JP2012149542A - 燃料予熱システム、ガスタービン発電システムおよび燃料予熱方法 - Google Patents

燃料予熱システム、ガスタービン発電システムおよび燃料予熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービン駆動のため燃焼器に供給される燃料を簡単な構造で効率良く加熱することが可能な燃料予熱システム、ガスタービン発電システムおよび燃料予熱方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る燃料予熱システム2は、燃焼器13における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービン12からの排ガスの熱を回収する排熱回収ボイラ30に設けられた第1の熱交換部4と、燃料を燃焼器13に供給する燃料供給路50に設けられた第2の熱交換部6と、第1の熱交換部4から排出された後、第2の熱交換部6に供給される熱媒体が流れる媒体流路5とを備え、熱媒体は、第1の熱交換部4で排ガスの熱によって加熱されて、第2の熱交換部6で燃料供給路50を流れる燃料を加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービン駆動のため燃焼器に供給される燃料を予め加熱する燃料予熱システム、ガスタービン発電システムおよび燃料予熱方法に関するものである。
ガスタービンに供給される燃料は、燃焼効率を高めるため、ガスタービンに供給される前に加熱される。従来、排熱回収ボイラ(HRSG)の各セクションからの1以上の水流を用いて燃料ヒータ内の燃料を加熱する技術があった。
また、特許文献1および2では、別途水ヒータアセンブリを設けて、ガスタービンに供給される前に燃料を加熱する技術が開示されている。この技術では、排熱回収ボイラの1以上のセクションから水または蒸気が抽出され、水ヒータアセンブリに送られる。そして、燃料加熱用の水が水ヒータアセンブリから燃料ヒータへ導かれる。その結果、ガスタービンに供給される燃料は、燃料ヒータにて燃料加熱用の水から熱を受け取り、加熱された燃料は燃焼器へと送られる。一方、冷却された燃料加熱用の水は復水器へと送られる。
特開2010−38162号公報 特開2010−38163号公報
しかし、従来の排熱回収ボイラ(HRSG)の各セクションからの1以上の水流を用いて燃料ヒータ内の燃料を加熱する技術では、燃料ヒータから燃料に加わる熱量は限られている。
また、特許文献1および2の技術では、ガスタービンおよび排熱回収ボイラのほかに水ヒータアセンブリを設ける必要がある。そのため、設備の追加に費用がかかる上、システム全体として構造が複雑になるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ガスタービン駆動のため燃焼器に供給される燃料を簡単な構造で効率良く加熱することが可能な燃料予熱システムおよび燃料予熱方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料予熱システム、ガスタービン発電システムおよび燃料予熱方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る燃料予熱システムは、燃焼器における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンからの排ガスの熱を回収する排熱回収ボイラに設けられた第1の熱交換部と、燃料を燃焼器に供給する燃料供給路に設けられた第2の熱交換部と、第1の熱交換部から排出された後、第2の熱交換部に供給される熱媒体が流れる媒体流路とを備え、熱媒体は、第1の熱交換部で排ガスの熱によって加熱されて、第2の熱交換部で燃料供給路を流れる燃料を加熱する。
燃焼器は、供給された燃料を燃焼することで高温ガスを発生し、高温ガスをガスタービンに供給する。ガスタービンは、燃焼器から供給された高温ガスによって駆動する。このとき、ガスタービンが発電機と接続されれば、ガスタービンの動力による発電を行える。排熱回収ボイラは、ガスタービンから排出された排ガスの熱を回収する。そして、排熱回収ボイラには、第1の熱交換部が設けられる。排熱回収ボイラは、第1の熱交換部とは別に伝熱管が設けられて、水を蒸気に変え、その蒸気を蒸気タービンに供給してもよい。
