JP2012129402A - 集光型太陽光発電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のドーム型フレネルレンズを有する集光レンズユニットと、集光レンズごとに対応する底面上に太陽電池セルを配置する筺体とを備え、上記レンズユニットの周縁と筺体の側壁との接続部においてシーラントを剥離しにくく形成した集光型太陽光発電モジュールを提供する。
【解決手段】縦横に複数個ずつのドーム型フレネルレンズ2が連設された集光レンズユニット1と、該レンズユニット1の下方に配置され且つ複数の太陽電池セル16が配設される底板6、および該底板6の周辺から立設し且つ上記レンズユニット1の周縁3,4よりも上方に立設する側壁7からなる筺体5と、を含み、上記集光レンズユニット1において最外側に位置する上記フレネルレンズ2の周縁3と上記筺体2の側壁7との間に断面が上向きに広がる鋭角の凹溝g1を形成し、該凹溝g1内に該凹溝g1に沿ってシーラントcを充填してなる、集光型太陽光発電モジュールP。
【選択図】 図4

Description

本発明は、縦横に複数個ずつ配置されたドーム型フレネルレンズにより太陽光を集光し、該レンズごとの下方に位置する太陽電池セルにおいて発電する集光型太陽光発電モジュールに関する。
太陽光を集光する複数の集光レンズを併有する集光板と、該集光板の裏面側に配設された支持板と、該支持板上で且つ上記集光レンズにより集光された太陽光を受光する位置ごとに配置された複数の太陽電池セルとを備えた集光型太陽光発電装置(モジュール)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、前記集光型太陽光発電装置pを示す部分平面図であり、平面視で縦横に複数個ずつの集光レンズ2を有する集光板1と、該集光板1の裏面側に配設され、図示しない複数の太陽電池セルを底面上に配置した筺形状の支持板5とからなり、全体が平面視で矩形(正方形または長方形)を呈するほぼ直方体である。
図10に示すように、集光板(集光レンズユニット)1は、ドーム(半球)形状を呈する複数の集光レンズ2を縦横に沿って複数個ずつ有し、これらの周縁には、最外側に位置する集光レンズ2のドームが緩く連なる複数のカーブ部分3と、隣接するカーブ部分3,3間に位置し、且つ各集光レンズ2の軸方向に対し直交する平面と平行な直線状の平坦部4と、が交互に位置している。尚、集光レンズ2ごとの裾部は、平面視で各コーナーにアールが付されたほぼ正方形を呈する。
前記集光板1を表側で支持するため、平面視が矩形である支持板5の各側壁7は、前記複数の集光レンズ2群の周縁を構成するカーブ部分3と平坦部4とに対応した側面視が波形状の上端面9を有し、係る上端面9の内側に隣接する側壁7の内側面の上端部で、集光板1のカーブ部分3および平坦部4と接合している。
例えば、集光レンズ2のカーブ部分3と接する位置では、図10中のS−S線の矢視に沿った図11の部分断面図で示すように、裏面の全体にドーム型フレネルレンズrを有する集光レンズ2のカーブ部分3と、支持板5の側壁7の上端面9とに跨って、断面が鈍角の隙間にシリコンなとのシーラントcが、ペースト状の状態で充填され、上記鈍角と相似形の断面で露出し且つ固化している。
一方、前記集光レンズ2,2間の平坦な周縁4と接する位置では、図10中のT−T線の矢視に沿った図12の部分断面図で示すように、平坦な周縁4と、これに連続する支持板5の側壁7の上端面9とに跨って、断面がほぼ半円形を呈するように、上記シーラントcが盛り上げて充填され、露出し且つ固化している。
