JP2012134031A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各SOFCモジュールの劣化の度合いの均一化を実現できる燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法を提供する。
【解決手段】出力が低下したSOFCユニット1bは、その出力が低下した要因に合わせて運転が制御される。これにより、そのSOFCユニット1bの劣化の進行を防ぐことが可能となるので、結果として、SOFCユニット1a〜1nの劣化の度合いの均一化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cells)を備えた燃料電池システムに関するものである。
近年、規模の大小にかかわらず高い効率が得られることから、燃料電池が注目されている。この燃料電池は、電解質を空気極と呼ばれる陽極と燃料極と呼ばれる陰極とで挟んだ単セルを用いて酸素などの酸化剤ガスと水素などの燃料ガスとの化学反応を利用した電池である。
このような燃料電池には、高分子材料を電解質層に用いる固体高分子型や、セラミックスなどの酸化物を電解質層に用いる固体酸化物形などがある。このうち、固体酸化物形燃料電池は、作動温度が600℃以上と高温であるが、発電効率が45%以上と高効率である。このため、固体酸化物形燃料電池は、オフィスビルや発電所への用途などに期待されている。そこで、実用的な出力を得るために、複数の単セルを設けた構造(以下、「SOFCモジュール」と言う。)を複数設けたエネルギーシステムが提案されている。
このエネルギーシステムは、SOFCモジュールと、このSOFCモジュールに供給する燃料を改質する改質器と、SOFCモジュールから出力される直流電流を用いて直流電流または交流電流を供給する給電器と、SOFCモジュールに供給する燃料や空気の流量を制御するユニット制御装置とから構成されるSOFCユニットを複数設け、これらのSOFCユニットの運転を運転制御装置によって制御するものである。このように、SOFCユニットを複数設けて、負荷に応じて各SOFCユニットの運転を制御することにより、所望する出力の供給を実現している。
上述したようなエネルギーシステムでは、経年変化などによってSOFCモジュールが劣化して出力が低下するので、実用的な出力を維持するためには、出力が低下したSOFCモジュールの交換が不可欠である。このとき、各SOFCモジュールの運転時間に差があると、SOFCモジュールの劣化状態にも差が出てくる。すると、出力が所定の基準を下回ったSOFCモジュールが発生する度にこのSOFCモジュールの交換を行わなければならないので、この交換の効率が悪く、高コストとなっていた。もし、各SOFCモジュールの劣化の度合いが均一化できるのであれば、交換を同時に行えるので、低コスト化を実現することができる。そこで、各SOFCモジュールの運転時間の平準化を図ることにより、各SOFCモジュールの劣化の度合いを均一にするエネルギーシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−178877号公報
しかしながら、SOFCモジュールの劣化は、単純な経年変化によって生じるものではなく、例えば、出力変動などによる温度変化で発生する応力によってSOFCモジュールの構成材料が変形したり、高出力での長時間運転などによってSOFCモジュールの構成材料間で元素の拡散や化学反応が発生してSOFCモジュールの構成材料の性質が変化したりすることによって生じるものである。このため、特許文献1のように運転時間を平準化しただけでは、各SOFCモジュールの劣化の度合いを均一化できるとは限らない。
そこで、本願発明は、各SOFCモジュールの劣化の度合いの均一化を実現できる燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電を行う複数の固体酸化物形燃料電池と、各固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態を検出する検出部と、この検出部により検出された固体酸化物形燃料電池の出力を比較する比較部と、この比較部により、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、当該1の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいて当該1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定する推定部と、この推定部により推定された劣化要因に基づいて、1の固体酸化物形燃料電池の運転状態の制御モードを設定する設定部と、制御モードに基づいて、各固体酸化物形燃料電池の運転を制御する運転制御部とを備えることを特徴とするものである。ここで、出力とは、燃料電池の出力電力、出力電圧、出力電流等を意味する。また、発電状態とは、例えば燃料電池の各単セル出力のばらつきや局所的な電気抵抗といった空間的な分布を持った電気的特性、電池温度、および、上述した記出力などを意味する。
