で異常が発生したかを特定する必要がある。しかしながら、異常発生部分を特定するためには、ある一定の試験期間、各装置間でフレームを送受信させた後に、各装置で取得されたログ情報を1つ1つ検証する必要があるため、異常発生部分の特定に長時間を要してしまう。
また、特許文献1に記載のフレームキャプチャ装置を上記試験システムに用いると、各フレームキャプチャ装置において取得された情報を比較するために、たとえば各情報を管理用のパーソナルコンピュータに転送するための配線が必要となる。そうすると、試験システムにおける装置数の増加に伴って試験システムの構成が複雑となり、試験システムの構築作業が繁雑になってしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、複数の装置間で通信を行なう試験システムにおいて、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することが可能なモニタ装置および試験方法を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるモニタ装置は、試験装置と、宅側装置と、上記宅側装置と光信号を送受信するための局側装置とを備え、少なくとも上記試験装置、上記宅側装置および上記局側装置が直列かつ環状に接続され、上記試験装置から送信される複数の試験用フレーム、および報告用フレームが上記宅側装置および上記局側装置によって上記試験装置へ中継される試験システムにおいて用いられるモニタ装置であって、上記宅側装置または上記局側装置である対象装置が前段の装置から受信した上記試験用フレームの数をカウントするための受信トラフィックカウンタと、上記対象装置が前段の装置から上記報告用フレームを受信した場合には、上記受信トラフィックカウンタのカウント値を上記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信するための報告用フレーム送信部とを備える。
これにより、各対象装置において受信した試験用フレームの数を取得して比較することができるため、試験システムのどの部分においてフレーム欠損が生じたかを容易に特定することができる。すなわち、試験用の配線を別途設けることなく、異常発生部分の特定に必要な情報を各対象装置から取得し、これらを集約することができるため、試験システムにおける異常発生部分を容易に特定することができる。したがって、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することができる。
好ましくは、上記モニタ装置は、さらに、上記対象装置が後段の装置へ送信した上記試験用フレームの数をカウントするための送信トラフィックカウンタを備え、上記報告用フレーム送信部は、上記対象装置が上記報告用フレームを受信した場合には、さらに、上記送信トラフィックカウンタのカウント値を上記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
これにより、各対象装置において受信した試験用フレームの数、および送信した試験用フレームの数を取得して比較することができるため、対象装置間の伝送路において異常が発生したか、対象装置の内部において異常が発生したかを容易に判別することができる。
好ましくは、上記試験装置は、各上記試験用フレームにシリアルナンバーを含めて送信し、上記モニタ装置は、さらに、上記対象装置が受信した上記試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、上記各試験用フレームの中で上記対象装置が受信できずに欠損した上記試験用フレームである受信欠損フレームを検知するための欠損検知部を備え、上記報告用フレーム送信部は、上記対象装置が上記報告用フレームを受信した場合には、さらに、上記受信欠損フレームのシリアルナンバーを上記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
このような構成により、欠損フレームを特定することができるため、試験システムにおける異常発生部分の特定に加えて、異常発生内容を詳細に取得し、異常発生原因の特定に資することができる。
より好ましくは、上記欠損検知部は、さらに、上記対象装置が後段の装置へ送信した上記試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、上記各試験用フレームの中で上記対象装置が送信できずに欠損した上記試験用フレームである送信欠損フレームを検知し、上記報告用フレーム送信部は、上記対象装置が上記報告用フレームを受信した場合には、さらに、上記送信欠損フレームのシリアルナンバーを上記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
これにより、対象装置間の伝送路において欠損したフレーム、および対象装置の内部において欠損したフレームを判別することができるため、さらに、異常発生内容を詳細に取得し、異常発生原因の特定に資することができる。
より好ましくは、上記試験装置は、上記各試験用フレームを送信する前に、上記各試験用フレームの総数を上記宅側装置および上記局側装置に通知し、上記欠損検知部は、上記各試験用フレームの総数、および参照した1または複数の上記試験用フレームのシリアルナンバーに基づいて、欠損した上記試験用フレームのシリアルナンバーを算出する。
このように、総フレーム数を各対象装置に通知する構成により、総フレーム数を可変としても、欠損した試験用フレームのシリアルナンバーを正確に求めることが可能となる。また、試験用フレームに総フレーム数を格納する構成と比べて、より確実な試験を行なうことができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる試験方法は、試験装置と、宅側装置と、上記宅側装置と光信号を送受信するための局側装置とを備え、少なくとも上記試験装置、上記宅側装置および上記局側装置が直列かつ環状に接続される試験システムにおける試験方法であって、上記試験装置が、複数の試験用フレームを送信するステップと、上記宅側装置または上記局側装置が、前段の装置から受信した上記試験用フレームを後段の装置へ中継するステップと、上記宅側装置または上記局側装置が、受信した上記試験用フレームの数をカウントするステップと、上記試験装置が、報告用フレームを送信するステップと、上記宅側装置または上記局側装置が、上記報告用フレームを受信して、上記試験用フレームのカウント値を上記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信するステップとを含む。
