JP2012135408A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主制御基板50が収容された透明の主制御基板ケース57のケース本体55およびカバー56の境界には、封印シール100が貼着されている。封印シール100が貼着された貼着領域55d1,56a1には微細孔Hが複数形成されている。封印シール100を剥がそうとして溶剤を塗布すると、封印シール100の接着層100cを形成する有色の接着剤が溶解し、その溶解した接着剤が微細孔Hに浸透する。このため、封印シール100を剥がして主制御基板50に搭載された主制御用MPU51を不正なものに交換しようとした不正行為があったことを容易に発見することができる。
【選択図】図18
Description
上記の目的を達成するため、この出願の請求項1に係る発明では、盤面上に遊技領域が形成された遊技盤(5)と、前記遊技盤に設けられた始動口(21,22)と、遊技球(P)を前記遊技領域へ発射する発射装置(4,4a〜4g)と、前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口を通過したときに大当りかハズレかを判定する主制御回路(51)が搭載された主制御基板(50)と、前記主制御基板が開口部から収容された第1部材(55)と、前記開口部を覆った第2部材(56)と、前記第1部材および第2部材の境界に貼着された封印シール(100)と、を備えたパチンコ機(1)において、前記第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されており、前記封印シールの接着層が有色の接着剤により形成されており、前記境界において前記封印シールを貼着する領域(55d1,56a1)には微細孔(H)が形成されているという技術的手段を用いる。
請求項2に係る発明では、盤面上に遊技領域が形成された遊技盤(5)と、前記遊技盤に設けられた入賞口(17〜22)と、遊技球を前記遊技領域へ発射する発射装置(4,4a〜4g)と、前記発射装置により発射された遊技球が前記入賞口を通過したときに賞球の払出しを命令する払出制御信号を出力する主制御回路(51)が搭載された主制御基板(50)と、賞球を払出す賞球払出装置(38)と、前記主制御回路から送信された前記払出制御信号に基づいて前記賞球払出装置を駆動する払出制御回路(61)が搭載された払出制御基板(60)と、前記払出制御基板が開口部から収容された第1部材(55)と、前記開口部を覆った第2部材(56)と、前記第1部材および第2部材の境界に貼着された封印シール(100)と、を備えたパチンコ機(1)において、前記第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されており、前記封印シールの接着層が有色の接着剤により形成されており、前記境界において前記封印シールを貼着する領域には微細孔(H)が形成されているという技術的手段を用いる。
請求項3に係る発明では、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機(1)において、前記第1部材(55)および第2部材(56)の境界に取付けられており、複数のパチンコ機の中で他のパチンコ機と識別するための識別情報が記憶されたRFタグ(200)を備えており、前記封印シール(100)が前記RFタグの上から前記境界に貼着されているという技術的手段を用いる。
封印シールを剥がそうとして封印シールに溶剤を塗布すると、その溶剤により、封印シールの接着層を形成する接着剤が溶解する。そして、その溶解した接着剤が封印シールが貼着されている領域に形成された微細孔に浸透する。この微細孔に浸透した接着剤は有色であり、第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されているため、第1部材および第2部材の外面から微細孔の側面を見ると、微細孔の内部が接着剤によって着色されていることが容易に分かる。
したがって、溶剤を用いて封印シールを剥がし、主制御回路に対して不正行為が行われたおそれのあることを容易に発見することができる。
封印シールを剥がそうとして封印シールに溶剤を塗布すると、その溶剤により、封印シールの接着層を形成する接着剤が溶解する。そして、その溶解した接着剤が封印シールが貼着されている領域に形成された微細孔に浸透する。この微細孔に浸透した接着剤は有色であり、第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されているため、第1部材および第2部材の外面から微細孔の側面を見ると、微細孔の内部が接着剤によって着色されていることが容易に分かる。
したがって、溶剤を用いて封印シールを剥がし、払出制御回路に対して不正行為が行われたおそれのあることを容易に発見することができる。
請求項1または請求項2に記載の技術的手段は、請求項3に係る発明に対して用いると、より一層効果的である。
つまり、パチンコ機を特定するためのデータが記憶されたRFタグが破損して機能しなくなると、RFタグリーダを用いてRFタグを読取る際に読取りエラーとなってRFタグの破損が発見されるため、不正行為を行う者は、RFタグを破損しないように剥がそうとする。
したがって、第1部材および第2部材の外面から微細孔の側面を見れば、溶剤を用いて封印シールを剥がし、さらにRFタグを剥がして主制御回路または払出制御回路に対して不正行為が行われたおそれのあることを容易に発見することができる。