燃料供給路は、燃焼器に燃料を供給する流路である。燃料供給路には、第2の熱交換部が設けられる。
媒体流路は、第1の熱交換部と第2の熱交換部に接続されて熱媒体が流れるように形成される。そして、熱媒体は第1の熱交換部で排ガスの熱によって加熱されて、高温の熱媒体が第1の熱交換部から排出される。その後、第2の熱交換部に熱媒体が供給され、第2の熱交換部で高温の熱媒体の熱が利用されて、燃料供給路を流れる燃料が加熱される。その結果、燃料が燃焼器に供給される前に加熱されることになり、ガスタービンの燃焼効率を向上させることができる。
上記発明において、媒体流路は、第1の熱交換部と第2の熱交換部を循環する閉ループであって、第1の熱交換部における熱媒体の出口、第2の熱交換部における熱媒体の入口、第2の熱交換部における熱媒体の出口、第1の熱交換部における熱媒体の入口の順に高さが低くなるように媒体流路が設けられてもよい。
この発明によれば、媒体流路は、閉ループであって高低差があるため、熱媒体は、排熱回収ボイラに設けられた第1の熱交換部において加熱されて上昇し、燃料供給路に設けられた第2の熱交換部において冷却されて下降する。このとき、熱媒体は温度差によって循環するため、ポンプなどの外力を大幅に削減することができ、所定の条件下ではポンプなどの外力を使用しないで熱媒体を自然循環させつつ、燃料供給路を通過する燃料を加熱できる。
また、本発明に係るガスタービン発電システムは、上記の燃料予熱システムと、燃料予熱システムによって予熱された燃料が供給される燃焼器と、燃焼器における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンと、ガスタービンの回転出力によって発電する発電機とを備える。
この発明によれば、燃料予熱システムが燃焼器に供給される燃料を予熱し、燃焼器が予熱された燃料を燃焼して高温ガスを発生し、ガスタービンが高温ガスによって駆動され、発電機がガスタービンの回転出力によって発電する。したがって、燃焼器には、供給前に予熱された燃料が供給されることになり、ガスタービンの燃焼効率を向上させることができる。
また、本発明に係る燃料予熱方法は、燃焼器における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンからの排ガスの熱を回収する排熱回収ボイラに設けられた第1の熱交換部において、熱媒体を排ガスの熱によって加熱し、第1の熱交換部で加熱された熱媒体を第1の熱交換部から排出し、第1の熱交換部から排出された熱媒体を、燃焼器に燃料を供給する燃料供給路に設けられた第2の熱交換部へ供給し、第2の熱交換部において、熱媒体によって燃料供給路を流れる燃料を加熱する。
この発明によれば、排熱回収ボイラに第1の熱交換部が設けられ、熱媒体が第1の熱交換部において排ガスの熱によって加熱される。そして、加熱された熱媒体が第1の熱交換部から排出されて、第2の熱交換部へ供給される。第2の熱交換部は燃焼器に燃料を供給する燃料供給路に設けられており、燃料供給路を流れる燃料は、第2の熱交換部を流れる熱媒体によって加熱される。その結果、燃料が燃焼器に供給される前に加熱されることになり、ガスタービンの燃焼効率を向上させることができる。
本発明によれば、ガスタービン駆動のため燃焼器に供給される燃料を簡単な構造で効率良く加熱することができる。
本発明のガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電システムを示す概略図である。 本発明の燃料予熱システムを示す概略図である。 燃料予熱上昇温度[℃]と閉回路である媒体流路の上端から下端までの高低差[m]との関係を示すグラフである。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電システム1を示す概略図である。
本発明の発電システム1は、ガスタービン発電システム10と、蒸気タービン発電システム20と、排熱回収ボイラ30と、燃料予熱システム2などから構成される。発電システム1は、ガスタービン12を使って発電した後、ガスタービン12からの排熱を利用して作った蒸気によって蒸気タービン21を回転させ、再度発電を行う。また、燃料予熱システム2によって、ガスタービン発電システム10の燃焼器13に供給される燃料を予熱する。ここで、燃料とは例えばLNG気化ガスである。