これにより、各対象装置において受信した試験用フレームの数を取得して比較することができるため、試験システムのどの部分においてフレーム欠損が生じたかを容易に特定することができる。すなわち、試験用の配線を別途設けることなく、異常発生部分の特定に必要な情報を各対象装置から取得し、これらを集約することができるため、試験システムにおける異常発生部分を容易に特定することができる。したがって、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することができる。
本発明によれば、複数の装置間で通信を行なう試験システムにおいて、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象であるPONシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象である局側装置におけるOSUの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象である宅側装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムが試験を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムにおける試験用フレームを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る試験システムにおける報告用フレームを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る試験システムにおける試験用フレームを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る試験システムが試験を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置における受信フレーム管理テーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置における送信フレーム管理テーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る試験システムにおける報告用フレームを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象であるPONシステムの概略構成を示すブロック図である。
図1を参照して、PONシステム301は、局側装置201と、光ファイバであるN本のPON回線1〜N(203−1〜203−N)と、N個の光カプラ204−1〜204−Nと、複数の宅側装置(ONU)202とを備える。局側装置201は、光回線ユニット(以下、OSU(Optical Subscriber Unit)とも称する)1〜N(12−1〜12−N)と、局側装置201の全体的な制御を行なう全体制御部11とを含む。ここで、Nは1以上の整数である。また、宅側装置から上位ネットワーク(以下「アップリンク」とも称する。)への方向を上り方向と称し、アップリンクから宅側装置への方向を下り方向と称する。
たとえば、PONシステム301において、各PON回線は1ギガビット/秒の通信速度を実現するEPONであるGEPONに対応しており、アップリンクは10ギガビット/秒の通信速度を実現するイーサネット(登録商標)に対応する。また、MPCPフレームによってONUの登録、離脱、ONUへの帯域割り当て、ONUからの帯域要求およびONUへのスリープ(動作停止)指示などが行なわれる。
局側装置201は、GEPONに対応するPON回線を複数回線収容する。1本のPON回線には1または複数のONUが接続される。局側装置201は、これらのPON回線からのデータをアップリンクにおける複数の通信回線にそれぞれ送信する。また、局側装置201は、アップリンクにおける各通信回線からのデータを対応のPON回線における各宅側装置へ送信する。また、局側装置201は、PON回線の上り帯域および下り帯域を各宅側装置に割り当てる。また、たとえば、各宅側装置から局側装置201への上り光信号はバースト信号であり、局側装置201から各宅側装置への下り光信号は連続的な信号である。
より詳細には、局側装置201は、N本のPON回線1〜Nに接続され、このN本のPON回線を終端する。各OSUは、PON回線に対応して設けられ、対応のPON回線に接続された1または複数のONUとフレームを送受信する。PON回線1〜Nは、光カプラ204−1〜204−Nにそれぞれ接続されており、これらの光カプラを介して各ONU202に接続されている。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象である局側装置におけるOSUの構成を示す図である。
図2を参照して、OSU12は、アップリンクIF(Interface)部31と、制御IF部32と、受信処理部33と、送信処理部34と、PON送受信部35と、PON制御部36と、上りフレームを蓄積するFIFO37と、下りフレームを蓄積するFIFO38とを含む。
PON送受信部35は、共通のPON回線経由で各ONUと光信号を送受信する。すなわち、PON送受信部35は、PON線路の親局側起点として、PON回線である1本の光ファイバと接続される。PON送受信部35は、この光ファイバを介して各ONUと双方向通信が行なえるように、特定の波長、たとえば1310nm帯の上り光信号を受信し、電気信号に変換して受信処理部33に出力するとともに、送信処理部34から受けた電気信号を別波長の下り光信号に変換して送信する。たとえば、PON送受信部35は、送信処理部34から受けた1Gbpsの電気信号を1490nm帯の下り光信号に変換して送信する。
受信処理部33は、PON送受信部35から受けた電気信号からフレームを再構成するとともに、フレームの種別に応じてPON制御部36またはFIFO37にフレームを振り分ける。具体的には、データフレームをFIFO37に出力し、制御フレームをPON制御部36に出力する。
アップリンクIF部31は、FIFO37に蓄積された上りフレームをアップリンクへ出力する。また、アップリンクIF部31は、アップリンクからフレームを受けると、当該フレームが通常のデータフレームである場合にはFIFO38に出力し、当該フレームが制御フレームである場合にはPON制御部36に出力する。