上記固体酸化物形燃料電池において、推定部は、比較部により、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、1の固体酸化物形燃料電池の運転状態を所定の運転状態で所定時間維持し、所定の運転状態を維持する間から維持した後における1の固体酸化物形燃料電池および他の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいて、1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定するようにしてもよい。
上記燃料電池システムにおいて、固体酸化物形燃料電池の運転状態は、少なくとも、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給量が第1の値である高出力運転、または、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給量が第1の値よりも少ない第2の値である低出力運転が行われ、維持部は、1の固体酸化物形燃料電池を高出力運転させるようにしてもよい。
上記燃料電池システムにおいて、設定部は、比較部により1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出された第2の時刻における他の固体酸化物形燃料電池の出力をVa 2、第2の時刻における1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 2、第2の時刻から所定時間経過した第3の時刻における他の固体酸化物形燃料電池の出力をVa 3、第3の時刻における1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 3、第2の時刻から所定時間遡った第1の時刻における他の固体酸化物形燃料の出力をVa 1、第1の時刻における1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 1とし、Δ1=Va 1−Vb 1、Δ2=Va 2−Vb 2、Δ3=Va 3−Vb 3としたときに、Δ2−Δ1>Δ3−Δ2を満たす場合、1の固体酸化物形燃料電池の制御モードを常に高出力運転を行う高出力モードに設定し、Δ2−Δ1≦Δ3−Δ2を満たす場合、1の固体酸化物形燃料電池の制御モードを高出力運転が行われる時間が低出力運転が行われる時間よりも少ない高出力抑制モードに設定するようにしてもよい。
また、本発明に係る燃料電池システムの制御方法は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電を行う複数の固体酸化物形燃料電池と、各固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態を検出する検出ステップと、この検出ステップにより検出された固体酸化物形燃料電池の出力を比較する比較ステップと、この比較ステップにより、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、当該1の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいて当該1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定する推定ステップと、この推定ステップにより推定された劣化要因に基づいて、1の固体酸化物形燃料電池の運転状態の制御モードを設定する設定ステップと、制御モードに基づいて、各固体酸化物形燃料電池の運転を制御する運転制御ステップとを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、1の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいてこの1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因が推定され、この推定された劣化要因に基づいて1の固体酸化物形燃料電池の制御モードが設定され、この制御モードに基づいて各固体酸化物形燃料電池の運転状態が制御されるので、1の固体酸化物形燃料電池の劣化の進行を妨げることが可能となるので、結果として、各固体酸化物形燃料電池の劣化の度合いの均一化を図ることができる。
図1は、本発明に係るエネルギーシステムの構成を模式的に示す図である。 図2は、SOFCユニットの構成を示すブロック図である。 図3は、運転制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明に係るエネルギーシステムの動作を説明するフローチャートである。 図5は、SOFCユニットの出力低下を推定する際のSOFCユニットの運転モードの推移を説明するための図である。 図6は、SOFCユニットの出力低下が機械的要因のときのSOFCユニットの運転モードの推移を説明するための図である。 図7は、SOFCユニットの出力低下が化学的要因のときのSOFCユニットの運転モードの推移を説明するための図である。 図8は、SOFCユニットを運転モードに応じてグループ化した状態を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<エネルギーシステムの構成>