図11,12に示すように、集光板1の集光レンズ2の周縁3,4と支持板5の側壁7の上端面9との間において、シリコンなとのシーラント(コーキング)cが外部に大きく露出していると、集光型太陽光発電装置pの製作、搬送、および現場での設置の際に、不用意な擦れや衝突によりシーラントcが部分的に剥離するおそれが大となる。係る剥離によって、集光板1と支持板5との間に位置する中空部に塵埃などが進入すると、集光レンズ2の集光性能や太陽電池セルの発電効率を低下させる事態を招く、という問題があった。
特開2005−142373号公報(第1〜8頁、図1〜5)
本発明は、背景技術において説明した問題点を解決し、縦横に複数個ずつのドーム型フレネルレンズを有する集光レンズユニットと、集光レンズごとに対応する底面上に太陽電池セルを配置する筺体とを備え、上記レンズユニットの周縁と筺体の側壁との接続部においてシーラントを確実に剥離しにくく形成した集光型太陽光発電モジュールを提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、モジュールを構成する集光レンズユニットの最外側に位置するレンズごとの周縁と筺体の側壁との間に断面鋭角の凹溝を形成し、該凹溝内にシーラントを充填する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の集光型太陽光発電モジュール(請求項1)は、縦横に複数個ずつのドーム型フレネルレンズが連設された集光レンズユニットと、該レンズユニットの下方に配置され且つ複数の太陽電池セルが配設される底板、および該底板の周辺から立設し且つ上記レンズユニットの周縁よりも上方に立設する側壁からなる筺体と、を含み、上記集光レンズユニットにおいて最外側に位置する上記フレネルレンズの周縁と上記筺体の側壁との間に断面が上向きに広がる鋭角の凹溝を形成し、該凹溝内に該凹溝に沿ってシーラントを充填してなる、ことを特徴とする。
これによれば、前記集光レンズユニットにおいて最外側に位置するドーム型フレネルレンズごとの周縁と前記筺体の側壁との間に断面が上向きに広がる鋭角の凹溝を形成し、該凹溝内に該凹溝に沿ってシーラントが充填されているので、該シーラントは、集光型太陽光発電モジュールの製作、搬送、および現場での設置の際に、不用意な擦れや衝突によって確実に剥離しにくくなる。
その結果、前記集光レンズユニットと筺体との間に位置する中空部に塵埃などが進入し難くなるので、ドーム型フレネルレンズの集光性能や太陽電池セルの発電効率の低下を防ぎ、安定した発電が可能となる。
尚、本明細書において、前記集光レンズユニットは、複数のドーム型フレネルレンズの頂部側を便宜上で上方とし、且つ係るレンズごとの凹み側を下方と称しており、これらに合わせて、筺体において上記レンズユニットに対向し且つ複数の太陽電池セルが配置される平面を底板と称し、且つ該底板の周辺ごとから上記レンズユニット側に延びる(立設する)帯状の平面を側壁と称している。即ち、本発明の集光型太陽光発電モジュールは、設置される位置や太陽を追尾する時間ごとに姿勢が徐々に且つ刻々と変化するため、各部分の位置を相対的に規定している。
また、前記集光レンズユニットは、複数のドーム型フレネルレンズの頂部が平面視で格子模様の交点ごとに位置し、且つ上記フレネルレンズごとの裾部が平面視で正方形を呈するか、あるいは各コーナーにアールが付された正方形を呈する形態である。係るコーナーがアールの裾部を有する隣接する4つのフレネルレンズ間には、平面視でほぼ十字形の平坦部が、また、2つのフレネルレンズ間には、平面視でほぼ三角形の平坦部(直線状部)が形成されている。
更に、前記フレネルレンズの周縁は、個々のフレネルレンズの裾部の一部を指し、且つ筺体の側壁と平行な垂直断面において緩やかなカーブの端面を有する。
更に、前記筺体は、底板およびその周辺から立設する側壁とを備えておれば、特に材料は限定されないが、本太陽光発電パネルが屋外に設置されることに鑑み、耐食性および耐候性に優れたステンレス鋼、アルミニウム合金、あるいはチタン合金の板材を曲げ加工などしたものや、硬質の各種合成樹脂からなる射出成形品などが推奨される。