アップリンクIF部31は、PON制御部36から制御フレームを受けた場合には、FIFO37からのフレーム列の合間において、当該制御フレームをFIFO37からのフレームよりも優先してアップリンクへ出力する。
送信処理部34は、FIFO38またはPON制御部36が送信すべきフレームを有する場合、優先順位に従ってそのフレームを受け取り、PON送受信部35に出力する。
PON制御部36は、MPCPおよびOAMなど、PON回線の制御および管理に関する局側処理を行なう。すなわち、PON回線に接続されている各ONUとMPCPメッセージおよびOAMメッセージをやりとりすることによって、ONUの登録、離脱および上り帯域割り当てを含めた上りアクセス制御、下り帯域割り当てを含めた下りアクセス制御、ならびにONUへのスリープ指示を含めたONUの運用管理などを行なう。
制御IF部32は、全体制御部11からの指示に基づいて、アップリンクIF部31、受信処理部33、送信処理部34、およびPON制御部36への設定を行ない、これら各ユニットの状態を全体制御部11に通知する。また、これら各ユニットに異常が発生した場合は、全体制御部11からの指示に依らず、異常が発生したユニットの状態を全体制御部11に通知する。PON送受信部35への設定および状態通知は、受信処理部33を経由して行なわれる。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの試験対象である宅側装置の構成を示す図である。
図3を参照して、宅側装置202は、PONポート21と、光受信処理部22と、バッファメモリ23と、送信処理部24と、UNIポート25と、受信処理部26と、バッファメモリ27と、光送信処理部28と、制御部29とを備える。
光受信処理部22は、局側装置201から送信される下り光信号をPONポート21経由で受信して電気信号に変換し、当該電気信号からフレームを再構成するとともに、フレームの種別に応じてバッファメモリ23経由で制御部29または送信処理部24にフレームを振り分ける。具体的には、光受信処理部22は、データフレームを送信処理部24に出力し、制御フレームを制御部29に出力する。
送信処理部24は、光受信処理部22から受けたデータフレームをUNIポート25経由で図示しないパーソナルコンピュータ等のユーザ端末へ送信する。
受信処理部26は、UNIポート25経由でユーザ端末から受信したデータフレームをバッファメモリ27経由で光送信処理部28へ出力する。
制御部29は、MPCPおよびOAM等、PON回線の制御および管理に関する宅側処理を行なう。すなわち、PON回線に接続されている局側装置201とMPCPメッセージおよびOAMメッセージをやりとりすることによって、アクセス制御等の各種制御を行なう。制御部29は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、バッファメモリ27経由で光送信処理部28へ出力する。
光送信処理部28は、受信処理部26から受けたデータフレームおよび制御部29から受けた制御フレームを光信号に変換し、PONポート21経由で局側装置201へ送信する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムの構成を示す図である。
図4を参照して、試験システム501は、モニタ装置101A,101B,101Cと、局側装置201と、複数の宅側装置202と、スイッチ装置205と、試験装置206と、管理装置207とを備える。なお、宅側装置202は、試験システム501において1つだけ設けられてもよい。
モニタ装置101Aは局側装置201に接続され、モニタ装置101Bは各宅側装置202に接続され、モニタ装置101Cはスイッチ装置205に接続される。
また、試験装置206は、管理装置207に接続され、管理装置207によって制御される。
以下、モニタ装置101A,101B,101Cの各々をモニタ装置101と称する場合がある。
試験システム501は、直列かつ環状に接続された試験装置206、スイッチ装置205、各宅側装置202、および局側装置201間で通信信号たとえば試験用フレームおよび報告用フレームを送受信する。すなわち、試験システム501では、上り方向および下り方向において、試験装置206から送信される複数の試験用フレーム、および報告用フレームが、スイッチ装置205、宅側装置202および局側装置201によって試験装置206へ中継される。
上り方向の試験において、試験装置206は、PONシステム301における上りフレームに相当する複数の上り試験用フレームを生成し、スイッチ装置205へ順次出力する。
スイッチ装置205は、試験装置206から受けた上り試験用フレームを振り分けて各宅側装置202へ出力するか、またはマルチキャストする。
各宅側装置202は、スイッチ装置205から受けた電気信号である上り試験用フレームを上り光信号に変換して局側装置201へ出力する。
局側装置201は、各宅側装置202から受けた上り光信号を電気信号に変換して上り試験用フレームを再生し、試験装置206へ出力する。
試験装置206は、局側装置201から受けた上り試験用フレームに基づいて、上り方向におけるエラーレートの算出等を行なう。
下り方向の試験において、試験装置206は、PONシステム301における下りフレームに相当する複数の下り試験用フレームを生成し、局側装置201へ順次出力する。
局側装置201は、試験装置206から受けた電気信号である下り試験用フレームを下り光信号に変換して各宅側装置202へ出力する。
各宅側装置202は、局側装置201から受けた下り光信号を電気信号に変換して下り試験用フレームを再生し、スイッチ装置205経由で試験装置206へ出力する。
試験装置206は、スイッチ装置205経由で各宅側装置202から受けた下り試験用フレームに基づいて、下り方向におけるエラーレートの算出等を行なう。
ここで、上り方向の試験において、スイッチ装置205の前段装置は試験装置206であり、後段装置は各宅側装置202である。また、各宅側装置202の前段装置はスイッチ装置205であり、後段装置は局側装置201である。また、局側装置201の前段装置は各宅側装置202であり、後段装置は試験装置206である。
他方、下り方向の試験において、局側装置201の前段装置は試験装置206であり、後段装置は各宅側装置202である。また、各宅側装置202の前段装置は局側装置201であり、後段装置はスイッチ装置205である。また、スイッチ装置205の前段装置は各宅側装置202であり、後段装置は試験装置206である。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置の構成を示す図である。
