JP2012150512A - 透過型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性を保って良好な映像を表示でき、容易に作製できる光学シートを用いた面光源装置を備える透過型表示装置を提供する。
【解決手段】透過型表示装置10は、LCDパネル11とLCDパネル11に背面側から光を照射する面光源装置とを備え、面光源装置は、発光管13と、片面にレンズ形状を有する光制御シート15と、光制御シート15よりも背面側に配置される乳白板14を備えるものとした。光制御シート15は、シート厚さをD(mm)、レンズ形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、材料の荷重たわみ温度をT(℃)、材料のヤング率をE(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たすものとした。
【選択図】図1
【解決手段】透過型表示装置10は、LCDパネル11とLCDパネル11に背面側から光を照射する面光源装置とを備え、面光源装置は、発光管13と、片面にレンズ形状を有する光制御シート15と、光制御シート15よりも背面側に配置される乳白板14を備えるものとした。光制御シート15は、シート厚さをD(mm)、レンズ形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、材料の荷重たわみ温度をT(℃)、材料のヤング率をE(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たすものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ形状又はプリズム形状を有する光学シートを用いた面光源装置を備える透過型表示装置に関するものである。
従来、液晶表示装置等の面光源装置に用いられる光学シートとしては、発光管からの照明光を効率よく必要な範囲内に集光したり、拡散したりする目的で、レンズ形状やプリズム形状が形成された光学シートが用いられている。
このような光学シートでは、光の入射側の面と出射側の面とで、表面形状や材料等が異なる。そのため、発光管からの熱等によって温度や湿度等、接している環境が変化すると、入射側の面と出射側の面とで、膨張率や吸水率、表面積等の違いから、膨張や収縮等の形状の変化の仕方や変化量等が異なった変化を示す場合があった。この変化の違いが、光学シートの撓みや反り等の変形の原因となり、この変形によって、表示される映像に色ムラや色滲み等の画像の劣化が生じるという問題があった。
このような光学シートの撓みや反り等の変形を防止するために、例えば、熱に対して変形し難い材料を用いて光学シートを作製すると、押し出し成形によるレンズ形状の精度が低下したり、成形が困難になったりするという問題があった。
このような光学シートでは、光の入射側の面と出射側の面とで、表面形状や材料等が異なる。そのため、発光管からの熱等によって温度や湿度等、接している環境が変化すると、入射側の面と出射側の面とで、膨張率や吸水率、表面積等の違いから、膨張や収縮等の形状の変化の仕方や変化量等が異なった変化を示す場合があった。この変化の違いが、光学シートの撓みや反り等の変形の原因となり、この変形によって、表示される映像に色ムラや色滲み等の画像の劣化が生じるという問題があった。
このような光学シートの撓みや反り等の変形を防止するために、例えば、熱に対して変形し難い材料を用いて光学シートを作製すると、押し出し成形によるレンズ形状の精度が低下したり、成形が困難になったりするという問題があった。
特許文献1には、板表裏の樹脂の吸水率差の範囲を規定することにより、板表裏の樹脂の吸水量の差に起因する板の反りを防止する直下型バックライト拡散板用積層樹脂板が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の直下型バックライト拡散板用積層樹脂板は、平板状であり、その表裏の表面積は略同じであるのに対して、片面にレンズ形状が付与された拡散板では、表裏それぞれの面の表面積が異なる。そのため、特に、片面にレンズ形状を有し、板厚に対するレンズ形状の高さの割合が大きい拡散板等では、表裏の樹脂が特許文献1に開示された吸水率差を満たしていても、拡散板の表裏それぞれの面の表面積の違い等から表裏での吸水量が異なるために反りが生じてしまうという問題があった。
しかし、特許文献1に記載の直下型バックライト拡散板用積層樹脂板は、平板状であり、その表裏の表面積は略同じであるのに対して、片面にレンズ形状が付与された拡散板では、表裏それぞれの面の表面積が異なる。そのため、特に、片面にレンズ形状を有し、板厚に対するレンズ形状の高さの割合が大きい拡散板等では、表裏の樹脂が特許文献1に開示された吸水率差を満たしていても、拡散板の表裏それぞれの面の表面積の違い等から表裏での吸水量が異なるために反りが生じてしまうという問題があった。