また、前記シーラント(sealant)は、次述するシリコンなどからなるペースト状の有機系充填剤であり、コーキング材と通称されるものも含んでいる。
また、本発明には、前記シーラントは、シリコン、ポリウレタン、あるいはポリスルフィドからなるペースト状の有機系充填剤である、集光型太陽光発電モジュール(請求項2)も含まれる。
これによれば、前記集光レンズユニットにおける最外側のドーム型フレネルレンズごとの周縁と、筺体の側壁との間に形成された断面が鋭角の凹溝内にシリコンなどのシーラントが充填され且つ固化されているので、不用意に剥離し難くされている。そのため、上記レンズごとの周縁と筺体の側壁との間における気密性および水密性を確保できると共に、前記レンズユニットと筺体との間に位置する中空部に塵埃などが進入する事態を確実に抑制することが可能となる。
尚、前記筺体の側壁には、外部と連通し且つ防塵用および防虫用のネットを張設した通気孔が形成されていても良い。これにより、筺体の内部(中空部)と外気との水蒸気含有量を均衡させ、内部の結露を防止することができる。
更に、本発明には、前記凹溝を形成する鋭角は、該凹溝の幅方向において20度〜60度である、集光型太陽光発電モジュール(請求項3)も含まれる。
これによれば、上記凹溝内に充填されたシーラントが不用意に剥離する事態を未然に防止できるので、前記フレネルレンズごとの周縁と筺体の側壁との間における気密性および水密性を確保できる。
尚、望ましい上記鋭角の範囲は、20〜50度、より望ましい鋭角の範囲は、20〜40度である。
加えて、本発明には、前記筺体の側壁は、前記集光レンズユニットにおいて最外側に位置する複数の前記フレネルレンズの周縁ごとにおける最上部分よりも上方に位置する直線状の上辺を有している、集光型太陽光発電モジュール(請求項4)も含まれる。
これによれば、前記レンズユニットにおける最外のフレネルレンズごとの周縁と、筺体の側壁との間において、断面が鋭角の凹溝を容易に形成でき、且つシーラントの充填も均一にして行い易くなると共に、筺体の製作も容易となる。
尚、筺体の側壁における直線状の上辺は、前記集光レンズユニットにおいて最外側に位置する複数の前記ドーム型フレネルレンズの周縁ごとにおける最上部分よりも上方に位置していても、各フレネルレンズの軸方向が太陽に指向するように、地軸方向および経度方向に沿って太陽を追尾する追尾型の集光型太陽光発電装置に用いるのであれば、何ら支障とはならない。
本発明の集光型太陽光発電モジュールを複数個併用した集光型太陽光発電装置の正面図。 上記集光型太陽光発電装置の側面図。 本発明の集光型太陽光発電モジュールを示す平面図。 図3中のX−X線の矢視に沿った垂直断面図。 図3中のY−Y線の矢視に沿った垂直断面図。 上記集光型太陽光発電モジュールの斜視図。 図6中のU−U線の矢視に沿った部分垂直断面図。 図6中のV−V線の矢視に沿った部分垂直断面図。 異なる形態の筺体の側壁を示す図5と同様な垂直断面図。 従来の集光型太陽光発電装置(モジュール)を示す部分平面図。 図10中のS−S線の矢視に沿った部分垂直断面図。 図10中のT−T線の矢視に沿った部分垂直断面図。
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の集光型太陽光発電モジュールPを複数個併用した集光型太陽光発電装置Sの正面図、図2は、該太陽光発電装置Sの側面図である。
上記集光型太陽光発電装置Sは、図1,図2に示すように、地表GLに設けた基礎B上に立設した支柱20と、該支柱20の上端部付近で支持され、且つ地軸(N−S軸:南北方向)に沿った傾動および経度(東西)方向に旋回が可能な複数の集光型太陽光発電モジュールPと、を備えている。