図1に示すように、本実施の形態に係るエネルギーシステムは、それぞれ同一の構成を有する複数のSOFCユニット1a〜1nと、SOFCユニット1a〜1nそれぞれの運転を制御する運転制御装置2と、SOFCユニット1a〜1nから出力される電力を消費する電力負荷3とから構成される。ここで、SOFCユニット1a〜1nと運転制御装置2とは、公知の通信回線4を介して互いに接続されている。
≪SOFCユニットの構成≫
図2に示すように、SOFCユニット1aは、外部から供給される燃料ガスおよび酸化剤ガスの流量を制御する制御弁11と、この制御弁11を介して供給される燃料ガスを改質する改質器12と、制御弁11を介して供給される酸化剤ガスと改質器12により改質された燃料ガスとを用いて発電するSOFCモジュール13と、このSOFCモジュールにより発電された電力を変換する電力変換器14と、SOFCユニット1aの動作を制御するユニット制御装置15とから構成される。なお、SOFCユニット1b〜1nについては、SOFCユニット1aと同一の構成を有するので、説明を省略する。
制御弁11は、ユニット制御装置15の指示に基づいて、外部から供給される水素等の燃料ガスおよび空気等の酸化剤ガスをSOFCユニット1a内部に送出する流量を制御する。
改質器12は、制御弁11を介して外部から供給される燃料ガスを改質して水素リッチな燃料ガスを生成する。この改質された燃料ガスは、SOFCモジュール13に送出される。
SOFCモジュール13は、複数の単セルを備えた公知の固体酸化物形燃料電池から構成される。具体的には、電解質を空気極と呼ばれる陽極および燃料極と呼ばれる陰極で挟んだ複数の単セル、この複数の単セルを収容するとともに制御弁11から供給される酸化剤ガスを空気極に、改質器12から供給される燃料ガスを燃料極に選択的に供給し、かつ、隣り合う単セルを電気的に接続するインターコネクタ、各単セルで生成された電力を取り出して電力変換器14に送出する集電部などから構成される。
このようなSOFCモジュール13は、各単セルを収容し、所定の温度下において空気極に酸化剤ガス、燃料極に燃料ガスを供給すると、空気極および燃料極と電解質との界面で電気化学反応が発生する。このような状態で、空気極と燃料極とを端子として負荷回路に接続すると、電力を取り出すことができる。
変換器14は、SOFCモジュール13から出力される直流電流を用いて、SOFCモジュール13から出力される直流電流を、直流電流または交流電流に変換する。この変換された電流は、電力負荷3に供給される。
ユニット制御装置15は、運転制御装置2からの制御信号に基づいて、制御弁11の開度を制御することにより、SOFCユニット1aから出力される電力を制御する。また、ユニット制御装置15は、SOFCモジュール13から変換器14に入力される電力値を検出し、この電力値を運転制御装置2に送出する。
このような構成を有するSOFCユニット1a〜1nは、「高出力運転」および「低出力運転」という2つの運転状態で運転される。ここで、「高出力運転」とは、出力電力の値が低出力運転よりも高い運転状態のことを意味しており、SOFCモジュール13に低出力運転の場合よりも多くの燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されることによって実現される。「低出力運転」とは、出力電力の値が高出力運転よりも低い運転状態のことを意味しており、SOFCモジュール13に高出力運転の場合よりも少ない燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されることによって実現される。
≪運転制御装置の構成≫
図3に示すように、運転制御装置2は、I/F部21と、計時部22と、主制御部23と、記憶部24とから構成される。
I/F部21は、通信回線4に接続されており、主制御部23の指示に基づいて、通信回線4を介してSOFCユニット1a〜1nと各種信号のやりとりを行う機能部である。
計時部22は、主制御部23の指示に基づいて時間の経過を計時する機能部である。
主制御部23は、SOFCユニット1a〜1nの運転を制御する運転部23aと、SOFCユニット1a〜1nの出力を含む発電状態を検出する検出部23bと、この検出部23bによる検出結果を比較する比較部23cと、この比較部23cによる比較結果に基づいて出力が低下したSOFCユニット1a〜1nの後述する運転モードを所定の運転モードで所定時間維持させる維持部23dと、この維持部23bにより運転モードが所定の運転モードとされたSOFCユニット1a〜1nの出力が低下した要因を推定する推定部23eと、この推定部23eの推定結果に基づいてSOFCユニット1a〜1nの運転モードを設定する設定部23fとを備えた機能部である。