図5を参照して、モニタ装置101は、受信トラフィックカウンタ51と、送信トラフィックカウンタ52と、報告用フレーム送信部59とを備える。フレーム受信部55、受信用バッファ56、送信用バッファ57およびフレーム送信部58は、対象装置においてフレームを送受信するための部分に相当する。なお、対象装置においてフレームを蓄積するためのバッファとは別個に、受信用バッファ56および送信用バッファ57がモニタ装置101において設けられてもよい。
モニタ装置101は、試験を開始してから対象装置において受信された試験用フレームの数を示す受信トラフィックカウンタ51、および試験を開始してから対象装置において送信された試験用フレームの数を示す送信トラフィックカウンタ52を備える。これらのカウンタは、たとえば、試験用フレームの先頭部分および最後尾部分における所定データが確認されることにより、カウントアップする。
すなわち、受信トラフィックカウンタ51は、スイッチ装置205、宅側装置202、または局側装置201である対象装置におけるフレーム受信部55が前段の装置から受信した試験用フレームの数をカウントする。
送信トラフィックカウンタ52は、対象装置におけるフレーム送信部58が後段の装置へ送信した試験用フレームの数をカウントする。
報告用フレーム送信部59は、対象装置におけるフレーム受信部55が前段の装置から報告用フレームを受信した場合には、受信トラフィックカウンタ51のカウント値および送信トラフィックカウンタ52のカウント値を報告用フレームに含め、送信用バッファ57およびフレーム送信部58を介して後段の装置へ送信する。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置が監視処理を行なう際の動作について図面を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態では、モニタ装置101を動作させることによって、本発明の第1の実施の形態に係る試験方法が実施される。よって、本発明の第1の実施の形態に係る試験方法の説明は、以下のモニタ装置101の動作説明に代える。なお、以下の説明においては、適宜図4および図5を参照する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムが試験を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図6を参照して、まず、試験装置206は、試験用フレームを順次送信する。局側装置201、各宅側装置202、およびスイッチ装置205は、前段の装置から受信した試験用フレームを後段の装置へ中継する(ステップS1)。
次に、各モニタ装置101は、対象装置において受信された試験用フレーム、および対象装置から送信された試験用フレームをそれぞれカウントする(ステップS2)。
次に、試験装置206は、送信予定の試験用フレームをすべて送信した後、報告用フレームを送信する(ステップS3)。
次に、局側装置201、各宅側装置202、およびスイッチ装置205は、前段の装置から報告用フレームを受信する。各モニタ装置101は、対象装置経由でこの報告用フレームを取得し、各カウント値を報告用フレームに含める(ステップS4)。
次に、各モニタ装置101は、対象装置経由で報告用フレームを後段の装置へ中継する(ステップS5)。
そして、試験装置206は、各対象装置を経由した報告用フレームを受信して、報告用フレームの内容を管理装置207へ報告する。管理装置207は、報告用フレームの内容に基づいて、試験システム501における異常発生の検知、および異常発生部分の特定等を行なう。たとえば、各対象装置における試験用フレームの監視結果を取得し、この監視結果を管理装置207において表示することにより、不具合箇所を発見する(ステップS6)。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムにおける試験用フレームを示す図である。
図7を参照して、試験用フレームでは、たとえば、先頭部分にヘッダが格納され、その後にデータフィールドが設けられ、最後尾部分にFCS(Frame Check Sequence)が格納される。
対象装置およびモニタ装置101は、ヘッダに含まれる識別子を参照することにより、試験用フレームを識別することが可能である。
具体的な異常発生の検証方法として、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムでは、試験用フレームの欠損を、モニタ装置101A,101B,101C,101Dにおけるトラフィックカウンタのカウント値を比較することによって検出する。ここでは、宅側装置202が1つ設けられた試験システム501における上り方向の試験について代表的に説明する。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムにおける報告用フレームを示す図である。
図8を参照して、報告用フレームは、装置IDすなわち対象装置の識別番号用のフィールドと、ポートすなわち対象装置の入力部および出力部の別を示すフィールドと、カウント値すなわちトラフィックカウンタの値を示すフィールドとを複数組有する。
なお、装置IDおよびポートのフィールドは、報告用フレームにおける位置が固定であれば、試験装置206または管理装置207においてどの装置のどのポートのカウント値であるかを識別可能であるため、設けなくてもよい。
また、報告用フレームも、試験用フレームと同様に、ヘッダに識別子が格納され、対象装置およびモニタ装置101は、当該識別子を参照することにより、報告用フレームを識別することが可能である。
図8に示す報告用フレームは、以下のような試験結果を示している。すなわち、装置IDがIすなわちスイッチ装置205において、ポートAすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が1000であり、ポートBすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が1000である。また、装置IDがIIすなわち宅側装置202において、ポートCすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が1000であり、ポートDすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が1000である。また、装置IDがIIIすなわち局側装置201において、ポートEすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が999であり、ポートFすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が999である。
