JP2012147124A - 波長多重光クロスコネクト装置および光通信システム - Google Patents

波長多重光クロスコネクト装置および光通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】光信号の経路設定の際のROADM20の劣化や破損を防止することができる光通信システム10を提供する。
【解決手段】光信号の信号経路の上流から順にROADM20のIDを格納した設定情報を受信した場合に、各ROADM20は、自装置のIDが設定情報内で最上流の装置のIDになっていれば、自装置の経路設定を行い、自装置のIDを削除した設定情報を、実際に光信号を伝送する経路を介して他のROADM20へ送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置と接続され、管理ネットワークを介してオペレーション装置から受信した情報に従って光信号の経路を設定する波長多重光クロスコネクト装置およびそれらを有する光通信システムに関する。
データトラフィックの急増に対応するため、時分割多重技術および光波長多重技術を用いた大容量の光通信が実現されている。このような光通信において、光ファイバを用いて構成される光コア網には、ROADM(Reconfigurable Add-Drop Multiplexer)等の波長多重光クロスコネクト装置が用いられる。波長多重光クロスコネクト装置では、光スイッチを用いて光信号を波長単位でアド・ドロップ・スルーすることにより、光信号の経路を動的に設定することができる。
このような光ネットワークでは、各波長多重光クロスコネクト装置への経路設定は、外部のオペレーション装置からの指示に応じて行われる。オペレーション装置と各波長多重光クロスコネクト装置との通信については、例えば下記の非特許文献1に開示されている。
RFC1157 A Simple Network Management Protocol Systems
ところで、各波長多重光クロスコネクト装置では、光ファイバの伝送損失による光信号のレベル低下を補償するために、前段の波長多重光クロスコネクト装置から受信した光信号を所定の信号レベルに増幅してから次段の波長多重光クロスコネクト装置へ送信する。そのため、光信号を受信していない状態で先に経路が設定されてしまうと、入力端のノイズレベルの信号を出力端で所定のレベルまで増幅するようにアンプが動作してしまい、高い増幅率となってしまう。その状態で、入力端に光信号が到達すると、出力端には過大なレベルの光信号が発生することになる。
波長多重光クロスコネクト装置は、過大な信号が出力された場合には、適切な信号レベルになるように増幅率を下げる制御を行うが、瞬間的には過大なレベルの光信号が下流の波長多重光クロスコネクト装置へ送信されてしまう。隣接する複数の波長多重光クロスコネクト装置において、入力信号がないまま高い増幅率が設定されていると、光信号が入力された場合には、過大なレベルの光信号がそれぞれの波長多重光クロスコネクト装置でさらに増幅されるため、過大なレベルの光信号が瞬間的なものであっても、下流の波長多重光クロスコネクト装置の劣化を早めたり、破損させる場合がある。
これを回避するために、信号経路における最上流に位置する波長多重光クロスコネクト装置に搬送波となる光信号を発生させ、当該最上流の波長多重光クロスコネクト装置から順に各波長多重光クロスコネクト装置に信号経路を設定するように、外部のオペレーション装置から各波長多重光クロスコネクト装置に命令を出すことが考えられる。
しかし、当該オペレーション装置を操作するオペレータが設定順序を誤る場合がある。また、各波長多重光クロスコネクト装置間の配線の接続ミスがある場合には、オペレータの設定順序が正しいとしても、下流の波長多重光クロスコネクト装置が先に設定されてしまう場合がある。そのような場合には、波長多重光クロスコネクト装置の劣化や破損を防止することができない。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、光信号の経路設定の際の波長多重光クロスコネクト装置の劣化や破損を防止することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決するための手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置と接続され、管理ネットワークを介してオペレーション装置から受信した情報に従って光信号の経路を設定する波長多重光クロスコネクト装置であって、
指定された波長の光信号を所定のレベルまで増幅して他の波長多重光クロスコネクト装置へ出力する増幅部と、
ユーザ網から入力される信号を指定された波長の光信号に変換して前記増幅部へ送ると共に、光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から受信した光信号の中で、指定された波長の光を所定の信号に変換して前記ユーザ網へ送信する変換部と、
設定対象となる光信号の波長と共に、当該光信号の信号経路の上流から順に当該光信号が通過する波長多重光クロスコネクト装置の装置IDを含む設定情報を前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置から受信した場合に、当該設定情報に含まれている最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記変換部に発生させ、当該変換部が発生した波長の光信号を前記増幅部に増幅させ、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信する加算制御部と、
前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から前記設定情報を受信した場合に、当該設定情報内に2つ以上の装置IDが含まれており、かつ、当該設定情報内の装置IDの中で、信号経路における最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記増幅部に増幅させ、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信する中継制御部と、
前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から前記設定情報を受信した場合に、当該設定情報内に装置IDが1つだけ含まれており、かつ、当該装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号をユーザ網に出力させるよう前記変換部に指示する出力制御部と
を備えることを特徴とする。