本発明の課題は、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性を保って良好な映像を表示でき、容易に作製できる光学シートを用いた面光源装置を備える透過型表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、透過型表示部(11)と、前記透過型表示部に背面側から光を照射する面光源装置とを備える透過型表示装置であって、前記面光源装置は、光源部(13)と、片面にレンズ形状又はプリズム形状を有する光学シート(15)と、前記光学シートよりも背面側に少なくとも1枚配置されるシート状の光学部材(14)と、を備え、前記光学シートは、シート厚さをD(mm)、前記レンズ形状又は前記プリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、前記材料の荷重たわみ温度をT(℃)、前記材料のヤング率をE(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たすこと、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の透過型表示装置において、前記光学シートは、複数の材料を混合して形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されており、前記吸水率Wは、前記複数の材料のそれぞれの吸水率を重量比率により加重平均した値であり、前記荷重たわみ温度Tは、前記複数の材料のそれぞれの荷重たわみ温度を重量比率により加重平均した値であり、前記ヤング率Eは、前記複数の材料のそれぞれのヤング率を重量比率により加重平均した値であること、を特徴とする透過型表示装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の透過型表示装置において、前記光学シートの前記レンズ形状又は前記プリズム形状は、複数種類の単位光学形状を有し、前記高さHは、前記複数種類の単位光学形状の高さの平均値であり、前記シート厚さDは、前記レンズ形状又は前記プリズム形状を有していない面から前記複数種類の単位光学形状の頂点までの高さの平均値であること、を特徴とする透過型表示装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、前記光学シート(15)は、熱可塑性樹脂を用いて形成されていること、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、前記光学シート(15)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、シクロポリオレフィンのうち、少なくとも1つを用いて形成されていること、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
請求項1の発明は、透過型表示部(11)と、前記透過型表示部に背面側から光を照射する面光源装置とを備える透過型表示装置であって、前記面光源装置は、光源部(13)と、片面にレンズ形状又はプリズム形状を有する光学シート(15)と、前記光学シートよりも背面側に少なくとも1枚配置されるシート状の光学部材(14)と、を備え、前記光学シートは、シート厚さをD(mm)、前記レンズ形状又は前記プリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、前記材料の荷重たわみ温度をT(℃)、前記材料のヤング率をE(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たすこと、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の透過型表示装置において、前記光学シートは、複数の材料を混合して形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されており、前記吸水率Wは、前記複数の材料のそれぞれの吸水率を重量比率により加重平均した値であり、前記荷重たわみ温度Tは、前記複数の材料のそれぞれの荷重たわみ温度を重量比率により加重平均した値であり、前記ヤング率Eは、前記複数の材料のそれぞれのヤング率を重量比率により加重平均した値であること、を特徴とする透過型表示装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の透過型表示装置において、前記光学シートの前記レンズ形状又は前記プリズム形状は、複数種類の単位光学形状を有し、前記高さHは、前記複数種類の単位光学形状の高さの平均値であり、前記シート厚さDは、前記レンズ形状又は前記プリズム形状を有していない面から前記複数種類の単位光学形状の頂点までの高さの平均値であること、を特徴とする透過型表示装置である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、前記光学シート(15)は、熱可塑性樹脂を用いて形成されていること、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、前記光学シート(15)は、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、シクロポリオレフィンのうち、少なくとも1つを用いて形成されていること、を特徴とする透過型表示装置(10)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)シート厚さをD(mm)、レンズ形状又はプリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、荷重たわみ温度をT(℃)、ヤング率Eを(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たす光学シートであるので、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性が高く、容易に作製できる。