この発明の第1実施形態について説明する。
[主要構成]
この実施形態に係るパチンコシステムを構成するパチンコ機の主要構成について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機の外観を示す正面斜視図であり、図2は、図1に示すパチンコ機の平面図である。
次に、パチンコ機1に備えられた遊技盤の主要構成について図を参照して説明する。
図3は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤の正面図であり、図4は図3に示す遊技盤の正面斜視図である。図5は図3に示す遊技盤に設けられた可動役物40が下降した状態を示す正面図である。図6(a)は図3示す遊技盤に設けられた第1および第2変動入賞装置の正面拡大図、(b)は図3に示す遊技盤に設けられた特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、特別図柄記憶表示装置および普通図柄記憶表示装置の正面拡大図である。
この実施形態では、特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置33、特別図柄保留数表示装置32および普通図柄保留数表示装置34は、それぞれLEDにより構成されているが、液晶表示装置などにより構成することもできる。
ここで、時短とは、特別図柄が変動表示を開始してから変動表示を終了するまでに要する時間が短縮され、かつ、普通図柄が変動表示を開始してから変動表示を終了するまでに要する時間が短縮された遊技状態をいう。
次に、パチンコ機1の背面の構造について図を参照して説明する。
図7は、パチンコ機1の背面斜視図であり、図8は、パチンコ機1の背面における内部構造の一部を示す部分背面図である。
次に、主制御基板ケース57の構造について図を参照して説明する。
図9(a)は図8に示す主制御基板ケースの正面図、(b)は左側面図である。図10(a)は図8に示す主制御基板ケースの正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図11(a)は図8に示す主制御基板ケースの正面斜視図、(b)は右側面図、(c)は(a)において二点鎖線で囲んだ部分の拡大図、(d)は(b)において二点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。図12は図11(a)に示す主制御基板ケースの分解斜視図である。
次に、主制御基板ケース57の封印構造について図を参照して説明する。
図13は封印シールを貼着する領域の説明図であり、(a)は封印シールを貼着する前の主制御基板ケースの左側面図、(b)は封印シールが貼着された状態を示す左側面図である。図14は微細孔の説明図であり、(a)は主制御基板ケースにおいて封印シールを貼着する部分の縦断面図、(b)は(a)において封印シールが貼着された状態の縦断面図、(c)は微細孔の部分拡大図である。図15(a)は封印シールの拡大図、(b)は使用状態における封印シールの拡大図である。図16は封印シールの縦断面図であり、図17はRFタグの拡大図である。
次に、微細孔Hの作用について図18を参照して説明する。
図18(a)は溶解した接着剤の説明図であり、(b)は溶解した接着剤が微細孔に浸透した状態を示す部分拡大断面図である。
特に、接着領域55d1,56a1に付着した接着剤を洗浄しても、微細孔Hの内部まで浸透した接着剤を除去することが困難であるため、溶剤を使って封印シール100を剥がそうとした痕跡が消えないようにすることができる。
したがって、溶剤を使って封印シール100を剥がし、主制御基板ケース57を開封して不正行為を行ったおそれのあることを容易に発見することができる。
主制御基板50の基板面に配置された各コネクタ50aに上コネクタカバー57aおよび下コネクタカバー57bを被せ、主制御基板50をケース本体55の開口した背面から収容する。このとき、ケース本体55の左上角部のボス55rを上コネクタカバー57aのボス嵌合孔57a2および主制御基板50の左上角部のボス嵌合孔(図示省略)に嵌合する。また、ケース本体左下角部のボス55rを下コネクタカバー57bのボス嵌合孔57b2および主制御基板50の左下角部のボス嵌合孔(図示省略)に嵌合する。また、ケース本体右下角部のボス55rを主制御基板50の右下角部のボス嵌合孔(図示省略)に嵌合する。
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図19および図20を参照して説明する。
また、画像音声制御用ROM73には、特別図柄、普通図柄および演出図柄などの変動パターンを決定するためのテーブルが格納されている。また、画像音声制御用ROM73には、パチンコ機1に設けられた演出用のLEDの点灯パターンを決定するためのテーブル、効果音や音楽の種類を決定するためのテーブルなど、演出に必要なテーブルやデータなどが格納されている。
補助演出下中継端子板98には、可動役物40を上昇させる左リフト(図示省略)を駆動する左リフトモータ40fと、左リフトが原点に復帰したことを検出する左リフト原点センサ40gと、可動役物45を移動させる扉右モータ45aと、可動役物45が原点に復帰したことを検出する扉右原点センサ45bと、可動役物44を移動させる扉左モータ44aと、可動役物44が原点に復帰したことを検出する扉左原点センサ44bとが電気的に接続されている。