本発明の波長多重光クロスコネクト装置によれば、光信号の経路設定の際の波長多重光クロスコネクト装置の劣化や破損を防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る光通信システム10の構成の一例を示すシステム構成図である。 ROADM20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 設定情報30に格納されるデータの構造の一例を示す図である。 経路設定の過程を説明するための概念図である。 経路設定の過程を説明するための概念図である。 経路設定の過程を説明するための概念図である。 経路設定の過程を説明するための概念図である。 設定情報が下流のROADM20に到達しない場合の経路設定の過程を説明するための概念図である。 設定情報が下流のROADM20に到達しない場合の経路設定の過程を説明するための概念図である。 設定情報内の装置IDと自装置の装置IDとが一致しない場合の動作を説明するための概念図である。 設定情報に従った経路設定ができない場合のROADM20の動作を説明するための概念図である。 ROADM20の動作の一例を示すフローチャートである。 ROADM20の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光通信システム10の構成の一例を示すシステム構成図である。光通信システム10は、光ファイバ13を介して接続された複数のROADM20を備える。本実施形態において、それぞれのROADM20は、図1に示すように、単方向の2本の光ファイバ13で接続されてリング型のトポロジを形成している。それぞれのROADM20は、オペレーション装置11を介して管理ネットワーク12に接続されている。
オペレーション装置11は、波長を示す情報およびその波長の光信号の信号経路上におけるROADM20のIDを含む設定情報をオペレータから入力された場合に、当該設定情報を、当該信号経路の最上流のROADM20へ管理ネットワーク12を介して送信することにより、当該信号経路を各ROADM20に設定する。
それぞれのROADM20は、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11から設定情報を受信した場合、当該設定情報に、自装置のIDが最上流の装置のIDとして格納されていれば、当該設定情報に示された波長の光信号を発生させる。そして、ROADM20は、ユーザ網14を介して受信する信号を、当該設定情報に示されている波長の光信号に変換して光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ転送するためのアド設定を行う。
そして、ROADM20は、設定情報に従って発生させた光信号を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ送信する。そして、ROADM20は、設定情報から自装置のIDを削除し、自装置のIDを削除した設定情報を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ転送する。
また、ROADM20は、光ファイバ13を介して隣接する他のROADM20から設定情報を受信した場合、当該設定情報内にROADM20のIDが複数含まれていれば、当該設定情報に含まれているROADM20のIDの中で、信号経路における最上流のROADM20のIDを特定する。
そして、特定したIDが自装置のIDである場合、ROADM20は、受信した設定情報に示されている波長の光信号を、光ファイバ13を介して隣接する他のROADM20へ中継するスルー設定を行うと共に、設定情報から自装置のIDを削除し、自装置のIDを削除した設定情報を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ転送する。
一方、光ファイバ13を介して隣接する他のROADM20から受信した設定情報内に、ROADM20のIDが1つしか含まれていない場合、当該IDが自装置のIDであれば、ROADM20は、受信した設定情報に示されている波長の光信号を、ユーザ網14へ出力するドロップ設定を行う。これにより、オペレーション装置11は、設定情報に基づいて、各ROADM20に光信号の経路を設定することができる。
図2は、ROADM20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。ROADM20は、出力制御部21、中継制御部22、加算制御部23、設定情報保持部24、スイッチ部25、および変換部26を備える。
なお、図2には、一方向の信号経路の光信号を処理するスイッチ部25および変換部26を示しているが、ROADM20内には逆方向の信号経路についても同様にスイッチ部25および変換部26を有している。それぞれの方向の信号経路に対応するスイッチ部25および変換部26は同様の機能を有するため、以下では、説明の簡略化のために、一方向の信号経路におけるスイッチ部25および変換部26についてのみ説明する。
スイッチ部25は、アンプ250、多重分離器251、OSC監視部252、スイッチ253、スイッチ254、アンプ255、OSC挿入部256、多重化器257、およびアンプ258を有する。スイッチ253、スイッチ254、およびアンプ255は、波長毎に設けられている。
アンプ250は、隣接するROADM20から光ファイバ13を介して受信した光信号を所定の信号レベルに増幅する。多重分離器251は、アンプ250によって増幅された光信号を、波長毎に分離する。OSC監視部252は、予め定められた管理用の波長を用いたOSC(Optical Supervisor Channel)を監視し、当該OSCを用いて隣接するROADM20から設定情報が送信された場合に、当該設定情報を出力制御部21および中継制御部22に送る。
設定情報30には、例えば図3に示すように、Message Type31、Event Type32、Fail Reason33、Wavelength ID34、および順番情報37が含まれる。
Message Type31は、例えば設定情報30で示されるメッセージの種別を示す1ビットの情報であり、「0」の場合はオペレーション装置11からROADM20へ送られるリクエストであることを示し、「1」の場合はROADM20からオペレーション装置11へ送信されるイベントであることを示す。
Event Type32は、例えばイベントの種別を示す1ビットの情報であり、Message Type31が「1」の場合に有効となる。例えば、Event Type32が、「0」の場合は経路設定完了を示し、「1」の場合は経路設定失敗を示す。
Fail Reason33は、例えば経路設定が失敗した理由を識別する3ビットの情報であり、Event Type32が「1」の場合に有効となる。例えば、Fail Reason33が、「1」の場合はスイッチエラーを示し、「2」の場合は受信アンプの不具合を示し、「3」の場合は送信アンプの不具合を示し、「4」の場合は管理情報の送信エラーを示し、「5」の場合はIDの不一致を示す。