(1)シート厚さをD(mm)、レンズ形状又はプリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、荷重たわみ温度をT(℃)、ヤング率Eを(Pa)とするとき、90<T<140,(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たす光学シートであるので、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性が高く、容易に作製できる。
(2)複数の材料を混合して形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されており、吸水率Wは、複数の材料のそれぞれの吸水率を重量比率により加重平均した値であり、荷重たわみ温度Tは、複数の材料のそれぞれの荷重たわみ温度を重量比率により加重平均した値であり、ヤング率Eは、複数の材料のそれぞれのヤング率を重量比率により加重平均した値であるので、光学シートが、複数の材料を混合して形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されている場合にも、それぞれの材料に応じた光学シートの設計が行える。
(3)レンズ形状又はプリズム形状は、複数種類の単位光学形状を有し、高さHは、複数種類の単位光学形状の高さの平均値であり、シート厚さDは、レンズ形状又はプリズム形状を有していない面からその複数種類の単位光学形状の頂点までの高さの平均値であるので、複数種類の単位光学形状を有するレンズ形状又はプリズム形状である場合にも、そのレンズ形状又はプリズム形状に応じた設計が行える。
(4)熱可塑性樹脂を用いて形成されている光学シートであるので、成形が容易である。
(5)ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、シクロポリオレフィンのうち、少なくとも1つを用いて形成されている光学シートであるので、光学シートとしての光透過率等の光学特性を保ちながら、成形を容易に行える。
(6)上述のような光学シートと、光源部とを備える面光源装置であるので、使用する環境の温度や湿度等の変化や、光源部からの熱等により、光学シートが反る等して変形することなく、平面性を保つことができ、安定して使用できる。
(7)上述のような面光源装置と、透過型表示部とを備える透過型表示装置であるので、面光源装置に用いられた光学シートが、使用する環境の温度や湿度等の変化や、光源部からの熱等によって反る等して変形することがない。従って、光学シートの反り等によって液晶パネル等の透過型表示部を圧迫されて生じる映像の色ムラや色滲み等を防止でき、良好な映像を表示することができる。
本発明は、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性を保って良好な映像を表示でき、容易に作製できる光学シートを用いた面光源装置を備える透過型表示装置を提供するという目的を、光学シートのシート厚さをD(mm)、レンズ形状又はプリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、材料の荷重たわみ温度をT(℃)、材料のヤング率をE(Pa)とするとき、90<T<140、かつ、(H/D)3×W/E<1.0×10-12という関係を満たすものとすることにより実現した。
図1は、本実施例の光制御シート15を備えた面光源装置を含む透過型表示装置10を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状等は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
本実施例における透過型表示装置10は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル11,反射板12,発光管13,乳白板14,光制御シート15,光拡散シート16等を備え、LCDパネル11に形成される映像情報を背面から照明して表示する装置である。なお、LCDパネル11を背面から照明する面光源装置(バックライト)としては、反射板12,発光管13,乳白板14,光制御シート15,光拡散シート16が該当している。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状等は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
本実施例における透過型表示装置10は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル11,反射板12,発光管13,乳白板14,光制御シート15,光拡散シート16等を備え、LCDパネル11に形成される映像情報を背面から照明して表示する装置である。なお、LCDパネル11を背面から照明する面光源装置(バックライト)としては、反射板12,発光管13,乳白板14,光制御シート15,光拡散シート16が該当している。
LCDパネル11は、透過型の液晶表示素子により形成された透過型表示部であり、本実施例では、対角32インチサイズ(420mm×740mm)、768×1280ドットの表示を行うことができる。LCDパネル11は、発光管13の長手方向に沿った方向が水平方向として使用され、発光管13が並ぶ方向が垂直方向として使用される。
発光管13は、面光源装置(バックライト)の光源部を形成する線光源の冷陰極管であり、本実施例では、略20mm間隔で等間隔に18本が並列に並べられている。発光管13の背面には、反射板12が設けられている。