(1)上述したように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、封印シール100を剥がそうとして封印シール100に溶剤を塗布すると、その溶剤により、封印シール100の接着層100cを形成する接着剤が溶解する。そして、その溶解した接着剤が封印シール100が貼着されている貼着領域55d1,56a1に形成された微細孔Hに浸透する。この微細孔Hに浸透した接着剤は有色であり、ケース本体55およびカバー56は透明の樹脂製であるため、ケース本体55およびカバー56の外面から微細孔Hの側面を見ると、微細孔Hの内部が接着剤によって着色されていることが容易に分かる。
したがって、溶剤を用いて封印シール100を剥がし、主制御用MPU51を不正なものに交換する不正行為が行われたおそれのあることを容易に発見することができる。
しかし、RFタグ200を剥がすためには、RFタグ200の上から貼着された封印シール100を剥がさなければならないため、必然的に封印シール100を剥がすことになり、その封印シール100を溶剤で剥がそうとすると、封印シール100が貼着された貼着領域55d1,56a1に形成された微細孔Hに接着剤が浸透する。
したがって、ケース本体55およびカバー56の外面から微細孔Hの側面を見れば、溶剤を用いて封印シール100を剥がし、さらにRFタグ200を剥がして主制御用MPU51または払出制御用MPU61を不正なものに交換する不正行為が行われたおそれのあることを容易に発見することができる。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
従来、払出制御基板60に搭載された払出制御用MPU61を交換し、規定数よりも多くの賞球が払出されるようにする不正行為が行われ、パチンコホールが損害を被っていた。そこで、この実施形態のパチンコ機は、そのような不正行為によるパチンコホールの損害が発生しないようにすることを目的としており、払出制御用MPU61が不正なものに交換されたパチンコ機を容易に発見することができることを特徴としている。なお、この実施形態のパチンコ機は、払出制御基板ケースにRFタグおよび封印シールが貼着されている以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を省略する。
(1)微細孔Hは、封印シール100の貼着領域55d1,56a1の全面ではなく一部にのみ形成しても良い。また、接着剤と混合するインクとして蛍光インクを用いれば、暗い場所で点検作業を行う場合でも微細孔Hに浸透した接着剤が目立つため、不正行為を容易に発見することができる。
21・・第1始動口(始動口)、22・・第2始動口(始動口)、
30・・演出表示器、50・・主制御基板、51・・主制御用MPU(主制御回路)、
53・・主制御用ROM、55・・ケース本体(第1部材)、55d1・・貼着領域、
56・・カバー(第2部材)、56a1・・貼着領域、57・・主制御基板ケース、
60・・払出制御基板、61・・払出制御用MPU(払出制御回路)、
100・・封印シール、200・・RFタグ、H・・微細孔。
Claims (3)
- 盤面上に遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた始動口と、
遊技球を前記遊技領域へ発射する発射装置と、
前記発射装置により発射された遊技球が前記始動口を通過したときに大当りかハズレかを判定する主制御回路が搭載された主制御基板と、
前記主制御基板が開口部から収容された第1部材と、
前記開口部を覆った第2部材と、
前記第1部材および第2部材の境界に貼着された封印シールと、を備えたパチンコ機において、
前記第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されており、
前記封印シールの接着層が有色の接着剤により形成されており、
前記境界において前記封印シールを貼着する領域には微細孔が形成されていることを特徴とするパチンコ機。 - 盤面上に遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられた入賞口と、
遊技球を前記遊技領域へ発射する発射装置と、
前記発射装置により発射された遊技球が前記入賞口を通過したときに賞球の払出しを命令する払出制御信号を出力する主制御回路が搭載された主制御基板と、
賞球を払出す賞球払出装置と、
前記主制御回路から送信された前記払出制御信号に基づいて前記賞球払出装置を駆動する払出制御回路が搭載された払出制御基板と、
前記払出制御基板が開口部から収容された第1部材と、
前記開口部を覆った第2部材と、
前記第1部材および第2部材の境界に貼着された封印シールと、を備えたパチンコ機において、
前記第1部材および第2部材は透光性を有する合成樹脂によって形成されており、
前記封印シールの接着層が有色の接着剤により形成されており、
前記境界において前記封印シールを貼着する領域には微細孔が形成されていることを特徴とするパチンコ機。 - 前記第1部材および第2部材の境界に取付けられており、複数のパチンコ機の中で他のパチンコ機と識別するための識別情報が記憶されたRFタグを備えており、
前記封印シールが前記RFタグの上から前記境界に貼着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパチンコ機。
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