Wavelength ID34は、例えば、設定対象の光信号の波長を識別するIDを示す7ビットの情報である。順番情報37には、例えば、設定対象の信号経路における最上流のROADM20から順に割り当てられた順番を示すOrder35毎に、当該順番に対応するROADM20を識別する装置IDを示すEquipment ID36が含まれる。
本実施形態の順番情報37において、Equipment ID36に最も小さい値を示すOrder35が対応付けられている場合、当該Equipment ID36は、設定情報30に含まれている装置IDに対応するROADM20の中で、設定対象の信号経路における最上流のROADM20の装置IDであることを示す。
図2に戻って説明を続ける。それぞれのスイッチ253は、出力制御部21または中継制御部22からの指示に従って、多重分離器251によって分離された光信号の中で、指定された波長の光信号を、スイッチ254または変換部26へ出力する。
変換部26は、加算制御部23からの指示に応じて、ユーザ網14から受け取った信号を、指定された波長の光信号に変換してスイッチ254へ出力するアド設定を行う。また、変換部26は、出力制御部21からの指示に応じて、スイッチ253から受け取った光信号を電気信号等に変換してユーザ網14へ出力するドロップ設定を行う。また、変換部26は、加算制御部23からの指示に応じて、指定された波長の光信号を発生させ、発生させた光信号をスイッチ254へ出力する。
それぞれのスイッチ254は、中継制御部22または加算制御部23からの指示に従って、スイッチ253または変換部26から受け取った光信号を、アンプ255へ出力する。それぞれのアンプ255は、中継制御部22または加算制御部23からの指示に従って、スイッチ254から受け取った光信号を所定のレベルに増幅する。そのため、入力される光信号の信号レベルが低い場合、アンプ255は、所定のレベルに増幅するために、高い増幅率で当該光信号を増幅する。
OSC挿入部256は、中継制御部22または加算制御部23から受け取った設定情報を、OSCとして用いられる光信号に変換して多重化器257へ出力する。多重化器257は、OSC挿入部256およびアンプ255から受け取った光信号を多重化する。アンプ258は、アンプ258によって多重化された光信号を所定のレベルに増幅して、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ出力する。
加算制御部23は、図3に示した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11から受信した場合に、受信した設定情報が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と同一か否かを判定する。
受信した設定情報と、設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが同一である場合、加算制御部23は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を設定情報30内の順番情報37から削除してOSC挿入部256へ送ることにより、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を削除した設定情報30を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ送る。
一方、受信した設定情報と、設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが異なる場合、加算制御部23は、受信した設定情報30内の順番情報37を参照して、最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36、すなわち、信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDであるか否かを判定する。
信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDである場合、加算制御部23は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号についてアド設定を行う。
具体的には、加算制御部23は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号を発生させると共に、ユーザ網14から受け取った信号を、当該波長の光信号に変換してスイッチ254へ出力するよう変換部26に指示する。そして、加算制御部23は、変換部26から受け取った光信号をアンプ255へ出力するようスイッチ254へ指示し、スイッチ254から受け取った信号を所定レベルまで増幅するようアンプ255に指示する。
そして、加算制御部23は、アド設定が正常に終了した場合に、オペレーション装置11から受け取った設定情報30を設定情報保持部24内に格納する。設定情報保持部24内に既に設定情報が格納されている場合、加算制御部23は、設定情報保持部24内の設定情報を、オペレーション装置11から受け取った設定情報30で更新する。
そして、加算制御部23は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、自装置の装置IDを削除した順番情報37を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知する。
そして、加算制御部23は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を順番情報37から削除した設定情報30をOSC挿入部256へ送ることにより、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35が削除された設定情報30を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ送る。
中継制御部22は、図3に示した設定情報30を、光ファイバ13を介して他のROADM20から受信した旨をOSC監視部252から通知された場合に、当該設定情報30の順番情報37内に、Equipment ID36が複数含まれているか否かを判定する。順番情報37内にEquipment ID36が複数含まれている場合、中継制御部22は、当該設定情報30が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と同一か否かを判定する。