反射板12は、発光管13の乳白板14とは反対側(背面側)の全面にわたって設けられており、背面側へ進む照明光を拡散反射して乳白板14方向(出射方向)へ向かわせ、入射光照度を均一に近付ける働きを有している。
乳白板14は、無指向性の光拡散作用を有するシート状の部材であり、発光管13の出射側に設けられている。本実施例では、乳白板14は、その厚みが2mmであり、後述する光制御シート15の厚みよりも厚く、剛性も高く、面光源装置に用いられる各種光学シートを保持する機能を有している。
発光管13は、面光源装置(バックライト)の光源部を形成する線光源の冷陰極管であり、本実施例では、略20mm間隔で等間隔に18本が並列に並べられている。発光管13の背面には、反射板12が設けられている。
反射板12は、発光管13の乳白板14とは反対側(背面側)の全面にわたって設けられており、背面側へ進む照明光を拡散反射して乳白板14方向(出射方向)へ向かわせ、入射光照度を均一に近付ける働きを有している。
乳白板14は、無指向性の光拡散作用を有するシート状の部材であり、発光管13の出射側に設けられている。本実施例では、乳白板14は、その厚みが2mmであり、後述する光制御シート15の厚みよりも厚く、剛性も高く、面光源装置に用いられる各種光学シートを保持する機能を有している。
ここで、乳白板14は、シート状の部材であるとしたが、板、シート、フィルム等の言葉は、一般的な使い方として、厚さが厚い物から順に、板、シート、フィルムとされており、本明細書でもそれに倣って使用している。しかし、この使い分けに技術的な意味は無く、シート、板、フィルムの文言は、適宜置き換えることができるものとする。例えば、光学シートは、光学板としてもよいし、光学フィルムとしてもよい。なお、本実施例では、乳白板14は、シート状の部材であるが、後述の光制御シート15等の他の光学シートよりも厚みがあるために、乳白板と表記している。
光制御シート15は、出射側に単位光学形状151が多数配列されて形成されたレンズ形状を有する光学シートである。本実施例では、この光制御シート15は、乳白板14の出射側に設けられている。光制御シート15の形状等、詳細については、後述する。
光拡散シート16は、光制御シート15とLCDパネル11との間に配置され、出射側に微細凸形状が形成された光拡散作用を有するシート状の部材であり、その厚さは、220μmである。
拡散シートとして使用されるものには、透明基材フィルムの表面に拡散材をコーティングしたタイプ、拡散材を基材に練り込んだタイプ、表面を粗面にしたタイプ、及びこれらの組み合わせが存在する。
本実施例で用いた光拡散シート16は、これらの内で、透明基材フィルムの表面に拡散材をコーティングしたタイプである。具体的には、厚さ188μmの透明基材層(フィルム)上に、バインダ中に微小ビーズを混練した拡散層をコートして形成している。この拡散層は、微小ビーズをバインダよりも突出させることにより、表面に微細凸形状が形成されている。本実施例で使用した光拡散シート16は、恵和(株)製の光拡散フィルムBS−702であり、ヘイズ値は、89.2%(メーカーカタログ値)である。
拡散シートとして使用されるものには、透明基材フィルムの表面に拡散材をコーティングしたタイプ、拡散材を基材に練り込んだタイプ、表面を粗面にしたタイプ、及びこれらの組み合わせが存在する。
本実施例で用いた光拡散シート16は、これらの内で、透明基材フィルムの表面に拡散材をコーティングしたタイプである。具体的には、厚さ188μmの透明基材層(フィルム)上に、バインダ中に微小ビーズを混練した拡散層をコートして形成している。この拡散層は、微小ビーズをバインダよりも突出させることにより、表面に微細凸形状が形成されている。本実施例で使用した光拡散シート16は、恵和(株)製の光拡散フィルムBS−702であり、ヘイズ値は、89.2%(メーカーカタログ値)である。
表面に拡散材(微小ビーズ)をコーティングした拡散シートは、微小ビーズのトップの丸い部分が突出するため、レンズ効果を発揮する。そのため、視野角の広い拡散光が入射した場合には、集光効果を発揮し、視野角の狭い拡散光が入射した場合には、拡散効果を発揮するという、他のタイプの拡散シートとは異なる特徴的な作用を持っている。
また、拡散材を分散させてコーティングしているので、周期構造を持たず、モアレが発生することもない。
さらに、表面にコーティングする拡散材の量を変えることにより、レンズ効果(集光及び拡散効果)を調整することが可能となる。拡散材の量が少ないと拡散材の密度が小さいため、レンズ効果よりも粗面による散乱効果が大きくなり、視野角の広い拡散光に対する集光効果が小さくなる。
なお、練り込みタイプや表面が粗面タイプの拡散シートは、レンズ効果ではなく、散乱効果や屈折効果により、拡散効果のみを発揮する点で、本実施例の光拡散シート16とは異なる。
また、拡散材を分散させてコーティングしているので、周期構造を持たず、モアレが発生することもない。
さらに、表面にコーティングする拡散材の量を変えることにより、レンズ効果(集光及び拡散効果)を調整することが可能となる。拡散材の量が少ないと拡散材の密度が小さいため、レンズ効果よりも粗面による散乱効果が大きくなり、視野角の広い拡散光に対する集光効果が小さくなる。
なお、練り込みタイプや表面が粗面タイプの拡散シートは、レンズ効果ではなく、散乱効果や屈折効果により、拡散効果のみを発揮する点で、本実施例の光拡散シート16とは異なる。
図2は、本実施例の光制御シート15を図1に示す矢印A−A断面で切断した断面の一部を拡大して示した図である。