このように、上り方向の試験において、宅側装置202に対応する受信トラフィックカウンタおよび送信トラフィックカウンタのカウント値がそれぞれ1000であり、局側装置201に対応する受信トラフィックカウンタおよび送信トラフィックカウンタのカウント値がそれぞれ999であることを示す報告用フレームが、試験装置206において得られたとする。
この場合、局側装置201における各カウント値および宅側装置202における各カウント値を比較して、局側装置201における受信トラフィックカウンタおよび送信トラフィックカウンタのカウント値が等しく、宅側装置202における送信トラフィックカウンタのカウント値よりも局側装置201における受信トラフィックカウンタのカウント値の方が小さいことが分かる。そうすると、宅側装置202の出力部たとえば光送信処理部28から局側装置201の入力部たとえばPON送受信部35の間で異常が発生したと考えることができる。
これに基づき、たとえば宅側装置202および局側装置201間の光ファイバに不具合があると推測し、当該光ファイバを交換して再度通信試験を行なう。そして、異常が発生しなければ、光ファイバにおいて異常が発生していたと判断することができる。
さらに、試験システム501では、トラフィックカウンタのカウント値を用いることにより、フレーム欠損率の算出も可能である。
なお、宅側装置202が複数設けられた試験システム501においても、管理装置207において、各宅側装置202についての監視結果たとえばカウント値が得られることから、各監視結果を総合的に判断することにより、試験システム501における異常発生部分の特定が可能である。
ところで、試験用のフレームを送受信する複数の装置が設けられた試験システムにおいて、フレーム通信に異常が発生した場合、試験システムのどの部分で異常が発生したかを特定する必要がある。しかしながら、異常発生部分を特定するためには、ある一定の試験期間、各装置間でフレームを送受信させた後に、各装置で取得されたログ情報を1つ1つ検証する必要があるため、異常発生部分の特定に長時間を要してしまう。また、各装置で取得されたログ情報を管理用のパーソナルコンピュータに転送するための配線が必要となるため、試験システムにおける装置数の増加に伴って試験システムの構成が複雑となり、試験システムの構築作業が繁雑になってしまう。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置では、受信トラフィックカウンタ51は、スイッチ装置205、宅側装置202、または局側装置201である対象装置が前段の装置から受信した試験用フレームの数をカウントする。そして、報告用フレーム送信部59は、対象装置が前段の装置から報告用フレームを受信した場合には、受信トラフィックカウンタ51のカウント値を報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
これにより、各対象装置において受信した試験用フレームの数を取得して比較することができるため、試験システム501のどの部分においてフレーム欠損が生じたかを容易に特定することができる。すなわち、試験用の配線を別途設けることなく、異常発生部分の特定に必要な情報を各対象装置から取得し、これらを集約することができるため、試験システム501における異常発生部分を容易に特定することができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置では、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置では、送信トラフィックカウンタ52は、対象装置が後段の装置へ送信した試験用フレームの数をカウントする。そして、報告用フレーム送信部59は、対象装置が報告用フレームを受信した場合には、さらに、送信トラフィックカウンタ52のカウント値を報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
これにより、各対象装置において受信した試験用フレームの数、および送信した試験用フレームの数を取得して比較することができるため、対象装置間の伝送路において異常が発生したか、対象装置の内部において異常が発生したかを容易に判別することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る試験システムでは、モニタ装置101は、受信トラフィックカウンタおよび送信トラフィックカウンタを備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。少なくとも受信トラフィックカウンタによって各対象装置に到着した試験用フレームの数をカウントする構成であれば、複数の装置間で通信を行なう試験システムにおいて、異常が発生した部分を簡易な構成で容易に特定する、という本発明の目的を達成することが可能である。
また、本発明の実施の形態に係る試験システムでは、モニタ装置101は、局側装置201、宅側装置202およびスイッチ装置205とは別個に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。局側装置201、宅側装置202およびスイッチ装置205に監視機能を組み込む構成であってもよい。すなわち、モニタ装置101は、単体であってもよいし、対象装置に含まれる構成であってもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る試験システムと比べてシリアルナンバーを含めた試験用フレームを用いる試験システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る試験システムと同様である。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置の構成を示す図である。
図9を参照して、モニタ装置102は、本発明の第1の実施の形態に係るモニタ装置と比べて、さらに、受信欠損検知部53と、送信欠損検知部54とを備える。
本発明の第2の実施の形態に係る試験システム502では、試験装置206は、各試験用フレームにシリアルナンバーを含めて送信する。