受信した設定情報と、設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが同一である場合、中継制御部22は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を設定情報30の順番情報37から削除してOSC挿入部256へ送ることにより、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を削除した設定情報30を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ送る。
一方、受信した設定情報と、設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが異なる場合、中継制御部22は、受信した設定情報30内の順番情報37を参照して、最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36、すなわち、順番情報37内のEquipment ID36の中で、信号経路における最上流のROADM20のEquipment ID36を特定する。そして、中継制御部22は、特定したEquipment ID36が、自装置の装置IDであるか否かを判定する。
信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDである場合、中継制御部22は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号についてスルー設定を行う。具体的には、中継制御部22は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号をスイッチ254へ送るようスイッチ253に指示し、スイッチ253から受け取った光信号をアンプ255へ出力するようスイッチ254に指示し、スイッチ254から受け取った信号を所定レベルまで増幅するようアンプ255に指示する。
そして、中継制御部22は、スルー設定が正常に終了した場合に、他のROADM20から受け取った設定情報30を設定情報保持部24内に格納する。設定情報保持部24内に既に設定情報が格納されている場合、中継制御部22は、設定情報保持部24内の設定情報を、ROADM20から受け取った設定情報30で更新する。
そして、中継制御部22は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、自装置の装置IDを削除した順番情報37を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知する。
そして、中継制御部22は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を順番情報37から削除した設定情報30をOSC挿入部256へ送ることにより、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35が削除された設定情報30を、光ファイバ13を介して隣接するROADM20へ送る。
出力制御部21は、図3に示した設定情報30を、光ファイバ13を介して他のROADM20から受信した旨をOSC監視部252から通知された場合に、当該設定情報30の順番情報37に含まれているEquipment ID36が1つか否かを判定する。順番情報37に含まれているEquipment ID36が1つである場合、出力制御部21は、当該Equipment ID36が自装置の装置IDであるか否かを判定する。
順番情報37に含まれているEquipment ID36が自装置の装置IDである場合、出力制御部21は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号についてドロップ設定を行う。具体的には、出力制御部21は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号を変換部26へ送るようスイッチ253に指示し、スイッチ253から受け取った光信号を電気信号等に変換してユーザ網14へ出力するよう変換部26に指示する。
そして、出力制御部21は、ドロップ設定が正常に終了した場合に、他のROADM20から受け取った設定情報30からEquipment ID36およびOrder35を削除し、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送る。オペレーション装置11のオペレータは、Event Type32に「0」が設定されており、かつ、順番情報37が含まれていない設定情報を受信することにより、経路設定全体が正常に完了したことを認識することができる。
次に、オペレーション装置11から送信された設定情報によって、各ROADM20に経路が設定される過程を、図4〜7を用いて説明する。なお、図4〜7に示す例において、各ROADM20を結ぶ実線の矢印は、対象となる波長の光信号が送信されている光ファイバ13であることを示し、点線の矢印は、対象となる波長の光信号が送信されていない光ファイバ13であることを示している。
また、図4に示す例では、ROADM20a〜dの装置IDを、それぞれ「A」〜「D」とし、設定情報30の順番情報37−1には、信号経路における最上流に位置する(即ち1番目の)ROADM20の装置IDとして「A」が、信号経路において次に光信号が伝達される(即ち2番目の)ROADM20の装置IDとして「B」が、信号経路において次に光信号が伝達される(即ち3番目の)ROADM20の装置IDとして「C」が、信号経路において最下流に位置する(即ち4番目の)ROADM20の装置IDとして「D」が、それぞれ指定されているものとする。
まず、オペレーション装置11は、図4に示す順番情報37−1を含む設定情報を、設定対象となる信号経路の最上流に位置するROADM20aへ管理ネットワーク12を介して送信する。オペレーション装置11から管理ネットワーク12を介して受信した設定情報の順番情報37−1内の1番目の装置IDがROADM20aの装置IDであるため、ROADM20aは、当該設定情報で指定されている波長の光信号を変換部26aに発生させると共にアド設定を行い、変換部26aが発生した光信号を所定のレベルに調整してROADM20bへ出力する。
そして、ROADM20aは、自装置の装置IDおよび順番を順番情報37−1から削除した順番情報37−2を、光ファイバ13を介してROADM20bへ送る。そして、ROADM20aは、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、順番情報37−2を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知する。