ここで、運転部23aは、I/F部21を介してSOFCユニット1a〜1nに対して制御信号を送出して、SOFCユニット1a〜1nの運転状態を制御することにより、SOFCユニット1a〜1nにより電力負荷3が必要とする電力量を発電させる。このとき、運転部23aは、記憶部24に記憶された各SOFCユニット1a〜1nの運転モード(制御モード)に従って、SOFCユニット1a〜1nの運転状態を制御する。ここで、運転モードとは、SOFCユニット1a〜1nの運転状態である「高出力運転」および「低出力運転」の使い分けを示すものであり、本実施の形態では、「高出力モード」、「高出力抑制モード」および「通常モード」という3つの運転モードが設定されている。このうち、「高出力モード」では、常に高出力運転が行われる。また、「高出力抑制モード」では、主に低出力運転が行われ、高出力運転を行う時間が低出力運転を行う時間よりも少なくされる。さらに、「通常モード」では、高出力運転と低出力運転とが適宜自由に変更される。
検出部23bは、I/F部21を介してSOFCユニット1a〜1nの出力を含む発電状態を検出する。このSOFCユニット1a〜1nの出力を含む発電状態の検出は、計時部22により計時される時間に基づいて、所定時間間隔で行われる。この検出した出力を含む発電状態は、検出した時刻とともに記憶部24に記憶される。ここで、「出力」とは、SOFCユニット1a〜1nに含まれるSOFCモジュール13による出力電力、出力電圧、出力電流等を意味する。また、「発電状態」とは、例えば各単セル出力のばらつきや局所的な電気抵抗といった空間的な分布を持った電気的特性、電池温度、および、上記出力などを意味する。
比較部23cは、検出部23bにより検出されたSOFCユニット1a〜1nの出力と、他のSOFCユニット1a〜1nの出力とを比較する。
維持部23dは、比較部23cによる比較結果により、他のSOFCユニット1a〜1nよりも出力が低下したSOFCユニット1a〜1nが検出されると、このSOFCユニット1a〜1nの運転モードを高出力モードで所定時間維持させる。なお、他のSOFCユニット1a〜1nよりも出力が低下していないSOFCユニット1a〜1nについては、維持部23dは、運転モードを通常モードに設定する。このように維持部23dによって設定された運転モードは、記憶部24に記憶される。
推定部23eは、設定部23fとともに設定部として機能し、維持部23dによって運転モードが高出力モードで所定時間維持されたSOFCユニット1a〜1nについて、その高出力モードに変更された前後の出力を含む発電状態に基づいて出力が低下した要因を推定する。本実施の形態では、その要因が機械的要因と化学的要因の何れであるかを推定する。ここで、機械的要因とは、出力低下が、出力変動などによる温度変化で発生する応力によってSOFCモジュールの構成材料が変形することに起因するとしたものである。また、化学的要因とは、出力低下が、高出力での長時間運転などによってSOFCモジュールの構成材料間で元素の拡散や化学反応が発生してSOFCモジュールの構成材料の性質が変化することに起因するとしたものである。このような推定部23eによる推定結果は、設定部23fに送出される。
設定部23fは、維持部23dによって運転モードが高出力モードに変更されたSOFCユニット1a〜1nの運転モードを再設定する。具体的には、推定結果が機械的要因の場合、設定部23fは、そのSOFCユニット1a〜1nの運転モードを高出力モードに設定する。一方、推定結果が化学的要因の場合、設定部23fは、そのSOFCユニット1a〜1nの運転モードを高出力抑制モードに設定する。
記憶部24は、運転制御装置2による動作に必要な各種情報を記憶する機能部である。例えば、各SOFCユニット1a〜1nの運転モード、主制御部23の検出部23bによる検出結果、維持部23dにおいて他のSOFCユニット1a〜1nよりも出力が低下したSOFCユニット1a〜1nを検出する際の閾値などが記憶される。
このような運転制御装置2は、CPU等の演算装置と、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置と、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の外部から情報の入力を検出する入力装置と、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信回線を介して各種情報の送受信を行うI/F装置と、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)またはFED(Field Emission Display)等の表示装置を備えたコンピュータと、このコンピュータにインストールされたプログラムとから構成される。すなわちハードウェア装置とソフトウェアとが協働することによって、上記のハードウェア資源がプログラムによって制御され、上述したI/F部21、計時部22、主制御部23および記憶部24が実現される。なお、上記プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供されるようにしてもよい。