図1,図2に示すように、複数個の集光型太陽光発電モジュールPは、筺体5側の裏面に固定したフレーム29を介して、係る筺体5側の中央部に傾動筺28を突設している。該傾動筺28内にはウォームホイール27が配置され、当該傾動筺28は、支持筺26を介して支柱20の上端部に傾動可能に取り付けられている。
支柱20の上端部に設けたモータMを駆動し、そのトルクを減速機24を介して支持筺26に水平向きに内蔵されるウォーム(図示せず)に伝達し、該ウォームにより上記ウォームホイール27を回転することで、傾動筺28を介して複数個の集光型太陽光発電パネルPを地軸方向に沿って、上記ホイール27の軸心を中心として傾動可能としている。
尚、支柱20の上部と支持筺26との間には、図示しないモータ、減速機、ギア列を内蔵した駆動部22が配置され、支持筺26を介して複数個の集光型太陽光発電モジュールPを経度方向に沿って、支柱20の軸心を回転中心として旋回可能としている。
また、前記集光型太陽光発電装置Sは、図示しない太陽光センサおよび制御部を含む太陽光追尾装置を備えており、該太陽光センサからの信号に基づいて太陽の位置を算出し、複数個の前記集光型太陽光発電モジュールPの表側に配置された集光レンズユニット1が太陽に常時指向し、且つ後述する太陽電池セルの表面が太陽光に対して常時直角となるように、傾動用の前記モータMおよび旋回用のモータを制御部により制御されつつ駆動するようにしている。
尚、上記センサー式の追尾方式に替えて、予め太陽の位置を軌道計算式から算出して、上記集光レンズユニット1が太陽に常時指向する軌道計算方式を採用しても良い。
上記のいずれの方式にせよ、地球の自転に応じて日の出から日没までの間における太陽の動き(軌道)を追尾するための制御は、旋回用のモータによって専ら行われ、地球の公転に応じて太陽高度の変化に対応するための制御は、傾動用のモータMによって専ら行われる。
図3は、前記発電装置Sに用いられた本発明による単一の集光型太陽光発電モジュールPを示す平面図、図4は、図3中のX−X線の矢視に沿った垂直断面図、図5は、図3中のY−Y線の矢視に沿った垂直断面図である。
集光型太陽光発電モジュールPは、図3,図4に示すように、縦横で且つ格子状に5個ずつのドーム型フレネルレンズ2を連設した集光レンズユニット1と、該ユニット1における上記レンズ2ごとの凹み側である裏面側(下方)に配置され、平面視が正方形の底板6および該底板6の周辺(四辺)から立設した四組の側壁7からなる筺体5と、を備えている。
集光レンズユニット1は、例えば、光学的特性に優れたアクリル樹脂を射出成形することで形成され、図3,図4に示すように、縦横に5個ずつのドーム型フレネルレンズ2を格子状に連設し、個々の該レンズ2の裾部は、各コーナーにアールが付された正方形を呈する。これらのうち、最外側に位置するドーム型フレネルレンズ2ごとの周縁3は、図5に示すように、上向きに緩くカーブした端面(断面)であり、隣接する上記レンズ2,2間の周縁4は、平面視がほぼ三角形である平坦面の端面で且つ直線状を呈する。
尚、前記各フレネルレンズ2の裏面側には、同心円の位置にリング状の段差を複数設けたドーム型フレネルレンズ(r)が刻設されている。また、隣接する4個の上記レンズ2,2間には、平面視でほぼ十字形の平坦面が位置している。
一方、筺体5は、例えば、アルミニウム合金の板材を曲げ加工し、且つ各コーナーを挟んで隣接する側壁7,7間を適宜ビスなどにより連結されている。
図4に示すように、筺体5の底板6上には、前記ドーム型フレネルレンズ2ごとの直下の位置に、図示しない座板、該座板の上面に形成した第1・第2リード電極18、該電極18の中央部に配置した位置状の太陽電池セル16、該電池セル16の上に立設した角錐形状のホモジナイザ14、および該ホモジナイザ14の上に配置され且つ中央に太陽光を通す円形あるいは四角形以上の多角形の貫通孔hを有する遮光板12を備えた発電モジュールが配設されている。