オペレーション装置11のオペレータは、当該設定情報30を受信することにより、当該設定情報30の送信元のROADM20aにおいて経路設定が正常に終了したことを認識することができる。なお、順番情報37内に装置IDが含まれているため、オペレーション装置11のオペレータは、途中までの経路設定が正常に完了していることを認識することができる。
次に、ROADM20bは、図5に示すように、ROADM20aから光ファイバ13を介して受信した設定情報の順番情報37−2内に複数の装置IDが含まれており、かつ、最上流の順番(順番情報37−2では「2」)に対応付けられている装置IDが自装置の装置IDであるため、当該設定情報で指定されている波長の光信号を中継するスルー設定を行い、ROADM20aから受信した光信号を、所定のレベルに調整してROADM20cへ出力する。
そして、ROADM20bは、自装置の装置IDおよび順番を順番情報37−2から削除した順番情報37−3を、光ファイバ13を介してROADM20cへ送る。そして、ROADM20bは、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、順番情報37−3を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより、正常終了をオペレーション装置11に通知する。
同様に、ROADM20cは、図6に示すように、ROADM20bから光ファイバ13を介して受信した設定情報の順番情報37−3内に複数の装置IDが含まれており、かつ、最上流の順番(順番情報37−3では「3」)に対応付けられている装置IDが自装置の装置IDであるため、当該設定情報で指定されている波長の光信号を中継するスルー設定を行い、ROADM20bから受信した光信号を、所定のレベルに調整してROADM20dへ出力する。
そして、ROADM20cは、自装置の装置IDおよび順番を順番情報37−3から削除した順番情報37−4を、光ファイバ13を介してROADM20dへ送る。そして、ROADM20cは、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、順番情報37−4を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより、正常終了をオペレーション装置11に通知する。
次に、ROADM20dは、図7に示すように、ROADM20cから光ファイバ13を介して受信した設定情報の順番情報37−4に含まれている装置IDが1つであり、かつ、当該装置IDが自装置の装置IDであるため、当該設定情報で指定されている波長の光信号についてドロップ設定を行う。
そして、ROADM20dは、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、順番情報37を含まない設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより、経路全体の設定の正常終了をオペレーション装置11に通知する。
ここで、例えば、図8に示すように、オペレーション装置11から送られた設定情報に基づいて経路設定が行われている間に、現場作業者が、一時的に光ファイバ13ROADM20cの光ファイバ13を抜いていた場合、ROADM20cは、ROADM20bから送信された順番情報37−3を含む設定情報30を受信することができない。そのため、ROADM20c以降の信号経路では、ROADM20cよりも先に経路設定が行われることはない。
また、この場合、オペレーション装置11のオペレータは、ROADM20bから正常終了の報告を受けてから所定時間(例えば1分)以上経過しても、ROADM20cから正常終了または異常の通知が送信されない場合に、順番情報37−1を含む設定情報30をROADM20aへ再送することで経路設定を再度実行させることができる。
この場合、図9に示すように、ROADM20aでは、順番情報37−1に基づいてアド設定が正常終了しているため、ROADM20aの設定情報保持部24a内には順番情報37−1を含む設定情報30が登録されている。そのため、ROADM20aは、アド設定の動作を省略して、順番情報37−2をROADM20bへ送信する。ROADM20bについても同様に、スルー設定を省略して順番情報37−3をROADM20cへ送信する。このように、同一の設定につては、設定を省略することにより、より効率的に経路設定の再試行を実現することができる。
また、ROADM20の配線を行う業者等による光ファイバ13の接続ミスにより、例えば、図10に示すように、ROADM20bとROADM20cの接続順番が逆になっている場合、オペレーション装置11のオペレータによる設定順番に誤りがなくても、設定順番通りに各ROADM20の設定を行うとすれば、ROADM20cよりも下流のROADM20bが先に設定されてしまう。
信号が入力されていない状態で経路設定が実行されると、所定の出力レベルを得るために、ROADM20bの出力段のアンプの増幅率が高く調整されてしまうことになる。そのため、ROADM20cの設定が完了した段階で光信号がROADM20bに入力されると、過大なレベルの光信号がROADM20dへ出力されてしまい、ROADM20の受光部が劣化したり破損する場合がある。
これに対し、本実施形態では、順番情報37を含む設定情報30は、実際に光信号が伝達される光ファイバ13を通って送信されるため、ROADM20aから送信された順番情報37−2は、ROADM20cが受信することになる。ROADM20cでは、順番情報37−2内に複数の装置IDが含まれているものの、最上流の順番(順番情報37−2では「2」)に対応付けられている装置IDが自装置の装置IDではないため、経路設定は行わず、エラーを示す設定情報30をオペレーション装置11に通知する。
具体的には、ROADM20cは、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「1」を設定し、Fail Reason33に「5」を設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送る。この場合、設定情報30内には、Wavelength ID34や順番情報37が含まれていてもよい。このように、本実施形態のROADM20は、配線のミスによるROADM20の破損等を防止することもできる。
また、図11に示すように、ROADM20内の不具合により、経路設定が正常に完了できない場合、ROADM20は、その旨を示す設定情報30をオペレーション装置11に通知する。具体的には、ROADM20は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「1」を設定し、Fail Reason33にエラーの内容に応じて「1」〜「4」のいずれかを設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送る。この場合、設定情報30内には、Wavelength ID34や順番情報37が含まれていてもよい。