<エネルギーシステムの動作>
次に、図4を参照して、本実施の形態に係るエネルギーシステムの動作について説明する。便宜上、以下においては、エネルギーシステムが2台のSOFCユニット1a,1bを有する場合を例に説明する。なお、本発明は、2台より多くのSOFCユニットを有する場合にも適用できることは言うまでもない。
まず、駆動制御装置2は、主制御部23の運転部23aにより、記憶部24に記憶されている運転モードに従ってSOFCユニット1a,1bの運転を制御しているものとする。このような状態において、主制御部23の検出部23bは、SOFCユニット1a,1bの出力を含む発電状態を検出する(ステップS1)。この出力を含む発電状態の検出は、SOFCユニット1a,1bのユニット制御装置15からSOFCモジュール13の出力を含む発電状態の値を受信することにより実現される。また、このような出力を含む発電状態の検出は、所定時間間隔で行われる。さらに、検出部23bによる検出結果は、記憶部24に記憶される。
SOFCユニット1a,1bの出力が検出されると、主制御部23の比較部23cは、SOFCユニット1a,1bの出力を比較する(ステップS2)。具体的には、比較部23cは、SOFCユニット1a,1bの出力差を検出する。なお、SOFCユニットが3つ以上の場合には、例えば、全てのSOFCユニットの出力の平均値と、各SOFCユニットの出力との出力差を検出するようにすればよい。
SOFCユニット1aとSOFCユニット1bとの出力差が検出されると、運転制御装置2の維持部24dは、その出力差が記憶部24に記憶された所定の範囲内にあるか否かを確認する(ステップS3)。
出力差が所定の範囲内である場合(ステップS3:YES)、維持部24dは、SOFCユニット1a,1bの運転モードを通常モードに設定し(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。これにより、直前まで高出力モードまたは高出力抑制モードに設定されていたSOFCユニット1a,1bは、それらの運転モードが設定されることにより他のSOFCユニット1a,1bと劣化の度合いが平準化され、出力差が所定の範囲内になると、運転モードが通常モードに変更されることとなる。また、通常モードに設定されていたSOFCユニット1a,1bについては、通常モードが維持される。このように通常モードに設定されたSOFCユニット1a,1bは、運転部23aにより、ステップS1の処理が行われるまで通常モードに従って運転状態が制御される。
一方、SOFCユニット1a,1bの出力差が所定の範囲内ではない場合(ステップS3:NO)、維持部23dは、出力が低い方のSOFCユニットの運転モードを高出力モードとし、この運転モードを所定時間維持させる(ステップS4)。以下においては、SOFCユニット1bの出力が低下した場合を例に説明する。
すなわち、図5に示すように、時刻t2においてSOFCユニット1bの出力の低下が検出されると、維持部23dは、時刻t2から所定時間経過した時刻t3までSOFCユニット1bの運転モードを高出力モードに変更し、このSOFCユニット1bを高出力運転させる。このとき、出力の低下が検出されていないSOFCユニット1aについては、通常モードで運転される。なお、図5および後述する図6,図7において、上段は出力の低下が生じていないSOFCユニット1aの運転状態の遷移、下段は出力の低下が生じたSOFCユニット1bの運転状態の遷移を示している。また、図5〜図7における「高」という文字は高出力運転、「低」という文字は低出力運転を示している。
SOFCユニット1bを高出力モードで所定時間運転させると、検出部23bは、SOFCユニット1a,1bの出力を含む発電状態を検出する(ステップS5)。
SOFCユニット1a,1bの出力を含む発電状態が検出されると、推定部23eは、SOFCユニット1a,1bの出力を含む発電状態を比較することにより、SOFCユニット1bの出力が低下した要因が機械的要因および化学的要因の何れであるかを推定する(ステップS6)。この推定方法について、以下に説明する。
まず、図5に示すように、SOFCユニット1bの出力の検出した時刻を時刻t2、SOFCユニット1bを高出力モードでの所定時間の運転が終了した時刻を時刻t3、時刻t2からその所定時間だけ遡った時刻を時刻t1とする。このような場合において、SOFCユニット1aにおける、時刻t1のときの出力をVa 1,時刻t2のときの出力をVa 2,時刻t3のときの出力をVa 3とする。また、SOFCユニット1bにおける、時刻t1のときの出力をVb 1,時刻t2のときの出力をVb 2,時刻t3のときの出力をVb 3とする。そして、Δ1=Va 1−Vb 1、Δ2=Va 2−Vb 2、Δ3=Va 3−Vb 3としたとき、下式(1)を満たす場合には機械的要因、下式(2)を満たす場合には化学的要因により、SOFCユニット1bの出力が低下したと推定する。なお、上述したSOFCユニット1a,1bの各時刻における出力の値のうち過去の値については、記憶部24から取得することができる。