光制御シート15は、上述のように、出射側の面に単位光学形状151が多数配列された光学シートである。本実施例では、単位光学形状151は、連続する楕円筒の一部の形状となっており、発光管13の並ぶ方向(水平方向)に平行に多数配列され、配置されている。
光制御シート15は、上述のように、出射側の面に単位光学形状151が多数配列された光学シートである。本実施例では、単位光学形状151は、連続する楕円筒の一部の形状となっており、発光管13の並ぶ方向(水平方向)に平行に多数配列され、配置されている。
光制御シート15は、熱可塑性樹脂を用いて、押し出し成形によって形成されている。光制御シート15に用いられる熱可塑性樹脂は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA),ポリスチレン,ポリエステル,ポリカーボネート,シクロポリオレフィンのうちの少なくとも1つを主成分とするか、これらの少なくとも1つを主成分とする共重合体や混合物、積層体等によって形成されている。上述のような熱可塑性樹脂を用いることにより、光透過率が高い等の光学シートとしての光学特性を保ちつつ、光制御シート15の成形を容易に行え、生産コストを抑えることができる。
ここで、単位光学形状151の高さ(単位光学形状151の谷部分の底となる点から単位光学形状151の頂点までの光制御シート15の入射側の面の法線方向における距離)をH(mm)、光制御シート15の厚さ(光制御シート15の入射側の面から単位光学形状151の頂点までの距離)をD(mm)とし、光制御シート15に用いられている材料の荷重たわみ温度をT(℃)(JIS K7191)、吸水率をW(%)、ヤング率をE(Pa)としたとき、以下の2つの式を共に満足することが、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性が高く、容易に作製できる光制御シートとする観点から望ましい。
90<T<140 ・・・(式1)
(H/D)3×W/E<1.0×10-12 ・・・(式2)
90<T<140 ・・・(式1)
(H/D)3×W/E<1.0×10-12 ・・・(式2)
各式について説明する。
(式1)は、光制御シート15に用いる材料の荷重たわみ温度Tの範囲を規定する式である。(式1)は、光制御シート15の耐熱性を確保し、押し出し成形が可能となる範囲を示しており、T≦90である場合には、面光源装置に用いる場合に、発光管13等の光源からの熱によって変形し易く、T≧130である場合には、押し出し成形に用いると成形精度が低下する等、押し出し成形には適さない。従って、荷重たわみ温度Tは、(式1)に示す範囲を満たすものが望ましい。
(式1)は、光制御シート15に用いる材料の荷重たわみ温度Tの範囲を規定する式である。(式1)は、光制御シート15の耐熱性を確保し、押し出し成形が可能となる範囲を示しており、T≦90である場合には、面光源装置に用いる場合に、発光管13等の光源からの熱によって変形し易く、T≧130である場合には、押し出し成形に用いると成形精度が低下する等、押し出し成形には適さない。従って、荷重たわみ温度Tは、(式1)に示す範囲を満たすものが望ましい。
(式2)は、この光制御シート15の吸水による変形し易さを規定する式である。光制御シート15は、片面が平面であり、他方の面にはレンズ形状が形成されており、両表面で、その表面積が異なる。そのため、両表面の飽和状態での吸水量が異り、光制御シートの変形が生じる。従って、両表面の飽和状態での吸水量を等しくし、かつ、剛性を適当な大きさとすれば、変形し難いと考えられる。
ここで、吸水率Wの値が大きければ、変形し易く、変形量も大きいと考えられる。また、ヤング率Eは、その逆数1/Eが歪みに比例した値となり、Eの値が大きければ、変形し難いと考えられる。
ここで、吸水率Wの値が大きければ、変形し易く、変形量も大きいと考えられる。また、ヤング率Eは、その逆数1/Eが歪みに比例した値となり、Eの値が大きければ、変形し難いと考えられる。
また、高さHは、その値が大きくなるほど両面の表面積の差が大きくなるため、吸水時に変形し易い。シート厚さDは、Dの値が大きいほど変形し難いと考えられる。高さHをシート厚さDで割った値(H/D)は、単位体積あたりの両面の表面積の比を意味し、この(H/D)の値が大きくなるほど反り等の変形が生じ易いと考えられる。
以上のことから、(式2)の左辺は、光制御シート15の変形し易さを表しており、実験等により、左辺の値が、1.0×10-12未満となることが、光制御シート15として望ましいことが解った。
以上のことから、(式2)の左辺は、光制御シート15の変形し易さを表しており、実験等により、左辺の値が、1.0×10-12未満となることが、光制御シート15として望ましいことが解った。
なお、光制御シート15が、複数の材料の混合物に形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されている場合には、荷重たわみ温度Tは、複数の材料それぞれの荷重たわみ温度を重量比率により加重平均した値とし、吸水率Wは、複数の材料それぞれの吸水率を重量比率により加重平均した値とし、ヤング率Eは、複数の材料それぞれのヤング率を重量比率により加重平均した値として、上述の(式1)及び(式2)を満たすものが望ましい。
ここで、本実施例の効果を確認するために、本実施例の具体例1及び具体例2の光制御シートと、具体例の光制御シートと略同様の形状であるが平均荷重たわみ温度T,平均ヤング率E,吸水率Wが異なる比較例1〜比較例3までの光制御シートとを、押し出し成形によって作製し、実際に透過型表示装置の面光源装置に用いて、環境変化を経過した場合の反り等の変形を調べ、表示される映像を評価した。