図12は、ROADM20の動作の一例を示すフローチャートである。まず、加算制御部23は、オペレーション装置11から設定情報を受信したか否かを判定する(S100)。オペレーション装置11から設定情報を受信した場合(S100:Yes)、加算制御部23は、受信した設定情報が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と同一か否かを判定する(S101)。
受信した設定情報と設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが同一である場合(S101:Yes)、加算制御部23は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を設定情報30の順番情報37から削除する(S107)。
そして、加算制御部23は、OSC挿入部256に指示して、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を削除した設定情報30を、OSCを用いて隣接するROADM20へ送信させ(S108)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
受信した設定情報と設定情報保持部24内に格納されている設定情報とが異なる場合(S101:No)、加算制御部23は、受信した設定情報30内の順番情報37を参照して、最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36、すなわち、信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDであるか否かを判定する(S102)。
信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDではない場合(S102:No)、加算制御部23は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「1」を設定し、Fail Reason33に「5」を設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより、IDが一致しない旨のエラーをオペレーション装置11に通知し(S109)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
信号経路における最上流のROADM20の装置IDが、自装置の装置IDである場合(S102:Yes)、加算制御部23は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号について、前述のアド設定を行う(S103)。そして、加算制御部23は、アド設定が正常に終了したか否かを判定する(S104)。
変換部26やスイッチ254、アンプ255等の不具合により、アド設定が正常に終了しなかった場合(S104:No)、加算制御部23は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「1」を設定し、Fail Reason33に例えば「3」を設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより、異常を示すエラーをオペレーション装置11に通知し(S110)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
一方、アド設定が正常に終了した場合(S104:Yes)、加算制御部23は、オペレーション装置11から受け取った設定情報で設定情報保持部24内の設定情報を更新する(S105)。そして、加算制御部23は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、自装置の装置IDを削除した順番情報37を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知し(S106)、ステップS107に示した処理を実行する。
ステップS100において、オペレーション装置11から設定情報を受信していない場合(S100:No)、中継制御部22は、設定情報を、光ファイバ13を介して他のROADM20から受信したか否かを判定する(図13のS111)。設定情報を他のROADM20から受信していない場合(S111:No)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
設定情報を他のROADM20から受信した場合(S111:Yes)、中継制御部22は、受信した設定情報内の順番情報に複数の装置IDが含まれているか否かを判定する(S112)。順番情報に複数の装置IDが含まれている場合(S112:Yes)、中継制御部22は、受信した設定情報が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と同一か否かを判定する(S113)。
受信した設定情報が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と同一である場合(S113:Yes)、中継制御部22は、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を設定情報30の順番情報37から削除する(S119)。そして、中継制御部22は、OSC挿入部256に指示して、自装置のEquipment ID36および自装置のOrder35を削除した設定情報30を、OSCを用いて隣接するROADM20へ送信させ(S120)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
一方、受信した設定情報が、設定情報保持部24内に格納されている設定情報と異なる場合(S113:No)、中継制御部22は、受信した設定情報30内の順番情報37を参照して、最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36が、自装置の装置IDであるか否かを判定する(S114)。最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36が、自装置の装置IDではない場合(S114:No)、中継制御部22は、ステップS109(図12参照)に示した処理を実行する。