Δ2−Δ1>Δ3−Δ2 ・・・(1)
Δ2−Δ1≦Δ3−Δ2 ・・・(2)
上述したように、SOFCモジュールが劣化する要因には、出力変動に伴う温度変化に起因する機械的要因と、長時間の高出力運転による構成材料間での元素の拡散や化学反応に起因する化学的要因がある。そこで、本実施の形態では、出力が低下したSOFCユニット1bを高出力モードで所定時間運転させた後、出力が低下していない場合(上式(1))には、長時間の高出力運転が出力低下の要因ではないので、機械的要因により出力が低下したと判断する。一方、出力が低下している場合(上式(2))には、長時間の高出力運転が出力低下の要因なので、化学的要因により出力が低下したと判断する。
上述したような方法により、SOFCユニット1bの出力低下の要因が機械的要因と推定された場合(ステップS6:機械的要因)、設定部23fは、SOFCユニット1bの運転モードを高出力モードに設定する(ステップS7)。すると、運転部23aは、SOFCユニット1bの運転を高出力モードに従って制御するので、SOFCユニット1bは高出力運転されることとなる。上述したように、機械的要因の場合は、出力変動が主な要因であるから、さらに出力変動が起こるような運転を行うと、劣化が促進してしまう。そこで、図6に示すように、時刻t3以降、SOFCユニット1bは常に高出力運転が行われる。このとき、SOFCユニット1aについては、通常モードで運転される。これにより、SOFCユニット1bにおいて、出力変動がなくなるので、劣化が促進するのを防ぐことができる。
一方、SOFCユニット1bの出力低下の要因が化学的要因と推定された場合(ステップS6:化学的要因)、設定部23fは、SOFCユニット1bの運転モードを高出力抑制モードに設定する(ステップS8)。すると、運転部23aは、SOFCユニット1bの運転を高出力抑制モードに従って制御するので、SOFCユニット1bは、主に低出力運転が行われる。上述したように、化学的要因の場合は、構成材料間での元素の拡散や化学反応が主な要因であるから、さらに高出力モードでの運転を継続すると、劣化が促進してしまう。そこで、図7に示すように、時刻t3以降は、SOFCユニット1bが高出力運転される時間が少なくなるよう、主に低出力運転が行われる。このとき、SOFCユニット1aについては、通常モードで運転される。これにより、SOFCユニット1bにおいて、高出力モードでの運転時間が短くなり、構成材料間での元素の拡散や化学反応が妨げられるので、劣化が促進するのを防ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、出力が低下したSOFCユニット1bについて、その出力が低下した要因に合わせて運転を制御することにより、そのSOFCユニット1bの劣化の進行を防ぐことが可能となるので、結果として、SOFCユニット1a〜1nの劣化の度合いの均一化を図ることができる。また、これにより、メンテナンスを効率的に行うことができ、結果として、低コスト化を実現することもできる。
上述したような方法により、SOFCユニット1a〜1nは、高出力運転と低出力運転とを適宜切り替える通常モードで運転が制御される通常モードグループと、高出力モードで運転が制御される高出力モードグループと、高出力抑制モードで運転が制御される高出力抑制グループという3つのグループの何れかに属して運転されることとなる。なお、高出力モードグループおよび高出力抑制モードグループに属するSOFCユニット1a〜1nのうち、さらに出力が低下したSOFCユニット1a〜1nについては、常に低出力運転が行われる運転モード(以下、「低出力モード」と言う。)で制御されるグループ(以下、「低出力グループ」と言う。)に属させて、他のSOFCユニットと異なる運転を行うようにしてもよい。この場合について図8を参照して以下に説明する。
図8に示すように、SOFCユニット1a〜1nは、通常モードグループ31、高出力モードグループ32、高出力抑制モードグループ33、および、低出力グループ34の4つのグループの何れかに配属される。
通常モードグループ31に属するSOFCユニットは、通常モードに従って運転状態が制御される。このような通常モードグループ31に属するSOFCユニットにおいて、この通常モードグループ31に属する他のSOFCユニットとの出力差が所定の値(以下、「第1の値」と言う。)よりも大きくなったSOFCユニットは、図8中の矢印a,bで示すように、上述した図4に示した処理によって推定された劣化要因に応じて高出力モードグループ32または高出力抑制モードグループ33に配属される。