表1は、具体例1及び具体例2の光制御シート、比較例1〜比較例3の光制御シートの吸水率W、荷重たわみ温度T、ヤング率E等を示す表である。
具体例1及び具体例2の光制御シート、比較例1〜比較例3の光制御シートは、同形状であり、高さH=0.1mm、シート厚さD=0.5mmである。
具体例1の光制御シートは、耐衝撃性を有するスチレンとPMMAの共重合体を用いて形成され、吸水率W=0.15%、ヤング率E=245×107Pa(=25×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=95℃である。
具体例1の光制御シートは、荷重たわみ温度T=95℃であり、(式1)を満たしている。また、具体例1の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、具体例1では、(式2)≒4.898×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
具体例1及び具体例2の光制御シート、比較例1〜比較例3の光制御シートは、同形状であり、高さH=0.1mm、シート厚さD=0.5mmである。
具体例1の光制御シートは、耐衝撃性を有するスチレンとPMMAの共重合体を用いて形成され、吸水率W=0.15%、ヤング率E=245×107Pa(=25×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=95℃である。
具体例1の光制御シートは、荷重たわみ温度T=95℃であり、(式1)を満たしている。また、具体例1の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、具体例1では、(式2)≒4.898×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
具体例2の光制御シートは、ポリカーボネートを用いて形成され、吸水率W=0.15%、ヤング率E=196×107Pa(=20×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=130℃である。
具体例2の光制御シートは、荷重たわみ温度T=130℃であり、(式1)を満たしている。また、具体例2の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、具体例2では、(式2)≒6.122×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
具体例2の光制御シートは、荷重たわみ温度T=130℃であり、(式1)を満たしている。また、具体例2の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、具体例2では、(式2)≒6.122×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
比較例1の光制御シートは、スチレンを用いて形成され、吸水率W=0.15%、ヤング率E=245×107Pa(=25×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=85℃である。
比較例1の光制御シートは、荷重たわみ温度T=85℃であり、(式1)を満たしてない。また、比較例1の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒4.898×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
比較例2の光制御シートは、PMMAを用いて形成され、吸水率W=0.40%、ヤング率E=245×107Pa(=25×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=100℃である。
比較例2の光制御シートは、荷重たわみ温度T=100℃であり、(式1)を満たしている。また、比較例2の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒1.306×10-12>1.0×10-12となり、(式2)を満たしていない。
比較例1の光制御シートは、荷重たわみ温度T=85℃であり、(式1)を満たしてない。また、比較例1の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒4.898×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
比較例2の光制御シートは、PMMAを用いて形成され、吸水率W=0.40%、ヤング率E=245×107Pa(=25×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=100℃である。
比較例2の光制御シートは、荷重たわみ温度T=100℃であり、(式1)を満たしている。また、比較例2の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒1.306×10-12>1.0×10-12となり、(式2)を満たしていない。
比較例3の光制御シートは、ポリカーボネートを用いて形成され、吸水率W=0.15%、ヤング率E=196×107Pa(=20×103kgf/cm2)、荷重たわみ温度T=150℃である。