受信欠損検知部53は、対象装置が前段の装置から受信した試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、各試験用フレームの中で対象装置が受信できずに欠損した試験用フレームである受信欠損フレームを検知する。
送信欠損検知部54は、対象装置が後段の装置へ送信した試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、各試験用フレームの中で対象装置が送信できずに欠損した試験用フレームである送信欠損フレームを検知する。
報告用フレーム送信部59は、対象装置が前段の装置から報告用フレームを受信した場合には、カウント値に加えて、受信欠損フレームのシリアルナンバーおよび送信欠損フレームのシリアルナンバーを報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る試験システムにおける試験用フレームを示す図である。
図10を参照して、試験用フレームでは、たとえば、先頭部分にヘッダが格納され、その後にデータフィールドが設けられ、最後尾部分にFCSが格納される。試験装置206は、このデータフィールドにシリアルナンバーを格納する。
[動作]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置が監視処理を行なう際の動作について図面を用いて説明する。本発明の第2の実施の形態では、モニタ装置102を動作させることによって、本発明の第2の実施の形態に係る試験方法が実施される。よって、本発明の第2の実施の形態に係る試験方法の説明は、以下のモニタ装置102の動作説明に代える。なお、以下の説明においては、適宜図4および図9を参照する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る試験システムが試験を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11を参照して、まず、試験装置206は、各試験用フレームを送信する前に、各試験用フレームの総数を宅側装置202および局側装置201に通知する。具体的には、試験装置206は、各試験用フレームを送信する前に、送信予定の試験用フレームの総数すなわち総フレーム数を含む準備用フレームを送信する(ステップS10)。
次に、局側装置201、各宅側装置202、およびスイッチ装置205は、前段の装置から準備用フレームを受信し、後段の装置へ中継する。そして、各モニタ装置102は、対象装置経由でこの準備用フレームに含まれる総フレーム数を取得し、記憶する(ステップS11)。
ここで、試験装置206は、試験用フレームに総フレーム数を格納する構成であってもよい。ただし、総フレーム数が格納された試験用フレームが欠損する場合も考えられることから、試験装置206が、試験用フレームの送信前に別途準備用フレームを送信して総フレーム数を各対象装置に通知し、各対象装置によって中継された準備用フレームの自己への到着を確認する構成により、より確実な試験を行なうことができる。
次に、試験装置206は、試験用フレームを順次送信する。局側装置201、各宅側装置202、およびスイッチ装置205は、前段の装置から受信した試験用フレームを後段の装置へ中継する(ステップS12)。なお、試験装置206は、シリアルナンバーの順番に各試験用フレームを送信してもよいし、ランダムに各試験用フレームを送信してもよい。
次に、各モニタ装置102は、対象装置において受信された試験用フレーム、および対象装置から送信された試験用フレームをそれぞれカウントする(ステップS13)。
また、各モニタ装置102は、対象装置において受信された試験用フレーム、および対象装置から送信された試験用フレームのシリアルナンバーをそれぞれ記録する(ステップS14)。
次に、試験装置206は、送信予定の試験用フレームをすべて送信した後、報告用フレームを送信する(ステップS15)。
次に、局側装置201、各宅側装置202、およびスイッチ装置205は、前段の装置から報告用フレームを受信する。各モニタ装置102は、対象装置経由でこの報告用フレームを取得する(ステップS16)。
また、各モニタ装置102は、受信欠損フレームおよび送信欠損フレームを検知し、これらのシリアルナンバーを報告用フレームに含める(ステップS17)。
次に、各モニタ装置102は、対象装置経由で報告用フレームを後段の装置へ中継する(ステップS18)。
そして、試験装置206は、各対象装置を経由した報告用フレームを受信して、報告用フレームの内容を管理装置207へ報告する。管理装置207は、報告用フレームの内容に基づいて、試験システム502における異常発生の検知、および異常発生部分の特定等を行なう(ステップS19)。
具体的な異常発生の検証方法として、本発明の第2の実施の形態に係る試験システムでは、試験用フレームの欠損を、スイッチ装置205、局側装置201および宅側装置202における欠損フレームを比較することによって検出する。ここでは、宅側装置202が1つ設けられた試験システム502における上り方向の試験について代表的に説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置における受信フレーム管理テーブルを示す図である。
図12を参照して、モニタ装置102における受信欠損検知部53は、各シリアルナンバーのフレームが対象装置において受信されたか否かを示す受信フレーム管理テーブルを保持する。
受信欠損検知部53は、各試験用フレームの総数、および参照した1または複数の試験用フレームのシリアルナンバーに基づいて、欠損した試験用フレームのシリアルナンバーを算出する。
より詳細には、受信欠損検知部53は、受信フレーム管理テーブルにおけるシリアルナンバーの最大値を、試験装置206からの準備用フレームに含まれる総フレーム数に設定する。そして、受信欠損検知部53は、受信フレーム管理テーブルにおける受信有無の初期値を「×」とし、対象装置において試験用フレームが受信されると、当該試験用フレームのシリアルナンバーに対応する値を「○」に変更する。
図13は、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置における送信フレーム管理テーブルを示す図である。
図13を参照して、モニタ装置102における送信欠損検知部54は、各シリアルナンバーのフレームが対象装置から送信されたか否かを示す送信フレーム管理テーブルを保持する。