高出力モードグループ32に属するSOFCユニットは、高出力モードに従って運転状態が制御されるので、常に高出力運転が行われることとなる。このような高出力モードグループ32に属するSOFCユニットのうち、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値内となったSOFCユニットは、図8中の矢印cで示すように、通常モードグループ31に配属されることとなる。また、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値より大きく、かつ、この第1の値よりも大きな第2の値内であるSOFCユニットは、高出力モードグループ32への配属が継続される。また、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第2の値よりも大きいSOFCユニットは、図8中の符号dで示すように、低出力グループ34に配属される。
高出力抑制モードグループ33に属するSOFCユニットは、高出力抑制モードに従って運転状態が制御されるので、主に低出力運転が行われることとなる。このような高出力抑制モードグループ33に属するSOFCユニットのうち、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値内となったSOFCユニットは、図8中の符号eで示すように、通常モードグループ31に配属される。また、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値より大きく、第2の値内であるSOFCユニットは、高出力抑制モードグループ33への配属が継続される。また、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第2の値よりも大きいSOFCユニットは、図8中の符号fで示すように、低出力グループ34に配属される。
低出力グループ34に属するSOFCユニットは、低出力モードに従って運転状態が制御されるので、常に低出力運転が行われることとなる。このような低出力グループ34に配属されているSOFCユニットのうち、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値内となったSOFCユニットは、図8中の符号gで示すように、通常モードグループ31に配属される。一方、通常モードグループ31に属するSOFCユニットとの出力差が第1の値より大きいSOFCユニットは、低出力グループ34への配属が継続される。
このような構成を採ることにより、出力が低下したSOFCユニットについて、出力が低下した要因およびその度合いに応じて運転が制御されるので、SOFCユニット1a〜1nの劣化の度合いの均一化をより精細に図ることができる。
なお、本実施の形態においては、SOFCユニットが劣化した要因として、機械的要因および化学的要因を推定する場合に例に説明したが、劣化の要因はこれらに限定されず、SOFCユニットの運転状態や運転モードを切り替えることによりSOFCユニットの劣化の標準化を図れる場合には、各種要因に適用できることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、SOFCユニットの運転を高出力運転と低出力運転という2つの運転状態で制御する場合を例に説明したが、SOFCユニットの運転状態はこの2つの限定されず、例えば、さらに多段的な運転状態を設定したり、運転停止状態を設定したりするなど、適宜自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、出力が低下したSOFCユニットについて、高出力モード、高出力抑制モードまたは低出力モードで運転する場合を例に説明したが、SOFCユニット内部の電力負荷を賄う最低限の発電を行うとともに、SOFCモジュールの温度をある程度高い状態とするホットスタンバイという運転モードをさらに備えるようにしてもよい。このホットスタンバイは、例えば、電力負荷3が要求する電力量が小さかったりするときなどに設定することができる。
さらに、本実施の形態では、出力が低下したSOFCユニットが検出されると、このSOFCユニットの運転モードを高出力モードで所定時間維持させることにより、そのSOFCユニットの劣化要因を推定する場合を例に説明したが、劣化要因を推定する方法はこれに限定されず、出力を含む発電状態により適宜自由に設定することができる。例えば、SOFCユニット1a〜1nにおいて、SOFCモジュール13の局所的な電気抵抗を測定する測定機器をさらに設け、この測定機器の測定結果により機械的要因を検出するようにしてもよい。この場合、推定部23eは、その測定機器の検出結果に基づいて、SOFCユニット1a〜1nが劣化要因が機械的要因であるか否かを推定する。これにより、維持部23dを設けなくても、劣化要因の推定が可能となる。
本発明は、複数の燃料電池を備えるエネルギーシステムに適用することができる。
1a〜1n…SOFCユニット、2…運転制御装置、3…電力負荷、4…通信回線、11…制御弁、12…改質器、13…SOFCモジュール、14…電力変換器、15…ユニット制御装置、21…I/F部、22…計時部、23…主制御部、23a…運転部、23b…検出部、23c…比較部、23d…維持部、23e…推定部、23f…設定部、24…記憶部、31…通常モードグループ、32…高出力モードグループ、33…高出力抑制モードグループ、34…低出力グループ。