上記ホモジナイザ14は、4つの内面が光反射面である光学ガラス、あるいは金属筒体により構成されている。
また、前記太陽電池セル16は、吸収波長帯が相違する複数種類のpn接合、例えば、上部接合層、中間接合層、および底部接合層を順次積層した多接合型構造を有し、係る上部接合層、中間接合層、および底部接合層に個別に設けたpn接合は、電気的に直列で接続され、中心波長が互いに異なる吸収波長帯を備えている。例えば、上部接合層が波長300〜600nmの青色光を、中間接合層が波長600〜1000nmの黄色光を、底部接合層が波長1000〜1800nmの赤色光を、それぞれ吸収することで、太陽光の波長のうち、吸収波長帯を広域化して光−電気の高い変換効率を保証可能とされている。
図4中の矢印で示すように、ドーム型フレネルレンズ2ごとの上側(表側)に平行に到達した太陽光は、裏面側のフレネルレンズ(r)によって、予め設定された焦点(例えば、遮光板12の貫通孔h付近)に集光され、ホモジナイザ14の内部を反射しつつ透過した後、太陽光電池セル16に入射する。その結果、太陽光(エネルギー)が効率良く電力に変換される。
図6は、前記集光型太陽光発電モジュールPの斜視図、図7は、図6中のU−U線の矢視に沿った部分垂直断面図、図8は、図6中のV−V線の矢視に沿った部分垂直断面図である。
図4,6,7に示すように、筺体2の各側壁7において、側面視が直線状の上辺8は、ドーム型フレネルレンズ2ごとのカーブした周縁3よりも、上方(外側)に位置していると共に、図5,8に示すように、上記レンズ2,2間の平坦な周縁4よりも上方に位置している。
図3,4,6,7に示すように、平面視で集光レンズユニット1の最外側に位置するドーム型フレネルレンズ2ごとのカーブした周縁3と、筺体2の側壁7の内側面との間には、垂直断面が上向きに拡がる鋭角θの凹溝g1が形成され、該凹溝g1内には、シリコンなどのシーラントCが断面ほぼ扇形にして充填されている。上記凹溝g1の鋭角θは、20〜60度、望ましくは、20〜50度、より望ましくは、20〜40度である。尚、上記シーラントCは、充填時にはペースト状であるが、その後時間を経るに従い固化している。
一方、図3,6,8に示すように、最外側に位置して隣接するドーム型フレネルレンズ2,2間ごとの平坦な周縁4と、筺体2の側壁7の内側面との間には、垂直断面が上向きの直角である凹溝g2が形成され、該凹溝g2内にも、前記同様のシーラントCが断面ほぼ扇形で充填されている。尚、図7,8中のドーム型フレネルレンズ2の裏面における凹凸は、集光用のフレネルレンズrである。
図5,6に示すように、上記シーラントCは、集光レンズユニット1の最外側に位置するドーム型フレネルレンズ2などの周縁3,4と筺体2の側壁7の内側面との間において、側面視で交互に位置する凹溝g1,g2内に倣って、カーブ部分と直線部分とを交互に形成して充填されている。
その結果、集光レンズユニット1の周縁3,4と筺体2の側壁7の内側面との間は、垂直断面が鋭角θの凹溝g1および直角の凹溝g2が形成され、係る凹溝g1,g2に沿って前記シーラントCが連続して充填され・固化されている。当該シーラントCは、本集光型太陽光発電モジュールPの製作、搬送、および現場での設置の際に、不用意な擦れや衝突によって確実に剥離しにくくなっている。
従って、前記集光レンズユニット1と筺体5との間に位置する中空部10に塵埃などが進入し難くなるので、フレネルレンズ2ごとの集光性能や太陽電池セル16の発電効率の低下を防ぎ、安定した発電を保証することが可能となる。
本発明は、前述した形態に限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、筺体5の各側壁7の上辺(上端面)9は、前記フレネルレンズ2などの周縁3,4と筺体2の側壁7の内側面との間に位置する凹溝g1,g2内にカーブ部分と直線部分とを交互に形成して充填されたシーラントCが形成可能となるように、各周縁3,4よりもシーラントCの厚み相当分だけ上方となるように、側面視で波形を呈する形態としても良い。