ガスタービン発電システム10は、圧縮機11と、ガスタービン12と、燃焼器13と、発電機14などを有する。ガスタービン発電システム10は、ガスタービン12の駆動によって発電を行う。
圧縮機11は、ガスタービン12の回転駆動力が伝達されて駆動する。圧縮機11は、周囲空気を吸い込んで連続的に空気を圧縮し、圧縮した空気を燃焼器13に送る。
ガスタービン12は、燃焼器13から高温ガスが供給されて高温ガスを膨張させて、回転駆動する。ガスタービン12は排ガスを排出し、排ガスは排熱回収ボイラ30に供給される。ガスタービン12の排ガスの出口温度は例えば550〜600℃である。ガスタービン12は、一端側で圧縮機11と直結し、他端側で発電機14と直結している。
燃焼器13は、圧縮機11から空気が供給され、燃料供給路50から燃料が供給されて、燃料を燃焼し、高温ガスを発生する。燃焼器13は、発生した高温ガスをガスタービン12に供給する。燃料供給路50は、燃料供給元と燃焼器13を結ぶ配管であり、燃料供給元から燃焼器13へ燃料が流れる。燃料供給路50には第2の熱交換部6が設けられる。
発電機14は、ガスタービン12の回転駆動力が伝達され、その駆動力によって電力を出力する。発電機14で得られた電力は、図示しない電力線を介して電力系統へ供給される。
排熱回収ボイラ30は、ガスタービン12から排ガスが供給され、排ガスを図示しない排気筒へ排気する。排熱回収ボイラ30は、ガスタービン12から排出された排ガスの熱を回収する。例えば、排熱回収ボイラ30には、媒体流路の一部を構成する第1の熱交換部4が設けられる。排熱回収ボイラ30を通過する排ガスは、第1の熱交換部4にて媒体流路を流れる熱媒体と熱交換する。また、排熱回収ボイラ30には、蒸気タービン発電システム20の流路の一部を構成する伝熱管25が設けられる。排熱回収ボイラ30を通過する排ガスは、伝熱管25にて蒸気タービン発電システム20の循環流路を流れる水または蒸気と熱交換する。
蒸気タービン発電システム20は、蒸気タービン21と、発電機22と、復水器23と、給水ポンプ24と、排熱回収ボイラ30などから構成される。蒸気タービン発電システム20は、蒸気タービン21の駆動によって発電を行う。蒸気タービン発電システム20は、閉回路の循環流路を有しており、給水ポンプ24によって蒸気または水が循環流路内を循環する。
蒸気タービン21は、排熱回収ボイラ30に設けられた伝熱管25にて生成された蒸気の熱落差(エンタルピー落差)によって回転駆動される。蒸気タービン21には発電機22が接続されている。蒸気タービン21の回転駆動力は発電機22に伝達され、発電機22によって電力が得られるようになっている。発電機22によって得られた電力は、図示しない電力線を介して電力系統へと供給される。
復水器23は蒸気を冷却水によって冷却して凝縮液化する。凝縮液化して生成された水は、給水ポンプ24によって排熱回収ボイラ30へ送られる。
次に、図2を用いて、本発明の燃料予熱システム2について説明する。図2は、本発明の燃料予熱システム2を示す概略図である。
燃料予熱システム2は、熱媒体が流れる閉回路の媒体流路を有しており、第1の熱交換部4と第2の熱交換部6が設けられる。第1の熱交換部4と第2の熱交換部6は、それぞれ複数の伝熱管からなる伝熱管群によって構成される。
第1の熱交換部4は、排熱回収ボイラ30に設けられる。第1の熱交換部4の伝熱管内を流れる熱媒体は、排熱回収ボイラ30を流れる排ガスと熱交換し、熱媒体は加熱される。第2の熱交換部6は、燃料が流れる燃料供給路50に設けられる。第2の熱交換部6の伝熱管内を流れる熱媒体は、燃料供給路50を流れる燃料と熱交換し、熱媒体は冷却される。
配管3は、第2の熱交換部6の伝熱管の下側にある開口(熱媒体出口)と第1の熱交換部4の伝熱管の下側にある開口(熱媒体入口)を結ぶ流路であり、第2の熱交換部6から第1の熱交換部4へ熱媒体が流れる。また、配管5は、第1の熱交換部4の伝熱管の上側にある開口(熱媒体出口)と第2の熱交換部6の伝熱管の上側にある開口(熱媒体入口)を結ぶ流路であり、第1の熱交換部4から第2の熱交換部6へ熱媒体が流れる。