一方、最も小さい値のOrder35が対応付けられているEquipment ID36が、自装置の装置IDである場合(S114:Yes)、中継制御部22は、当該設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号について前述のスルー設定を行う(S115)。そして、中継制御部22は、スルー設定が正常に終了したか否かを判定する(S116)。アンプ250やスイッチ254、アンプ255等の不具合により、スルー設定が正常に終了しなかった場合(S116:No)、中継制御部22は、ステップS110(図12参照)に示した処理を実行する。
一方、スルー設定が正常に終了した場合(S116:Yes)、中継制御部22は、他のROADM20から受け取った設定情報で設定情報保持部24内の設定情報を更新する(S117)。そして、中継制御部22は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定し、自装置の装置IDを削除した順番情報37を含む設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知し(S118)、ステップS119に示した処理を実行する。
ステップS112において、順番情報に複数の装置IDが含まれていない場合(S112:No)、出力制御部21は、当該順番情報に含まれている装置IDが自装置の装置IDであるか否かを判定する(S121)。順番情報に含まれている装置IDが自装置の装置IDではない場合(S121:No)、出力制御部21は、ステップS109(図12参照)に示した処理を実行する。
一方、順番情報に含まれている装置IDが自装置の装置IDである場合(S121:Yes)、出力制御部21は、受信した設定情報に含まれているWavelength ID34に対応する波長の光信号について前述のドロップ設定を行う(S122)。そして、出力制御部21は、ドロップ設定が正常に終了したか否かを判定する(S123)。アンプ250や変換部26等の不具合により、ドロップ設定が正常に終了しなかった場合(S123:No)、出力制御部21は、ステップS110(図12参照)に示した処理を実行する。
一方、ドロップ設定が正常に終了した場合(S123:Yes)、出力制御部21は、Message Type31に「1」を設定し、Event Type32に「0」を設定した設定情報30を、管理ネットワーク12を介してオペレーション装置11へ送ることにより正常終了をオペレーション装置11に通知し(S124)、加算制御部23は、再びステップS100に示した処理を実行する。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の光通信システム10によれば、光信号の経路設定の際のROADM20の劣化や破損を防止することができる。
なお、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態では、リング型のトポロジを構成するROADM20について説明したが、本発明はこれに限られず、スター型やメッシュ型のトポロジを構成するROADM20についても本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、設定情報内の順番情報に、順番を示す数値と、その順番に対応するROADM20の装置IDとの組み合わせが含まれる例を説明したが、本発明はこれに限られず、順番情報内に複数の装置IDを含め、信号経路における上流のROADM20の装置IDを、順番情報を構成するビットパターンのMSB側に配置することにより、装置IDが格納されている順番情報内の位置で、その装置IDが最上流のROADM20の装置IDか否かを表現するようにしてもよい。
また、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現されてもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10・・・光通信システム、11・・・オペレーション装置、12・・・管理ネットワーク、13・・・光ファイバ、14・・・ユーザ網、15・・・ユーザ端末、20・・・ROADM、21・・・出力制御部、22・・・中継制御部、23・・・加算制御部、24・・・設定情報保持部、25・・・スイッチ部、250・・・アンプ、251・・・多重分離器、252・・・OSC監視部、253・・・スイッチ、254・・・スイッチ、255・・・アンプ、256・・・OSC挿入部、257・・・多重化器、258・・・アンプ、26・・・変換部、30・・・設定情報、31・・・Message Type、32・・・Event Type、33・・・Fail Reason、34・・・Wavelength ID、35・・・Order、36・・・Equipment ID、37・・・順番情報

Claims (7)

  1. 光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置と接続され、管理ネットワークを介してオペレーション装置から受信した情報に従って光信号の経路を設定する波長多重光クロスコネクト装置であって、
    指定された波長の光信号を所定のレベルまで増幅して他の波長多重光クロスコネクト装置へ出力する増幅部と、
    ユーザ網から入力される信号を指定された波長の光信号に変換して前記増幅部へ送ると共に、光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から受信した光信号の中で、指定された波長の光を所定の信号に変換して前記ユーザ網へ送信する変換部と、
    設定対象となる光信号の波長と共に、当該光信号の信号経路の上流から順に当該光信号が通過する波長多重光クロスコネクト装置の装置IDを含む設定情報を前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置から受信した場合に、当該設定情報に含まれている最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記変換部に発生させ、当該変換部が発生した波長の光信号を前記増幅部に増幅させ、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信する加算制御部と、
    前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から前記設定情報を受信した場合に、当該設定情報内に2つ以上の装置IDが含まれており、かつ、当該設定情報内の装置IDの中で、信号経路における最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記増幅部に増幅させ、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信する中継制御部と、