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電を行う複数の固体酸化物形燃料電池と、
    各前記固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態を検出する検出部と、
    この検出部により検出された前記固体酸化物形燃料電池の出力を比較する比較部と、
    この比較部により、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、当該1の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいて当該1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定する推定部と、
    この推定部により推定された劣化要因に基づいて、前記1の固体酸化物形燃料電池の運転状態の制御モードを設定する設定部と、
    前記制御モードに基づいて、各前記固体酸化物形燃料電池の運転を制御する運転制御部と
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記推定部は、前記比較部により、前記1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、前記1の固体酸化物形燃料電池の運転状態を所定の運転状態で所定時間維持し、前記所定の運転状態を維持する間から維持した後における前記1の固体酸化物形燃料電池および前記他の固体酸化物形燃料電池の出力に基づいて、前記1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記固体酸化物形燃料電池の運転状態は、少なくとも、前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの供給量が第1の値である高出力運転、または、前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの供給量が前記第1の値よりも少ない第2の値である低出力運転が行われ、
    前記維持部は、前記1の固体酸化物形燃料電池を前記高出力運転させる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記設定部は、前記比較部により前記1の固体酸化物形燃料電池の出力が前記他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出された第2の時刻における前記他の固体酸化物形燃料電池の出力をVa 2、前記第2の時刻における前記1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 2、前記第2の時刻から所定時間経過した第3の時刻における前記他の固体酸化物形燃料電池の出力をVa 3、前記第3の時刻における前記1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 3、前記第2の時刻から前記所定時間遡った第1の時刻における前記他の固体酸化物形燃料の出力をVa 1、前記第1の時刻における前記1の固体酸化物形燃料電池の出力をVb 1とし、Δ1=Va 1−Vb 1、Δ2=Va 2−Vb 2、Δ3=Va 3−Vb 3としたときに、Δ2−Δ1>Δ3−Δ2を満たす場合、前記1の固体酸化物形燃料電池の制御モードを常に前記高出力運転を行う高出力モードに設定し、Δ2−Δ1≦Δ3−Δ2を満たす場合、前記1の固体酸化物形燃料電池の制御モードを前記高出力運転が行われる時間が前記低出力運転が行われる時間よりも少ない高出力抑制モードに設定する
    ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電を行う複数の固体酸化物形燃料電池と、
    各前記固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態を検出する検出ステップと、
    この検出ステップにより検出された前記固体酸化物形燃料電池の出力を比較する比較ステップと、
    この比較ステップにより、1の固体酸化物形燃料電池の出力が他の固体酸化物形燃料電池の出力よりも低いことが検出されると、当該1の固体酸化物形燃料電池の出力を含む発電状態に基づいて当該1の固体酸化物形燃料電池の劣化要因を推定する推定ステップと、
    この推定ステップにより推定された劣化要因に基づいて、前記1の固体酸化物形燃料電池の運転状態の制御モードを設定する設定ステップと、
    前記制御モードに基づいて、各前記固体酸化物形燃料電池の運転を制御する運転制御ステップと
    を有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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