媒体流路は、第1の熱交換部4と、第2の熱交換部6と、配管3,5によって構成され、媒体流路内を熱媒体が循環する。なお、熱媒体は、例えばガス(空気、炭酸ガス等)、油または有機溶媒(シリコン油、ダウサムA、エチレングリコール等)、溶融塩(NaNO2、LiNO3、NaNO3、KNO3、NaOH、KOH、LiCl、NaCl、KCl、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、NaNO3-KNO3、HTS:NaNO3-KNO3-NaNO2、LiF-BeF2、LiF-NaF-KF、LiF-BeF2-ThF4-UF4等)を使用できる。熱媒体は、低温(例えば常温〜350℃)の範囲で使用されるときは油系のものが適しており、高温(例えば450℃以上)で使用されるときは、溶融塩が適している。これらの温度領域で熱媒体は熱伝達率や熱容量が大きくなるためである。
また、媒体流路の閉回路が図2に示すように高低差を設けて配置されることで、内部の熱媒体は排熱回収ボイラ30側の第1の熱交換部4では加熱されて上昇し、燃料供給路50側の第2の熱交換部6では冷却されて下降する。ここで、第1の熱交換部4と第2の熱交換部6は高さ方向に沿って蛇行して設けられる。そして、配管3,5は水平に設けられる。なお、配管3,5は水平方向に対して傾斜して設けられてもよいが、第1の熱交換部4における熱媒体の出口、第2の熱交換部6における熱媒体の入口、第2の熱交換部6における熱媒体の出口、第1の熱交換部4における熱媒体の入口の順に高さが低くなるように媒体流路が設けられる。
このとき、熱媒体は温度差によって循環するため、ポンプなどの外力を大幅に削減することができ、所定の条件下ではポンプなどの外力を使用しないで熱媒体を自然循環させつつ、第2の熱交換部6によって燃料供給路50を通過する燃料を加熱できる。
次に、本発明の燃料予熱システム2の動作について説明する。
まず、ガスタービン12からの排ガスが排熱回収ボイラ30に供給されると、排ガスは媒体流路の第1の熱交換部4を流れる熱媒体と熱交換する。その結果、排熱回収ボイラ30にて、排ガスは冷却され、熱媒体は加熱される。そして、熱媒体は比重が小さくなっていくため、第1の熱交換部4の伝熱管内を上昇する。
一方、燃焼器13に供給される燃料が流れる燃料供給路50では、燃料は媒体流路の第2の熱交換部6を流れる熱媒体と熱交換する。その結果、燃料は第2の熱交換部6によって加熱される。したがって、燃料は燃焼器13に供給される前に温度上昇するため、ガスタービン発電システム10の燃焼効率を向上させることができる。また、第2の熱交換部6にて、熱媒体は冷却され比重が大きくなっていくため、伝熱管内を下降する。
以上より、熱媒体の密度差によって、熱媒体は、配管3にて、第2の熱交換部6の下側開口部から第1の熱交換部4の下側開口部へ流れ、配管5にて、第1の熱交換部4の上側開口部から第2の熱交換部6の上側開口部へ流れる。その結果、熱媒体は、配管3、第1の熱交換部4、配管5、第2の熱交換部6の順に媒体流路内を循環する。所定の条件下ではポンプなどの外力を使用しないで熱媒体を自然循環させつつ、第2の熱交換部6によって燃料供給路50を通過する燃料を加熱できる。
次に、図3を用いて、本発明の燃料予熱システム2の一例として、媒体流路内を循環する熱媒体がダウサムAである場合の燃料予熱上昇温度の検討結果を説明する。図3は、燃料予熱上昇温度[℃]と閉回路である媒体流路の上端から下端までの高低差[m]との関係を示すグラフである。
図3のグラフは、媒体流路の高低差をパラメータとして燃料予熱の温度上昇がどの程度になるかを計算した結果である。熱媒体が媒体流路を循環する駆動力は、熱媒体の温度差によって生じる密度差と、媒体流路の高低差に基づいて算出することとした。また、媒体流路の高温側と低温側間の熱媒体の温度差(密度差)を一定としている。
計算方法として、まず、図2に示すような形状を有する閉回路の媒体流路と第1の熱交換部4と第2の熱交換部6を想定し、上述の駆動力による媒体流路内の熱媒体の循環流量を算出する。次に、算出した循環流量と設定した温度差に基づいて、熱交換量を算出する。最後に、既定の燃料ガスの流量に基づいて、熱交換量に相当する燃料の温度上昇分を算出する。
図3に示したように、媒体流路の高低差が高いほど、燃料予熱における温度上昇分が大きくなることが分かる。また、図3のケースでは、媒体流路の高低差を3m確保することによって、燃料を50℃以上予熱することが可能となった。