また、前記集光レンズユニット1は、最外側のフレネルレンズ2,2間に前記平坦な周縁4を設けず、カーブした周縁3,3が連続して形成された形態としても良く、係る形態では、周縁3と筺体5の側壁7との間には、断面が鋭角θの凹溝g1のみが形成され、該凹溝g1内に前記同様のシーラントCが充填される。
更に、前記集光レンズユニットは、複数のドーム型フレネルレンズの頂部が平面視で市松模様の位置に配設され、各レンズの裾部が平面視でほぼ正八角形または変形正八角形を呈する形態であっても良い。
また、前記集光レンズユニット1を筺体5の中空部10における上方側の位置において前記シーラントCを充填しつつ固定するため、筺体5の中空部10内に、対向する側壁7,7の内側面間に棒状の桁材を格子形状に配設したり、あるいは筺体5の底面6から四個のフレネルレンズ2が隣接する平面視がほぼ十字形などの平坦部に向かって、複数の柱材を垂設しても良い。
更に、集光レンズユニットは、縦横で且つ千鳥状に複数個ずつのドーム型フレネルレンズを連設した形態としても良い。
加えて、前記集光レンズユニットや筺体は、平面視で長方形を呈する形態や、正六角形その他の任意な形状とした形態でも良い。
本発明の集光型太陽光発電モジュールによれば、集光レンズユニットの周縁と筺体の側壁との間に断面が上向きに広がる鋭角の凹溝が形成され、該凹溝内に該凹溝に沿ってシーラントが充填されるので、該シーラントは、集光型太陽光発電モジュールの製作、搬送、および現場での設置の際に、不用意な擦れや衝突によって確実に剥離しにくくなる。従って、集光レンズユニットと筺体との間に位置する中空部に塵埃などが進入し難くなるので、フレネルレンズの集光性能や太陽電池セルの発電効率の低下を防ぎ、安定した発電が可能となる。
1………集光レンズユニット
2………ドーム型フレネルレンズ
3………上記レンズの周縁
4………上記レンズ同士間の周縁
5………筺体
6………底板
7………側壁
8,9…上辺
16……太陽電池セル
P………集光型太陽光発電モジュール
g1……凹溝
θ………鋭角
C………シーラント

Claims (4)

  1. 縦横に複数個ずつのドーム型フレネルレンズが連設された集光レンズユニットと、
    上記レンズユニットの下方に配置され且つ複数の太陽電池セルが配設される底板、および該底板の周辺から立設し且つ上記レンズユニットの周縁よりも上方に立設する側壁からなる筺体と、を含み、
    上記集光レンズユニットにおいて最外側に位置する上記フレネルレンズの周縁と上記筺体の側壁との間に断面が上向きに広がる鋭角の凹溝を形成し、
    上記凹溝内に該凹溝に沿ってシーラントを充填してなる、
    ことを特徴とする集光型太陽光発電モジュール。
  2. 前記シーラントは、シリコン、ポリウレタン、あるいはポリスルフィドからなるペースト状の有機系充填剤である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  3. 前記凹溝を形成する鋭角は、該凹溝の幅方向において20度〜60度である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  4. 前記筺体の側壁は、前記集光レンズユニットにおいて最外側に位置する複数の前記フレネルレンズの周縁ごとにおける最上部分よりも上方に位置する直線状の上辺を有している、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
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