送信欠損検知部54は、各試験用フレームの総数、および参照した1または複数の試験用フレームのシリアルナンバーに基づいて、欠損した試験用フレームのシリアルナンバーを算出する。
より詳細には、送信欠損検知部54は、送信フレーム管理テーブルにおけるシリアルナンバーの最大値を、試験装置206からの準備用フレームに含まれる総フレーム数に設定する。そして、送信欠損検知部54は、送信フレーム管理テーブルにおける送信有無の初期値を「×」とし、対象装置から試験用フレームが送信されると、当該試験用フレームのシリアルナンバーに対応する値を「○」に変更する。
図12および図13より、この対象装置は、2番の試験用フレームを受信しているが、2番の試験用フレームを送信していないことが分かる。
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る試験システムにおける報告用フレームを示す図である。
図14を参照して、報告用フレームは、ヘッダに加えて、装置IDすなわち対象装置の識別番号用のフィールドと、ポートすなわち対象装置の入力部および出力部の別を示すフィールドと、カウント値すなわちトラフィックカウンタの値を示すフィールドと、欠損フレームのシリアルナンバーを示すフィールドとを複数組有する。
なお、1つの対象装置において検知された受信欠損フレームまたは送信欠損フレームが複数存在する場合には、報告用フレームにおいて受信欠損フレーム用のフィールドまたは送信欠損フレーム用のフィールドがそれぞれ複数設けられる。
図14に示す報告用フレームは、以下のような試験結果を示している。すなわち、装置IDがIすなわちスイッチ装置205において、ポートAすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が1000であり、受信欠損フレーム番号が0すなわち受信欠損フレームが無く、ポートBすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が1000であり、送信フレームが0すなわち送信欠損フレームが無かった状態である。また、装置IDがIIすなわち宅側装置202において、ポートCすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が1000であり、受信欠損フレーム番号が0すなわち受信欠損フレームが無く、ポートDすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が999であり、送信欠損フレーム番号が2すなわち2番の試験用フレームが欠損した状態である。また、装置IDがIIIすなわち局側装置201において、ポートEすなわち入力部に対応する受信トラフィックカウンタのカウント値が999であり、受信欠損フレーム番号が2すなわち2番の試験用フレームが欠損した状態であり、ポートFすなわち出力部に対応する送信トラフィックカウンタのカウント値が999であり、送信フレームが2すなわち2番の試験用フレームが欠損した状態である。
試験装置206は、このような報告用フレームを受信し、当該フレームの内容を管理装置207に報告する。管理装置207は、装置IDがIIのポートCおよびポートDに関するフィールドの内容から、宅側装置202の内部において2番の試験用フレームが欠損したことを特定することができる。
また、宅側装置202における各カウント値を比較して、宅側装置202における受信トラフィックカウンタのカウント値よりも送信トラフィックカウンタのカウント値の方が小さいことから、宅側装置202の内部において異常が発生したことを再確認することができる。
さらに、試験システム502では、試験用フレームのシリアルナンバーを用いる構成により、対象装置において疎通可能なフレーム種別を特定することが可能となる。
具体的には、試験装置206が、試験用フレームのデータ長を可変とし、シリアルナンバー順にデータ長を大きくする場合において、たとえば500番以降の試験用フレームの全部または大部分が欠損した結果が得られたときには、対象装置において500番に対応するデータ長以上のフレームの処理に不具合があると推定することができる。
また、VLAN ID(Virtual Local Area Network Identifier)がヘッダに格納され、かつ異なるVLAN IDを有する複数の試験用フレームを試験装置206が送信した場合において、たとえばあるVLAN IDを有する試験用フレームだけが欠損した結果が得られたときには、対象装置におけるVLAN IDに基づく優先処理、および対象装置において当該VLAN IDを有する試験用フレームが通過する経路等に不具合があると推定することができる。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置では、受信欠損検知部53は、対象装置が前段の装置から受信した試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、各試験用フレームの中で対象装置が受信できずに欠損した試験用フレームである受信欠損フレームを検知する。そして、報告用フレーム送信部59は、対象装置が報告用フレームを受信した場合には、受信欠損フレームのシリアルナンバーを報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
このような構成により、欠損フレームを特定することができるため、試験システム502における異常発生部分の特定に加えて、異常発生内容を詳細に取得し、異常発生原因の特定に資することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置では、送信欠損検知部54は、さらに、対象装置が後段の装置へ送信した試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、各試験用フレームの中で対象装置が送信できずに欠損した試験用フレームである送信欠損フレームを検知する。そして、報告用フレーム送信部59は、対象装置が報告用フレームを受信した場合には、さらに、送信欠損フレームのシリアルナンバーを報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する。