以上、本発明によれば、燃焼器に供給される燃料を予め加熱することができるため、ガスタービン発電システムの燃焼効率を向上させることができる。また、媒体流路を適切に配置することで、閉回路の媒体流路を流れる熱媒体は温度差(密度差)によって循環する。そして、ポンプなどの外力を大幅に削減することができ、所定の条件下ではポンプなどの外力を使用しないで熱媒体を自然循環させつつ、燃料供給路を通過する燃料を加熱できる。
なお、ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電システムの能力や運転条件に適した熱媒体を選択することで、燃料予熱システムの最適化を図ることができる。
上記説明では、ガスタービンの燃料が天然ガス(LNG)の場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。ガスタービンの燃料は、例えば軽油等の油でもよい。また、上記説明では、ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電システムに本発明を適用する場合について説明したが、本発明は蒸気タービン発電システムを含まないで、ガスタービン発電システムと排熱回収ボイラを有するシステムにも適用できる。更に、上記説明では、ガスタービンと蒸気タービンそれぞれに発電機が直結するGTCC発電システムについて説明したが、本発明はこの例に限定されず、発電機を共有して、ガスタービンと蒸気タービンと発電機が直結するGTCC発電システムでも本発明を適用できる。
1 ガスタービンコンバインドサイクル発電システム
2 燃料予熱システム
3,5 配管(媒体流路)
4 第1の熱交換部
6 第2の熱交換部
10 ガスタービン発電システム
11 圧縮機
12 ガスタービン
13 燃焼器
14,22 発電機
20 蒸気タービン発電システム
21 蒸気タービン
23 復水器
24 給水ポンプ
25 伝熱管
30 排熱回収ボイラ
50 燃料供給路

Claims (4)

  1. 燃焼器における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンからの排ガスの熱を回収する排熱回収ボイラに設けられた第1の熱交換部と、
    前記燃料を前記燃焼器に供給する燃料供給路に設けられた第2の熱交換部と、
    前記第1の熱交換部から排出された後、前記第2の熱交換部に供給される熱媒体が流れる媒体流路と、
    を備え、
    前記熱媒体は、前記第1の熱交換部で前記排ガスの熱によって加熱されて、前記第2の熱交換部で前記燃料供給路を流れる前記燃料を加熱することを特徴とする燃料予熱システム。
  2. 前記媒体流路は、前記第1の熱交換部と前記第2の熱交換部を循環する閉ループであって、前記第1の熱交換部における前記熱媒体の出口、前記第2の熱交換部における前記熱媒体の入口、前記第2の熱交換部における前記熱媒体の出口、前記第1の熱交換部における前記熱媒体の入口の順に高さが低くなるように前記媒体流路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料予熱システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料予熱システムと、
    該燃料予熱システムによって予熱された燃料が供給される燃焼器と、
    該燃焼器における前記燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンと、
    該ガスタービンの回転出力によって発電する発電機と、
    を備えることを特徴とするガスタービン発電システム。
  4. 燃焼器における燃料の燃焼によって発生する高温ガスにより駆動されるガスタービンからの排ガスの熱を回収する排熱回収ボイラに設けられた第1の熱交換部において、熱媒体を前記排ガスの熱によって加熱し、
    前記第1の熱交換部で加熱された前記熱媒体を前記第1の熱交換部から排出し、
    前記第1の熱交換部から排出された前記熱媒体を、前記燃焼器に前記燃料を供給する燃料供給路に設けられた第2の熱交換部へ供給し、
    前記第2の熱交換部において、前記熱媒体によって前記燃料供給路を流れる前記燃料を加熱することを特徴とする燃料予熱方法。
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