    前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から前記設定情報を受信した場合に、当該設定情報内に装置IDが1つだけ含まれており、かつ、当該装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号をユーザ網に出力させるよう前記変換部に指示する出力制御部と
    を備えることを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  2. 請求項1に記載の波長多重光クロスコネクト装置であって、
    前記加算制御部、前記中継制御部、および前記出力制御部は、
    前記管理ネットワークまたは前記光回線を介して前記設定情報を受信した場合に、当該設定情報内の装置IDの中で、信号経路における最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDでなければ、前記管理ネットワークを介してエラーを前記オペレーション装置に通知することを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  3. 請求項1または2に記載の波長多重光クロスコネクト装置であって、
    前記加算制御部は、
    受信した設定情報に含まれている波長の光信号を前記変換部に発生させ、当該変換部が発生した波長の光信号を前記増幅部に増幅させた後に、設定が正常に完了した旨を示すメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知し、
    前記中継制御部は、
    受信した設定情報に含まれている波長の光信号を前記増幅部に増幅させた後に、設定が正常に完了した旨を示すメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知し、
    前記出力制御部は、
    指示に応じて、受信した設定情報に含まれている波長の光信号を、前記変換部がユーザ網に出力する設定が完了した場合に、設定が正常に完了した旨を示すメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知することを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の波長多重光クロスコネクト装置であって、
    前記加算制御部は、
    受信した設定情報に含まれている波長の光信号を前記変換部に発生させることができない場合、または、当該変換部が発生した波長の光信号を前記増幅部に増幅させることができない場合に、その旨を示すエラーメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知し、
    前記中継制御部は、
    受信した設定情報に含まれている波長の光信号を前記増幅部に増幅させることができない場合に、その旨を示すエラーメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知し、
    前記出力制御部は、
    受信した設定情報に含まれている波長の光信号を、前記変換部がユーザ網に出力することができない場合に、その旨を示すエラーメッセージを、前記管理ネットワークを介して前記オペレーション装置に通知することを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の波長多重光クロスコネクト装置であって、
    前記設定情報を保持する設定情報保持部をさらに備え、
    前記加算制御部は、
    前記管理ネットワークを介して前記設定情報を受信した場合に、受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致するか否かを判定し、
    受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致しない場合に、当該設定情報に格納されている最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記変換部に発生させ、当該変換部が発生した波長の光信号を前記増幅部に増幅させた後に、当該設定情報のコピーで前記設定情報保持部内の設定情報を更新し、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信し、
    受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致する場合に、当該設定情報から自装置の装置IDを削除し、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信することを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  6. 請求項5に記載の波長多重光クロスコネクト装置であって、
    前記中継制御部は、
    前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置から前記設定情報を受信した場合に、受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致するか否かを判定し、
    受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致しない場合に、当該設定情報内に2つ以上の装置IDが格納されており、かつ、当該設定情報内の装置IDの中で、信号経路における最上流の波長多重光クロスコネクト装置の装置IDが自装置の装置IDであれば、当該設定情報に含まれている波長の光信号を前記増幅部に増幅させた後に、当該設定情報のコピーで前記設定情報保持部内の設定情報を更新し、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信し、
    受信した設定情報が前記設定情報保持部内の設定情報と一致する場合に、当該設定情報から自装置の装置IDを削除し、自装置の装置IDを削除した設定情報を、前記光回線を介して他の波長多重光クロスコネクト装置へ送信することを特徴とする波長多重光クロスコネクト装置。
  7. 複数の波長多重光クロスコネクト装置と、
    光信号の信号経路の最上流に位置する波長多重光クロスコネクト装置に、前記管理ネットワークを介して前記設定情報を送信するオペレーション装置と
    を備え、
    前記複数の波長多重光クロスコネクト装置のそれぞれは、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の波長多重光クロスコネクト装置であることを特徴とする光通信システム。
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