比較例3の光制御シートは、荷重たわみ温度T=150℃であり、(式1)を満たしてない。また、比較例3の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒6.122×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
比較例3の光制御シートは、荷重たわみ温度T=150℃であり、(式1)を満たしてない。また、比較例3の光制御シートの各数値を、(式2)に代入すると、比較例1では、(式2)≒6.122×10-13<1.0×10-12となり、(式2)を満たしている。
この各具体例及び各比較例の光制御シートを面光源装置に用いた透過型表示装置を、常温(25℃)、湿度(相対湿度)90%の環境下で面光源装置を点灯し、各光制御シートの変形が安定するまで十分に放置した後に、その環境下で、透過型表示装置の映像を観察し、光制御シートの平面性を調べた(以下、これを試験1とする)。
また、各具体例及び各比較例の光制御シートを面光源装置に用いた透過型表示装置を、環境温度35℃、常湿(湿度50%)の環境下でも同様に面光源装置を点灯して放置した後に、その環境下で、透過型表示装置の映像を観察し、光制御シートの平面性を調べた(以下、これを試験2とする)。
さらに、各具体例及び各比較例の光制御シートを押し出し成形する際に、レンズ形状の精度や、作製の容易さ等についても調べた。
また、各具体例及び各比較例の光制御シートを面光源装置に用いた透過型表示装置を、環境温度35℃、常湿(湿度50%)の環境下でも同様に面光源装置を点灯して放置した後に、その環境下で、透過型表示装置の映像を観察し、光制御シートの平面性を調べた(以下、これを試験2とする)。
さらに、各具体例及び各比較例の光制御シートを押し出し成形する際に、レンズ形状の精度や、作製の容易さ等についても調べた。
比較例1の光制御シートを用いた透過型表示装置では、試験1では、映像の劣化は観察されなかったが、試験2では、比較例1の光制御シートには反り等の変形が生じており、映像に色ムラが生じていた。また、比較例1の光制御シートでは、押し出し成形は容易に行え、形状も設計狙い通りに成形できた。
比較例2の光制御シートを用いた透過型表示装置では、試験1では、比較例2の光制御シートに反り等の変形が生じ、映像に色ムラが生じていたが、試験2では、映像の劣化は観察されなかった。また、比較例2の光制御シートでは、押し出し成形は容易に行え、形状も設計狙い通りに成形できた。
比較例3の光制御シートを用いた透過型表示装置では、押し出し成形時に、単位光学形状の形状が均一に形成されず、単位光学形状の精度も低く、設計形状と大きく異なり、試験1及び試験2では反り等の変形は発生しなかったが、光制御シートとしての十分な光学特性(光拡散作用、観察者の想定される視野角範囲での輝度上昇等)は、得られなかった。
比較例2の光制御シートを用いた透過型表示装置では、試験1では、比較例2の光制御シートに反り等の変形が生じ、映像に色ムラが生じていたが、試験2では、映像の劣化は観察されなかった。また、比較例2の光制御シートでは、押し出し成形は容易に行え、形状も設計狙い通りに成形できた。
比較例3の光制御シートを用いた透過型表示装置では、押し出し成形時に、単位光学形状の形状が均一に形成されず、単位光学形状の精度も低く、設計形状と大きく異なり、試験1及び試験2では反り等の変形は発生しなかったが、光制御シートとしての十分な光学特性(光拡散作用、観察者の想定される視野角範囲での輝度上昇等)は、得られなかった。
一方、具体例1及び具体例2の光制御シートを用いた透過型表示装置は、試験1、試験2のいずれにおいても、色ムラや色滲み等のない良好な映像が観察され、各具体例の光制御シートには、反り等の変形は観察されなかった。また、具体例1及び具体例2の光制御シートは、押し出し成形によって容易に作製でき、作製された単位光学形状151の形状の精度も高かった。
よって、本実施例によれば、温度や湿度等の環境の変化による反り等の変形が発生せず、平面性の高い光制御シートとすることができ、色ムラ等のない良好な映像を表示できる。
また、本実施例の光制御シート15は、押し出し成形が可能であるので、成形が容易に行える。
また、本実施例の光制御シート15は、押し出し成形が可能であるので、成形が容易に行える。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、線光源である発光管13を並列に並べた面光源装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、点光源を用いる面光源装置であってもよい。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、線光源である発光管13を並列に並べた面光源装置を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、点光源を用いる面光源装置であってもよい。
(2)本実施例において、光制御シート15は、楕円筒の一部形状である単位光学形状151が一方向に多数並べられている例を示したが、これに限らず、例えば、断面形状が略二等辺三角形状である単位プリズムが一方向に配列されていてもよいし、単位光学形状を2次元方向に配列したレンズアレイ(所謂、蝿の目レンズ)が形成された光学シートであってもよい。