これにより、対象装置間の伝送路において欠損したフレーム、および対象装置の内部において欠損したフレームを判別することができるため、さらに、異常発生内容を詳細に取得し、異常発生原因の特定に資することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係るモニタ装置では、試験装置206は、各試験用フレームを送信する前に、各試験用フレームの総数を宅側装置202および局側装置201に通知する。そして、受信欠損検知部53および送信欠損検知部54は、各試験用フレームの総数、および参照した1または複数の試験用フレームのシリアルナンバーに基づいて、欠損した試験用フレームのシリアルナンバーを算出する。
このように、総フレーム数を各対象装置に通知する構成により、総フレーム数を可変としても、欠損した試験用フレームのシリアルナンバーを正確に求めることが可能となる。また、試験用フレームに総フレーム数を格納する構成と比べて、より確実な試験を行なうことができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る試験システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る試験システムにおいて、モニタ装置の対象装置は、スイッチ装置205、宅側装置202、または局側装置201の一部または全部である他、これらの装置とは異なる通信装置を含んでいてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 全体制御部
12,12−1〜12−N 光回線ユニット(OSU)
21 PONポート
22 光受信処理部
23 バッファメモリ
24 送信処理部
25 UNIポート
26 受信処理部
27 バッファメモリ
28 光送信処理部
29 制御部
31 アップリンクIF部
32 制御IF部
33 受信処理部
34 送信処理部
35 PON送受信部
36 PON制御部
37,38 FIFO
51 受信トラフィックカウンタ
52 送信トラフィックカウンタ
53 受信欠損検知部
54 送信欠損検知部
55 フレーム受信部
56 受信用バッファ
57 送信用バッファ
58 フレーム送信部
59 報告用フレーム送信部
101A,101B,101C,101D,101,102 モニタ装置
201 局側装置(OLT)
202 宅側装置(ONU)
203−1〜203−N PON回線
204−1〜204−N 光カプラ
205 スイッチ装置
206 試験装置
207 管理装置
301 PONシステム
501 試験システム

Claims (6)

  1. 試験装置と、宅側装置と、前記宅側装置と光信号を送受信するための局側装置とを備え、少なくとも前記試験装置、前記宅側装置および前記局側装置が直列かつ環状に接続され、前記試験装置から送信される複数の試験用フレーム、および報告用フレームが前記宅側装置および前記局側装置によって前記試験装置へ中継される試験システムにおいて用いられるモニタ装置であって、
    前記宅側装置または前記局側装置である対象装置が前段の装置から受信した前記試験用フレームの数をカウントするための受信トラフィックカウンタと、
    前記対象装置が前段の装置から前記報告用フレームを受信した場合には、前記受信トラフィックカウンタのカウント値を前記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信するための報告用フレーム送信部とを備える、モニタ装置。
  2. 前記モニタ装置は、さらに、
    前記対象装置が後段の装置へ送信した前記試験用フレームの数をカウントするための送信トラフィックカウンタを備え、
    前記報告用フレーム送信部は、前記対象装置が前記報告用フレームを受信した場合には、さらに、前記送信トラフィックカウンタのカウント値を前記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する、請求項1に記載のモニタ装置。
  3. 前記試験装置は、各前記試験用フレームにシリアルナンバーを含めて送信し、
    前記モニタ装置は、さらに、
    前記対象装置が受信した前記試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、前記各試験用フレームの中で前記対象装置が受信できずに欠損した前記試験用フレームである受信欠損フレームを検知するための欠損検知部を備え、
    前記報告用フレーム送信部は、前記対象装置が前記報告用フレームを受信した場合には、さらに、前記受信欠損フレームのシリアルナンバーを前記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する、請求項1または請求項2に記載のモニタ装置。
  4. 前記欠損検知部は、さらに、前記対象装置が後段の装置へ送信した前記試験用フレームのシリアルナンバーを参照することにより、前記各試験用フレームの中で前記対象装置が送信できずに欠損した前記試験用フレームである送信欠損フレームを検知し、
    前記報告用フレーム送信部は、前記対象装置が前記報告用フレームを受信した場合には、さらに、前記送信欠損フレームのシリアルナンバーを前記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信する、請求項3に記載のモニタ装置。
  5. 前記試験装置は、前記各試験用フレームを送信する前に、前記各試験用フレームの総数を前記宅側装置および前記局側装置に通知し、
    前記欠損検知部は、前記各試験用フレームの総数、および参照した1または複数の前記試験用フレームのシリアルナンバーに基づいて、欠損した前記試験用フレームのシリアルナンバーを算出する、請求項3または請求項4に記載のモニタ装置。
  6. 試験装置と、宅側装置と、前記宅側装置と光信号を送受信するための局側装置とを備え、少なくとも前記試験装置、前記宅側装置および前記局側装置が直列かつ環状に接続される試験システムにおける試験方法であって、
    前記試験装置が、複数の試験用フレームを送信するステップと、
    前記宅側装置または前記局側装置が、前段の装置から受信した前記試験用フレームを後段の装置へ中継するステップと、
    前記宅側装置または前記局側装置が、受信した前記試験用フレームの数をカウントするステップと、
    前記試験装置が、報告用フレームを送信するステップと、
    前記宅側装置または前記局側装置が、前記報告用フレームを受信して、前記試験用フレームのカウント値を前記報告用フレームに含めて後段の装置へ送信するステップとを含む、試験方法。
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