(3)本実施例において、光制御シート15は、1種類の単位光学形状151が出射側に並べられている例を示したが、これに限らず、複数種類の単位光学形状を組み合わせて出射側に配置してもよい。この場合、レンズ形状の高さHは、複数種類の単位光学形状の高さの平均値、つまり、光制御シートの入射側の面から複数種類の単位光学形状の頂点までの距離と、光制御シートの入射側の面から複数種類の単位光学形状の谷部分の底となる点までの距離との差の平均値とし、シート厚さDは、光制御シートの入射側の面から複数種類の単位光学形状の頂点までの高さの平均値とすればよい。
(4)本実施例において、光制御シート15は、出射側にレンズ形状を有する例を示したが、これに限らず、例えば、入射側にレンズ形状又はプリズム形状を有し、出射側の面は略平面としてもよい。
10 透過型表示装置
11 LCDパネル
12 反射板
13 発光管
14 乳白板
15 光制御シート
16 光拡散シート
11 LCDパネル
12 反射板
13 発光管
14 乳白板
15 光制御シート
16 光拡散シート
Claims (5)
- 透過型表示部と、前記透過型表示部に背面側から光を照射する面光源装置とを備える透過型表示装置であって、
前記面光源装置は、
光源部と、
片面にレンズ形状又はプリズム形状を有する光学シートと、
前記光学シートよりも背面側に少なくとも1枚配置されるシート状の光学部材と、
を備え、
前記光学シートは、
シート厚さをD(mm)、前記レンズ形状又は前記プリズム形状の高さをH(mm)とし、材料の吸水率をW(%)、前記材料の荷重たわみ温度をT(℃)、前記材料のヤング率をE(Pa)とするとき、
90<T<140
(H/D)3×W/E<1.0×10-12
という関係を満たすこと、
を特徴とする透過型表示装置。 - 請求項1に記載の透過型表示装置において、
前記光学シートは、複数の材料を混合して形成されているか、又は、複数の材料を積層して形成されており、
前記吸水率Wは、前記複数の材料のそれぞれの吸水率を重量比率により加重平均した値であり、
前記荷重たわみ温度Tは、前記複数の材料のそれぞれの荷重たわみ温度を重量比率により加重平均した値であり、
前記ヤング率Eは、前記複数の材料のそれぞれのヤング率を重量比率により加重平均した値であること、
を特徴とする透過型表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の透過型表示装置において、
前記光学シートの前記レンズ形状又は前記プリズム形状は、複数種類の単位光学形状を有し、
前記高さHは、前記複数種類の単位光学形状の高さの平均値であり、
前記シート厚さDは、前記レンズ形状又は前記プリズム形状を有していない面から前記複数種類の単位光学形状の頂点までの高さの平均値であること、
を特徴とする透過型表示装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、
前記光学シートは、熱可塑性樹脂を用いて形成されていること、
を特徴とする透過型表示装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の透過型表示装置において、
前記光学シートは、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、シクロポリオレフィンのうち、少なくとも1つを用いて形成されていること、
を特徴とする透過型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012089701A JP2012150512A (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | 透過型表示装置 |
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JP2012089701A JP2012150512A (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | 透過型表示装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0855507A (ja) * | 1994-08-12 | 1996-02-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 面光源、それを用いた表示装置、及びそれらに用いる光拡散シート |
JP2005208528A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 視野角制御部材、視野角制御部材の製造方法、視野角可変ディスプレイ及び携帯電話機 |
WO2006006558A1 (ja) * | 2004-07-12 | 2006-01-19 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 拡散シート、面光源装置及び透過型表示装置 |
-
2012
- 2012-04-10 JP JP2012089701A patent/JP2012150512A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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WO2006006558A1 (ja) * | 2004-07-12 | 2006-01-19 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 拡散シート、面光源装置及び透過型表示装置 |
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